JP2022179188A - 下肢用衣類 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022179188000001
【課題】肌触りの滑らかな段階着圧設計の下肢用衣類を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の下肢用衣類は、レッグ部を備え、レッグ部が、足首部、脹脛部、大腿部の順に、着圧が段階的に低くなるように設計され、レッグ部が、表糸5および裏糸6で編成されたプレーティング編み構造を有し、表糸5が、ナイロン糸を含み、裏糸6が、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングしたカバーリングヤーンを含むことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、下肢用衣類に関する。
従来、足首、脹脛、大腿へと上に行くに従って皮膚に対する着圧を段階的に低くなるように段階着圧設計とし、筋肉を圧迫し血液を上に押し上げ、下肢の疲れやむくみを軽減するための下肢用衣類(たとえば、特許文献1)が用いられている。
特開2011-115571号公報
特許文献1に開示された下肢用衣類に限らず、一般的に、段階着圧設計とした下肢用衣類では、段階着圧設計とするために編地が硬くなってしまい、肌触りが悪いという問題がある。特に、特許文献1の下肢用衣類の場合、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングした地糸に対して、摩擦抵抗の大きいポリウレタン糸を挿入糸として使用して編地が形成されているために、肌触りが良くない。
本発明は、上述した問題に鑑みなされたもので、肌触りの滑らかな段階着圧設計の下肢用衣類を提供することを目的とする。
本発明の下肢用衣類は、レッグ部を備え、前記レッグ部が、足首部、脹脛部、大腿部の順に、着圧が段階的に低くなるように設計された下肢用衣類であって、前記レッグ部が、表糸および裏糸で編成されたプレーティング編み構造を有し、前記表糸が、ナイロン糸を含み、前記裏糸が、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングしたカバーリングヤーンを含むことを特徴とする。
また、前記表糸および前記裏糸を合わせた太さが、50~110デニールの範囲内であることが好ましい。
また、前記表糸の太さが、5~35デニールの範囲内であり、前記裏糸の太さが、40~80デニールの範囲内であることが好ましい。
また、前記レッグ部の裏面のKES法による表面粗さが、6.0~7.8μmの範囲内であり、前記レッグ部の裏面のKES法による平均摩擦係数が、0.35以下であり、前記レッグ部の裏面のKES法による平均摩擦係数の変動が、0.016以下であることが好ましい。
また、前記足首部の着圧が13~30hPaの範囲内であり、前記脹脛部の着圧が8~25hPaの範囲内であり、前記大腿部の着圧が4~21hPaの範囲内であることが好ましい。
本発明によれば、肌触りの滑らかな段階着圧設計の下肢用衣類を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る下肢用衣類の正面図である。 図1の下肢用衣類のレッグ部の編み組織を示す正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る下肢用衣類を説明する。ただし、以下の実施形態は一例であり、本発明の下肢用衣類は、以下の例に限定されることはない。なお、本明細書において、「上」という用語は、人体の身長方向の上側を意味し、「下」という用語は、人体の身長方向の下側を意味する。また、「表」という用語は、人体に着用された下肢用衣類の、人体の肌とは反対側を意味し、「裏」という用語は、人体に着用された下肢用衣類の、人体の肌側を意味する。
本実施形態の下肢用衣類1は、図1に示されるように、レッグ部2を備え、人体の下肢に装着されて使用される衣類である。下肢用衣類1は、本実施形態では、レッグ部2に加え、レッグ部2の上下方向の両端にそれぞれ連続して形成されるパンティ部3およびフット部4を備える。ただし、本発明の下肢用衣類は、パンティ部3およびフット部4を備えていなくてもよく、たとえば片足用のレッグ部のみを備える構成であっても構わない。下肢用衣類1は、特に限定されることはなく、たとえば、ストッキング、パンティストッキング、タイツ、スパッツ、レギンス、トレンカなどとして具現化される。
パンティ部3は、人体の下腹部から腰部および臀部を覆う部位である。パンティ部3は、図1に示されるように、レッグ部2と縫着されることなく、レッグ部2の上部にレッグ部2と一体的に形成されている。パンティ部3は、上方に人体の腰部に位置付けられる1つの開口を有し、下方にレッグ部2と連通する2つの開口を有する。パンティ部3の上端には、パンティ部3を形成する編地が上下方向で折り返されて端部が縫着されて、腰部ベルト31が形成されている。パンティ部3は、腰部ベルト31により人体の腰部を締め付けることで、下肢用衣類1が下方にずり落ちることを抑制する。パンティ部3は、レッグ部2と同じ編地により形成されており、以下で述べるように、肌に対して滑らかな感触を有している。
フット部4は、爪先を含む足部を覆う部位である。フット部4は、図1に示されるように、レッグ部2と縫着されることなく、レッグ部2の下部にレッグ部2と一体的に形成されている。フット部4の下端(爪先部分)は、フット部4を形成する編地同士が縫着されることで、閉じられて袋状に形成されている。フット部4は、レッグ部2と同じ編地により形成されており、以下で述べるように、肌に対して滑らかな感触を有している。
レッグ部2は、図1に示されるように、足首部21、脹脛部22、大腿部23を備え、人体の下肢の足首から大腿に至る股下の長手方向Lの略全体を覆う部位である。レッグ部2は、下肢用衣類1が人体の下肢に装着された際に、足首部21、脹脛部22、大腿部23の順に、人体の皮膚への着圧が段階的に低くなるように設計されている。これにより、下肢用衣類1は、人体の下肢に装着された状態で、筋肉を圧迫し血液を上に押し上げ、下肢の疲れやむくみを軽減することができる。レッグ部2は、足首部21、脹脛部22、大腿部23の順に、着圧が段階的に低くなるように設計されていればよく、特に限定されることはないが、足首部21の着圧が13~30hPaの範囲内であり、脹脛部22の着圧が8~25hPaの範囲内であり、大腿部23の着圧が4~21hPaの範囲内であることが好ましい。
レッグ部2は、図2に示されるように、表糸5および裏糸6で編成されたプレーティング編み構造を有している。プレーティング編みとは、表糸5と裏糸6とを同時に編んで、編地の表面(人体の肌とは反対側)には表糸5が主に現れるとともに、編地の裏面(人体の肌側)には裏糸6が主に現れるようにする編み方である。表糸5は、ナイロン糸であり、裏糸6は、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングしたカバーリングヤーンである。なお、裏糸6は、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングしたカバーリングヤーンであればよく、ポリウレタン糸にナイロン糸を1重に巻き付けたシングルカバーリングヤーンであっても、ポリウレタン糸にナイロン糸を2重に巻き付けたダブルカバーリングヤーンであっても構わない。
レッグ部2は、ナイロン糸の表糸5と、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングして形成された裏糸6とで編成されたプレーティング編み構造を有することにより、肌触りが滑らかとなる。これは、1つには、肌に対して摩擦抵抗の小さいナイロン糸を表糸5および裏糸6の両方に使用していること、もう1つには、2本の糸でプレーティング編みすることで、編地が嵩高くなるとともに表面の凹凸が大きくなるが、その嵩高さのために柔軟になって、凹凸が変形し易くなることによるものと考えられる。特に、プレーティング編みされた編地では、脚に着圧を付与するために編地が伸びても、編地の嵩高さのために、主に凹凸が平坦になるように伸びて、人体の肌側に主に現れる裏糸6自体が伸長するのが抑制されると考えられる。裏糸6自体が伸長して摩擦係数の高いポリウレタン糸が表面に露出することが抑制されることで、編地の裏面の平均摩擦係数の変動が抑制されて、肌に対して滑らかな感触になるものと考えられる。
レッグ部2は、肌触りの滑らかさをさらに向上させるために、レッグ部2の裏面のKES(Kawabata Evaluation System)法による表面粗さSMDが、6.0~7.8μmの範囲内であるように形成されることが好ましい。レッグ部2は、裏面の表面粗さSMDが好ましくは6.0μm以上、さらに好ましくは6.5μm以上、よりさらに好ましくは6.8μm以上であることにより、編地の柔軟性が増して、肌に対してより滑らかな感触を与えることができる。また、レッグ部2は、裏面の表面粗さSMDが好ましくは7.8μm以下、さらに好ましくは7.5μm以下、よりさらに好ましくは7.2μm以下であることにより、平均摩擦係数の変動が抑制されて、肌に対してより滑らかな感触を得ることができる。
なお、本実施形態におけるKES法による表面粗さSMDは、表面試験機(KES-FB4、カトーテック株式会社製)を用いて測定される値であり、レッグ部2から切り出した試験片を表面試験機にセットし、粗さ接触子(0.5mmφのピアノ線、接触面幅:5mm)に10gfの荷重をかけて試験片(裏面側)に接触させ、試験片を20gf/cmの張力、1mm/sec.の速度で移動させて測定された表面の凹凸データの平均偏差を意味する。
レッグ部2は、肌触りの滑らかさをさらに向上させるために、レッグ部2の裏面のKES法による平均摩擦係数MIUが、0以上、0.35以下であるように形成されることが好ましい。レッグ部2は、平均摩擦係数MIUが好ましくは0.35以下、さらに好ましくは0.33以下、よりさらに好ましくは0.31以下であることにより、肌と接触した際の接触抵抗が低下して、肌に対してより滑らかな感触を与えることができる。また、レッグ部2の裏面のKES法による平均摩擦係数の変動MMDは、0以上、0.016以下であることが好ましい。レッグ部2は、平均摩擦係数の変動MMDが好ましくは0.016以下、さらに好ましくは0.015以下、よりさらに好ましくは0.014以下であることにより、肌と接触した際の接触抵抗のバラツキが小さくなって、肌に対してより滑らかな感触を与えることができる。
なお、本実施形態におけるKES法による平均摩擦係数MIUおよび平均摩擦係数の変動MMDは、表面試験機(KES-FB4、カトーテック株式会社製)を用いて測定される摩擦係数の20mm間の平均値および平均偏差であり、レッグ部2から切り出した試験片を表面試験機にセットし、摩擦子(0.5mmφのピアノ線を10本並列配置、接触面積:5mm×5mm)に50gfの加重をかけて試験片(裏面側)に接触させ、試験片を20gf/cmの張力、1mm/sec.の速度で移動させて測定された摩擦係数の平均値および平均偏差を意味する。
レッグ部2に含まれる表糸5および裏糸6を合わせた太さ(両糸の太さの合計)は、特に限定されることはないが、編地の強度を高くするという観点から、50デニール以上が好ましく、60デニール以上がさらに好ましく、70デニール以上がよりさらに好ましい。また、表糸5および裏糸6を合わせた太さは、レッグ部2の裏面の平均摩擦係数の変動をさらに抑制して、肌触りの滑らかさをさらに向上させるという観点から、110デニール以下が好ましく、100デニール以下がさらに好ましく、90デニール以下がよりさらに好ましい。
表糸5および裏糸6のそれぞれの太さは、表糸5および裏糸6を合わせた太さが上述した範囲内に設定されていればよく、特に限定されることはない。ただし、表糸5の太さは、編地の強度を高くするという観点から、5デニール以上が好ましく、10デニール以上がさらに好ましく、15デニール以上がよりさらに好ましい。また、表糸5の太さは、編地の裏面の摩擦係数の変動をさらに抑制して、肌触りの滑らかさをさらに向上させるという観点から、35デニール以下が好ましく、30デニール以下がさらに好ましく、25デニール以下がよりさらに好ましい。また、裏糸6の太さは、編地の強度を高くするという観点から、40デニール以上が好ましく、45デニール以上がさらに好ましく、50デニール以上がよりさらに好ましい。また、裏糸6の太さは、編地の裏面の摩擦係数の変動をさらに抑制して、肌触りの滑らかさをさらに向上させるという観点から、80デニール以下が好ましく、75デニール以下がさらに好ましく、70デニール以下がよりさらに好ましい。
なお、レッグ部2は、少なくとも一部に、表糸5と裏糸6とで編成されたプレーティング編み構造を有していればよく、他の部分に、プレーティング編み構造以外の構造を有していてもよい。また、プレーティング編み構造では、少なくとも、表糸5がナイロン糸を含み、裏糸6がポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングしたカバーリングヤーンを含んでいればよく、表糸5および裏糸6のそれぞれに他の種類の糸が含まれていてもよい。
以下、実施例をもとに、本実施形態の下肢用衣類を具体的に説明する。ただし、本発明の下肢用衣類は、以下の実施例に限定されることはない。
(実施例1)
20デニールのナイロン糸を表糸として用い、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングした60デニールのシングルカバーリングヤーンを裏糸として用いて、プレーティング編みによりレッグ部を形成した。公知の手法により測定されたレッグ部の着圧は、表1に示される通りであった。
(比較例1)
ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングした80デニールのダブルカバーリングヤーンを用いて、ゾッキ編みによりレッグ部を形成した。公知の手法により測定されたレッグ部の着圧は、表1に示される通りであった。
(比較例2)
110デニールのアクリル糸を表糸として用い、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングした110デニールのシングルカバーリングヤーンを裏糸として用いて、プレーティング編みによりレッグ部を形成した。公知の手法により測定されたレッグ部の着圧は、表1に示される通りであった。
Figure 2022179188000002
(KES法による表面粗さSMDの測定)
表面粗さSMDの測定には、表面試験機(KES-FB4、カトーテック株式会社製)を用いた。レッグ部の大腿部から切り出した試験片を表面試験機にセットし、粗さ接触子(0.5mmφのピアノ線、接触面幅:5mm)に10gfの荷重をかけて試験片の裏面に接触させ、試験片を20gf/cmの張力、1mm/sec.の速度で移動させて、そのときに測定された表面の凹凸データの平均偏差を表面粗さSMDとして求めた。
(KES法による平均摩擦係数MIUおよび平均摩擦係数の変動MMDの測定)
平均摩擦係数MIUおよび平均摩擦係数の変動MMDの測定には、表面試験機(KES-FB4、カトーテック株式会社製)を用いた。レッグ部の大腿部から切り出した試験片を表面試験機にセットし、摩擦子(0.5mmφのピアノ線を10本並列配置、接触面積:5mm×5mm)に50gfの加重をかけて試験片の裏面に接触させ、試験片を20gf/cmの張力、1mm/sec.の速度で移動させて、そのときに測定された摩擦係数の20mm間の平均値および平均偏差をそれぞれ平均摩擦係数MIUおよび平均摩擦係数の変動MMDとして求めた。
(肌触りの滑らかさの官能評価)
下肢用衣類を着用したときの肌触りの滑らかさを、以下の官能評価基準(5段階評価)に従って42名のパネラーが評価し、42名の平均により評価した。
5:まったくなめらかな肌触りで履きやすい
4:ほぼなめらかな肌触りで履きやすい
3:どちらとも言えない
2:あまりなめらかな肌触りで履きやすいとは言えない
1:まったくなめらかな肌触りで履きやすいとは言えない
(評価結果)
実施例1、比較例1および比較例2の評価結果を表2に示す。実施例1と比較例1とを比較すると、実施例1の方が、表面粗さSMDが大きく、平均摩擦係数の変動MMDが小さい。この結果から、使用する糸の太さが同じでも、プレーティング編みすることによって、表面の凹凸が大きくなり、平均摩擦係数の変動が小さくなることが分かる。そして、このような表面を有する実施例1の方が、肌触りの滑らかさの評価が高くなっている。このように肌触りの滑らかさが向上するのは、プレーティング編みすることで、編地が嵩高くなるとともに表面の凹凸が大きくなるが、その嵩高さのために柔軟になって、凹凸が変形し易くなることによるものと考えられる。特に、プレーティング編みされた編地では、脚に着圧を付与するために編地が伸びても、編地の嵩高さのために、主に凹凸が平坦になるように伸びて、人体の肌側に主に現れる裏糸自体が伸長するのが抑制されると考えられる。裏糸自体が伸長して、摩擦係数の高いポリウレタン糸が表面に露出することが抑制されることで、編地の裏面の平均摩擦係数の変動が抑制されて、肌に対して滑らかな感触になるものと考えられる。
つぎに、実施例1と比較例2とを比較すると、実施例1の方が、表面粗さSMDが小さく、平均摩擦係数MIUおよび平均摩擦係数の変動MMDがともに小さい。この結果から、同じプレーティング編みでも、表糸にナイロン糸を使用し、使用する糸の太さを小さくすることで、表面の凹凸が小さくなり、平均摩擦係数および平均摩擦係数の変動がともに小さくなることが分かる。表糸および裏糸の両方に、肌に対して摩擦抵抗の小さいナイロン糸を使用すること、表糸にナイロン糸を使用することで凹凸が小さくなること、および使用する糸の太さを小さくすることで凹凸が小さくなることのうちの少なくとも1つにより、平均摩擦係数および平均摩擦係数の変動がともに小さくなっていると考えられる。比較例2についても、比較例1と同様に、実施例1と比べて、編地の裏面の平均摩擦係数の変動が大きくなっているので、肌に対する滑らかさが低下していると考えられる。
Figure 2022179188000003
1 下肢用衣類
2 レッグ部
21 足首部
22 脹脛部
23 大腿部
3 パンティ部
31 腰部ベルト
4 フット部
5 表糸
6 裏糸
L 長手方向

Claims (5)

  1. レッグ部を備え、前記レッグ部が、足首部、脹脛部、大腿部の順に、着圧が段階的に低くなるように設計された下肢用衣類であって、
    前記レッグ部が、表糸および裏糸で編成されたプレーティング編み構造を有し、
    前記表糸が、ナイロン糸を含み、
    前記裏糸が、ポリウレタン糸をナイロン糸でカバーリングしたカバーリングヤーンを含む、
    下肢用衣類。
  2. 前記表糸および前記裏糸を合わせた太さが、50~110デニールの範囲内である、
    請求項1記載の下肢用衣類。
  3. 前記表糸の太さが、5~35デニールの範囲内であり、
    前記裏糸の太さが、40~80デニールの範囲内である、
    請求項1または2記載の下肢用衣類。
  4. 前記レッグ部の裏面のKES法による表面粗さが、6.0~7.8μmの範囲内であり、
    前記レッグ部の裏面のKES法による平均摩擦係数が、0.35以下であり、
    前記レッグ部の裏面のKES法による平均摩擦係数の変動が、0.016以下である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の下肢用衣類。
  5. 前記足首部の着圧が13~30hPaの範囲内であり、前記脹脛部の着圧が8~25hPaの範囲内であり、前記大腿部の着圧が4~21hPaの範囲内である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の下肢用衣類。
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