JP2022172626A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022172626000001
【課題】反りを低減した配線基板を提供する。
【解決手段】本配線基板は、第1配線層、及び非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする第1絶縁層を含む第1配線構造と、複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第2絶縁層を含み、前記第1配線構造上に積層された第2配線構造と、最上層の前記第2絶縁層上に積層された、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする封止樹脂層と、を有し、最上層の前記第2配線層は、最上層の前記第2絶縁層から突出するパッドを含み、前記封止樹脂層は、前記パッドの上面を露出し、側面の少なくとも一部を被覆し、前記第1絶縁層の熱膨張係数及び前記封止樹脂層の熱膨張係数は、前記第2絶縁層の熱膨張係数よりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板及びその製造方法に関する。
従来、半導体チップ等の電子部品が搭載される配線基板として、配線パターンを高密度化するため、ビルドアップ工法により複数の配線層及び絶縁層を交互に積層した配線基板が知られている。この種の配線基板として、熱硬化性樹脂からなる絶縁層を含む低密度配線層の上に、感光性樹脂からなる絶縁層を含む高密度配線層を形成した配線基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-157666号公報
しかしながら、上記の配線基板では、熱硬化性樹脂からなる絶縁層と感光性樹脂からなる絶縁層の熱膨張係数の差異に起因して反りが発生する場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、反りを低減した配線基板を提供することを目的とする。
本配線基板は、第1配線層、及び非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする第1絶縁層を含む第1配線構造と、複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第2絶縁層を含み、前記第1配線構造上に積層された第2配線構造と、最上層の前記第2絶縁層上に積層された、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする封止樹脂層と、を有し、最上層の前記第2配線層は、最上層の前記第2絶縁層から突出するパッドを含み、前記封止樹脂層は、前記パッドの上面を露出し、側面の少なくとも一部を被覆し、前記第1絶縁層の熱膨張係数及び前記封止樹脂層の熱膨張係数は、前記第2絶縁層の熱膨張係数よりも低い。
開示の技術によれば、反りを低減した配線基板を提供できる。
第1実施形態に係る配線基板を例示する断面図である。 第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その1)である。 第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その2)である。 第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その3)である。 シミュレーション結果を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1実施形態〉
[配線基板の構造]
まず、第1実施形態に係る配線基板の構造について説明する。図1は、第1実施形態に係る配線基板を例示する断面図である。
図1を参照すると、第1実施形態に係る配線基板1は、第1配線構造1Lと、第1配線構造1L上に積層された第2配線構造1Hと、第2配線構造1H上に積層された封止樹脂層24とを有する。配線基板1の平面形状は、例えば、正方形状や長方形状とすることができる。ただし、これには限定されず、配線基板1は任意の平面形状とすることができる。
第1配線構造1Lは、第2配線構造1Hよりも配線密度の低い配線層が形成された低密度配線層であり、配線層11と、絶縁層12と、配線層13とを有する。これに対して、第2配線構造1Hは、第1配線構造1Lよりも配線密度の高い配線層が形成された高密度配線層であり、配線層14と、絶縁層15と、配線層16と、絶縁層17と、配線層18と、絶縁層19と、配線層21とを有する。
なお、本実施形態では、便宜上、配線基板1の封止樹脂層24側を上側又は一方の側、絶縁層12側を下側又は他方の側とする。又、各部位の封止樹脂層24側の面を一方の面又は上面、絶縁層12側の面を他方の面又は下面とする。ただし、配線基板1は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。又、平面視とは対象物を封止樹脂層24の上面24aの法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を封止樹脂層24の上面24aの法線方向から視た形状を指すものとする。
配線層11は、絶縁層12の下面側に露出する最下層の配線層であり、上面及び側面が絶縁層12に被覆されている。配線層11の下面は、例えば、絶縁層12の下面12bから配線層13側に窪んだ位置に露出している。ただし、必要に応じて、配線層11の下面は、絶縁層12の下面12bと面一としてもよい。あるいは、配線層11の側面の一部及び下面が、絶縁層12の下面12bから下側に突出してもよい。
配線層11は、例えば、平面形状が直径150μm程度の円形のパッドであるが、配線パターンを含んでいてもよい。隣接する配線層11の間隔は、例えば、200μm程度とすることができる。配線層11の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層11の厚さは、例えば、10~20μm程度とすることができる。なお、配線層11は、他の配線基板と電気的に接続するための外部接続端子(パッド)として使用できる。
配線層11の下面に表面処理層110を形成してもよい。表面処理層110の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等が挙げられる。また、配線層11の下面に、OSP(Organic Solderability Preservative)処理等の酸化防止処理を施してもよい。
絶縁層12は、配線層11の上面及び側面を被覆している。絶縁層12は、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とし、補強部材128を有している。絶縁層12は、補強部材128に非感光性の熱硬化性樹脂を含浸させた構成とすることができる。ここで、『非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とし』とは、熱硬化性樹脂以外にフィラー等の他の成分を含有してもよいことを意味する。
絶縁層12に用いる非感光性の熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂、フェノール系樹脂、シアネート系樹脂等が挙げられる。補強部材128としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等の織布や不織布等が挙げられる。絶縁層12が含有するフィラーとしては、例えば、シリカ(SiO)、カオリン(AlSi(OH))、タルク(MgSi10(OH))、アルミナ(Al)等が挙げられる。又、これらを混在させてもよい。補強部材128としては、例えば、ガラス繊維束を用いたガラスクロスや、炭素繊維束、ポリエステル繊維束、ナイロン繊維束、アラミド繊維束などを用いてもよい。
絶縁層12の厚さTは、例えば、60~70μm程度とすることができる。絶縁層12の熱膨張係数は、例えば、5ppm/℃以上10ppm/℃以下とすることができる。絶縁層12の熱膨張係数は、例えば、フィラーの含有量や絶縁性樹脂の組成や等により所定値に調整できる。絶縁層12の熱膨張係数は、絶縁層15、17、及び19の各々の熱膨張係数よりも低い。
補強部材128は、絶縁層12内において、絶縁層12の厚さ方向の中心よりも第2配線構造1H側(ここでは、上側)に偏在している。具体的には、補強部材128は、絶縁層12の厚さ方向の中心よりも第2配線構造1H側に片寄った位置に配置されている。詳述すると、絶縁層12では、樹脂層の厚さ(具体的には、絶縁層12の上面12aから補強部材128までの厚さ)が、樹脂層の厚さ(具体的には、補強部材128から絶縁層12の下面12bまでの厚さ)よりも薄く設定されている。
絶縁層12の上面12aは、凹凸が少ない平滑面(低粗度面)である。例えば、絶縁層12の上面12aは研磨面である。絶縁層12の上面12aは、例えば、ビアホール12xの内側面よりも表面粗度が小さくなっている。絶縁層12の上面12aの粗度は、表面粗さRa値で例えば15~40nm程度となるように設定されている。また、ビアホール12xの内側面の粗度は、表面粗さRa値で例えば300~400nm程度となるように設定されている。ここで、表面粗さRa値とは、表面粗さを表わす数値の一種であり、算術平均粗さと呼ばれるものであって、具体的には測定領域内で変化する高さの絶対値を平均ラインである表面から測定して算術平均したものである。
配線層13は、絶縁層12に埋設されたビア配線である。より詳しくは、配線層13は、絶縁層12を貫通し配線層11の上面を露出するビアホール12x内に充填されたビア配線であり、配線層11と電気的に接続されている。ビアホール12xは、絶縁層15側に開口されている開口部の径が配線層11の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール12xの開口部の径は、例えば60~70μm程度とすることができる。
ビア配線である配線層13の上面は、絶縁層12の上面12aから露出している。配線層13の上面は、例えば、絶縁層12の上面12aと面一とすることができる。配線層13の上面は、配線層14の下面と直接接合されている。又、配線層13の下面は、絶縁層12内で配線層11と直接接合されている。配線層13の材料は、例えば、配線層11と同様とすることができる。
配線層13の上端面は、絶縁層12の上面12aと同様に、凹凸が少ない平滑面(低粗度面)である。例えば、配線層13の上端面は研磨面である。配線層13の上端面の粗度は、表面粗さRa値で例えば15~40nm程度となるように設定されている。
なお、本実施形態では、配線層13は、絶縁層12のビアホール12xに形成されたビア配線のみからなる。言い換えれば、配線層13には、絶縁層12の上面12aに一体的に形成される配線パターンはない。配線層13と配線層14は、電気的には接続されているが、一体的ではない。具体的には、後述する製造方法において、配線層14をセミアディティブ法で形成した場合には、配線層13の上面と配線層14の下面の境界にはシード層が介在する。このような構造とする理由は、後述の配線層14として高密度の配線パターン(例えば、ライン/スペースが3μm/3μm程度)を形成するためである。詳しくは、配線基板1の製造方法の項で説明する。
配線層14は、絶縁層12の上面12aに形成されている。配線層14は、絶縁層12の上面12aに直接形成されており、配線層13を介して配線層11と電気的に接続された配線(配線パターンやパッド)を含んでいる。すなわち、配線層14の下面の一部は、配線層13の上面と接しており、両者は電気的に接続されている。配線層14の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層14は、複数の導体層が積層された積層膜であってもよい。
配線層14は、配線層11よりも配線密度が高く(ライン/スペースが狭く)、かつ配線層11よりも薄い。本明細書では、ライン/スペースが8μm/8μm以下の配線層を配線密度が高い配線層とする。配線層14のライン/スペースは、例えば、1μm/1μm~3μm/3μm程度とすることができる。配線層14の厚さは、例えば、1~3μm程度とすることができる。
なお、ライン/スペースにおけるラインとは配線幅を表し、スペースとは隣り合う配線同士の間隔(配線間隔)を表す。例えば、ライン/スペースが2μm/2μmと記載されていた場合、配線幅が2μmで隣り合う配線同士の間隔が2μmであることを表す。
絶縁層15は、感光性樹脂を主成分とする絶縁層である。『感光性樹脂を主成分とする』とは、感光性樹脂以外にフィラー等の他の成分を含有してもよいことを意味する。例えば、絶縁層15は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
絶縁層15は、絶縁層12の上面12aに、配線層14を被覆するように形成されている。絶縁層15に用いる感光性樹脂としては、例えば、フェノール系樹脂やポリイミド系樹脂等の絶縁性樹脂が挙げられる。絶縁層15の厚さTは、例えば5μm以上10μm以下とすることができる。絶縁層15の熱膨張係数は、例えば、40ppm/℃以上60ppm/℃以下とすることができる。絶縁層15の熱膨張係数は、例えば、フィラーの含有量や絶縁性樹脂の組成や等により所定値に調整できる。
配線層16は、絶縁層15の一方の側に形成されており、配線層14と電気的に接続されている。配線層16は、絶縁層15を貫通し配線層14の上面を露出するビアホール15x内に充填されたビア配線、及び絶縁層15の上面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール15xは、絶縁層17側に開口されている開口部の径が配線層14の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール15xの開口部の径は、例えば10~20μm程度とすることができる。配線層16の材料、配線層16を構成する配線パターンの厚さは、例えば、配線層14と同様とすることができる。
なお、配線層16のライン/スペースは、例えば、1μm/1μm~3μm/3μm程度とすることができるが、配線層14よりも更にライン/スペースを狭くすることが可能である。すなわち、絶縁層12の上面12aは研磨された面であり、絶縁層12の下面12bよりも平滑である。感光性樹脂を主成分とする絶縁層15の上面は、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁層12の上面12aよりも更に平滑である。そのため、配線層16のライン/スペースは、配線層14のライン/スペースよりも狭くすることができる。例えば、配線層14のライン/スペースを3μm/3μm、配線層16のライン/スペースを1μm/1μmとすることができる。後述の配線層18についても同様である。
絶縁層17は、絶縁層15の一方の面に、配線層16を被覆するように形成されている。絶縁層17の材料や厚さや熱膨張係数は、例えば、絶縁層15と同様とすることができる。絶縁層17は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
配線層18は、絶縁層17の一方の側に形成されており、配線層16と電気的に接続されている。配線層18は、絶縁層17を貫通し配線層16の上面を露出するビアホール17x内に充填されたビア配線、及び絶縁層17の上面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール17xは、絶縁層19側に開口されている開口部の径が配線層16の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール17xの開口部の径は、例えば10~20μm程度とすることができる。配線層18の材料、配線層18を構成する配線パターンの厚さは、例えば、配線層14と同様とすることができる。配線層18を構成する配線パターンのライン/スペースは、例えば、配線層16と同様とすることができる。
絶縁層19は、絶縁層17の一方の面に、配線層18を被覆するように形成されている。第2配線構造1Hにおいて、絶縁層19は、最上層の絶縁層である。絶縁層19の材料や厚さや熱膨張係数は、例えば、絶縁層15と同様とすることができる。絶縁層19は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
配線層21は、絶縁層19の一方の側に形成されている。第2配線構造1Hにおいて、配線層21は、最上層の配線層である。配線層21は、絶縁層19を貫通し配線層18の上面を露出するビアホール19x内に充填されたビア配線22、及び絶縁層19の上面から突出するパッド23を含んでいる。ビアホール19xは、パッド23側に開口されている開口部の径が配線層18の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール19xの開口部の径は、例えば10~20μm程度とすることができる。
配線層21の材料は、例えば、配線層14と同様とすることができる。配線層21の厚さ(ビア配線22の厚さとパッド23の厚さの合計)は、例えば、100μm程度とすることができる。パッド23の厚さ(絶縁層19の上面からパッド23の上面までの厚さ)は、例えば、80~150μmとすることができる。パッド23の平面形状は、例えば、直径が20~30μm程度の円形とすることができる。パッド23のピッチは、例えば、40~50μm程度とすることができる。なお、パッド23の封止樹脂層24から露出する部分は、半導体チップと電気的に接続するための外部接続端子として使用できる。
なお、パッド23の上面に、表面処理層110と同様の表面処理層210を形成してもよい。表面処理層210は、パッド23の側面の一部及び上面が封止樹脂層24の上面24aから突出している場合には、パッド23の上面のみ、又は側面の一部及び上面に形成される。
封止樹脂層24は、第2配線構造1Hにおける最上層の絶縁層である絶縁層19上に積層されている。封止樹脂層24は、パッド23の上面を露出し、パッド23の側面の少なくとも一部を被覆する。封止樹脂層24は、パッド23の上面を露出し、パッド23の側面の全部を被覆してもよい。この場合、パッド23の上面は、例えば、封止樹脂層24の上面24aと面一となる。ただし、パッド23の側面の一部及び上面を封止樹脂層24の上面24aから突出させてもよいし、パッド23の上面を封止樹脂層24の上面24aよりも窪んだ位置に露出させてもよい。なお、パッド23の側面の一部及び上面を封止樹脂層24の上面24aから突出させる場合は、封止樹脂層24と半導体チップとの間隔を確保できるため、封止樹脂層24と半導体チップとの間にアンダーフィル樹脂を充填しやすくなる。
封止樹脂層24の材料としては、例えば、モールド樹脂を使用できる。モールド樹脂とは、トランスファーモールド法、コンプレッションモールド法、インジェクションモールド法等に使用可能な非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁性樹脂である。モールド樹脂は、例えば、非感光性で熱硬化性のエポキシ系樹脂等の絶縁性樹脂であり、絶縁層12と同様のフィラーを含有してもよいが、ガラス繊維等の補強部材は含有していない。
配線基板1の反りを低減する観点から、封止樹脂層24の厚さTは、絶縁層12の厚さTよりも厚いことが好ましい。絶縁層12の厚さTが60μm以上70μm以下であれば、例えば、封止樹脂層24の厚さTは、80μm以上150μm以下とすることができる。封止樹脂層24の熱膨張係数は、絶縁層15、17、及び19の各々の熱膨張係数よりも低い。
また、配線基板1の反りを低減する観点から、封止樹脂層24の熱膨張係数は、絶縁層12の熱膨張係数と略等しいことが好ましい。ここで、略等しいとは、封止樹脂層24の熱膨張係数が絶縁層12の熱膨張係数に対して±20%以下であることを意味する。
例えば、絶縁層12の熱膨張係数が5ppm/℃以上10ppm/℃以下であれば、封止樹脂層24の熱膨張係数も5ppm/℃以上10ppm/℃以下であることが好ましい。封止樹脂層24の熱膨張係数は、例えば、フィラーの含有量や絶縁性樹脂の組成や等により所定値に調整できる。
[第1実施形態に係る配線基板の製造方法]
次に、第1実施形態に係る配線基板の製造方法について説明する。図2~図4は、第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図である。なお、ここでは、1つの配線基板を作製する工程の例を示すが、配線基板となる複数の部分を作製し、その後個片化して各配線基板とする工程としてもよい。また、ここでは、支持体の一方側のみに層構造を形成する工程の例を示すが、支持体の一方側及び他方側に層構造を形成する工程としてもよい。
まず、図2(a)に示す工程では、支持体100を準備し、支持体100上に配線層11及び絶縁層12を形成し、絶縁層12にビアホール12xを形成後、絶縁層12上及びビアホール12x内にシード層131及び電解めっき層132の積層構造を形成する。
支持体100は、例えば、コア基板101の一方側にキャリア付き銅箔104を積層した構造である。コア基板101は、例えば、厚さが0.7mm程度の樹脂製の基板であり、ガラス繊維等の補強部材を有してもよい。キャリア付き銅箔104は、例えば銅からなる厚さ10~50μm程度の厚箔(キャリア箔)104b上に、剥離層(図示せず)を介して、例えば銅からなる厚さ1.5~5μm程度の薄箔104aが剥離可能な状態で貼着された構造を有する。厚箔104bは、薄箔104aの取り扱いを容易にするための支持材として設けられている。
なお、上記の支持体100の構造は一例であり、これには限定されない。例えば、支持体100において、コア基板101に代えて、複数のプリプレグが積層された積層体を用いてもよい。また、支持体100は、ガラス基板や金属基板等の一方側に、剥離層を介してキャリア付き銅箔104を配置した構造としてもよい。
支持体100を準備したら、まず、支持体100の一方側に配線層11を形成する。具体的には、キャリア付き銅箔104の上面(薄箔104aの上面)に、ドライフィルムレジスト等を用いて、配線層11を形成する部分に開口部を有するレジスト層を形成する。そして、キャリア付き銅箔104を給電層とする電解めっき法により、開口部内に露出するキャリア付き銅箔104の上面に電解めっき層である配線層11を形成する。配線層11の材料や厚さは、前述の通りである。その後、レジスト層を剥離する。
次に、キャリア付き銅箔104の上面に、配線層11を被覆する絶縁層12を形成する。具体的には、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とし、補強部材128を有している半硬化状態のフィルム状の絶縁性樹脂を準備する。そして、キャリア付き銅箔104の上面に、この絶縁性樹脂をラミネートし、加熱及び加圧しながら硬化させて絶縁層12とする。絶縁層12の材料や厚さ、熱膨張係数等は、前述の通りである。
次に、絶縁層12に、絶縁層12を貫通し配線層11の上面を露出するビアホール12xを形成する。ビアホール12xは、例えば、COレーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ等を用いたレーザ加工法により形成できる。ビアホール12xを形成後、デスミア処理を行い、ビアホール12xの底部に各々露出する配線層11の表面に付着した樹脂残渣を除去することが好ましい。
次に、例えば、セミアディティブ法を用いて、絶縁層12の上面12a及びビアホール12x内にシード層131及び電解めっき層132の積層構造を形成する。具体的には、まず、絶縁層12の上面12a、ビアホール12xの内壁面、及びビアホール12x内に露出する配線層11の上面に、無電解めっき法やスパッタ法によりシード層131を形成する。シード層131としては、例えば、厚さ100~350nm程度の銅層を用いることができる。又、シード層131として、厚さ20~50nm程度のチタン層と厚さ100~300nm程度の銅層をこの順番で積層した積層膜を用いてもよい。シード層131の下層にチタン層を形成することにより、絶縁層12と配線層13との密着性及を向上できる。チタンに代えて、窒化チタン等を用いても構わない。なお、チタンや窒化チタンは、銅よりも耐腐食性の高い金属である。そして、シード層131を給電層とする電解めっき法により、シード層131上に電解めっき層132(例えば、銅層)を形成する。
次に、図2(b)に示す工程では、図2(a)に示すシード層131及び電解めっき層132の積層構造の上面側を研磨して絶縁層12の上面12aを露出させ、ビアホール12x内に充填されたビア配線である配線層13を形成する。配線層13の研磨には、例えば、CMP法(chemical mechanical polishing法)等を用いることができる。配線層13の上面は、例えば、絶縁層12の上面12aと面一とすることができる。
配線層13を研磨する際、絶縁層12の上面12aの一部を同時に研磨して除去してもよい。配線層13と共に絶縁層12の上面12aを研磨し、絶縁層12の上面12aの一部を除去することにより、絶縁層12の上面12aの粗度を研磨前より小さくできる。つまり、絶縁層12の上面12aの平滑度を向上できる。絶縁層12の上面12aの粗度はCMP法を実行する前(研磨前)は、例えば、Ra300~400nm程度であり、CMP法を実行することによりRa15~40nm程度とすることができる。このように、絶縁層12の上面12aの粗度を低減して平滑度を向上することにより、後工程において、微細配線(配線密度が高い配線層)の形成が可能となる。なお、絶縁層12の下面12bの粗度は、例えば、Ra180~280nm程度である。
次に、図2(c)に示す工程では、配線層13の上面及び絶縁層12の上面12aに所定パターンの配線層14を形成する。配線層14は、配線層13と同様に、例えば、セミアディティブ法を用いて形成できる。具体的には、まず、配線層13の上面及び絶縁層12の上面12aを連続的に被覆するように、無電解めっき法やスパッタ法によりシード層を形成する。
そして、シード層の上面の全体に感光性のレジスト層を形成し、レジスト層を露光及び現像し、配線層14を形成する部分を露出する開口部を形成する。そして、シード層を給電層とする電解めっき法により、開口部内に露出するシード層の上面に電解めっき層を形成する。そして、レジスト層を剥離した後、電解めっき層をマスクにして、電解めっき層に覆われていない部分のシード層をエッチングにより除去する。これにより、シード層上に電解めっき層が積層された配線層14が形成される。配線層14の材料や厚さ、ライン/スペース等は、前述の通りである。なお、配線層14は、シード層上に電解めっき層が積層された構造となるが、図2(c)等において、シード層と電解めっき層との区別は省略されている(他の配線層についても同様に省略する場合がある)。
次に、図3(a)に示す工程では、配線層14を被覆するように、絶縁層12の上面12aに液状又はペースト状の感光性樹脂を塗布後、硬化しない程度の温度で加熱して半硬化状態の絶縁層15を形成する。絶縁層15の材料や厚さは、前述の通りである。次に、例えば、フォトリソグラフィ法によりビアホール15xを形成後、絶縁層15を硬化温度以上に加熱して硬化させる。感光性樹脂を主成分とする絶縁層15の上面は、絶縁層12の上面12aよりも更に平滑となる。絶縁層15の上面の粗度は、例えば、Ra2~6nm程度とすることができる。
次に、図3(b)に示す工程では、図2(c)及び図3(a)と同様の工程を繰り返して配線層16、絶縁層17、配線層18、及び絶縁層19を形成し、その後、図2(c)の工程と同様にして、ビア配線22及びパッド23を含む配線層21を形成する。配線層16、絶縁層17、配線層18、絶縁層19、及び配線層21の材料や厚さは、前述の通りである。
次に、図3(c)に示す工程では、絶縁層19上に、配線層21のパッド23の上面及び側面を被覆するように封止樹脂層24を形成する。封止樹脂層24は、例えば、モールド樹脂を用いたモールド成形法により形成できる。例えば、図3(b)に示す構造体を金型内に収容し、その金型内に圧力(例えば、5~10MPa)を印加して流動化したモールド樹脂を導入する。その後、モールド樹脂を180℃程度の温度で加熱して硬化させることにより、封止樹脂層24を形成する。そして、所要の封止処理を終了後、封止樹脂層24で覆われた構造体を上記金型から取り出す。モールド成形法としては、例えば、トランスファーモールド法、コンプレッションモールド法、インジェクションモールド法等を使用できる。
次に、図4(a)に示す工程では、図3(c)に示す封止樹脂層24の上面側を研磨してパッド23の少なくとも上面を露出する。封止樹脂層24の研磨には、例えば、CMP法等を用いることができる。パッド23の上面は、例えば、封止樹脂層24の上面24aと面一とすることができる。ただし、封止樹脂層24の研磨量の調整等により、パッド23の側面の一部及び上面を封止樹脂層24の上面24aから突出させてもよいし、パッド23の上面を封止樹脂層24の上面24aよりも窪んだ位置に露出させてもよい。
次に、図4(b)に示す工程では、支持体100を除去する。支持体100を除去するには、まず、コア基板101及び厚箔104bを薄箔104aから機械的に剥離する。そして、薄箔104aを、例えば、塩化第二鉄水溶液や塩化第二銅水溶液や過硫酸アンモニウム水溶液等を用いたウェットエッチングにより除去する。このとき、配線層11が銅であれば、配線層11の下面側もエッチングされ、配線層11の下面は、絶縁層12の下面12bから配線層13側に窪む。
次に、図4(c)に示す工程では、必要に応じ、図4(b)の構造体のパッド23の上面に表面処理層210を形成し、かつ配線層11の下面に表面処理層110を形成し、その後、個片化することで、配線基板1が完成する。表面処理層110及び210としては、例えば、無電解めっき法により、前述の金属層や金属層の積層体を形成してもよいし、OSP処理等の酸化防止処理を施してもよい。
このように、配線基板1では、感光性樹脂を主成分とする絶縁層15、17、及び19を含む第2配線構造1Hを挟んで、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁層12を含む第1配線構造1Lと、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする封止樹脂層24とを配置している。そして、絶縁層12の熱膨張係数及び封止樹脂層24の熱膨張係数は、絶縁層15、17、及び19の各々の熱膨張係数よりも低い。この構造により、配線基板1の厚さ方向における熱膨張係数の不均衡が改善されるため、配線基板1の反りを低減できる。
また、配線基板1の反りが低減することで、配線基板1の封止樹脂層24側に半導体チップを実装したり、配線基板1を他の配線基板上に実装したりすることが容易となる。
なお、図4(a)の状態を出荷形態としてもよい。すなわち、支持体100付きの配線基板1を出荷形態としてもよい。
〈反りのシミュレーション〉
図1の構造を有する配線基板(配線基板Aとする)について、150℃に加熱後常温に戻したときの反りのシミュレーションを実行した。具体的には、配線基板Aの平面形状は44mm×31mmの矩形状とした。また、絶縁層12の厚さTは60μmとした。また、第2配線構造1Hを構成する絶縁層15、17、及び19の各々の厚さTは5μmとした。
そして、封止樹脂層の厚さTを10μmから10μm置きに150μmまで変えた場合の配線基板Aの反りのシミュレーションを実行した。また、比較例として、封止樹脂層を有していない配線基板(配線基板Xとする)についても、反りのシミュレーションを実行した。
Figure 2022172626000002
シミュレーション結果を表1及び図5に示す。表1及び図5に示すように、封止樹脂層を有していない比較例の場合には、配線基板Xに配線層11側が凸となる方向の反りが生じ、反り量は-2.69mmであった。なお、ここでいう反り量とは、配線基板を平面上に置いたときの最も高い位置と最も低い位置の厚さ方向の距離である。また、マイナスは配線層11側が凸となる方向の反りであることを示す。
これに対し、10μm厚の封止樹脂層24を設けた場合には、配線基板Aに配線基板Xと同様に配線層11側が凸となる方向の反りが残るものの、反り量は-2.35mmに低減された。封止樹脂層24を厚くしていくと配線基板Aの反り量は更に低減され、封止樹脂層24が110μm厚の場合には、配線基板Aの反りの方向は配線層11側が凹となる方向に変わり、反り量は0.03mmであった。封止樹脂層24を更に厚くしていくと配線層11側が凹となる方向の反り量は増加し、封止樹脂層24が150μm厚の場合の反り量は0.25mmであった。
このように、感光性樹脂を主成分とする絶縁層15等を含む第2配線構造1Hを挟んで、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁層12及び封止樹脂層24を配置することで、配線基板Aの反りを低減できることが確認された。
また、封止樹脂層24の厚さを絶縁層12の厚さよりも厚くした方が反りは低減される。具体的には、絶縁層12の厚さが60μmである場合、封止樹脂層24の厚さを80μm以上150μm以下とすることで、反りを±0.5mm以下に抑えることができる。また、絶縁層12の厚さが60μmである場合、封止樹脂層24の厚さを90μm以上130μm以下とすることで、反りを±0.2mm以下に抑えることができる。さらに、絶縁層12の厚さが60μmである場合、封止樹脂層24の厚さを100μm以上120μm以下とすることで、反りを±0.1mm以下に抑えることができる。熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁層12と感光性樹脂を主成分とする絶縁層15、17、19の熱膨張率の不均衡によって、大きな反りが生じていたが、熱硬化性樹脂を主成分とする封止樹脂層24を設けることによって、熱膨張率の不均衡が改善され、反りが低減された。
なお、絶縁層12の厚さが変わった場合には、反りが減るように、封止樹脂層24の厚さを絶縁層12の厚さよりも厚くなるように調整すればよい。これにより、本シミュレーション結果と同様に、配線基板の反りをほぼゼロにすることができる。但し、封止樹脂層24の厚さを150μm以上に厚くしていくと、徐々に反りが大きくなる。このような場合、配線基板Aを他の配線基板に実装する際に影響がでる恐れがある。そのため、反りを±0.1mmから±0.5mm以下に抑える封止樹脂の厚さにする。好ましくは、反りを±0.1mmから±0.2mm以下に抑える封止樹脂の厚さにするとよい。
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、第1配線構造1Lは、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁層12を含んでいれば図1の構造には限定されず、絶縁層12内に配線層を有する多層配線構造であってもよい。
1 配線基板
1H 第2配線構造
1L 第1配線構造
11、13、14、16、18、21 配線層
12、15、17、19 絶縁層
12a、24a 上面
12b 下面
12x、15x、17x、19x ビアホール
22 ビア配線
23 パッド
24 封止樹脂層
100 支持体
101 コア基板
104 キャリア付き銅箔
104a 薄箔
104b 厚箔
110、210 表面処理層
128 補強部材
131 シード層
132 電解めっき層

Claims (8)

  1. 第1配線層、及び非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする第1絶縁層を含む第1配線構造と、
    複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第2絶縁層を含み、前記第1配線構造上に積層された第2配線構造と、
    最上層の前記第2絶縁層上に積層された、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする封止樹脂層と、を有し、
    最上層の前記第2配線層は、最上層の前記第2絶縁層から突出するパッドを含み、
    前記封止樹脂層は、前記パッドの上面を露出し、側面の少なくとも一部を被覆し、
    前記第1絶縁層の熱膨張係数及び前記封止樹脂層の熱膨張係数は、前記第2絶縁層の熱膨張係数よりも低い、配線基板。
  2. 前記第1絶縁層の熱膨張係数と前記封止樹脂層の熱膨張係数は、略等しい、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記封止樹脂層の厚さは、前記第1絶縁層の厚さよりも厚い、請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 前記第1絶縁層の熱膨張係数及び前記封止樹脂層の熱膨張係数は、5ppm/℃以上10ppm/℃以下であり、
    前記第2絶縁層の熱膨張係数は、40ppm/℃以上60ppm/℃以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線基板。
  5. 前記第1絶縁層は、補強部材を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配線基板。
  6. 前記第1配線構造において、前記第1配線層は前記第1絶縁層の下面側に露出し、
    前記第1配線構造は、前記第1絶縁層を貫通して前記第1配線層と接続されたビア配線を含み、
    前記第2配線構造の最下層の前記第2配線層は、前記ビア配線と直接接合されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線基板。
  7. 前記パッドは、半導体チップと電気的に接続するための外部接続端子である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配線基板。
  8. 第1配線層、及び非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする第1絶縁層を含む第1配線構造を形成する工程と、
    複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第2絶縁層を含み、前記第1配線構造上に積層された第2配線構造を形成する工程と、
    最上層の前記第2絶縁層上に、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする封止樹脂層を積層する工程と、を有し、
    最上層の前記第2配線層は、最上層の前記第2絶縁層から突出するパッドを含み、
    前記第1絶縁層の熱膨張係数及び前記封止樹脂層の熱膨張係数は、前記第2絶縁層の熱膨張係数よりも低く、
    前記封止樹脂層を形成する工程では、前記パッドの上面及び側面を被覆するように前記封止樹脂層を形成し、前記封止樹脂層の上面側を研磨して前記パッドの上面を露出する、配線基板の製造方法。
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