JP2007063722A - 靴下又は筒状の下肢用サポーター - Google Patents

靴下又は筒状の下肢用サポーター Download PDF

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Abstract

【課題】装着中の位置ずれを抑制可能とし、所定の部位に適切な圧迫圧を安定的に与えることで、疲労軽減、疾患の予防又は治療等が効果的に行える靴下又は筒状の下肢用サポーターを提供する。
【解決手段】少なくとも、足部の一部又は全部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う布からなり、装着時に、足首部及び/又はふくらはぎ部に、疲労軽減、疾患の予防又は治療のための所定の圧迫圧分布が作用するようにした靴下又は筒状の下肢用サポーター1において、布の皮膚接触面側の少なくとも一部、例えば、足底部8の少なくとも一部又は踵部3から足首部4の高さまでの背面部9に、装着の位置ずれを抑制するずれ抑制部20を設けたものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、靴下又は筒状の下肢用サポーターに関し、特に、スポーツ用、生活用として、スポーツ中の身体への負担軽減、下肢のむくみの予防や軽減等の疲労軽減のために使用する靴下又は筒状の下肢用サポーターに関する。また、本発明は、医療用として、下肢の静脈還流障害やリンパ浮腫等の疾患の予防又は治療に使用することができる。
本発明の対象となる靴下又は筒状の下肢用サポーターの形態は、足部からふくらはぎまでを覆うもの(所謂ソックス)、足部から膝下までを覆うもの(所謂ハイソックス)、足部から大腿部までを覆うもの(所謂ストッキング)、足部から腰までを覆うもの(所謂パンティーストッキング)等がある。前記各種形態において、踵部、足先部、又は足部を部分的に覆わないものであっても良い。
尚、「靴下又は筒状の下肢用サポーター」のことを以下「靴下等」ということがある。
従来から、医療分野において、下肢における静脈瘤、静脈血栓症といった静脈還流障害やリンパ浮腫等の疾患の予防や治療に、足首部から大腿部へと段階的に圧迫圧が弱くなるように設計されている弾力性の靴下が提案されており(例えば、特許文献1参照)、その効果は良く知られている。
また、スポーツ用、生活用としても、下肢の疲れ等を防止するため、又は傷害の予防や治療をするために、弾力性の靴下又は筒状の下肢用サポーターが使用されている。そして、その予防又は治療効果を高めるために、装着時に所定の部分に他の部分より高い着圧(締め付け力)がかかるように設計されたものが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
しかしながら、特に、スポーツ用、生活用のように、多くの動きを伴ったり、長時間使用したりする場合には、これらの靴下等が装着部位からずれたり、部分的によれや皺が発生したりすることがあった。そのため、これらの靴下等に設定した着圧が、所望の位置で発揮されず、予防や治療効果が有効に発揮されない問題があった。特に、強い圧迫圧が加わるように設計されている部位で、よれや皺が発生すると、不快感や皮膚刺激に繋がる。
このような問題を解決するものとして、踵部を押圧する弾性カフの表面にシリコーンのような滑り止めを被覆したストッキングが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、この種の滑り止めは、長時間使用していると、蒸れや、痒みなどを発生する場合があり、また、耐久性がなく、繰り返しの使用や洗濯等でずれ防止の機能が低下するという問題があった。
実開平3−85025号公報 特公平6−51921号公報 特許第2914614号公報 特表2000−510743号公報
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、本発明の課題は、靴下又は筒状の下肢用サポーター装着中の位置ずれを抑制可能とし、所定の部位に適切な圧迫圧を安定的に与えることで、疲労軽減、疾患の予防又は治療等が効果的に行える靴下又は筒状の下肢用サポーターを提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明は、少なくとも、足部の一部又は全部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う布からなり、装着時に、前記足首部及び/又はふくらはぎ部に、疲労軽減、疾患の予防又は治療のための所定の圧迫圧分布が作用するようにした靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、前記布の皮膚接触面側の少なくとも一部に、装着の位置ずれを抑制するずれ抑制部を設けたことを特徴とする(請求項1)。
また、前記請求項1の発明の実施態様としては、下記請求項2ないし10の発明が好ましい。即ち、前記請求項1に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、ずれ抑制部の布の厚さは、ずれ抑制部以外の布の厚さより大とする(請求項2)。
さらに、前記請求項2に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、ずれ抑制部の布の厚さは、1.3〜5.0mmとする(請求項3)。厚さを1.3mm以上とすることにより、皮膚接触面に凹凸が形成されて皮膚との摩擦が増大し、ずれが起り難くなる。しかしながら、厚さが5.0mmを越えることは、装着時に違和感を生じ、靴等がはき難くなる場合があるため、好ましくない。また、前記摩擦係数の観点から、前記請求項1ないし3のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、ずれ抑制部の布の摩擦係数は、0.3〜0.7とすること(請求項4)が好ましい。なお、摩擦係数が0.7を越えると、装着時に肌ざわりが悪化する場合があるため、好ましくない。
また、装着の位置ずれを抑制するための布の構成に関わる実施態様としては、下記請求項5ないし7の発明が好ましい。即ち、前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、ずれ抑制部の布は、ずれ抑制部に編込まれた又は縫い込まれた糸により、ずれ抑制部以外の布と異なる表面形体に形成したものとする(請求項5)。また、前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、ずれ抑制部の布の表面に、パイルを形成したものとする(請求項6)。さらに、前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、ずれ抑制部の布の表面に、エンボス加工により凹凸を形成したものとする(請求項7)。
上記請求項5ないし7の発明のいずれの場合も、皮膚接触面に凹凸等が形成されて皮膚との摩擦が増大し、ずれが起り難くなる。また、ずれ抑制部の表面が糸で形成されることにより、ずれ抑制部は、皮膚接触時に不快感を与えず、耐久性の優れたものとなる。特に、請求項6の発明の場合には、パイルによる多くのループにより表面の摩擦係数が向上し、また皮膚と靴下等との接触面積が増加し、皮膚と靴下等の密着性が向上するため、ずれがより起り難くなる。さらに、ずれ抑制部内に形成されるパイルによる多くの空隙が、通気性、柔軟性、衝撃緩衝性を向上させ、蒸れや圧迫等による不快感を軽減する効果がある。
また、ずれ抑制部を形成する糸が、紡績糸により形成されていることが好ましい(請求項8)。紡績糸を構成する短繊維などにより、糸の表面に微細な凹凸、又は適度な表面粗さが形成され、これにより、皮膚との摩擦が増大し、ずれが起り難くなる。
さらに、ずれ抑制部を、足底部における少なくとも一部及び/又は踵部から足首部の高さまでの背面部に設けることが好ましい(請求項9)。体の全体重がかかる足底部や、動きの多い踵部から足首部の高さまでの背面部は、特にずれが発生し易い部位であり、この部位がずれると他の部分へも影響が及ぶ。従って、この部位にずれ抑制部を設けることで、効果的にずれを防止することが可能となる。
また、本発明の靴下又は筒状の下肢用サポーターに設ける圧迫圧分布は、次の態様が好ましい。即ち、足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる圧迫圧分布を備えるものとする(請求項10)。なお、前記請求項10の発明において、足首部の圧迫圧は、ふくらはぎ部の圧迫圧より高く、それぞれ、18〜67hPa、9〜54hPaの範囲とすることが好ましい。
本発明によれば、靴下又は筒状の下肢用サポーターの装着時にずれが起り難くなるため、その結果、足首部及び/又はふくらはぎ部の所定の部位に適切な圧迫圧を与えることで、疲労軽減、疾患の予防又は治療等が効果的に行える。また、装着時の使用感も良好であるため、長時間使用しても不快感を生じない靴下又は筒状の下肢用サポーターを提供することができる。
図1および図2に基づき、本発明の実施形態について述べる。図1は、本発明の実施形態の一例に係るソックスタイプの靴下で、a)は側面図で、b)はソックスを裏返した状態の側面図である。なお、本発明においては、身体の背中側から見た方向を背面、身体の側面側からみた方向を側面、と便宜上呼ぶ。また、図2は、本発明のずれ抑制部の実施形態に係る図である。
図1において、1はソックスタイプの靴下を示し、この実施形態は、足先部2から、踵部3、足首部4、ふくらはぎ部5を通り、膝部6のやや下の足口部7まで覆うタイプの靴下を示す。20は、靴下のずれを抑制するためのずれ抑制部であり、足底部8の全部と、踵部3から足首部4の高さまでの背面部9に設けられている。この態様におけるずれ抑制部20は、靴下を構成する布に編みこまれた糸によりパイル生地として形成されている。
本発明の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおける布は、従来と同様の編構造を採用でき、例えば、平編み、ゴム編、パール編等で形成した編組織に、横方向から弾性糸等を挿入する態様が利用できる。編構造に使用する糸としては、例えば、編構造の編目を構成する糸にナイロン糸、ポリエステル糸、綿糸、レーヨン糸等が使用できる。そして、その編目に横方向から挿入する糸としてポリウレタン又は天然ゴム弾性糸を芯糸としその周囲に他の糸をコイル状に巻きつけた弾性糸、所謂カバードヤーンが使用できる。
また、靴下又は筒状の下肢用サポーターにおける布としては、複数の種類の編組織を組み合わせて使用しても良いし、織布、不織布等の編構造以外の布を単独又は組み合わせて使用しても良い。
なお、本発明でいう縦方向とは、編布の製造方向に平行な方向をいい、通常は、編布のウェール方向が該当する。一方、横方向とは、縦方向に直交する方向をいい、通常は、編布のコース方向が該当する。
本発明の靴下又は筒状の下肢用サポーターにおける布は、特に、綿糸等のセルロース繊維からなる糸を、編等の布を構成する糸の少なくとも一部に使用することが好ましい。勿論、ずれ抑制部を形成する糸として、セルロース繊維からなる糸を使用しても良い。これにより、靴下又は筒状の下肢用サポーターが汗を良好に吸収するようになり、長時間使用しても蒸れ難く、また肌触りもよく、装着感が非常に良い。さらに、上記セルロース繊維は、カルボキシアルキル基の少なくとも一部が抗菌性金属カルボキシアルキル基で置換されているカルボキシアルキル化セルロース繊維を含んでなることが好ましい。抗菌性金属としては、亜鉛、銀、銅が挙げられるが、長期間使用しても酸化などによる変色がない亜鉛が好ましい。また、カルボキシアルキル基の抗菌性金属カルボキシアルキル基による平均置換度(セルロース繊維を構成するセルロースの無水グルコース単位当たりのカルボキシアルキル基のモル数)は、0.01〜0.3であることが好ましい。このような処理をすることにより、肌触りの良い風合いを維持しつつ、持続的な抗菌性、消臭性を付与することが可能となる。セルロース繊維の抗菌性金属カルボキシアルキル化は、従来からの方法を利用でき、例えば、セルロース繊維をアルカリ金属カルボキシアルキル化した後、金属イオン交換反応によって、アルカリ金属を抗菌性金属に変換することによって得ることができる。
また、抗菌性、消臭性を付与する方法としては、靴下等の布の肌触り、設定した圧迫圧が損なわれないものであれば、上記のセルロース繊維を抗菌性金属カルボキシアルキル化する方法以外の方法として、その他の抗菌剤、消臭剤を靴下等の布や糸に塗布又は含浸する方法を使用しても良い。さらに、皮膚の保湿、老化防止、美白等の目的で皮膚の生理機能を調整する物質や、香料などの物質を、靴下等の布や糸に塗布又は含浸することもできる。
次に、ずれ抑制部20について、その詳細を以下に述べる。ずれ抑制部を設ける位置は、靴下又は筒状の下肢用サポーターの内側の皮膚接触面を構成する布構造の少なくとも一部であれば良いが、特に、足底部の少なくとも一部又は踵部から足首部の高さまでの背面部に設けることが好ましく、足底部の少なくとも一部及び踵部から足首部の高さまでの背面部に設けることがさらに好ましい。体の全体重がかかる足底部や、動きの多い踵部から足首部の高さまでの背面部は、特にずれの発生し易い部位であり、この部位がずれると他の部分へも影響が及ぶ。従って、この部位にずれ抑制部を設けることで、効果的にずれを防止することが可能となる。また、ずれ抑制部20を踵部から足首部の高さまでの背面部に設けた場合には、踝部10の周辺にずれ抑制部20が配置されることになるので、踝部10とずれ抑制部20との触覚による位置関係の認識により、靴下等を適切な位置で装着することが可能となり、本発明の靴下等の圧迫の効果が有効に発揮されることとなる。
ずれ抑制部は、皮膚接触面を構成する布に編込まれた又は縫い込まれた糸により形成することができ、この糸により、ずれ抑制部以外の布と異なる表面形体に形成することが好ましい。ずれ抑制部の具体的な形成方法としては、パイル編、パール編、ゴム編などの編みにより靴下等の作成と同時に形成しても良いし、靴下等を作成した後に、布構造に糸を縫いこんで形成しても良い。特に、ずれ抑制部は、布の表面にリング状にループを出したパイルで形成することが好ましい。このパイルによる多くのループにより、表面の摩擦をあげ、さらに皮膚と靴下等との接触面積が増加し、皮膚と靴下等の密着性が向上するため、ずれがより起り難くなる。また、ずれ抑制部内に形成されるパイルによる多くの空隙が、通気性、柔軟性、衝撃緩衝性を向上させ、蒸れや圧迫等による不快感を軽減する。
前述のように、ずれ抑制部を編込まれた又は縫い込まれた糸により形成することで、靴下等を製作する際の布製造工程と同時にこのずれ抑制部用の糸を挿入することが可能なため、製造上有利であり、さらに靴下等の布編構造の一部として組み込むことにより、耐久性が優れたものとなる。
また、ずれ抑制部は、ずれ抑制部以外の皮膚接触面(ずれ抑制部が存在しない皮膚接触面)よりは厚さが大となるように形成することが好ましい。これにより、皮膚接触面に凹凸が形成され、皮膚との摩擦が増大し、ずれが起り難くなる。ずれ抑制部の厚さは、0.5g/cm2加えたときの厚さが1.3〜5.0mmの範囲であることが好ましく、1.7mm以上であることがさらに好ましい。本発明のおける、ずれ抑制部の厚さは、靴下等を構成する布の厚さを含んだ厚さであり、後述する図2のtの部分の厚さを指す。尚、このずれ抑制部の厚さから、靴下等を構成する布の厚さを差し引いた時の厚さは、0.5mm以上が好ましく、0.8mm以上がさらに好ましい。また、このときの、ずれ抑制部の摩擦係数は0.3〜0.7であることが好ましい。
次に、図2に基づき、ずれ抑制部の実施形態について述べる。ずれ抑制部の形態としては、一定面積をもつ面状、点状、線状等が採用でき、これらを前記足底部、踵部、足首部、ふくらはぎ部等に部分的に又は靴下等の周囲方向に連続的若しくは反復的に設置することができる。
前記面状は、例えば、図2のa)b)に示すような、パイル編物またはパイル織物により、ずれ抑制部20の布の表面にパイル21を形成した形態が挙げられる。図2のa)は、ずれ抑制部の拡大斜視図であり、図2のb)は、図2のa)のb-b線に沿う断面図である。
前記点状は、例えば、図2のc)d)に示すような、ずれ抑制部20の布の表面にエンボス加工による凹凸22を形成する形態が挙げられる。図2のc)は、ずれ抑制部の拡大斜視図であり、図2のd)は、図2のc)のd-d線に沿う断面図である。
また、前記線状は、例えば、図2のe)f)に示すような、ずれ抑制部20の布の表面に、編み込みや縫い込みにより、複数の糸の集合部分23を形成した形態が挙げられる。図2のe)は、ずれ抑制部の拡大斜視図であり、図2のf)は、図2のe)のf-f線に沿う断面図である。図2におけるtは、ずれ抑制部の厚さを示す。
ずれ抑制部を形成する糸としては、特に限定されないが、紡績糸により形成されていることが好ましい。紡績糸を構成する短繊維などにより、糸の表面に微細な凹凸、又は適度な表面粗さが形成され、これにより、皮膚との摩擦が増大し、ずれが起り難くなる。紡績糸の表面の凹凸の程度は、使用する短繊維の長さや直径、糸の撚り回数により調整することができる。
また、ずれ抑制部を形成する糸は、直径150〜5000μmの糸により形成することが好ましく、直径180〜1000μmの糸により形成することが更に好ましい。このような太さの糸を使用することで、ずれ抑制部の耐久性が向上し、また、ずれ抑制部の表面が柔軟になるので、長時間使用しても不快感が生じない。
本発明の靴下又は筒状の下肢用サポーターは、足首部及び/又はふくらはぎ部に、装着者の疲労軽減、疾患の予防又は治療のための所定の圧迫圧分布を設ける。圧迫圧は、糸の密度、編み目の大きさ、弾性糸の伸張度をコントロールすることで、所定の値を付与することができる。また、圧迫圧をかける位置に、弾力性の布帛を縫合したり、弾性のある樹脂を塗工又含浸させたりすることによっても、圧迫圧を付与することが可能である。
圧迫圧分布としては、足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる圧迫圧分布が好ましい。また、足首部の圧迫圧がふくらはぎ部の圧迫圧より高く、それぞれ、18〜67hPa、9〜54hPaであることが好ましい。なお、前記各部の圧迫圧は、以下のような測定部位と測定方法に基づく測定圧力として定義される。
足首部は、下腿最小囲部分であり、ふくらはぎ部は、下腿最大囲部分である。圧力測定は、圧力測定器MST(Salzmann AG社製)を使用し、次の手順で測定する。先ず、硬質の木製又はプラスチック製の足型の前記部位に測定器のプローブを設置する。足型は、平均的な日本人体型と同等な周囲長の円筒断面を有しており、次に示す靴下サイズに応じて、そこで指定する足型を測定に用いる。なお、靴下の適用周囲長が、複数のサイズに跨る場合は、その靴下の足首適用周囲長範囲の中央値に最も近い足首部周囲長を有する足型を測定に用いる。
サイズ1:足首部15〜19cm、ふくらはぎ部24〜30cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部17cm、ふくらはぎ部27cm、大腿中央部41.2cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ2:足首部17〜21cm、ふくらはぎ部28〜34cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部19cm、ふくらはぎ部31cm、大腿中央部44.7cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ3:足首部19〜23cm、ふくらはぎ部32〜38cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部21cm、ふくらはぎ部35cm、大腿中央部46.5cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ4:足首部21〜25cm、ふくらはぎ部36〜42cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部23cm、ふくらはぎ部39cm、大腿中央部48.4cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ5:足首部23〜27cm、ふくらはぎ部40〜46cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部25cm、ふくらはぎ部43cm、大腿中央部51.1cmの周囲長の足型を用いる。
次に、弾力性靴下をその足型に装着し、前記各部位の圧力を測定し、この値を圧迫圧と
する。
次に、図3に基づき、本発明の実施例について比較例と共に評価した結果について以下に述べる。
(実施例1)
平編組織に横方向から弾性糸を挿入する編組織により、ソックスタイプの靴下を編成した。平編みの編目を構成する糸に、ウーリーナイロン糸を使用し、その編目に横方向から挿入する糸としてポリウレタン弾性糸をナイロン糸でダブルカバーした弾性糸を使用した。
ずれ抑制部は、足底部の全面と、踵部から足首部の高さまでの背面部とに、太さ233.2μmの綿紡績糸を使用し、パイル編みにより厚さ3.9mm、摩擦係数0.61のものを形成し、ずれ抑制部以外の布と異なる表面形体とした。
このようにして得られた靴下は、前述のサイズ3に相当するものであり、この靴下の圧迫圧分布は、足首部で20.6hPa、ふくらはぎ部で17.0hPaであった。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で作成したソックスタイプの靴下に、次のずれ抑制部を設けた。実施例2のずれ抑制部は、前述した図2のe)f)に示すような複数の線状のずれ抑制部を足底部全面に設けたものである。個々の線状のずれ抑制部は、ポリウレタン弾性糸をナイロン糸でダブルカバーした太さ188.7μmの弾性糸を3本使用し、その3本の弾性糸が布表面に浮き出るよう、集合させて編み込むことで形成した。ずれ抑制部の厚さは1.8mm、摩擦係数は0.36である。
このようにして得られた靴下は、前述のサイズ3に相当するものであり、この靴下の圧迫圧分布は、足首部で30.6hPa、ふくらはぎ部で23.0hPaであった。
(実施例3)
実施例1と同様の方法で作成したソックスタイプの靴下に、次のずれ抑制部を設けた。実施例3のずれ抑制部は、足底部の全面と、踵部から足首部の高さまでの背面部とに、太さ243.2μmの綿紡績糸を使用し、平編みにより厚さ2.0mm、摩擦係数0.31のものを形成し、ずれ抑制部以外の布と異なる表面形体とした。
さらにこの靴下を、モノクロロ酢酸ナトリウム及び水酸化ナトリウム両試薬を溶解させた水溶液に浸漬した後、適当な脱水率にて靴下を脱水し、その後絶乾状態になるまで乾燥させ、ずれ抑制部の綿紡績糸中のセルロース繊維をナトリウムカルボキシメチル化した。その後、この靴下を、硫酸亜鉛七水和物、酢酸及び酢酸ナトリウムを溶解させた水溶液に浸漬し、中和すると同時に、ナトリウムカルボキシメチル化セルロース繊維を亜鉛カルボキシメチル化セルロース繊維へ変換させた。その後、水洗により残存する硫酸亜鉛、酢酸及び酢酸ナトリウムを除去した後、乾燥させ、ずれ抑制部の綿紡績糸を亜鉛カルボキシメチル化した(平均置換度0.03)靴下を得た。
このようにして得られた靴下は、前述のサイズ3に相当するものであり、この靴下の圧迫圧分布は、足首部で25.3hPa、ふくらはぎ部で20.9hPaであった。
(実施例4)
実施例1と同様の方法で作成したソックスタイプの靴下に、次のずれ抑制部を設けた。実施例4のずれ抑制部は、足底部の全面と、踵部から足首部の高さまでの背面部とに、太さ214.1μmの亜鉛カルボキシメチル化した綿紡績糸を使用し、ゴム編みにより厚さ3.0mm、摩擦係数0.35のものを形成し、ずれ抑制部以外の布と異なる表面形体とした。亜鉛カルボキシメチル化した綿紡績糸は、実施例3と同様の方法で得た、平均置換度0.03のものを使用した。
このようにして得られた靴下は、前述のサイズ3に相当するものであり、この靴下の圧迫圧分布は、足首部で20.0hPa、ふくらはぎ部で18.2hPaであった。
本発明の実施例について、以下の評価を行った。尚、本発明の実施例の比較として、ずれ抑制部を有さない、市販のソックスタイプの靴下を用いた。
(比較例1)
足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる圧迫圧分布を備える医療用の靴下(商品名アンシルクII ハイソックス。Mサイズ。アルケア社製)。
(比較例2)
足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる圧迫圧分布を備える生活用の靴下(商品名スリムウォークコットン、SMサイズ。ピップ東京社製)。
尚、上記の実施例及び比較例について、ずれ抑制部以外の厚さとして、ふくらはぎ部の厚さを測定した。
(糸の太さ)
靴下のずれ抑制部の生地より糸をほぐし、無作為に5本を採取する。複数の種類の糸を使用している場合には、それぞれの種類の糸について5本採取する。その糸の一端を固定し、他端に50gの錘を吊るし、歪を解消させた状態で、50倍の電子顕微鏡(キーエンス社製 VH-8000)を使用して糸の太さを計測する。糸の太さは、糸の長手方向に対し直交する方向の糸の幅を糸の直径と仮定し、電子顕微鏡視野における2点間距離測定を用いて、5本の糸の平均値として表示する。
(摩擦係数)
自動化表面試験機(カトーテック社製、KESFB4−AUTO−A)を使用し、次の方法により摩擦係数を測定する。実施例の足底部のずれ抑制部の生地から20×5cmのサイズの試験片を採取する。試験機に400gの張力をかけた試験片を設置し、試験片に50gの金属摩擦子を置き、試験片を前後に20mm移動し、試験片の摩擦力の変動を計測する。摩擦係数は、摩擦力より算出する2サンプルの測定結果の平均値として表示する。摩擦係数は、大きいほど滑らかでないことを意味する。
比較例に関しては、実施例のずれ抑制部の位置と同じ足底部の摩擦係数を測定する。
(浮腫抑制効果)
被験者3名に実施例及び比較例に係る靴下を装着してもらい、その上から、ふくらはぎ部に容積変化を検査するための水銀を充填したシリコーンチューブのプローブ#(D.E.Hokanson.Inc.社製、ストレンゲージプレスチモグラフEC-5R)を設置し、安静行臥位を取らせる。安静行臥位時に靴下を装着した脚は上半身より高い位置に上げ、静脈還流を促進させ、測定される静脈容量(ml/dl)が低下し一定になった時の値(最小静脈容量)を記録する。その後、膝関節が直角になるようにいすに座らせ、測定される静脈容量(ml/dl)が上昇し一定になった時の値(最大静脈容量)を記録する。この最大静脈容量(ml/dl)と最小静脈容量(ml/dl)との差を浮腫量(ml/dl)として記録する。浮腫量(ml/dl)の低いほうが、浮腫抑制効果が高いことを示す。結果は、3名の平均値として表記する。
(装着時のずれ難さ)
上記の「浮腫抑制効果」の評価後、同じ3名の被検者に20分間トレッドミル歩行を行なわせ、その時のソックスのずれ難さの度合いを、次の5段階で評価し、その合計点数を評点とする。評点の高いほうが、ずれ難いことを示す。
5段階評価:ずれ難い5点、ややずれ難い4点、ふつう3点、ややずれ易い2点、ずれ易い1点。
これらの評価結果を図3に示す。実施例に係る靴下は、ずれが起こり難く、また、浮腫抑制効果も有効に発揮されていることが分かる。また、亜鉛カルボキシメチル化した綿紡績糸を使用した、実施例3及び4の靴下は、他のものに比べ靴下の臭いが抑えられていた。
本発明の実施形態に係る靴下の側面図でa)は表側、b)は裏側を示す図。 本発明のずれ抑制部の実施形態に係る図。 本発明の実施例及び比較例の評価結果を示す図。
符号の説明
1 靴下
2 足先部
3 踵部
4 足首部
5 ふくらはぎ部
6 膝部
7 足口部
8 足底部
9 背面部
10 踝部
20 ずれ抑制部
21 パイル
22 エンボス加工による凹凸
23 糸の集合部分
t ずれ抑制部の厚さ

Claims (10)

  1. 少なくとも、足部の一部又は全部、足首部、及びふくらはぎ部を覆う布からなり、装着時に、前記足首部及び/又はふくらはぎ部に、疲労軽減、疾患の予防又は治療のための所定の圧迫圧分布が作用するようにした靴下又は筒状の下肢用サポーターにおいて、前記布の皮膚接触面側の少なくとも一部に、装着の位置ずれを抑制するずれ抑制部を設けたことを特徴とする靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  2. ずれ抑制部の布の厚さは、ずれ抑制部以外の布の厚さより大としたことを特徴とする請求項1に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  3. ずれ抑制部の布の厚さは、1.3〜5.0mmとしたことを特徴とする請求項2に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  4. ずれ抑制部の布の摩擦係数は、0.3〜0.7としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  5. ずれ抑制部の布は、ずれ抑制部に編込まれた又は縫い込まれた糸により、ずれ抑制部以外の布と異なる表面形体に形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  6. ずれ抑制部の布の表面に、パイルを形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  7. ずれ抑制部の布の表面に、エンボス加工により凹凸を形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  8. ずれ抑制部の布を形成する糸は、紡績糸としたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  9. ずれ抑制部を設ける位置は、足底部における少なくとも一部及び/又は踵部から足首部の高さまでの背面部としたことを特徴とする請求項1に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。
  10. 前記所定の圧迫圧分布は、足首部からふくらはぎ部へと順次圧迫圧が小となる分布としたことを特徴とする請求項1に記載の靴下又は筒状の下肢用サポーター。

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