JP2022176700A - 工業炉保全支援システム - Google Patents

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悟司 山地
Satoshi Yamaji
一也 市本
Kazuya Ichimoto
博明 宮崎
Hiroaki Miyazaki
富雄 中川
Tomio Nakagawa
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Abstract

【課題】 エネルギー管理による適正な工業炉の稼働を支援することができ、工業炉の運用業務および保全業務を省力化することができる工業炉保全支援システムを提供する。【解決手段】 工業炉に備え付けられた工業炉制御盤10が取り込んだ工業炉に関する情報を取得する情報取得部21と、取得した工業炉に関する情報をサーバ30へ送信する送信部23とを備えるエッジコンピュータ20と、工業炉に関する情報を格納するデータベース32、データベース32内の工業炉に関する情報と、受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知部33、異常状態を検知したとき、データベース32内の工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析部34、および、分析結果を保全担当者端末50等へ送信する通知部37を備えるサーバ30とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、工業炉の保全(メンテナンス)業務を支援する工業炉保全支援システムに関する。
各種工場に設置されている工業炉は、年単位の長期間に亘って使用されるものが多く、稼働を安定したものとするため定期的な保全(メンテナンス)作業が行われている。そして、工業炉の保全業務を支援するための提案も種々なされている。
例えば、特許文献1では、装置で用いられている部品の使用状況を示すデータを生成してネットワークに送信し、ネットワークを介して送信されてくるデータと部品の交換又は点検が必要であるか否かを規定する閾値とを比較して装置のメンテナンスを行う必要があるか否かを判定して、低コストで実現することができ、各種装置のメンテナンスが適切に行われるよう支援するメンテナンス支援システムが開示されている。
特開2014-174684号公報
しかしながら、上記特許文献1のメンテナンス支援システムでは、部品の使用状況から装置のメンテナンスを行う必要があるか否かを知ることはできても、部品そのものに異常がなければメンテナンスの要否を知ることができないという問題がある。また、エネルギーロスの状況など、エネルギー管理も工業炉のメンテナンスにおいては重要視されている。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、エネルギー管理による適正な工業炉の稼働を支援することができ、工業炉の運用業務および保全業務を省力化することができる工業炉保全支援システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る工業炉保全支援システムは、工業炉の保全を支援するためのシステムであって、工業炉に関する情報を取得するエッジコンピュータと、エッジコンピュータが取得した工業炉に関する情報を蓄積するサーバとを備え、前記エッジコンピュータは、工業炉に備え付けられた工業炉制御盤が取り込んだ工業炉に関する情報を取得する情報取得手段と、取得した工業炉に関する情報を前記サーバへ送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記エッジコンピュータから送信された工業炉に関する情報を格納し蓄積するデータベースと、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報と、前記エッジコンピュータから受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知手段と、前記検知手段が工業炉の異常状態を検知したときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析手段と、前記分析手段の分析結果を工業炉のメンテナンス担当者の使用する端末へ送信する通知手段とを備えることを特徴とする。
これによれば、工業炉の運転状況を常時監視し、蓄積している工業炉に関する情報に基づいて工業炉に生じた異変を検知するとともにその原因等の分析結果を担当者へ通知することで、工業炉の適正な稼働を支援することができる。
ここで、前記分析手段は、分析結果に基づいて工業炉の部品交換の要否を判定し、前記サーバは、さらに、前記分析手段において部品交換が必要と判断されたときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて交換すべき部品に関する部品情報を作成する部品管理手段を備え、前記送信手段は、部品交換の担当者の使用する端末へ前記部品情報を送信するのが好ましい。
これによれば、機器故障前に部品交換を促す通知をすることができるので、予防保全を実行することができる。
さらに、前記分析手段は、分析結果に基づいて工業炉の工事の要否を判定し、前記サーバは、さらに、前記分析手段において工事が必要と判断されたときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて実行すべき工事に関する工事情報を作成する工事管理手段を備え、前記送信手段は、工事の担当者の使用する端末へ前記工事情報を送信するのが好ましい。
これによれば、機器故障前に修理や交換の工事を事前に通知するので予防保全を支援することができる。
また、本発明に係る工業炉保全支援システムは、工業炉保全支援システムにおける工業炉保全支援方法として構成することもできる。
すなわち、工業炉の保全を支援するシステムにおける工業炉保全支援方法であって、前記システムは、工業炉に関する情報を取得するエッジコンピュータと、エッジコンピュータが取得した工業炉に関する情報をデータベースに格納し蓄積するサーバとを備え、前記エッジコンピュータにおいて、工業炉に備え付けられた工業炉制御盤が取り込んだ工業炉に関する情報を取得する情報取得ステップと、取得した工業炉に関する情報を前記サーバへ送信する送信ステップとを含み、前記サーバにおいて、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報と、前記エッジコンピュータから受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて工業炉の異常状態を検知したときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析ステップと、前記分析ステップにおける分析結果を工業炉のメンテナンス担当者の使用する端末へ送信する通知ステップとを含むことを特徴とする工業炉保全支援方法としてもよい。
さらに、工業炉保全支援システムにおけるサーバのプログラムとして、工業炉に関する情報を取得するエッジコンピュータと、エッジコンピュータが取得した工業炉に関する情報を蓄積し分析するサーバとを備え、工業炉の保全を支援する工業炉保全支援システムにおけるサーバのためのプログラムであって、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報と、前記エッジコンピュータから受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて工業炉の異常状態を検知したときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析ステップと、前記分析ステップにおける分析結果を工業炉のメンテナンス担当者の使用する端末へ送信する通知ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムとして構成することもできる。
以上のように、本発明に係る工業炉保全支援システムによれば、工業炉の運転状況を常時監視し、エネルギー管理による適正な稼働を支援することができ、工業炉の運用業務および保全業務の省力化を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る工業炉保全支援システムの機能的な構成を示すブロック図である。 工業炉保全支援システムの処理手順を示すフロー図である。 エネルギー収支に変化があった場合の処理手順を示すフロー図である。 通知画面の一例を示す図である。 機器発注画面の一例を示す図である。 工事依頼画面の一例を示す図である。
以下、本発明に係る工業炉保全支援システムについて、実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る工業炉保全支援システムの機能的な構成を示すブロック図である。
工業炉保全支援システムは、工業炉の運転状況を常時監視し、エネルギー管理によって工業炉の適正な稼働を支援するためのシステムである。工業炉保全支援システムを構成する主たる装置は、エッジコンピュータ20およびサーバ30である。
エッジコンピュータ20は、工業炉の設置場所である工場等の施設に配置されるコンピュータ装置であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、通信インタフェースなどのハードウェアを搭載した専用端末または上記ハードウェアを備えるパソコン等で構成される。HDDまたはROMに記憶されたコンピュータプログラムをRAMにロードし、CPU上で実行することにより、エッジコンピュータ20の各処理部が機能的に実現される。ただし、各処理部の一部または全部が半導体装置などのハードウェアにより実現されていてもよい。
エッジコンピュータ20は、工業炉ごとに取り付けられている工業炉制御盤10から工業炉に関する情報を取得し、取得した情報を処理してサーバ30へ送信する。エッジコンピュータ20は、情報取得部21と、情報処理部22と、送信部23とを備えている。
情報取得部21は、工業炉制御盤10から工業炉に関する情報をデータとして取得する通信インタフェースにより実現される。工業炉制御盤10と情報取得部21とは、工場等の施設内のLAN(Local Area Network)等によって通信可能になっており、情報取得部21は工業炉制御盤10から工業炉に関する情報を、ある一定の時間間隔で定期的に取得したり、工業炉制御盤10で工業炉におけるエラー発生等のイレギュラー状態を検知した時等の不定期的に取得したりする。
なお、工業炉制御盤10は、工業炉の操作や工業炉の状態を検知するための制御装置であり、工場等の設備内に設置されている工業炉ごとに、または、所定の組合せ単位ごとに設置されている各種センサがセンシングした工業炉の状態を取り込み、工業炉に関する情報として情報取得部21へデータ出力する。ここにいう工業炉に関する情報とは、工業炉の稼働状態を示す情報であり、例えば、工業炉で使用されているエネルギーに関して数値で示すエネルギー情報(例えば、電力使用量や燃料使用量等)や、工業炉で使用されている機器に関して数値で示したりステータスで示したりする機器情報(例えば、バーナやファン等の部品状態等)、工業炉におけるエラーの発生に関してステータスで示すエラー発生情報等である。
情報処理部22は、情報取得部21が工業炉制御盤10から取得した工業炉に関する情報を処理して送信部23を介してサーバ30へ送信する処理部である。情報処理部22は、工業炉に関する情報について取得元の工業炉を識別するための識別子を付与したり、エラー発生など緊急性を要する場合の優先度を示す識別子を付与したり、工業炉に関する情報を区分し加工する等の処理を実行する。
送信部23は、情報処理部22で処理された工業炉に関する情報をサーバ30へ送信する通信インタフェースにより実現される。送信部23とサーバ30との通信経路は専用線を用いたネットワークを想定しているが、インターネット経由であってもよい。
サーバ30は、エッジコンピュータ20から送信される工業炉に関する情報を分析し、必要な作業等の指示を通知するサーバであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、通信インタフェースなどのハードウェアを搭載したサーバ装置等で構成される。HDDまたはROMに記憶されたコンピュータプログラムをRAMにロードし、CPU上で実行することにより、サーバ30の各処理部が機能的に実現される。ただし、各処理部の一部または全部が半導体装置などのハードウェアにより実現されていてもよく、クラウドサーバにより実現されるとしてもよい。
サーバ30は、制御部31と、データベース32とを備えている。
制御部31は、サーバ30の各部を制御する処理部であり、エッジコンピュータ20から受信した工業炉に関する情報をデータベース32に格納するほか、検知部33と、分析部34と、部品管理部35と、工事管理部36と、通知部37とを備えている。
データベース32は、工業炉に関する情報を蓄積し記録するデータベースであり、具体的にはサーバ装置内のHDDやクラウド上のオンラインストレージ等により実現される。データベース32は、工業炉に関する情報だけでなく、工業炉のメンテナンス情報も格納されている。工業炉のメンテナンス情報とは、例えば、過去の工業炉の異常状態の原因に関する情報や異常状態への対応策の履歴、対応策を取るべき者の連絡先などである。
検知部33は、エッジコンピュータ20から受信した工業炉に関する情報と、データベース32に格納されている工業炉に関する情報とを比較して工業炉の異変等を検知する処理部である。
分析部34は、検知部33が検知した工業炉の異変等について分析する処理部である。分析部34は、データベース32に格納されている工業炉に関する情報を人工知能(AI)によって分析する等して、工業炉の異常状態(例えば、機器の故障等)の判定を行い、異常の原因を特定するとともに対応策、例えば、機器の部品交換の要否や工事の要否などの判定を行う。
部品管理部35は、部品管理のための処理を実行する処理部である。部品管理部35は、分析部34において工業炉の機器の部品について異常が認められ、部品交換が必要と判定されると、データベース32に格納されている工業炉に関する情報に基づいて交換すべき部品に関する部品情報を作成する。
工事管理部36は、工事のための処理を実行する処理部である。工事管理部36は、分析部34において工業炉の工事が必要と判定されると、データベース32に格納されている工業炉に関する情報に基づいて実行すべき工事に関する工事情報を作成する。
通知部37は、工業炉の保全に関する関係者の端末とネットワーク40を介して通信するための通信インタフェースにより実現される。通知部37は、検知部33が検知した工業炉の異変等や分析部34が分析した工業炉の異変等の結果を通知する。また、通知部37は、部品管理部35において実行される部品管理のための処理に基づいて部品交換の依頼通知を発したり部品情報を送信したりする。さらに、通知部37は、工事管理部36において実行される工事のための処理に基づいて工事の依頼通知を発したり工事情報を送信したりする。
ネットワーク40は、サーバ30と保全担当者端末50、部品受注者端末60および工事業者端末70との相互通信を可能にするインターネット等の通信網である。
保全担当者端末50は、工業炉の異常状態に関して対応策を取るべき者のうち、工業炉の保全を担当する担当者の使用する端末装置であり、サーバ30と通信可能なパソコンやスマートフォン等により実現される。保全担当者端末50は、サーバ30からの通知を受信し表示出力する表示装置を備えるとともに、保全担当者から工業炉の保全に関する指示の入力を受け付ける入力装置を備え、サーバ30へ送信するように構成されている。
部品受注者端末60は、工業炉の異常状態に関して対応策を取るべき者のうち、工業炉の機器に使用される部品の担当者が使用する端末装置であり、サーバ30と通信可能なパソコンやスマートフォン等により実現される。部品受注者端末60は、サーバ30からの通知を受信し表示出力する表示装置を備えるとともに、部品担当者から工業炉の機器に使用される部品の受注連絡や手配状態の入力を受け付ける入力装置を備え、サーバ30へ送信するように構成されている。
工事業者端末70は、工業炉の異常状態に関して対応策を取るべき者のうち、工業炉の工事(例えば、部品交換工事など)の担当者が使用する端末装置であり、サーバ30と通信可能なパソコンやスマートフォン等により実現される。工事業者端末70は、サーバ30からの通知を受信し表示出力する表示装置を備えるとともに、工事担当者から工業炉の工事の受諾連絡や工事手配状況の入力を受け付ける入力装置を備え、サーバ30へ送信するように構成されている。
このように構成された工業炉保全支援システムの処理手順の一例について説明する。
図2は、工業炉保全支援システムの処理手順の一例を示すフロー図である。
まず、エッジコンピュータ20の情報取得部21において、工業炉機器データが工業炉制御盤10から取得される(ステップS1)。工業炉の状態や工業炉で使用されている機器の状態は、工業炉制御盤10でセンシングされており、エッジコンピュータ20の情報取得部21がこれらを取得する。
取得された工業炉機器データは、エッジコンピュータ20の情報処理部22において処理され、送信部23を介してサーバ30へ送信される(ステップS2)。
サーバ30では、制御部31においてエッジコンピュータ20から工業炉機器データを受信し、データベース32に一旦格納する。検知部33では、受信した工業炉機器データをデータベース32に格納されている工業炉機器データと比較して工業炉機器データに異変がないかチェックを行う。異変が検知されなければフローはステップS1に戻り(ステップS3のNo)、異変が検知されると(ステップS3のYes)、分析部34において異変が生じていると検知された対象データの分析を行う(ステップS4)。
分析部34において、対象データの分析の結果、工業炉の異常が認められると異常の原因を特定するとともに(ステップS5)、対応策の判定を行う。対応策の内容によっては、部品管理部35において部品管理のための処理を実行し、工事管理部36において工事管理のための処理を実行する。
異常原因や対応策は、通知部37からネットワーク40を介して保全担当者端末50や部品受注者端末60、工事業者端末70に送信され、対象者へ通知される(ステップS6)。すなわち、保全担当者端末50の表示装置に異常原因や対応策が表示されることによって、異常原因や対応策が保全担当者に通知され、部品受注者端末60の表示装置に部品受発注に関する情報が表示されることによって、対応策として部品手配の依頼が部品担当者に通知され、工事業者端末70の表示装置に工事に関する情報が表示されることによって、対応策として工事の依頼が工事担当者に通知されることになる。
各担当者への通知を終えると、工業炉保全支援システム1の処理手順は一旦終了する。
より具体的に工業炉保全支援システムの処理手順を説明するため、工業炉のエネルギー収支に変化があった場合の処理手順を例に挙げて説明する。
図3は、エネルギー収支に変化があった場合の処理手順を示すフロー図である。
まず、エッジコンピュータ20の情報取得部21において、工業炉制御盤10からエネルギーに関する情報であるエネルギーデータが取得される(ステップS11)。
取得されたエネルギーデータは、エッジコンピュータ20の情報処理部22において処理され、送信部23を介してサーバ30へ送信される(ステップS12)。
サーバ30では、制御部31においてエッジコンピュータ20からエネルギーデータを受信し、データベース32に一旦格納する。検知部33では、受信したエネルギーデータをデータベース32に格納されているエネルギーデータと比較してエネルギー収支の変化の有無についてチェックする。変化が検知されなければフローはステップS11に戻り(ステップS13のNo)、変化が検知されると(ステップS13のYes)、分析部34において変化が生じていると検知されたエネルギーデータの分析を行う(ステップS14)。
分析部34において、エネルギーデータの分析の結果、エネルギー収支変化の原因が特定されると(ステップS15)、通知部37からネットワーク40を介して保全担当者端末50に分析結果が送信され、保全担当者へエネルギー収支の変化の事実およびその原因が通知される(ステップS16)。
図4は、通知画面の一例を示す図である。
ステータス通知部100には、工業炉の設備名や設置場所のほか、異常の通知日時や工業炉のステータスを示す簡単なメッセージ等が示されている。
対応内容通知部110には、その異常状態を解消するための対応策が示されている。
機器発注ボタン120には、機器発注状態のステータスが示されるとともに、保全担当者端末50の表示装置に示されている機器発注ボタン120を押下する操作を受け付けることで、機器発注画面に遷移してサーバ30の部品管理部35における機器交換のため部品を発注する機器発注メールの作成を指示することが可能となっている。
図5は、機器発注画面の一例を示す図である。
部品通知部121には、発注対象の部品の名称や個数、型式や製造者などが示されている。
保全担当者端末50の表示装置に示されている部品発注メール作成ボタン122を押下する操作を受け付けると、サーバ30の部品管理部35における機器発注メールの作成が実行される。
工事依頼ボタン130には、工事依頼状態のステータスが示されるとともに、保全担当者端末50の表示装置に示されている工事依頼ボタン130を押下する操作を受け付けることで、工事依頼画面に遷移してサーバ30の工事管理部36における機器修理(交換も含む。)のための工事を依頼する工事依頼メールの作成を指示することが可能となっている。
図6は、工事依頼画面の一例を示す図である。
工事内容通知部131には、依頼する工事の作業内容などが示されている。
保全担当者端末50の表示装置に示されている工事依頼メール作成ボタン132を押下する操作を受け付けると、サーバ30の工事管理部36における工事依頼メールの作成が実行される。
このとき、エネルギーデータの分析の結果、エネルギー収支変化の原因解消のため対応策として機器交換が必要な場合(ステップS17のYes)、保全担当者端末50の表示装置に示されている部品発注メール作成ボタン122を押下する操作がなされると、部品管理部35において機器発注メールを作成し、通知部37からネットワーク40を介して部品受注者端末60に部品発注メールが送信され、部品担当者へ部品情報と部品手配の依頼が通知される(ステップS18)。機器交換が不要の場合は(ステップS17のNo)、次のステップへと進むことになる。
また、エネルギーデータの分析の結果、エネルギー収支変化の原因解消のため対応策として工事が必要な場合(ステップS19のYes)、保全担当者端末50の表示装置に示されている工事依頼メール作成ボタン132を押下する操作がなされると、工事管理部36において工事依頼メールを作成し、通知部37からネットワーク40を介して工事業者端末70に工事依頼メールが送信され、工事担当者へ工事情報と工事の依頼が通知される(ステップS20)。工事が不要の場合は(ステップS19のNo)、次のステップへと進むことになる。
エネルギー収支変化の原因解消のため対応策として機器交換や工事を行う等のメンテナンスが実施された後、保全担当者が保全担当者端末50の表示装置に示されている図4の処置完了ボタン150を押下する操作をすると、サーバ30の制御部31においてメンテナンス実施の時期や内容に関するメンテナンス情報のデータをデータベース32に記録して工業炉のメンテナンス情報を更新する(ステップS21)。その結果、以後の工業炉のステータス分析の際に蓄積されている工業炉のメンテナンス情報が用いられることとなる。
このような処理手順を繰り返すことにより、工業炉保全支援システムは、工業炉のエネルギー収支に変化が生じた場合に必要なメンテナンス等の対応策を促すので、工業炉が適正に稼働するよう支援することができる。
このように、本実施の形態の工業炉保全支援システムによれば、工業炉の運転状況を常時監視し、蓄積している工業炉に関する情報に基づいて工業炉に生じた異変を検知するとともに取るべき対応策を提示するので、工業炉の適正な稼働を支援することができる。
つまり、本発明に係る工業炉保全支援システムは、工業炉の運転状況を常時監視し、エネルギー管理による適正な稼働を支援することができるシステムといえる。また、監視対象データから異常の有無の判断を機械的かつ自動的に行うことができる。さらに、機器故障前に修理および交換を事前に通知するので予防保全を実行することができる。工業炉のユーザの運用業務および保全業務を省力化することができる。
以上、本発明に係る工業炉保全支援システムについて実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々設計変更が可能であり、それらも全て本発明の範囲内に包含されるものである。
本発明に係る工業炉保全支援システムは、各種工場等に設置される工業炉の保全業務を支援するシステムとして有用である。
10 工業炉制御盤
20 エッジコンピュータ
21 情報取得部
22 情報処理部
23 送信部
30 サーバ
31 制御部
32 データベース
33 検知部
34 分析部
35 部品管理部
36 工事管理部
37 通知部
40 ネットワーク
50 保全担当者端末
60 部品受注者端末
70 工事業者端末
100 ステータス通知部
110 対応内容通知部
120 機器発注ボタン
121 部品通知部
122 部品発注メール作成ボタン
130 工事依頼ボタン
131 工事内容通知部
132 工事依頼メール作成ボタン
140 処置完了ボタン

Claims (5)

  1. 工業炉の保全を支援するためのシステムであって、
    工業炉に関する情報を取得するエッジコンピュータと、エッジコンピュータが取得した工業炉に関する情報を蓄積するサーバとを備え、
    前記エッジコンピュータは、
    工業炉に備え付けられた工業炉制御盤が取り込んだ工業炉に関する情報を取得する情報取得手段と、
    取得した工業炉に関する情報を前記サーバへ送信する送信手段とを備え、
    前記サーバは、
    前記エッジコンピュータから送信された工業炉に関する情報を格納し蓄積するデータベースと、
    前記データベースに格納されている工業炉に関する情報と、前記エッジコンピュータから受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段が工業炉の異常状態を検知したときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析手段と、
    前記分析手段の分析結果を工業炉のメンテナンス担当者の使用する端末へ送信する通知手段とを備える
    ことを特徴とする工業炉保全支援システム。
  2. 前記分析手段は、分析結果に基づいて工業炉の部品交換の要否を判定し、
    前記サーバは、さらに、
    前記分析手段において部品交換が必要と判断されたときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて交換すべき部品に関する部品情報を作成する部品管理手段を備え、
    前記送信手段は、部品交換の担当者の使用する端末へ前記部品情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の工業炉保全支援システム。
  3. 前記分析手段は、分析結果に基づいて工業炉の工事の要否を判定し、
    前記サーバは、さらに、
    前記分析手段において工事が必要と判断されたときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて実行すべき工事に関する工事情報を作成する工事管理手段を備え、
    前記送信手段は、工事の担当者の使用する端末へ前記工事情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の工業炉保全支援システム。
  4. 工業炉の保全を支援するシステムにおける工業炉保全支援方法であって、
    前記システムは、工業炉に関する情報を取得するエッジコンピュータと、エッジコンピュータが取得した工業炉に関する情報をデータベースに格納し蓄積するサーバとを備え、
    前記エッジコンピュータにおいて、
    工業炉に備え付けられた工業炉制御盤が取り込んだ工業炉に関する情報を取得する情報取得ステップと、
    取得した工業炉に関する情報を前記サーバへ送信する送信ステップとを含み、
    前記サーバにおいて、
    前記データベースに格納されている工業炉に関する情報と、前記エッジコンピュータから受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップにおいて工業炉の異常状態を検知したときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析ステップと、
    前記分析ステップにおける分析結果を工業炉のメンテナンス担当者の使用する端末へ送信する通知ステップとを含む
    ことを特徴とする工業炉保全支援方法。
  5. 工業炉に関する情報を取得するエッジコンピュータと、エッジコンピュータが取得した工業炉に関する情報を蓄積し分析するサーバとを備え、工業炉の保全を支援する工業炉保全支援システムにおけるサーバのためのプログラムであって、
    前記データベースに格納されている工業炉に関する情報と、前記エッジコンピュータから受信した工業炉に関する情報とを対比して工業炉の異常状態を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップにおいて工業炉の異常状態を検知したときに、前記データベースに格納されている工業炉に関する情報に基づいて異常状態を分析し、異常状態の原因を特定する分析ステップと、
    前記分析ステップにおける分析結果を工業炉のメンテナンス担当者の使用する端末へ送信する通知ステップとをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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