JP2022176666A - 液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置 - Google Patents

液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022176666A
JP2022176666A JP2021083207A JP2021083207A JP2022176666A JP 2022176666 A JP2022176666 A JP 2022176666A JP 2021083207 A JP2021083207 A JP 2021083207A JP 2021083207 A JP2021083207 A JP 2021083207A JP 2022176666 A JP2022176666 A JP 2022176666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid composition
liquid
container
limit value
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021083207A
Other languages
English (en)
Inventor
優 坂井
Masaru Sakai
英彦 伏見
Hidehiko Fushimi
修之 吉野
Osayuki Yoshino
晃人 春藤
Akihito SHUNDO
明宏 西川
Akihiro Nishikawa
唯仁 高橋
Tadahito Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Primix Corp
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Primix Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd, Primix Corp filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2021083207A priority Critical patent/JP2022176666A/ja
Publication of JP2022176666A publication Critical patent/JP2022176666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】工程の終了判定を、正確に行うことができる液状組成物の製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】液状組成物製造装置1は、プロセス液の処理が行われる容器10と、プロセス液の物性を測定する複数のセンサ(濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24)と、を備える。プロセス液の処理に応じて、複数のセンサのうち少なくとも一つの対象センサが測定する物性値の上限値及び下限値と、保持時間と、を設定する手順と、対象センサが、処理中のプロセス液の物性を測定し、対象センサが測定した物性値が、上限値と下限値の間に、保持時間の間保持されたか否かを判定する手順と、を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置に関する。
化粧品等の液状組成物の生成に、撹拌装置が用いられている。
特許文献1には、化粧品、医薬部外品、食品などのGMP管理製品の製造コスト削減し、安価な市場供給を実現することができるバッチ製造システムが開示されている。特許文献1には、製造工程の中に、撹拌・加熱を行うことが記載されている。
特許文献2には、液体原料のロット単位の生産ラインへの供給を管理する液体原料ロット管理システムが開示されている。
特許文献3には、製造設備によって押出製品の製造プロセスを監視する方法が開示されている。特許文献3には、測定値は、センサによって決定され、取得された測定値は、測定値のあらかじめ定義された目標値と比較されことが開示されている。
特開2002-041125号公報 特開2000-185800号公報 特表2019-537783号公報
複数の工程を有する液状組成物の製造方法において、各工程の終了は、工程を開始してからの時間で判定したり、作業者が目視して判定したりすることによって行われていた。しかしながら、当該終了判定が正しいかどうかは明らかでなく、また、人の経験に依存していた。
特許文献1には、バッチ製造システムが、タイマーによる時間やセンサによる物理的性状によって歩進条件の成立を検知することが記載されている。特許文献1には、物理的性状として温度、重量、圧力、液面等が列挙されている。しかしながら、特許文献1に記載のバッチ製造システムでは、製造物自体の物性がどのような状態であるかを検出しておらず、製造物自体が所望の物性となっているのかどうかを判断できなかった。
また、特許文献2には、製造釜において処理を終了する条件については開示されておらず、工程の終了判定が正しいかどうかを判断できなかった。
更に、特許文献3には、押出製品の品質として幾何学的特性に関して自動化された方法でインラインにて試験され、幾何学的特性に偏差がある場合には、オペレータは、製造設備の設定パラメータの適合を行うことができるように警報されることが開示されている。しかしながら、特許文献3に記載の方法では、最終的な生成物の良否判定はできるが、工程の終了判定の良否を判定できなかった。
本開示は、工程の終了判定を、正確に行うことができる液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置を提供することを目的とする。
本開示の液状組成物の製造方法は、プロセス液の処理が行われる容器と、前記容器又は前記容器に接続される循環配管に設置され、前記プロセス液の物性を測定する複数のセンサと、を備える製造装置を用いる液状組成物の製造方法であって、前記プロセス液の処理に応じて、前記複数のセンサのうち少なくとも一つの対象センサが測定する物性値の上限値及び下限値と、保持時間と、を設定する手順と、前記対象センサが、処理中の前記プロセス液の物性を測定する手順と、前記対象センサが測定した物性値が、前記上限値と前記下限値の間に、前記保持時間の間保持されたか否かを判定する手順と、を含む。
本開示の液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置によれば、工程の終了判定を、正確に行うことができる。
図1は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の一例の概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の制御部の一例の機能ブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の設定テーブルの一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の画面表示の一例を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置を用いた製造方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の実行結果の一例を示す図である。 図7は、第2実施形態に係る液状組成物製造装置の一例の概略構成図である。 図8は、第3実施形態に係る液状組成物製造装置の一例の概略構成図である。
以下、本開示の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する場合がある。
また、理解を容易にするため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。
≪第1実施形態≫
<液状組成物製造装置1>
図1は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の一例である液状組成物製造装置1の概略構成図である。液状組成物製造装置1は、液状組成物、例えば、化粧水等の化粧料を製造する製造装置である。液状組成物製造装置1は、バッチ式の製造装置、すなわち、バッチ式製造装置である。液状組成物製造装置1は、容器10と、複数のセンサと、第1撹拌部30及び第2撹拌部40と、制御部50と、表示部60と、を備える。
[容器10]
容器10は、液状組成物の原料となるプロセス液Pを保持する容器である。容器10には、原料となる原料液が投入される。なお、投入する原料は、液体に限らず、固体、粉体等でもよい。容器10に投入された原料液(プロセス液P)を処理することによって、液状組成物を製造する。容器10において行われる処理は、例えば、撹拌処理、分散処理、真空処理、加熱処理及び冷却処理の少なくともいずれか一つの処理を含む。液状組成物製造装置1では、撹拌処理を行う場合について説明する。
容器10は、例えば、50リットルのプロセス液Pを保持可能な容量を有する。
容器10は、保温又は加熱するために、外側に保温又は加熱を行うためのジャケット15を備える。液状組成物製造装置1は、容器10の容器本体に複数のセンサを備える。
[センサ]
液状組成物製造装置1は、プロセス液Pの物性を測定する複数のセンサを備える。液状組成物製造装置1は、センサとして、濁度計21と、粘度計22と、導電率計23と、pH計24と、を備える。液状組成物製造装置1において、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24は、容器10の容器本体に設置される。
濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24は、それぞれ容器10内のプロセス液Pの物性である濁度、粘度、導電率及び水素イオン指数(pH、ペーハー)を測定する。
なお、センサの種類や数については、上記の例に限らない。プロセス液Pの物性を測定するセンサとしては、例えば、密度、屈折率、吸光度及び粒子径等を測定するセンサを備えてもよい。また、それぞれのセンサを複数備えてもよい。
[第1撹拌部30]
第1撹拌部30は、容器10内のプロセス液Pを、容器10の全体でゆっくり撹拌する。第1撹拌部30は、例えば、アンカーミキサーである。第1撹拌部30は、撹拌翼31と、撹拌翼31を回転させるモータ32を備える。撹拌翼31は、容器10の底部と側部に沿った形状を有する。撹拌翼31は、モータ32によって回転されることによって、容器10内のプロセス液Pを撹拌する。
なお、第1撹拌部30におけるモータ32の回転数は撹拌回転数の一例である
[第2撹拌部40]
第2撹拌部40は、容器10内のプロセス液Pを、高速に撹拌する。第2撹拌部40は、例えば、ホモミキサー又はディスパーミキサー等の高速分散機である。第2撹拌部40は、撹拌翼41と、撹拌翼41を回転させるモータ42を備える。撹拌翼41は、撹拌翼31と比較して小型の羽根を有する。撹拌翼41は、モータ42によって回転され、容器10内のプロセス液Pを高速に撹拌して、例えば、プロセス液Pの乳化を促進する。
なお、第2撹拌部40におけるモータ42の回転数は分散回転数の一例である
[制御部50]
制御部50は、液状組成物製造装置1の全体を制御する。制御部50は、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24のそれぞれの測定結果を取得する。また、制御部50は、第1撹拌部30及び第2撹拌部40を制御する。さらに、制御部50は、表示部60の表示を制御する。
図2は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置1の制御部の一例である制御部50の機能ブロック図である。
制御部50は、複数のセンサからデータを取得したり、処理に関連する機器を制御する。制御部50は、例えば、コンピュータ又はプログラマブルロジックコントローラ等である。制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含む。また、制御部50は、容量の大きいデータを保存するために、ハードディスク又はフラッシュメモリ等の記憶装置を備えてもよい。
制御部50は、全体制御部51と、データ取得部52と、終了判定部53と、機器制御部54と、記憶部55と、センサインタフェイス56と、機器インタフェイス57と、を備える。全体制御部51、データ取得部52、終了判定部53及び機器制御部54は、例えば、ROMに保存されたプログラムをCPUで実行することにより機能を実現する。
(全体制御部51)
全体制御部51は、制御部50の全体を制御する。また、全体制御部51は、表示部60の表示を制御する。
(データ取得部52)
データ取得部52は、複数のセンサからデータを取得する。液状組成物製造装置1では、データ取得部52は、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24からデータを取得する。また、データ取得部52は、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24から取得したデータを、例えば、終了判定部53に転送する。
データ取得部52は、センサインタフェイス56を介して、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24のそれぞれからデータを取得する。センサインタフェイス56は、各センサの出力を入力してデータ取得部52に出力する。センサインタフェイス56は、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24のそれぞれから出力される信号、例えば、電流信号、電圧信号等のアナログ信号を、デジタル信号にしてデータ取得部52に出力する。
なお、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24は、デジタル信号を出力してもよい。濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24が、デジタル信号を出力する場合は、センサインタフェイス56は、データ取得部52がデータを取得可能な形に変換する。
また、データ取得部52が濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24のそれぞれから直接データを取得できる場合は、センサインタフェイス56を省略してもよい。
(終了判定部53)
終了判定部53は、データ取得部52が取得したデータに基づいて、実行中の処理について終了するかどうかを判定する。具体的には、終了判定部53は、複数のセンサの中で、指定された対象センサが測定した物性値が、予め設定された上限値及び下限値の間の範囲内にあるか否か、すなわち、当該範囲内に含まれているか否かを判定する。終了判定部53は、指定された対象センサで測定した物性値が設定された上限値及び下限値の間の範囲内にある場合は、当該範囲内にある時間を計測して、設定された保持時間の間保持されたか否かを判定する。そして、終了判定部53は、指定された対象センサのすべてについて設定された保持時間の間保持されたと判断したときは、実行中の処理を終了する条件を満たすと判断する。
(機器制御部54)
機器制御部54は、プロセス液Pの処理を行う機器の制御を行う。液状組成物製造装置1では、機器制御部54は、第1撹拌部30のモータ32及び第2撹拌部40のモータ42を制御する。
機器制御部54は、機器インタフェイス57を介して、第1撹拌部30のモータ32及び第2撹拌部40のモータ42のそれぞれに接続する。機器インタフェイス57は、データの変換や制御信号から駆動信号への変換を行う。
(記憶部55)
記憶部55は、液状組成物製造装置1で実行するプロセス液Pの処理について設定値等を保存する。記憶部55には、プロセス液の処理の工程番号、各センサについて、判定の対象とするかどうかのフラグ、上限値、下限値及び保持時間のそれぞれの設定値、を格納するテーブル(設定テーブルT)が記録される。図3は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置の一例である液状組成物製造装置1の設定テーブルTの例を示す図である。なお、記憶部55に保存する設定値は上記に限らず、例えば、外部からの原料追加の有無を示すフラグ等を記録してもよい。
設定テーブルTには、液状組成物製造装置1で行われるバッチ処理における各工程について、予め定められた機器の動作条件及びセンサの設定条件が保存される。
図3では、設定テーブルTの第1行及び第2行は、設定テーブルTのフィールド名を示す。設定テーブルTのフィールドは、工程番号と、当該工程番号で示される工程における機器の動作条件及びセンサの設定条件と、が含まれる。
設定テーブルTの列Aには、工程番号が含まれる。工程番号は、例えば、製造工程の最初の工程から順に付与される番号である。図3の例では、工程番号1から工程番号5まで示しているが、数は図3の例に限らず、製造する液状組成物に応じて適宜定めてよい。また、設定テーブルTでは、工程を工程番号で特定しているが、例えば、工程A、工程Bのように、文字列又は符号によって工程を特定してもよい。
設定テーブルTの列Bは、各工程番号が示す工程における第1撹拌部30の動作条件、具体的には、第1撹拌部30のモータ32の回転数を示す。設定テーブルTの列Cは、各工程番号が示す工程における第2撹拌部40の動作条件、具体的には、第2撹拌部40のモータ42の回転数を示す。回転数は、例えば、1分あたりの回転数で表される。なお、回転数の単位については、適宜変更してもよい。
設定テーブルTの列Dは、各工程番号が示す工程における濁度計21の設定条件を示す。具体的には、列Dは、4つの列D1、列D2、列D3及び列D4を有する。
列D1は、濁度計21が測定して物性値(濁度)を用いて、現在実行している工程の後述する終了判定を行うか否かを設定するフラグを示す。例えば、濁度計21が測定した物性値(濁度)を用いて、現在実行している工程の終了判定を行う場合は、列D1の該当する工程のレコードを、「1」として、終了判定を行わない場合は、「0」とする。なお、当該設定については、上記に限らず、「0」と「1」とを逆にしてもよいし、「0」と「1」に限らず数字や文字、文字列を用いてもよい。
列D2及び列D3は、濁度計21が測定した物性値(濁度)を用いて、現在実行している工程の終了判定を行う場合に、終了と判断する基準となる範囲を定める設定値である。例えば、列D2のレコードで示される上限値と、列D3のレコードで示される下限値とで定める範囲は、最終的に、濁度計21が測定した物性値(濁度)が収束する範囲を示す。
列D4は、列D2及び列D3で示される範囲に、濁度計21が測定した物性値(濁度)がどれだけの時間保持されたら、現在実行している工程を終了してもよいと判断するかを定める保持時間の設定値である。
列E、列F及び列Gは、それぞれ各工程番号が示す工程における粘度計22、導電率計23及びpH計24の設定条件を示す。列E、列F及び列Gは、列Dと同様に、それぞれ、列E1、列E2、列E3及び列E4、列F1、列F2、列F3及び列F4並びに列G1、列G2、列G3及び列G4を有する。
列E1、列F1及び列G1は、それぞれ粘度計22、導電率計23及びpH計24が測定した物性値を用いて、現在実行している工程の後述する終了判定を行うか否かを設定するフラグを示す。
列E2、列F2及び列G2並びに列E3、列F3及び列G3は、それぞれ粘度計22、導電率計23及びpH計24が測定した物性値を用いて、現在実行している工程の終了判定を行う場合に、終了と判断する基準となる範囲を定める設定値である。
列E4、列F4及び列G4は、それぞれ粘度計22、導電率計23及びpH計24が測定した物性値が、設定した範囲にどれだけの時間保持されたら、現在実行している工程を終了してもよいと判断するかを定める保持時間の設定値である。
なお、選択した複数のセンサについて現在実行している工程を終了するかどうかを判断する場合には、選択した複数のセンサのすべてについて、設定した範囲内に設定した保持時間において測定値が保持された場合に、現在実行している工程を終了すると判断する。
[表示部60]
表示部60は、液状組成物製造装置1の動作状態等を表示する。図4は、第1実施形態に係る液状組成物製造装置1の画面表示の一例を示す図である。図4は、表示部60が表示する画面61の例を示す図である。
表示部60の画面61は、名称表示エリア61aと、状態表示エリア61bと、設定表示エリア61cと、を有する。名称表示エリア61aは、例えば、現在製造を行っている液状組成物の名称を表示するエリアである。
状態表示エリア61bは、例えば、液状組成物製造装置1の第1撹拌部30のモータ32及び第2撹拌部40のモータ42のそれぞれの実際の回転数や、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24のそれぞれの測定値を表示する。また、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24のうち終了判定の対象になっているセンサについて、保持時間を表示する。
例えば、状態表示エリア61bでは、終了判定を行うセンサの表示の部分を、色を変えてもよい。例えば、工程番号3では、濁度計21、導電率計23及びpH計24において、終了判定を行うとする。また、濁度計21は、終了判定を満たしており、導電率計23及びpH計24は、終了条件を満たしていないとする。
上記の条件において、図4に示すように、濁度計21の表示エリア61bgを緑色、導電率計23及びpH計24の表示エリア61bnを赤色としてもよい。また、終了判定を行わない粘度計22の表示エリアは、色は変更しない。なお、色については、適宜変更してもよい。
設定表示エリア61cでは、現在実行している工程を中心に、上に直前に行った工程、下に直後に行う予定の工程のそれぞれの設定値を示す。例えば、第1撹拌部30及び第2撹拌部40については、モータ32及びモータ42の回転数の設定値を示す。また、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24については、それぞれの上限値、下限値、保持時間及び終了判定対象か否かを示すフラグのそれぞれの設定値を示す。
<液状組成物製造装置1を用いる製造方法>
図5は、第1実施形態の液状組成物製造装置の一例である液状組成物製造装置1を用いる液状組成物の製造方法を説明するフローチャートである。
処理を開始すると、制御部50は、液状組成物製造装置1の装置全体を初期化を行う(ステップS10、装置を初期化する手順)。
初期化を終了すると、制御部50は、製造対象の液状組成物に対応する設定テーブルTに基づいて、液状組成物を製造する。制御部50は、設定テーブルTの工程番号の順に各工程を行う。
制御部50の全体制御部51は、処理を行う工程に対応する設定テーブルTを参照して、対象フラグにより判定対象となっているセンサ(対象センサ)について設定を行う。制御部50の全体制御部51は、対象センサが測定する物性値の上限値及び下限値と、保持時間を、設定テーブルTから読み込んで設定する(ステップS20、物性値の上限値及び下限値と、保持時間とを設定する手順)。
そして、制御部50の全体制御部51は、設定テーブルTの第1撹拌部30及び第2撹拌部40の動作条件に基づいて、機器制御部54を制御して、プロセス液Pの処理を開始する(ステップS30、プロセス液の処理を開始する手順)。具体的には、機器制御部54は、第1撹拌部30のモータ32及び第2撹拌部40のモータ42のそれぞれを、設定テーブルTの該当する工程の設定値で、動作させる。
プロセス液Pの処理を開始してから、少なくとも対象センサにより、処理中のプロセス液Pの物性を測定する(ステップS40、処理中のプロセス液の物性を測定する手順)。具体的には、データ取得部52は、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24からデータを取得する。なお、取得するデータは、対象センサからのデータに限定してもよいし、すべてのセンサから取得してもよい。
そして、対象センサとなっているすべてのセンサについて、測定した物性値が、設定テーブルTで設定された上限値と下限値と間の範囲内に、設定テーブルTで設定された保持時間の間保持されたかどうかを判定する(ステップS50)。具体的には、終了判定部53は、データ取得部52が取得した対象センサの物性値に基づいて、測定した物性値が上限値と下限値との間の範囲内にあるかどうかを判定する。更に、終了判定部53は、測定した物性値が上限値と下限値との間の範囲内にある場合には、範囲内にある状態が保持されている時間を算出し、保持時間保持されているか否かを判定する。なお、ステップS50は、測定した物性値が、範囲内に保持時間の間保持されたか否かを判定する手順の一例である。
測定した物性値が、設定テーブルTで設定された上限値と下限値との範囲内に、設定テーブルTで設定された保持時間の間保持されていない場合(ステップS50のNo)は、ステップS40に戻って処理を繰り返す。なお、測定した物性値については、センサからのデータをそのまま処理してもよいし、センサからのデータを移動平均等の統計処理を行ったデータを処理してもよい。
なお、ステップS40及びステップS50を繰り返すステップS55は、設定された保持時間の間保持されるまでプロセス液の処理を継続する手順の一例である。
測定した物性値が、設定テーブルTで設定された上限値と下限値との範囲内に、設定テーブルTで設定された保持時間の間保持された場合(ステップS50のYes)は、制御部50は、プロセス液Pの処理を終了する(ステップS60)。具体的には、機器制御部54は、第1撹拌部30のモータ32及び第2撹拌部40のモータ42のそれぞれを停止させる。なお、ステップS60は、プロセス液の処理を終了する手順の一例である。
制御部50は、設定テーブルTに設定されているすべての工程が終了したかを判定する(ステップS70)。工程が残っている場合(ステップS70のNo)は、ステップS20に戻って次の処理に移行して処理を繰り返す。すべての工程が終了した場合(ステップS70のYes)は、処理を終了する。なお、ステップS70は、次の処理に移行する手順又は処理を終了する手順の一例である。
図6は、第1実施形態の液状組成物製造装置1における処理の一例について説明する図である。
図6の縦軸は、対象センサが測定した物性値(センサ値)を表す。図6の横軸は、処理時間である。図6の線Mは、対象センサが測定した結果を示す。
例えば、2液の原料液を混合して撹拌する場合、十分撹拌していない状態では、2液の原料液のそれぞれの物性値に影響されて、測定した値が大きく変動する。図6に示すように、時間の経過に伴い、目標値より低い値の測定値が、目標値を通過して大きくなり、最終的に目標値付近に収束する場合が想定される。
第1実施形態の液状組成物製造装置1は、センサ値が設定された上限値と下限値との間にある状態が、設定された保持時間の間、保持されると処理を終了する。図6では、時間T1が設定された保持時間となる処理時間Tr1において、プロセス液の処理が終了する。処理時間Tr1で処理を終了することにより、図6に示すように、十分物性値が収束して安定した状態において、プロセス液の処理を終了できる。
一方、センサ値が目標値に到達したことをトリガーとして、プロセス液の処理を終了すると、図6の処理時間Tr2で処理が終了する。処理時間Tr2で処理が終了すると、十分撹拌していない状態で処理を終了することとなる。
<作用・効果>
本開示の液状組成物製造装置1を用いた液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置1によれば、工程の終了判定を、正確に行うことができる。例えば、複数の原料液を混合する場合に、正確に工程の終了判定を行うことができる。
終了判定を工程を開始してからの時間で判定すると、処理時間が短く十分処理が行われない可能性があった。また、終了判定を工程を開始してからの時間で判定すると、処理時間が長く設定されることにより、過剰に処理が行われる可能性があった。本開示の液状組成物製造装置1を用いた液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置1によれば、設定により定められた保持時間の間、プロセス液Pの物性値が所望の範囲にあることを条件として、処理を終了することから、終了判定を正しく行うことができる。
また、従来は、作業者が目視することによって処理終了の判定が行われていた。本開示の液状組成物製造装置1を用いた液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置1によれば、液状組成物製造装置1の制御部50が、終了判定することから、作業者の経験によらず、人によるバラツキを押さえることができる。
≪第2実施形態≫
<液状組成物製造装置2>
図7は、第2実施形態に係る液状組成物製造装置の一例である液状組成物製造装置2の概略構成図である。液状組成物製造装置2は、容器10の外側に循環配管11を備える。
循環配管11の両端は、容器10のそれぞれ別の場所に接続される。例えば、循環配管11の一端は、容器10の底部に接続される。また、循環配管11の他端は、容器10の側部に接続される。
循環配管11は、循環ポンプ12を備える。循環ポンプ12は、容器10内のプロセス液を循環配管11に送る。循環ポンプ12が循環配管11にプロセス液を送ることによって、容器10のプロセス液を循環させる。
液状組成物製造装置2は、循環配管11に、濁度計21、粘度計22、導電率計23及びpH計24を備える。循環配管11に、センサを設けることによって、装置設計の自由度を高めることができる。
なお、循環配管11に設置される濁度計21のように光学的な物性を測定する光学系センサは、循環ポンプ12の下流側に設置された他のセンサ、例えば、粘度計22、導電率計23及びpH計24と、容器10との間に設けられることが望ましい。光学系センサと循環ポンプ12とをできるだけ離して光学系センサを設置することによって、例えば、循環ポンプ12で発生するキャビテーションや流速の乱れの影響を抑えることができる。
≪第3実施形態≫
<液状組成物製造装置3>
図8は、第3実施形態に係る液状組成物製造装置の一例である液状組成物製造装置3の概略構成図である。液状組成物製造装置3は、プロセス液の処理について、撹拌処理に加えて、真空処理、加温冷却処理を行う。また、液状組成物製造装置3は、製造した液状組成物を排出する排出バルブを備える。液状組成物製造装置3は、制御部50に換えて、制御部50に機能を追加した制御部150を備える。
液状組成物製造装置3は、容器10内の圧力を変化させるために、蓋110を備える。液状組成物製造装置3は、例えば、プロセス液Pを真空処理する場合は、容器10の上部を蓋110で閉塞して、容器10内の気密を保持する。
液状組成物製造装置3は、真空ポンプ120と、圧力調整バルブ121と、を備える。真空ポンプ120は、容器10内の空気を排出して、容器10内の圧力を下げるためのポンプである。容器10内の圧力を下げることにより、液状組成物製造装置3は、プロセス液Pの真空処理を行う。
圧力調整バルブ121は、容器10内の圧力を設定された圧力に調整するバルブである。圧力調整バルブ121は、制御部150により制御される。
また、液状組成物製造装置3は、加温冷却装置130と、温調バルブ131と、を備える。加温冷却装置130は、例えば、所定の温度の熱媒体、例えば、水又はブライン、を、ジャケット15に供給する。供給された熱媒体は、ジャケット15内を循環することにより、容器10を加温冷却する。温調バルブ131は、加温冷却装置130から供給される熱媒体の流量を調整する。加温冷却装置130及び温調バルブ131は、制御部150により制御される。制御部150が加温冷却装置130及び温調バルブ131を制御することにより、液状組成物製造装置3は、容器10を所定の温度にして、プロセス液Pの加温冷却処理を行う。
更に、液状組成物製造装置3は、排出バルブ140を備える。液状組成物製造装置3は、排出バルブ140を開放することにより、製造した液状組成物を排出する。排出バルブ140は、制御部150により制御される。なお、排出バルブ140は、図1の液状組成物製造装置1及び図7の液状組成物製造装置2にも設けられていてもよい。
制御部150は、終了判定部53により、現状のプロセス液の処理が終了した場合に、排出バルブ140、温調バルブ131、圧力調整バルブ121及び循環ポンプ12を制御してもよい。また、制御部150は、終了判定部53により、現状のプロセス液の処理が終了した場合に、蓋110の開閉を制御してもよい。
なお、開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、本実施形態に係る液状組成粒の製造方法及び液状組成物製造装置は、化粧料に限らず、食品、医薬品、工業製品等のさまざまな液状組成物の製造に適用できる。
1、2、3 液状組成物製造装置
10 容器
11 循環配管
12 循環ポンプ
15 ジャケット
21 濁度計
22 粘度計
23 導電率計
24 pH計
30 第1撹拌部
31 撹拌翼
32 モータ
40 第2撹拌部
41 撹拌翼
42 モータ
50、150 制御部
51 全体制御部
52 データ取得部
53 終了判定部
54 機器制御部
55 記憶部
56 センサインタフェイス
57 機器インタフェイス
60 表示部
110 蓋
120 真空ポンプ
121 圧力調整バルブ
130 加温冷却装置
131 温調バルブ
140 排出バルブ

Claims (10)

  1. プロセス液の処理が行われる容器と、前記容器又は前記容器に接続される循環配管に設置され、前記プロセス液の物性を測定する複数のセンサと、を備える製造装置を用いる液状組成物の製造方法であって、
    前記プロセス液の処理に応じて、前記複数のセンサのうち少なくとも一つの対象センサが測定する物性値の上限値及び下限値と、保持時間と、を設定する手順と、
    前記対象センサが、処理中の前記プロセス液の物性を測定する手順と、
    前記対象センサが測定した物性値が、前記上限値と前記下限値の間に、前記保持時間の間保持されたか否かを判定する手順と、
    を含む、
    液状組成物の製造方法。
  2. 前記対象センサが測定した物性値が、前記上限値と前記下限値の間に、前記保持時間の間保持されるまで前記プロセス液の処理を継続する手順を含む、
    請求項1に記載の液状組成物の製造方法。
  3. 前記プロセス液の処理は、複数の処理からなり、所定の処理において前記対象センサが測定した物性値が、前記上限値と前記下限値の間に、前記保持時間の間保持された場合に、次の処理に移行する手順もしくは処理を終了する手順を含む、
    請求項1又は請求項2のいずれかに記載の液状組成物の製造方法。
  4. 前記液状組成物は化粧料である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液状組成物の製造方法。
  5. 前記複数のセンサが測定する物性は、粘度、濁度、水素イオン指数、導電率、密度、屈折率、吸光度及び粒子径の少なくとも一つである、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液状組成物の製造方法。
  6. 前記プロセス液の処理は、撹拌処理、真空処理又は加温冷却処理のいずれかである、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液状組成物の製造方法。
  7. 前記プロセス液の処理は、撹拌処理であって、
    前記撹拌処理において、撹拌回転数及び分散回転数の少なくともいずれかを設定する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液状組成物の製造方法。
  8. 前記製造装置は、排出バルブ、温調バルブ及び圧力調整バルブと、循環ポンプと、制御部と、を更に備え、
    前記容器は、蓋を備え、
    前記制御部は、前記プロセス液の処理において、前記プロセス液の処理の際に、前記排出バルブ、前記温調バルブ及び前記圧力調整バルブの開閉を制御し、循環ポンプの駆動を制御し、前記蓋の開閉を制御する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液状組成物の製造方法。
  9. 前記複数のセンサは、少なくとも光学系センサを備え、
    前記光学系センサは、循環ポンプの下流側に設置された他のセンサと前記容器との間に設けられる、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液状組成物の製造方法。
  10. プロセス液の処理が行われる容器と、
    前記容器又は前記容器に接続される循環配管に設置され、前記プロセス液の物性を測定する複数のセンサと、
    前記プロセス液の処理に応じて、前記複数のセンサのうち少なくとも一つの対象センサが測定する物性値の上限値及び下限値と、保持時間とを設定し、前記対象センサが測定した物性値が、前記上限値と前記下限値の間に含まれている時間を計測し、前記計測した前記時間が前記保持時間に到達するまで前記処理を継続するように制御する制御部と、を備える、
    液状組成物製造装置。
JP2021083207A 2021-05-17 2021-05-17 液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置 Pending JP2022176666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021083207A JP2022176666A (ja) 2021-05-17 2021-05-17 液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021083207A JP2022176666A (ja) 2021-05-17 2021-05-17 液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022176666A true JP2022176666A (ja) 2022-11-30

Family

ID=84234107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021083207A Pending JP2022176666A (ja) 2021-05-17 2021-05-17 液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022176666A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5795794B2 (ja) エマルション及び/又は分散液の連続製造用乳化装置
Hashemi et al. Analysis of mixing in an aerated reactor equipped with the coaxial mixer through electrical resistance tomography and response surface method
RU2570452C2 (ru) Перемешивающее устройство с программным управлением и способ управления им
CN211329397U (zh) 一种用于合成生物树脂的反应釜
US20190168177A1 (en) Combination stirrer
CN104130398B (zh) 在聚合过程中减少搅拌高压釜中的起泡的方法
CN204865660U (zh) 乳胶搅拌罐
JP2022176666A (ja) 液状組成物の製造方法及び液状組成物製造装置
JP4195491B2 (ja) ビール等の発酵食品類の製造方法
US3562238A (en) Suspension polymerization process for vinyl chloride polymers
JP2009189923A (ja) 攪拌機の攪拌動力制御方法
WO2000055295A1 (fr) Bac de brassage pour stocker une solution de levure, procede pour produire des aliments fermentes comme de la biere dans ce bac de brassage, et pales de brassage situees dans ce bac de brassage
CN217189504U (zh) 高粘物料搅拌装置及含其的反应釜
CN107153751B (zh) 一种工业搅拌器的自动化选型方法
JP3330523B2 (ja) 酵母液貯留用攪拌槽と、その攪拌槽を用いたビール等の発酵食品類の製造方法
CN203830013U (zh) 减少起泡的自动搅拌高压釜
JPH0295426A (ja) 立形撹拌装置及びその運転方法
Martin Gas dispersion with radial and hydrofoil impellers in fluids with different coalescence characteristics
JP3470931B2 (ja) ニガリ豆腐の製造方法
CN218474027U (zh) 馅料制作设备
JP2623346B2 (ja) ホイップ食品の連続式製造法及びその装置
CN218499963U (zh) 烟用料液均质系统
JP2008271825A (ja) 培養槽に関する制御因子決定方法及びこれを用いた物質生産方法
JP2023120984A (ja) 化粧料の製造方法
JPWO2016194590A1 (ja) 撹拌装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240315