JP2019075633A - 撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置から離れた位置にいるユーザが平易に、撮像装置のメニューを操作できるようにすること。【解決手段】中継装置が、撮像装置から出力されたメニュー生成情報を重畳した映像信号を受信し、リモコンからの制御信号により、中継装置がメニュー生成情報からメニュー画像の生成を行い、必要に応じて、メニュー画像を重畳した映像信号を出力する。【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置を遠隔操作することができる撮像システムに関する。
近年、ビデオカメラにより処理される画像の高精細化が進んでいる。高精細な画像としては、1920×1080個の画素で構成されるFHD(Full High Definition)画像、2048×1080個の画素で構成される2K画像がある。特にFHD画像は、テレビ放送に採用され一般的に知られている。最近では、FHD画像の4倍の3840×2160個の画素で構成されるQFHD(Quad Full High Definition)画像、4096×2160個の画素で構成される4K画像も知られている。そして、さらに高精細な画像として、FHD画像の16倍の7680×4320個の画素で構成されるUHD(Ultra High Definition)画像、8192×4320個の画素で構成される8K画像が知られるようになってきている。
現在、UHD画像または8K画像を撮像するためのビデオカメラは、撮像センサで撮像されたベイヤー配列の画像データ(以下、RAW画像と呼ぶ)に現像処理および画像処理を行い、秒間60枚のフレームレートで出力するシステムが主流となっている。
しかしながら、取り扱うデータ量が増大しているため、ビデオカメラですべての処理を行うシステムでは、ビデオカメラの小型化が難しく、機動性や取り回し易さが失われてしまう。そこで、ビデオカメラでは、現像処理および画像処理を行わずにRAW画像を出力し、ビデオカメラとは別の装置で現像処理および画像処理を行うことで、ビデオカメラの機動性を向上させたシステムが想定される。
このようなシステムは、様々な撮影現場に使用することが想定される。例えば、俯瞰画像を撮影して放送するための雲台システムが想定される。このような雲台システムでは、ユーザがビデオカメラを直接操作するのではなく、中継車または副調整室にあるリモートコントローラから中継装置を介してビデオカメラを操作することになることが想定される。
特許文献1には、リモートコントローラから中継装置を介して他の装置を制御する方法が記載されている。
上述のようなシステムでは、RAW画像はそのまま記録するか、現像して記録するため、RAW画像にビデオカメラのメニューの重畳は行わず、メニューを出力するための別の手段を用意するのが一般的である。
しかしながら、メニューを出力するための別の手段を用意すると、出力コネクタの本数が増大し、撮像装置と中継器の小型化の実現が困難になる。
そこで、本発明は、撮像システムにおいて、撮像装置から離れた位置にいるユーザが平易に、撮像装置のメニューを操作できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像システムは、
一つ以上の撮像装置と、一つ以上の中継装置と、前記一つ以上の撮像装置と前記一つ以上の中継装置とを操作する操作機器とを有する撮像システムであって、前記撮像装置は、撮像映像出力手段と、前記撮像装置の情報表示画像生成のために必要な情報表示情報を生成する情報表示画像情報生成手段と、前記撮像映像出力手段に前記情報表示画像情報生成手段により生成された情報表示情報を重畳した情報表示情報重畳画像を生成する情報表示情報重畳手段と、前記情報表示情報重畳画像を出力する情報表示情報重畳画像出力手段と、前記操作機器からの制御信号を前記中継装置から受信する第一の制御信号受信手段と、を有し、前記中継装置は、前記撮像映像出力手段の出力を受信する撮像映像受信手段と、前記情報表示情報重畳画像出力手段により重畳された、情報表示情報から情報表示画像を生成する情報表示画像生成手段と、前記情報表示画像生成手段により生成された情報表示画像を重畳した情報表示重畳画像を生成する情報表示画像重畳手段と、前記操作機器からの制御信号を受信する第二の制御信号受信手段と、前記操作機器からの制御信号を前記撮像装置に送信する第一の制御信号送信手段と、を有し、前記操作機器は、制御信号を前記中継装置に送信する第二の制御信号送信手段を有し、前記第二の制御信号送信手段により送信された前記制御信号により、前記中継装置は前記情報表示画像生成手段により情報表示画像を生成することを特徴とする。
一つ以上の撮像装置と、一つ以上の中継装置と、前記一つ以上の撮像装置と前記一つ以上の中継装置とを操作する操作機器とを有する撮像システムであって、前記撮像装置は、撮像映像出力手段と、前記撮像装置の情報表示画像生成のために必要な情報表示情報を生成する情報表示画像情報生成手段と、前記撮像映像出力手段に前記情報表示画像情報生成手段により生成された情報表示情報を重畳した情報表示情報重畳画像を生成する情報表示情報重畳手段と、前記情報表示情報重畳画像を出力する情報表示情報重畳画像出力手段と、前記操作機器からの制御信号を前記中継装置から受信する第一の制御信号受信手段と、を有し、前記中継装置は、前記撮像映像出力手段の出力を受信する撮像映像受信手段と、前記情報表示情報重畳画像出力手段により重畳された、情報表示情報から情報表示画像を生成する情報表示画像生成手段と、前記情報表示画像生成手段により生成された情報表示画像を重畳した情報表示重畳画像を生成する情報表示画像重畳手段と、前記操作機器からの制御信号を受信する第二の制御信号受信手段と、前記操作機器からの制御信号を前記撮像装置に送信する第一の制御信号送信手段と、を有し、前記操作機器は、制御信号を前記中継装置に送信する第二の制御信号送信手段を有し、前記第二の制御信号送信手段により送信された前記制御信号により、前記中継装置は前記情報表示画像生成手段により情報表示画像を生成することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像システムは、
一つ以上の撮像装置と、一つ以上の中継装置と、前記一つ以上の撮像装置と前記一つ以上の中継装置とを操作する操作機器とを有する撮像システムであって、前記撮像装置は、撮像映像出力手段と、前記撮像装置の情報表示画像を生成する情報表示画像生成手段と、前記撮像映像出力手段に前記情報表示画像を重畳した情報表示重畳画像を生成する情報表示画像重畳手段と、前記情報表示重畳画像を出力する情報表示重畳画像出力手段と、前記操作機器からの制御信号を前記中継装置から受信する第一の制御信号受信手段と、を有し、前記中継装置は、前記撮像映像出力手段の出力を受信する撮像映像受信手段と、前記情報表示重畳画像出力手段により重畳された、情報表示画像を抽出する情報表示画像抽出手段と、前記操作機器からの制御信号を受信する第二の制御信号受信手段と、前記操作機器からの制御信号を前記撮像装置に送信する第一の制御信号送信手段と、を有し、前記操作機器は、制御信号を入力する制御信号入力手段と、前記制御信号入力手段から入力された前記制御信号を前記中継装置に送信する第二の制御信号送信手段とを有し、前記第二の制御信号送信手段により送信された制御信号により、前記中継装置は前記情報表示画像抽出手段により情報表示画像を抽出することを特徴とする。
一つ以上の撮像装置と、一つ以上の中継装置と、前記一つ以上の撮像装置と前記一つ以上の中継装置とを操作する操作機器とを有する撮像システムであって、前記撮像装置は、撮像映像出力手段と、前記撮像装置の情報表示画像を生成する情報表示画像生成手段と、前記撮像映像出力手段に前記情報表示画像を重畳した情報表示重畳画像を生成する情報表示画像重畳手段と、前記情報表示重畳画像を出力する情報表示重畳画像出力手段と、前記操作機器からの制御信号を前記中継装置から受信する第一の制御信号受信手段と、を有し、前記中継装置は、前記撮像映像出力手段の出力を受信する撮像映像受信手段と、前記情報表示重畳画像出力手段により重畳された、情報表示画像を抽出する情報表示画像抽出手段と、前記操作機器からの制御信号を受信する第二の制御信号受信手段と、前記操作機器からの制御信号を前記撮像装置に送信する第一の制御信号送信手段と、を有し、前記操作機器は、制御信号を入力する制御信号入力手段と、前記制御信号入力手段から入力された前記制御信号を前記中継装置に送信する第二の制御信号送信手段とを有し、前記第二の制御信号送信手段により送信された制御信号により、前記中継装置は前記情報表示画像抽出手段により情報表示画像を抽出することを特徴とする。
本発明に係る撮像システムによれば、中継器を経由して撮像装置のメニューを表示することで、撮像装置から離れた位置にいるユーザが平易に、撮像装置のメニューを操作することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
図1を参照して、実施形態1における撮像システムのシステム構成の概要を説明する。
図1を参照して、実施形態1における撮像システムのシステム構成の概要を説明する。
撮像装置101は、撮像を行い、撮像されたRAW画像を4本の同軸ケーブルを有する第1の同軸ケーブル群102を経由して中継器103に送信する。
中継器103は、第1の同軸ケーブル群102を経由して受信した信号を処理し、16本の同軸ケーブルを有する第2の同軸ケーブル群104を経由して表示装置105に出力する。
表示装置105は、中継器103から送信された信号を第2の同軸ケーブル群104を介して受信し、それらの信号から映像信号を復元し、表示を行う。
リモートコントローラ106は、ユーザの操作を受け付け、リモコンケーブル107を介して中継器103の制御を行う。
また、中継器103は、リモートコントローラ106からの制御信号を、リモコンケーブル108を介し、必要に応じて撮像装置101に伝送を行い、撮像装置101を制御する。上述の方法により、ユーザはリモートコントローラ106を用いて撮像装置101、中継器103をそれぞれ制御することができる。
次に、図3を参照して、実施形態1における撮像装置101の構成要素を説明する。撮像装置101の各構成要素は、制御信号および画像データを伝送するための伝送路である内部バス306に接続されている。
リモコン送受信部301は、接続端子に接続されたリモコンケーブル108を介し、中継器103に対して制御コマンドの送受信を行う。
操作部302は、ボタン、ダイヤル、タッチパネルなどを有し、ユーザの操作に応じた信号を制御部303に送信する。
制御部303はCPU(Central Processing Unit)などを有し、リモコン送受信部301からの制御コマンドを解釈したり、操作部302からの入力を検出したりして、撮像装置101の各構成要素を制御する。制御部303は、各種処理で作成したデータを一時的にRAM304に記録し、必要に応じて読み込む。
RAM304は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリから構成され、画像データや管理情報、あるいは、制御部303の制御のために必用な各種の情報を記憶する。
フラッシュメモリ305は、電気的にデータを消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部303を動作させるために必要なプログラムやカメラ固有の調整データ等が予め書きこまれている。
メニュー生成部311は、撮像装置101の設定や状態、またその設定を変更するために必要な情報を示す文字や記号、絵などを生成するためのメニュー生成データである項目IDを生成して、メニュー重畳部309に送信する。項目IDについての詳細は後ほど述べる。
撮像部307は、有効画素が横8192画素で縦4320画素である撮像素子(例:CMOSセンサ)とA/D変換部とを有する。撮像部307の撮像素子は、図2に示すようなベイヤー構造を有する。撮像部307の撮像素子は、レンズユニットを介して取り込まれた被写体の光学像を画像信号に変換する。そして、撮像部307のA/D変換部は、撮像部307の撮像素子で生成された画像信号をデジタル化し、R、Gr、GbおよびB(赤、緑、緑および青)の色データで構成される8K RAW画像データを生成する。
なお、実施形態1では、撮像部307により、1/60秒ごとに1フレームずつのRAW画像データが生成されるものとする。ここで、RAW画像を構成している有効画素の各色は、それぞれ横4096画素、縦2160画素あり、これを8K RAW画像と呼ぶ。
撮像部307により生成された8K RAW画像データは、メニュー重畳部309に送信される。メニュー重畳部309は、撮像部307から受信した画像データと、メニュー生成部311で生成された項目IDをマッピング部308へ送信する。マッピング部308は、受信したR、Gr、Gb、Bの画像データやアンシラリーデータを、SDIの映像信号伝送規格の映像データ部分およびブランキング部分に重畳するようにマッピングを行い、スクランブルをかけて、データ送信部310に送信する。具体的には、まず、マッピング部308は、受信したR、Gr、Gb、BのRAW画像データを、1秒当たり60フレームずつ、RAM304に記録する。
次に、マッピング部308は、RAM304に記録された8K RAW画像を、2フレームずつ同時に1/30秒かけて、かつ、空間的に4分割して読み出す。すなわち、マッピング部308は、RAM304に、8K RAW画像を毎秒60フレーム書き込み、毎秒30フレーム8並列のRAW画像として読み出す。
ここで、空間的に4分割とは、図4のように、8K RAW画像を左上、右上、左下、右下の4つの画像へ分割することを言い、この分割した画像を4K RAW画像と呼ぶ。4K RAW画像ぞれぞれの有効画素は、横4096画素、縦2160画素あり、有効画素の各色は、それぞれ横2048画素、縦1080画素ある。
続いて、マッピング部308はRAM304から毎秒30フレームずつ8並列に読み出した4K RAW画像のR、Gb、B、Grの各画素を、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)のST 425−1で規定されている3G−SDIのRGBAの部分にマッピングするように並び替える。そして、マッピング部308は、映像タイミング基準コードSAV(Start of Active Video)、EAV(End of Active Video)、巡回冗長検査CRC(Cyclic Redundancy Check)コード、ライン番号を多重し、さらにメニュー生成部311で生成した項目IDを重畳させた各種アンシラリーデータを多重したデータストリームを生成する。
ここで重畳するアンシラリーデータについて説明する。
図17にアンシラリーデータパケットの1パケット分の構造を示す。
アンシラリーデータパケット1700は、SMPTEで規定されているアンシラリーデータに付加するADF(補助データフラグ)1701、DID(データ識別ワード)1702、SDID(第2データ識別ワード)1703、DC(データカウント)1704、UDW(ユーザデータワード)1705、CS(誤り検出符号)1706で構成されている。前述した項目IDはUDW1705部分に重畳される。UDW1705のワード数は最大255であるため、項目IDが255ワードを超える情報量であった場合は必要に応じて、複数のパケットのUDW1705を用いて情報を重畳させる。
データストリーム生成後、マッピング部308は、8並列の3G−SDIのデータストリームにマッピングした信号を、4並列の6G―SDIのデータストリームにマッピングした信号に多重化し、それぞれにスクランブルをかけて、データ送信部310に送信する。
ここで、図11を参照して撮像装置101におけるアンシラリーデータのマッピング方法について説明する。
図11は、SMPTE ST 425−1で規定されている、3G−SDI RGBA 4:4:4:4 10Bit(以下、4K RAW 30P)画像のフレームマップ1100を示す。
1101は4K RAW 30P画像の有効画素を示す。1102は4K RAW 30P画像のHアンシラリ領域であり、主にオーディオ情報などを重畳させる。1103は4K RAW 30P画像上方の∨アンシラリ領域であり、実施形態1におけるメニュー画像データはこのアンシラリ領域の一部に重畳される。1104は4K RAW 30P画像下方の∨アンシラリ領域である。1105は4K RAW 30P画像上方の∨アンシラリ領域におけるメニュー画像データ重畳領域である。アンシラリーデータは、SMPTEのST 291に準拠してSDI信号に重畳される。アンシラリーデータパケット1700は∨アンシラリ1103の領域に重畳される。∨アンシラリ1103の領域内であれば、連続した形で重畳してもよいし、不連続な形で重畳してもよい。
データ送信部310は、マッピング部308から受信した画像データをシリアルデータに変換し、4つのBNC端子で構成される不図示の外部インターフェースを介して、シリアルデジタル信号を同軸ケーブル群102経由で中継器103に出力する。
次に、図7を参照して、実施形態1における中継器103の構成要素を説明する。中継装置103の各構成要素は、制御信号および画像データを伝送するための伝送路である内部バス707に接続されている。
第1のリモコン送受信部701は、不図示の端子に接続されたケーブル108を介し、撮像装置101に対して制御コマンドの送受信を行う。
第2のリモコン送受信部702は、不図示の端子に接続されたリモコンケーブル107を介し、リモートコントローラ106に対して制御コマンドの送受信を行う。
制御部704はCPU(Central Processing Unit)などを有し、第1のリモコン送受信部701、第2のリモコン送受信部702からの制御コマンドを解釈して、中継器103の各構成要素に対してタイミングの同期をとりながら制御する。制御部704は各種処理で作成したデータを一時的にRAM705に記録し、必要に応じて読み込む。
RAM705は、DRAM等の揮発性メモリから構成され、画像データや管理情報、あるいは、制御部704の制御のために必要な各種の情報を記憶する。
フラッシュメモリ706は、電気的にデータを消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部704を動作させるために必要なプログラムやカメラ固有の調整データ等が予め書きこまれている。また、後述するメニュー画像生成に必要な、項目IDに連動したメニューデータと、そのメニューデータを画像に埋め込む際の座標位置情報と、メニューデータに連動した参照データテーブル情報、アイコン情報、カーソル情報などの情報が書き込まれている。
メニュー生成部710は、デマッピング部709から送信される項目IDを受信して、前述のフラッシュメモリ706に予め入れられたメニュー生成に必要な情報により、メニュー画面を復元する。メニュー画面の復元方法ついては後ほど述べる。
データ受信部708は、不図示の4つのBNC端子で構成される外部インターフェースを介して画像データを受信する受信部である。データ受信部708は、同軸ケーブル群102を介して撮像装置101から出力される8K RAW画像データを受信する。データ受信部708は、受信したシリアルデジタル信号をパラレルデータに変換し、デマッピング部709に送信する。
デマッピング部709は、データ受信部708から受信した8K RAW画像データのスクランブルを解除し、画像データやアンシラリーデータを分離、抽出し、画像データを現像部712に、アンシラリーデータを制御部704およびメニュー生成部710に送信する。メニュー生成部710により復元されたメニュー画面は、RAM705に書きこまれ、制御部704からの指示により、現像部712または解像度変換部713に画像データを出力する。
ここで、メニュー生成部710による項目IDを用いたメニュー画面復元について図16により説明する。
図16は、フラッシュメモリ706に予め書き込まれているメニュー管理表1600であり、1601の項目ID、1602のメニューデータ、1603の参照データテーブル、カーソル1606などで構成されている。
メニュー管理表1600は、取得した項目ID1601がどのメニューデータに該当するか管理しており、項目IDとメニューデータは連動している。そのため、項目ID1601が与えられることで、メニュー管理表1600よりメニューデータ1602を指定できる。また、メニューデータは実際に動作させるために必要なAPI(Application Programming interface)へのアクセスに必要なコマンドと連動しており、参照データテーブル1603により参照するAPIのコマンドを指定する。参照されるAPIのコマンド情報はリモコンケーブル108を介し、撮像装置101に伝送される。伝送されたコマンド情報は制御部303へと送信され、制御部303は送信されたコマンド情報に基づいてAPIにより撮像装置101を制御する。
また、メニュー管理表1600に図示していないが、メニュー画面の生成座標位置情報は項目ID1601と連動する形でメニュー管理表1600に含まれる。例えば1604の項目ID10の場合、生成されるメニューデータの言語1605の画面上の座標位置は、予めメニューデータに連動して定められており、メニュー生成部710は読み出された座標位置情報に従ってメニュー画面を生成する。また、項目ID1601はカーソル情報、アイコン情報を含んでおり、これらの情報は生成座標位置情報と共に連動しており、生成座標位置に対してカーソル情報、アイコン情報の反映が必要な場合、メニュー生成部710は読み出された情報に従ってメニュー画面を生成する。例えば、1604の項目ID10に連動したカーソル検出情報に1607のようにフラグが立っていた場合、項目ID10の1604に連動した生成座標位置情報に基づいた画面座標にカーソルを生成する。さらに項目ID1601は設定不可項目情報とも連動しており、中継器103から出力するメニュー画面における設定不可とする項目を、メニュー生成部710はメニュー生成時に反映する。
現像部712は、デマッピング部709から受信した8K RAW画像データを、RAM705に書き込む。そして、毎秒60フレームの8K RAW画像を読み出し、YCbCrの画像データに変換する現像処理を行い、解像度変換部713に送信する。ここで、RAM705から8K RAW画像を読み出すタイミングを示すタイミング基準信号は、現像部712がデマッピング部709から受信した8K RAW画像のタイミング基準信号を基準に生成される。具体的には、デマッピング部709から現像部712に送信される8K RAW画像は、SMPTE ST425−1に規定された毎秒30フレームのストリームを複数多重化したものにマッピングされており、まず、その毎秒30フレームのタイミング基準信号から、有効映像領域の終わりを示すタイミングを抽出する。そして、その抽出したタイミングを起点とし所定のオフセットを持たせて、新たに毎秒60フレームの画像を多重するためのタイミング基準信号を生成する。
現像部712は、RAM705に書きこまれた8K RAW画像を、毎秒60フレームのタイミング基準信号に従い、空間的に16分割して読み出す。空間的に16分割とは、図5のように、8K RAW画像を垂直、水平方向にそれぞれ4分割することを言い、この分割した画像を2K RAW画像と呼ぶ。2K RAW画像それぞれの有効画素の各色は、それぞれ横1024画素、縦540画素ある。その後、現像部712は、読み出した16並列の2K RAW画像をそれぞれYCbCrの画像データに変換する現像処理を行い、解像度変換部713に送信する。
解像度変換部713は、中継器103のモードに応じて、制御部704の指示を受け、現像部712から受信した画像データをそのままOSD(On Screen Display)重畳部716に送信するか、あるいは1/2倍または1/4倍の縮小処理を行いOSD重畳部716に送信する。具体的には、現像部712から受信した画像データに対してフィルタ処理や間引き処理等を行うことで解像度を下げ、4K YCbCrまたは2K YCbCrの画像データをOSD重畳部716に送信する。
OSD重畳部716は、解像度変換部713から送信された画像データに、RAM705から送信されたメニュー画面を合成して、マッピング部714へ送信する。RAM705に書きこまれている生成されたメニュー画面は、制御部704の指示を受け、OSD重畳部716に送信される。
マッピング部714は受信した画像データを並び替え、SMPTE ST 425−1の3G−SDIの規定に従い、SAV、EAV、CRCコード、ライン番号を多重し、さらに各種アンシラリーデータを多重したデータストリームを生成し、スクランブルをかけて、データ送信部711に送信する。
データ送信部711は、マッピング部714から受信した画像データをシリアルデータに変換し、16個のBNC端子で構成される不図示の外部インターフェースを介して、シリアルデジタル信号を第2の同軸ケーブル群104経由で表示装置105に出力する。
ここで、データ送信部711から表示装置105に送信される画像のパターンについて説明する。
例えば、ユーザ操作により、中継器103のモードが8K出力モードに設定された場合、現像部712で生成された16並列の2K YCbCrの画像データが、解像度変換部713で解像度変換処理をされずに、マッピング部714に入力される。
そしてデータ送信部711は、マッピング部714から送られた画像データを16個のBNC端子から、16並列で入力された2K YCbCrの画像をそれぞれ出力することで、合わせて8K YCbCrの画像を表示装置105に出力する。
また、例えば、ユーザ操作により、中継器103のモードが4K出力モードに設定された場合、現像部712で生成された16並列の2K YCbCrの画像データをRAM705に書き込む。そして、毎秒60フレームのRAW画像を読み出し、4K YCbCrの画像データに変換する現像処理を行い、4並列の2K YCbCrの画像データとしてマッピング部714に入力される。そして、データ送信部711は、16個のBNC端子のうち、4個の端子のそれぞれから、4並列で入力された2K YCbCrの画像をそれぞれ出力することで、合わせて4K YCbCrの画像を表示装置105に出力する。
次に、図8および図9のフローチャートを参照して、制御部704による中継器103のメニュー画面復元について説明する。
下記のフローは先に説明した図1〜図7のシステム構成図および画像データ構成に基づいて実行される。特に、フローにて詳細説明なき場合は図3の撮像装置101、図7の中継器103の構成および動作に基づいて実行される。
まず、S101では、データ受信部708が撮像装置101から送信された、アンシラリ領域に項目IDが重畳された画像データを受信する。
S102では、制御部704は、第2のリモコン送受信部702がリモコンケーブル107を介し、リモートコントローラ106からの制御コマンドを受信したか否かを判定する。リモコン送受信部702が制御コマンドを受信した場合、S103に進む。リモコン送受信部702が制御コマンドを受信しなかった場合、S101に戻る。
S103では、制御部704は、S102にて受信したリモートコントローラ106からの制御コマンドがメニューコマンドであるか否かを判定する。制御コマンドがメニューコマンドであった場合はS104に進む。制御コマンドがメニューコマンドでなかった場合はS101に戻る。例えば、制御コマンドが撮像装置101に対して、メニューを介さないで行う設定変更を露出変更コマンドなどであった場合、メニューコマンドを含まない場合に該当する。
S104では、制御部704は、中継器103が既にメニュー表示を実行しているか否かを判定する。中継器103が既にメニュー表示を実行中の場合、S107に進む。中継器103がまだメニュー表示をしていない場合はS105に進む。
S105では、メニュー生成部710がデマッピング部709により、画像データから分離、抽出された項目IDを用いてメニュー復元を実行する。メニュー生成部710によるメニュー復元のフローについては別途説明する。S105にて、メニュー生成部710がメニュー復元を完了させた後、S106に進む。
S106では、OSD重畳部716は復元させたメニュー画像をRAM705から受信して、画像データと合成を行い、画像データにメニュー表示を重畳させて出力する。
S107では、S104にて制御部704が、中継器103が既にメニュー表示を実行中と判定した後、OSD重畳部716はメニュー情報を重畳しないまま、解像度変換部713から送られた画像データを出力する。
次に、図9のフローチャートを参照して、S105のメニュー復元フローについて説明する。
S201では、メニュー生成部710はデマッピング部709で画像データから分離、抽出された項目IDを取得する。
S202では、メニュー生成部710は取得した項目IDに応じたメニュー生成に必要な情報をフラッシュメモリ706から展開する。
S203では、メニュー生成部710は項目IDから設定不可項目情報を参照して、メニュー復元時の設定項目に、中継器103から出力するメニュー画面における撮像装置101への操作制限があるか否かを判定する。操作制限が有る場合はS204に進む。操作制限がない場合はS205に進む。
S204では、メニュー生成部710は項目IDに連動した設定不可項目情報に基づいて、S202で展開したメニュー項目から操作制限がある項目に対して、メニュー画面に制限を加える。例えば、中継器103から現状設定のリセット動作が行われた場合、撮像装置101では意図しなない設定内容初期化が行われ、設定変更に気づかずにユーザの意図しない映像となる可能性や設定復旧作業が発生する恐れがある。こうした問題を避けるため、操作されたくないメニュー項目については、事前に中継器103からのメニュー操作に対して制限を加えることが考えられる。中継器103からのメニュー操作を制限する方法として、設定不可対象のメニュー項目をメニュー表示から外す(非表示とする)手法が考えられる。また、上記手法を用いてメニュー表示から外すと、本来、撮像装置101では設定可能である項目がユーザから見えなくなるため、中継器103からは操作されたくないメニューについて、グレーアウト表示にした上で、グレーアウト表示項目を選択不可とする方法も考えられる。詳細については後ほど述べる。
S205では、メニュー生成部710が項目IDに応じた情報展開を終了したメニュー表示について、画像データにメニュー表示を合成する。
次に、図6および図10を参照して、中継器103からのメニュー操作を制限する設定にした際のメニュー操作について説明する。
図6は、中継器103から撮像装置101へのリモートコントローラ106によるメニュー項目の操作制限がある場合における、ユーザからのリモコン操作によるカーソル移動動作の例を示す。図6(a)の610は撮像装置101におけるメニュー操作画面である。611から614はそれぞれメニュー設定項目である。図6(b)の620は中継器103におけるメニュー操作画面であり、メニュー生成データからの設定不可項目情報に基づいて、設定不可項目とされたメニューについてメニュー表示から外した(非表示とした)一例である。621から624はそれぞれメニュー設定項目である。図6(c)の630は中継器103におけるメニュー操作画面であり、メニュー生成データからの設定不可項目情報に基づいて、設定不可項目とされたメニューについてグレーアウト表示にした一例である。631から634はそれぞれメニュー設定項目である。
図10は、中継器103における、ユーザからのリモートコントローラ106操作によるカーソル移動動作フローである。以下に図6のメニュー項目例を用いて、図10のカーソル移動動作フローを説明する。
S301では、制御部704はリモコンケーブル107経由にて、ユーザによるリモートコントローラ106からの操作信号を受信したか否かを判定する。リモートコントローラ106からの操作信号を受信した場合はS302に進む。リモートコントローラ106からの操作信号を受信していない場合はS301の前に戻る。
S302では、S301にて受信した、リモートコントローラ106からの操作信号が、メニュー項目のカーソル操作指示を含むか否かを判定する。カーソル操作指示を含む場合はS303に進む。カーソル操作指示を含まない場合はS301の前に戻る。
S303では、カーソル操作指示にある移動先に非表示設定の項目があるか否かを判定する。ここで非表示設定の項目とは、メニュー操作画面620における、623の非表示項目が該当する。623の非表示項目は、撮像装置101のメニュー操作画面610のメニュー設定項目における613のReset項目が該当する。この項目は、現在の撮像装置101の設定を全て初期化する設定となる。このような設定項目については中継器103側で操作されると、その後の撮像装置101の設定に大きな影響を与え、誤った操作であった場合、現状設定への復帰にも時間がかかるなど、実行には撮像装置101にて状況判定しながらの操作が求められる。そのため、中継器103におけるユーザによるリモートコントローラ106からの操作では623で示すような非表示項目として、中継器103側から撮像装置101への操作制限をかけることで、未然に不要な事態を回避できる。S303にて、カーソル操作指示にある移動先に非表示設定の項目がある場合はS304に進む。カーソル操作指示にある移動先に非表示設定の項目がない場合はS305に進む。
S304では、制御部704はカーソル操作指示のカーソル移動量を変更する。具体的には、中継器103におけるメニュー操作画面620にて、設定項目622から設定項目624へ移動させようとした場合がカーソル移動量の変更対象となる。ここでカーソル移動量の変更が必要となる理由について説明する。例えば、中継器103におけるメニュー操作画面620にて、設定項目622から設定項目624へ移動させようとした場合、設定項目623は非表示項目として設定項目から外しているため、ユーザはリモートコントローラ106を用いて、1回、下方に進むよう入力することになる。しかし、実際には、撮像装置101におけるメニュー操作画面610の設定項目612から設定項目614へ移動させようとした場合、ユーザはリモートコントローラ106を用いて、2回、下方に進むよう入力しなくてはならない。このように設定項目にて非表示項目がある場合は設定対象となる撮像装置101の設定項目に帳尻を合わせたカーソル移動量とした方がユーザにとってよい。そのために、中継器103のメニュー設定項目に非表示項目があるカーソル操作の場合は、中継器103におけるリモートコントローラ106の操作時にて、非表示項目に該当する箇所へのカーソル操作処理として、リモートコントローラ106の操作1回分に対して、撮像装置101の内部動作としては2回分動かすよう処理する。S304では、上記カーソル移動量の変更を行った後に、S305に進む。
S305では、制御部704が行ったカーソル操作指示を設定対象である撮像装置101へ情報転送する。ここで、S304にてカーソル移動量を変更している場合は、その変更移動量を加味した情報を撮像装置101へ転送する。
S306では、撮像装置101の制御部303はS305にて送られたカーソル移動量の情報に基づいて、メニュー設定画面のカーソルを移動する。
以上が実施形態1におけるカーソル移動動作におけるフローであるが、先に述べたように、中継器103からのメニュー操作を制限する方法として、設定不可項目とされたメニューをメニュー非表示とする方法の他に、設定不可項目をグレーアウト表示処理にした上で、グレーアウト表示項目を選択不可とする方法も考えられる。具体例として、メニュー操作画面630の設定項目633がメニュー生成データからの設定不可項目情報に基づいて、設定不可項目とされたメニューについてグレーアウト表示にした一例である。
設定項目633のようなグレーアウト表示にした場合でも、図10のフローが適用できる。また、その他の手法として、設定項目633へのカーソル移動は許可するが設定変更は不許可とすることで、撮像装置101のカーソル移動量と中継器103のカーソル移動量の不一致をなくすことも考えられる。
以上のように、実施形態1で説明した撮像システムは、中継器を経由して撮像装置のメニューを表示することで、撮像装置から離れた位置にいるユーザが平易に、撮像装置のメニューを操作することができる。
[実施形態2]
実施形態2について説明する。なお、実施形態2の説明において、上述した実施形態1とシステム構成は共通のため、実施形態2においても先に説明した図1〜図7のシステム構成図および画像データ構成に基づいて実行される。特に、フローにて詳細説明なき場合は図3の撮像装置101、図7の中継器103の構成および動作により実行される。
実施形態2について説明する。なお、実施形態2の説明において、上述した実施形態1とシステム構成は共通のため、実施形態2においても先に説明した図1〜図7のシステム構成図および画像データ構成に基づいて実行される。特に、フローにて詳細説明なき場合は図3の撮像装置101、図7の中継器103の構成および動作により実行される。
実施形態2と実施形態1では、撮像装置101におけるメニュー情報のデータの乗せ方が異なる。実施形態1では、撮像装置101にて画像データのアンシラリ領域にメニュー表示を生成するために必要な項目IDを重畳して中継器103へ送信した。これに対して実施形態2では、撮像装置101にて画像データのアンシラリ領域にメニュー生成部311にて生成したメニュー画面を画像データのアンシラリ領域に載せて中継器103へ送信する。また中継器103において、実施形態1では中継器103におけるメニュー復元が必要であったが、実施形態2では撮像装置101からメニュー画面がアンシラリ領域に重畳して送信されるため、メニュー復元は必要なく、メニュー画面の画像への合成のみ行われる。
図3を参照して、実施形態2における撮像装置101の動作について説明する。なお、実施形態2において、実施形態1と同じ構成および動作については説明を省略する。
図3における、実施形態1と動作が異なる部分について説明する。
メニュー生成部311はメニュー画像を生成した後、メニュー重畳部309へメニュー画像データを送信する。
メニュー重畳部309はメニュー生成部311から送信されたメニュー画像を撮像部307から送信された画像データに重畳した後、マッピング部308へ送信する。
マッピング部308は、実施形態1にて説明した通り、受信したR、Gr、Gb、Bの画像データや、アンシラリーデータを、SDIの映像信号伝送規格の映像データ部分に重畳するようにマッピングを行い、スクランブルをかけて、データ送信部310に送信する。具体的には、受信したR、Gr、Gb、Bの8K RAW画像データを、一度RAM304に記録した後、毎秒30フレーム8並列の4K RAW(以下4K RAW 30Pとする)画像にて読み出す。そのため、実施形態2においてはメニュー画像データを8並列の4K RAW 30Pのアンシラリ領域へ分割して乗せることが可能である。
メニュー画像データが4K RAW 30P画像の8並列に分割して送信する必要があるかはメニュー画像データの解像度やフレームレート、階調、色空間などにも因る。メニュー画像データが1つの4K RAW 30P画像のアンシラリ領域に収まるのであれば、あえてメニュー画像データを分割してアンシラリ領域に重畳する必要はない。
次に、図11〜図13を参照して、撮像装置101におけるメニュー画像データのマッピング方法について説明する。例として、メニュー画像データはYCC422 30Pの横960画素、縦540画素とする。なお、メニュー画像データは任意で決めることが可能であり、実施形態2が適用できるメニュー画像データであれば、特定のサイズに限ることではない。
図11は、SMPTE ST 425−1で規定されている、3G−SDI RGBA 4:4:4:4 10Bit(以下、4K RAW 30P)画像のフレームマップ1100を示す。図11における、1105は4K RAW 30P画像上方の∨アンシラリ領域におけるメニュー画像データ重畳領域である。実施形態2では横1920画素、縦16ラインもしくは17ライン分の領域が割り当てられている。その他に関しては実施形態1で述べた通りである。
4K RAW 30P画像における1画素は40bitのため、メニュー画像データの1画素20bitであるYCC422 30Pの場合、4K RAW 30Pの1画素分で2画素分のデータをマッピングできる。そのため、4K RAW 30P画像は、例えば実施形態2の上方∨アンシラリ領域1103のうち、メニュー画像データ重畳領域1105として割り当てた横1920画素の縦1ライン分を使用した場合、メニュー画像データは横960画素であるため、縦4ライン分を重畳できる。
実施形態2では、4K RAW 30P画像を8並列にして中継器103に送信するため、8並列全ての4K RAW 30P画像の縦1ラインを用いると、メニュー画像データの縦32ラインを伝送可能である。メニュー画像データの縦の画素数はは540画素あるため、8並列で分けた場合、1つの4K RAW 30P画像の横1920画素で構成された縦16ラインから縦17ライン分のアンシラリ領域をメニュー画像データ送信のために使用することになる。
次に、図12を参照して、上記8並列で送信される4K RAW 30P画像のアンシラリ領域に重畳するために、YCC422 30Pの横960画素、縦540ラインのメニュー画像を8分割する場合の例を説明する。
1200は8分割する前の横960画素、縦540ラインのメニュー画像データである。1201は、メニュー画像1200を8分割した際の1つである、横960画素、縦68ラインのメニュー分割画像である。1202はメニュー画像1200を8分割した際の1つである、横960画素、縦64ラインのメニュー分割画像である。
前述した通り、4K RAW 30P画像の縦1ラインの内、横1920画素を使用した場合、メニュー画像データの横960画素を縦4ライン分を重畳できる。そのため、4K RAW 30P画像の縦17ラインはメニュー画像データの縦68ライン分に相当する。
ただし、4K RAW 30P画像8分割の内、7つまでは縦68ライン分となるが、最後の1つは縦64ライン分でよい。最後の1つのみアンシラリ領域の乗せるデータ量が少ないため、例えば、余ったデータ領域には意味を成さないデータを入れて送信することが考えられる。
このようにして8分割したメニュー画像1200を4K RAW 30P画像のメニュー画像データ重畳領域1105にマッピングしていく。マッピング方法は複数あるが、例えばメニュー画像1200を図13に示すように、2サンプル・インターリーブ方式で8分割した後、順に4K RAW 30P画像のメニュー画像データ重畳領域1105へマッピングしていく方法がある。マッピングの際は、どのラインから開始してもよいし、連続した縦17ラインに入れてもよく、飛び飛びのラインに入れてもよい。
以上で撮像装置101におけるメニュー画像データのマッピング方法について説明したが、上記例は実施形態2で示した構成に則ったものであり、例えば、重畳するメニュー画像データが4K RAW 30Pの1つのアンシラリ領域に重畳可能であれば、あえてメニュー画像データを分割重畳する必要はない。
次に、図14および図15のフローチャートを参照して、中継器103の動作例について説明する。
実施形態2は実施形態1におけるメニュー復元が必要なく、代わりにアンシラリ領域に重畳したメニュー画像について、必要あれば分割したメニュー画像データの画像結合処理を行った上で画像合成を行う。図14におけるフローは実施形態1と同様であり、S405におけるフローが異なる。
S405では、制御部704がデマッピング部709により、8KRAW 60P画像データのアンシラリーデータから分離、抽出されたメニュー画像データを用いて、所望のメニュー画面を合成する。詳細について、図15のフローを用いて以下に説明する。なお、下記フローは先に説明した図1〜図7および図11〜図13のシステム構成図および画像データ構成に基づいて実行される。特に、フローにて詳細説明なき場合は図3の撮像装置101、図7の中継器103の構成および動作に基づいて実行される。また、既に詳細を説明している内容については適宜説明を省略する。
S501では、制御部704はマッピング部709から、メニュー画像データを取得する。
S502では、制御部704は取得したメニュー画像データが分割されているか否かを判定する。メニュー画像データが分割されている場合はS503に進む。メニュー画像データが分割されていない場合はS504に進む。
S503では、制御部704は取得した、分割されているメニュー画像データを結合して、メニュー画面を作製する。
S504では、制御部704はメニュー画像を画像データに合成する。
以上のように、実施形態2で説明した撮像システムは、撮像装置内で現像処理が行われないシステムにおいても、中継器で現像した画像にメニュー画像を重畳することで、中継器を介して撮像装置のメニューを表示し、撮像装置から離れた位置にいるユーザが平易に、撮像装置のメニューを操作することができる。
なお、実施形態1および2では、撮像画像の有効画素数、フレームレートをそれぞれ8K、60Pとし、4分割や16分割して伝送する構成としたが、映像有効画素数、フレームレートは上述の値に限るものではない。また、映像を空間および時間的に分割する分割数も、実施形態1または2で述べた数に限るものではない。
また、実施形態1および2では、画像伝送がSMPTEのSDIに準拠する例を説明したが、画像伝送はSDI以外の伝送方法で伝送してもよい。各機器間の通信は、有線接続ではなく線接続で通信するものとしてもよい。
[実施形態3]
実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、プロセッサなどがプログラムを用いて実現することもできる。以下、実施形態3では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、プロセッサなどを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態3では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、プロセッサなどがプログラムを用いて実現することもできる。以下、実施形態3では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、プロセッサなどを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態3では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施形態1で説明した様々な機能、処理または方法は、コンピュータXがプログラムYを実行することによって実現される。この場合において、プログラムYは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータXに供給される。実施形態3におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、磁気記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、メモリカード、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどの少なくとも1つを含む。実施形態3におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non−transitoryな記憶媒体である。
なお、本発明の実施形態は上述の実施形態1、2または3に限定されるものではない。発明の要旨を逸脱しない範囲で変更または修正された実施形態1、2または3も本発明の実施形態に含まれる。
101 撮像装置、102,104 同軸ケーブル群、103 中継器、
105 表示装置、106 リモートコントローラ、
107,108 リモコンケーブル、301,701,702 リモコン送受信部、
302 操作部、303,704 制御部、304,705 RAM、
305,706 フラッシュメモリ、306,707 内部バス、307 撮像部、
308,714 マッピング部、712 現像部、310,711 データ送信部、
713 解像度変換部、309 メニュー重畳部、311,710 メニュー生成部、
708 データ受信部、716 OSD重畳部、709 デマッピング部
105 表示装置、106 リモートコントローラ、
107,108 リモコンケーブル、301,701,702 リモコン送受信部、
302 操作部、303,704 制御部、304,705 RAM、
305,706 フラッシュメモリ、306,707 内部バス、307 撮像部、
308,714 マッピング部、712 現像部、310,711 データ送信部、
713 解像度変換部、309 メニュー重畳部、311,710 メニュー生成部、
708 データ受信部、716 OSD重畳部、709 デマッピング部
Claims (5)
- 一つ以上の撮像装置と、一つ以上の中継装置と、前記一つ以上の撮像装置と前記一つ以上の中継装置とを操作する操作機器とを有する撮像システムであって、
前記撮像装置は、撮像映像出力手段と、前記撮像装置の情報表示画像生成のために必要な情報表示情報を生成する情報表示画像情報生成手段と、前記撮像映像出力手段に前記情報表示画像情報生成手段により生成された情報表示情報を重畳した情報表示情報重畳画像を生成する情報表示情報重畳手段と、前記情報表示情報重畳画像を出力する情報表示情報重畳画像出力手段と、前記操作機器からの制御信号を前記中継装置から受信する第一の制御信号受信手段と、
を有し、
前記中継装置は、前記撮像映像出力手段の出力を受信する撮像映像受信手段と、前記情報表示情報重畳画像出力手段により重畳された、情報表示情報から情報表示画像を生成する情報表示画像生成手段と、前記情報表示画像生成手段により生成された情報表示画像を重畳した情報表示重畳画像を生成する情報表示画像重畳手段と、前記操作機器からの制御信号を受信する第二の制御信号受信手段と、前記操作機器からの制御信号を前記撮像装置に送信する第一の制御信号送信手段と、
を有し、
前記操作機器は、制御信号を前記中継装置に送信する第二の制御信号送信手段を有し、
前記第二の制御信号送信手段により送信された前記制御信号により、前記中継装置は前記情報表示画像生成手段により情報表示画像を生成することを特徴とする撮像システム。 - 前記中継装置は、前記情報表示画像生成手段において、前記情報表示情報により、生成される前記情報表示画像の情報表示項目に表示制限を加える情報表示項目表示制限手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
- 前記中継装置は、前記情報表示項目表示制限手段により表示制限された情報表示項目において、前記表示制限された情報表示項目への操作を無効とする情報表示操作制限手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像システム。
- 前記中継装置は、前記情報表示項目表示制限手段により表示制限された情報表示項目において、前記操作機器による前記制御信号入力手段から前記表示制限された情報表示項目への操作処理を受信した場合に、前記第一の制御信号送信手段による前記撮像装置への制御信号に前記表示制限された情報表示項目への操作処理を追加した制御信号を送信する制御補償信号手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像システム。
- 一つ以上の撮像装置と、一つ以上の中継装置と、前記一つ以上の撮像装置と前記一つ以上の中継装置とを操作する操作機器とを有する撮像システムであって、
前記撮像装置は、撮像映像出力手段と、前記撮像装置の情報表示画像を生成する情報表示画像生成手段と、前記撮像映像出力手段に前記情報表示画像を重畳した情報表示重畳画像を生成する情報表示画像重畳手段と、前記情報表示重畳画像を出力する情報表示重畳画像出力手段と、前記操作機器からの制御信号を前記中継装置から受信する第一の制御信号受信手段と、
を有し、
前記中継装置は、前記撮像映像出力手段の出力を受信する撮像映像受信手段と、前記情報表示重畳画像出力手段により重畳された、情報表示画像を抽出する情報表示画像抽出手段と、前記操作機器からの制御信号を受信する第二の制御信号受信手段と、前記操作機器からの制御信号を前記撮像装置に送信する第一の制御信号送信手段と、
を有し、
前記操作機器は、制御信号を入力する制御信号入力手段と、前記制御信号入力手段から入力された前記制御信号を前記中継装置に送信する第二の制御信号送信手段と、
を有し、
前記第二の制御信号送信手段により送信された制御信号により、前記中継装置は前記情報表示画像抽出手段により情報表示画像を抽出することを特徴とする撮像システム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102022112165A1 (de) | 2021-05-18 | 2022-11-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Bildaufnahmevorrichtung, Steuerverfahren von dieser, Programm und Speichermedium |
-
2017
- 2017-10-13 JP JP2017198947A patent/JP2019075633A/ja active Pending
Cited By (2)
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DE102022112165A1 (de) | 2021-05-18 | 2022-11-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Bildaufnahmevorrichtung, Steuerverfahren von dieser, Programm und Speichermedium |
US12035037B2 (en) | 2021-05-18 | 2024-07-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capturing apparatus, control method thereof, and storage medium |
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