JP2022177668A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラでの映像確認を妨げることなく、リモート端末からカメラのメニュー操作を行うことが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】外部の操作装置により操作が可能な撮像装置であって、被写体を撮像して第1の画像を出力する撮像部と、撮像部から出力される第1の画像を第1の表示部に表示している状態で、操作装置において、操作装置の第2の表示部に第1の画像とは異なる第2の画像を表示する操作があった場合に、第1の表示部に第2の画像を表示するか否かを制御する制御部とを備える。【選択図】 図4A
Description
本発明は、外部の操作装置からも操作が可能な撮像装置に関するものである。
遠隔操作が可能なカメラの分野において、スマートホンやタブレットデバイス、PCなどのリモート端末と有線や無線で接続し、これらの端末により操作可能なカメラが知られている。
リモート端末によるカメラの制御は、複数人で撮影を行う映像制作の現場において、カメラマンがフォーカスとフレーミングに専念し、アシスタントがその他の設定を操るような役割分担を行うために有用である。
このような構成に加え、カメラの情報もしくはメニュー画面を含み映像上に重畳表示するオンスクリーン表示(OSD)を、映像とともにリモート端末に送信する機能を有するカメラもある。この構成では、リモート端末上ではカメラから受信した映像上にOSDを重畳して表示し、カメラの外装キーと同等のGUIの操作部材を表示する。リモート端末でカメラを操作するユーザーは、映像およびOSDを確認しつつGUI上の操作部材でカメラを操作する。リモート端末でGUI上の操作部材が操作された場合は、操作要求をカメラに対して送信する。
このような構成では、カメラのファインダーに表示される映像にOSDが重畳された画面と同一の画面がリモート端末上にも表示される。そのため、ユーザーはカメラと同じ画面を視認してカメラをリモート操作することができる。また、設計上の利点として、リモート端末独自のメニュー画面を実装する必要がないため、設計の工数を短縮できる。
特許文献1には、撮像装置において、撮像装置を操作するためのメニュー生成情報を、中継装置を介して外部のモニタへ出力する方法が開示されている。中継装置は、撮像装置から受信したメニュー生成情報に基づいたメニュー画像を外部の中継装置に出力し、この外部の中継装置は、外部のモニタにメニュー画像を出力する。中継装置が外部の操作機器から撮像装置の制御信号を受信した場合には、制御信号を撮像装置に対して送信する。
ところで、上記のようなリモート端末で操作可能なカメラにおいて、カメラマンがカメラのファインダーを確認し、アシスタントがリモート端末でメニュー画面を表示してカメラの設定を行う場合がある。この場合、カメラのファインダーにもメニュー画面が表示される。そのため、カメラのファインダーで映像を確認しているカメラマンにとっては、不意に画面にメニューが表示され、映像確認の妨げになる場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラでの映像確認を妨げることなく、リモート端末からカメラのメニュー操作を行うことが可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、外部の操作装置により操作が可能な撮像装置であって、被写体を撮像して第1の画像を出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力される前記第1の画像を第1の表示手段に表示している状態で、前記操作装置において、該操作装置の第2の表示手段に前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示する操作があった場合に、前記第1の表示手段に前記第2の画像を表示するか否かを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、カメラでの映像確認を妨げることなく、リモート端末からカメラのメニュー操作を行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の撮像装置を用いた撮像システムの一実施形態の構成を示す図である。
図1において、撮像システム150は、操作装置101と、操作装置101と無線通信102によって連携動作するビデオカメラ100と、ビデオカメラ100にSDIケーブル103で接続されたモニタ104とを備える。無線通信102は、本実施形態ではWi-Fi(登録商標)を採用するが、これに限定されるわけではない。例えば、bluetooth(登録商標)や、独自の無線通信方式を用いても構わない。あるいは、無線通信の代わりに有線通信であってもよい。すなわちRS-232CやRS-422AやUSBやEthernet(登録商標)など、通信方式を問わず本実施形態に適用することができる。ただし、映像およびOSD(オンスクリーン画像)を送受信できる方式である必要がある。
図2は、本実施形態におけるビデオカメラ100の構成を示すブロック図である。ビデオカメラ100は、レンズ200、CMOS型の撮像素子201、カメラ信号処理部202、記録媒体203、電源204、操作部205、入力I/F206、ROM207、RAM208、CODEC209、OSD(オンスクリーン画像)描画部210を備える。さらに、出力I/F211、LCDパネル212、EVF213、CPU214、通信制御部215、無線モジュール216、アンテナ217、外部出力端子218を備える。各部はCPU214が例えばROM207に格納されたプログラムをRAM208に展開して実行することにより制御され、データバス219を介して、相互間のデータの入出力が行われる。
レンズ200は、フォーカスレンズ、絞り機構などを含む撮影レンズ群を有し、被写体の光学像を形成する。CMOS型の撮像素子201は、A/D変換器を含み、レンズ200により結像された光学像をアナログ電気信号に変換した後、デジタル信号に変換する。なお、撮像素子201は、CMOS型に限定されるわけではなく、CCDなどを用いてもよい。撮像素子201から出力されたデジタル信号は、カメラ信号処理部202によって、所定の画素補間・縮小といったリサイズ処理や、色変換処理、各種補正処理等が施される。さらに、後述するCODEC209によって所定のビットレート、フォーマット形式で圧縮符号化、または圧縮符号化データの復号が行われる。
記録媒体203は、撮影した映像と、映像に付随するメタデータを記録する。電源204は、AC電源やバッテリーであり、ビデオカメラ100の各部に必要な電源の供給を行う。操作部205は、ビデオカメラ100の電源204のON/OFFの制御を行うスイッチや、メニュー表示ボタン、十字キー、あるいはタッチパネルのようなポインティングデバイスを有する。操作部205から入力された操作情報は入力I/F206およびデータバス219を介して、CPU214に入力される。ROM207には、ビデオカメラ100を制御するプログラムが格納されており、CPU214はこのプログラムに基づいて各部を制御する。特に、ROM207には、HTTPサーバープログラムや、操作装置101で動作するWebブラウザーが実行するためのWebアプリケーションが格納されている。RAM208は、CPU214のワークエリアとして機能する。また、後述する通信制御部215において受信した操作装置101のステータス情報も格納される。
CODEC209は、RAM208や記録媒体203に記録されている映像データ及び音声データを再生する。再生された映像は、LCDパネル212および外部出力端子218に接続されたモニタ104に表示される。
OSD描画部210は、ビデオカメラ100の状態や設定を表す文字列やアイコン、および各種の枠やマーカーや各種設定を行うためのメニューといったOSDをRAM208上のVRAMへレンダリングする。文字やアイコンはROM207に格納されており、それをOSD描画部210が読み出してVRAMへレンダリングする。
出力I/F211は、CPU214がプログラムに従い生成したOSDなどの表示データに基づき、LCDパネル212およびEVF213およびモニタ104に対して表示させるための表示信号を出力する。出力I/F211はミキサ回路を含み、映像データとOSDを重畳出力する。また、各出力に合わせてリサイズした信号を出力することができる。各出力には同じ内容のOSDを表示することもできるし、後述の方法で別々の内容を表示することもできる。
CPU214は、ROM207からRAM208にロードされたプログラムを実行する。通信制御部215は、無線モジュール216を介して、操作装置101からビデオカメラ100の撮影に関する設定情報の変更リクエストの受信及び、そのリクエストに対するレスポンス信号の送信を行う。また、操作装置101へ、映像データやWebアプリケーション、OSD画像の送信も行う。映像データとOSD画像は、別個の画像データとして送信してもよいし、出力I/F211で重畳した映像データとOSDの合成画像を送信してもよい。
アンテナ217は電波信号を送受信する。操作装置101に送信するレスポンス信号は、CPU214および通信制御部215によって生成されたパケットデータが、無線モジュール216によって搬送波の周波数帯の変調信号に変換されて、アンテナ217から無線信号として送信される。外部出力端子218は、SDIやHDMI(登録商標)規格を満たす、撮像素子201およびカメラ信号処理部202で生成された映像信号を外部機器に出力する端子である。本実施形態ではSDIを想定して説明するが、SDIに限定されるわけではない。例えば、アナログコンポジット出力であっても構わない。
図3は、本実施形態における操作装置101の構成を示すブロック図である。操作装置101は、電源300、操作部301、入力I/F302、ROM303、RAM304、記録媒体305、CODEC306、出力I/F307、LCDパネル308、無線モジュール309、アンテナ310、CPU311を有する。そして、データバス312を介してデータの入出力が行われる。
電源300は、AC電源やバッテリーであり、操作装置101の各部に必要な電源の供給を行う。操作部301は、ユーザの操作を受け付ける入力デバイスとして、LCDパネル308と一体となったタッチパネル308aを有する。タッチパネル308aは、平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力される入力デバイスであり、操作装置101上で動作するアプリケーションの起動や操作を指示するために用いられる。また、タッチパネル308aは、接触強度(押圧)を取得できるデバイスであってもよい。さらに、操作部301は、操作装置101に電源300からの電源供給の開始と停止を制御するスイッチも含む。操作部301で入力されたユーザーからの操作は、入力I/F302およびデータバス312を介して、CPU311に入力される。
ROM303には、操作装置101を起動するプログラムが格納されており、操作部301の操作によって電源300から電力が供給されると、CPU311の指示により、プログラムがRAM304に読み出される。RAM304は、CPU311のワークエリアとしても機能する。なお、ROM303の代わりに、あるいはRAM304の領域を補うために、ハードディスク装置等の外部記録装置を利用してもよい。
記録媒体305は、外部機器から受信したデータを格納したり、CPU311が実行する一部のアプリケーションのプログラムデータを格納したりする。ROM303もしくは記録媒体305の少なくとも一方にはWebブラウザプログラムが格納されており、無線モジュール309から受信したWebアプリケーションをCPU311によって実行することができる。Webアプリケーションには、ビデオカメラ100の操作部を再現するためのデータが含まれる。
無線モジュール309は、Webアプリケーションや映像データ、OSD画像を受信することができる。また、ユーザーの操作部301への入力情報をビデオカメラ100へ送信することができる。入力情報は、メニュー表示要求も含む。
CODEC306は、RAM304や記録媒体305に記録されているデータを再生し、再生されたデータはLCDパネル308に表示される。出力I/F307は、CPU311がプログラムに従い生成したGUIなどの表示データや、受信した映像データやOSD画像に基づき、LCDパネル308に対して表示させるための表示信号を出力する。また、LCDパネル308は、出力I/F307を介して受信した表示信号を表示する。
アンテナ310は無線信号を送受信する。本実施形態では、HTTPサーバーとして動作する無線通信可能なビデオカメラ100と無線通信を行うことを想定している。ビデオカメラ100と無線通信する際は、操作装置101はHTTPクライアントとして動作する。アンテナ310で受信した信号は、無線モジュール309によって復調およびパケットデータへの変換が行われ、RAM304のバッファ領域を介してCPU311に入力される。また、受信を完了した際にビデオカメラ100に送信するレスポンス信号は、CPU311によりパケットデータに変換され、無線モジュール309によって搬送波の周波数帯の変調信号に変換されて、アンテナ310からビデオカメラ100に送信される。
CPU311は、ROM303や記録媒体305や無線モジュール309からRAM304にロードされたプログラムを実行する。また、CPU311はプログラムの動作タイミングを調整するためのタイマー機能を備えている。
図4A~図4Dは、本実施形態におけるビデオカメラ100の動作を示すフローチャートである。これらのフローチャートは、CPU214がROM207または記録媒体203に記憶されたプログラム、あるいは無線モジュール216を介して取得したプログラムに基づいて動作し、ビデオカメラ100の各部を制御することによって実現される。なお、図5はOSDのレイヤー構成を示す図である。レイヤー501~レイヤー503は、OSD描画部210によって描画されるOSDのレイヤーである。各レイヤーはRAM208の領域に生成される。レイヤー501は、状態表示レイヤーを示す。レイヤー502は、メニュー表示レイヤーを示す。レイヤー503は、メッセージ表示レイヤーを示す。図6A~図6Fは、LCDパネル212、EVF213、モニタ104、操作装置101に表示される画面構成を示す図である。図5および図6A~図6Fの各図については、図4A~図4Dのフローチャートとともに説明する。
図4Aは、ビデオカメラ100の全体動作を示すフローチャートである。
ステップS4101では、CPU214は、操作部205によってシステムの起動が指示されたか否かを判定する。CPU214は、指示されていると判定した場合は、ステップS4102へ処理を進め、そうでなければ、そのまま待機する。
ステップS4102では、CPU214は、ROM207に記憶された設定情報やフラグをRAM208に読み出す。
ステップS4103では、CPU214は、操作部205によってシャットダウンが指示されたか否かを判定する。CPU214は、指示されていると判定した場合は、ステップS4104へ処理を進め、そうでなければ、ステップS4105へ処理を進める。
ステップS4104では、CPU214は、RAM208に記憶された設定情報やフラグを電源切の状態でも保持できるよう、ROM207に記憶する。その後、CPU214は、ステップS4101へ処理を戻す。
ステップS4105では、CPU214は、撮像素子201により映像を撮像し、カメラ信号処理部202によって映像に処理を施すように制御する。
ステップS4106では、CPU214は、図5のレイヤー501に対し、OSD描画部210がビデオカメラ100の状態や設定を表す文字列やアイコン、および各種の枠やマーカーといった状態表示を描画するように制御する。カメラの状態や各種の枠やマーカーの設定値は、RAM208から読み出される。
ステップS4107では、CPU214は、ビデオカメラ100でメニュー画面を表示している状態か否かを判定する。CPU214は、メニュー画面を表示していると判定した場合は、処理をステップS4108へ進め、そうでなければ、処理をステップS4109へ進める。
ステップS4108では、CPU214は、後述の図4Bのフローチャートに基づいて、ビデオカメラ100でメニュー画面を表示している状態でのメニュー操作および出画処理を行う。
ステップS4109では、CPU214は、操作装置101でメニュー画面を表示している状態か否か(表示中か否か)を判定する。CPU214は、メニュー画面を表示していると判定した場合は、処理をステップS4110へ進める、そうでなければ、処理をステップS4111へ進める。
ステップS4110では、CPU214は、後述の図4Cのフローチャートに基づいて、操作装置101でメニュー画面を表示している状態でのメニュー操作および出画処理を行う。
ステップS4111では、CPU214は、後述の図4Dのフローチャートに基づいて、メニュー画面の表示操作と出画処理を行う。
ステップS4112では、CPU214は、操作部205によってシステムの停止が指示されたか否かを判定する。CPU214は、指示されていると判定した場合は、このフローを終了し、そうでなければ、ステップS4103へ処理を戻す。
図4Bは、ステップS4108で実行される、ビデオカメラ100でメニュー画面を表示している状態でのメニュー操作および出画処理のフローチャートである。
ステップS4201では、CPU214は、操作部205によるメニュー操作によってメニュー設定が変更されたか否かを判定する。メニュー設定は、「カメラとリモート端末のメニュー表示を排他にする」設定、「リモート端末でのメニュー表示に連動してメニューを表示する」設定、および「連動表示するメニューは透過度を上げて表示する」設定を含む。CPU214は、メニュー設定が変更されたと判定した場合は、処理をステップS4202へ進め、そうでなければ、処理をステップS4203へ進める。
ステップS4202では、CPU214は、設定された値をRAM208に保存する。
ステップS4203では、CPU214は、メニュー画面を閉じるか否かを判定する。CPU214は、メニューを閉じると判定した場合は、処理をステップS4204へ進め、そうでなければ、処理をステップS4206へ進める。
ステップS4204では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501を重畳した画面を出力する。図6Aはこのときの画面構成を示している。画面には、映像601が表示され、状態表示602は、ビデオカメラ100が記録状態であることを示している。
ステップS4205では、CPU214は、レイヤー501のOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。図6BはこのときのOSD画像を示す。なお、送信する映像データおよびOSD画像は、操作装置101のLCDパネル308において映像データにOSD画像が重畳され、図6Aのように表示されることを想定している。その後、このフローを終了する。
ステップS4206では、CPU214は、レイヤー502に対し、OSD描画部210がメニューを描画するように制御する。メニュー情報は、OSD描画部210によってRAM208から読み出される。
ステップS4207では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501およびレイヤー502を重畳した画面を出力する。図6Cはこのときの画面構成を示している。画面には、メニュー603が表示されている。
ステップS4208では、CPU214は、レイヤー501とレイヤー502を重畳したOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。その後、このフローを終了する。
図4Cは、ステップS4110で実行される処理を示すフローチャートであり、操作装置101でメニュー画面を表示している状態でのメニュー操作および出画処理の流れを示している。
ステップS4301では、CPU214は、操作部205によるメニュー操作に関わるキー操作があったか否かを判定する。CPU214は、操作があったと判定した場合は、処理をステップS4302へ進め、そうでなければ、処理をステップS4309へ進める。
ステップS4302では、CPU214は、操作部205による操作がメニューボタン押下によるメニュー表示要求であったか否かを判定する。CPU214は、メニュー表示要求であると判定した場合は、処理をステップS4303に進め、そうでなければ、処理をステップS4304に進める。
ステップS4303では、CPU214は、ビデオカメラ100の「カメラとリモート端末のメニュー表示を排他にする」の設定がONかOFFを判定する。この設定は、ONの場合は操作装置101においてメニューを表示している場合は、ビデオカメラ100におけるメニュー表示および操作が不可能になる設定である。この設定値は、ステップS4202またはステップS4311において設定されRAM208に保存されており、この時点でRAM208から読み出される。以降に登場する判定に用いる設定についても同様である。CPU214は、上記の設定がONであると判定した場合は、処理をステップS4304へ進め、そうでなければ、処理をステップS4310へ進める。
ステップS4304では、CPU214は、OSD描画部210が、レイヤー503に対し、メニュー操作を受け付けない旨のメッセージを描画するように制御する。メッセージ内容は、OSD描画部210によってRAM208から読み出される。
ステップS4305では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501およびレイヤー503を重畳した画面を出力する。図6Dはこのときの画面構成を示している。画面には、メニュー操作を受け付けない旨のメッセージ604が表示されている。なお、本実施形態ではテキストによってメッセージ内容を表示するが、テキストに限定されるわけではない。例えば、図やマークなどによってメッセージ内容を示唆しても構わない。その後、このフローを終了する。
ステップS4306では、CPU214は、レイヤー502に対し、OSD描画部210がメニューを描画するように制御する。
ステップS4307では、CPU214は、OSD描画部210が、レイヤー503に対し、ビデオカメラ100でメニューボタンが押下された旨のメッセージを描画するように制御する。
ステップS4308では、CPU214は、レイヤー501とレイヤー502とレイヤー503を重畳したOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。図6EはこのときのOSD画像を示す。画面には、ビデオカメラ100でメニューボタンが押下された旨のメッセージ605が表示されている。なお、ステップS4305と同様にメッセージ内容の表示はテキストに限定されるわけではない。
ステップS4309では、CPU214は、無線モジュール216で受け取った操作装置101からのメニュー操作要求によって、メニュー設定が変更されたか否かを判定する。CPU214は、メニュー設定が変更された場合は、処理をステップS4311に進め、そうでなければ、処理をステップS4312に進める。
ステップS4310では、CPU214は、操作部205によるメニュー操作によってメニュー設定が変更されたか否かを判定する。CPU214は、変更されたと判定した場合は、処理をステップS4311に進め、そうでなければ、処理をステップS4312に進める。
ステップS4311では、CPU214は、設定された値をRAM208に保存する。
ステップS4312では、CPU214は、メニュー画面を閉じるか否かを判定する。CPU214は、メニュー画面とを閉じると判定した場合は、処理をステップS4313へ進め、そうでなければ、処理をステップS4315へ進める。
ステップS4313では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501を重畳した画面を出力する。
ステップS4314では、CPU214は、レイヤー501のOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。その後、このフローを終了する。
ステップS4315では、CPU214は、レイヤー502に対し、OSD描画部210がメニューを描画するように制御する。
ステップS4316では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501およびレイヤー502を重畳した画面を出力する。
ステップS4317では、CPU214は、レイヤー501とレイヤー502を重畳したOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。その後、このフローを終了する。
図4Dは、ステップS4111で実行される処理を示すフローチャートであり、ビデオカメラ100もしくは操作装置101からのメニューの表示要求があった場合の処理および出画処理を示している。
ステップS4401では、CPU214は、操作部205のメニューボタン押下によるメニューの表示要求があったか否かを判定する。CPU214は、メニューの表示要求があったと判定した場合は、処理をステップS4402へ進め、そうでなければ、処理をステップS4405へ進める。
ステップS4402では、CPU214は、レイヤー502に対し、OSD描画部210がメニューを描画するように制御する。
ステップS4403では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501およびレイヤー502を重畳した画面を出力する。
ステップS4404では、CPU214は、レイヤー501とレイヤー502を重畳したOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。その後、このフローを終了する。
ステップS4405では、CPU214は、操作部301のメニューボタン押下によるメニューの表示要求があったか否かを判定する。CPU214は、メニューの表示要求があったと判定した場合は、処理をステップS4406へ進め、そうでなければ、処理をステップS4425へ進める。
ステップS4406では、CPU214は、LCDパネル212の「リモート端末でのメニュー表示に連動してメニューを表示する」の設定がONかOFFかを判定する。この設定は、ONの場合は操作装置101でメニューを表示したときに、連動してLCDパネル212にもメニューを表示する設定である。CPU214は、ONであると判定した場合は、処理をステップS4407へ進め、そうでなければ、処理をステップS4411へ進める。
ステップS4407では、CPU214は、LCDパネル212の「連動表示するメニューは透過度を上げて表示する」の設定がONかOFFを判定する。この設定は、ONの場合は、操作装置101でのメニュー表示操作に連動してLCDパネル212にメニューを表示する場合に、透過度を上げてメニューを表示する設定である。CPU214は、ONであると判定した場合は、処理をステップS4408へ進め、そうでなければ、処理をステップS4409へ進める。
ステップS4408では、CPU214は、レイヤー502に対し、OSD描画部210によって透過度を一定の値に上げてメニューを描画するように制御する。
ステップS4409では、CPU214は、レイヤー502に対し、OSD描画部210によってメニューを描画するように制御する。
ステップS4410では、CPU214は、LCDパネル212に対し、映像にレイヤー501およびレイヤー502を重畳した画面を出力する。なお、図6Fは、ステップS4408の処理によって透過度を上げてメニューを描画した場合の画面を示す。
ステップS4411では、CPU214は、LCDパネル212に対し、映像にレイヤー501を重畳した画面を出力する。
ステップS4412では、CPU214は、EVF213の「リモート端末でのメニュー表示に連動してメニューを表示する」の設定に基づき、ステップS4406と等価な判定を行う。CPU214は、ONであると判定した場合は、処理をステップS4413へ進め、そうでなければ、処理をステップS4417へ進める。
ステップS4413では、CPU214は、EVF213の「連動表示するメニューは透過度を上げて表示する」の設定に基づき、ステップS4407と等価な処理を行う。CPU214は、ONであると判定した場合は、処理をステップS4414へ進め、そうでなければ、処理をステップS4415へ進める。
ステップS4414では、CPU214は、ステップS4408と等価な処理を行う。ステップS4415では、CPU214は、ステップS4409と等価な処理を行う。ステップS4416では、CPU214は、EVF213に対し、ステップS4410と等価な処理を行う。ステップS4417では、CPU214は、EVF213に対し、ステップS4411と等価な処理を行う。
ステップS4418では、CPU214は、入力I/F206にSDI端子が接続されているか否かを判定する。CPU214は、接続されていると判定した場合は、処理をステップS4419へ進め、そうでなければ、処理をステップS4404へ進める。
ステップS4419では、CPU214は、入力I/F206のSDI端子の「リモート端末でのメニュー表示に連動してメニューを表示する」の設定に対し、ステップS4406と等価な判定を行う。CPU214は、ONであると判定した場合は、処理をステップS4420へ進め、そうでなければ、処理をステップS4424へ進める。
ステップS4420では、CPU214は、入力I/F206のSDI端子の「連動表示するメニューは透過度を上げて表示する」の設定に基づき、ステップS4407と等価な判定を行う。CPU214は、ONであると判定した場合は、処理をステップS4421へ進め、そうでなければ、処理をステップS4422へ進める。
ステップS4421では、CPU214は、ステップS4408と等価な処理を行う。ステップS4422では、CPU214は、ステップS4409と等価な処理を行う。
ステップS4423では、CPU214は、入力I/F206のSDI端子に対し、ステップS4410と等価な処理を行う。
ステップS4424では、CPU214は、入力I/F206のSDI端子に対し、ステップS4411と等価な処理を行う。
ステップS4425では、CPU214は、各表示部および出力部に対し、映像にレイヤー501を重畳した画面を出力する。
ステップS4426では、CPU214は、レイヤー501のOSD画像を生成し、無線モジュール216を介して映像データおよびOSD画像を操作装置101へ送信する。その後、このフローを終了する。
本実施形態のビデオカメラ100によれば、ビデオカメラ100が操作装置101からメニュー画面の表示を要求された場合に、操作装置101ではメニュー画面を表示するが、ビデオカメラ100ではメニュー画面を表示しないようにすることができる。そのため、ビデオカメラ100を操作するカメラマンは映像の確認に集中でき、操作装置101を操作するアシスタントはカメラマンを邪魔することなくビデオカメラ100の設定を変更することができる。
また、このときにカメラマンが確認する画面には、映像とともにビデオカメラ100の状態を示す情報が表示されている。そのため、カメラマンは少なくともカメラ操作において最も重要である記録中であるか否かや、タイムコード(時間情報)を確認しつつ映像を確認することができる。このような表示制御を、明示的な切替操作を意識することなく、必要なメニュー操作に連動して行うことができる。また、メニュー画面の表示を要求されていないときは、ビデオカメラ100と操作装置101との双方で、同一の情報を視認することができる。設計上の利点として、操作装置101独自のメニュー画面を実装する必要がないため、設計の工数を短縮できる。
ビデオカメラ100および操作装置101の双方でメニュー画面を開いていない状態でビデオカメラ100からメニュー画面を開いた場合には、それに連動して操作装置101のメニュー画面も開くことができる。そのため、操作装置101を使用しているアシスタントはカメラマンによる設定変更を全て把握することができる。
ビデオカメラ100の設定では、操作装置101でメニュー画面を表示しているときは、ビデオカメラ100でのメニュー操作を受け付けない設定をすることができる。そのため、アシスタントが操作装置101でメニュー操作をしているときにカメラマンがビデオカメラ100からもメニュー操作を行い、誤操作が発生するケースを回避することができる。このとき、ビデオカメラ100ではメニュー画面が操作装置101で開かれているため操作を受け付けないことが分かるような表示ができ、操作装置101ではビデオカメラ100からメニュー表示操作があった旨を表示できる。そのため、カメラマンはアシスタントがメニュー操作中であることを認識でき、アシスタントはカメラマンがメニューを操作したいことを認識することができる。
ビデオカメラ100の設定では、アシスタントが操作装置101でメニュー画面を表示しているときに、カメラマンがビデオカメラ100でメニュー画面を開く操作をした場合は、ビデオカメラ100でもメニュー画面を開ける設定ができる。そのため、アシスタントが操作装置101でメニューを開いているときに、カメラマンが本体でメニュー画面を開いてアシスタントによるメニュー操作を把握することができる。また、別の設定では、操作装置101でのメニュー画面の表示に連動して、ビデオカメラ100では透過度を上げてメニュー画面を表示することもできる。そのため、アシスタントの操作によって不意にビデオカメラ100にメニュー画面が表示された場合でも、カメラマンは映像を引き続き確認でき、かつアシスタントによるメニュー操作を把握することができる。
以上のような構成では、ユーザーはビデオカメラ100と同一のメニュー画面で操作装置101からビデオカメラ100を操作できるため、操作装置101独自の操作系を習熟する負担がかからない。設計上の工数の観点では、ビデオカメラ100と操作装置101のメニュー画面を共通にできるため、メニュー画面の実装が一つで済み、操作装置101の独自のメニュー画面を実装する工数が短縮できる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて、プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含まれる。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。
また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
100:ビデオカメラ、101:操作装置、102:無線通信、103:SDIケーブル、104:モニタ、200:レンズ、201:撮像素子、202:カメラ信号処理部、203:記録媒体、204:電源、205:操作部、207:ROM、208:RAM。210:OSD描画部、212:LCDパネル、213:CPU、214:EVF、215:通信制御部
Claims (15)
- 外部の操作装置により操作が可能な撮像装置であって、
被写体を撮像して第1の画像を出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される前記第1の画像を第1の表示手段に表示している状態で、前記操作装置において、該操作装置の第2の表示手段に前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示する操作があった場合に、前記第1の表示手段に前記第2の画像を表示するか否かを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像装置の情報もしくは各種の設定を行うためのメニューを含むオンスクリーン画像を描画する描画手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の画像と前記オンスクリーン画像を合成する合成手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記第2の画像は、前記操作装置で操作を行うためのメニュー画面であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第1の表示手段に前記メニュー画面を表示する場合に、前記操作装置の第2の表示手段にも前記メニュー画面を表示させるべく、前記メニュー画面を前記操作装置に出力することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記操作装置において前記メニュー画面を表示中である場合に、前記撮像装置において前記メニュー画面の表示が指示された場合は、前記制御手段は、前記第1の表示手段に、前記第1の画像を表示したままとすることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記操作装置において前記メニュー画面を表示中である場合に、前記撮像装置において前記メニュー画面の表示が指示された場合は、前記制御手段は、前記第1の表示手段に、前記撮像装置におけるメニュー画面の表示の指示を受け付けない旨の表示を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記操作装置において前記メニュー画面を表示中である場合に、前記撮像装置において前記メニュー画面の表示が指示された場合は、前記制御手段は、前記撮像装置において前記メニュー画面の表示が指示された旨を示す第1の表示を前記操作装置の第2の表示手段に表示させるべく、前記第1の表示を前記操作装置に出力することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
- 前記操作装置において前記メニュー画面を表示中である場合に、前記撮像装置において前記メニュー画面の表示が指示された場合は、前記制御手段は、前記第1の表示手段に表示させるメニュー画面を、前記操作装置の第2の表示手段にも表示させるべく、該メニュー画面を前記操作装置に出力することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記撮像手段から出力される前記第1の画像を第1の表示手段に表示している状態で、前記操作装置において、該操作装置の第2の表示手段に前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示する操作があった場合に、前記制御手段は、前記第1の表示手段に前記第2の画像を透過度を上げて表示することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、少なくとも前記撮像装置が撮像している状態か否かを示す表示を前記第1の表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、少なくとも前記撮像装置の撮像の時間情報を示す表示を前記第1の表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 被写体を撮像して第1の画像を出力する撮像手段を備え、外部の操作装置により操作が可能な撮像装置を制御する方法であって、
前記撮像手段から出力される前記第1の画像を第1の表示手段に表示している状態で、前記操作装置において、該操作装置の第2の表示手段に前記第1の画像とは異なる第2の画像を表示する操作があった場合に、前記第1の表示手段に前記第2の画像を表示するか否かを制御する制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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