JP2022181384A - 隔離容器および隔離容器の姿勢制御方法 - Google Patents

隔離容器および隔離容器の姿勢制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隔離容器および隔離容器の姿勢制御方法において、装置の小型化を図る。【解決手段】作業可能な区画を形成する容器本体と、容器本体の内部に収容される作業機器を搬出入する搬出入部と、容器本体の姿勢を調整する姿勢調整装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、放射性物質を処理するための処理装置が収容される隔離容器、隔離容器の姿勢制御方法に関するものである。
例えば、原子力発電プラントにて、原子炉格納容器内の炉心燃料が周囲の構造物と一緒に溶融して固化すると、放射性廃棄物としての燃料デブリが発生する。そのため、燃料デブリなどの放射性廃棄物を原子炉格納容器から外部に取り出して処理する必要がある。
放射性廃棄物の回収作業を実施するとき、例えば、原子炉建屋に隔離容器を設置し、隔離容器の内部に放射性廃棄物の調査や回収を行うための調査・回収装置を収容する。そして、遠隔操作により隔離容器の内部にある調査・回収装置を原子炉格納容器まで移動させ、処理装置を作動して燃料デブリの調査や回収を行う。このような技術として、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特公平5-68679号公報
調査・回収装置を収容した隔離容器は、調査・回収装置を外部に移動させるための出口部が設けられる。一方、原子炉格納容器は、調査・回収装置を内部に取り込むための入口部が設けられる。隔離容器は、出口部が原子炉格納容器の入口部に一致するように設置される。そして、オペレータは、遠隔操作により調整装置により調査・回収装置の位置や姿勢を調整し、調査・回収装置を出口部および入口部から原子炉格納容器に移動させる。そのため、隔離容器の内部には、調査・回収装置の調整装置などを設ける必要があり、調整装置などの収容に伴って隔離容器が大型化してしまうという課題がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、装置の小型化を図る隔離容器および隔離容器の姿勢制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の隔離容器は、作業可能な区画を形成する容器本体と、前記容器本体の内部に収容される作業機器を搬出入する搬出入部と、前記容器本体の姿勢を調整する姿勢調整装置と、を備える。
また、本開示の隔離容器の姿勢制御方法は、前記隔離容器において、前記姿勢調整装置により前記容器本体の姿勢を調整することで、前記搬出入部に設けられる第1の連結部材を原子炉格納容器に設けられた第2の連結部材に密着させる。
本開示の隔離容器および隔離容器の姿勢制御方法によれば、装置の小型化を図ることができる。
図1は、本実施形態の隔離容器を表す斜視図である。 図2は、隔離容器の内部構造を表す概略図である。 図3は、隔離容器と原子炉格納容器との接続部を表す断面図である。 図4は、本実施形態の隔離容器の第1変形例を表す概略図である。 図5は、本実施形態の隔離容器の第2変形例を表す概略図である。 図6は、本実施形態の隔離容器の第3変形例を表す概略図である。 図7は、本実施形態の隔離容器の第4変形例を表す概略図である。 図8は、本実施形態の隔離容器の第5変形例を表す概略図である。 図9は、本実施形態の隔離容器の第6変形例を表す概略図である。 図10は、沸騰水型原子炉を表す概略図である。 図11は、沸騰水型原子炉を表す水平概略図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
<沸騰水型原子炉>
本実施形態で適用する原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、軽水を炉心で沸騰させて蒸気を発生させる沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)である。図10は、沸騰水型原子炉を表す概略図、図11は、沸騰水型原子炉を表す水平概略図である。
図10および図11に示すように、沸騰水型原子炉100は、原子炉格納容器101内に原子炉102が格納されて構成される。原子炉格納容器101は、原子炉建屋103内に設置され、上端部に上蓋104が取付けられることで密封される。原子炉格納容器101は、内部に形成されたドライウェル105と、冷却水が充填された圧力抑制プールが内部に形成される複数の圧力抑制室106とを有する。ドライウェル105は、ベント通路107を介して圧力抑制室106に連結され、ベント通路107の先端部が圧力抑制プールの冷却水中に浸漬される。
原子炉建屋103は、原子炉格納容器101を支持し、上蓋104の上方に複数に分割されて放射線遮へい体として機能する複数のシールドプラグ108が配置され、複数のシールドプラグ108により原子炉格納容器101が密閉保持される。
原子炉102は、上蓋109が取付けられて構成される原子炉容器110、核燃料物質を含む複数の燃料集合体が装荷された炉心111、気水分離器112、蒸気乾燥器113などにより構成される。この場合、炉心111、気水分離器112、蒸気乾燥器113は、原子炉容器110内に配置される。原子炉容器110は、内部に炉心シュラウド114が配置され、炉心111を取り囲んでいる。炉心111は、内部に複数の燃料集合体が装荷され、この各燃料集合体は、下端部が炉心支持板115により支持され、上端部が上部格子板116によって保持される。気水分離器112は、上部格子板116よりも上方に配置され、蒸気乾燥器113が気水分離器112の上方に配置される。
複数の制御棒117は、下方から炉心111に挿入されるように配置される。複数の制御棒117は、制御棒案内管(図示略)内に配置され、上下方向に移動自在となり、炉心111の内部に配置されている燃料集合体間に対して出し入れされて原子炉出力が制御される。制御棒駆動機構118は、原子炉容器110の下鏡に取付けられており、各制御棒案内管内の制御棒117に連結されている。
原子炉容器110は、炉心構造物として、前述した炉心111だけでなく、気水分離器112、蒸気乾燥器113、炉心シュラウド114、炉心支持板115、上部格子板116、制御棒117などが内部に配置される。
また、原子炉容器110は、原子炉格納容器101内の底部に設けられたコンクリートマット119上に設けられた筒状のペデスタル120上に据付けられる。そして、筒状のγ線遮蔽体121が、ペデスタル120の上端に設置され、原子炉容器110の外側を取り囲んでいる。
ところで、原子力発電プラントにて、原子炉容器110の内部の炉心111などが溶融すると、溶融した燃料など溶融物が原子炉容器110の底部に堆積したり、原子炉容器110も溶融してコンクリートマット119に落下したりする。この場合、原子炉格納容器101は、内部に冷却水が供給されることで冷却され、ペデスタル120内に冷却水が貯留されることで溶融物が冷却されて固化する。固化した溶融物は、放射性廃棄物Mとして調査や回収の対象となる。
放射性廃棄物の処理装置130は、原子炉格納容器101の内部にある放射性廃棄物(デブリ)Mの調査や回収などを行うものである。原子炉建屋103は、中央部に原子炉102(原子炉容器110)を支持する原子炉格納容器101が配置され、原子炉格納容器101の外側に部屋131が設けられる。部屋131は、原子炉102の正常運転時には、作業者が被ばくすることなく安全に立ち入ることができる空間である。部屋131は、コンクリート製の壁部132により区画される。部屋131は、コンクリート構造壁を貫通して原子炉格納容器101内に連通する作業孔134が設けられる。
放射性廃棄物の処理装置130は、原子炉建屋103における部屋131に設置される。放射性廃棄物の処理装置130は、エンクロージャ10を有する。エンクロージャ10は、原子炉格納容器101の作業孔134に連通管135を介して連結される。
<エンクロージャの概略構成>
本実施形態の隔離容器は、エンクロージャ10に適用される。隔離容器は、その容器本体または原子炉格納容器101の内部と外部の雰囲気を隔てる容器、すなわち、遮蔽容器として機能する。図1は、本実施形態の隔離容器を表す斜視図である。
図1に示すように、エンクロージャ10は、ベース11と、容器本体12と、姿勢調整装置13とを備える。
ベース11は、骨材で組み合わせた架構または板形状をなし、例えば、金属により形成される。ベース11は、原子炉建屋103における部屋131(いずれも図8参照)の床面に設置される。容器本体12は、ベース11における鉛直方向の上方に対向して配置される。容器本体12は、後述する搬出入部31が閉止された状態で、壁面で囲まれた閉空間を構成する形状、例えば、直方体の箱型形状をなす。容器本体12は、中空形状をなし、本実施形態では、内部に装置による作業可能な区画、例えば、放射性物質を処理可能な区画を形成する。
姿勢調整装置13は、容器本体12の姿勢を調整する。姿勢調整装置13は、ベース11と容器本体12との間に架設される複数(例えば、6個)のアクチュエータ21を有する。容器本体12は、周囲に複数のフランジ部23が固定される。アクチュエータ21は、一端部が軸受25を介してベース11に連結され、他端部が軸受26を介してフランジ部23に連結される。ここで、軸受25は、少なくとも交差する3方向に沿った軸を中心に回転自在に支持する軸受であり、例えば、球面軸受である。また、軸受26は、少なくとも交差する2方向に沿った軸を中心に回転自在に支持する軸受であり、例えば、ユニバーサルジョイントや球面軸受である。
なお、姿勢調整装置13は、複数のアクチュエータ21を用いた構成に限定されるものではない。姿勢調整装置13は、ベース11と容器本体12とが軸受(滑り軸受、回転軸受を含む)とアクチュエータを組み合わせて架設される構成でよい。また、アクチュエータにリンク機構などを組み合わせた構成であってもよい。また、姿勢調整装置13を構成する複数のアクチュエータ21の配置や個数などは、本実施形態に限定されるものではなく、容器本体12の形状などに応じて適宜設定すればよいものである。
姿勢調整装置13は、複数のアクチュエータ21を独立して作動制御することで、容器本体12の位置および姿勢を変更して調整する。アクチュエータ21は、電動式または油圧式であることが好ましい。
容器本体12は、前部に搬出入部31が設けられる。搬出入部31は、内部に収容される調査・回収装置(作業機器)41(図2参照)を容器本体12から搬出したり、搬入したりするものである。なお、搬出入部31の詳細については後述する。
<エンクロージャの内部構造>
図2は、隔離容器の内部構造を表す概略図である。
図2に示すように、ベース11は、原子炉建屋103における部屋131の床面131aに設置される。容器本体12は、ベース11における鉛直方向の上方に対向して配置される。容器本体12は、ベース11の上方に配置され、姿勢調整装置13により連結される。エンクロージャ10の容器本体12は、密閉構造をなし、装置による作業可能な区画 、例えば、内部に放射性物質を処理可能な区画40を形成する。容器本体12は、区画40に調査・回収装置41が配置される。調査・回収装置41は、例えば、案内装置42と加工装置43に加えて調査装置(図示略)を有する。調査装置は、例えば、カメラや分析装置などである。案内装置42は、加工装置43や調査装置を容器本体12から原子炉格納容器101のペデスタル120にある放射性廃棄物M(いずれも図8参照)まで移動させるものである。加工装置43は、放射性廃棄物Mを切断して回収するものである。調査装置は、例えば、放射性廃棄物Mを撮影したり、分析したりするものである。容器本体12は、区画40の床面または側壁面や天井などにガイドレール44が固定され、複数の台車45が移動自在に支持される。調査・回収装置41は、複数の台車45により搬送可能である。
容器本体12は、前部に搬出入部31が設けられる。搬出入部31は、原子炉格納容器101は、コンクリート構造壁を貫通する作業孔134が設けられ、作業孔134に連通管135が配置される。搬出入部31は、連通管135に連結可能である。作業者は、エンクロージャ10の外部から遠隔操作により台車45を移動する。そして、台車45の移動により調査・回収装置41を搬出入部31および連通管135から原子炉格納容器101の内部に移動することができる。なお、調査・回収装置41は、上述した構成に限定されるものではない。
また、容器本体12は、前部に距離センサ(例えば、カメラ、レーザ装置等の非接触式距離計、接触式距離計など)46が設けられる。距離センサ46は、連通管135の位置を検出する。すなわち、距離センサ46は、は、搬出入部31と連通管135との位置関係を検出する。
<隔離容器の連結部の構成>
図3は、隔離容器と原子炉格納容器との接続部を表す断面図である。
図3に示すように、搬出入部31は、連結管32と開閉装置33とを有する。連結管32は、一端部が容器本体12の内部に連通するように開閉装置33を介して連結され、他端部が連通管135に連結される。なお、開閉装置33の位置は、連結管32と容器本体12との間に限定されるものではなく、例えば、連結管32の他端部や中途部、容器本体12の内部であってもよい。容器本体12は、前部に開口部12aが形成される。連結管32は、取付フランジ32aと、弾性連結部材32bと、第1の連結部材(例えば、連結フランジ)32cとを有する。連結管32は、一端部に設けられた取付フランジ32aが開閉装置33を介して容器本体12の開口部12aの位置に締結されることで、連結管32が容器本体12の内部に連通可能となる。
連通管135は、端部に第2の連結部材(例えば、連結フランジ)135aが設けられる。連結管32は、他端部に設けられた第1の連結部材32cが連通管135の第2の連結部材135aに接続可能である。連結管32と連通管135は、第1の連結部材32cの端面と第2の連結部材の端面が密着することで、内部が連通される。弾性連結部材32bは、円筒形状をなし、伸縮自在および屈曲自在であり、例えば、ベローズまたは可撓管などである。連結管32は、弾性連結部材32bにより伸縮自在であると共に、屈曲自在である。
開閉装置33は、容器本体12と連結管32との間に設けられる。開閉装置33は、容器本体12の開口部12aを開閉可能である。開閉装置33は、例えば、ボールバルブまたはゲートバルブであるが、その他の構成であってもよい。開閉装置33は、開口部12aを開閉することで、容器本体12の内部と連結管32とを連通および遮断可能である。連結管32と連通管135との接続を解除するとき、開閉装置33により開口部12aを閉止することで、容器本体12の内部を隔離する。そのため、連結管32が連通管135から取外されたとき、容器本体12の内部が隔離されることで、容器本体12の外部への放射性物質の漏えいを抑制することができる。
容器本体12は、姿勢調整装置13(図1参照)により位置および姿勢が変更可能である。姿勢調整装置13は、容器本体12の位置および姿勢を変更することで、連結管32における第1の連結部材32cの端面(接続面)の位置および角度を調整可能である。姿勢調整装置13は、連結管32における第1の連結部材32cの端面(接続面)が、連通管135における第2の連結部材の端面(接続面)に平行なし、互いに隙間なく密着するように、位置および角度を調整する。
容器本体12は、拘束装置51が設けられる。拘束装置51は、連結管32の第1の連結部材32cと連通管135の第2の連結部材135aとの接続状態を維持する。拘束装置51は、複数の爪部52を有する。複数の爪部52は、連結管32の外側に周方向に間隔を空けて配置される。複数の爪部52は、基端部が容器本体12の前部に固定された支持部材53に支持される。複数の爪部52は、支持部材53に対して連結管32の径方向に移動しながら軸方向に移動自在に支持される。そのため、複数の爪部52は、連結管32の径方向に回動しながら軸方向に移動可能である。複数の爪部52は、先端部に係止部52aが設けられる。複数の爪部52は、各係止部52aが接続状態にある第1の連結部材32cおよび第2の連結部材135aに係止可能である。複数の爪部52は、図示しない駆動装置により、図3に二点鎖線で表す開放位置と、図3に実線で表す係止位置とに移動可能である。
複数の爪部52が、図3に二点鎖線で表す開放位置にあるとき、姿勢調整装置13により容器本体12の姿勢を調整し、連結管32の第1の連結部材32cを連通管135の第2の連結部材135aに密着させる。この状態で、駆動装置により複数の爪部52を回動しながら連結管32の軸方向に移動させ、図3に実線で表す係止位置に位置させる。すると、複数の爪部52は、各係止部52aが連結管32の第1の連結部材32cと連通管135の第2の連結部材135aに係止し、接続状態に拘束する。
なお、本実施形態では、容器本体12側に拘束装置51を設けたが、この構成に限定されるものではない。例えば、原子炉格納容器101側、つまり、連通管135側に拘束装置を設けてもよく、また、容器本体12や連通管135とは独立して別途拘束装置を設けてもよい。
また、容器本体12と原子炉格納容器101のコンクリート構造壁との間に遮蔽部材62が設けられる。遮蔽部材62は、ベース11や容器本体12に支持されていてもよいし、原子炉格納容器101のコンクリート構造壁に支持されていてもよい。なお、容器本体12の周囲に遮蔽部材62を配置してもよい。
なお、図示しないが、容器本体12にコネクターパネルを設けることが好ましい。容器本体12の内部に配置される調査・回収装置41は、電力、水圧、油圧、空圧などの駆動源により駆動する。コネクターパネルは、容器本体12の外部に配置される駆動源の電力、水圧、油圧、空圧などを内部の調査・回収装置41などの機器に供給する接続部である。また、通信信号や制御信号の接続部として使用されるコネクターパネルを設けてもよい。
また、図示しないが、容器本体12に直結されたグローブ(手袋)を設けることが好ましい。作業者は、容器本体12の外部からグローブを用いて容器本体12の内部にある各種の装置、機器を手動操作および保守(メンテナンス)することができる。また、容器本体12の内部を視認可能な窓や撮影可能なカメラを設けることが好ましい。
図1から図3に示すように、エンクロージャ10は、原子炉建屋103の部屋131に設置される。ここで、姿勢調整装置13を作動し、容器本体12の姿勢を調整することで、連結管32の第1の連結部材32cを連通管135の第2の連結部材135aに密着させる。そして、拘束装置51を作動し、複数の爪部52により連結管32の第1の連結部材32cと連通管135の第2の連結部材135aを拘束する。
容器本体12の連結管32と原子炉格納容器101の連通管135が連結されると、台車45を移動することで、調査・回収装置41を搬出入部31および連通管135から原子炉格納容器101の内部に移動する。そして、案内装置42により加工装置43や調査装置を原子炉格納容器101のペデスタル120まで移動し、加工装置43により放射性廃棄物Mの回収作業を実施したり、調査装置により放射性廃棄物Mの調査作業を実施したりする。
<隔離容器の姿勢制御方法>
図2に示すように、隔離容器の姿勢制御方法は、姿勢調整装置13により容器本体12の姿勢を調整することで、搬出入部31に設けられる第1の連結部材32cを原子炉格納容器101に設けられた第2の連結部材135aに密着させる。
すなわち、容器本体12に設けられる距離センサ46は、連通管135における第2の連結部材135aの位置を検出することで、第2の連結部材135aの位置に対する搬出入部31に設けられる連通管135における第1の連結部材32cの位置を把握する。なお、距離センサ46に対する第1の連結部材32cの位置は、予め設定される。また、距離センサ46は、第2の連結部材135aにおける複数の位置を検出することが好ましい。
オペレータ(または、制御装置)は、姿勢調整装置13により容器本体12の姿勢を調整することで容器本体12を移動し、第1の連結部材32cと第2の連結部材135aとの間の位置と姿勢の差異を検出し、第1の連結部材32cを第2の連結部材135aに相対させる。このとき、第1の連結部材32cと第2の連結部材135aにそれぞれ事前にマーキングを付けておき、オペレータは、カメラなどによりマーキングを視認しながら姿勢調整装置13を作動させる。なお、マーキングへの位置合わせには、第1の連結部材32cに設置されたレーザポインタやラインレーザによる目印を第2の連結部材135aへ投影してもよい。
そして、オペレータは、第1の連結部材32cと第2の連結部材135a間の隙間を視認もしくはカメラでの撮像を確認し、もしくは、距離センサ46による測定値により測定しながら、姿勢調整装置13を作動させ、第1の連結部材32cの接続面を第2の連結部材135aの接続面に接近させる。その後、拘束装置51により連通管135の第2の連結部材135aに係止し、連結管32と連通管135との接続状態に拘束する。
[第1変形例]
図4は、本実施形態の隔離容器の第1変形例を表す概略図である。
図4に示すように、エンクロージャ10Aは、ベース11Aと、容器本体12と、姿勢調整装置13とを備える。
ベース11Aは、原子炉建屋103における部屋131の床面131aに設置される。容器本体12は、ベース11Aの上方に対向して配置される。姿勢調整装置13は、容器本体12の姿勢を調整するものであり、ベース11Aと容器本体12との間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。容器本体12と姿勢調整装置13は、上述した実施形態と同様の構成である。
ベース11Aは、容器本体12の後部側、つまり、搬出入部31から離間する側の端部に容器本体12に対向する凹部71が設けられる。凹部71は、ベース11Aの表面に形成され、深さが等しい、または、容器本体12の前部側から後部側に向けて徐々に大きくなる。また、凹部71は、幅が容器本体12の幅より長い。なお、ベース11Aに凹部71を設けたが、この構成に限定されない。例えば、容器本体12の搬出入部31から離間する側の端部に容器本体12に対向する貫通孔を設けてもよい。貫通孔は、幅が容器本体12の幅より長い。
姿勢調整装置13により容器本体12の姿勢を調整するとき、容器本体12の後部が下降すると、容器本体12の後部がベース11Aの凹部71または貫通孔に入り込むこととなり、容器本体12の後部がベース11Aの表面に干渉することが抑制される。そのため、姿勢調整装置13による容器本体12の姿勢調整範囲を拡大することができる。
[第2変形例]
図5は、本実施形態の隔離容器の第2変形例を表す概略図である。
図5に示すように、エンクロージャ10Bは、ベース11と、容器本体12Bと、姿勢調整装置13とを備える。
ベース11は、原子炉建屋103における部屋131の床面131aに設置される。容器本体12Bは、ベース11の上方に対向して配置される。姿勢調整装置13は、容器本体12Bの姿勢を調整するものであり、ベース11と容器本体12Bとの間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。ベース11と姿勢調整装置13は、上述した実施形態と同様の構成である。
容器本体12Bは、ベース11に対向する位置に、容器本体12Bの後部側、つまり、搬出入部31から離間するに伴って鉛直方向の上方に傾斜する傾斜部72が設けられる。傾斜部72は、容器本体12Bの下面に形成され、高さが容器本体12Bの前部から後部に向けて徐々に大きくなる。すなわち、容器本体12Bは、後部側に向けて先細になる。
姿勢調整装置13により容器本体12Bの姿勢を調整するとき、容器本体12Bの後部が下降すると、容器本体12の傾斜部72がベース11の表面に接近することとなる。このとき、容器本体12は、傾斜部72によりベース11の表面との距離が十分に確保されていることから、容器本体12Bの後部がベース11の表面に干渉することが抑制される。そのため、姿勢調整装置13による容器本体12Bの姿勢調整範囲を拡大することができる。
[第3変形例]
図6は、本実施形態の隔離容器の第3変形例を表す概略図である。
図6に示すように、エンクロージャ10Cは、ベース11と、容器本体12Cと、姿勢調整装置13とを備える。
容器本体12Cは、ベース11に対向する位置に、容器本体12Cの後部側、つまり、搬出入部31から離間する側の鉛直方向の上方に形成される段差部73が設けられる。段差部73は、容器本体12Cの下面に形成され、高さが容器本体12の前部に対して低くなる。そのため、段差部73により、容器本体12Cの後部がベース11の表面に干渉することが抑制される。
[第4変形例]
図7は、本実施形態の隔離容器の第4変形例を表す概略図である。
図6に示すように、エンクロージャ10Dは、ベース11と、容器本体12と、姿勢調整装置13とを備える。
ベース11は、原子炉建屋103における部屋131の床面131aに設置される。容器本体12は、ベース11の上方に対向して配置される。姿勢調整装置13は、容器本体12の姿勢を調整するものであり、ベース11と容器本体12との間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。ベース11と容器本体12と姿勢調整装置13は、上述した実施形態と同様の構成である。
ベース11は、下部に調整装置としての昇降装置81が設けられる。昇降装置81は、例えば、電動または油圧シリンダ、ねじ機構、リンク機構などにより構成される。昇降装置81は、ベース11の任意の位置に配置される。昇降装置81は、昇降部材82がベース11を介して下方に延出され、先端部に移動装置としての車輪83が設けられる。車輪83は、昇降部材82の先端部に回転自在に支持される。車輪83は、ベース11の複数個所に配置される。なお、昇降装置81、昇降部材82、車輪83は、1個であっても、複数であってもよい。
エンクロージャ10Cを原子炉建屋103の内部や外部から部屋131に搬送するとき、車輪83によりエンクロージャ10Cを容易に移動することができる。この場合、図示しない牽引車両によりエンクロージャ10Cを牽引してもよいし、エンクロージャ10Cを自走式にしてもよい。また、エンクロージャ10Cを原子炉建屋103における部屋131に所定位置に設置するとき、昇降装置81によりベース11を上昇位置とし、車輪83を床面131a上で転動させてベース11を移動する。そして、所定位置で、昇降装置81によりベース11を下降位置とし、ベース11の下面を床面131aに接地させる。そのため、エンクロージャ10Cを原子炉建屋103内外と部屋131との間で搬送、部屋131への設置が容易となる。
[第5変形例]
図8は、本実施形態の隔離容器の第5変形例を表す概略図である。
図8に示すように、エンクロージャ10Eは、ベース11Eと、容器本体12と、姿勢調整装置13Eとを備える。
ベース11Eは、原子炉建屋103における部屋131の天井131bに固定される。容器本体12は、ベース11Eの下方に対向して配置される。姿勢調整装置13Eは、容器本体12の姿勢を調整するものであり、ベース11Eと容器本体12との間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。すなわち、容器本体12は、天井131bに固定されたベース11Eに姿勢調整装置13Eを介して吊り下げ支持される。
[第6変形例]
図9は、本実施形態の隔離容器の第6変形例を表す概略図である。
図9に示すように、エンクロージャ10Fは、ベース11と、容器本体12と、姿勢調整装置13Fとを備える。
ベース11は、原子炉建屋103における部屋131の床面131aに固定される。ベース11は、上部に架構91が設置される。容器本体12は、ベース11の上方で、架構91の下方に配置される。姿勢調整装置13Fは、容器本体12の姿勢を調整するものであり、架構91と容器本体12との間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。すなわち、容器本体12は、架構91に姿勢調整装置13Eを介して吊り下げ支持される。
なお、上述の実施形態では、ベース11,11A,11Eと容器本体12,12B,11Cとの間に複数のアクチュエータ21を架設したが、この構成に限定されるものではない。例えば、ベース11,11A,11Eをなくし、部屋131の床面131aや天井131bや壁面と容器本体12,12B,11Cとの間に複数のアクチュエータ21を架設してもよい。すなわち、複数のアクチュエータ21を直接部屋131の床面131aや天井131bや壁面に連結してもよい。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る隔離容器は、作業可能な区画40を形成する容器本体12,12B,12Cと、容器本体12,12Bの内部に収容される調査・回収装置(作業機器)41を搬出入する搬出入部31と、容器本体12,12B,12Cの姿勢を調整する姿勢調整装置13,13E,13Fとを備える。
第1の態様に係る隔離容器によれば、姿勢調整装置13,13E,13Fにより容器本体12,12B,12Cの位置および姿勢を調整することで、搬出入部31の位置および姿勢が調整される。そのため、容器本体12,12B,12Cの搬出入部31と原子炉格納容器101の連通管135とを適正に接続することができる。そのため、容器本体12,12B,12Cの内部に調査・回収装置41の位置や姿勢を調整するための調整装置を配置する必要がなく、容器本体12,12B,12Cの大型化を抑制することができ、その結果、装置の小型化を図ることができる。また、姿勢調整装置13,13E,13Fを容器本体12、12B,12Cの外部に設置できることで、容器本体12,12B,12Cの内部に調査・回収装置41の位置や姿勢を調整するための調整装置を配置することに比べ、 エンクロージャ10,10A,10B,10C,10D,10E,10Fのメンテナンス性(保守性)を向上させることができる。
第2の態様に係る隔離容器は、容器本体12,12B,12Cは、放射性物質を処理可能な区画40を形成するものである。これにより、区画40で放射性廃棄物Mの回収作業を安全に実施することができる。
第3の態様に係る隔離容器は、搬出入部31は、連結管32を有し、連結管32は、一端部が容器本体12,12Aの内部に連通するように連結され、他端部に第1の連結部材32cが設けられ、姿勢調整装置13,13E,13Fは、第1の連結部材32cの接続面の位置および角度を調整可能である。これにより、容器本体12,12B,13Cの搬出入部31と原子炉格納容器101の連通管135とを適正に接続することができる。
第4の態様に係る隔離容器は、連結管32は、第1の連結部材32cが原子炉格納容器101に設けられた第2の連結部材135aに接続可能であり、容器本体12,12B,12Cに第1の連結部材32cと第2の連結部材135aとの接続状態を維持する拘束装置51が設けられる。これにより、拘束装置51により容器本体12,12B,12Cの搬出入部31と原子炉格納容器101の連通管135との接続状態を維持することができ、放射性廃棄物Mの回収作業を安全に実施することができる。
第5の態様に係る隔離容器は、連結管32は、搬出入部31を開閉可能な開閉装置33を有する。これにより容器本体12,12B,12Cの外部への放射性物質の漏えいを抑制することができる。
第6の態様に係る隔離容器は、連結管32は、伸縮および屈曲自在な弾性連結部材32bを有する。これにより、容器本体12,12Bの搬出入部31と原子炉格納容器101の連通管135との接続を高精度に調整する必要がなく、作業性を向上することができる。
第7の態様に係る隔離容器は、容器本体12,12Bに対向してベース11,11A,11Eが配置され、姿勢調整装置13,13E,13Fは、ベース11,11A,11Eと容器本体12,12B,12Cとの間に架設される。これにより、姿勢調整装置13,13E,13Fによりベース11,11A,11Eに対する容器本体12,12B,11Cの姿勢や位置を適正に調整することができる。
第8の態様に係る隔離容器は、姿勢調整装置13,13E,13Fは、ベース11,11A,11Eと容器本体12,12B,11Cとの間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。これにより、姿勢調整装置13,13E,13Fの簡素化を図ることができる。
第9の態様に係る隔離容器は、ベース11Aは、原子炉建屋103における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に容器本体12が配置され、ベース11Aは、搬出入部31から離間する側に容器本体12に対向する凹部71が設けられる。これにより、ベース11Aと容器本体12との干渉を抑制することで、姿勢調整装置13による容器本体12の姿勢調整範囲を拡大することができる。
第10の態様に係る隔離容器は、ベース11Aは、原子炉建屋103における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に容器本体12が配置され、ベース11Aは、搬出入部31から離間する側に容器本体12に対向する貫通孔が設けられる。これにより、ベース11Aと容器本体12との干渉を抑制することで、姿勢調整装置13による容器本体12の姿勢調整範囲を拡大することができる。
第11の態様に係る隔離容器は、ベース11は、原子炉建屋103における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に容器本体12Bが配置され、容器本体12Bは、ベース11に対向する位置に搬出入部31から離間するに伴って鉛直方向の上方に傾斜する傾斜部72が設けられる。これにより、ベース11と容器本体12Bとの干渉を抑制することで、姿勢調整装置13による容器本体12Bの姿勢調整範囲を拡大することができる。
第12の態様に係る隔離容器は、ベース11は、原子炉建屋103における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に容器本体12Cが配置され、容器本体12Cは、搬出入部31から離間する側の端部にベース11に対向する段差部73が設けられる。これにより、ベース11と容器本体12Bとの干渉を抑制することで、姿勢調整装置13による容器本体12Bの姿勢調整範囲を拡大することができる。
第13の態様に係る隔離容器は、ベース11,11A,11Eを移動する車輪(移動装置)83が設けられる。これにより、エンクロージャ10,10A,10B,10C,10D,10E,10Fの搬送作業の容易化を図ることができる。
第14の態様に係る隔離容器は、ベース11,11A,11Dにおける鉛直方向の位置を調整する昇降装置(調整装置)81が設けられる。これにより、エンクロージャ10,10A,10B,10C,10D,10E,10Fの設置作業の容易化を図ることができる。
第15の態様に係る隔離容器は、姿勢調整装置13,13E,13Fは、床面もしくは壁面もしくは天井と容器本体12,12B,12Cとの間に架設される複数のアクチュエータ21を有する。これにより、姿勢調整装置13,13E,13Fの簡素化を図ることができる。
第16の態様に係る隔離容器は、容器本体12,12B,12Cにおける搬出入部31側に遮蔽部材62が設けられる。これにより、作業者が容器本体12,12B,12Cの周囲で各種の作業を行うことができる。
第17の態様に係る隔離容器の姿勢制御方法は、姿勢調整装置13,13E,13Fにより容器本体12,12Bの姿勢を調整することで、搬出入部31に設けられる第1の連結部材32cを原子炉格納容器101に設けられた第2の連結部材135aに接続させる。これにより、容器本体12,12B,12Cの搬出入部31と原子炉格納容器101の連通管135とを適正に接続することができる。そのため、容器本体12,12B,12Cの内部に調査・回収装置41の位置や姿勢を調整するための調整装置を配置する必要がなく、容器本体12,12B,12Cの大型化を抑制することができ、その結果、装置の小型化を図ることができる。
第18の態様に係る隔離容器の姿勢制御方法は、第2の連結部材135aの位置を検出するステップと、第2の連結部材135aに位置に対する第1の連結部材32cの位置に応じて姿勢調整装置13,13E,13Fを作動することで第1の連結部材32cと第2の連結部材135aを相対させるステップと、姿勢調整装置13,13E,13fを作動することで第1の連結部材32cの接続面を第2の連結部材135aの接続面に接近させるステップと、第1の連結部材32cの接続面と第2の連結部材135aの接続面とが接続された状態に第1の連結部材32cと第2の連結部材135aを拘束するステップとを有する。これにより、容器本体12,12B,12Cの搬出入部31と原子炉格納容器101の連通管135とを適正に接続することができる。
なお、上述した実施形態では、ベース11,11A,11Dと容器本体12,12Bとの間に姿勢調整装置13,13Dを架設したが、この構成に限定されるものではない。例えば、部屋131の床面131aや天井131bと容器本体12,12Bとの間に姿勢調整装置13,13Dを架設してもよい。
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F エンクロージャ(隔離容器)
11,11A,11E ベース
12,12B,12C 容器本体
12a 開口部
13,13E,13F 姿勢調整装置
21 アクチュエータ
23 フランジ部
25,26 軸受
31 搬出入部
32 連結管
32a 取付フランジ
32b 弾性連結部材
32c 第1の連結部材
33 開閉装置
40 区画
41 調査・回収装置
42 案内装置
43 加工装置
44 ガイドレール
45 台車
46 距離センサ
51 拘束装置
52 爪部
52a 係止部
62 遮蔽部材
71 凹部
72 傾斜部
73 段差部
81 昇降装置(調整装置)
82 昇降部材
83 車輪(移動装置)
101 原子炉格納容器
102 原子炉
103 原子炉建屋
105 ドライウェル
110 原子炉容器
111 炉心
130 処理装置
131 部屋
131a 床面
131b 天井
132 壁部
134 作業孔
135 連通管
135a 第2の連結部材
M 放射性廃棄物

Claims (18)

  1. 作業可能な区画を形成する容器本体と、
    前記容器本体の内部に収容される作業機器を搬出入する搬出入部と、
    前記容器本体の姿勢を調整する姿勢調整装置と、
    を備える隔離容器。
  2. 前記容器本体は、放射性物質を処理可能な区画を形成するものである、
    請求項1に記載の隔離容器。
  3. 前記搬出入部は、連結管を有し、前記連結管は、一端部が前記容器本体の内部に連通するように連結され、他端部に第1の連結部材が設けられ、前記姿勢調整装置は、前記第1の連結部材の接続面の位置および角度を調整可能である、
    請求項1または請求項2に記載の隔離容器。
  4. 前記連結管は、前記第1の連結部材が原子炉格納容器に設けられた第2の連結部材に接続可能であり、前記容器本体に前記第1の連結部材と前記第2の連結部材との接続状態を維持する拘束装置が設けられる、
    請求項3に記載の隔離容器。
  5. 前記連結管は、前記搬出入部を開閉可能な開閉装置を有する、
    請求項3または請求項4に記載の隔離容器。
  6. 前記連結管は、伸縮および屈曲自在な弾性連結部材を有する、
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の隔離容器。
  7. 前記容器本体に対向してベースが配置され、前記姿勢調整装置は、前記ベースと前記容器本体との間に架設される、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の隔離容器。
  8. 前記姿勢調整装置は、前記ベースと前記容器本体との間に架設される複数のアクチュエータを有する、
    請求項7に記載の隔離容器。
  9. 前記ベースは、原子炉建屋における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に前記容器本体が配置され、前記ベースは、前記搬出入部から離間する側に前記容器本体に対向する凹部が設けられる、
    請求項7または請求項8に記載の隔離容器。
  10. 前記ベースは、原子炉建屋における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に前記容器本体が配置され、前記ベースは、前記搬出入部から離間する側に前記容器本体に対向する貫通孔が設けられる、
    請求項7または請求項8に記載の隔離容器。
  11. 前記ベースは、原子炉建屋における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に前記容器本体が配置され、前記容器本体は、前記ベースに対向する位置に前記搬出入部から離間するに伴って鉛直方向の上方に傾斜する傾斜部が設けられる、
    請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の隔離容器。
  12. 前記ベースは、原子炉建屋における所定の位置に設置され、鉛直方向の上方に前記容器本体が配置され、前記容器本体は、前記搬出入部から離間する側の端部に前記ベースに対向する段差部が設けられる、
    請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の隔離容器。
  13. 前記ベースを移動する移動装置が設けられる、
    請求項7から請求項12のいずれか一項に記載の隔離容器。
  14. 前記ベースにおける鉛直方向の位置を調整する調整装置が設けられる、
    請求項7から請求項13のいずれか一項に記載の隔離容器。
  15. 前記姿勢調整装置は、床面もしくは壁面もしくは天井と前記容器本体との間に架設される複数のアクチュエータを有する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の隔離容器。
  16. 前記容器本体における前記搬出入部側に遮蔽部材が設けられる、
    請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の隔離容器。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の隔離容器において、
    前記姿勢調整装置により前記容器本体の姿勢を調整することで、前記搬出入部に設けられる第1の連結部材を原子炉格納容器に設けられた第2の連結部材に接続させる、
    隔離容器の姿勢制御方法。
  18. 前記第2の連結部材の位置を検出するステップと、
    前記第2の連結部材の位置に対する前記第1の連結部材の位置に応じて前記姿勢調整装置を作動することで前記第1の連結部材と前記第2の連結部材を相対させるステップと、
    前記姿勢調整装置を作動することで前記第1の連結部材の接続面を前記第2の連結部材の接続面に接近させるステップと、
    前記第1の連結部材の接続面と前記第2の連結部材の接続面とが接続された状態に前記第1の連結部材と前記第2の連結部材を拘束するステップと、
    を有する請求項17に記載の隔離容器の姿勢制御方法。
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