JP2022178610A - 根菜類収穫機 - Google Patents
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Abstract
【課題】根菜類が満杯になったフレコンバッグを機体後方に向けて圃場に降ろすので、隣接条の作物を収穫する際に圃場に降ろされたフレコンバッグが進行する機体のすぐ側方にあり、機体にフレコンバッグが接触してフレコンバッグが破れて根菜類が圃場に散乱して適正な収穫作業が行なえなくなる。そこで、圃場に降ろしたフレコンバッグ等の収容部材に機体が接触することを回避した根菜類収穫機を提供する。【解決手段】走行部Aと操縦部Bと圃場から根菜類を収穫する収穫部Cと収穫した根菜類を収容する収容部Eを装備した根菜類収穫機において、収容部Eに根菜類を収納する収容部材22を載置する載置台26を設け、載置台26に載置された収容部材22を吊って機体左右方向外側の圃場に降ろす移動装置24を設けると共に、載置台26の下動に起因して圃場に接地してアウトリガーの機能を果たす接地部材40を設ける。【選択図】図2
Description
本発明は、圃場から作物を採ってフレコンバッグ等の収容部材に収容する根菜類収穫機に関するものである。
従来、引抜搬送装置で圃場から根菜類を引抜き搬送し、選別搬送装置の搬送終端部に設けたフレコンバッグで根菜類を収容する根菜類収穫機がある。(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、根菜類が満杯になったフレコンバッグを機体後方に向けて圃場に降ろすので、機体を旋回させて隣接条の作物を収穫する際に圃場に降ろされたフレコンバッグが進行する機体のすぐ側方にあり、フレコンバッグが傾いたり機体が少し蛇行したりすると、機体にフレコンバッグが接触してフレコンバッグが破れて根菜類が圃場に散乱して適正な収穫作業が行なえなくなるような事態が発生する恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圃場に降ろしたフレコンバッグ等の収容部材に機体が接触することを回避した根菜類収穫機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、機体を走行させる走行部Aと操縦部Bと圃場から根菜類を収穫する収穫部Cと収穫した根菜類を収容する収容部Eを装備した根菜類収穫機において、収容部Eに収穫部Cから搬送された根菜類を収納する収容部材22を載置する載置台26を設け、該載置台26に載置された収容部材22を吊って機体左右方向外側の圃場に降ろす移動装置24を設けると共に、載置台26の下動に起因して圃場に接地してアウトリガーの機能を果たす接地部材40を設けた根菜類収穫機である。
請求項1記載の発明によれば、収容部Eに収穫部Cから搬送された根菜類を収納する収容部材22を載置する載置台26を設け、該載置台26に載置された収容部材22を吊って機体左右方向外側の圃場に降ろす移動装置24を設けたので、載置台26に載置された収容部材22を移動装置24にて吊り上げて、機体左右方向外側の位置で圃場に降ろすことができ、圃場に降ろされた収容部材22が傾いたり機体が多少蛇行したりしても、機体に収容部材22が接触することを回避でき、良好で適切な収穫作業を行なうことができる。
また、載置台26の下動に起因して圃場に接地してアウトリガーの機能を果たす接地部材40を設けたので、機体の横転が防止できて、移動装置24で収容部材22を吊り上げて機体左右方向外側の位置で圃場に降ろす作業が安全に行える。
請求項2記載の発明は、載置台26が後部の台枢支軸37を支点にして前部が下降回動して前傾姿勢となる請求項1記載の根菜類収穫機である。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、載置台26が後部の台枢支軸37を支点にして前部が下降回動して前傾姿勢となるので、圃場端の畝で側方に畦や壁等の障害物があって機体側方に収容部材22を降ろせない場合は、載置台26を前傾姿勢にして、収容部材22を載置台26前方の圃場に降ろすことができる。
請求項3記載の発明は、載置台26に接地部材40の前部を機体左右方向の前枢支軸41にて枢支し、載置台26の台枢支軸37の後方に設けた機体左右方向の枢支軸42に枢支された後リンク43の先端に接地部材40の後部を後枢支軸44にて枢支し、載置台26が前傾姿勢になることにより接地部材40の後部が下動して圃場に接地する請求項1または請求項2記載の根菜類収穫機である。
請求項4記載の発明は、基部が機体フレーム1に連結した支持部材36a,36bに後リンク43の基部を枢支する枢支軸42と載置台26を前傾姿勢にする台回動用アクチュエータ38を設けた請求項3記載の根菜類収穫機である。
請求項5記載の発明は、接地部材40の後部を後方ほど高くなる傾斜面40bとした請求項1~請求項4の何れか1項に記載の根菜類収穫機である。
本発明の実施の形態の一実施例として示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機を説明する。以下においては、機体の前進方向を基準に、前後、左右と謂う。
<全体構成>
人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで茎葉切断部にて機体後方に搬送しながら茎葉部を切断し、茎葉切断部から落下する人参を受けて残葉処理部にて人参に残った茎葉部を処理し、残葉処理部から人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Dと、該選別搬送部Dから排出される人参の収容部材を配置する収容部Eから構成される。
人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで茎葉切断部にて機体後方に搬送しながら茎葉部を切断し、茎葉切断部から落下する人参を受けて残葉処理部にて人参に残った茎葉部を処理し、残葉処理部から人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Dと、該選別搬送部Dから排出される人参の収容部材を配置する収容部Eから構成される。
<走行部A>
機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジンの動力が伝動されるミッションケースから左右両側に延出させた左右ドライブシャフトに取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。
機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジンの動力が伝動されるミッションケースから左右両側に延出させた左右ドライブシャフトに取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。
<操縦部B>
前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム7を取り付け、該操縦部フレーム7には操縦座席8を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル9を取り付ける。そして、該操縦パネル9に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー10及び機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー11を取り付けると共に、後述の十字方向操作レバー27を設けている。
前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム7を取り付け、該操縦部フレーム7には操縦座席8を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル9を取り付ける。そして、該操縦パネル9に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー10及び機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー11を取り付けると共に、後述の十字方向操作レバー27を設けている。
また、前記操縦部フレーム7の機体左右他側(機体右側)にエンジンを冷却するラジエータ(図示省略)を保護すると共に冷却風を取り込むラジエータカバー12を着脱自在に取り付けることにより。操縦部Bが構成される。
上記構成により、変速操作レバー10や昇降操作レバー11のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
<収穫部C>
左右引抜フレーム13,13の機体前側に左右従動プーリを回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリを装着し、該左右従動プーリと左右駆動プーリとの間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルトを巻き掛けると共に、複数のテンションローラによって該左右挟持搬送ベルトを張圧し、左右挟持搬送ベルトの機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路(引抜搬送通路)Rを構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレームを取り付け、該回動フレームの後端部に前記左右駆動プーリに駆動力を伝動する伝動ケースを、回動支点を中心として上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレームとを昇降シリンダで連結し、該昇降シリンダを操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置17を構成する。
左右引抜フレーム13,13の機体前側に左右従動プーリを回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリを装着し、該左右従動プーリと左右駆動プーリとの間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルトを巻き掛けると共に、複数のテンションローラによって該左右挟持搬送ベルトを張圧し、左右挟持搬送ベルトの機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路(引抜搬送通路)Rを構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレームを取り付け、該回動フレームの後端部に前記左右駆動プーリに駆動力を伝動する伝動ケースを、回動支点を中心として上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレームとを昇降シリンダで連結し、該昇降シリンダを操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置17を構成する。
また、該引抜搬送装置17の前方に人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置18と、該縦引起し装置18が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置19と、該横引起し装置19の前部に設ける分草杆20と、引抜搬送装置17の下り過ぎを防止する回転自在なゲージ輪と、前記エンジンの駆動力で往復振動して土中の人参の左右の土を解す左右振動ソイラSとを設ける。
そして、前記引抜搬送通路Rの下方に引抜搬送装置17で搬送中の人参のひげ根を切断する尻尾切装置を取り付けて、収穫部Cを構成する。
上記構成により、機体前側に分草杆20を備える横引起し装置19と、縦引起し装置18を設けることによって、圃場に倒伏した人参の茎葉を掻き上げながら収穫作業ができ、収穫する人参の視認性が向上するので引き抜き位置が合わせやすく、作物の抜き残しが減少するため作業能率が向上する。
また、人参に左右振動ソイラS等が接触して傷つくことを防止できるので、人参の商品価値が向上する。
そして、機体フレーム1と左右横軸を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレームとを昇降シリンダで連結し、昇降シリンダを操縦部Bの昇降操作レバー11を操作することによって伸縮させる構成としたことによって、昇降操作レバー11の操作により収穫部C全体の上下高さを調節することができるので、収穫部Cの引抜搬送始端部の位置を上下方向に調節しするとともに圃場に植生する人参の適切な引き抜き高さに合わせて引抜搬送始端部の位置調節を行え、人参の抜き残しが防止されるので作業能率が向上する。
また、旋回時に収穫部Cを上昇させておくと、収穫部Cの下端部が圃場に接触しにくくなるため、旋回動作がスムーズに行われて作業能率が向上する。
<選別搬送部D>
選別搬送部Dの選別作業用の選別搬送装置21は、収穫部Cの引抜搬送装置17の後部下方から人参を収容する収容部材であるフレコンバッグ22のある収容部Eに向けて機体左右方向に配置され、エンジンからの駆動力にて周回動する一定間隔の桟を備えるチェーンコンベアにて構成されている。なお、引抜搬送装置17にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下するが、該落下する人参を残葉処理部が受けて人参に残った茎葉部を処理して選別搬送部Dに搬送する。そして、選別搬送部Dの選別搬送装置21は、人参をその左端から右方(収容部E)に搬送する。
選別搬送部Dの選別作業用の選別搬送装置21は、収穫部Cの引抜搬送装置17の後部下方から人参を収容する収容部材であるフレコンバッグ22のある収容部Eに向けて機体左右方向に配置され、エンジンからの駆動力にて周回動する一定間隔の桟を備えるチェーンコンベアにて構成されている。なお、引抜搬送装置17にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下するが、該落下する人参を残葉処理部が受けて人参に残った茎葉部を処理して選別搬送部Dに搬送する。そして、選別搬送部Dの選別搬送装置21は、人参をその左端から右方(収容部E)に搬送する。
また、選別搬送装置21は、収穫部Cの引抜搬送装置17の後部下方から機体右側に水平に設けられた水平搬送コンベア21aと該水平搬送コンベア21a右端部から収穫作物を引き継いで収容部Eに斜め右上方に向けて搬送する可動搬送コンベア21bから構成される。
可動搬送コンベア21bは、水平搬送コンベア21a右端部から収穫作物を引き継ぐ左端部が枢支軸で回動自在に支持されており、上下動用電動シリンダ21cの伸縮作動により収容部E側の右端部側が上下動して傾斜角度が変更できるようになっている。
そして、該可動搬送コンベア21bの機体後方側に補助作業座席23が設けられており、該補助作業座席23に着座した作業者が可動搬送コンベア21bにて送られてくる人参のなかから商品にならないもの(小さい人参や異形の人参)を取り出して、適正な商品価値のある人参のみを収容部Eに送るようにする。
また、補助作業座席23に着座した作業者は、足踏み式の上昇スイッチ及び下降スイッチにて前記上下動用電動シリンダ21cを伸縮作動させて可動搬送コンベア21bの右端部側を上下動させる。
<収容部E>
収容部Eは、選別搬送装置21の右側方に配置され、該選別搬送装置21の可動搬送コンベア21b右端部に設けた移動装置としての作動アーム24により上下動及び左右動する吊り下げハンガー25と、該吊り下げハンガー25に吊り下げられたフレコンバッグ22を載置する載置台26により構成されている。
収容部Eは、選別搬送装置21の右側方に配置され、該選別搬送装置21の可動搬送コンベア21b右端部に設けた移動装置としての作動アーム24により上下動及び左右動する吊り下げハンガー25と、該吊り下げハンガー25に吊り下げられたフレコンバッグ22を載置する載置台26により構成されている。
可動搬送コンベア21bは、左端基部から右端上部に向けて斜め上方に向かって設けられている。即ち、エンジンからの駆動力にて周回動して人参を斜め上方に搬送し、上端部から下方に放出する。また、可動搬送コンベア21bの基部は、枢支軸にて回動自在に設けられており、中途部には、機体フレーム1に基部が枢支された上下動用電動シリンダ21cのピストン先端が連結されている。
即ち、該可動搬送コンベア21bは、補助作業座席23に着座した作業者が踏み操作する上昇スイッチを踏み込み操作している間、上下動用電動シリンダ21cが伸長して枢支軸回りに回動して上昇し、下降スイッチを踏み込み操作している間、上下動用電動シリンダ21cが縮小して枢支軸回りに回動して下降する。また、可動搬送コンベア21bは、操縦パネル9右端に設けた十字方向操作レバー27を作業者が圃場に降りて機体後方を向いた状態で右に操作すると上下動用電動シリンダ21cが伸長して枢支軸回りに回動して上昇し、左に操作すると上下動用電動シリンダ21cが縮小して枢支軸回りに回動して下降する。
吊り下げハンガー25は、可動搬送コンベア21b右端部に設けた作動アーム24により上下動及び左右動する。
作動アーム24は、基部が可動搬送コンベア21b右端部に背面視で反時計方向には回動するが時計方向には所定位置で回動が停止するように枢支され、先端側が機体右外側上方に向けて延設されている基部アーム24aと、該基部アーム24a先端に回動自在に枢支された回動アーム24bと、基部アーム24aと回動アーム24b間に配設された回動用アクチュエータとしての回動用電動シリンダ24cから構成される。
吊り下げハンガー25は、回動アーム24bの先端に設けられている。載置台26上方で、吊り下げハンガー25の4つのフック25aをフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔に各々引っ掛けてフレコンバッグ22を吊下げ支持する。
操縦パネル9右端には、十字方向操作レバー27が設けられている。
作業者が圃場に降りて機体後方を向いた状態で十字方向操作レバー27を右に操作すると上下動用電動シリンダ21cが伸長して可動搬送コンベア21bが枢支軸回りに回動して上昇し、左に操作すると上下動用電動シリンダ21cが縮小して可動搬送コンベア21bが枢支軸回りに回動して下降し、機体後方に操作すると回動用電動シリンダ24cが伸長して回動アーム24bが枢支軸回りに回動して右外側方に開き、機体前方に操作すると回動用電動シリンダ24cが縮小して回動アーム24bが枢支軸回りに回動して左機体内側に閉じる。
可動搬送コンベア21bの回動枢支部には、回動角を検出するポテンショメータが設けられており、該ポテンショメータにて可動搬送コンベア21bが最上昇位置であることを検出して、十字方向操作レバー27の操作時に、可動搬送コンベア21bが最上昇位置にないと十字方向操作レバー27を機体後方に操作しても回動用電動シリンダ24cは作動せず回動アーム24bが枢支軸回りに回動して右外側方に開くことはない。即ち、可動搬送コンベア21bが最上昇位置にある時のみ、十字方向操作レバー27を機体後方に操作して回動用電動シリンダ24cを作動させて回動アーム24bを枢支軸回りに回動して右外側方に開くことができる。
また、載置台26には荷重センサ28が設けられており、吊り下げハンガー25に吊るされたフレコンバッグ22が持ち上げられてフレコンバッグ22の底が載置台26から離れた時のみ(荷重センサ28がフレコンバッグ22を検出しなくなった時のみ)、十字方向操作レバー27を機体後方に操作して回動用電動シリンダ24cを作動させて回動アーム24bを枢支軸回りに回動して右外側方に開くことができる。
また、載置台26右外側端には上方に物体があることを検出するフォトセンサ29が設けられており、吊り下げハンガー25に吊るされたフレコンバッグ22が持ち上げられて回動用電動シリンダ24cの作動により回動アーム24bが枢支軸回りに回動して右外側方に開いて機体右外側方に移動した時に、フレコンバッグ22が載置台26右外側端上方にないこと(フレコンバッグ22が載置台26右外側端よりも右外側方に移動したこと)を検出しないと、十字方向操作レバー27を左に操作して可動搬送コンベア21bを枢支軸回りに回動して下降させようとしても、上下動用電動シリンダ21cは作動せず、可動搬送コンベア21bは下動しない。よって、吊り下げハンガー25に吊るされたフレコンバッグ22を圃場に降ろす際に、誤ってフレコンバッグ22が載置台26右外側端に接触することを回避できる。
また、十字方向操作レバー27の上端には、吊り下げハンガー25の4つのフック25aを開閉操作するフック開閉スイッチ30が設けられている。
フック開閉スイッチ30は、一度押すと各フック25aの回動支点部に設けた電磁ソレノイドを作動させて各フック25aを閉じ、再度、押すと電磁ソレノイドを作動させて各フック25aを開く。なお、各フック25aを開く操作の時は、誤操作防止の為に、フック開閉スイッチ30を0.5秒以上押していないと電磁ソレノイドは作動せず各フック25aは開かない。
また、可動搬送コンベア21b上端部にフレコンバッグ22の口紐を係止する口紐フックを設ける場合には、該口紐フックの開閉もフック開閉スイッチ30にて同様にして行なう。
基部アーム24a先端に枢支された回動アーム24b基部にはポテンショメータ34が設けられていて、回動アーム24bが回動用電動シリンダ24cにて右外側方に開き始めたことを検出する。なお、ポテンショメータ34は、作動アーム24の前方に突出するように設けているので、可動搬送コンベア21bの人参の搬送の邪魔にならない。
次に、載置台26の構成について詳細に説明する。
載置台26は、機体フレーム1に機体前後方向の枢支軸35にて機体右外側方に水平状に展開した使用状態と機体内方に折り畳んだ収納状態に切り替え自在に設けたL字状の台フレーム36に基部が固定された台枢支軸37に後端部が回動自在に枢支されている。
台フレーム36の機体右外側方に延びる端部に後方に延びる支持部材であるアーム36aの基部を固着し、該アーム36aに支持部材であるアクチュエータ支持フレーム36bの基部を固着する。
アクチュエータ支持フレーム36bの先端部には、台回動用アクチュエータとしての台回動用電動シリンダ38を設けている。
なお、台回動用電動シリンダ38は、水平状の使用状態の載置台26の右端よりも機体内方に配置している。よって、前工程で圃場に降ろした機体右外側方のフレコンバッグ22に干渉することがない。
台枢支軸37に回動自在に設けている載置台26後端部には、後壁26aを立設している。そして、該後壁26aの外側上部には、上記台回動用電動シリンダ38のピストン38a先端部を連結している。
台回動用電動シリンダ38の伸長及び縮小作動は、操縦パネル9に設けた載置台作動スイッチ39にて行われる。
載置台26の前端から少し後方の裏面には、接地部材40の前端部が機体左右方向の前枢支軸41にて枢支されている。また、接地部材40の後端部が前記アーム36a後端部に設けた機体左右方向の枢支軸42にて枢支された後リンク43の先端に後枢支軸44にて枢支されている。
そして、載置台26と後リンク43は、台枢支軸37と枢支軸42を固定側枢支軸とし、前枢支軸41と後枢支軸44を可動側枢支軸とした平行リンク機構を構成する。
従って、台回動用電動シリンダ38を縮小作動して載置台26が水平状の使用状態になると、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40は載置台16底面の凹部に収納された状態となる。なお、載置台26は、周囲の四角形の枠フレームに前後方向の縦フレームを設け、その上に鉄製板材を設けた構成となっており、接地部材40は、この載置台26の四角形の枠フレームと縦フレーム間の凹部に前部が枢支され、上動した際には該枠フレームと縦フレーム間の凹部に収納される構成としている。
よって、接地部材40が、上動した際に載置台26の枠フレームと縦フレーム間の凹部に収納されるので、接地部材40は載置台26の右外側端よりも内方で且つ地上から高く離れた位置に収納されることになり、前工程で圃場に降ろされたフレコンバッグ22に接当することもなく、また、中割作業で進行している際に、圃場の植生している人参に接当して損傷を与えたり引っ掛けることなく作業が行える。
また、台回動用電動シリンダ38を伸長作動して載置台26の前部が下動した前傾姿勢になると、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40の後部が下動し接地部材40が圃場に接地して、機体の横転を防止する(接地部材40は、所謂アウトリガーである)。
なお、接地部材40の接地面40aは、圃場に接地する際に圃場面と平行になるように構成されていて接地面40a全体が圃場に接地する。
そして、接地部材40の後部は、状に後方ほど高くなる傾斜面40bとしており、接地部材40を前傾姿勢にして機体を後進させてフレコンバッグ22を圃場に降ろす際に、接地部材40の後部が圃場に突き刺さったり引っかかることが防止できる。
載置台26の機体内方側端には、側壁45が載置台26機体内方側端に沿う枢支軸にて機体内方に傾斜する方向に付勢されて回動自在に支持され、該側壁45は載置台26の機体内方側端に沿う台フレーム36に接当している。
従って、載置台26が使用状態で水平状の時には、側壁45はフレーム36に接当して機体内方に傾斜した姿勢で保持されており、載置台26上に載置するフレコンバッグ22の機体内方側を支える案内面となっている。また、載置台26を水平状から前部が下降する状態に変更する時には、側壁45は機体内方に傾斜した姿勢からフレーム36に摺接して直立状に姿勢変更する。
また、側壁45は機体内方に傾斜する方向に付勢されて回動自在に支持されているので、載置台26を収納状態に機体内方に折り畳んだ時に、側壁45が機体フレーム1に接当して機体内方に入り込むのを規制して機体外装部材(ラジエータカバー12等)に干渉することを防止している。
そして、載置台26を収納状態に機体内方に折り畳んだ時に、接地部材40は、載置台26の枠フレームと縦フレーム間の凹部に収納されるので、機体外側方に張り出さずコンパクトである。
載置台26の前部及び右外側部には、フレコンバッグ22を圃場に降ろすのに邪魔にならないように壁は設けていない。
以上要するに、載置台26が使用状態で水平状の時に、載置台作動スイッチ39の操作により台回動用電動シリンダ38のピストン38aを伸長させると、台枢支軸37に回動自在に設けている載置台26前部側が下方に回動し、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40の後部が下動し接地部材40が圃場に接地して、アウトリガーとして機能して機体の横転を防止する。
また、載置台26上に載置しているフレコンバッグ22が収穫した人参で満杯になった時に、載置台作動スイッチ39の操作により台回動用電動シリンダ38のピストン38aを伸長させて載置台26前部側を下方に回動させ、フレコンバッグ22を機体前方側に降ろすことができる。
なお、上記実施形態では、載置台26前部の下動を載置台作動スイッチ39の操作にて行うようにしたが、十字方向操作レバー27で作動アーム24を右外側方に展開操作した際、ポテンショメータ34が回動アーム24bが回動用電動シリンダ24cにて右外側方に開き始めたことを検出した際又はポテンショメータ34が回動アーム24bが回動用電動シリンダ24cにて載置台26の外端を超えた位置まで開いたことを検出した際に、自動的に載置台26前部を下動して接地部材40が圃場に接地して、アウトリガーとして機能して機体の横転を防止するようにしても良い。
また、台回動用電動シリンダ38の後側に載置台26後端縁に沿って機体フレーム1から右外側方に向けてステップを設ければ、載置台26に対する作業が機体上で容易に行える。
また、十字方向操作レバー27を操作して作動アーム24を作動させてフレコンバッグ22を吊り下げて機体右外側方に降ろす操作が安全に行えるように、操縦パネル9下方に設けた制御装置60にて次のように制御される。
即ち、操縦パネル9に設けた各部の作動状態を示すモニタ50に、十字方向操作レバー27を操作して作動アーム24を作動させてフレコンバッグ22を吊り下げて機体右外側方に降ろす操作をできるか否かを決定する以下の5つの条件をクリアしているかどうかを表示する条件毎の未クリア表示部(条件1は「傾斜不適」の表示、条件2は「作業者離席不適」の表示、条件3は「アウトリガー不適」の表示、条件4は「駐車ブレーキ不適」の表示、条件5は「操作レバー不適」の表示をする)を設け、全ての条件をクリアした時に「十字方向操作レバー27操作可能」の表示をし、十字方向操作レバー27を操作して作動アーム24を作動させてフレコンバッグ22を吊り下げて機体右外側方に降ろす操作ができる。
(1)機体に設けた左右傾斜センサにて機体の左右傾斜を検出した時には、左右クローラ6L,6Rを油圧シリンダにて背反的に上下作動して機体の左右水平制御を行なう。この時、左右傾斜センサにて検出する機体の左右傾斜が所定の角度未満であること及び機体右傾斜を補正する水平制御が最大限まで作動していないこと
(2)補助作業座席23に着座センサを設け、補助作業者が補助作業座席23に着座していないこと
(3)載置台26前部側が下方に回動し、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40の後部が下動し接地部材40が圃場に接地して、アウトリガーとして機能していること(接地部材40に接地センサを設けて検出)
(4)左右クローラ6L,6Rを制動する駐車ブレーキが作動していること(操縦部Bに設けた駐車ブレーキペダルが駐車ブレーキ作動状態に操作されていること)
(5)変速操作レバー10が中立位置に操作されていること又は掘取りクラッチが切りに操作されていること等の機体停止状態に操作レバーが操作されていること
なお、5つの条件が満たされていない時に十字方向操作レバー27を操作した場合には、「操作不適」と表示し、音声警報やブザー等で警報を発する。
なお、5つの条件が満たされていない時に十字方向操作レバー27を操作した場合には、「操作不適」と表示し、音声警報やブザー等で警報を発する。
そして、補助作業座席23に着座した作業者は、補助作業座席23から離れて圃場に降りて操縦パネル9右端近くに立って、機体後方を向いた状態で十字方向操作レバー27を操作するので、モニタ50の条件毎の未クリア表示部は、機体後方を向いた状態で見た時に正常に見えるように前後逆表示にする。
また、条件毎の未クリア表示部をモニタ50とは別モニタとして、十字方向操作レバー27の側方に設けても良い。該別モニタも、機体後方を向いた状態で見た時に正常に見えるように前後逆表示にする。
また、モニタに換えて表示ランプにしても良い。即ち、未クリアの条件の場合、未クリアの条件ランプを点灯し、クリアすると消灯する。全てクリアすると、「十字方向操作レバー27操作可能」のランプを点灯する。
<人参の収穫作業>
先ず、操縦パネル9の載置台作動スイッチ39にて台回動用電動シリンダ38を縮小作動させて、載置台26を水平状の使用状態にして(この時、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40は載置台16底面の凹部に収納された状態となる)、吊り下げハンガー25に吊り下げられたフレコンバッグ22の底を受ける状態にする。
先ず、操縦パネル9の載置台作動スイッチ39にて台回動用電動シリンダ38を縮小作動させて、載置台26を水平状の使用状態にして(この時、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40は載置台16底面の凹部に収納された状態となる)、吊り下げハンガー25に吊り下げられたフレコンバッグ22の底を受ける状態にする。
そして、十字方向操作レバー27を操作して、回動アーム24bが左機体内側に閉じた状態で可動搬送コンベア21bを初期下降位置にする。
吊り下げハンガー25の各フック25aにフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔を各々引っ掛けてフレコンバッグ22を吊下げ、十字方向操作レバー27のフック開閉スイッチ30を押して各フック25aを閉じ、フレコンバッグ22の底が載置台26に受けられた状態とする。
そして、操縦座席8に着座した操縦者が人参収穫機を進行させて、収穫部Cの引抜搬送装置17の引抜搬送経路R前端を圃場の人参条に合わせた後に昇降操作レバー11を操作して収穫部Cを下降させ、掘取りクラッチを「入」にして各部を駆動させて前進する。すると、分草杆20や縦引起し装置18や横引起し装置19にて人参の茎葉を掻き上げて引抜搬送装置17の引抜搬送経路Rに人参の茎葉が挟持され、左右振動ソイラSにて人参の側方及び下方の土をほぐして、人参は引抜搬送装置17にて挟持されて引き抜かれて、後方上方に搬送される。
そして、引抜搬送装置17にて茎葉部が挟持されて搬送してきた人参は、その茎葉部下端(人参の頭部の少し上)が茎葉切断部にて切断されて人参が下方に落下するが、該落下する人参は残葉処理部が受けて人参に残った茎葉部を処理して選別搬送部Dに搬送される。そして、人参は、選別搬送部Dの可動搬送コンベア21bにてその左端から右方(収容部E)に搬送される。
そして、可動搬送コンベア21bの機体後方側の補助作業座席23に着座した作業者が可動搬送コンベア21bにて送られてくる人参のなかから商品にならないもの(小さい人参や異形の人参)を取り出し、商品価値のある人参のみが収容部Eに送られる。
可動搬送コンベア21bにて右端に送られてきた人参は、可動搬送コンベア21b右端の吊り下げハンガー25の各フック25aに吊下げられたフレコンバッグ22内に落下して収納される。
そして、フレコンバッグ22内に収納された人参の量が多くなるにつれて、補助作業座席23に着座した作業者が上昇スイッチを踏み込み操作して上下動用電動シリンダ21cを伸長させて可動搬送コンベア21bを枢支軸回りに回動して順次上昇させる。
そして、フレコンバッグ22内に人参が満杯になるまで可動搬送コンベア21bを枢支軸回りに回動して上昇させると、操縦者は掘取りクラッチを切りに操作し変速操作レバー10を中立位置に操作して、機体の駆動を停止して停車する。この時、十字方向操作レバー27を操作する条件5がクリアされモニタ50の「操作レバー不適」の表示が消える。
そして、安全のため、駐車ブレーキを作動させる。この時、十字方向操作レバー27を操作する条件4がクリアされモニタ50の「駐車ブレーキ不適」の表示が消える。
そして、載置台作動スイッチ39を操作して台回動用電動シリンダ38のピストン38aを伸長させて載置台26前部側を下方に回動し、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40の後部が下動し接地部材40が圃場に接地し、アウトリガーとして機能して機体の横転を防止する。この時、十字方向操作レバー27を操作する条件3がクリアされモニタ50の「アウトリガー不適」の表示が消える。
そして、制御装置60は、左右傾斜センサにて検出する機体の左右傾斜が所定の角度未満であること及び機体右傾斜を補正する水平制御が最大限まで作動していないことを検出した場合、十字方向操作レバー27を操作する条件1がクリアされモニタ50の「傾斜不適」の表示が消える。
補助作業座席23に着座した作業者は、補助作業座席23から離れて圃場に降りて操縦パネル9右端近くに立って、機体後方を向いた状態で十字方向操作レバー27を操作する。この時、十字方向操作レバー27を操作する条件2がクリアされモニタ50の「作業者離席不適」の表示が消える。
これで、全ての条件をクリアしたので、モニタ50に「十字方向操作レバー27操作可能」の表示がされ、機体が転倒することを防止した状態で安全に、十字方向操作レバー27を操作して作動アーム24を作動させてフレコンバッグ22を吊り下げて機体右外側方に降ろす操作が可能となる。
先ず、十字方向操作レバー27を右に操作して、上下動用電動シリンダ21cを伸長させて可動搬送コンベア21bを最上昇位置まで上昇させて、フレコンバッグ22を載置台26上方に持ち上げる。
そして、十字方向操作レバー27を機体後方に操作して、回動用電動シリンダ24cを伸長させて回動アーム24bを枢支軸回りに回動して右外側方に開いて、フレコンバッグ22を載置台26の右外側方まで移動させる。
そして、十字方向操作レバー27を左に操作して、上下動用電動シリンダ21cを縮小させて可動搬送コンベア21bを最下降位置まで下降させて、フレコンバッグ22を圃場に降ろす。
また、ポテンショメータ34にて回動アーム24bが回動用電動シリンダ24cにて右外側方に開いていることを検出している時に駐車ブレーキを解除すると、警報(ブザー音や音声警報)を発してエンジンを停止するようにすると安全である。エンジン停止と同時に、回動アーム24bを自動的に機体内方に収納状態にしても良い。なお、駐車ブレーキを作動させれば、十字方向操作レバー27の操作で作動アーム24の作動を再開できる。
なお、作動アーム24の回動部やアーム部を軟質系素材でカバーすれば、作業者の安全を確保できる。
そして、十字方向操作レバー27のフック開閉スイッチ30を押して各フック25aを開いて吊り下げハンガー25の各フック25aをフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔から外して、十字方向操作レバー27を操作して最初の回動アーム24bが左機体内側に閉じた状態で可動搬送コンベア21bを初期下降位置に戻す。
そして、操縦パネル9の載置台作動スイッチ39にて台回動用電動シリンダ38を縮小作動させて、載置台26を水平状の使用状態にして(この時、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40は載置台16底面の凹部に収納された状態となる)、吊り下げハンガー25の各フック25aに空のフレコンバッグ22の上端縁部の係止孔を各々引っ掛けてフレコンバッグ22を吊下げてフレコンバッグ22の底が載置台26に受けられた状態とした後に、補助作業座席23に着座する。そして、各部を駆動して機体を進行させて収穫作業を再開する。
従って、吊り下げハンガー25は、可動搬送コンベア21b右端部に設けた作動アーム24により上下動及び左右動するので、吊り下げハンガー25に吊り下げられた状態で載置台26に載置されたフレコンバッグ22を作動アーム24により載置台26上方に吊り上げて、載置台26の右外側方の位置で圃場に降ろすことができ、圃場に降ろされたフレコンバッグ22が傾いたり機体が多少蛇行したりしても、機体にフレコンバッグ22が接触することを回避でき、良好で適切な収穫作業を行なうことができる。
また、載置台26に載置されたフレコンバッグ22を作動アーム24により載置台26上方に吊り上げて、載置台26の右外側方の位置で圃場に降ろす際に、載置台作動スイッチ39の操作により台回動用電動シリンダ38のピストン38aを伸長させると、台枢支軸37に回動自在に設けている載置台26前部側が下方に回動し、載置台26と後リンク43より構成される平行リンク機構にて接地部材40の後部が下動し接地部材40が圃場に接地して、アウトリガーとして機能して機体の横転を防止できて安全に作業が行える。
そして、圃場端の畝で側方に畦や壁等の障害物があって機体側方にフレコンバッグ22を降ろせない場合は、載置台作動スイッチ39を操作して台回動用電動シリンダ38のピストン38aを伸長させて載置台26前部側を下方に回動させ、フレコンバッグ22を機体前方側に滑落させて降ろす。
この時、機体を微速後進して、フレコンバッグ22を前傾斜した載置台26上方を機体前方側に滑落させて圃場に降ろすが、接地部材40後部は、状に後方ほど高くなる傾斜面40bとしており、接地部材40の後部が圃場に突き刺さったり引っかかることを防止し、接地部材40が後進を阻害しない。
従って、圃場端の畝で側方に畦や壁等の障害物があって機体側方にフレコンバッグ22を降ろせない場合は、載置台作動スイッチ39を操作して台回動用電動シリンダ38のピストン38aを伸長させて載置台26前部側を下方に回動させ、フレコンバッグ22を機体前方側に滑落させて降ろすことができる。
1 機体フレーム
22 収容部材(フレコンバッグ)
24 移動装置(作動アーム)
26 載置台
36a 支持部材(アーム)
36b 支持部材(アクチュエータ支持フレーム)
37 台枢支軸
38 台回動用アクチュエータ(台回動用電動シリンダ)
40 接地部材
40b 傾斜面
41 前枢支軸
42 枢支軸
43 後リンク
44 後枢支軸
A 走行部
B 操縦部
C 収穫部
E 収容部
22 収容部材(フレコンバッグ)
24 移動装置(作動アーム)
26 載置台
36a 支持部材(アーム)
36b 支持部材(アクチュエータ支持フレーム)
37 台枢支軸
38 台回動用アクチュエータ(台回動用電動シリンダ)
40 接地部材
40b 傾斜面
41 前枢支軸
42 枢支軸
43 後リンク
44 後枢支軸
A 走行部
B 操縦部
C 収穫部
E 収容部
Claims (5)
- 機体を走行させる走行部(A)と操縦部(B)と圃場から根菜類を収穫する収穫部(C)と収穫した根菜類を収容する収容部(E)を装備した根菜類収穫機において、収容部(E)に収穫部(C)から搬送された根菜類を収納する収容部材(22)を載置する載置台(26)を設け、該載置台(26)に載置された収容部材(22)を吊って機体左右方向外側の圃場に降ろす移動装置(24)を設けると共に、載置台(26)の下動に起因して圃場に接地してアウトリガーの機能を果たす接地部材(40)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
- 載置台(26)が後部の台枢支軸(37)を支点にして前部が下降回動して前傾姿勢となることを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
- 載置台(26)に接地部材(40)の前部を機体左右方向の前枢支軸(41)にて枢支し、載置台(26)の台枢支軸(37)の後方に設けた機体左右方向の枢支軸(42)に枢支された後リンク(43)の先端に接地部材(40)の後部を後枢支軸(44)にて枢支し、載置台(26)が前傾姿勢になることにより接地部材(40)の後部が下動して圃場に接地することを特徴とする請求項1または請求項2記載の根菜類収穫機。
- 基部が機体フレーム(1)に連結した支持部材(36a,36b)に後リンク(43)の基部を枢支する枢支軸(42)と載置台(26)を前傾姿勢にする台回動用アクチュエータ(38)を設けたことを特徴とする請求項3記載の根菜類収穫機。
- 接地部材(40)の後部を後方ほど高くなる傾斜面(40b)としたことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の根菜類収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2021085541A JP2022178610A (ja) | 2021-05-20 | 2021-05-20 | 根菜類収穫機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022178610A true JP2022178610A (ja) | 2022-12-02 |
Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022178610A (ja) |
-
2021
- 2021-05-20 JP JP2021085541A patent/JP2022178610A/ja active Pending
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