JP2021098900A - 着圧ストッキング - Google Patents

着圧ストッキング Download PDF

Info

Publication number
JP2021098900A
JP2021098900A JP2019230098A JP2019230098A JP2021098900A JP 2021098900 A JP2021098900 A JP 2021098900A JP 2019230098 A JP2019230098 A JP 2019230098A JP 2019230098 A JP2019230098 A JP 2019230098A JP 2021098900 A JP2021098900 A JP 2021098900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
slip
thumb ball
stockings
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019230098A
Other languages
English (en)
Inventor
潤子 出口
Junko Deguchi
潤子 出口
前田 和也
Kazuya Maeda
和也 前田
美紗子 山室
Misako Yamamuro
美紗子 山室
なるみ 三枝
Narumi Saegusa
なるみ 三枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2019230098A priority Critical patent/JP2021098900A/ja
Publication of JP2021098900A publication Critical patent/JP2021098900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Socks And Pantyhose (AREA)

Abstract

【課題】滑り止め効果を有しつつ、すり足歩行の使用者でも歩行しやすい着圧ストッキングの提供。【解決手段】少なくとも足首部、脹脛部、及び拇指球部を有し、着用時、少なくとも脹脛に着圧を与える、弾性糸と非弾性糸を含む着圧ストッキングであって、該拇指球部の静摩擦係数が0.54〜1.20であることを特徴とする、着圧ストッキング。【選択図】図1

Description

本発明は、着圧ストッキングに関する。
従来、運動パフォーマンスの向上や疲労軽減を目的として、足首と脹脛を覆う部分に圧迫性を付与させた着圧ストッキングが知られており、加えて、脹脛部の周径方向の伸長率よりも上下方向の伸長率を低くし、タテ方向をより伸びにくくした下肢用衣料が知られている(以下の特許文献1を参照のこと)。
また、歩行や立ち上がり等の動作の補助や、転倒を防止する目的として、足裏部に滑り止め機能を付与した靴下やストッキングが知られている。こういった商品は、歩行時の踵の接地に着目をして、踵部のみに滑り止め機能を付与しているものが主流である。
さらに、滑り止め機能が付与された着圧ストッキングの一例として、踵部のみを極細糸で編成した靴下が知られている(以下の特許文献2を参照のこと)。しかし、着圧ストッキングを着用する機会の多い高齢者や妊産婦は、歩行がすり足傾向であるため、踵部のみの滑り止め機能だけでは、動作補助性能および滑り止め効果が十分に発揮できない。
特開2010−77574号公報 特開2018−143555号公報
上記のような従来技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、滑り止め効果を有しつつ、すり足歩行の使用者でも歩行しやすい着圧ストッキングを提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討し、着用テストなどの実験を繰り返した結果、歩行補助に重要な滑り止め部位の位置と特性を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]少なくとも足首部、脹脛部、及び拇指球部を有し、着用時、少なくとも脹脛に着圧を与える、弾性糸と非弾性糸を含む着圧ストッキングであって、該拇指球部の静摩擦係数が0.54〜1.20であることを特徴とする、着圧ストッキング。
[2]前記拇指球部に、単繊維径が10〜3000nmの極細糸、ポリウレタン弾性繊維のベア糸、及びシリコン糸からなる群のうち少なくとも1つを含んでなる滑り止め糸を含む、前記[1]に記載の着圧ストッキング。
[3]前記拇指球部において、前記滑り止め糸が編込まれており、単位面積あたりの該滑り止め糸の占める面積率が30〜70%である、前記[2]に記載の着圧ストッキング。
[4]前記拇指球部において、前記滑り止め糸が編込まれており、該滑り止め糸の編込部分の編込丈が1〜10cmである、前記[2]又は[3]に記載の着圧ストッキング。
[5]つま先部をさらに有し、該つま先部の静摩擦係数が0.54未満である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の着圧ストッキング。
本発明の着圧ストッキングは、滑り止め効果を有しつつ、すり足歩行の使用者でも歩行しやすい。
本実施形態における着圧ストッキングの足首部、脹脛部、拇指球部、踵部、及びつま先部を示す図である。 拇指球における滑り止め糸の編込部分の編込丈を示す図である。 編組織の一例である。 編組織の一例である。 編組織の一例である。 編組織の一例である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の着圧ストッキングは、少なくとも足首部、脹脛部、及び拇指球部を有し、着用時、少なくとも脹脛に着圧を与える、弾性糸と非弾性糸を含む着圧ストッキングであって、該拇指球部の静摩擦係数が0.54〜1.20であることを特徴とする。
本実施形態の着圧ストッキングは、少なくとも足首部、脹脛部、及び拇指球部を有する。本実施形態における着圧ストッキングの足首部、脹脛部、拇指球部、踵部とは、図1に示す部位のことを指す。足首部とは図1の(a)の領域であり、足首のくるぶしの上方の最も周径が小さい部分を覆う部位である。脹脛部とは、図1の(b)の領域であり、脹脛の最も周径が大きい部分を覆う部位である。拇指球部とは、図1の(c)の領域であり、足裏の第1指の付け根のふくらんだ部分を含む足裏部を覆う部位である。踵部とは、図1の(d)の領域である。つま先部とは、図1の(e)の領域であり、母指球部上端から指先先端までの部位である。
本実施形態の着圧ストッキングは、着用時、少なくとも脹脛に着圧を与えるように構成されている。脹脛に着圧を与えるような形態であれば、どのような形態であってもよい。例えば、つま先から膝下もしくは膝上までの丈のハイソックスタイプや、足首から膝下までの丈のゲイタータイプ、つま先から腰まであるパンストタイプであってよい。尚、一般的に着圧ストッキングとは、着用者の下肢に圧力をかけるストッキングであり、例えば、足首と脹脛に15hPa以上の圧迫を付与させたものである。
本実施形態の着圧ストッキングは、弾性糸と非弾性糸で構成される。
本実施形態の着圧ストッキングに使用する弾性糸は、ポリウレタン弾性糸、ポリエーテル・エステル弾性糸、ポリアミド弾性糸、ポリオレフィン弾性糸であってよく、あるいは、これら弾性糸に非弾性糸を被覆し、カバリング状態としたもの(例えば、シングルカバードヤーン(SCY)や、ダブルカバードヤーン(DCY))でもよい。さらに、天然ゴム、合成ゴム、または、半合成ゴムからなる糸状である、いわゆるゴム糸などを使用することもできる。しかし、伸縮性に優れ、一般的に広く利用されているポリウレタン弾性糸が好適であり、その中でも、少なくともジオールを原料として合成されるポリウレタンを含むポリウレタン弾性糸であって、前記ジオール成分として側鎖としてメチル基を有するものを含むことがより好ましく、同一の炭素上にメチル基を2つ有するものを含むことが特に好ましい。
本実施形態の着圧ストッキングに使用する非弾性糸は、フィラメント糸又は紡績糸のいずれであってもよい。フィラメント糸の場合、モノフィラメントとマルチフィラメントのいずれであってもよいが、マルチフィラメントが好ましい。フィラメント糸の素材としては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維、塩化ビニル系繊維等の化学合成繊維からなるものが好ましく、また、ビスコースレーヨンや銅アンモニアレーヨン等の再生セルロース繊維を用いてもよい。フィラメント糸の形態は、原糸(未加工糸)、仮撚加工糸、先染糸などのいずれであってもよい。フィラメント糸の繊維断面形状は、○、△、十字、W型、M型、C型、I型、ドッグボーン型、中空糸など特に制限はない。紡績糸としては、木綿、羊毛、麻などの天然繊維、及び前記した化学合成繊維または再生セルロース繊維の短繊維が、単独でまたは混合して紡績されたものであってもよい。混紡方法においても特に限定されないが、ピリングの発生がしにくいMVS方式で得られる紡績糸が好ましい。すなわち、用途によって、適宜好適な素材を選定すればよい。
本実施形態の着圧ストッキングは、拇指球部の静摩擦係数が0.54〜1.20であることを特徴とする。拇指球部の静摩擦係数が前記範囲にあることで、すり足歩行傾向の高齢者や妊産婦が着用した際の滑り止め効果を十分に発揮できる。他方、踵部やつま先部の静摩擦係数のみが前記範囲にある場合は、健常者の通常歩行時には滑り止め効果を発揮できるが、すり足歩行傾向の高齢者や妊産婦では効果が十分に発揮できない。また、例えば、拇指球部とつま先部、拇指球部と踵部、又は、拇指球部とつま先部と踵部といった、複数箇所の静摩擦係数が前記範囲にあるよりも、拇指球部のみの静摩擦係数が前記範囲にある方が、躓き防止の観点より、好ましい。拇指球部の静摩擦係数としては、0.64〜0.85が好ましい。拇指球部の静摩擦係数を前記範囲にするための手段としては、拇指球部への後述する滑り止め糸の編込み等により含有させること、拇指球部に滑り止め性テープを貼ること等、特に限りはない。尚、本願明細書における静摩擦係数は、着圧ストッキングの外側(着用時に、着用者の足裏に接しない側)の静摩擦係数のことを指す。
本実施形態の着圧ストッキングは、拇指球部に、単繊維径が10〜3000nmの極細糸、ポリウレタン弾性繊維のベア糸、及びシリコン糸からなる群のうち少なくとも1つを含む滑り止め糸を含むことが好ましい。拇指球部に前記滑り止め糸を含むことで、上述の静摩擦係数を達成しやすくなり、結果的に高齢者や妊産婦が着用した際の滑り止め効果を十分に発揮することとなる。単繊維径が10〜3000nmの極細糸としては、特に素材に限りはないが、ポリエステルからなる極細糸が入手容易(例えば、帝人社製「ナノフロント」等)かつ滑り止め効果が大きく、好適である。ポリウレタン弾性繊維のベア糸としては、例えばGSIマルロンテックス社製のMD―S300が、シリコン糸としてはLeMur Italy社製のMURIELが使用可能である。滑り止め糸としては、単繊維径が10〜3000nmの極細糸が編成性と外観、耐摩耗性の観点より特に好ましい。
本実施形態の着圧ストッキングにおいて、前記滑り止め糸の拇指球部への含有形態に特に限りはないが、前記滑り止め糸が拇指球部に編込まれていることが好ましい。拇指球部への滑り止め糸の編込みは、滑り止め糸以外の糸との切り替えで行ってもよいし、カットボス編みで行ってもよい。尚、踵部には滑り止め糸を編込んでもよいし、編込まなくてもよい。
本実施形態の着圧ストッキングは、拇指球部において滑り止め糸が編込まれており、単位面積あたりの滑り止め糸の占める面積率が30〜70%であることが好ましい。前記面積率は、より好ましくは35〜65%である。単位面積あたりの滑り止め糸の占める面積率が30%以上だと、着用動作時に滑り止め効果が十分に発揮できる。また、極細糸の面積率が70%以下だと、動作時につっかかり感を感じにくく、動作がしやすい。
本実施形態の着圧ストッキングは、拇指球部において滑り止め糸が編込まれており、前記滑り止め糸の編込丈が1〜10cmであることが好ましい。「滑り止め糸の編込丈」とは、図2に示す通り、つま先部の切り替え部分から、踵方向に向けた滑り止め糸の編込の長さを指す。滑り止め糸の編込丈が1cm以上だと、着用動作時に滑り止め効果が十分に発揮できる。また、滑り止め糸の編込丈が10cm以下であれば、拇指球部と床面の静摩擦係数が十分に小さいため、動作時につっかかり感を感じにくく、動作がしやすい。
本実施形態の着圧ストッキングの拇指球部は、短繊維径が10〜3000nmの極細糸のみで編成されるループを含むことが好ましい。極細糸のみで編成されるループを含むことで、例えば、極細糸が他の弾性糸や非弾性糸と添え編みされている場合に比べ、着圧ストッキング表面の極細糸の表面積が大きくなり、静摩擦係数が大きくなるので、より滑り止め効果が発揮でき、歩行補助機能がより良好となる。
以下、本発明を、実施例を用いて具体的に説明する。実施例における各評価方法は次のとおりであった。
(i)静摩擦係数
Mサイズの着圧ストッキングを厚栄商会社製白黒検査棒100×300Lに設置し、トリニティラボ社製静・動摩擦測定機TL201Tsにて、測定速度:30mm/秒、荷重:450g、測定距離:50mmで静摩擦係数を、測定対象部位の異なる3か所において測定し、平均する。
(ii)単位面積あたりの滑り止め糸の占める面積率
Mサイズの着圧ストッキングを厚栄商会社製白黒検査棒100×300Lに設置し、キーエンス社製デジタルマイクロスコープVHS−6000にて、試料の製品表面の測定対象部位の画像を撮影する。撮影条件は、レンズZS20、倍率50倍、リング照明である。撮影画像について、自動面積計測(粒子カウント)の輝度(標準)によって、滑り止め糸部の面積を計測し、撮影画像全体の面積に対する、滑り止め糸の占める面積率(%)を下記式(A):
単位面積あたりの滑り止め糸の占める面積率(%)={滑り止め糸部の面積(μm2)/撮影画像全体の面積(μm2)}×100・・・(A)
により求める。
尚、滑り止め部とそれ以外の部分が同色の製品では、輝度に差を出すために、事前に染色処理を施す。
(iii)滑り止め糸編込部分の編込丈
Mサイズの着圧ストッキングの測定対象部位を厚栄商会社製白黒検査棒100×300Lに設置し、シンワ社製の長尺ステンを用いて3か所測定し、平均する。
(iv)すり足歩行での滑りにくさ
6〜10名の被験者に各実施例および比較例の着圧ストッキングを着用させ、高研社製妊婦体験ジャケット「LM−065」(総重量7.3kg)を着用させてすり足歩行になるように負荷をかけ、5mの距離の歩行を2回行い、2回目の歩行について、以下の評価基準で評価した。以下評価基準において、数値が正に大きいほど効果が高いことを示す。
(評価基準)
+3:歩行において、全く滑りを感じない
+2:歩行において、ほとんど滑りを感じない
+1:歩行において、あまり滑りを感じない
0:歩行における滑り感は、あるともないとも言えない
−1:歩行において、やや滑る感覚がある
−2:歩行において、かなり滑る感覚を感じる
−3:歩行において、非常に滑る感覚を感じる。
尚、評価値は被験者毎に標準化処理を行い、該標準化処理を行った被験者毎の評価値を試作品毎に平均し、該平均値をすり足歩行での滑りにくさとした。
(v)すり足歩行での歩行しやすさ(歩行時の下肢筋電位評価)
6〜10名の被験者に各実施例および比較例の着圧ストッキング、及び比較品として滑り止めのついていない市販の着圧ストッキング(旭化成アドバンス社製弾性ストッキング「アクリア」)を着用させ、高研社製妊婦体験ジャケット「LM−065」(総重量7.3kg)を着用させてすり足歩行になるように負荷をかけ、アドメデック社製ディスポーサブル心電図電極「レクトロード(品番:NP)」、インタークロス社製「MiniatureDAQTerminal(品番:intercross−410)」を用いて、畳の上を歩行する際の前脛骨筋、腓腹筋外側頭、腓腹筋内側頭、内側広筋の筋電位を測定した。筋電位の平均振幅もしくは積分値が小さいほど、歩行しやすい着圧ストッキングであることを示す。10歩の歩行動作を3回行い、測定部位ごとに3回分の筋電位の平均振幅および積分値を求め、被験者毎に正規化した該平均値をサンプル毎に平均した値について、各実施例・比較例とアクリアとで比較し、以下の評価基準で評価した。以下評価基準において、数値が大きいほど効果が高いことを示す。
(評価基準)
5:非常に歩行しやすい(平均振幅もしくは積分値がアクリアよりもかなり小さい)
4:歩行しやすい(平均振幅もしくは積分値がアクリアよりも小さい)
3:普通(平均振幅もしくは積分値がアクリアと同程度である)
2:やや歩行しにくい(平均振幅もしくは積分値がアクリアよりも大きい)
1:歩行しにくい(平均振幅もしくは積分値がアクリアよりもかなり大きい)。
[実施例1]
LONATI社製パンスト編み機「LA45ME」(釜径4.5インチ、針本数400本)を用いて、つま先部、踵部、口ゴム以外の足首から脹脛を覆う部分、及び足首からつま先に入る部分を、弾性糸として、ジオール成分として一部が同一の炭素上に側鎖として2つのメチル基を有するポリウレタン弾性糸(表1中、「PU」と記載する)である旭化成社製「ロイカHS」470dtexにナイロン(表1中、「NY」と記載する)33dtex/24fをダブルカバリングしたDCYを、非弾性糸としてナイロン56dtex/24fの双糸を用いて、図3の編み組織にて編成した。また、つま先の切り替え部位から踵方向に向かう拇指球部の4cmの長さにかけて、図3の2F及び4Fの糸を、単繊維径700nm、繊度164dtexのポリエチレンテレフタレート糸である帝人社製「ナノフロント(NF145TWH16768)」(以下、及び、表1中、「ナノフロント」と記載する)とのカットボス編みにて編成した。その後、精錬加工、染色加工、柔軟加工した後に、スチームセットし、着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例2]
2Fにおいて非弾性糸の代わりにポリウレタン弾性糸22dtexにナイロン78dtex/48fをシングルカバリングしたSCYを用い、3Fにおいてジオール成分として一部が同一の炭素上に側鎖として2つのメチル基を有するポリウレタン弾性糸である旭化成社製「ロイカHS」470dtexにナイロン33dtex/24fをダブルカバリングしたDCYを用い、糸使いを図6にする以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例3]
ポリウレタン弾性糸の繊度が235dtexである以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例4]
滑り止め糸を拇指球部と同様の糸使いと編組織で踵部にも編成した以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例5]
LONATI社製パンスト編み機「LA45ME」(釜径4.5インチ、針本数400本)を用いて、つま先部、踵部、口ゴム以外の足首から脹脛を覆う部分、及び足首からつま先に入る部分を、弾性糸として、ジオール成分として一部が同一の炭素上に側鎖として2つのメチル基を有するポリウレタン弾性糸235dtexにナイロン22dtex/20fをダブルカバリングしたDCYを、非弾性糸としてナイロン56dtex/48fの双糸を用いて、図4の編み組織にて編成した。また、踵部、及びつま先の切り替え部位から踵方向に向かう拇指球部の4cmの長さにかけて、図4の2F及び4Fの糸をナノフロントとのカットボス編みにて編成した。その後、精錬加工、染色加工、柔軟加工した後に、スチームセットし、着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例6]
つま先部、踵部、口ゴム以外の足首から脹脛を覆う部分、及び足首からつま先に入る部分を図5の組織で編成し、かつ、2Fの糸のみをナノフロントとのカットボス編みにて編成する以外は、実施例4と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例7]
弾性糸が470dtexの旭化成社製「ロイカHS」のベア糸である以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−1に示す。
[実施例8]
滑り止め糸をナノフロントの2本引き揃えにした以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−2に示す。
[実施例9]
滑り止め糸をGSIマルロンテックス(株)の「MD―S300」にした以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−2に示す。
[実施例10]
カットボス編みを、つま先部と拇指球部を含むように、指先先端から踵方向に向かう9cmの長さにかけて行った以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−2に示す。尚、得られた着圧ストッキングのつま先部位の静摩擦係数は0.68、単位面積あたりの滑り止め糸の占める面積率は64.8%あった。
[比較例1]
拇指球部に滑り止め糸を用いたカットボス編みを行わない以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−2に示す。
[比較例2]
滑り止め糸を、単繊維径700nm、繊度78dtexのポリエチレンテレフタレート極細糸とポリエチレンテレフタレート56dtex/48fの複合糸(極細糸の混率は48.9重量%)にした以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−2に示す。
[比較例3]
拇指球部(つま先の切り替え部位から踵方向に向かう拇指球部の4cmの長さにかけた部位)の代わりに、つま先部(指先先端から踵方向に向かう4cmの長さにかけた部位)に、図3の2F及び4Fの糸を、ナノフロントとのカットボス編みにて編成する以外は、実施例1と同様の方法で着圧ストッキングを得た。物性、及び評価結果を表1−2に示す。尚、得られた着圧ストッキングのつま先部の静摩擦係数は0.68、単位面積あたりの滑り止め糸の占める面積率は64.8%であった。
Figure 2021098900
Figure 2021098900
本発明の着圧ストッキングは、高齢者や妊産婦が着用者であっても、十分に滑り止め効果および日常生活における歩行や立ち上がり等の動作補助効果が発揮されるストッキングとして好適に利用可能である。
(a) 足首部
(b) 脹脛部
(c) 拇指球部
(d) 踵部
(e) つま先部
f 非弾性糸
g 弾性糸
h 滑り止め糸
K ニット
T タック
W ウェルト

Claims (5)

  1. 少なくとも足首部、脹脛部、及び拇指球部を有し、着用時、少なくとも脹脛に着圧を与える、弾性糸と非弾性糸を含む着圧ストッキングであって、該拇指球部の静摩擦係数が0.54〜1.20であることを特徴とする、着圧ストッキング。
  2. 前記拇指球部に、単繊維径が10〜3000nmの極細糸、ポリウレタン弾性繊維のベア糸、及びシリコン糸からなる群のうち少なくとも1つを含んでなる滑り止め糸を含む、請求項1に記載の着圧ストッキング。
  3. 前記拇指球部において、前記滑り止め糸が編込まれており、単位面積あたり該滑り止め糸の占める面積率が30〜70%である、請求項2に記載の着圧ストッキング。
  4. 前記拇指球部において、前記滑り止め糸が編込まれており、該滑り止め糸の編込部分の編込丈が1〜10cmである、請求項2又は3に記載の着圧ストッキング。
  5. つま先部をさらに有し、該つま先部の静摩擦係数が0.54未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の着圧ストッキング。
JP2019230098A 2019-12-20 2019-12-20 着圧ストッキング Pending JP2021098900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019230098A JP2021098900A (ja) 2019-12-20 2019-12-20 着圧ストッキング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019230098A JP2021098900A (ja) 2019-12-20 2019-12-20 着圧ストッキング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021098900A true JP2021098900A (ja) 2021-07-01

Family

ID=76540920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019230098A Pending JP2021098900A (ja) 2019-12-20 2019-12-20 着圧ストッキング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021098900A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI586288B (zh) Leg support belt
JP6250070B2 (ja) ニットファブリックの選択領域の弾性を制限する方法
JP5031311B2 (ja) フート・ウェア及びソックス
EP2636779B1 (en) Sock
JP6754898B2 (ja) 着圧ストッキング
KR20130027127A (ko) 당뇨 환자용 양말
JP2016056459A (ja) 足底刺激靴下
JP2021098900A (ja) 着圧ストッキング
JP2005179867A (ja) 衣類
JP5936025B2 (ja) サポートソックス
US20170175310A1 (en) Fabrics, compression garments and compression garment systems
JP5375159B2 (ja) ストッキング
TWM620964U (zh) 隱形襪
KR20170090068A (ko) 양말
JP3944686B2 (ja) 靴下
JP2016130378A (ja) レッグウエア
JP3183109U (ja) 靴下
JP4035964B2 (ja) 靴下
JP2016014195A (ja) 靴下
KR101552352B1 (ko) 압박용 5.25inch 양말의 제직방법
AU2018306609A1 (en) Toeless garment
JP3163472U (ja) 靴下
JP2022160866A (ja) 下肢用衣類
JP2023127934A (ja) ダブルフェイス設計された靴下または下半身用衣類
JP3205812U (ja) 靴下

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240227