JP2022178045A - 制御装置および二次電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の容量を適切に回復できる制御装置を提供する。【解決手段】動作モードMDとして第1の動作モードMnまたは第2の動作モードMrのうち何れかを選択する動作モード選択部408と、動作モード選択部408が第1の動作モードMnを選択すると、二次電池の電池電圧が第1の電圧以下になると二次電池の放電を停止させ、二次電池の放電電流を第1の電流以下に抑制する第1の放電制御部410と、動作モード選択部408が第2の動作モードMrを選択すると、二次電池の電池電圧が第2の電圧以下になると二次電池の放電を停止させ、二次電池の放電電流を第2の電流以下に抑制する第2の放電制御部412と、を制御装置に設けた。【選択図】図4

Description

本発明は、制御装置および二次電池システムに関する。
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1の要約には、「[課題]リチウムイオン二次電池の容量を短時間で効果的に回復可能な電池システム及び容量回復方法を提供する。[解決手段]ECU960は、PCU920を制御することによって、組電池10の容量を回復させる容量回復制御を実行する。容量回復制御は、放電モードと、容量回復モードとを含む。放電モードでは、ECU960は、組電池10を所定の過放電領域まで放電させる。容量回復モードでは、ECU960は、過放電領域において、放電停止によるリチウムイオン二次電池の電圧上昇と、放電電流を振動させつつリチウムイオン二次電池を放電させるパルス放電とを繰り返し実行する。」と記載されている。
この文献の記述は本願明細書の一部として包含される。
特開2019-106333号公報
ところで、上述した技術においては、二次電池の容量を適切に回復できない場合があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、二次電池の容量を適切に回復できる制御装置および二次電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の制御装置は、動作モードとして第1の動作モードまたは第2の動作モードのうち何れかを選択する動作モード選択部と、前記動作モード選択部が前記第1の動作モードを選択すると、二次電池の電池電圧が第1の電圧以下になると前記二次電池の放電を停止させ、前記二次電池の放電電流を第1の電流以下に抑制する第1の放電制御部と、前記動作モード選択部が前記第2の動作モードを選択すると、前記二次電池の電池電圧が第2の電圧以下になると前記二次電池の放電を停止させ、前記二次電池の放電電流を第2の電流以下に抑制する第2の放電制御部と、を備え、前記第2の放電制御部は、前記二次電池の電池容量を1時間で完全に充電または放電する電流値を1Cとした場合に、前記二次電池の正極端子と負極端子との間に1C以上かつ前記第2の電流以下の放電電流を1秒以上かつ60秒以下の放電時間だけ放電させる放電期間と、30秒以上の時間に渡って、前記正極端子と前記負極端子との間を開放し、または放電期間よりも放電電流を小さくする休止期間と、を1サイクルとし、1または複数のサイクルを実行することによって前記二次電池の容量回復処理を行うものであり、前記第2の電圧は前記第1の電圧よりも低い、または、前記第2の電流は前記第1の電流よりも大きい、のうち少なくとも一方の条件を成立させることを特徴とする。
本発明によれば、二次電池の容量を適切に回復できる。
二極式の電池セルの模式的な断面図である。 蓄電要素の模式的な側面図である。 実施形態による二次電池システムのブロック図である。 制御部のブロック図である。 実施形態の全体動作を示すフローチャートである。 第1実施例および比較例において、得られた回復容量と容量回復処理に要した時間を示す図である。 第1実施例および比較例において、容量回復による電力損失と回復処理後のSOCを示す図である。 第2実施例および他の比較例において、休止工程の時間に対する回復容量を示す図である。 第3実施例および他の比較例において、放電レートに対する回復容量を示す図である。 第4実施例および他の比較例において、放電パルス印加時間に対する回復容量を示す図である。
[実施形態の概要]
リチウムイオン電池は、非水電解質二次電池の一つであり、エネルギー密度が高いため、携帯機器のバッテリーや、近年では電気自動車のバッテリーとしても用いられている。但し、リチウムイオン電池は、使用に伴い劣化し、電池容量が減少することが知られている。
リチウムイオン電池では、正極の活物質としてリチウム金属酸化物、負極の活物質とし黒鉛などの炭素材が用いられるのが一般的である。リチウムイオン電池の正極および負極は、微小な活物質粒子群にバインダ(結着剤)や導電剤等を加えてスラリー(混合体)化した後、金属箔に塗布して形成する。
充電時には、正極の活物質から放出されたリチウムイオンが負極の活物質に吸蔵され、放電時には負極の活物質に吸蔵されたリチウムイオンが放出され正極の活物質に吸蔵される。このように、リチウムイオンが電極間を移動することで電極間に電流が流れる。
このようなリチウムイオン電池では、
(1)正極活物質の電気的な孤立、
(2)負極活物質の電気的な孤立、および
(3)電極間を往来するリチウムイオンの固定化、
によって容量が減少する。
上記(3)の要因は、電解液の分解を伴ってリチウムイオンが被膜として負極表面に固体化されたり、負極内にリチウムイオンが拘束されることによって生じる。このうち、負極内にリチウムイオンが拘束されることによる容量減少分については、電気化学的処理により回復させることが可能である。例えば、負極の電位を通常の使用範囲よりも引き上げることで負極に拘束されたリチウムイオンが解放され、容量が回復する。これは電池を過放電することに相当し、電池の使用電圧範囲により規定される電池の充電率(state of charge;SOC)を0%より引き下げることを意味する。
上述の特許文献1の技術を応用すると、リチウムイオン二次電池の容量を短時間で効果的に回復できると考えられる。すなわち、リチウムイオン二次電池を過放電領域まで放電させた後、放電停止による電圧上昇と、放電電流を振動させながら放電させるパルス放電とを繰り返し実行することにより、容量回復に要する時間の短時間化を実現することができると考えられる。
しかし、上述したような過放電領域におけるパルス放電によって電池の容量を回復する方法には、改善の余地がある。例えば、電池を過放電させることは、電池に貯めていた電力を全て捨てることになるため電力の損失が生じる一方で、過放電させるための時間的損失も生じる。また、電池を過放電した状態では、電池を搭載した機器を急遽使う必要が生じた際に電力が供給できず使用できないという問題も生じる。そこで、後述する実施形態は、電池の蓄電容量を残したまま、電力および時間の損失を低減した二次電池の容量回復方法を実現するものである。
[電池セルの構造]
まず、図1および図2を参照して、実施形態に適用可能な二極式の電池セルの構造例について説明する。
図1は、二極式の電池セル100の模式的な断面図である。
図1において、電池セル100(二次電池)は、リチウムイオン電池のセルであり、蓄電要素1と、正極端子2と、負極端子3と、外装材6とを備えている。セパレータ5は、蓄電要素1に含まれている。外装材6は、ラミネートフィルム、もしくは、それに類する素材を用いて構成されている。なお、電池セル100の形状は図1のような角型に限定されるものではなく、図示は省略するが円筒型であってもよい。
図2は、蓄電要素1の模式的な側面図である。
図2に示すように、蓄電要素1においては、セパレータ5を介して複数の正極12と複数の負極13とが交互に積層されている。図1に示した蓄電要素1は、これら正極12および負極13が重なって見える領域に対応する。なお、蓄電要素1の構造は図2のような積層型に限定されるものではない。すなわち、図示は省略するが、正極12および負極13を、セパレータ5を挟んで対向するように重ねた後、捲回することによって作製する捲回型であってもよい。また、蓄電要素1は、さらに電解液(図示せず)を含んでおり、電解液は、正極12、負極13、セパレータ5等の微孔に含侵されている。セパレータ5としては、例えば、ポリプロピレンを適用することができる。但し、セパレータ5としては、ポリプロピレン以外にも、ポリエチレンなどのポリオレフィン製の微孔性フィルムや不織布などを適用することもできる。
正極12および負極13は、それぞれ、適切な金属の集電箔に適切な電極活物質、導電剤、結着剤等の混合体を塗布して作製されたものである。正極12および負極13の集電箔には、金属のタブが接続されている。タブ部分だけが外装材6の外部に露出するように外装材6を封止する。これにより、タブが図1の正極端子2および負極端子3となる。以下、正極12および負極13の電位を正極電位Epおよび負極電位Enと呼ぶ。また、両者の差、すなわち「Ep-En」が、正極端子2および負極端子3の間の電圧であり、これを電池電圧Epnと呼ぶ。
正極12の集電箔には、厚さが10~100μmのアルミニウム箔、厚さが10~100μm、孔径0.1~10mmのアルミニウム製穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板などが用いられる。また、集電箔の材質も、アルミニウムの他に、ステンレス鋼、チタンなども適用可能である。本実施形態では、材質、形状、製造方法などに制限されることなく、任意の集電体を使用することができる。
正極12の電極活物質は、反応種を内部に含むものが望ましい。リチウムイオン電池の反応種は、リチウムイオンである。この場合、リチウムイオンを可逆的に挿入脱離可能なリチウム含有化合物を含んでいる。正極12の電極活物質の種類は特に制限されないが、例えば、コバルト酸リチウム、マンガン置換コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、オリビン型リン酸鉄リチウムなどのリン酸遷移金属リチウム、LiwNixCoyMnz2(ここで、w、x、y、zは0または正の値)が挙げられる。正極12の電極活物質として、上記の材料が一種単独または二種以上含まれていてもよい。
負極13の集電箔には、厚さが10~100μmの銅箔、厚さが10~100μm、孔径0.1~10mmの銅製穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板などが用いられる。また、集電箔の材質も銅の他に、ステンレス鋼、チタンなども適用可能である。本実施形態では、材質、形状、製造方法などに制限されることなく、任意の集電体を使用することができる。
負極13の電極活物質は、リチウムイオンを可逆的に挿入脱離可能な物質を含んでいる。負極13の電極活物質の種類は特に制限されないが、例えば、天然黒鉛、天然黒鉛に乾式のCVD法もしくは湿式のスプレー法によって被膜を形成した複合炭素質材料、エポキシやフェノール等の樹脂材料もしくは石油や石炭から得られるピッチ系材料を原料として焼成により製造される人造黒鉛、シリコン(Si)、シリコンを混合した黒鉛、難黒鉛化炭素材、チタン酸リチウムLi4Ti512、ニオブチタン系酸化物TiNb27などを適用することができる。負極活物質として上記の材料が一種単独または二種以上含まれていてもよい。
蓄電要素1には、電解液が含侵されている。電解液は特に制限されないが、リチウムイオン電池の場合、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)等の非プロトン性有機系溶媒を適用できる。
また、電解液は、これらの2種以上の混合有機化合物の溶媒に、六フッ化リン酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム、過塩素酸リチウム、ヨウ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、LiB[OCOCF34、LiB[OCOCF2CF34、LiPF4(CF32、LiN(SO2CF32、LiN(SO2CF2CF32等のリチウム塩、あるいはこれらの2種以上の混合リチウム塩を溶解したものであってもよい。
また、電解液の代わりに固体電解質を用いてもよい。固体電解質は特に制限されないが、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメタクリル酸メチル、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド等のイオン伝導性ポリマーが挙げられる。これらの固体高分子電解質を用いた場合、セパレータ5を省略できる。
[二次電池システム]
図3は、実施形態による二次電池システム500のブロック図である。
二次電池システム500は、電池パック510(二次電池)と、制御装置550と、を備えている。電池パック510は、1個の電池セル100(図1参照)であってもよく、複数の電池セル100を直列および/または並列に接続したものであってもよい。本明細書において、「二次電池」は、リチウムイオン電池のセル、電池モジュール、または電池パックを含む概念である。電池パック510は、正極端子502と、負極端子503と、を備えている。電池パック510には、セルまたはモジュール毎の電圧を計測する電圧計を備えていてもよいし、内部温度を計測するための温度計を備えていてもよい。
制御装置550は、電流計551と、電圧計552と、可変抵抗器553と、電源554と、スイッチ560,562,564と、制御部570と、入出力制御部580と、を備えている。電源554は主として充電用であり、可変抵抗器553は放電用である。制御装置550は、電池パック510の状態を把握する計測器を兼ねている。
電流計551は、電池パック510の正極端子502および負極端子503に流れる電流を測定し、その結果を制御部570に出力する。電圧計552は、正極・負極間の電池電圧Evを測定し、その結果を制御部570に出力する。制御部570は、電流計551および電圧計552の情報に基づいて、スイッチ560,562,564を切替制御する。これにより、制御部570は、電池パック510の正極端子502および負極端子503を、開放状態、可変抵抗器553を接続した状態、または電源554を接続した状態に設定する。
また、制御部570は、可変抵抗器553の抵抗値を制御することにより、放電電流を制御する。例えば、放電中において電池電圧Evは時間の経過とともに低下するが、制御部570が時間の経過とともに可変抵抗器553の抵抗値を減少させることにより、放電電流を一定にすることができる。入出力制御部580は、電池パック510と電力系統600との間で電力を入出力する。但し、電力系統600に代えて、入出力制御部580には各種負荷装置(図示せず)を接続してもよい。なお、制御装置550の構成は、図3に示したものに限定されるものではなく、電池パック510の正極端子502および負極端子503を、必要に応じて入出力制御部580、可変抵抗器553または電源554に接続できる回路構成であればよい。
図4は、制御部570のブロック図である。
制御部570は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラムや、各種データ等が格納されている。図4において、制御部570の内部は、制御プログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。
すなわち、制御部570は、電池状態取得部400と、電池状態判定部401と、制御出力部402と、記憶部403と、電池状態演算部404と、タイマ部405と、動作モード選択部408と、通常運転制御部410(第1の放電制御部)と、容量回復制御部412(第2の放電制御部)と、を備えている。
電池状態取得部400は、電流計551、電圧計552および入出力制御部580から、電池パック510に入出力される電流、電池電圧Ev、その他計測信号を受信し、その結果を電池状態判定部401に供給する。タイマ部405は、現在時刻、電池パック510に対する充電時間、電池パック510からの放電時間、その他各種時間を計時する。
記憶部403は、以下列挙する各種パラメータを記憶する。なお、これらパラメータについては、何れも図示を省略する。
・通常運転モードMn(第1の動作モード)における電池電圧Evの上限電圧Vn_max、下限電圧Vn_min(第1の電圧)、最大充電電流Inc_max、および最大放電電流Ind_max(第1の電流)。
・容量回復モードMr(第2の動作モード)における電池電圧Evの上限電圧Vr_max、下限電圧Vr_min(第2の電圧)、最大充電電流Irc_max、および最大放電電流Ird_max(第2の電流)。
ここで、通常運転モードMnとは、入出力制御部580を介して、電池パック510と電力系統600との間で電力の入出力を行う動作モードである。一方、容量回復モードMrは、電池パック510の容量回復処理を行う動作モードである。容量回復モードMrにおける下限電圧Vr_minおよび最大放電電流Ird_maxは、Vn_min>Vr_minまたはInd_max<Ird_maxのうち少なくとも一方を満たすように設定される。なお、Vn_min>Vr_minおよびInd_max<Ird_maxの双方を満たすと一層好ましい。
まず、容量回復モードMrにおいては、電池パック510の放電電流は、間欠的なパルス状のものになるため、放電電流のピーク値が比較的大きかったとしても、電池パック510が過熱状態にはなりにくい。このため、容量回復モードMrにおける最大放電電流Ird_maxは、通常運転モードMnにおける最大放電電流Ind_maxよりも大きくすることが好ましい。
また、容量回復モードMrにおいて、高レートの放電を行うと、電池パック510の内部における電気化学的分極により、蓄電容量が残っていたとしても、電池電圧EvがVn_minに到達することがある。このため、Vn_min>Vr_minとすることが好ましい。ここで、Vn_min>Vr_minとする場合、Vr_minは、好ましくは0V以上に設定する。これは、極端に電池電圧が下がることによる集電箔の溶解などの副反応を抑制するためである。
電池状態判定部401は、電池状態取得部400によって計測された電流値と、タイマ部405における計時結果とに基づいて、充電および放電に係る電気量を計算し、計算した電気量を記憶部403に記憶させる。また、電池状態判定部401は、電池状態取得部400から入力された電池電圧Evを最新の値として、現在時刻とともに記憶部403に出力して記憶させる。
電池状態演算部404は、充電および放電に係る電気量や、電池電圧Ev等のパラメータを記憶部403から読み出し、読み出したパラメータに基づいて、電池パック510のSOCや、電池パック510の電池容量Qを計算する。ここで、電池パック510のSOCは、通常運転モードMnにおける上限電圧Vn_maxに対応する状態を100%とし、下限電圧Vn_minに対応する状態を0%とする値である。
電池状態演算部404は、上述した以外の様々な計測値や初期値を適宜補正して、電池状態を判定するための物理量を演算し、電池状態判定部401に出力する。具体的には、記憶部403に記憶された電池パック510の電池電圧とSOCとの対応表と、電池状態判定部401から入力された電池電圧とからSOCを算出し、電池状態判定部401に出力する。また、電池状態演算部404は、記憶部403に記憶された電池の初期容量から放電パルスの電流値を算出し、電池状態判定部401に出力する。さらに、電池状態演算部404は、放電電流の印加時間および休止状態(例えば開回路状態)の保持時間を算出し、電池状態判定部401に出力する。なお、電池パック510のSOCの算出方法はここに示す方法に限定されるものではなく、SOCは任意の手法により算出することができる。
電池状態判定部401は、電池状態演算部404から入力されるSOCおよび電池容量Qの計算結果と、記憶部403に記憶されている閾値SOCthおよび容量閾値Qthと、をそれぞれ比較する。そして、電池状態判定部401は、これらの比較結果と、電池パック510の使用履歴と、に基づいて電池パック510の状態を算出し、容量回復処理の要否を判定する。
例えば、電池状態判定部401は、「直近1週間以内に電池パック510に対する容量回復処理が行われていない」または「前回の容量回復処理後の電池容量Qから電池容量Qが1%以上減少した」のうち何れかが成立し、電池パック510のSOCが閾値SOCth未満であれば、「容量回復処理が必要」と判定することができる。
容量回復処理の要否判定に電池パック510の使用履歴を用いている理由は、負極にリチウムイオンが拘束されていなければ充分な容量回復の効果が得られないためである。また、容量回復処理の要否判定に用いる閾値SOCthは通常使用されるSOCの範囲である0~100%の間で任意に設定できる。但し、閾値SOCthは20%以下の値にすることが好ましく、より好ましくは10%以下の値に設定するとよい。これは、SOCが高いほど容量回復処理の効果が低減するためである。
動作モード選択部408は、ユーザのマニュアル操作または電池状態判定部401による判定結果に基づいて、制御装置550の動作モードMDとして、通常運転モードMnまたは容量回復モードMrのうち一方を選択する。
制御部570の構成は図4に示すものに限定されるものではなく、電池パック510の状態を判定し、電池パック510に対して特定の放電電流を特定の時間だけ印加することができ、また電池を休止状態(例えば開回路状態)に保持できる構成であればよい。本実施形態を適用する応用先は特に限定されないものの、使用中に電池パック510を過放電することが困難な用途において特に有効である。例えば、電力系統における周波数調整やピークシフトに用いられる二次電池システム500では、常時充電あるいは放電が行われているため、電池を過放電することは非常に困難である。このような用途では、運用中に電池のSOCが低下した場合に、本実施形態の技術により容量を回復することができる。
[実施形態の動作]
〈通常運転モード〉
次に、本実施形態の動作を説明する。
上述のように、記憶部403には、通常運転モードMnのパラメータ、すなわち上限電圧Vn_max、下限電圧Vn_min、最大充電電流Inc_max、および最大放電電流Ind_maxが記憶されている。電池パック510が通常の充放電に適用される場合、すなわち動作モード選択部408が動作モードMDとして通常運転モードMnを選択した場合、通常運転制御部410は、これら通常運転モードMnのパラメータを、入出力制御部580に設定する。
入出力制御部580は、電池電圧Evが上限電圧Vn_max以上になると、電力系統600から電池パック510への充電を停止させ、電池電圧Evが下限電圧Vn_min以下になると、電池パック510から電力系統600への放電を停止させる。また、入出力制御部580は、電力系統600から電池パック510への充電電流を最大充電電流Inc_max以下に抑制し、電池パック510から電力系統600への放電電流を最大放電電流Ind_max以下に抑制する。電池電圧Evが極端に高い値あるいは低い値になると、電池パック510の劣化や発火等の虞が生じる。入出力制御部580は、上述した制御により、電池パック510の劣化や発火等を抑制する。
〈容量回復モード〉
容量回復モードMrにおいて、容量回復制御部412は、入出力制御部580の動作を停止させる。これにより、電池パック510および電力系統600の間で電力は入出力されなくなる。また、容量回復モードMrにおいて、容量回復制御部412は容量回復処理を行う。ここで、容量回復処理とは、放電パルス印加工程と休止工程とを1サイクルとし、1または複数サイクルを繰り返すことを指す。
放電パルス印加工程では、容量回復制御部412は、電池パック510に対してCレートで1C以上かつ最大放電電流Ird_max以下の放電電流を1秒以上60秒以下の放電時間だけ通流させる。ここでCレートとは、電池容量を基準とした充放電電流の規定方法であり、電池容量を1時間で完全に充電あるいは放電する電流値を1Cと表記する。放電レートを1C以上としている理由は、それよりも低レートであれば充分な回復効果が得られないためである。
また、放電レートを最大放電電流Ird_max以下としている理由は、極度に高レートであればジュール熱により電池温度が上昇し劣化あるいは発火してしまう危険性があるためである。また、放電パルスの印加時間を1秒以上としている理由は、短時間の印加であれば容量回復の効果が充分に得られないためであり、60秒以下としているのは、長時間印加すると集電箔の溶解などの副反応が生じてしまう危険性があるためである。
容量回復制御部412は、放電パルス印加工程の直後に、休止工程を実行する。休止工程とは、上述の放電パルス印加工程における放電レートよりも、放電レートを下げる期間である。より好ましくは、休止工程は、電池パック510を開回路状態として、電池パック510に流れる電流を「0」にする工程である。休止工程の長さは、1サイクルあたり30秒以上6時間以下であることが好ましい。30秒以上が好ましい理由は、休止工程が短時間であれば充分な容量回復の効果が得られないためである。また、6時間以下が好ましい理由は、電池パック510を搭載した機器(図示せず)の休止時間が極端に長くなることを防止できるためである。
放電パルス印加工程と休止工程とを複数サイクルに渡って繰り返し実行する場合には、電池状態判定部401は、容量回復処理の終了条件が成立するか否かを判定する。そして、終了条件が成立する場合には、その旨を動作モード選択部408に通知する。動作モード選択部408は、当該通知を受けると、容量回復制御部412による容量回復処理を終了させ、動作モードMDを通常運転モードMnに戻す。
容量回復処理の終了条件の内容は特に限定されないが、例えば放電パルス印加工程と休止工程のサイクルの実行回数が所定の回数に到達した場合に終了と判定することが考えられる。この所定の回数は特に限定されないが、好ましくは1回から10回の間とするとよい。この理由は、容量回復の効果を得られないにも拘わらず容量回復処理を繰り返すと、電池劣化を促進する可能性があるためである。すなわち、所定の回数を10回以下とすることにより、電池劣化を抑制できる。
〈全体動作〉
図5は、本実施形態の全体動作を示すフローチャートである。
図5において処理がステップS2に進むと、動作モード選択部408(図4参照)は、動作モードMDとして通常運転モードMnを選択する。これにより、通常運転制御部410は、入出力制御部580を制御し、電池パック510を充放電する。すなわち、電池パック510と電力系統600との間で電力が入出力される。
次に、処理がステップS4に進むと、電池状態判定部401は、電池状態演算部404から入力されるSOCおよび電池容量Qの計算結果と、記憶部403に記憶されている閾値SOCthおよび容量閾値Qthと、電池パック510の使用履歴と、に基づいて電池パック510の容量回復処理が必要か否かを判定する。ここで「No」と判定されると、処理はステップS2に戻り、通常運転モードMnの制御が続行される。
一方、ステップS4において「Yes」と判定されると、処理はステップS6に進み、動作モード選択部408は動作モードMDとして容量回復モードMrを選択する。次に、処理がステップS8に進むと、容量回復制御部412は、上述した放電パルス印加工程を実行する。次に、処理がステップS10に進むと、容量回復制御部412は、上述した休止工程を実行する。次に、処理がステップS12に進むと、電池状態判定部401は、容量回復処理の終了条件が成立するか否かを判定する。ここで「Yes」と判定されると、処理はステップS2に戻り、動作モード選択部408は動作モードMDを通常運転モードMnに戻す。
[実施例]
〈第1実施例〉
以降では本実施形態の効果を明確にするため、各種実施例および比較例を説明する。
第1実施例においては、SOC10%の電池に対し、放電パルス印加工程において10Cの放電レートで5秒間の放電パルスを印加した後、休止工程において15分間、開回路電圧を保持した。また比較例においては、0.1Cの放電レートで電池を過放電させた後に、10Cの放電レートで5秒間の放電パルスを印加し、その後、15分間、開回路電圧を保持した。
図6は、第1実施例および比較例において、得られた回復容量と容量回復処理に要した時間を示す図である。図6に示すように、本実施例によれば、比較例と比較して短い所要時間で同等程度の回復効果が得られた。
図7は、第1実施例および比較例の容量回復処理における電力損失と回復処理後のSOCとを示す図である。図7に示すように、本実施例では、比較例に比べて電力損失を抑制でき、回復処理後のSOCを0%以上に保つことができた。これにより、本実施例によれば、容量回復処理の直後においても放電余力を確保することができる。
〈第2実施例〉
第2実施例では、SOC10%の電池に対し、放電パルス印加工程において10Cの放電レートで5秒間の放電パルスを印加した後、休止工程における開回路電圧の保持時間を変えて回復容量を測定した。また比較例として、10Cの放電レートで5秒間の放電パルス印加のみを施した場合の回復容量を測定した。
図8は、第2実施例および比較例において、休止工程の時間に対する回復容量を示す図である。
休止工程を伴わない比較例では、容量回復効果は限定的であったのに対し、30秒以上の休止工程を伴う実施例では容量回復効果が向上した。また、開回路電圧保持時間が長いほど高い回復容量を得られた。
〈第3実施例〉
第3実施例では、SOC10%の電池に対し、放電パルス印加工程において様々な放電レートにより放電パルスを5秒間印加した後、休止工程において開回路状態を15分間保持した。また、比較例として、放電パルス印加工程において0.5Cの放電レートで5秒間の放電パルスを印加した後、休止工程における開回路状態の保持時間を変えて回復容量を測定した。
図9は、第3実施例および比較例において、放電レートに対する回復容量を示す図である。0.5Cの放電レートを用いた比較例では容量回復効果は限定的であったのに対し、1C以上の放電レートを用いた本実施例では容量回復効果が向上した。また、放電レートが高いほど高い回復容量を得られた。
〈第4実施例〉
第4実施例では、SOC10%の電池に対し、放電パルス印加工程において10Cの放電レートで様々な時間の放電パルスを印加した後、休止工程において開回路状態を15分間保持した。また比較例においては、放電パルス印加工程において10Cの放電レートで0.1秒間の放電パルスを印加した後、休止工程において開回路状態を15分間保持した。
図10は、第4実施例および比較例において、放電パルス印加時間に対する回復容量を示す図である。
0.1秒の放電パルスを印加した比較例では容量回復効果は限定的であったのに対し、1秒以上の放電パルスを印加した本実施例では容量回復効果が向上した。
[実施形態の効果]
以上のように好適な実施形態によれば、制御装置550は、動作モードMDとして第1の動作モード(Mn)または第2の動作モード(Mr)のうち何れかを選択する動作モード選択部408と、動作モード選択部408が第1の動作モード(Mn)を選択すると、二次電池(510)の電池電圧Evが第1の電圧(Vn_min)以下になると二次電池(510)の放電を停止させ、二次電池(510)の放電電流を第1の電流(Ind_max)以下に抑制する第1の放電制御部(410)と、動作モード選択部408が第2の動作モード(Mr)を選択すると、二次電池(510)の電池電圧Evが第2の電圧(Vr_min)以下になると二次電池(510)の放電を停止させ、二次電池(510)の放電電流を第2の電流(Ird_max)以下に抑制する第2の放電制御部(412)と、を備え、第2の放電制御部(412)は、二次電池(510)の電池容量を1時間で完全に充電または放電する電流値を1Cとした場合に、二次電池(510)の正極端子502と負極端子503との間に1C以上かつ第2の電流(Ird_max)以下の放電電流を1秒以上かつ60秒以下の放電時間だけ放電させる放電期間と、30秒以上の時間に渡って、正極端子502と負極端子503との間を開放し、または放電期間よりも放電電流を小さくする休止期間と、を1サイクルとし、1または複数のサイクルを実行することによって二次電池(510)の容量回復処理を行うものであり、第2の電圧(Vr_min)は第1の電圧(Vn_min)よりも低い、または、第2の電流(Ird_max)は第1の電流(Ind_max)よりも大きい、のうち少なくとも一方の条件を成立させる。
これにより、本実施形態によれば、二次電池(510)の容量を適切に回復できる。特に、使用中に二次電池(510)を過放電することが困難な用途においても、放電余力を確保しつつ二次電池(510)の容量を適切に回復できる。
また、動作モード選択部408は、二次電池(510)の使用履歴と、二次電池(510)の現時点におけるSOCとに基づいて容量回復処理が必要であるか否かを判定し、判定結果が肯定であることを条件として、第2の動作モード(Mr)を選択すると一層好ましい。これにより、二次電池(510)の使用履歴と、二次電池(510)のSOCとに基づいた適切なタイミングで容量回復処理を実行することができる。
また、動作モード選択部408は、7日以上に渡って容量回復処理が行われていない、または、現在の電池容量が前回の容量回復処理が終了した後の電池容量から1%以上減少した、の何れかの条件が成立し、かつ、二次電池(510)のSOCが、0%以上20%以下である所定の閾値SOCth未満である場合に容量回復処理が必要である旨を判定すると一層好ましい。これにより、過去の容量回復処理の内容に基づいた一層適切なタイミングで容量回復処理を実行することができる。
また、制御装置550は、二次電池(510)と電力系統600との間で電力を入出力する入出力制御部580をさらに備えると一層好ましい。これにより、電力系統600における周波数調整やピークシフトに二次電池システム500を適用することができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態における制御部570のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、図5に示したフローチャート、その他上述した各種処理を実行するプログラム等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
(2)図5に示した処理、その他上述した各処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
(3)上記実施形態において実行される各種処理は、図示せぬネットワーク経由でサーバコンピュータが実行してもよく、上記実施形態において記憶される各種データも該サーバコンピュータに記憶させるようにしてもよい。
100 電池セル(二次電池)
408 動作モード選択部
410 通常運転制御部(第1の放電制御部)
412 容量回復制御部(第2の放電制御部)
502 正極端子
503 負極端子
500 二次電池システム
510 電池パック(二次電池)
550 制御装置
580 入出力制御部
600 電力系統
Ev 電池電圧
MD 動作モード
Mn 通常運転モード(第1の動作モード)
Mr 容量回復モード(第2の動作モード)
SOCth 閾値
Vn_min 通常運転モードMnの下限電圧(第1の電圧)
Vr_min 容量回復モードMrの下限電圧(第2の電圧)
Ind_max 通常運転モードMnの最大放電電流(第1の電流)
Ird_max 容量回復モードMrの最大放電電流(第2の電流)

Claims (5)

  1. 動作モードとして第1の動作モードまたは第2の動作モードのうち何れかを選択する動作モード選択部と、
    前記動作モード選択部が前記第1の動作モードを選択すると、二次電池の電池電圧が第1の電圧以下になると前記二次電池の放電を停止させ、前記二次電池の放電電流を第1の電流以下に抑制する第1の放電制御部と、
    前記動作モード選択部が前記第2の動作モードを選択すると、前記二次電池の電池電圧が第2の電圧以下になると前記二次電池の放電を停止させ、前記二次電池の放電電流を第2の電流以下に抑制する第2の放電制御部と、を備え、
    前記第2の放電制御部は、前記二次電池の電池容量を1時間で完全に充電または放電する電流値を1Cとした場合に、前記二次電池の正極端子と負極端子との間に1C以上かつ前記第2の電流以下の放電電流を1秒以上かつ60秒以下の放電時間だけ放電させる放電期間と、30秒以上の時間に渡って、前記正極端子と前記負極端子との間を開放し、または放電期間よりも放電電流を小さくする休止期間と、を1サイクルとし、1または複数のサイクルを実行することによって前記二次電池の容量回復処理を行うものであり、前記第2の電圧は前記第1の電圧よりも低い、または、前記第2の電流は前記第1の電流よりも大きい、のうち少なくとも一方の条件を成立させる
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記動作モード選択部は、前記二次電池の使用履歴と、前記二次電池の現時点におけるSOCとに基づいて前記容量回復処理が必要であるか否かを判定し、判定結果が肯定であることを条件として、前記第2の動作モードを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記動作モード選択部は、7日以上に渡って前記容量回復処理が行われていない、または、現在の電池容量が前回の前記容量回復処理が終了した後の電池容量から1%以上減少した、の何れかの条件が成立し、かつ、前記二次電池のSOCが、0%以上20%以下である所定の閾値未満である場合に前記容量回復処理が必要である旨を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記二次電池と電力系統との間で電力を入出力する入出力制御部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 二次電池と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、
    動作モードとして第1の動作モードまたは第2の動作モードのうち何れかを選択する動作モード選択部と、
    前記動作モード選択部が前記第1の動作モードを選択すると、前記二次電池の電池電圧が第1の電圧以下になると前記二次電池の放電を停止させ、前記二次電池の放電電流を第1の電流以下に抑制する第1の放電制御部と、
    前記動作モード選択部が前記第2の動作モードを選択すると、前記二次電池の電池電圧が第2の電圧以下になると前記二次電池の放電を停止させ、前記二次電池の放電電流を第2の電流以下に抑制する第2の放電制御部と、を備え、
    前記第2の放電制御部は、前記二次電池の電池容量を1時間で完全に充電または放電する電流値を1Cとした場合に、前記二次電池の正極端子と負極端子との間に1C以上かつ前記第2の電流以下の放電電流を1秒以上かつ60秒以下の放電時間だけ放電させる放電期間と、30秒以上の時間に渡って、前記正極端子と前記負極端子との間を開放し、または放電期間よりも放電電流を小さくする休止期間と、を1サイクルとし、1または複数のサイクルを実行することによって前記二次電池の容量回復処理を行うものであり、前記第2の電圧は前記第1の電圧よりも低い、または、前記第2の電流は前記第1の電流よりも大きい、のうち少なくとも一方の条件を成立させる
    ことを特徴とする二次電池システム。
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