JP2022182051A - スワップボデー用の脚台板 - Google Patents
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Abstract
【課題】スワップボデーの支持脚に対して確実に装着できる脚台板を提供する。【解決手段】トラックのシャーシーに装着されスワップボデーを、地面に自立配置するときに支持脚と地面の間に配置されるスワップボデー用の脚台板30であって、支持脚に対向する表面32および地面に対向する背面を有する台板本体31と、表面32に設けられ、支持脚の下端部が係合される係合凹部41と、係合凹部41に隣接して台板本体31の表面32に設けられ、支持脚の下端面が突き当てられる平坦な調整面43と、持ち運び用の取手38と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、輸送時にトラックのシャーシーに搭載され荷役作業時に荷役スペースに自立配置されるスワップボデーに用いられるスワップボデー用の脚台板に関する。
荷物を輸送するときにはトラックのシャーシーに装着され、荷役作業時にはトラックから分離して荷役スペースに自立して配置されるボデーは、スワップボデーと言われる。スワップボデーには、バン型のスワップバンボデー、煽り板が設けられたアオリ付きスワップボデー、天井壁と側壁とが開閉式となったスワップウイングボデーがある。特許文献1にはスワップウイングボデーが記載されており、ウイングボデーは、それぞれ側壁と天井壁とが一体となった左右のウイング部を有している。
スワップウイングボデー等のスワップボデーは、床板に複数本の支持脚が設けられており、トラックから分離されたときには支持脚により地面に自立して配置される。これにより、ボデー内の荷物室に対する荷物の積み込みや積み降ろし、つまり荷役作業が行われる。一方、荷物室に積載された荷物を輸送するときには、スワップボデーはトラックのシャーシーに装着され、そのときには支持脚は折り畳まれる。このように、スワップボデーは、輸送作業と荷役作業とを分離することができるので、トラックの稼働効率を高めることができるという利点を有している。
スワップボデーが自立して地面に配置されるときに、スワップボデーの支持脚を地面に直接接触させると、アスファルトの地面であっても、支持脚の圧痕が地面に形成されることがある。圧痕による凹部が地面に発生するのを防止するために、地面と支持脚との間に脚台板を配置することが試みられている。
雨や雪等により荷役作業の地面状態が悪い場合には、脚台板が支持脚や地面に対して滑り易くなる。このため、スワップボデーをシャーシーから分離して地面に配置するときに、脚台板を支持脚と地面との間に装着できなかったり、支持脚が脚台板から外れたりすることがある。
本発明の目的は、スワップボデーの支持脚に対して確実に装着できる脚台板を提供することにある。
本発明のスワップボデー用の脚台板は、上側に荷物室が形成される床材と、前記床材の下側に回動自在に設けられる複数の支持脚とを備え、荷物室に積載された荷物をトラックにより輸送するときにトラックのシャーシーに装着されるスワップボデーを、地面に自立配置するときに前記支持脚と地面の間に配置されるスワップボデー用の脚台板であって、前記支持脚に対向する表面および地面に対向する背面を有する台板本体と、前記台板本体の前記表面に設けられ、前記支持脚の下端部が係合される係合凹部と、前記係合凹部に隣接して前記台板本体の前記表面に設けられ、前記支持脚の下端面が突き当てられる平坦な調整面と、を有する。
台板本体の表面には、支持脚の下端部が係合する係合凹部と、係合凹部に隣接して表面に形成された平坦な調整面とが設けられているので、脚台板を支持脚と地面との間に容易に配置することができ、脚台板の配置作業性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はスワップボデーとしてのスワップウイングボデー(以下、ウイングボデーと略称する。)10とトラック20とを示し、図2はウイングボデー10を示している。
ウイングボデー10は、床材11と床材11の前端に配置される前壁12と床材11の後端に配置される後壁13とを備えており、後壁13は枠体13aと枠体13aに開閉自在の左右のドア13bとにより構成される。床材11の左右の側辺にはアオリ板14が2つずつ設けられており、前後のアオリ板14の間には床材11から取り外し自在の中柱15が配置されている。
前壁12と後壁13との間には2つのウイング部16a、16bが配置され、ボデーの内部には荷物室Rが形成される。それぞれのウイング部16a、16bは、上壁17とこれと一体となった側壁18とを有し、前壁12と後壁13との間に設けられた図示しない支持軸に回動自在に装着されており、ウイング部16a、16bの回動により荷物室Rは開閉される。
床材11の下面の四隅と側辺の中央部とには支持脚19が設けられており、これらの複数の支持脚19は横断面形状が四角形の金属パイプにより形成され、水平軸19aを中心に回動自在となっている。図1および図2に示されるように、支持脚19が垂直方向に向けられると、ウイングボデー10は地面に自立配置される状態となる。水平軸19aは車幅方向に移動自在に図示しない軸受により支持されており、ウイングボデー10が自立配置されるときには、支持脚19は、図2に示されるように、床材11の側面よりも幅方向外方に突出される。
荷物を輸送するためのトラック20は、運転席21の後方にウイングボデー10が装着されるシャーシー22を有している。ウイングボデー10をシャーシー22に装着するには、シャーシー22を図示しないエアサスペンションにより床材11の下面よりも低くした状態とする。この状態のもとで、図1に示すようにウイングボデー10の前方位置からシャーシー22を床材11の下方に入り込ませるようにトラック20を後退させる。次いで、エアサスペンションによりシャーシー22を上昇移動させると、ウイングボデー10はシャーシー22に装着される。ウイングボデー10がシャーシー22に装着されると、支持脚19は下端部が地面から上昇された状態となり、水平方向に回動することができる。水平方向に回動した後に、水平軸19aを車幅方向の内方に移動させることにより、支持脚19は床材11の下面に配置される。
図2(A)はウイング部16a、16bとアオリ板14とを閉じた状態を示し、図2(B)は左側のウイング部16aとアオリ板14とを開いた状態を示す。荷物室R内への荷物の積み込み、および荷物室R内から荷物の積み降ろしを行うときには、一方のウイング部を開いたり、さらにアオリ板14を開いたりした状態で行うことができる。これに代えて、後壁13のドア13bを開いた状態で荷物の積み込みと積み降ろしを行うことができる。
ウイング部16a、16bがそれぞれ固定された上壁と側壁となった形態の箱体であるバンボデーつまりスワップバンボデーにおいては、後壁13のドア13bを開放させて床材の上側の荷物室に対する荷物の積み込みや積み降ろしを行うことができる。一方、ウイング部が設けられていない形態のアオリ付きスワップボデーにおいては、床材の上側の荷物室に対してクレーン等を用いて荷物の積み込みや積み降ろしを行うことができる。
スワップボデーは、いずれのタイプであっても、荷物室に積載された荷物をトラックにより輸送するときにはトラックのシャーシーに装着され、荷物の積み込みと積み降ろしのときに、地面に自立配置することができる。
ウイングボデー10を地面に自立配置するときには、図2に示されるように、支持脚19と地面の間にはスワップボデー用の脚台板30が配置される。そのときには、シャーシー22に搭載されているウイングボデー10の全ての支持脚19は垂直方向に回動される。
図3は図2に示された脚台板30を示す斜視図であり、図4は脚台板30の上面を示す平面図であり、図5は脚台板30の裏面を示す底面図である。
脚台板30はポリアセタール等の合成樹脂製の四辺形の台板本体31を有し、台板本体31は表面32を支持脚19に対向させ、背面33を地面に対向させて地面の上に配置される。台板本体31は側面34、35と端面36、37とを有している。
側面34には持ち運び用の取手38が取り付けられており、使用者は取手38を掴んで脚台板30を持ち運ぶことができる。取手38はポリエステル樹脂等の軟質樹脂製のベルトにより形成されており、両端部はねじ部材39により台板本体31に固定されている。台板本体31は、取手38が取り付けられた側面34を正面とし、反対側の側面35を背面とする。
台板本体31の表面32には、支持脚19の下端部が係合される係合凹部41が設けられている。係合凹部41は横断面形状が四角形の支持脚19の断面形状に対応させて四角形である。係合凹部41は表面32のうち背面側の側面35と一方の端面36とのなす角部42に寄せて設けられており、表面32のうち係合凹部41に対して長手方向に隣り合う平坦部43aと、平坦部43aに隣接するとともに係合凹部41に隣接した側面34側の平坦部43bは、調整面43を構成している。調整面43の面積は係合凹部41の面積よりも大きく設定されている。
支持脚19を係合凹部41に係合させるときに、表面32のうち係合凹部41が支持脚19の下方の位置となるように、台板本体31を支持脚19と地面との間に配置し、エアサスペンションによりシャーシー22を下降移動させる。これにより、支持脚19の下端面が係合凹部41に入り込んで、調整面43には支持脚19の下端面が突き当てられる。支持脚19の下端部が係合凹部41に入り込まずに、下端部の一部が調整面43に突き当てられたときには、エアサスペンションによりシャーシー22を介してウイングボデー10を上昇させることにより、支持脚19を上昇させ、脚台板30の位置を調整する。このときには、支持脚19が脚台板30から離れた状態のもとで、取手38を把持して台板本体31を地面の上でずらすと、支持脚19の下方の位置に係合凹部41を位置決めすることができる。
このように、四角形の係合凹部41を背面側の角部42に寄せて形成すると、台板本体31を支持脚19と地面との間に配置するときに、角部42の位置と支持脚19との位置関係を目視観察しながら、容易に係合凹部41の支持脚19に対する位置を設定することができる。図6には係合凹部41に下端部が係合した支持脚19が二点鎖線で示されている。
さらに、支持脚19の下端面の面積よりも調整面43の面積が大きく形成されているので、例えば、支持脚19の近くに縁石等が存在したり、台板本体31の向きを変えたい状態となったりした場合には、支持脚19を下降移動させる前に、調整面43の支持脚19に対する位置を調整することができる。
台板本体31の背面33には、図5に示されるように、格子状に滑り止め溝44が形成されており、滑り止め溝44により背面33には滑り止め面が形成されている。背面33を滑り止め面とすることにより、地面に積もった雪の上、または雨水が付着した地面に脚台板30を配置するときに、摩擦力が高められて背面33が滑ることなく、確実にウイングボデー10を地面に自立配置することができる。
ウイングボデー10には支持脚19の本数に対応した数の脚台板30が収容される。そのときには、作業者は取手38を持ってウイングボデー10に設けられた箱体に水平状態に収容される。箱体には可動式に止具が設けられており、所定の数の脚台板30が積層されて収納された状態のもとで、止具が側面34と取手38との間に挿入される。これにより、ウイングボデー10がトラックにより輸送されるときに、脚台板30がウイングボデー10から落下することが防止される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、台板本体31の形状としては、長方形に限られることなく、正方形としてもよい。
10 ウイングボデー
16a、16b ウイング部
19 支持脚
20 トラック
22 シャーシー
30 脚台板
31 台板本体
32 表面
33 背面
34、35 側面
38 取手
39 ねじ部材、
41 係合凹部
42 角部
43 調整面
43a 平坦部
43b 平坦部
44 滑り止め溝
16a、16b ウイング部
19 支持脚
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30 脚台板
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44 滑り止め溝
Claims (4)
- 上側に荷物室が形成される床材と、前記床材の下側に回動自在に設けられる複数の支持脚とを備え、荷物室に積載された荷物をトラックにより輸送するときにトラックのシャーシーに装着されるスワップボデーを、地面に自立配置するときに前記支持脚と地面の間に配置されるスワップボデー用の脚台板であって、
前記支持脚に対向する表面および地面に対向する背面を有する台板本体と、
前記台板本体の前記表面に設けられ、前記支持脚の下端部が係合される係合凹部と、
前記係合凹部に隣接して前記台板本体の前記表面に設けられ、前記支持脚の下端面が突き当てられる平坦な調整面と、
を有する、スワップボデー用の脚台板。 - 請求項1記載のスワップボデー用の脚台板において、
前記台板本体の前記背面に、地面に対する摩擦力を高めた滑り止め面を形成した、スワップボデー用の脚台板。 - 請求項1または2記載のスワップボデー用の脚台板において、
前記台板本体は、四辺形であり、前記取手は前記台板本体の1つの側面に取り付けられ、
前記係合凹部は、前記台板本体の1つの角部に寄せるとともに前記取手が取り付けられている側面に対して反対側の側面に寄せて形成される、スワップボデー用の脚台板。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のスワップボデー用の脚台板において、
前記台板本体は樹脂製である、スワップボデー用の脚台板。
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JP2021089357A JP2022182051A (ja) | 2021-05-27 | 2021-05-27 | スワップボデー用の脚台板 |
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JP2021089357A Pending JP2022182051A (ja) | 2021-05-27 | 2021-05-27 | スワップボデー用の脚台板 |
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2021
- 2021-05-27 JP JP2021089357A patent/JP2022182051A/ja active Pending
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