JP2022178994A - 面状照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現すること。【解決手段】実施形態の面状照明装置は、基板と、リフレクタと、ボトムフレームとを備える。前記基板は、複数の光源が2次元に配置される。前記リフレクタは、前記基板上に設けられ、前記光源の個々を囲む反射面を有する。前記ボトムフレームは、前記光源、前記基板および前記リフレクタを収容する。前記リフレクタは、前記ボトムフレームの側壁と対向する端部において、前記反射面のうち前記ボトムフレームの側壁と対向する部分が除去されている。【選択図】図3
Description
本発明は、面状照明装置に関する。
従来、いわゆる直下型の面状照明装置が知られている(例えば、特許文献1、2等を参照)。直下型の面状照明装置は、複数のLED(Light Emitting Diode)等の光源が基板上に2次元に配置され、基板上に個々の光源を囲む反射面を有するリフレクタが設けられ、リフレクタの出射側にレンズアレイやディフューザ(拡散板)等が配置されている。
このような面状照明装置は液晶表示装置のバックライトとして使用されることが多く、主としてデザイン上の理由から、額縁部の幅を狭くする狭額縁化の要求が多い。また、見栄えの観点から、発光面(出射面)の輝度均一性の向上が求められる。輝度均一性について、特に外周部(矩形の4辺の付近)では、一方(角部では二方)に隣接する光源が存在しなくなるため、輝度均一性が低下し、その改善が求められる。
狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現するために、筐体のサイズが同じで、光源の数が同じ場合、光源の2次元の配置のピッチを若干大きくすることで、端の光源を筐体の端部により近づけることが考えられる。端の光源が筐体の端部に近づくことで、外周部の輝度が上がって輝度均一性を向上することができる。
しかしながら、端の光源が筐体の端部により近づくことで、リフレクタの反射面の形状は端部側の幅が短い薄肉形状となってしまい、樹脂の射出成型等による製造が困難となる。その結果、製造可能な範囲では、端の光源を筐体の端部に充分に寄せることができず、狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現することができなかった。なお、遮光シート等で外周部を覆い、有効エリアを絞ることで輝度均一性の向上は図れるが、狭額縁化には反することとなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現することができる面状照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、基板と、リフレクタと、ボトムフレームとを備える。前記基板は、複数の光源が2次元に配置される。前記リフレクタは、前記基板上に設けられ、前記光源の個々を囲む反射面を有する。前記ボトムフレームは、前記光源、前記基板および前記リフレクタを収容する。前記リフレクタは、前記ボトムフレームの側壁と対向する端部において、前記反射面のうち前記ボトムフレームの側壁と対向する部分が除去されている。
本発明の一態様に係る面状照明装置は、狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現することができる。
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、1つの実施形態や変形例に記載された内容は、原則として他の実施形態や変形例にも同様に適用される。
図1は、一実施形態にかかる面状照明装置1の外観斜視図である。図においては、便宜上、面状照明装置1の長手方向をX軸方向、短手方向をY軸方向、厚み方向をZ軸方向としている。
図1において、面状照明装置1は、略長方形(略正方形でも可)で略板状の外形をしており、後述する基板等を収容する有床箱状のボトムフレーム(図では背後に隠れている)と、ボトムフレームの開口側を覆うトップフレーム11とから筐体が構成されている。トップフレーム11には略矩形状の開口部11aにより出射面1aが形成されており、面状照明装置1の内部から外部に向かって光が照射されるようになっている。車載用のナビゲーション装置やインジケータ等のバックライトとして面状照明装置1が用いられる場合、液晶表示装置等は出射面1aの側に装着される。
図2は、面状照明装置1の主要部の分解斜視図であり、図1と同様に出射面側から見た図である。図2において、面状照明装置1は、ボトムフレーム2に対して、反射部材3と、光源5が配置された基板4と、リフレクタ6と、レンズアレイ7と、ディフューザ8と、光学シート9、10とが取り付けられ、トップフレーム11がボトムフレーム2に嵌って蓋をされる形となる。
ボトムフレーム2は、底部2aと、底部2aの外周の4辺の側壁2bとを有している。底部2aには、基板4の裏面に設けられた電気的なコネクタ(図示せず)を通す孔部2cが設けられている。ボトムフレーム2は、ダイカストや板金等により形成されている。
ボトムフレーム2の側壁2bの内側には、反射テープ等による反射部材3が貼り付けられる。反射テープは、一方の面に反射層が形成され、他方の面に粘着層が形成された帯状の部材である。
ボトムフレーム2の底部2aの内側には、両面テープ等による固定部材(図示せず)を介して基板4が固定される。基板4上には、複数(多数)のLED(Light Emitting Diode)等による光源5が2次元(例えば、格子状)に配置されている。
基板4の光源5の間には図の上下方向(左右方向でも可)に延びる短冊状の複数の両面テープ等による固定部材(図示せず)を介してリフレクタ6の裏面が固定される。リフレクタ6は、個々の光源5を囲む反射面を有し、光源5から広角に放出される光を出射面側に反射し、輝度を高めるためのものである。リフレクタ6の反射面は、光源5が頭を出して配置される略矩形の孔部と、その孔部を取り囲む、出射面側に向けて開く傾斜した4個の反射面とを有している。なお、リフレクタ6の反射面は、ボトムフレーム2の側壁2bと対向する端部において、側壁2bと対向する部分が除去されている。リフレクタ6は、樹脂の射出成型等により製造される。
リフレクタ6の図における下端部側には短冊状の複数の両面テープ等による固定部材(図示せず)を介してレンズアレイ7の裏面が固定される。レンズアレイ7は、リフレクタ6から出射される光の配光や輝度を調整するためのものである。レンズアレイ7の外周部には、ディフューザ8との間隔を維持するためのボス(図示せず)が設けられている。
レンズアレイ7の図における下端部側には短冊状の複数の両面テープ等による固定部材(図示せず)を介してディフューザ8が固定される。ディフューザ8は、拡散シート(拡散フィルム)や拡散板とも呼ばれる。
ディフューザ8の図における下端部側には短冊状の複数の両面テープ等による固定部材(図示せず)を介して光学シート9および光学シート10が固定される。光学シート9、10は、通過する光の配光や輝度を調整するものであり、プリズムシート(プリズムフィルム)、輝度向上シート(輝度向上フィルム)、ルーバーシート(ルーバーフィルム)等である。
光学シート10の出射面側にはトップフレーム11が配置され、ボトムフレーム2にトップフレーム11が固定される。トップフレーム11は、ダイカストや板金等により形成されている。
図3は、レンズアレイ7、ディフューザ8、光学シート9、10およびトップフレーム11を外した状態における面状照明装置1の角部の平面図である。図4は、図1におけるY-Y断面図(レンズアレイ7、ディフューザ8、光学シート9、10およびトップフレーム11が装着された状態での、図3の右端の光源5の周辺の断面図)である。
図3および図4において、基板4上における端の光源5の位置は、狭額縁化および輝度均一性向上の対策を行わない場合(後述する第1の比較例)に比べ、端部側に移動されている。また、光源5を囲むリフレクタ6の反射面は、ボトムフレーム2の側壁2bと対向する部分が除去されている。すなわち、角部では反射面の二方向の部分が除去され、それ以外の端部では、一方向の部分が除去されている。そのため、端部の反射面が薄肉形状となってしまって樹脂の射出成型等による製造が困難となる問題はなくなり、容易にリフレクタ6の製造が行えるものとなる。
これにより、端の光源5が筐体(ボトムフレーム2、トップフレーム11)の端部に近づくことで、狭額縁化がしやすくなるとともに、外周部の輝度が上がって輝度均一性を向上させることができる。なお、筐体の一辺(例えば、図1および図2における下側の辺)は狭額縁化が要求されない場合が多いため、その一辺についてはリフレクタ6の反射面の一部を除去せずに残すことができる。
また、リフレクタ6の端部の反射面が除去されて、リフレクタ6の一部の反射面による反射が行われなくなる代わりに、端の光源5はボトムフレーム2の側壁2bに貼り付けられた反射部材3と直接に隣り合うこととなり、光源5から広角に出射した光が反射部材3によって出射面側に反射され、リフレクタ6の一部の反射面がないことが補われる。
図5は、第1の比較例においてレンズアレイ7’、ディフューザ8’、光学シート9’、10’およびトップフレーム11’を外した状態における面状照明装置1’の角部の平面図である。図6は、第1の比較例の面状照明装置1’の断面図(レンズアレイ7’、ディフューザ8’、光学シート9’、10’およびトップフレーム11’が装着された状態での、図5の右端の光源5’の周辺の断面図)である。
図5および図6において、基板4’上における端の光源5’の位置は、図3の実施形態に比べて、筐体(ボトムフレーム2’、トップフレーム11’)の端部から離れている。また、光源5’を囲むリフレクタ6’の反射面は、全面において均一の形状となっている。従って、筐体の外周部(矩形の4辺の付近)では、一方(角部では二方)に隣接する光源5’が存在しなくなるため、輝度均一性が低下してしまう。
図7は、第2の比較例においてレンズアレイ7”、ディフューザ8”、光学シート9”、10”およびトップフレーム11”を外した状態における面状照明装置1”の角部の平面図である。図8は、第2の比較例の面状照明装置1”の断面図(レンズアレイ7”、ディフューザ8”、光学シート9”、10”およびトップフレーム11”が装着された状態での、図7の右端の光源5”の周辺の断面図)である。
図7および図8において、基板4”上における端の光源5”の位置は、図5の第1の比較例に比べ、端部側に移動されている。そのため、リフレクタ6”の反射面の形状は端部側の幅が短い薄肉形状となってしまい、樹脂の射出成型等による製造が困難となる。その結果、端の光源5”を図示のように筐体の端部に充分に寄せることができず、狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現することができない。
これに対し、図3および図4の実施形態では、リフレクタ6が製造可能な形状となったことで、光源5を筐体の端部に充分に寄せることができ、狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
以上のように、実施形態に係る面状照明装置は、複数の光源が2次元に配置された基板と、基板上に設けられ、光源の個々を囲む反射面を有するリフレクタと、光源、基板およびリフレクタを収容するボトムフレームとを備え、リフレクタは、ボトムフレームの側壁と対向する端部において、反射面のうちボトムフレームの側壁と対向する部分が除去されている。これにより、狭額縁化と輝度均一性の向上とを同時に実現することができる。
また、ボトムフレームの側壁の、光源と対向する側の面には、反射部材が設けられる。これにより、リフレクタの反射面が除去されたことが補われ、輝度低下が起こることはない。
また、反射部材は、一方の面に反射層が形成され、他方の面に粘着層が形成された帯状の反射テープから構成される。これにより、反射部材の付加を容易に行うことができる。
また、リフレクタの出射側に、レンズアレイ、ディフューザおよび光学シートを備える。これにより、配光および輝度分布を調整することができる。
また、ボトムフレームの側壁に嵌るトップフレームを備える。これにより、ボトムフレームとトップフレームとにより、強固な筐体を構成することができる。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 面状照明装置,2 ボトムフレーム,3 反射部材,4 基板,5 光源,6 リフレクタ,7 レンズアレイ,8 ディフューザ,9、10 光学シート,11 トップフレーム
Claims (5)
- 複数の光源が2次元に配置された基板と、
前記基板上に設けられ、前記光源の個々を囲む反射面を有するリフレクタと、
前記光源、前記基板および前記リフレクタを収容するボトムフレームと、
を備え、
前記リフレクタは、前記ボトムフレームの側壁と対向する端部において、前記反射面のうち前記ボトムフレームの側壁と対向する部分が除去されている、
面状照明装置。 - 前記ボトムフレームの側壁の、前記光源と対向する側の面には、反射部材が設けられる、
請求項1に記載の面状照明装置。 - 前記反射部材は、一方の面に反射層が形成され、他方の面に粘着層が形成された帯状の反射テープから構成される、
請求項2に記載の面状照明装置。 - 前記リフレクタの出射側に、レンズアレイ、ディフューザおよび光学シートを備える、
請求項1~3のいずれか一つに記載の面状照明装置。 - 前記ボトムフレームの側壁に嵌るトップフレームを備える、
請求項1~4のいずれか一つに記載の面状照明装置。
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2021
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