JP2022179955A - 板状部材の連結構造 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022179955000001
【課題】正確な位置で連結すると共に、その連結が緩みにくい板状部材の連結構造を提供する。
【解決手段】板状部材の連結構造1Aは、一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹むエンボス部20Aを有する第一板状部材と、一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹むエンボス部10Aを有し、第一板状部材の一方の面と同じ方向に一方の面を向けて第一板状部材に重ね合わされ、エンボス部10Aがエンボス部20Aの凹みに嵌められた第二板状部材と、エンボス部20Aとエンボス部10Aを締結する第一締結部材と、を備える。エンボス部10Aの、第二板状部材の一方の面から視たときの大きさは、エンボス部20Aの凹みの、第一板状部材の他方の面から視たときの大きさよりも大きく、エンボス部10Aの、一方の面の側に突出した突出部は、エンボス部20Aの凹みにしまりばめの状態で嵌められている。
【選択図】図8

Description

本開示は板状部材の連結構造に関する。
板状部材の連結構造には、一方の板状部材に設けられた突起が、他方の板状部材に設けられた孔に嵌め込まれることにより、それら板状部材が位置決めされ、さらに、一方の板状部材と他方の板状部材が締結部材によって締結されることにより、それら板状部材が連結されたものがある。
例えば、特許文献1には、第一板状部材が有する、半抜き加工またはバーリング加工により形成されたエンボス状の2つの突起が、第二板状部材が有する2つの貫通孔に嵌め込まれることにより、第一板状部材と第二板状部材を連結する連結構造が開示されている。特許文献1に記載の連結構造では、第一板状部材の2つの突起の間にあるネジ孔と第二板状部材の2つの貫通孔の間にあるネジ孔とに締結部材が取り付けられている。これにより、第一板状部材と第二板状部材が締結されている。
特開2006-226307号公報
特許文献1に記載の連結構造では、板状部材の連結構造が用いられた機器、装置等の動作、搬送等によって、第一板状部材と第二板状部材に互いに離れる方向へ力が加わることがある。その場合、第一板状部材の突起が締結部材によって第二板状部材の貫通孔に固定されていないため、上記機器、装置等の動作、搬送等に起因する力によって、第一板状部材の突起が第二板状部材の貫通孔から抜ける方向に動いてしまうことがある。または、上記機器、装置等の動作、搬送等に起因する力によって、第一板状部材が第二板状部材の板面に沿う方向へ相対的に動いてしまうことがある。
このとき、第一板状部材と第二板状部材のネジ孔が設けられた部分には、第一板状部材の突起が第二板状部材の貫通孔から抜ける方向に動くときの力が加わってしまう。または、第一板状部材と第二板状部材のネジ孔が設けられた部分に、第一板状部材が上記の板面に沿う方向へ動くときの力が加わってしまう。その結果、締結部材がゆるんでしまうおそれがある。
本開示は上記の課題を解決するためになされたもので、正確な位置で連結すると共に、その連結が緩みにくい板状部材の連結構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示に係る板状部材の連結構造は、一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹む第一エンボス部を有する第一板状部材と、一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹む第二エンボス部を有し、第一板状部材の一方の面と同じ方向に一方の面を向けて第一板状部材に重ね合わされ、第二エンボス部が第一エンボス部の凹みに嵌められた第二板状部材と、第一エンボス部と第二エンボス部を締結する第一締結部材と、を備える。そして、第二エンボス部の、第二板状部材の一方の面から視たときの大きさは、第一エンボス部の凹みの、第一板状部材の他方の面から視たときの大きさよりも大きく、第二エンボス部の、一方の面の側に突出した突出部は、第一エンボス部の凹みにしまりばめの状態で嵌められている。
本開示の構成によれば、第二エンボス部の、第二板状部材の一方の面から視たときの大きさは、第一エンボス部の凹みの、第一板状部材の他方の面から視たときの大きさよりも大きく、第二エンボス部の、一方の面の側に突出した突出部は、第一エンボス部の凹みにしまりばめの状態で嵌められている。このため、第二エンボス部を有する第二板状部材と第一エンボス部を有する第一板状部材との連結位置が正確である。
また、第二エンボス部が第一エンボス部の凹みにしまりばめの状態で嵌められているので、第二エンボス部が第一エンボス部の凹みから外れたり、それらの位置がずれたりすることが起こりにくい。このため、第一エンボス部と第二エンボス部を締結する第一締結部材に、第一エンボス部と第二エンボス部を引き離したり近づけたりする力が加わりにくい。また、第一締結部材に、第一エンボス部または第二エンボス部を、第一板状部材または第二板状部材の一方の面に沿う方向へ移動させる力が加わりにくい。その結果、第一板状部材と第二板状部材の連結が緩みにくい。
本開示の実施の形態1に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機を左斜め上から視た場合の室外機の斜視図 本開示の実施の形態1に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機を左斜め下から視た場合の室外機の斜視図 本開示の実施の形態1に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機が備えるベースと右側面パネルの斜視図 本開示の実施の形態1に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機が備えるベースと右側面パネルの連結部分の拡大斜視図 本開示の実施の形態1に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機が備えるベースと右側面パネルの連結部分の分解斜視図 図2Bに示すIV-IV切断線の断面図 本開示の実施の形態1に係る連結構造の分解斜視図 本開示の実施の形態1に係る連結構造が備えるエンボス部、ネジの断面図 本開示の実施の形態1に係る連結構造が備える嵌め合わされた状態のエンボス部の断面図 本開示の実施の形態1に係る連結構造の拡大断面図 本開示の実施の形態2に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機が備えるベースとアキュムレータの連結部分の部品構成図 本開示の実施の形態2に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機が備えるベースとアキュムレータの上面図 図10に示すXI-XI切断線の断面図 図10に示すXII-XII切断線の断面図 本開示の実施の形態2に係る連結構造が備えるエンボス部の斜視図 本開示の実施の形態2に係る連結構造が備えるエンボス部の斜視図 本開示の実施の形態3に係る連結構造が備えるエンボス部の断面図 本開示の実施の形態3に係る連結構造が備えるエンボス部の拡大断面図 本開示の実施の形態3に係る連結構造の分解斜視図 本開示の実施の形態4に係る連結構造が用いられた室外機の分解斜視図 図18のXIXA領域の拡大図 図18のXIXB領域の拡大図 図18のXIXC領域の拡大図 図18のXIXD領域の拡大図 本開示の実施の形態4に係る連結構造が用いられた室外機の正面下部の拡大図 図20に示すXXI-XXI切断線の断面図 図20に示すXXII-XXII切断線の断面図
以下、本開示の実施の形態に係る板状部材の連結構造について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。また、板状部材の連結構造は、以下、単に連結構造というものとする。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る連結構造は、エンボス部同士を重ね合わせ、それらエンボス部をネジ部材で締結することにより、エンボス部が設けられた板状部材を連結させる連結構造である。この連結構造は、空気調和機の室外機が備える、板状部材で形成されたパネルとベースを連結する。まず、図1A、図1B、図2A、図2B、図3を参照して、この連結構造が適用された空気調和機の室外機の構成について説明する。
図1Aは、実施の形態1に係る連結構造を用いて組み立てられた空気調和機の室外機100Aを左斜め上から視た場合の室外機100Aの斜視図である。図1Bは、その室外機100Aを左斜め下から視た場合の室外機100Aの斜視図である。図2Aは、室外機100Aが備えるベース122と右側面パネル125の斜視図である。図2Bは、ベース122と右側面パネル125の連結部分の拡大斜視図である。図3は、ベース122と右側面パネル125の連結部分の分解斜視図である。
室外機100Aは、図1A、図1Bに示すように、ファン110、図示しない熱交換器、アキュムレータ等の空気調和用の各種機器、部品を収容するため、直方体状に形成された筐体120を備える。
筐体120は、筐体120の底を形成するベース122を有する。このベース122は、板金で形成されているところ、図2Aに示すように、多数の凹凸がある矩形の板の形状に形成されている。そして、ベース122の上側には、図示しないが、それら凹凸に嵌められた上記の各種機器、部品が設置されている。また、ベース122の下面側には、脚部121が設けられている。ベース122は、脚部121が設けられることにより、設置された各種機器、部品を支える。
一方、筐体120は、上記の空気調和用の各種機器、部品を囲って保護するため、図1A、図1Bに示すように、ベース122に取り付けられて上面部、正面部、右側面部、左側面部、背面部の各面の部分を形成する上パネル123、正面パネル124、右側面パネル125、左側面パネル126、背面パネル127を有する。これらパネルのうち、右側面パネル125は、図2Bおよび図3に示すように、ネジ30Aによって、ベース122に連結されている。
この右側面パネル125とベース122の連結では、筐体120を高い精度で組み立てるため、右側面パネル125がベース122に対して正確に位置決めされることが望ましい。また、その位置決めは、組み立てを容易するため、簡易な構成で行われることが望ましい。そこで、右側面パネル125とベース122の連結には、図3に示すように、連結構造1Aが用いられている。次に、図3のほか、図4-図8を参照して、連結構造1Aの構成について説明する。
図4は、図2Bに示すIV-IV切断線の断面図である。図5は、実施の形態1に係る連結構造1Aの分解斜視図である。図6は、連結構造1Aが備えるエンボス部10A、20A、ネジ30Aの断面図である。図7は、嵌め合わされた状態のエンボス部10A、20Aの断面図である。図8は、連結構造1Aの拡大断面図である。
なお、図5-図8は、理解を容易するため、ベース122と右側面パネル125の板状部分11A、21Aを正方形状に簡略化している。また、図7は、エンボス部10A、20Aの位置関係を示すため、エンボス部10A、20Aの間に隙間があると仮定した場合のエンボス部10A、20Aを示している。また、その状態でネジ30Aが留められていると仮定した場合の、そのネジ30Aを示している。
また、図5-図8に示す直交座標系XYZにおいて、板状部分11A、21Aの板面の延在方向がX軸、Y軸であり、X軸とY軸とに直交する方向がZ軸である。以下の説明では、適宜、この座標系を引用して説明する。
連結構造1Aは、図3および図4に示すように、ベース122の板状部分11Aに設けられたエンボス部10Aと、右側面パネル125の板状部分21Aに設けられたエンボス部20Aと、エンボス部10Aと20Aを締結するネジ30Aと、を備える。
エンボス部10Aは、右側面パネル125をベース122に連結するときに、右側面パネル125にあるエンボス部20Aがしまりばめの状態で嵌められることにより、右側面パネル125のベース122に対する位置を決めるために設けられている。
エンボス部10Aは、その位置決めでエンボス部20Aに押し込むことが可能とするため、図5および図6に示すように、板状部分11Aの一部分が一方の面の側へ突出する、すなわち、+Z側へ突出する形状に形成されている。詳細には、エンボス部10Aは、ベース122の板金がプレス加工されて作製された結果、板状部分11Aが+Z側へ円筒状に浮き出した形状を有する。そして、エンボス部10Aの-Z側は、図6に示すように、+Z方向に凹み、その結果、円筒状の凹み12Aが形成されている。そのエンボス部10Aの突出量A11と凹み量A12は、板状部分11Aの板厚T1よりも大きい。
これに対して、エンボス部20Aでは、エンボス部10Aが押し込まれやすくするため、-Z側が+Z方向に凹んでいる。詳細には、エンボス部20Aは、図5に示すように、板状部分21Aが+Z側へ円筒状に浮き出した形状を有する。そして、その-Z側に、図6に示すように、+Z方向へ円筒状に凹んだ凹み22Aを有する。その凹み22Aの凹み量A22は、エンボス部10Aが深く押し込まれる状態にするため、板状部分21Aの板厚T2よりも大きい。なお、エンボス部20Aの突出量A21も、同様に、板厚T2よりも大きい。
ここで、板状部分11Aと板状部分21Aのうちの一方は、他方の板厚の等倍以上2倍以下であることが望ましい。例えば、板状部分21Aの板厚T2は、板状部分11Aの板厚T1の0.5倍以上2.0倍以下であることが望ましい。これは、板厚T2が板厚T1の2.0倍を超えてしまうと、エンボス部20Aの凹み22Aにエンボス部10Aを押し込んだ場合に、エンボス部20Aとエンボス部10Aの剛性の差が大きくなりすぎ、剛性が小さいほうが大きく変形してしまうからである。その結果、後述するエンボス部10Aの突出部14Aのエンボス部20Aの凹み22Aへの密接が、突出部14Aの外周全体にわたって均一に形成されなくなるからである。例えば、板状部分11Aと板状部分21Aが冷間圧延鋼板である場合、板状部分21Aの板厚T2が0.8mmのとき、板状部分11Aの板厚T1は、1.6mm以下であることが望ましい。
エンボス部20Aの凹み22Aは、エンボス部10Aがしまりばめの状態で嵌め込み可能とするため、圧入、強圧入、焼ばめ、冷しばめ等のしまりばめが可能な程度だけ、エンボス部10Aよりも小さい形状に形成されている。詳細には、エンボス部20Aの凹み22Aは、XY平面視で円形に凹んでいるところ、その凹み22Aの直径D2は、エンボス部10Aが備える、+Z側へ突出した突出部14Aの直径D1よりも、しめ代の大きさだけ小さい。逆に言えば、エンボス部10Aの突出部14Aの直径D1は、凹み22Aの直径D2よりも、しめ代の大きさだけ大きい。例えば、エンボス部10Aの突出部14Aの直径D1が25.02mmである場合に、エンボス部20Aの凹み22Aの直径D2は、直径D1よりも0.94mのしめ代だけ小さく、24.08mmである。
さらに、エンボス部20Aは、上記の凹み22Aがある側をエンボス部10Aの側に向けて配置されている。また、エンボス部10Aは、突出部14Aをエンボス部20Aの凹み22Aに向けている。そして、図7に示すように、その凹み22Aに突出部14Aが、しまりばめの状態で嵌め込まれている。その結果、凹み22Aの内壁のX、Y方向に向いた側壁部分に、突出部14AのX、Y方向に向いた側面部分が密接している。これにより、エンボス部10Aがエンボス部20Aに接合されている。また、XY平面視で円形のエンボス部20Aの中心に、XY平面視で円形のエンボス部10Aの中心が揃えられている。さらに、エンボス部20Aの凹みの底にエンボス部10Aの突端が接することにより、エンボス部10Aのエンボス部10Aに対するZ方向位置が決められている。その結果、エンボス部10Aを有するベース122にエンボス部20Aを有する右側面パネル125が位置決めされている。
また、エンボス部20Aの+Z側の突端には、図6に示すように、ネジ30Aの軸部31Aが挿通可能な貫通孔23Aが形成されている。同様に、エンボス部10Aの+Z側の突端には、その突端を貫通するネジ孔13Aが形成されている。そのネジ孔13A内壁には、図示しないが、ネジ30Aの軸部31Aに設けられた雄ネジが螺合可能な雌ネジが形成されている。
ネジ孔13Aは、貫通孔23Aよりも径が小さく、さらに、エンボス部20Aの凹み22Aにエンボス部10Aの突出部14Aが嵌め込まれた状態で、貫通孔23Aとその中心がZ方向に重なる。ネジ孔13Aには、図8に示すように、エンボス部20Aの凹み22Aにエンボス部10Aの突出部14Aが嵌め込まれた状態で、貫通孔23Aを通されたネジ30Aの軸部31Aが取り付けられている。これにより、エンボス部10Aとエンボス部20Aがネジ30Aによって締結されている。その結果、凹み22Aに突出部14Aが嵌め込まれて位置決めされたエンボス部10Aと20Aが強固に接合されている。これにより、エンボス部20Aを有する右側面パネル125がエンボス部10Aを有するベース122に固定される。
以上のように、実施の形態1に係る連結構造1Aでは、エンボス部10Aの突出部14Aの大きさが、エンボス部20Aの凹み22Aよりも大きい。換言すると、エンボス部10Aの突出部14Aを+Z側から視たときの大きさが、エンボス部20Aの凹み22Aを-Z側から視たときの大きさよりも大きい。そして、エンボス部10Aの突出部14Aは、エンボス部20Aの凹み22Aにしまりばめの状態で嵌められている。その結果、エンボス部10Aにエンボス部20Aを高い精度で組み付けることができる。これにより、連結構造1Aでは、エンボス部20Aを有する右側面パネル125を、エンボス部10Aを有するベース122に高い精度で位置決めして連結することができる。
また、エンボス部10Aの突出部14Aは、エンボス部20Aの凹み22Aにしまりばめの状態で嵌められているので、エンボス部20Aの凹み22Aから外れたり、突出部14Aと凹み22Aの位置がずれたりしにくい。このため、エンボス部10Aとエンボス部20Aを締結するネジ30Aに、エンボス部10Aとエンボス部20Aを引き離したり近づけたりする力が加わりにくい。また、ネジ30Aに、エンボス部10Aまたはエンボス部20Aを、ベース122の板状部分11Aに沿って移動させる力、または右側面パネル125の板状部分21Aに沿って移動させる力が加わりにくい。その結果、ネジ30Aの締結が緩みにくい。
例えば、室外機100Aは、設置箇所の建築物の振動、輸送時の振動等により、脚部121から振動が伝わることがある。このとき、エンボス部10Aとエンボス部20Aを引き離したり近づけたりする力がかかることがある。また、エンボス部10Aとエンボス部20Aを、板状部分11Aと板状部分21Aに沿って移動させる力が加わることがある。しかし、エンボス部10Aの突出部14Aがエンボス部20Aの凹み22Aにしまりばめの状態で嵌められている。その結果、上記のように、エンボス部10Aと20Aを引き離したり近づけたりする力がネジ30Aに加わりにくく、また、エンボス部10Aとエンボス部20Aを、板状部分11Aと板状部分21Aに沿って移動させる力がネジ30Aに加わりにくい。その結果、ネジ30Aの締結が緩みにくい。
エンボス部10Aの突出部14Aは、板状部分11Aの板厚T1よりも大きく突出し、エンボス部20Aの凹み22Aは、板状部分21Aの板厚T2よりも大きく凹んでいる。このため、突出部14Aは、凹み22Aに嵌められたときに、凹み22Aの内壁に密接する面積が大きい。その結果、連結構造1Aでは、突出部14Aを凹み22Aに強固に固定することができる。
なお、実施の形態1で説明したエンボス部10A、エンボス部20A、板状部分11Aを含むベース122、板状部分21Aを含む右側面パネル125は、本明細書でいうところの第二エンボス部、第一エンボス部、第二板状部材、第一板状部材の一例である。また、ネジ30A、軸部31Aは、第一締結部材、第一軸部の一例である。貫通孔23A、ネジ孔13Aは、第一貫通孔、第二貫通孔の一例である。
また、実施の形態1では、ネジ孔13Aの内壁に雌ネジが形成されているが、ネジ孔13Aは、内壁にネジが切られていない通常の貫通孔であってもよい。その場合、ネジ30Aの軸部31Aが回転しながら押し込まれることにより、軸部31Aが貫通孔の内壁にネジを切ってもよい。また、実施の形態1では、貫通孔23Aの内壁にネジが切られていないが、貫通孔23Aの内壁にネジが切られ、その結果、雌ネジが形成されていてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、連結構造1Aのエンボス部10A、エンボス部20Aが突端側から視て円形状であるが、連結構造1Aはこれに限定されない。連結構造1Aでは、エンボス部10A、エンボス部20Aが突端側から視て円形以外の形状であってもよい。
また、実施の形態1では、連結構造1Aがベース122と右側面パネル125を連結しているが、連結構造1Aの適用箇所は、これに限定されない。連結構造1Aは、室外機100Aの他の箇所に適用されてもよい。
実施の形態2に係る連結構造1Bは、突端側から視て矩形状のエンボス部10B、エンボス部20Bを備える。そして、連結構造1Bは、ベース122と室外機100Bの部品を連結する。まず、図9および図10を参照して、連結構造1Bが用いられた室外機100Bの構成について説明し、続いて、図11-図14を参照して連結構造1Bの構成について説明する。実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。
図9は、実施の形態2に係る連結構造1Bを用いて組み立てられた空気調和機の室外機100Bが備えるベース122とアキュムレータ130の連結部分の部品構成図である。図10は、ベース122とアキュムレータ130の上面図である。
なお、図9および図10では、理解を容易にするため、室外機100Bの空気調和用の機器、部品のうち、ベース122、アキュムレータ130、それらに関連する部品だけを示している。
図9に示すように、室外機100Bは、筐体120の底を形成するベース122と、ベース122の上に設置されたアキュムレータ130と、を備える。
ベース122は、実施の形態1で説明したように、板金が折り曲げられることにより、矩形の板の形状に形成されている。その上側かつ右側の領域には、アキュムレータ130が設置される。
アキュムレータ130は、ベース122に連結された台座131に載置されている。詳細には、台座131は、板金がコの状に折り曲げられることにより、底板部132、側板部133および、天板部134を有する。底板部132は、天板部134よりも長く、正面側に出っ張っているところ、その底板部132の正面側の端部がベース122に連結されている。アキュムレータ130は、天板部134の上に載置されている。そして、底板部132がベース122に連結されることにより、ベース122に固定されている。
このとき、室外機100B内でアキュムレータ130を正確な位置に配置するため、台座131がベース122に高い精度で位置決めされることが望ましい。そこで、図10に示すように、台座131とベース122の連結に、連結構造1Bが用いられている。続いて、図10のほか、図11-図14を参照して連結構造1Bの構成について説明する。
図11は、図10に示すXI-XI切断線の断面図である。図12は、図10に示すXII-XII切断線の断面図である。図13は、実施の形態2に係る連結構造1Bが備えるエンボス部10Bの斜視図である。図14は、連結構造1Bが備えるエンボス部20Bの斜視図である。
図11および図12に示すように、連結構造1Bは、ベース122の板状部分11Bに設けられたエンボス部10Bと、台座131の底板部132の板状部分21Bに設けられたエンボス部20Bと、エンボス部10Bとエンボス部20Bを締結するネジ30B、40Bと、を備える。
エンボス部10Bは、図13に示すように、板状部分11Bの、角が丸められた矩形状部分が上へ浮き出した形状を有する。その結果、エンボス部10Bは、角が丸められた細長い直方体が板状部分11Bから突出した形状である。また、図11および図12に示すように、板状部分11Bが上へ浮き出された結果、エンボス部10Bの下面側には、上に凹んだ凹み12Bが形成されている。
また、エンボス部20Bも、図14に示すように、板状部分21Bの、角が丸められた矩形状部分が上へ浮き出した形状を有する。換言すると、角が丸められた細長い直方体が板状部分21Bから突出した形状を有する。そして、図11および図12に示すように、板状部分21Bが上へ浮き出された結果、エンボス部20Bの下面側にも、エンボス部10Bの場合と同じく、上に凹んだ凹み22Bが形成されている。
エンボス部20Bの凹み22Bは、エンボス部10Bの突出部14Bがしまりばめの状態で嵌め込むことが可能な大きさに形成されている。この大きさの関係は、実施の形態1で説明した凹み22Aと突出部14Aとの関係と同じである。このため、詳細な説明を省略する。なお、エンボス部10B、20Bの突出量と板状部分11B、21Bの板厚の関係も、実施の形態1の場合と同様である。このため、その詳細な説明を省略する。
エンボス部20Bの凹み22Bとエンボス部10Bの突出部14Bは、上記の大きさに形成され、さらに、凹み22Bに突出部14Bがしまりばめの状態で嵌め込まれている。これにより、エンボス部10Bにエンボス部20Bが接合されている。また、位置決めされている。その結果、エンボス部10Bを有するベース122にエンボス部20Bを有する台座131が位置決めされている。
一方、エンボス部10Bとエンボス部20Bには、図13および図14に示すように、2つのネジ孔13Bと2つの貫通孔23Bがそれぞれ形成されている。そして、図示しないが、それら2つのネジ孔13Bと2つの貫通孔23Bは、エンボス部20Bの凹み22Bにエンボス部10Bの突出部14Bが嵌め込まれた状態で、上下方向につながり、さらに、ネジ30Bと40Bが取り付けられる。これにより、エンボス部10Bとエンボス部20Bがネジ30Bと40Bによって締結される。その結果、エンボス部20Bを有する台座131がエンボス部10Bを有するベース122に強固に接合される。
また、エンボス部10Bの2つのネジ孔13Bは、エンボス部10Bが突出する上側から視て、互いに離れて並べられている。すなわち、水平方向に互いに離れて並べられている。エンボス部20Bの2つの貫通孔23Bも、同様に並べられている。その結果、ネジ30B、40Bは、同様に、水平方向に互いに離れた位置に取り付けられている。これにより、エンボス部10B、20Bでは、一方に対して他方が水平方向へ回転することが防がれている。
さらに、図10に戻って、エンボス部20Bは、平面視で角が丸められた矩形の形状であり、ネジ30Bと40Bは、エンボス部20Bの平面視の中心からずれた位置に取り付けられている。また、エンボス部10Bも、平面視で角が丸められた矩形の形状であり、図示しないが、ネジ30Bと40Bは、エンボス部20Bの場合と同様に、エンボス部10Bの平面視の中心からずれた位置に取り付けられている。その結果、エンボス部10Bと20Bは、ネジ30Bと40Bによって締結された状態で、それらネジ30Bと40Bを中心に回転できない。
換言すると、エンボス部20Bの凹み22Bは、ネジ30Bまたは40Bの平面視の中心を通ってネジ30Bまたは40Bの軸部の延在方向に延びる中心線を軸線とした場合の回転体、便宜上これを第一の回転体というが、その第一の回転体と異なる外形を有する。また、エンボス部10Bの突出部14Bも、ネジ30Bまたは40Bの平面視の中心を通ってネジ30Bまたは40Bの軸部の延在方向に延びる中心線を軸線とした場合の回転体、便宜上第二の回転体というが、その第二の回転体と異なる外形を有する。その結果、凹み22Bと突出部14Bは、ネジ30Bまたは40Bの軸部の回りに回転できない形状である。
エンボス部10B、20Bは、このような構成を備えることにより、周辺の機器、室外機100Bの振動によってベース122と台座131が振動した場合でも、エンボス部10B、20Bが回転せず、ネジ30B、40Bが緩むことを防いでいる。
以上のように、実施の形態2に係る連結構造1Bでは、エンボス部10Bの直方体状に突出した突出部14Bが、エンボス部20Bの直方体状に凹んだ凹み22Bにしまりばめの状態で嵌められている。このため、エンボス部20Bがエンボス部10Bに高い精度で組み付けられる。その結果、連結構造1Bでは、エンボス部20Bを有する、アキュムレータ130の台座131を、エンボス部10Bを有するベース122に高い精度で位置決めして、連結することができる。また、突出部14Bと凹み22Bが直方体状であるので、凹み22Bに突出部14Bを嵌めた後、凹み22B内で突出部14Bが回転することがなく、ネジ30Bおよび40Bが緩みにくい。
また、エンボス部10Bの突出部14Bが、エンボス部20Bの凹み22Bにしまりばめの状態で嵌められているので、エンボス部10Bと20Bを締結するネジ30B、40Bに、エンボス部10Bと20Bを引き離す方向または近づける方向の力がかかりにくい。また、ネジ30B、40Bに、エンボス部10B、20Bを、ベース122の板状部分11Bまたは、台座131の板状部分21Bに沿って移動させる力が加わりにくい。その結果、ネジ30Bおよび40Bが緩みにくい。
連結構造1Bでは、ネジ30B、40Bが互いに離れて配列されているので、エンボス部10B、20Bがネジ30B、40Bの軸部の回りに回転することがない。また、エンボス部10B、20Bが、ネジ30Bまたは40Bの軸部を軸線とする回転体の形状でないため、ネジ30B、40Bの軸部の回りに回転することがない。その結果、ネジ30Bおよび40Bが緩みにくい。
なお、実施の形態2で説明したエンボス部10B、エンボス部20B、板状部分11Bを含むベース122、板状部分21Bを含む台座131は、本明細書でいうところの第二エンボス部、第一エンボス部、第二板状部材、第一板状部材の一例である。また、ネジ30B、ネジ30Bの軸部、ネジ40B、ネジ40Bの軸部は、第一締結部材、第一軸部、第二締結部材、第二軸部の一例である。貫通孔23B、ネジ孔13Bは、第一貫通孔、第二貫通孔の一例である。
(実施の形態3)
実施の形態2に係る連結構造1Bでは、エンボス部10B、20Bが直方体状であり、その結果、エンボス部10Bの突出部14Bの側面部分とエンボス部20Bの凹み22Bの側壁部分が密着している。しかし、エンボス部10B、20Bはこれに限定されない。エンボス部10B、20Bは、しまりばめの状態で嵌められる関係にあれば、その形状は任意である。例えば、エンボス部10B、20Bは、断面視台形状であってもよい。
実施の形態3に係る連結構造1Cは、断面視台形状のエンボス部10C、20Cを備える。以下、図15-図17を参照して、実施の形態3に係る連結構造1Cについて説明する。実施の形態3では、実施の形態1、2と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態3に係る連結構造1Cは、実施の形態2で説明した室外機100Bに用いられるため、室外機100Bの説明は省略する。
図15は、実施の形態3に係る連結構造1Cが備えるエンボス部10C、20Cの断面図である。図16は、エンボス部10C、20Cの拡大断面図である。図17は、連結構造1Cの分解斜視図である。
なお、図15-図17は、理解を容易するため、図4-図8と同様に、板状部分11C、21Cを正方形状に簡略化している。また、図15-図17に示す直交座標系XYZにおいて、板状部分11A、21Aの板面の延在方向がX軸、Y軸であり、X軸とY軸とに直交する方向がZ軸である。以下の説明では、適宜、この座標系を引用して説明する。
図15-図17に示すように、連結構造1Cでは、エンボス部10Cは、板状部分11Cに垂直な断面視で、詳細にはXZ断面視で台形状である。その結果、エンボス部10Cが有する突出部14Cも、XZ断面視台形状である。
詳細には、図17に示すように、突出部14Cは、XZ断面視で等脚台形の形状を有し、そのXZ断面視で上底の長さL11が下底の長さL12よりも短い。
これに対して、エンボス部20Cは、図15-図17に示すように、XZ断面視で、エンボス部10Cの台形よりも上底が長い台形の形状である。その結果、エンボス部20Cが有する凹み22Cも、XZ断面視で、突出部14Cの台形よりも上底が長い台形の形状である。
詳細には、図17に示すように、凹み22Cは、XZ断面視で等脚台形の形状を有し、凹み22CのXZ断面視台形の上底の長さL21は、エンボス部10Cの突出部14Cが嵌め込み可能にするため、突出部14Cの台形の上底の長さL11よりも長い。一方、凹み22CのXZ断面視台形の下底の長さL22は、突出部14Cがしまりばめの状態で嵌めることを可能にするため、突出部14CのXZ断面視台形の下底の長さL12よりも短い。そして、凹み22CのXZ断面視台形の高さ、すなわち、凹み量A22は、突出部14Cが嵌め込まれたときに、板状部分11Cと21Cを隙間無く重ねるため、突出部14CのXZ断面視台形の高さ、すなわち、突出量A11と同じである。なお、このとき、凹み22CのXZ断面視等脚台形の下底と脚が形成する内角である、図16に示す底角θ2は、突出部14CのXZ断面視等脚台形の下底と脚が形成する内角である底角θ1よりも大きい。
エンボス部10Cと20Cは、上記の形状に形成され、さらに、エンボス部20Cの凹み22Cにエンボス部10Cの突出部14Cが嵌められている。これにより、凹み22Cでは、凹み22Cの開口端が突出部14Cの根元側の側面部分に押し込まれて変形している。その結果、凹み22Cの開口端とその周辺の内壁の開口側部分に突出部14Cの根元側の側面部分が密接している。これにより、エンボス部20Cがエンボス部10Cに位置決めされている。
また、凹み22Cの開口端に突出部14Cの根元側の側面部分が密接することにより、凹み22Cの開口端に突出部14Cの根元側の側面部分がしまりばめの状態で嵌められている。このため、実施の形態1よりはその効果が弱いものの、突出部14Cと凹み22Cの位置がずれにくく、その結果、ネジ30Cの締結が緩みにくい。
なお、図示しないが、エンボス部10Cと20Cは、突出端側が根元側よりも細い四角柱の形状、すなわち、+Z側に向かうに従い細くなる四角柱の形状に形成されている。このため、エンボス部10Cと20Cは、YZ断面でもXZ断面と同じく断面視台形状である。そして、エンボス部10CのYZ断面視台形の形状とエンボス部20CのYZ断面視台形の形状の位置と大きさの関係は、エンボス部10CのYZ断面視台形の形状とエンボス部20CのYZ断面視台形の形状の位置と大きさの関係と同じである。
以上のように、実施の形態3に係る連結構造1Cでは、エンボス部10Cの突出部14Cとエンボス部20Cの凹み22Cが断面視台形状に形成され、エンボス部20Cの凹み22Cにエンボス部10Cの突出部14Cが嵌められている。そして、凹み22Cの開口端に突出部14Cの根元側の側面部分が密接することにより、エンボス部20Cがエンボス部10Cに位置決めされている。このため、凹み22Cに突出部14Cを嵌めるときに、凹み22Cと突出部14Cの全体を変形させる必要がなく、嵌め合わせが容易である。
また、凹み22Cと突出部14Cの一部分だけを変形させればよいので、エンボス部10Cと20Cの板厚が大きく異なって剛性の差が大きく異なる場合でも、実施の形態1で説明した剛性が小さいほうが大きく変形して密接しにくくなる問題が発生しにくい。その結果、連結構造1Cの組み立てが容易である。
なお、実施の形態3で説明したエンボス部10Cが有する突出部14Cの断面視台形とエンボス部20Cが有する凹み22Cの断面視台形は、本明細書でいうところの第一の台形、第二の台形の一例である。
(実施の形態4)
実施の形態1に係る連結構造1Aでは、エンボス部10A、20Aが室外機100Aの外側に向かって突出しているが、エンボス部10A、20Aの突出の向きは、任意である。エンボス部10A、20Aは、室外機100Aの内側に向かって突出していてもよい。
実施の形態4に係る連結構造1Dは、室外機100Dの内側に向かって突出するエンボス部10D、20Dを備える。以下、図18-図24を参照して、実施の形態4に係る連結構造1Cについて説明する。まず、連結構造1Dが用いられた室外機100Dについて説明する。なお、実施の形態4では、実施の形態1-3と異なる構成を中心に説明する。
図18は、実施の形態4に係る連結構造1Dが用いられた室外機100Dの分解斜視図である。図19A-19Dは、図18のXIXA-XIXD領域の拡大図である。図20は、室外機100Dの正面下部の拡大図である。
室外機100Dでは、図18に示すように、正面パネル124は、左側面パネル126の2箇所とベース122の2箇所に固定されて、左側面パネル126とベース122に取り付けられる。
詳細には、正面パネル124は、図18および図19Aに示すように、上下方向に一定の距離だけ離れて配置された2つの掛止爪141を右端面に有する。これに対して、左側面パネル126は、図18および図19Bに示すように、上下方向に、2つの掛止爪141が互いに離れる距離と同じ距離だけ離れて配置された2つの被掛止溝142を前端面に有する。正面パネル124は、2つの掛止爪141が2つの被掛止溝142に掛けられることにより、左側面パネル126に取り付けられる。
また、正面パネル124は、図19C、図19Dおよび図20に示すように、右下領域と左下領域のそれぞれにエンボス部20Dが設けられている。これに対して、ベース122には、図19Cおよび図19Dに示すように、右側部と左側部のそれぞれにエンボス部10Dが設けられている。そして、正面パネル124は、エンボス部20Dと10Dが重ね合わされ、かつネジ30Dで締結されることにより、ベース122に取り付けられる。
このように、正面パネル124は、掛止爪141と被掛止溝142によって、左側面パネル126に取り付けられるだけでは、高い精度の組み付けができないため、ベース122に連結構造1Dを用いて取り付けられる。続いて、図21および図22を参照して、連結構造1Dの構成について説明する。
図21は、図20に示すXXI-XXI切断線の断面図である。図22は、図20に示すXXII-XXII切断線の断面図である。
図21および図22に示すように、エンボス部10Dは、ベース122の板状部分11Dの一部分が室外機100D内側へ向かって、断面視で台形を逆さにした形状に凹むことにより形成されている。その結果、エンボス部10Dは、断面視がその台形形状の凹み12Dを有する。
また、エンボス部20Dは、エンボス部10Dの断面視台形よりも上辺が大きい台形を逆さにした断面視形状に、正面パネル124の板状部分21Dの一部分が室外機100D内側へ凹むことにより形成されている。その結果、エンボス部20Dは、室外機100D内側へ断面台形状に突出する突出部24Dを有する。
ここで、エンボス部20Dの凹み量は、ネジ30Dの頭部32Dを収容するため、ネジ30Dの頭部32Dの厚みよりも大きい。また、エンボス部20Dの断面視台形の上辺は、ネジ30Dの頭部32Dの直径よりも大きい。
エンボス部10Dが有する凹み12Dの断面視台形の形状とエンボス部20Dが有する突出部24Dの断面視台形の形状の位置と大きさの関係は、実施の形態3で説明したエンボス部20Cの凹み22Cの断面視台形の形状とエンボス部10Cの突出部14Cの断面視台形の形状の位置と大きさの関係と同じである。このため、その詳細な説明は省略するが、それらの位置と大きさの関係は、エンボス部20Dの突出部24Dをエンボス部10Dの凹み12Dに嵌めることが可能とする。その結果、エンボス部20Dの突出部24Dは、エンボス部10Dの凹み12Dに嵌められると、突出部24Dの根元側の側面部分が凹み12Dの開口端に密接する。これにより、突出部24Dの根元側の側面部分が凹み12Dの開口端にしまりばめの状態で嵌まり、エンボス部10Cにエンボス部20Cが位置決めされる。
図示しないが、エンボス部10Dと20Dには、実施の形態1と同様に、エンボス部20Dの突出部24Dは、エンボス部10Dの凹み12Dに嵌められたときに、互いにつながる貫通孔とネジ孔が形成されている。それら貫通孔とネジ孔には、頭部32Dがエンボス部20Dの凹み22Dの内部に配置されたネジ30Dの軸部31Dが通されている。これにより、エンボス部10Cとエンボス部20Cが締結されている。このとき、エンボス部20Dの凹み22Dにネジ30Dの頭部32Dが収容されるので、頭部32Dが周辺の物体、例えば、管、部品等に接触して、緩むことがない。
以上のように、実施の形態4に係る連結構造1Dは、エンボス部20Dの突出部24Dがエンボス部10Dの凹み12Dにしまりばめの状態で嵌められているので、実施の形態1と同様に、エンボス部10Aがエンボス部20Aに高い精度で組み付けることができる。その結果、エンボス部20Dを有するベース122とエンボス部10Dを有する正面パネル124を高い精度で位置決めして連結することができる。
また、エンボス部20Dの突出部24Dがエンボス部10Dの凹み12Dにしまりばめの状態で嵌められているので、エンボス部10Aとエンボス部20Aを締結するネジ30Dが、実施の形態1と同様に緩みにくい。
なお、実施の形態4で説明したエンボス部10D、エンボス部20D、板状部分11Dを含むベース122、板状部分21Dを含む正面パネル124は、本明細書でいうところの第一エンボス部、第二エンボス部、第一板状部材、第二板状部材の一例である。ネジ30D、軸部31Dは、第一締結部材、第一軸部の一例である。
以上、本開示の実施の形態に係る連結構造1A-1Dについて説明したが、連結構造1A-1Dは、これに限定されない。
例えば、実施の形態1では、連結構造1Aがベース122と右側面パネル125を連結し、実施の形態2では、連結構造1Bがベース122とアキュムレータ130の台座131を連結している。また、実施の形態4では、連結構造1Dがベース122と正面パネル124を連結している。しかし、連結構造1A-1Dはこれに限定されない。連結構造1A-1Dは、連結対象となる2つの板状部材を備える機器、装置であれば、適用可能である。例えば、連結構造1A-1Dは、室外機100A,100B,100Dの他のパネルとベース122との連結に適用されてもよい。また、2つ以上の板状部材が組み合わされて製造された空気調和機以外の家庭用電気機器に適用されてもよい。
また、実施の形態1では、エンボス部10A、20Bが円筒状であり、実施の形態2では、エンボス部10A、20Bが直方体状である。また、実施の形態3と4では、エンボス部10C、10D、20C、20Dが断面視で台形状である。しかし、エンボス部10A-10D、20A-20Dの形状はこれに限定されない。
エンボス部10A-10Dと20A-20Dのうちの一方のエンボス部は、一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹んでいればよい。エンボス部10A-10Dと20A-20Dのうちの他方のエンボス部は、一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹み、その他方のエンボス部が一方のエンボス部の凹み12A、12B、12D、22A、22B、22Cに嵌められていればよい。その場合に、他方のエンボス部の突出部14A、14B、14C、24Dが一方のエンボス部の凹み12A、12B、12D、22A、22B、22Cにしまりばめの状態で嵌められていればよい。エンボス部10A-10D、20A-20Dの形状は、これらを満たす限りにおいて、任意である。例えば、エンボス部10A-10D、20A-20Dは、楕円の筒の形状に形成されていれもよいし、錘台状の形状に形成されていれもよい。
実施の形態1-4では、ネジ30A-30D、40Bがボルトまたは小ネジである。しかし、ネジ30A-30D、40Bはこれに限定されない。ネジ30A-30D、40Bは、エンボス部10A-10Dと20A-20Dを締結する締結部材であればよい。例えば、ネジ30A-30D、40Bは、リベットであってもよい。
1A-1D 連結構造、10A-10D エンボス部、11A-11D 板状部分、12A,12B,12D 凹み、13A,13B ネジ孔、14A,14B,14C 突出部、20A-20D エンボス部、21A-21D 板状部分、22A-22D 凹み、23A,23B 貫通孔、24D 突出部、30A-30D ネジ、31A,31D 軸部、32D 頭部、40B ネジ、100A,100B,100D 室外機、110 ファン、120 筐体、121 脚部、122 ベース、123 上パネル、124 正面パネル、125 右側面パネル、126 左側面パネル、127 背面パネル、130 アキュムレータ、131 台座、132 底板部、133 側板部、134 天板部、141 掛止爪、142 被掛止溝、A11,A21 突出量、A12,A22 凹み量、D1,D2 直径、L11,L12,L21, L22 長さ、T1,T2 板厚、θ1,θ2 底角。

Claims (9)

  1. 一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹む第一エンボス部を有する第一板状部材と、
    一方の面の側に突出すると共に、他方の面の側が凹む第二エンボス部を有し、前記第一板状部材の一方の面と同じ方向に一方の面を向けて前記第一板状部材に重ね合わされ、前記第二エンボス部が前記第一エンボス部の凹みに嵌められた第二板状部材と、
    前記第一エンボス部と前記第二エンボス部を締結する第一締結部材と、
    を備え、
    前記第二エンボス部の、前記第二板状部材の一方の面から視たときの大きさは、前記第一エンボス部の前記凹みの、前記第一板状部材の他方の面から視たときの大きさよりも大きく、前記第二エンボス部の、一方の面の側に突出した突出部は、前記第一エンボス部の前記凹みにしまりばめの状態で嵌められている、
    板状部材の連結構造。
  2. 前記第一エンボス部は、前記第一板状部材の一方の面の側に、前記第一板状部材の板厚よりも大きく突出すると共に、他方の面の側が前記第一板状部材の板厚よりも大きく凹んでおり、
    前記第二エンボス部は、前記第二板状部材の一方の面の側に、前記第二板状部材の板厚よりも大きく突出すると共に、他方の面の側が前記第一板状部材の板厚よりも大きく凹んでいる、
    請求項1に記載の板状部材の連結構造。
  3. 前記第一エンボス部と前記第二エンボス部を締結する第二締結部材をさらに備え、
    前記第二締結部材は、前記第一エンボス部または前記第二エンボス部の一方の面の側から視て前記第一締結部材と並んでいる、
    請求項1または2に記載の板状部材の連結構造。
  4. 前記第一エンボス部は、第一貫通孔を有し、
    前記第二エンボス部は、前記第二板状部材の一方の面の側から視て第一貫通孔と重なる位置に設けられた第二貫通孔を有し、
    前記第一締結部材は、前記第一貫通孔と前記第二貫通孔に通された第一軸部を有し、
    前記第一エンボス部の前記凹みが前記第一貫通孔の中心を通って前記第一貫通孔の延在方向に延びる中心線を軸線とする第一の回転体と異なる外形を有し、かつ前記第二エンボス部が前記第二貫通孔の中心を通って前記第二貫通孔の延在方向に延びる中心線を軸線とする第二の回転体と異なる外形を有することにより、前記第一エンボス部は、前記第二貫通孔の中心線の周りに回転不能である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の板状部材の連結構造。
  5. 前記第二エンボス部の前記突出部は、前記第一エンボス部の前記凹みの内壁と接する側面部分を有する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の板状部材の連結構造。
  6. 前記第二エンボス部の前記突出部は、突出端側が根元側よりも細く、根元側で前記第一エンボス部の前記凹みの前記内壁の開口側部分と接する、
    請求項5に記載の板状部材の連結構造。
  7. 前記第一エンボス部の前記凹みは、前記第一板状部材の板面に垂直な断面視で奥側に上底、開口側に下底が位置する第一の台形の形状であり、
    前記第二エンボス部の前記突出部は、前記第二板状部材の板面に垂直な断面視で前記第一エンボス部の前記凹みの奥側に上底が位置し、前記第一エンボス部の前記凹みの開口側に下底が位置する第二の台形の形状である、
    請求項5または6に記載の板状部材の連結構造。
  8. 前記第一の台形と前記第二の台形は、等脚台形であり、
    前記第一の台形が有する脚と前記下底が形成する底角は、前記第二の台形が有する脚と前記下底が形成する底角よりも角度が大きく、
    第二エンボス部の前記突出部の前記側面部分は、前記第一エンボス部の前記凹みの奥側で、前記凹みが有する前記内壁の側壁部分に接しておらず、前記第一エンボス部の前記凹みの開口端で、前記凹みが有する前記内壁の側壁部分に接する、
    請求項7に記載の板状部材の連結構造。
  9. 前記第一エンボス部の凹みは、前記第一板状部材の板面に垂直な断面視で矩形の形状であり、
    前記第二エンボス部の突出部は、前記第二板状部材の板面に垂直な断面視で前記第一エンボス部の凹みに嵌めることが可能な矩形の形状である、
    請求項5に記載の板状部材の連結構造。
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