JP2022183621A - スピーカユニット - Google Patents

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Abstract

Figure 2022183621000001
【課題】 スピーカユニットにおける磁気回路の内部空間に発生する定在波を抑制する。
【解決手段】 コンプレッションドライバ100は、底面部131bと底面部131bに対する突出部131vとを有するヨーク131と、底面部131b上に配置される磁石132と、磁石132上に配置され、突出部131vとの間に磁気ギャップAGを形成するトッププレート133と、磁気ギャップAGに配置されるボイスコイル113と、ヨーク131、磁石132およびトッププレート133により囲まれる空間BS内に底面部131bから離れて配置され、少なくとも一部に開口部162を有する仕切部材161と、を含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、ダイナミック型スピーカのスピーカユニットに関する。
周知の通り、ダイナミック型スピーカのスピーカユニットは、ボイスコイルが設けられた振動板と、同ボイスコイルが配置される磁気ギャップを有する磁気回路とを備えている。このスピーカユニットでは、磁気ギャップ内のボイスコイルへの通電により、振動板を駆動し、放音を行う。
特許第5560893号
スピーカユニットにおいて、ユニット内部の空間に定在波が発生し、放音の音質が劣化する問題がある。この問題に関連して、特許文献1の図5には、ホーンスピーカの磁気回路に空気流通路を設け、ユニット内部空間と外部空間とを連通させたものが記載されている。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、スピーカユニットにおける磁気回路の内部空間に発生する定在波を抑制することを目的とする。
この発明は、底面部と前記底面部に対する突出部とを有するヨークと、前記底面部上に配置される磁石と、前記磁石上に配置され、前記突出部との間に磁気ギャップを形成するトッププレートと、前記磁気ギャップに配置されるボイスコイルと、前記ヨーク、磁石およびトッププレートにより囲まれる空間内に前記底面部から離れて配置され、少なくとも一部に開口部を有する仕切部材と、を含むスピーカユニットを提供する。
この発明の第1実施形態であるコンプレッションドライバの構成を示す断面図である。 同実施形態における共鳴器の構成を示す平面図である。 図2のI-I’線断面図である。 一般的な吸音材の吸音率の周波数特性を例示する図である。 同実施形態の効果を示す図である。 この発明の第2実施形態であるヘッドホンドライバの構成を示す断面図である。 この発明の第3実施形態であるウーハユニットの構成を示す断面図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態であるコンプレッションドライバ100の構成を示す断面図である。このコンプレッションドライバ100は、振動板110およびフェイズプラグ150によりホーンスピーカのホーンのスロート部140に空気圧力波を供給し、放音を行わせるスピーカユニットとして機能する。図1では、上方向がホーンスピーカの放音方向となっている。
振動板110は、ドーム形状をなしている。このドーム形状をなしている部分の周囲はエッジと呼ばれる円環状の周縁部111により取り囲まれている。この周縁部111において放音方向を向いた面には、中空円筒状のボイスコイルボビン112が配置されており、このボイスコイルボビン112にはボイスコイル113が巻回されている。また、周縁部111は、放音方向のロケーターリング123、反対側のターミナルリング114で挟み込むようにして接着、固定されている。
バックカバー120は、図1において上側が開口部となった中空円筒状の部材である。図1において、バックカバー120の下側の底面には、吸音材121が配置される。バックカバー120の開口部付近の領域は下段の内側周縁部122aおよび上段の外側周縁部122bからなる階段状をなしており、内側周縁部122aにターミナルリング114の外周領域が配置され、外側周縁部122bにロケーターリング123の外周領域が配置される。バックカバー120は、この開口部内のターミナルリング114から突出した振動板110を受け容れる。バックカバー120と、ターミナルリング114と、振動板110は、密閉された空間を形成している。
磁気回路130は、ヨーク131と、磁石132と、トップップレート133とにより構成されている。ヨーク131の底面中央は、円錐台形状に凹んでおり、ホーンスピーカのホーンのスロート部140となっている。ヨーク131は、このスロート部140を取り囲む円環状の底面部131bと、この底面部131bの中央付近においてスロート部140を取り囲んで振動板110側に突出した略円筒形状の突出部131vとからなる。磁石132は、円環状の磁石であり、底面部131bの一方の面において突出部131vの外側の領域に配置されている。トッププレート133は、円環状の磁性体であり、磁石132とロケーターリング123との間に挟まれている。磁石132は、N極またはS極の一方が底面部131bと接触し、N極またはS極の他方がトッププレート133と接触している。
フェイズプラグ150は、円錐状部材151、円錐状部材151の外周を取り囲む環状部材152、および環状部材152の外周を取り囲む環状部材153を各々の間にスリット154、155を空けるようにして一部連結した構造になっている。フェイズプラグ150における振動板110に対向する集音面157は、振動板110に沿って湾曲している。
ヨーク131の突出部131vにおいて、放音方向と反対方向(すなわち、図1における下方向)の端面には凹部が形成されており、この凹部にはフェイズプラグ150における集音面157と反対側の領域が収容されている。そして、ヨーク131の突出部131vの外側面とトッププレート133の内側面の間には磁気ギャップAGがある。磁気回路130を一巡する磁束はこの磁気ギャップAGを横切る。この磁気ギャップAGには、振動板110の外周のボイスコイルボビン112に巻回されたボイスコイル113が配置される。
ボイスコイル113には、音声信号に基づく交流電流が通電される。磁気ギャップAGの磁界中にあるボイスコイル113に交流電流が流れると、ボイスコイルボビン112には、フェイズプラグ150の中心軸方向の駆動力が与えられ、ボイスコイルボビン112の固定された振動板110が振動する。振動板110が振動すると、振動板110とフェイズプラグ150の間の空間OSがフェイズプラグ150の各スリット154、155を介して押し出され、あるいは引き戻される。そして、この押し出され、あるいは引き戻される空気の粗密波が、音波としてホーンのスロート部140に供給され、ホーンから外部空間へ放射される。
ここで、図1に示すように、磁気回路130には、ヨーク131、磁石132およびトッププレート133により囲まれた空間BSが生じる。そして、放音時に、振動板110、ボイスコイルボビン112およびボイスコイル113が振動すると、この空間BS内に定在波が発生し、何も策を講じないと、この定在波により放音の音質が劣化する。
そこで、本実施形態では、このヨーク131、磁石132およびトッププレート133により囲まれた空間BS内に、一部に磁気ギャップAG側を向いた開口部162を有する円環状の仕切り部材161が配置される。この仕切り部材161は、底面部131bから離れて配置され、空間BSを、磁気ギャップAG側の円環状の空間BS1と、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2に区切る。そして、本実施形態では、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2を管共鳴器として機能させ、空間BSに発生する定在波を減衰させる。また、本実施形態では、定在波の減衰量を増加させるために、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2内に吸音材163が充填される。
図2は図1における空間BS内の管共鳴器をボイスコイル113側から見た平面図である。また、図3は図2のI-I’線断面図である。この例において、仕切り部材161は、円環状のアルミニウム板であり、その内周に沿って等間隔の位置に4個の半円状の開口部162が設けられている。本実施形態において、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2は、これらの開口部162を励振源とする管共鳴器として機能する。
本実施形態では、空間BSに発生する定在波の周波数に基づいて、仕切り部材161に沿った隣り合う2つの開口部162間の距離が決定される。すなわち、空間BS2の定在波周波数が空間BSの定在波周波数に近づくように、隣り合う開口部162の距離を決定する。このようにすると、仕切り部材161の各開口部162が空間BS内の定在波に基づく励振源となり、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2を共鳴させ、円環の円周方向を波長方向とし、空間BS内の定在波と同じ波長λを有する定在波を発生させることができる。具体的には、各開口部162に空気粒子速度波の腹(音圧波の節)が位置する定在波を空間BS2内に発生させる。この共鳴状態では、管共鳴器(空間BS2)内の各位置において音の音圧と空気粒子速度が高くなり、空気粘性によるエネルギー消費が大きくなる。従って、空間BSに発生する定在波を効果的に減衰させることができる。
また、本実施形態では、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2内に吸音材163が充填される。このため、吸音材163により管共鳴器(空間BS2)内のエネルギー消費を増やし、空間BSに発生する定在波をさらに効果的に減衰させることができる。
図4は一般的な吸音材の吸音率の周波数特性を例示する図である。この例では、吸音材の体積が一定となるよう、厚みと面積を変えて管共鳴器に吸音材を充填した場合の吸音材の垂直入射吸音率の解析結果を示している。図4において横軸は吸音材に垂直に入射する音の周波数、縦軸は垂直入射吸音率である。垂直入射吸音率とは、吸音材に対する入射音のエネルギーから反射音のエネルギーを減算したものを入射音のエネルギーにより除算した値である。図4には1mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D1と、2mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D2と、4mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D4と、8mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D8と、16mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D16と、32mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D32と、64mmの厚みの吸音材の垂直入射吸音率D64が示されている。
図4に示すように、吸音材の垂直入射吸音率の周波数特性にはピークが発生する。このピークは、吸音材厚み方向の定在波によるものである。同様にして吸音材163が充填された円環状の空間BS2でも管路長手方向の定在波により、吸音率ピークが発生する。すなわち、菅共鳴器に定在波に励起されると、管共鳴器内の各位置において音の音圧と空気粒子速度が高くなり、管共鳴器内に吸音材163を設置した場合はその吸音材163でのエネルギー消費が大きくなるためである。図4に示されているように、吸音材163の厚み、すなわち、管共鳴器の管路長を変えることで、垂直入射吸音率がピークとなる周波数を調整することができる。仮に空間BSに発生する定在波の周波数を1~5kHz程度とした場合、適切な管路長は大まかに8~32mmの範囲に含まれる。
図5は本実施形態の効果を示す図である。図5において、横軸はホーンスピーカから放音される音の周波数、縦軸はホーンスピーカにおいて振動板が一定速度で振動すると仮定して数値解析を行うことにより求めたスロート出口の音圧である。図5には、本実施形態において空間BS内に仕切り部材161および吸音材163を配置しない場合における音圧の周波数特性P0と、空間BS内に仕切り部材161および吸音材163を配置した場合における音圧の周波数特性P1が示されている。図5に示すように、周波数特性P0では、空間BSに発生する定在波の影響により周波数2kHz付近に大きなディップが生じる。しかしながら、周波数特性P1では、仕切り部材161および底面部131bに挟まれた円環状の空間BS2において管共鳴が発生し、吸音材163がこの共鳴音のエネルギーを消費するため、定在波が抑制され、2kHz付近のディップがなくなる。このように本実施形態によれば、空間BS内に発生する定在波を抑制することができる。
<第2実施形態>
図6はこの発明の第2実施形態であるヘッドホンドライバ200の構成を示す断面図である。このヘッドホンドライバ200は、振動板210と、周縁部211と、ボイスコイル213が巻回されたボイスコイルボビン212と、磁気回路230と、プロテクタ221とを有する。
振動板210は、ドーム状をなしている。このドーム形状をなしている部分の周囲はエッジと呼ばれる円環状の周縁部211により取り囲まれている。また、振動板210の周囲には中空円筒形状のボイスコイルボビン212が固定されている。そして、振動板210の周囲およびボイスコイルボビン212は、周縁部211を介して略蓋状のプロテクタ221の内壁に支持されている。
磁気回路230は、ヨーク231と、磁石232と、トッププレート233と、係止部材234とを有する。ヨーク231は、円環状の底面部231bと、底面部231bの周囲領域において底面部231bから突出した中空円筒状の突出部231vとからなり、磁性体により形成されている。磁石232は、円環状をなしており、底面部231bにおいて突出部231vの内側の領域に配置されている。トッププレート233は、円環状の磁性体であり、磁石232上に配置されている。ここで、トッププレート233は、磁石232のN極またはS極の一方と接触しており、底面部231bは磁石232のN極またはS極の他方と接触している。係止部材234は、軸方向両端にフランジ234fを有する中空円筒形の部材である。この係止部材234は、ヨーク231、磁石232およびトッププレート233の中央の孔を貫通しており、その両端のフランジ234fがヨーク231、磁石232およびトッププレート233を挟み込んで固定している。
トッププレート233の外側面と突出部231vの内側面により挟まれた空間は磁気ギャップAGとなっている。この磁気ギャップAGには、ボイスコイルボビン212に巻回されたボイスコイル213が配置される。
このボイスコイル213には、音声信号に基づく交流電流が通電される。これにより、ボイスコイルボビン212の固定された振動板210が振動し、この振動板210によって発生される空気の粗密波が、係止部材234の中空領域を通過して、ユーザの耳に放射される。
本実施形態においても、磁気回路230には、ヨーク231、磁石232およびトッププレート233により囲まれた空間BSが生じる。そして、放音時に、振動板210、ボイスコイルボビン212およびボイスコイル213が振動すると、この空間BS内に定在波が発生し、何も策を講じないと、この定在波により放音の音質が劣化する。
そこで、本実施形態では、上記第1実施形態と同様、ヨーク231、磁石232およびトッププレート233により囲まれた空間BS内に、一部に磁気ギャップAG側を向いた開口部262を有する円環状の仕切り部材261が底面部231bから離れて配置される。また、本実施形態においても、仕切り部材261および底面部231bに挟まれた円環状の空間BS2内に吸音材263が充填される。従って、上記第1実施形態と同様、空間BS内に発生する定在波を抑制することができる。
<第3実施形態>
図7はこの発明の第3実施形態であるウーハユニット300の構成を示す断面図である。このウーハユニット300は、振動板310と、振動板310を支持する周縁部311およびスパイダ314と、ボイスコイル313が巻回されたボイスコイルボビン312と、磁気回路330と、フレーム320とを有する。
フレーム320は、図7において下方から上方にかけて開口面積が広がったコーン状の外形をなしている。フレーム320の内壁の下端部には、内側に向けて突出したフランジ321がある。振動板310は、図7において下方の小開口端から上方の大開口端まで連続的に開口面積が広がったコーン状をなしている。この振動板310の大開口端は、エッジと呼ばれる略円環状の周縁部311に取り囲まれており、この周縁部311によりフレーム320の上方の開口端に支持されており、小開口端は波状の断面形状および円環状の平面形状を有するスパイダ314によりフレーム320の内壁に支持されている。また、振動板310の下方の小開口端は、筒形状のボイスコイルボビン312の天井部により塞がれている。このボイスコイルボビン312は、フランジ321により囲まれた空間に挿通されている。
磁気回路330は、ヨーク331と、磁石332と、トッププレート333とを有する。ヨーク331は、中央に貫通孔331aを有しており、この貫通孔331aを取り囲む円環状の底面部331bと、底面部331aの貫通孔331a付近において底面部331bから突出した中空円筒状の突出部331vとからなり、磁性体により形成されている。磁石332は、円環状をなしており、底面部331bにおいて突出部331vの外側の領域に配置されている。トッププレート333は、円環状の磁性体であり、磁石332上に配置されている。ここで、トッププレート333は、磁石332のN極またはS極の一方と接触しており、底面部331bは磁石332のN極またはS極の他方と接触している。そして、トッププレート333は、フレーム320の下端のフランジ321と、磁石332とに挟まれている。
トッププレート333の内壁面と突出部331vの外壁面により挟まれた空間は磁気ギャップAGとなっている。この磁気ギャップAGには、ボイスコイルボビン312に巻回されたボイスコイル313が配置される。
本実施形態においても、ボイスコイル313には、音声信号に基づく交流電流が通電される。これにより、ボイスコイルボビン312の固定された振動板310が振動し、振動板210によって発生される空気の粗密波が、ユーザの耳に放射される。
本実施形態においても、磁気回路330には、ヨーク331、磁石332およびトッププレート333により囲まれた空間BSが生じる。そして、放音時に、振動板310、ボイスコイルボビン312およびボイスコイル313が振動すると、この空間BS内に定在波が発生し、何も策を講じないと、この定在波により放音の音質が劣化する。
そこで、本実施形態では、上記第1および第2実施形態と同様、ヨーク331、磁石332およびトッププレート333により囲まれた空間BS内に、一部に磁気ギャップAG側を向いた開口部(図示略)を有する円環状の仕切り部材361が底面部331bから離れて配置される。また、本実施形態においても、仕切り部材361および底面部331bに挟まれた円環状の空間BS2内に吸音材363が充填される。従って、上記第1および第2実施形態と同様、空間BS内に発生する定在波を抑制することができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記第1実施形態では、仕切り板161に4個の開口部162を設けたが、これは一例であり、開口部162は、円環状の仕切り板161をN(Nは1以上の整数)等分した長さが、抑制対象である定在波の波長に対応したものとなるような適切な個数Nを求め、仕切り板161をN等分する各位置に設ければよい。
(2)上記各実施形態では、円環状の仕切り部材をN(Nは1以上の整数)等分する各位置に磁気ギャップ側を向いた開口部を設けたが、これらの全ての位置に開口部を設ける必要はなく。少なくとも1の位置に開口部を設ければよい。
(3)上記各実施形態では、開口部の設けられた仕切り板と底面部との間の円環状の空間を管共鳴器として機能させ、仕切り板の開口部を共鳴管の開放端として機能させた。しかし、この場合の管共鳴器の共鳴波長が空間BSに発生する定在波の波長と一致しない場合もあり得る。その場合、仕切り板と底面部との間の円環状の空間の途中に、管共鳴器の管路を分断する仕切り板を設けてもよい。この場合、開口部の位置に空気粒子速度波の腹(音圧波の節)、仕切り板の位置に空気粒子速度波の節(音圧波の腹)が位置する定在波が管共鳴器内に発生する。この開口部および仕切り板間の間隔(管路長)が、抑制対象である定在波の波長に対応したものとなるように仕切り板の位置を調整すればよい。
(4)上記実施形態では、空間BS内に仕切り板を設けることにより管共鳴器を構成した。しかし、そのようにする代わりに、多数の孔を有する仕切り板を空間BS内に配置し、孔をネック、仕切り板と底面部との間の空間をキャビティとするヘルムホルツ共鳴器を構成し、このヘルムホルツ共鳴器により空間BS内の定在波を抑制してもよい。
100……コンプレッションドライバ、200……ヘッドホンドライバ、300……ウーハユニット、110,210……振動板、211……周縁部、314……スパイダ、111……周縁部、112,212……ボイスコイルボビン、113,213……ボイスコイル、114……ターミナルリング、120……バックカバー、122a……内側周縁部、122b……外側周縁部、123……ロケーターリング、221……プロテクタ、130,230,330……磁気回路、131,231,331……ヨーク、131b,231b,331b……底面部、131v,231v,331v……突出部、132,232,332……磁石、133,233,333……トッププレート、234……係止部材、234f,321……フランジ、140……スロート部、150……フェイズプラグ、151……円錐状部材、152,153……環状部材、154,155……スリット、157……集音面、161……仕切り板、162……開口部、163,121……吸音材、122……周縁部、BS,BS1,BS2……空間、AG……磁気ギャップ、320……フレーム。

Claims (4)

  1. 底面部と前記底面部に対する突出部とを有するヨークと、
    前記底面部上に配置される磁石と、
    前記磁石上に配置され、前記突出部との間に磁気ギャップを形成するトッププレートと、
    前記磁気ギャップに配置されるボイスコイルと、
    前記ヨーク、磁石およびトッププレートにより囲まれる空間内に前記底面部から離れて配置され、少なくとも一部に開口部を有する仕切部材と、
    を含むスピーカユニット。
  2. 前記仕切り部材と前記底面部との間に挟まれた空間内に吸音材が配置された請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. 前記ヨーク、磁石およびトッププレートにより囲まれる空間は円環状の空間であり、
    前記仕切り部材は、円環状の部材である請求項1または2に記載のスピーカユニット。
  4. 前記仕切り部材は、前記円環をN(Nは1以上の整数)等分する各位置のうち少なくとも1つの位置に前記磁気ギャップ側を向いた前記開口部を有する請求項3に記載のスピーカユニット。
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