JP2005273089A - レッグウェア - Google Patents

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Abstract

【課題】レッグ部には快適で適度な衣服圧をかけながらも、フット部には好ましくない高い衣服圧がかからないレッグウェアを提供すること
【解決手段】弾性糸が全構成糸のうちの5%以上含まれてなるレッグウェアであって、その爪先部および踵部において足長方向にかかる衣服圧が3KPa以下であり、爪先部から足長方向に21cm以上27cm以下の位置に踵部用のコンベンショナル切替部があり、フット部とレッグ部とを分断する位置で70度以上110度以下の角度を示す鋼製の足型ボードを使用してファイナルセットされてなるレッグレッグウェア。
【選択図】なし

Description

本発明は、パンティストッキング、タイツ、ソックスなど、弾性糸が組み込まれており、足のフット部(爪先部から踵までの部位)を覆って着用し、かつ外衣として用いられる衣料用のレッグウェアに関するものである。
従来より、パンティストッキング、タイツ、ソックスなどのレッグウェアに関しては、その製造方法や製品について、多くの特許が出願され、公知となっている。
中でも、ポリウレタン系繊維とポリアミド繊維を複合した弾性糸からなるいわゆるサポートタイプパンティストッキングにおいては、近年多くの特許が提案され、公知となっている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許第3386309号公報 特開2001−316902号公報
また、レッグ部においてかかる衣服圧を部分的に考慮し、レッグ部のしめつけ感を快適にすることをめざしたものが見受けられる。これらはすでに多くの製品が作成され、現在市販されているものの多くがいわゆる「快適着圧設計」になっている。これらは主として足首をもっとも強くする一方、下腿部から大腿部方向に向けて段階的に弱くする設計になっており、その着用感は快適なものである。
しかしながら、弾性糸を用いてなるサポートタイプパンティストッキングにおいては、繊度の太い弾性糸を用いた構成となっているため、レッグ部(足首から大腿部にかけての部位)には強い衣服圧がかかっている。本発明者は、このようなサポートタイプパンティストッキングではその組織および編成条件の都合により、そのフット部においても強力な衣服圧がかかることが否めないと考え、レッグウェアのフット部における衣服圧を詳細に研究した。
その結果、このようなレッグウェアではそのフット部においても強力な衣服圧がかかっていることが初めて判明した。このような状態は、着用感の面からみると足先に強い圧迫感があることから足先の痛みによる不快感を生じ、好ましくないことである。また医学的な面からみても、長期にわたって強い衣服圧がかかる状態は、足骨の位置移動の原因となることが疑われ、好ましくないことである。
本発明は前記のような従来技術の課題を解決しようとするものであって、レッグ部には快適で適度な衣服圧をかけながらも、フット部には好ましくない高い衣服圧がかからないレッグウェアを提供することを課題とするものである。
本発明者は上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、遂に本発明を完成するに到った。即ち、本発明は以下の構成よりなる。
1. 弾性糸が全構成糸のうちの5%以上含まれてなるレッグウェアであって、その爪先部および踵部において足長方向にかかる衣服圧が3KPa以下であることを特徴とするレッグウェア。
2. 爪先部から足長方向に21cm以上27cm以下の位置に踵部用のコンベンショナル切替部があることを特徴とする上記第1記載のレッグウェア。
3. フット部中心ラインとレッグ部中心ラインとのなす角度が80度以上100度以下であることを特徴とする上記第1記載のレッグウェア。
4. フット部とレッグ部とを分断する位置で70度以上110度以下の角度を示す鋼製の足型ボードを使用してファイナルセットされてなることを特徴とする上記第1記載のレッグウェア。
5. ファイナルセット後の足長が着用者の足長と略一致しており、レッグウェアのフット部を伸張させることなくして着用者のフット部への着用が可能であることを特徴とする上記第1記載のレッグウェア。
6. 弾性糸がポリウレタン系繊維及びポリアミド繊維から構成されている上記第1記載のレッグウェア。
7. 土踏まず部と甲部を囲む周囲部分のいずれかの位置においてもっとも大きな衣服圧を示すことを特徴とする上記第1記載のレッグウェア。
8. 足裏として使用する部分の少なくとも一部が、KES表面試験機によって測定される平均摩擦係数MIUが周辺に対して0.10以上異なる値を示すことを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
本発明によるレッグウェアは、全構成糸のうちその5%以上が弾性糸で構成されているレッグウェアでありながら、その爪先部および踵部において足長方向にかかる衣服圧が3KPa以下であり、爪先部と踵部にほとんど衣服圧をかけることなく着用することができ、着用感の面から言っても、医学的な面から言っても、好ましいレッグウェアが得られるという利点がある。
以下、本発明について詳述する。
本発明にいう弾性糸とは、ポリウレタン系繊維が代表的なものとして挙げられるが、その他にもコンジュゲートファイバーや、ポリエステル繊維を仮撚加工した撚縮糸など、元の長さ(原長)に対して20%以上の伸縮性を持つ、すなわち元の長さ(原長)を100%とすると、120%以上の長さにまで伸ばすことができ、また伸長させた長さ分の80%以上を回復する特性を有する弾性糸であれば特に制限はない。より好ましくは原長を100%として150%以上伸長できるものであることが好ましい。またこれらの繊維の複合糸や、芯糸に強い弾性力を持つカバリングヤーンとして用いたものでもよい。ただし、耐久性、外観、肌触りなどの観点からは、ポリウレタン系繊維が好ましく、特に芯糸にポリウレタン系繊維を用い、鞘糸(巻糸)にポリアミド繊維を用いたカバリングヤーンがもっとも好ましい。
本発明において、全構成糸のうちその5%以上に弾性糸が含まれている状態とは、上記の弾性糸が、その重量比で製品重量の5%以上を占めている状態ということである。全構成糸のうちその5%未満しか含まれていない状態では伸縮性に劣るため、フィット性の観点からレッグウェアとしての着用感が劣るものになり、好ましくない。
弾性糸を用いたレッグウェアの代表例としては、サポートタイプパンティストッキングやサポートタイツが挙げられる。これらサポートタイプのストッキングにおいて弾性糸の占める割合は、糸使いタイプによって細かくは異なるものの、交編タイプでは25〜40%程度、ゾッキタイプでは30〜50%程度が一般的である。
他に弾性糸を用いたレッグウェアとしては、広くソックス類が挙げられる。これらは一般に婦人靴下、紳士靴下と分類されているものである。これらのソックス類において弾性糸の占める割合は、使用される弾性糸の太さによって細かくは異なるものの、コアスパンヤーンを用いているタイプでは10%程度以上が一般的である。
本発明において、爪先部および踵部において足長方向にかかる衣服圧が3KPa以下であるとは、以下に記す市販の衣服圧測定装置を用いて、レッグウェア着用時のフット部の圧力を測定した場合に、爪先部および踵部で得られる衣服圧が3KPa以下であるということである。医学的な観点からは少しでも衣服圧は低いことが望まれるので、2KPa以下が好ましく、さらに1KPa以下が好ましい。爪先部および踵部で得られる衣服圧が3KPaより高くなるとフット部にしめつけ感を感じるようになり、爪先部が痛くなるため長時間着用を続けることは困難となり、好ましくない。
レッグウェア着用時の衣服圧測定には、市販の衣服圧測定装置であるAMI社製エアパック式衣服圧測定装置(型式13037−10)を用いた。この装置は、エアパックと呼ばれる袋状の圧力センサを用い、一定量の空気をパックに封入しておき、パックを押しつぶす力を衣服圧として読み取るものである。本装置の取扱い方法にのっとり、所定量の空気をエアパックに封入し、調整の済んだパックを人体足部の爪先部および踵部に貼り付けて、レッグウェア着用時の衣服圧を測定するものである。
本発明において、足長方向21cm以上27cm以下の位置に踵部用のコンベンショナル切替があるとは、レッグウェアの爪先部方向から踵部方向に、伸張力を与えていないファイナルセット仕上がりの状態(置き寸状態)でその長さを測定したとき、爪先から21cm以上27cm以下の位置に、踵部を示すコンベンショナル切替部が存在しているということである。21cm未満では一般に着用者の足長サイズより小さくなるためフット部に過度な衣服圧をかけることになり、好ましくない。27cmより大きいと一般に着用者の足長サイズをはずれるので、好ましくない。
本発明において、フット部を構成する素材としては、ポリウレタン系繊維を芯糸としポリアミド繊維を巻糸として使用するいわゆるカバリングヤーンなど、フット部やレッグ部を構成するのに適切なものであれば特に制限はないが、フット部は靴や肌との摩擦が激しく耐久性が求められる部位であることから、その耐久性を向上させる観点から、高強力繊維「ダイニーマ(R)」または「ザイロン(R)」(いずれも東洋紡績株式会社製)が組み込まれていることが好ましい。部位としては、踵部用のコンベンショナル切替部、爪先部、土踏まず部などに組み込まれていることが特に好ましい。
本発明において、フット部中心ラインとレッグ部中心ラインとのなす角度が80度以上100度以下であるとは、レッグウェアを未伸張な状態で平らな板面に静置したときに、フット部の幅方向中心を通る仮想線とレッグ部の幅方向中心を通る仮想線とのなす角度が80度以上100度以下であるということである。この角度は、着用者の足長と一致したレッグウェアの足長を未伸張状態で維持させるためのめやすとなるものであり、直角である90度近傍が、もっとも人の自然な立位または座位における足首角度に近いので好ましい。フット部中心ラインとレッグ部中心ラインとのなす角度が80度未満または100度より大きく180度までの時は、その角度が人の自然な立位または座位における足首角度とはかけ離れたものとなるため、好ましくない。
なお、一般に市販されているレッグウェアにおけるフット部中心ラインとレッグ部中心ラインとのなす角度は100度より大きく180度未満である。この角度はレッグウェアの外観上優れた審美性を作り出すものであるが、実際のレッグウェア着用時には、ここで余分に付与されている80度未満の角度にはほとんど意味がない。なぜなら、この角度をなしているセットされた踵位置は、実際の踵位置になく、足首付近より大腿部側の上部にくることが普通であるからである。
本発明において、ファイナルセットに使用する鋼製の足型ボードが、フット部とレッグ部とを分断する位置で70度以上110度以下の角度を示す足型ボードを使用することによって製作されるとは、レッグウェアの製作において、その形状を整え平面上に外観を落ち着かせるために一般的に行われているファイナルセットという工程において、用いる鋼製の足型ボードの形状がフット部とレッグ部とを分断するとわかる位置で70度以上110度以下の角度を示して曲がった構造を持っているということである。このように曲がった足型ボードを使用することによって、フット部とレッグ部との境界が明確になり、明確な位置でレッグウェアと着用者の足長サイズとを一致させて着用することが可能となるため、フット部に高い衣服圧がかかることを防ぐことができるようになる。この角度は、着用者の足長と一致したレッグウェアの足長を未伸張状態で維持させるためのめやすとなるものであり、直角である90度近傍が、もっとも人の自然な立位または座位における足首角度に近いので好ましい。この角度が、フット部とレッグ部とを分断する位置で70度未満または110度より大きく180度までの時は、その角度が人の自然な立位または座位における足首角度とはかけ離れたものとなるため、好ましくない。
本発明において、ファイナルセット後の足長が、着用者の足長と略一致しており、伸張させることなくして、着用者のフット部への着用が可能であるとは、レッグウェアのフット部に伸張力をかけることなく、すなわちフット部は未伸張のままで、通常の着用が可能であるようにすることである。これにより、着用者の足長サイズと、レッグウェアの足長サイズとが一致し、フット部に高い衣服圧がかかることを防ぐことができるようになる。ファイナルセット後の足長が、着用者の足長よりも短い場合は、伸張されて着用することになるため、爪先部や踵部における衣服圧が高くなり、好ましくない。また着用者の足長より長過ぎる場合は、爪先部や踵部においてレッグウェアがごろついたり、もたついたりし、フィットした着用感が得られなくなるため、好ましくない。
本発明において、フット部における衣服圧の分布が、土踏まず部と甲部を囲む周囲部分のいずれか位置においてもっとも大きい値を示すとは、土踏まず部と甲部を構成しているもっとも代表的な足骨である中足骨部分をもっとも衣服圧を高めた強く締めた構成とすることにより、足の横アート機能が崩れて中足骨部が本来あるべき形状よりはずれ、外反母趾または内反小趾の症状として動くような状態を防ぐことを示している。中足骨部分の衣服圧が低い構成の場合、足の横アート機能が崩れて中足骨部が本来あるべき形状よりはずれ、外反母趾または内反小趾の症状として動く可能性が高くなるため、好ましくない。
本発明において、足裏として使用する部分の少なくとも一部が、KES表面試験機によって測定される平均摩擦係数MIUが周辺に対して0.10以上異なる値を示すとは、足裏部分を平均摩擦係数が異なる素材または組織とすることによって、足裏部分における滑りをコントロールし、着用時における滑り止め機能を有することを示している。平均摩擦係数MIUが0.10未満しか差のない値を示す部分からのみ成り立っている場合、レッグウェアの足裏部分は均一な表面特性を持っているとみなせるため、足裏の滑りが良くなり過ぎて、好ましくない。
次に実施例及び比較例を用いて、本発明を具体的に説明する。以下のレッグウェアの製造方法は、実施例になんら限定されず、公知の方法を採用することができる。
また以下の実施例、比較例のレッグウェアについては、衣服圧測定と着用試験(モニターによる主観評価)を行った。衣服圧測定と着用試験の方法は以下に示す通りとした。
衣服圧測定:前項述記載のAMI社製エアパック式衣服圧測定装置を使用し、フット部の形状が特殊でなく、親指がもっとも長いオブリーク型(エジプト型)の足先を持つ足長23cmのモニター1名を被験者として、親指先端部の爪先部および踵部における衣服圧を、エアパックセンサを取り付けて測定した。
着用試験:オブリーク型の足先形状を持つ、30歳台の女性被験者5名に協力してもらい、1回3時間づつ着用を依頼し、3時間着用後の感覚について、足先着用感と継続着用の意思を回答してもらった。
(実施例1)
複合弾性糸の芯糸としてポリウレタン繊維フィラメント糸(31デシテックス、2フィラメント)を、またその被覆糸としてポリアミド繊維フィラメント糸(8デシテックス、5フィラメント)をそれぞれ使用し、上記芯糸のポリウレタン繊維フィラメント糸を3.3倍にドラフトし、その上に被覆糸のポリアミド繊維フィラメント糸を、下撚り撚り回数2700回/m、上撚り2400回/mにそれぞれ設定し、かつ下撚りおよび上撚りの撚り方向を反対にして巻付けてダブルカバリングの複合弾性糸を製造した。この複合弾性糸および17デシテックス、5フィラメントのポリアミド繊維フィラメント糸を針本数440本、口径4インチのストッキング編機に1コース交互に供給して、ダブルカバリングヤーン交編タイプのストッキング製品を作成した。染色は通常の方法にて行ったが、ファイナルセットについては、ストッキングフット部に伸張状態を与えないよう型板にセットし、仕上がり寸法を23cmとなるようにした製品を得た。本試料を用いて前述した方法により測定した衣服圧は、親指爪先部で1.5KPa、踵部で1.7KPaであった。着用感について、本試料では足先に衣服圧による痛みは感じられず、3時間以上の長時間着用についてもまだ可能という判断であった。
(実施例2)
22デシテックス、2フィラメントのポリウレタン繊維からなる弾性糸を3.3倍に伸張しつつ、カバリング用糸として13デシテックス、5フィラメントのポリアミド繊維を用いて、通常のシングルカバリング機でS方向とZ方向とで別々にシングルカバリングを行った。カバリング数は1600T/Mとした。この複合弾性糸を、針本数400本、口径4インチのストッキング編機にS方向とZ方向に交互に供給して、シングルカバリングヤーンゾッキタイプのストッキング製品を作成した。染色は通常の方法にて行ったが、ファイナルセットについては、ストッキングフット部に伸張状態を与えないよう型板にセットし、仕上がり寸法を23cmとなるようにした製品を得た。本試料を用いて前述した方法により測定した衣服圧は、親指爪先部で2.1KPa、踵部で1.8KPaであった。着用感について、本試料では足先に衣服圧による痛みは感じられず、3時間以上の長時間着用についてもまだ可能という判断であった。
(実施例3)
K式の丸編靴下編機を用い、針本数320本で、芯糸33デシテックスのポリウレタン繊維からなる弾性糸に、33デシテックスのポリアミド繊維フィラメント糸(ウーリーナイロン糸)を巻き付けてなるフィラメントツイスティッドヤーン仕様のソックス製品を作成した。染色は通常の方法にて行ったが、ファイナルセットについては、ソックスフット部に伸張状態を与えないよう型板にセットし、仕上がり寸法を23cmとなるようにした製品を得た。本試料を用いて前述した方法により測定した衣服圧は、親指爪先部で0.6KPa、踵部で0.6KPaであった。着用感について、本試料では足先に衣服圧による痛みは感じられず、3時間以上の長時間着用についてもまだ可能という判断であった。
(比較例1)
糸使いおよび編成条件については、実施例1と同様の通常方法とし、さらに型板セットについても通常方法によって、ダブルカバリングヤーン交編タイプのパンティストッキング製品を作成した。得られたストッキングについて、踵位置を示すセットのある位置までの足長は16cmであった。本試料を用いて後述する方法およびモニターで測定した衣服圧は、親指爪先部で11.2KPa、踵部で8.8KPaであった。着用感について、本試料では足先に高い衣服圧による痛みが感じられ、3時間以上の長時間着用は痛さのために中断せざるを得ないものであった。
(比較例2)
糸使いおよび編成条件については、実施例2と同様の通常方法とし、さらに型板セットについても通常方法によって、シングルカバリングヤーンゾッキタイプのパンティストッキング製品を作成した。得られたストッキングについて、踵位置を示すセットのある位置までの足長は13cmであった。本試料を用いて後述する方法およびモニターで測定した衣服圧は、親指爪先部で6.8KPa、踵部で5.3KPaであった。着用感について、本試料では足先に高い衣服圧による痛みがやや感じられ、3時間以上の長時間着用は痛さのためにはばかられるものであった。
(比較例3)
糸使いおよび編成条件については、実施例3と同様の通常方法とし、さらに型板セットについても通常方法によって、フィラメントツイスティッドヤーンゴム編タイプのソックス製品を作成した。得られたソックス製品について、踵位置を示すセットのある位置までの足長は19cmであった。本試料を用いて後述する方法およびモニターで測定した衣服圧は、親指爪先部で4.5KPa、踵部で3.6KPaであった。着用感について、本試料では足先に高い衣服圧による痛みがやや感じられ、3時間以上の長時間着用は痛さのためにはばかられるものであった。
(表1)に、実施例、比較例に用いたレッグウェアの構成と、弾性率の構成率、足長、衣服圧測定の結果及び官能試験の評価結果をまとめて示す。
Figure 2005273089
実施例1〜3、比較例1〜3により明らかなように、全構成糸のうちその5%以上が弾性糸で構成されているレッグウェアであっても、その爪先部および踵部において足長方向にかかる衣服圧が3KPa以下であり、長時間着用しても痛みがなく、快適に着用が継続できるレッグウェアが新規に得られていることがわかる。
本発明によるレッグウェアは、レッグ部(足首から大腿部にかけての部位)には適度な衣服圧をかけることができる機能を保持しながらも、足のフット部(爪先部から踵までの部位)には、高い衣服圧がかからないようにしたレッグウェアを提供するものであり、フット部の着用感が優れるだけでなく、医学的にも外反母趾、内反小趾など、足先トラブルによる負担を和らげ、その治療にも効果が期待できるレッグウェアとなることから、日常衣料の分野において貢献することが大である。
本発明のレッグウェアにおいて、衣服圧を測定する爪先部、踵部を示す模式図である。 本発明のレッグウェアにおいて、足長と踵部用のコンベンショナル切替部を示す模式図である。 本発明のレッグウェアにおいて、フット部中心ラインとレッグ部中心ラインおよびそのラインがなす角度を示す模式図である。 本発明のレッグウェアにおいて、ファイナルセットに使用する鋼製の足型ボードを示す模式図である。 本発明のレッグウェアにおいて、土踏まず部と甲部を囲む周囲部分を示す図である。

Claims (8)

  1. 弾性糸が全構成糸のうちの5%以上含まれてなるレッグウェアであって、その爪先部および踵部において足長方向にかかる衣服圧が3KPa以下であることを特徴とするレッグウェア。
  2. 爪先部から足長方向に21cm以上27cm以下の位置に踵部用のコンベンショナル切替部があることを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
  3. フット部中心ラインとレッグ部中心ラインとのなす角度が80度以上100度以下であることを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
  4. フット部とレッグ部とを分断する位置で70度以上110度以下の角度を示す鋼製の足型ボードを使用してファイナルセットされてなることを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
  5. ファイナルセット後の足長が着用者の足長と略一致しており、レッグウェアのフット部を伸張させることなくして着用者のフット部への着用が可能であることを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
  6. 弾性糸がポリウレタン系繊維及びポリアミド繊維から構成されている請求項1記載のレッグウェア。
  7. 土踏まず部と甲部を囲む周囲部分のいずれかの位置においてもっとも大きな衣服圧を示すことを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
  8. 足裏として使用する部分の少なくとも一部が、KES表面試験機によって測定される平均摩擦係数MIUが周辺に対して0.10以上異なる値を示すことを特徴とする請求項1記載のレッグウェア。
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