JP2022183626A - ミクログリア活性化抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】天然物由来の素材から得られ、安全性が高く継続的に摂取可能であるミクログリア活性化抑制剤を提供する。【解決手段】下記式で表されるR1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体を含み、前記R1-バリゲノール誘導体が、R1-バリゲノールの配糖体又はアシル化体である、ミクログリア活性化抑制剤。TIFF2022183626000008.tif6072【選択図】なし

Description

本発明はR1-バリゲノール及び/又はその誘導体を有効成分とするミクログリア活性化抑制剤に関する。
ミクログリアは中枢神経系の免疫担当細胞であり、異物や老廃物に対する自然免疫作用、栄養因子の産生などの神経保護機能を有している。一方で、ミクログリアは活性化により一酸化窒素や炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-α、IL-1β等)を産生し、神経障害作用により神経変性疾患を引き起こすことが知られている。
非特許文献1では一酸化窒素を介した神経細胞のアポトーシスによってパーキンソン病等の神経変性疾患が引き起こされることが示唆されている。
非特許文献2ではミクログリアが産生するIL-1β等の炎症性サイトカインがアルツハイマー病などの中枢神経系の炎症を伴う障害を引き起こすことが示唆されている。
非特許文献3ではミクログリアが引き起こす神経炎症が緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症などの網膜変性疾患を引き起こすことが示されている。
非特許文献4ではミクログリアを介した炎症性サイトカインの制御は疾患のあらたな治療標的になり得ることが示されており、ミクログリアの活性化を抑制することができれば中枢神経系の異常状態のリスク低減、予防、治療効果が期待される。
ミクログリアの活性化については非特許文献5で示されるようにミノサイクリンなどの医薬品によってミクログリアの活性が抑制されることが知られている。
ミクログリアの活性化は継続的に抑制されることが必要であるため、継続的に摂取が可能で安全性が高い天然物由来成分などのミクログリア活性化抑制物質が求められている。
ミクログリアの活性化を抑制する天然物由来の物質としてトリテルペン類が挙げられる。例えば、非特許文献6、7で示されるようにトリテルペン類の1種であるオレアノール酸やカミヤツデ(Tetrapanax papyrifer)由来のトリテルペン類が報告されている。しかし、これらのトリテルペン類はミクログリアに対して細胞毒性を示すという問題がある。より効果的にミクログリアの活性化を抑制し、少ない配合量でミクログリアの活性化を抑制する物質が求められている。
1-バリゲノール(R1-barrigenol)及びその配糖体やアシル化体などの誘導体は、茶花やトベラの葉などに含まれている天然成分であり、R1-バリゲノールは抗菌活性等(非特許文献8)、R1-バリゲノールの配糖体は腸運動亢進作用や遊離脂肪酸産生作用等(特許文献1)、抗高脂血症、胃腸保護作用、膵リパーゼ阻害作用、摂食抑制効果等(非特許文献9)を示すことが知られている。しかしながらR1-バリゲノール及びその誘導体がミクログリアに対する毒性やミクログリア活性化抑制作用を有することは報告されていない。
特開2009-57365号公報 特開2020-183346号公報
Nakato R et al. Sci Rep. 5:14812, 2015 Shaftel SS et al. J Neuroinflammation. 5:7, 2008 Maderia MH et al. Mediators Inflamm. 2015:673090, 2015 最上ら 日薬理誌.Vol.150, p.26, 2017 Tikka TM et al. J Immunol. 166(12):7527-33, 2001 Castellano JM et al. Biomolecules. 9(11):683, 2019 Cho N et al. Molecules. 21(4):459, 2016 Oh JH, et al. Molecules. 19(3):3607-3616, 2014 Published 2014 Mar 24. doi:10.3390/molecules19033607 Matsuda H, et al. J Nat Med. 70(4):689-701. doi:10.1007/s11418-016-1021-1, 2016
本発明は、天然物由来の素材から得られ、安全性が高く継続的に摂取可能であるミクログリア活性化抑制剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、各種食用素材由来の抽出物について、in vitroでの系を用いてミクログリア活性化抑制を持つ成分の探索を行った。その結果、容易に入手することができ、また食用とし得る天然物由来の素材、すなわち茶花やトベラの葉由来の式Iの化合物R1-バリゲノール及び/又はその誘導体を含む組成物がミクログリア活性化抑制作用を有することを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち本発明は以下の通りである。
[1]下記の式IのR1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体を含み、前記R1-バリゲノール誘導体が、R1-バリゲノールの配糖体又はアシル化体である、ミクログリア活性化抑制剤
式I
Figure 2022183626000001

[2]前記R1-バリゲノール誘導体が、下記の化合物から選択される、[1]に記載の、ミクログリア活性化抑制剤。
Figure 2022183626000002
[3][1]又は[2]に記載のミクログリア活性化抑制剤を含む、ミクログリア活性化抑制用食品。
[4][1]又は[2]に記載のミクログリア活性化抑制剤を含む、医薬。
[5]ミクログリア活性化を介した疾患の予防、または緩和のための[3]に記載の食品。
[6]ミクログリア活性化を介した疾患の予防、緩和、または治療のための[4]に記載の医薬。
本発明のR1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体を含むミクログリア活性化抑制剤はミクログリア活性化抑制作用を有し、ミクログリアの活性化により引き起こされる異常や疾患を効果的に予防、改善することが可能となる。また本発明のミクログリア活性化抑制剤は、食経験のある天然物(食品素材)由来の成分を含む為、安価に、長期間にわたって継続的に摂取することができる。
ミクログリアの活性化により引き起こされる異常や疾患として、具体的には一酸化窒素、IL-1β、IL-6、TNF-αの産生による中枢神経系の炎症や、神経変性疾患が挙げられる。このような神経変性疾患としてパーキンソン病、筋委縮性側索硬化症、多発性硬化症、脳卒中、脳梗塞、脳虚血、レビー小体型認知症、前頭側頭認知症、統合失調症、うつ病、依存症及びてんかん等が挙げられる。また中枢神経以外にも緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症などの網膜変性疾患においてミクログリアによる神経炎症が原因となっていることが知られており、網膜変性疾患に対しても予防や進行の抑制又は治療が可能である。
本発明により、ミクログリアの活性化による一酸化窒素、IL-1β、IL-6、TNF-αの産生を抑制することで、中枢神経系の炎症を予防、改善し、神経変性疾患の予防や進行の抑制又は治療が可能である。
1-バリゲノールによる一酸化窒素産生量を検討した結果を示す。LPS添加群(LPS(+))の一酸化窒素産生量を1とした場合の各群の一酸化窒素産生量を示す。 1-バリゲノールによる炎症性サイトカインのmRNA発現量の検討結果を示す。LPS無添加群のmRNA発現量を1とした際の各群のmRNA発現量を示している。 オキシトシンによる一酸化窒素産生量を検討した結果を示す。LPS添加群(LPS(+))の一酸化窒素産生量を1とした場合の各群の一酸化窒素産生量を示す。 1-バリゲノールと各トリテルペン類による一酸化窒素産生量を比較検討した結果を示す。LPS添加群(LPS(+))の一酸化窒素産生量を1とした場合の各群の一酸化窒素産生量を示す。 1-バリゲノールと各トリテルペン類の細胞毒性試験の結果を示す。記載されている数値は各群の細胞生存率の平均値である。LPS添加群(LPS(+))の細胞生存率を100とした場合の各群の細胞生存率を示す。 1-バリゲノールの濃度別の細胞毒性試験の結果を示す。LPS添加群(LPS(+))の細胞生存率を100とした場合の各群の細胞生存率を示す。
本発明のミクログリア活性化抑制剤は、下記の式IのR1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体を含む。
式I
Figure 2022183626000003
本発明において、R1-バリゲノール誘導体はR1-バリゲノールの配糖体又はアシル化体であり、好ましくはR1-バリゲノールの1以上の水酸基に1分子以上の糖が結合した配糖体であり及び/又はR1-バリゲノールの1以上の水酸基が炭素数1~5の直鎖状又は分岐状のアルキル基またはアルケニル基がカルボニル基に結合してなるアシル基でアシル化されたアシル化体である。
1-バリゲノール誘導体は、さらに好ましくはR1-バリゲノールの3位の水酸基に1分子以上の糖が結合した配糖体であり及び/又はR1-バリゲノールの21位又は22位の少なくとも1以上の水酸基が炭素数1~5の直鎖状又は分岐状のアルキル基またはアルケニル基がカルボニル基に結合してなるアシル基でアシル化されたアシル化体である。R1-バリゲノールの誘導体は、天然物に含まれる成分として含まれるものであれば特に限定されない。
水酸基に結合する糖は好ましくはアラビノース、キシロース、ガラクトース、グルクロン酸である。さらに好ましくは4分子の糖が結合している。水酸基に結合するアシル基としては、炭素数1~3のアルキル基あるいは炭素数2~5のアルケニル基がカルボニル基に結合した基であることが好ましく、具体的には、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、アクリロイル基、メタクリル基、クロトノイル基、2-メチルクロトノイル基、3-メチルクロトノイル基などが挙げられる。
1-バリゲノールの骨格の位置番号は以下のとおりである。


Figure 2022183626000004
1-バリゲノールの誘導体は好ましくは下記の化合物から選択される。
Figure 2022183626000005
本発明のミクログリア活性化抑制剤は、ミクログリア活性化抑制作用を有する。当該作用は、一酸化窒素やIL-1β、IL-6、TNF-αなどの炎症性サイトカインなどを指標とし公知の方法によって評価することが可能である(例えば特許文献3)。
また、配糖体は腸内細菌で加水分解を受けてからアグリコーンが吸収されるとされており、R1-バリゲノールの配糖体である化合物(例えば、化合物(1)チャカサポニンII(chakasaponin II)、化合物(2)チャカサポニンIII(chakasaponin III)、化合物(3)デスアシルフロラテアサポニンB(desacyl-floratheasaponin B))についても経口投与でR1-バリゲノールと同様の効果が期待できる。また、アシル化体は体内のエステラーゼによって加水分解されR1-バリゲノールが生成することから、R1-バリゲノールのアシル化体である化合物(例えば、化合物(1)チャカサポニンII(chakasaponin II)、化合物(2)チャカサポニンIII(chakasaponin III)、化合物(4)21-O-アンゲロイル-R1-バリゲノール(21-O-angeloyl-R1-barrigenol)についても経口投与でR1-バリゲノールと同様の効果が期待できる。
本発明において、R1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体は天然物由来の素材である茶の花部及びトベラの葉部より抽出して得られる抽出物から精製することができる。
茶はツバキ科ツバキ属の植物チャノキ(学名Camellia sinensis)、トベラはトベラ科トベラ属の植物トベラ(学名Pittosporum tobira)である。抽出試料として例えば茶の花部、トベラの葉部を用いることが出来る。本発明においてこれらの抽出試料の保存状態、粉砕方法、品種または産地は特に限定されない。
抽出物は、当業者に公知の抽出方法によって得ることができ、例えば抽出方法として、有機溶媒抽出、超臨界流体抽出法、加温加圧抽出法などを挙げることができる。上記抽出方法は、それぞれを単独で用いてもよいし、複数の抽出方法を組合せて用いてもよい。
本発明において、特に好ましい抽出方法は溶媒抽出である。溶媒抽出は当業者に知られる一般的な手法を用いて行うことができる。具体的には、まず、粉砕物または乾燥破砕物に水と有機溶媒とを添加して、室温または加温にて抽出する。
抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、酢酸エチル、アセトン、水などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらの溶媒は単独または2種類以上を混合して用いてもよい。好ましくは、食品等への使用の安全性からエタノールを用いるのが望ましい。添加する溶媒の量は、抽出素材の重量の1~100倍、好ましくは5~50倍、例えば10倍量を用いる。
抽出方法としては、例えば、茶の花部若しくはトベラの葉部と前記抽出溶媒とを混合し、室温で1~5時間攪拌または抽出溶媒の煮沸温度で1~5時間還流して抽出を行った後、ろ過や遠心分離などにより抽出液から試料残渣を取り除き、減圧または限外ろ過により抽出物を濃縮する方法が挙げられる。また必要に応じて酸若しくはアルカリによる加水分解を行う。さらに、抽出液を乾固、凍結乾燥、スプレードライなどの一般的な方法により乾燥させることも出来る。
上記のようにして得られた抽出物より、R1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体を適当な分離法および精製法を組み合わせて精製して用いることが可能である。当該精製法としては、例えば、液-液分配、有機溶媒沈澱、各種カラムクロマトグラフィー(例えばHPLC、シリカゲルクロマトグラフィー、分子ふるいクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーなど)、結晶化などを使用することができる。
得られた、R1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体は、ミクログリア活性化抑制剤としてそのまま直接摂取することも出来るし、また、公知の担体や各種基材などに配合することも出来る。
1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体の投与量または摂取量は、所与の症状や用法について治療効果を与え得る量であり、その量は、動物を用いた試験、臨床試験の実施により当業者によって適宜決定されるが、投与対象の年齢、性別、体重、適用疾患およびその症状、剤形、投与方法などが考慮されるべきである。例えば、経口剤により経口投与される場合には、上記投与量または摂取量は、R1-バリゲノールの量に換算して0.01~100mg/kg体重/日、好ましくは0.01~20mg/kg体重/日とすることができる。
食品に含まれる場合、R1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体はR1-バリゲノールに換算して0.01~50重量%、好ましくは1~30重量%程度であり、成人1人(体重約50kg)につき、1日当たり0.5~5000mg、好ましくは0.5~100mgの摂取量となるように摂取すればよい。
本発明は上記ミクログリア活性化抑制剤を含有するミクログリア活性化抑制用食品に関する。本発明のミクログリア活性化抑制剤は、健康食品、機能性表示食品、特定保健用食品、栄養補助食品、栄養機能食品等の保健機能食品、特別用途食品(例えば、病者用食品)、疾病リスク低減表示を付した食品、健康補助食品、サプリメント等として調製されてもよい。
サプリメントとして、例えば、一般的なサプリメントの製造に用いられる種々の添加剤とともに錠剤、丸状、カプセル(ハードカプセル、ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)状、粉末状、顆粒状、細粒状、トローチ状、液状(シロップ状、乳状、懸濁状を含む)等の形状とすることができる。また液状、半液体状もしくは固体状にしたもの、ペースト状にしたもの、または、一般の飲食品へ添加したものであってもよい。
配合可能な食品に特に限定はないが、例えば、飯類、餅類、麺類、パン類およびパスタ類等の炭水化物含有飲食品;クッキーやケーキなどの洋菓子類、饅頭や羊羹等の和菓子類、キャンディー類、ガム類、ヨーグルトやプリンなどの冷菓や氷菓などの各種菓子類;ジュース、清涼飲料水、乳飲料、茶飲料、機能性飲料、栄養補助飲料、ノンアルコールビール等の各種飲料;ビール、発泡酒等のアルコール飲料;スープ、味噌汁、お吸い物などの飲食品;卵を用いた加工品、魚介類(イカ、タコ、貝、ウナギなど)や畜肉(レバー等の臓物を含む)の加工品(珍味類を含む);だし、しょうゆ、みりんその他の調味料などが挙げられる。
また、本発明の食品は、本発明の効果を損なわない範囲で、ミクログリア活性化抑制剤の他、栄養補助成分などの他の成分を含むことができる。かかる成分には、ビタミン類(例えばビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンK、ナイアシン、パントテン酸、葉酸等)、カロチノイド(例えばβ-カロチン、リコピン、フコキサンチン等)、ミネラル類(例えば海藻成分、CCM、ヘム鉄、鉄塩系、乳清カルシウム、発酵乳酸カルシウム、牛骨カルシウム、珊瑚カルシウム、卵殻カルシウム等)、各種植物体並びにその抽出物、精製物および分画物(例えばオオバコ、クロレラ、スピルリナ、にんにく、いちょう葉、ギムネマ、杜仲の葉、しその葉、ハトムギ、大豆グロブリン、ルチン、緑茶抽出物、テアニン、ポリフェノール類、甘草、ユッカ、大豆サポニン、カフェイン、ホワトルベリーエキス、シャンピニオンエキス、ガルシニア・カンボジアエキス等)、微生物並びにその増殖因子および微生物生産物(例えば乳酸菌、酵母、乳酸菌増殖因子等)、食物繊維およびその酵素分解物(例えばアップルファイバー、コーンファイバー、澱粉由来の食物繊維、難消化性デキストリン、グアガム酵素分解物、サツマイモ繊維、大豆繊維、海藻繊維、きのこ繊維、茶繊維、酸性多糖類、植物粘質物、小麦フスマ等)、動物体並びにその抽出物、精製物、分解物および生産物(例えばローヤルゼリー、プロポリス、牡蠣エキス、キチン、キトサン、タウリン、コラーゲン、ゼラチン等)、各種オリゴ糖(例えばガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、乳果オリゴ糖等)、脂質(例えば不飽和脂肪酸(DHA、EPA等)、リン脂質、サラトリム等)、各種蛋白質および蛋白分解物(例えばとうもろこし蛋白、大豆蛋白、TMP(トータルミルクプロテイン)、ラクトアルブミン、カゼイン、ホエー、グルタチオン、大豆ペプチド、卵白ペプチド、グルタミンペプチド等)、脱脂胚芽等の小麦胚芽などが挙げられる。
本発明は上記ミクログリア活性化抑制剤を含有する医薬に関する。本発明のミクログリア活性化抑制剤は、助剤とともに任意の形態に製剤化して、経口投与または非経口投与が可能な医薬品とすることができる。例えば、経口剤としては、顆粒剤、散剤、錠剤(糖衣錠を含む)、丸剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤が挙げられる。非経口剤としては、注射剤(例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤)、点滴剤、外用剤(例えば、経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤)、坐剤(例えば、直腸坐剤、膣坐剤)が挙げられる。これらの製剤は、当分野で通常行われている手法により、薬学上許容される担体を用いて製剤化することができる。薬学上許容される担体としては、賦形剤、結合剤、希釈剤、添加剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられ、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワックス、カカオバターを担体として使用できる。
経口剤の態様とする場合は、有効成分に、例えば賦形剤(例えば、乳糖、白糖、デンプン、マンニトール)、崩壊剤(例えば、炭酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム)、結合剤(例えば、α化デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース)または滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール6000)を添加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性の目的のため自体公知の方法でコーティングすることにより製造することができる。コーティング剤としては、例えばエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびオイドラギット(ローム社製、ドイツ、メタアクリル酸・アクリル酸共重合物)などを用いることができる。
注射剤の態様とする場合は、有効成分を分散剤(例えば、ツイーン(Tween)80(アトラスパウダー社製、米国)、HCO60(日光ケミカルズ製)、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、クロロブタノール、フェノール)、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、グリセリン、ソルビトール、ブドウ糖、転化糖)などと共に水性溶剤(例えば、蒸留水、生理的食塩水、リンゲル液等)あるいは油性溶剤(例えば、オリーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油などの植物油、プロピレングリコール)などに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造することができる。この際、所望により溶解補助剤(例えば、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウム)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカイン)等の添加物を添加してもよい。
外用剤の態様とする場合は、有効成分を固状、半固状または液状の組成物とすることにより製造することができる。例えば、上記固状の組成物は、有効成分をそのまま、あるいは賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、デンプン、微結晶セルロース、白糖)、増粘剤(例えば、天然ガム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合体)などを添加、混合して粉状とすることにより製造できる。上記液状の組成物は、注射剤の場合とほとんど同様にして製造できる。半固状の組成物は、水性または油性のゲル剤、あるいは軟骨状のものがよい。また、これらの組成物は、いずれもpH調節剤(例えば、炭酸、リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウム)、防腐剤(例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム)などを含んでいてもよい。坐剤は、有効成分を油性または水性の固状、半固状あるいは液状の組成物とすることにより製造できる。該組成物に用いる油性基剤としては、高級脂肪酸のグリセリド〔例えば、カカオ脂、ウイテプゾル類(ダイナマイトノーベル社製)〕、中級脂肪酸〔例えば、ミグリオール類(ダイナマイトノーベル社製)〕、あるいは植物油(例えば、ゴマ油、大豆油、綿実油)が挙げられる。水性基剤としては、ポリエチレングリコール類、プロピレングリコールが挙げられる。また、水性ゲル基剤としては、天然ガム類、セルロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重合体が挙げられる。
上記本発明の食品および医薬は、上記の通り天然物由来の成分を有効成分として含むため、副作用等の心配が少なく、安価にかつ長期間にわたって継続的に摂取することができる。
本発明の食品又は医薬は、ミクログリア活性化抑制剤によってミクログリアの活性化が抑制されることにより、ミクログリアの活性化を介した症状又は疾患の予防、緩和、または治療等に使用することができる。そのような症状又は疾患としては、以下に限定されるものではないが、例えば、中枢神経系の炎症、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症、多発性硬化症、脳卒中、脳梗塞、脳虚血、レビー小体型認知症、前頭側頭認知症、統合失調症、うつ病、依存症及びてんかん等の神経変性疾患、緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症などの網膜変性疾患等を挙げることが出来る。
以下本発明を具体的に説明する為に実施例を示すが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
実施例1:ミクログリア活性化抑制試験1
ミクログリアを活性化させるためにLPS(リポポリサッカライド)を用い、LPSとサンプルを共添加することでサンプルのミクログリア活性化抑制作用を評価した。試験群はLPS無添加群(LPS(-))、LPS添加群(LPS(+))、LPS+サンプル添加群(LPS(+) sample)を設定した。
LPSを1mg/mlとなるように純水に溶解させLPS液とした。LPSを添加する群にはLPS液を0.1%となるように配合した。LPSを添加する群の培地中のLPSの濃度は1μg/mlとなった。
1-バリゲノールを2、4、6、8mM となるようにDMSOに溶解させサンプル液とした。マウスミクログリア細胞株(BV2細胞)を10%FBSとなるように配合したDMEM培地を用いて96Well plateに5×104 個/wellとなるように播種した。
翌日plateの培地を、サンプル液を0.5%含む10% FBS DMEM培地に交換し24時間培養した。最終的な培地中のR1-バリゲノールの濃度は10、20、30、40μMとなった。
24時間の培養後、培地中の一酸化窒素をGriess Reagent System (Promega株式会社)を用いて測定した。また、ミクログリア中のmRNAをTRIzol RNA Isolation Reagents(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)、RNeasy Mini Kit (株式会社キアゲン)を用いて抽出した。抽出したRNAサンプルからPrimeScript RT Master Mix(タカラバイオ株式会社)を用いてcDNAを合成した。TB Green Premix Ex Taq(タカラバイオ株式会社)を用いてリアルタイムPCRにて定量分析を行った。
なおプライマ-は、以下のものを用いた。
「GAPDH fwd」 AGGTCGGTGTGAACGGATTTG(配列番号:1)
「GAPDH rev」 TGTAGACCATGTAGTTGAGGTCA(配列番号:2)
「IL-6 fwd」 TAGTCCTTCCTACCCCAATTTCC(配列番号:3)
「IL-6 rev」 TTGGTCCTTAGCCACTCCTTC(配列番号:4)
「IL-1βfwd」 TGACGGACCCCAAAAGATGA(配列番号:5)
「IL-1β rev」 TCTCCACAGCCACAATGAGT(配列番号:6)
「TNF-α fwd」 ATGGCCTCCCTCTCATCAGT(配列番号:7)
「TNF-α rev」 CTTGGTGGTTTGCTACGACG(配列番号:8)
一酸化窒素を測定した結果を図1に示した。LPS添加群の一酸化窒素産生量を1とした場合の各群の一酸化窒素産生量を示している。LPSを添加することにより産生された一酸化窒素は、R1-バリゲノールの添加により用量依存的に抑制された。
また図2ではLPS無添加群のmRNA発現量を1とした際の各群のmRNA発現量を示している。炎症性サイトカインであるIL-1β、TNF-α、IL-6のmRNA発現はLPSにより上昇し、R1-バリゲノールの添加によって抑制されていた。
一酸化窒素の産生及び、IL-1β、TNF-α、IL-6のmRNAの発現はミクログリアの活性化の指標であることから、LPSによりミクログリアが活性化し、R1-バリゲノールの添加によりミクログリアの活性化が抑制していることが示された。
実施例2:ミクログリア活性化抑制試験2
オキシトシンを4mMの濃度で精製水に溶解させたものをサンプル液とし、実施例1と同様の方法でミクログリアにオキシトシンを添加し24時間後の培地中の一酸化窒素量を測定した。最終的な培地中のオキシトシンの終濃度は20μMとなった。
一酸化窒素を測定した結果を図3に示した。LPS添加群の一酸化窒素産生量を1とした場合の各群の一酸化窒素産生量を示している。ミクログリアにオキシトシンを添加したところ一酸化窒素産生は抑制されず、オキシトシンはミクログリアの活性化を抑制しなかった。したがって、本発明のR1-バリゲノールのミクログリア活性化抑制作用はオキシトシン受容体活性化作用とは全く異なるものであることが示された。
実施例3:ミクログリア活性化抑制試験3
トリテルペン類であるマスリン酸、コロソリン酸、オレアノール酸、R1-バリゲノールを6mMとなるようにDMSOに溶解させサンプル液とし、実施例1と同様の方法でミクログリアに添加した。最終的な培地中の各トリテルペン類の濃度は30μMとなった。添加24時間後に培地中の一酸化窒素量を測定した。
一酸化窒素を測定した結果を図4に示した。LPS添加群の一酸化窒素産生量を1とした場合の各群の一酸化窒素産生量を示している。R1-バリゲノールはマスリン酸、コロソリン酸、オレアノール酸よりも一酸化窒素の産生を抑制していた。このことはR1-バリゲノールはマスリン酸、コロソリン酸、オレアノール酸よりもミクログリア活性化抑制作用が高いことを示している。
実施例4:ミクログリアにおける細胞毒性試験
ミクログリアにおける細胞毒性を評価するために細胞毒性試験を行った。トリテルペン類であるマスリン酸、コロソリン酸、オレアノール酸を6mM、R1-バリゲノールを2、4、6、8mMとなるようにDMSOに溶解させサンプル液とし、実施例1と同様の方法でミクログリアに添加した。最終的な培地中のマスリン酸、コロソリン酸、オレアノール酸の濃度は30μM、R1-バリゲノールの濃度は10、20、30、40μMとなった。添加24時間後に細胞生存率をCellTiter 96 AQueous One Solution Cell Proliferation Assay(プロメガ株式会社)を用いて評価した。
細胞生存率を測定した結果を図5、6に示した。LPSの添加は細胞生存率に影響を与えなかった。LPS添加群の細胞生存率を100とした場合の各群の細胞生存率を示している。図5に示すように、R1-バリゲノール 30μM添加群はLPS添加群と同等の細胞生存率であり、細胞毒性は示されなかった。一方でマスリン酸、コロソリン酸30μM添加群はR1-バリゲノール添加群と比べて細胞生存率が減少しており、R1-バリゲノールはマスリン酸、コロソリン酸よりも細胞毒性が低く、安全性が高いことが示された。
図6にはR1-バリゲノールの濃度別の細胞生存率を示している。いずれの濃度においてもLPS添加群と細胞生存率は同等であった。このことは10~40μMの濃度ではR1-バリゲノールにミクログリアに対する細胞毒性が認められないことを示している。参考文献のトリテルペン類と比較すると、参考文献2(Molecules. 2016, 7;21(4):459)においてカミヤツデ由来のトリテルペン類の細胞毒性が評価されているが、カミヤツデ由来のトリテルペン類の濃度10μMにおいて細胞生存率90%以下である。一方、本実施例のR1-バリゲノールは40μMにおいてもR1-バリゲノールを添加しないLPS添加群100に対し97.3という高い細胞生存率を示しており、カミヤツデ由来のトリテルペン類に比べて安全性が高いと言える。

以上の実施例で示されるように、R1-バリゲノールは既存の植物由来成分と比べて、安全かつ効果的にミクログリア活性化を抑制することができる。

Claims (6)

  1. 下記の式IのR1-バリゲノール及び/又はR1-バリゲノール誘導体を含み、前記R1-バリゲノール誘導体が、R1-バリゲノールの配糖体又はアシル化体である、ミクログリア活性化抑制剤
    式I
    Figure 2022183626000006
  2. 前記R1-バリゲノールの配糖体又はアシル化体が、下記の化合物から選択される、請求項1に記載の、ミクログリア活性化抑制剤
    Figure 2022183626000007
  3. 請求項1又は請求項2に記載のミクログリア活性化抑制剤を含む、ミクログリア活性化抑制用食品。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のミクログリア活性化抑制剤を含む、医薬。
  5. ミクログリア活性化を介した疾患の予防、または緩和のための請求項3に記載の食品。
  6. ミクログリア活性化を介した疾患の予防、緩和、または治療のための請求項4に記載の医薬。
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