JP2022170733A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な使用感を実現しつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、好ましい粘度に調整することができる洗浄剤組成物を提供すること。【解決手段】洗浄剤組成物は、以下の成分(A)~(D):(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上;(B)両性界面活性剤;(C)カチオン性ポリマー;および(D)脂肪酸アルカノールアミドを含有し、前記成分(A)と前記成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である。【選択図】なし
Description
本発明は、洗浄剤組成物に関する。
従来より、例えば、ヘアシャンプー等の洗浄剤組成物は、使用感(泡の弾力性、泡立ち、泡のきめ細かさ、すすぎ時のなめらかさ、すすぎ後の洗い上がりなど)を実現しつつ、外観に分離や沈殿がないことが求められている。洗浄剤組成物としてはアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高分子ポリマーなどが用いられるが、
アニオン性界面活性剤の中でも、N-アシルアミノ酸塩(N-アシルアミノ酸系界面活性剤)は一般に低刺激であり、毛髪や皮膚のpHに近い弱酸性処方を可能にすることから近年特に重要視されている。
アニオン性界面活性剤の中でも、N-アシルアミノ酸塩(N-アシルアミノ酸系界面活性剤)は一般に低刺激であり、毛髪や皮膚のpHに近い弱酸性処方を可能にすることから近年特に重要視されている。
例えば、特許文献1(実施例30)及び特許文献2(実施例21、22)にはココイルトレオニンナトリウム等のN-アシルアミノ酸塩と脂肪酸アルカノールアミド(コカミドMEA等)を配合した洗浄剤組成物が記載されている。特許文献3には、N-アシルアラニン塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルサルコシン塩等のN-アシルアミノ酸塩を配合した粘度20000~100000mPa・sの毛髪洗浄剤組成物が記載されている。
しかしながら、特許文献1-3の洗浄剤組成物は、配合成分の組み合わせによっては、外観に分離・沈殿が生じる場合があり、また、シャンプーなどの洗浄剤組成物として好ましい粘度に調整することが容易でないという問題があった。特に、特許文献1-3の洗浄剤組成物においては、N-アシルトレオニン塩(例えば、ココイルトレオニンナトリウムなど)と脂肪酸アルカノールアミド(例えば、コカミドMEAなど)との配合比についての検討はなされておらず、良好な使用感(泡の弾力性、泡立ち等)、外観および粘度を全て実現することが難しいという問題があった。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、良好な使用感を実現しつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、好ましい粘度に調整することができる洗浄剤組成物を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の洗浄剤組成物は、以下の成分(A)~(D):
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上;
(B)両性界面活性剤;
(C)カチオン性ポリマー;および
(D)脂肪酸アルカノールアミド
を含有し、前記成分(A)と前記成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である、
ことを特徴としている。
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上;
(B)両性界面活性剤;
(C)カチオン性ポリマー;および
(D)脂肪酸アルカノールアミド
を含有し、前記成分(A)と前記成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である、
ことを特徴としている。
本発明の洗浄剤組成物によれば、良好な使用感を実現しつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、洗浄剤として好ましい粘度に調整することができる。
以下、本発明の洗浄剤組成物の一実施形態について説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、以下の成分(A)~(D):
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上;
(B)両性界面活性剤;
(C)カチオン性ポリマー;および
(D)脂肪酸アルカノールアミド
を含有している。
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上;
(B)両性界面活性剤;
(C)カチオン性ポリマー;および
(D)脂肪酸アルカノールアミド
を含有している。
(N-アシルトレオニンおよび/またはその塩)
本発明の洗浄剤組成物は、(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上を含有する(以下、成分(A)と記載する場合がある)。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上を含有する(以下、成分(A)と記載する場合がある)。
本発明の洗浄剤組成物に使用される(A)N-アシルトレオニンまたはその塩における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。
N-アシルトレオニンとしては、ラウロイルトレオニン、ミリストイルトレオニン、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニン、パーム核油脂肪酸トレオニン等が挙げられる。なかでも、N-アシルトレオニンは、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンであることが好ましい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
N-アシルトレオニン塩を構成する塩(カチオン)としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、テトラキス(2-ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン等の低分子アルカノールアミン、リジン、オルニチン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、アンモニウム等が挙げられ、これらの塩(カチオン)は2種以上を併用してもよい。なかでも、N-アシルトレオニン塩は、ナトリウムやカリウム等の金属塩、トリエタノールアミン等の有機アミン塩であることが好ましく、特にナトリウム等の金属塩であることが好ましい。
具体的には、N-アシルトレオニン塩としては、例えば、ラウロイルトレオニンナトリウム、ラウロイルトレオニンカリウム、ラウロイルトレオニントリエタノールアミン、ラウロイルトレオニンアンモニウム、ミリストイルトレオニンナトリウム、ミリストイルトレオニンカリウム、ミリストイルトレオニントリエタノールアミン、ミリストイルトレオニンアンモニウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンアンモニウム、パーム核油脂肪酸トレオニンナトリウム、パーム核油脂肪酸トレオニンカリウム、パーム核油脂肪酸トレオニントリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸トレオニンアンモニウム等が挙げられる。なかでも、N-アシルトレオニン塩は、ラウロイルトレオニンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)トレオニンナトリウムであることが好ましく、ヤシ脂肪酸(ココイル)トレオニンナトリウムであることが最も好ましい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物における成分(A)の含有量は、組成物全量に対して0.5~20質量%であることが好ましく、3~16質量%であることがより好ましく、3~13質量%であることがさらに好ましく、6.5~13質量%であることが最も好ましい。
成分(A)の含有量を上記範囲で用いることにより、泡立ちやすすぎ等の使用感を良好にしつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、洗浄剤としての用途に適した粘度とすることができる。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、成分(A)を上記の範囲で含有することで、後述する成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上になればよく、その他のN-アシルアミノ酸またはその塩を1種または2種以上含むことができる。その他のN-アシルアミノ酸としては、N-アシルアラニン、N-アシルグルタミン酸、N-アシルサルコシン、N-アシルタウリン、N-アシルグリシン、N-アシルアスパラギン酸、N-アシルセリンなどを例示することができる。
上記のN-アシルトレオニン、およびその他のN-アシルアミノ酸はD体、L体、ラセミ体、またはこれらの混合物であってもよい。また、必ずしも全てが塩の形態である必要はなく、未中和物との混合物として含まれていても良い。
これらのN-アシルアミノ酸またはその塩における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。N-アシルアミノ酸塩を構成する塩(カチオン)としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、テトラキス(2-ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン等の低分子アルカノールアミン、リジン、オルニチン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、アンモニウム等が挙げられ、これらの塩(カチオン)は2種以上を併用してもよい。
N-アシルアラニン塩としては、例えば、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ラウロイルメチル-β-アラニンカリウム、ラウロイルメチル-β-アラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチル-β-アラニンナトリウム、ステアロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチル-β-アラニンナトリウム、ラウロイルアラニンナトリウム、ラウロイルアラニンカリウム、ラウロイルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルアラニンナトリウム、ステアロイルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニントリエタノールアミン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、N-アシルアラニン塩は、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アラニンナトリウムであることが好ましい。
N-アシルグルタミン酸塩としては、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸2ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸2カリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸2ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸2カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸トリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、N-アシルグルタミン酸塩は、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グルタミン酸トリエタノールアミンであることが好ましい。
N-アシルサルコシン塩としては、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンカリウム、ステアロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)サルコシンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)サルコシントリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸サルコシンナトリウム、パーム核油脂肪酸サルコシンカリウム、パーム核油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、N-アシルサルコシン塩は、ラウロイルサルコシントリエタノールアミンであることが好ましい。
N-アシルタウリン塩としては、例えば、ラウロイルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)タウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンタウリンナトリウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ヤシ油脂肪酸(ココイル)メチルタウリンナトリウムが好ましい。
N-アシルグリシン塩としては、例えば、ラウロイルグリシンナトリウム、ミリストイルグリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシントリエタノールアミン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、N-アシルグリシン塩は、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)グリシンカリウムであることが好ましい。
N-アシルアスパラギン酸塩としては、例えば、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸カリウム、ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、ミリストイルアスパラギン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アスパラギン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アスパラギン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)アスパラギン酸トリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸アスパラギン酸ナトリウム、パーム核油脂肪酸アスパラギン酸アンモニウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
N-アシルセリン塩としては、例えば、ラウロイルセリンナトリウム、ラウロイルセリンカリウム、ラウロイルセリントリエタノールアミン、ミリストイルセリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)セリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)セリンカリウム、ヤシ油脂肪酸(ココイル)セリントリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸セリンナトリウム、パーム核油脂肪酸セリンアンモニウム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物において、成分(A)の含有量はその他のN-アシルアミノ酸塩との合計量に対して10質量%以上が好ましく、20%質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましい。一方、N-アシルトレオニン塩以外のその他のN-アシルアミノ酸塩のみを使用する場合、良好な使用感を確保することが容易でなく、また、洗浄剤組成物としての好ましい粘度に調整することが難しい。
(両性界面活性剤)
本発明の洗浄剤組成物に使用される(B)両性界面活性剤(以下、成分(B)と記載する場合がある。)としては、特に限定されるものではないが、例えば、アミドベタイン型両性界面活性剤、アルキルベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミンオキサイド型両性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの両性界面活性剤(B)における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。
本発明の洗浄剤組成物に使用される(B)両性界面活性剤(以下、成分(B)と記載する場合がある。)としては、特に限定されるものではないが、例えば、アミドベタイン型両性界面活性剤、アルキルベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミンオキサイド型両性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの両性界面活性剤(B)における長鎖アルキル基の平均炭素数は、4~22が好ましく、8~18がより好ましい。
アミドベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミドプロピルベタイン等が挙げられる。アルキルアミドプロピルベタインとしては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、アミドベタイン型両性界面活性剤は、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインであることが好ましく、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインであることがより好ましい。
アルキルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、アルキルベタイン型両性界面活性剤は、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインであることが好ましい。
スルホベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミノジメチルスルホプロピルベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。アルキルアミノジメチルスルホプロピルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ドデシルアミノジメチルスルホプロピルベタイン、オクタデシルアミノジメチルスルホプロピルベタイン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、スルホベタイン型両性界面活性剤は、ラウリルヒドロキシスルホベタインであることが好ましい。
ホスホベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アルキルヒドロキシホスホベタイン等が挙げられる。アルキルヒドロキシホスホベタインとしては、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタイン、ミリスチルヒドロキシホスホベタイン、ステアリルヒドロキシホスホベタイン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油アルキル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤は、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインであることが好ましい。
アルキルアミンオキサイド型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミンN-オキサイド、オレイルジメチルアミンN-オキサイド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンN-オキサイド等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物において、(B)両性界面活性剤は、アミドベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤が好ましく、アミドベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤がより好ましく、アミドベタイン型両性界面活性剤が特に好ましい。アミドベタイン型両性界面活性剤を配合する場合、その含有量は、(B)両性界面活性剤の全量に対して50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましい。
本発明の洗浄剤組成物における(B)両性界面活性剤の含有量は、組成物全量に対して0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。また、組成物全量に対して30質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。
(カチオン性ポリマー)
本発明の洗浄剤組成物に使用される(C)カチオン性ポリマー(以下、成分(C)と記載する場合がある。)は、例えば、天然由来カチオン性ポリマーおよび合成系カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種を例示することができる。
本発明の洗浄剤組成物に使用される(C)カチオン性ポリマー(以下、成分(C)と記載する場合がある。)は、例えば、天然由来カチオン性ポリマーおよび合成系カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種を例示することができる。
天然由来カチオン性ポリマーは、天然物を原料として、分離、精製等の工程を経て得られるポリマーをカチオン化したものである。具体的には、多糖類やその誘導体等が挙げられ、天然高分子以外に、半合成高分子と称されるものが含まれる。カチオン性基としては、塩化グリシジルトリメチルアンモニウムや3-クロロ-2-ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム等を反応させたものが挙げられ、例えば、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]基等の第4級アンモニウム含有基等が挙げられる。
天然由来カチオン性ポリマーは、分子内にカチオン性基を有する水溶性ポリマーであれば特に限定されるものではないが、例えば、多糖類に第4級窒素含有基を導入したカチオン性ポリマーが挙げられ、具体的には、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タマリンドガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌクリークガム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、天然由来カチオン性ポリマーは、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガムであることが好ましい。
カチオン化デンプンを構成するデンプンとしては、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、トウモロコシデンプン(コーンスターチ)、小麦デンプン等が挙げられる。
カチオン化ヒドロキシエチルセルロースとしては、例えば、東邦化学工業社製のカチナールHC-100(分子量35万;カチオン化度1.0~2.0質量%)、カチナールHC-200(分子量160万;カチオン化度1.0~2.0質量%)、カチナールLC-100(分子量35万;カチオン化度0.5~1.5質量%)、カチナールLC-200(分子量200万;カチオン化度0.5~1.5質量%)、カチナールPC-100(分子量120万)、カチナールHC-35(分子量12万)、花王社製のポイズC-60H(分子量60万;カチオン化度1.5~2.5質量%)、ポイズC-150L(分子量150万;カチオン化度1.0~1.5質量%)、ライオン社製のレオガードG、レオガードGP(カチオン化度1.8質量%)、レオガードMGP(カチオン化度1.8質量%)、レオガードMLP(カチオン化度0.6質量%)、レオガードLP(カチオン化度1.0質量%)、レオガードKGP(カチオン化度1.8質量%)等の市販品を使用することができる。
カチオン化グアーガムとしては、例えば、東邦化学工業社製のカチナールCTR-100、カチナールCG-100、ローディア社製のJAGUAR EXCEL(カチオン化度1.6質量%)、JAGUAR C-13S(カチオン化度1.4質量%)、JAGUAR C-14S、JAGUAR C-17(カチオン化度1.9質量%)、JAGUAR C-500、JAGUAR OPTIMA、JAGUAR C-162、JAGUAR LS等の市販品を使用することができる。
カチオン化ローカストビーンガムとしては、例えば、東邦化学工業社製のカチナールCLB-100(ローカストビーンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)等の市販品を使用することができる。
カチオン化タマリンドガムとしては、例えば、東邦化学工業社製のカチナールCTM-200S等の市販品を使用することができる。
カチオン化タラガムとしては、例えば、東邦化学工業社製のカチナールCTR-100、カチナールCTR-200(カエサルピニアスピノサヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)等を使用することができる。
カチオン化フェヌグリークガムとしては、例えば、東邦化学工業社製のカチナールCF-100(コロハヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)等を使用することができる。
上記においてカチオン化度は、カチオン性ポリマー(C)における窒素含有質量の百分率を意味する。
カチオン性ポリマー(C)におけるカチオン化度は、特に限定されるものではないが、0.1~3.0質量%が好ましく、0.5~2.5質量%がより好ましく、1.0~2.0質量%がさらに好ましい。
合成系カチオン性ポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸/アクリルアミド共重合体、カチオン化ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン/N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩共重合体、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩/N,N-ジメチルアクリルアミド/ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/(メタ)アクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/(メタ)アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、合成系カチオン性ポリマーは、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体であることが好ましく、具体的には(N,N-ジメチル-3,5-メチレンピペリジウムクロリド)-アクリルアミド共重合体等が挙げられる。(N,N-ジメチル-3,5-メチレンピペリジウムクロリド)-アクリルアミド共重合体としては、例えば、ルーブリゾール社製のマーコート550、マーコート550L、マーコート550PR、マーコート740、マーコートS、マーコート7SPR、マーコート2200等の市販品を使用することができる。
本発明の洗浄剤組成物におけるカチオン性ポリマー(C)の含有量は、組成物全量に対して0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましい。また、組成物全量に対して5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましい。
(脂肪酸アルカノールアミド)
本発明の洗浄剤組成物に使用される脂肪酸アルカノールアミド(D)(以下、成分(D)と記載する場合がある。)としては、一般に非イオン性界面活性剤として使用されているものを使用してもよい。成分(D)としては、例えば、脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルキルアルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物に使用される脂肪酸アルカノールアミド(D)(以下、成分(D)と記載する場合がある。)としては、一般に非イオン性界面活性剤として使用されているものを使用してもよい。成分(D)としては、例えば、脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルキルアルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、例えば、カプリル酸モノエタノールアミド、カプリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノプロパノールアミド、ラウリン酸ジプロパノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸ジイソプロパノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジイソプロパノールアミド、パーム核油脂肪酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸モノエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
脂肪酸アルキルアルカノールアミドとしては、例えば、カプリル酸N-メチルエタノールアミド、カプリン酸N-メチルエタノールアミド、ラウリン酸N-メチルエタノールアミド、ラウリン酸N-エチルエタノールアミド、ラウリン酸N-メチルプロパノールアミド、ラウリン酸N-エチルプロパノールアミド、ラウリン酸N-メチルイソプロパノールアミド、ラウリン酸N-エチルイソプロパノールアミド、ミリスチン酸N-メチルエタノールアミド、パルミチン酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-エチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-エチルプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-エチルイソプロパノールアミド、パーム核油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、パーム核油脂肪酸N-エチルエタノールアミド、ステアリン酸N-メチルエタノールアミド、ステアリン酸N-エチルエタノールアミド、オレイン酸N-メチルエタノールアミド、オレイン酸N-エチルエタノールアミド等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミドとしては、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレンミリスチン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンステアリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
これらの中でも、脂肪酸アルカノールアミドは、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドであることが好ましく、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドであることがより好ましい。
脂肪酸ジエタノールアミドを含むジエタノールアミン誘導体は、アミノ基が経時や加熱などにより一部発がん性のニトロソアミン類に変化することが知られており、安全性の観点からジエタノールアミン誘導体よりモノエタノールアミン誘導体が好適である。この安全性の点から本発明の成分(D)としては、脂肪酸モノエタノールアミドが好ましく使用でき、例えば、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド等が使用できる。
本発明の洗浄剤組成物における脂肪酸アルカノールアミド(D)の含有量は、組成物全量に対して0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1.0質量%以上がさらに好ましい。また、組成物全量に対して20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。
(配合比等)
本発明の洗浄剤組成物は、上記の成分(A)、(B)、(C)、(D)を含有しており、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である。成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)は下限としては1.0以上が好ましく、2.5以上がより好ましく、2.8以上がより一層好ましく、8.0以上が最も好ましい。上限としては60.0以下であることが好ましく、30.0以下であることがより好ましく、15.0以下であることがより一層好ましい。質量比(A)/(D)がこの範囲であると、良好な使用感を実現しつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、好ましい粘度に調整することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、上記の成分(A)、(B)、(C)、(D)を含有しており、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である。成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)は下限としては1.0以上が好ましく、2.5以上がより好ましく、2.8以上がより一層好ましく、8.0以上が最も好ましい。上限としては60.0以下であることが好ましく、30.0以下であることがより好ましく、15.0以下であることがより一層好ましい。質量比(A)/(D)がこの範囲であると、良好な使用感を実現しつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、好ましい粘度に調整することができる。
また、成分(A)と成分(B)の質量比(A)/(B)の下限は0.3以上であることが好ましく、0.5以上であることがより好ましく、1.0以上であることが一層好ましい。上限は、10.0以下であることが好ましく、6.0以下であることがより好ましい。質量比(A)/(B)がこの範囲であると、良好な使用感を実現しつつ、外観の分離や沈殿が抑制され、好ましい粘度に調整することができる。
さらに、成分(A)~(D)の合計量(A+B+C+D)は、本発明の洗浄剤組成物の全量に対して5~50質量%が好ましく、5~30質量%がより好ましく、5~25質量%がさらに好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、シャンプーやボディシャンプー等の洗浄剤としての用途に適した粘度とすることができる。洗浄剤組成物の粘度は、例えば、5~25質量%水溶液の粘度(25℃)として、1000以上8000mPa・s以下であることが好ましく、1000以上3000mPa・s以下であることがより好ましい。
(その他の成分)
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、アニオン性界面活性剤を配合することもできる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アルケニルスルホ酢酸塩等のカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルケニルアミドスルホン酸塩、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム:POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム等)、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪族アミドエーテル硫酸塩、アルキルグリセリルエーテル硫酸塩等の硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルケニルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸塩等のリン酸塩等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、アニオン性界面活性剤を配合することもできる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アルケニルスルホ酢酸塩等のカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルケニルアミドスルホン酸塩、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム:POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム等)、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪族アミドエーテル硫酸塩、アルキルグリセリルエーテル硫酸塩等の硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルケニルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸塩等のリン酸塩等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分(A)~(D)と溶媒以外の他の成分を配合することができる。このような他の成分としては、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、光沢付与剤、高級アルコール、多価アルコール、高級脂肪酸、アミドアミン類、炭化水素、ワックス、エステル類、シリコーン誘導体、生理活性成分、エキス類、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料、保湿剤、中和剤、pH調整剤、塩類、清涼剤、昆虫忌避剤、酵素等が挙げられる。非イオン性界面活性剤の配合量は、本発明の洗浄剤組成物の全量に対して10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。カチオン性界面活性剤の配合量は、本発明の洗浄剤組成物の全量に対して10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。水溶性高分子と増粘剤の配合量は、本発明の洗浄剤組成物の全量に対して5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(セテアレス-60-ミリスチルグリコール等)、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸(モノ/ジ/トリ)エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル(トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン等)、アルキルポリグリコシド等、カチオン性界面活性剤としては、第一級アミン塩、第二級アミン塩、第三級アミン塩、脂肪族アミドアミン塩、脂肪族アミドグアニジウム塩、第四級アンモニウム塩、アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩、アルキルエーテルアンモニウム塩等の脂肪族アミン塩およびその第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等の環式第四級アンモニウム塩等、水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリグルタミン酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体等、光沢付与剤としては、ジステアリン酸グリコール等の脂肪酸エチレングリコールエステル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル等、高級アルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコール等、多価アルコールとしては、グリセリン、1,3-ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール等、高級脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等、アミドアミン類としては、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド等、炭化水素としては、流動パラフィン、ポリイソブテン、スクワラン等、ワックスとしては、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス等、エステル類としては、動植物油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、オクタン酸セチル、エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル等、シリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール等、生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与えるような天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分等、エキス類としては、植物、動物、微生物由来の各種エキス等、酸化防止剤としては、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等、金属イオン封鎖剤としては、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エチレンジアミン四酢酸およびその塩類(2カリウム2水塩、2ナトリウム塩、2ナトリウムカルシウム塩、3ナトリウム塩、4ナトリウム塩、4ナトリウム2水塩、4ナトリウム4水塩等)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸およびその塩、リン酸およびその塩、アスコルビン酸およびその塩、コハク酸およびその塩、グルコン酸およびその塩、ポリリン酸およびその塩、メタリン酸およびその塩、酒石酸およびその塩、フィチン酸およびその塩、クエン酸およびその塩、マレイン酸およびその塩、ポリアクリル酸およびその塩、イソアミレンーマレイン酸共重合体およびその塩、ケイ酸およびその塩、ヒドロキシベンジルイミノジ酢酸およびその塩、イミノジ酢酸およびその塩、ジエチレントリアミンペンタ酢酸およびその塩、ニトリロトリ酢酸およびその塩、メチルグリシンジ酢酸およびその塩、L-グルタミン酸ジ酢酸およびその塩、L-アスパラギン酸ジ酢酸およびその塩、ヒノキチオール類等、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン)、1,2-アルカンジオール(炭素鎖長6~14)およびその誘導体、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸ナトリウム塩等、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、パラアミノ安息香酸(PABA)系、アントラニル酸系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等、香料としては、抽出物、精油、レシノイド、樹脂、花香油およびそれらの組み合わせ等の天然物質である香料成分を含む香料、保湿剤としては、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キトサン、乳酸ナトリウム塩等、中和剤、pH調整剤としては、無機酸(塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等)、有機酸(クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸等)、無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム等)、有機塩基(アンモニア、4級アンモニウム水酸化物、低分子アルカノールアミン等)等、塩類としては、上記無機酸または有機酸の塩(塩:ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、低分子アルカノールアミン等)、清涼剤としては、L-メントール、乳酸L-メンチル、メンチルグリセリルエーテル、メンタンジオール、カンファー、薄荷油等、昆虫忌避剤としては、ジエチルトルアミド等、酵素としては、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は、成分(A)~(D)等を溶媒に希釈して調製することができる。溶媒としては、例えば、水;エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール等のアルコール類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のアルキルエーテル類等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、水または水溶液が好ましく、特に、精製水等の水が好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、成分(A)~(D)およびその他の成分を溶媒に添加、混合して調製することができる。必要に応じて固体原料は加熱溶解して混合、攪拌し、均一に混合する。一例としては、剪断と全体混合できる複数の攪拌羽根を備えた攪拌装置、例えばプロペラ、タービン、ディスパー等を使用し、成分(C)および精製水を60~80℃で均一に混合し、膨潤させた後、成分(A)、(B)、(D)、必要に応じてその他の成分(熱的影響を受ける成分は冷却後に添加)を添加し、均一に混合する。その後、30℃以下まで冷却し、洗浄剤組成物の全体が100質量%となるように蒸発分の精製水を配合して均一に混合し、洗浄剤組成物を得ることができる。
本発明の洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、特に限定されるものではないが、地肌への刺激、防腐性等を考慮すると、5.0~7.0が好ましく、5.5~6.5がより好ましく5.8~6.2がより一層好ましい。
本発明の洗浄剤組成物を収容する容器としては、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、機械的な駆動または差圧駆動によるポンプ容器やスクイズ容器、ボトル容器、チューブ容器等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、ヘアシャンプー、リンス一体型シャンプー、コンディショニングシャンプー、カラーシャンプー、退色防止シャンプー、ヘアリンス、カラーリングリンス、ヘアマニキュア、ヘアソープ、ヘアクレンジング、トリートメント、カラ
ートリートメント、コンディショナー等の毛髪洗浄剤や、ボディシャンプー、洗顔料、ハンドソープ等の皮膚洗浄剤に好適に使用できる。
ートリートメント、コンディショナー等の毛髪洗浄剤や、ボディシャンプー、洗顔料、ハンドソープ等の皮膚洗浄剤に好適に使用できる。
本発明の洗浄剤組成物は、以上の実施形態に何ら限定されるものではない。
以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。もちろん本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、表1~表3に示す配合量は質量%(有効分)を表す。
1.洗浄剤組成物の調製
<実施例1~31>
次の手順で表1および表2に示す洗浄剤組成物を調製した。(C)カチオン性ポリマーおよび精製水を70~80℃で均一に混合した後、(A)N-アシルトレオニンまたはその塩、(B)両性界面活性剤、(D)脂肪酸アルカノールアミド、その他成分を添加し、70~80℃で20分間攪拌して均一に混合した。その後、30℃以下まで冷却し、蒸発分の精製水を洗浄剤組成物の全体が100質量%となるように添加して均一に混合することにより、洗浄剤組成物を調製した。洗浄剤組成物のpHは、クエン酸または水酸化ナトリウムを添加し、5.8~6.2になるよう調整した。
<実施例1~31>
次の手順で表1および表2に示す洗浄剤組成物を調製した。(C)カチオン性ポリマーおよび精製水を70~80℃で均一に混合した後、(A)N-アシルトレオニンまたはその塩、(B)両性界面活性剤、(D)脂肪酸アルカノールアミド、その他成分を添加し、70~80℃で20分間攪拌して均一に混合した。その後、30℃以下まで冷却し、蒸発分の精製水を洗浄剤組成物の全体が100質量%となるように添加して均一に混合することにより、洗浄剤組成物を調製した。洗浄剤組成物のpHは、クエン酸または水酸化ナトリウムを添加し、5.8~6.2になるよう調整した。
具体的には、以下の材料を使用した。
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩
N-ココイル-L-トレオニンナトリウム
N-ココイル-L-トレオニントリエタノールアミン
N-ココイル-L-トレオニン
N-ラウロイル-L-トレオニンカリウム
(B)両性界面活性剤
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスCB-1(ミヨシ油脂社製)
パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスPB-1(ミヨシ油脂社製)
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスLB-2(ミヨシ油脂社製)
ミリスチン酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスMB-1(ミヨシ油脂社製)
ラウリルヒドロキシスルホベタイン:アンホレックスLSB(ミヨシ油脂社製)
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン:アンホレックス50(ミヨシ油脂社製)
(C)カチオン性ポリマー
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース:カチナールHC-200(東邦化学工業社製)カチオン化グアーガム:JAGUAR EXCEL(ローディア社製)
(N,N-ジメチル‐3,5-メチレンピペリジウムクロリド)-アクリルアミド共重合体:マーコート550PR(ルーブリゾール社製)
(D)脂肪酸アルカノールアミド
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド:アミコールCMEA(ミヨシ油脂社製)
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド:アミコールCDE-1(ミヨシ油脂社製)
POE(3)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド:アミゼット2C(川研ファインケミカル社製)
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド:アミノーンC-11S(花王社製)
(その他成分)
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム: スパミンSA(ミヨシ油脂社製)
トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン:レオドールTW-IS399C(花王社製)
セテアレス-60-ミリスチルグリコール:エルファコスGT-282S(ライオン社製)
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩
N-ココイル-L-トレオニンナトリウム
N-ココイル-L-トレオニントリエタノールアミン
N-ココイル-L-トレオニン
N-ラウロイル-L-トレオニンカリウム
(B)両性界面活性剤
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスCB-1(ミヨシ油脂社製)
パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスPB-1(ミヨシ油脂社製)
ラウリン酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスLB-2(ミヨシ油脂社製)
ミリスチン酸アミドプロピルベタイン:アンホレックスMB-1(ミヨシ油脂社製)
ラウリルヒドロキシスルホベタイン:アンホレックスLSB(ミヨシ油脂社製)
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン:アンホレックス50(ミヨシ油脂社製)
(C)カチオン性ポリマー
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース:カチナールHC-200(東邦化学工業社製)カチオン化グアーガム:JAGUAR EXCEL(ローディア社製)
(N,N-ジメチル‐3,5-メチレンピペリジウムクロリド)-アクリルアミド共重合体:マーコート550PR(ルーブリゾール社製)
(D)脂肪酸アルカノールアミド
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド:アミコールCMEA(ミヨシ油脂社製)
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド:アミコールCDE-1(ミヨシ油脂社製)
POE(3)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド:アミゼット2C(川研ファインケミカル社製)
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド:アミノーンC-11S(花王社製)
(その他成分)
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム: スパミンSA(ミヨシ油脂社製)
トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン:レオドールTW-IS399C(花王社製)
セテアレス-60-ミリスチルグリコール:エルファコスGT-282S(ライオン社製)
<比較例1~13>
実施例1~31と同様にして、表3に示す洗浄剤組成物を調製した。また、比較例8~13では、成分(A)に代えて、以下の(A’)N-アシルアミノ酸塩を使用した。
(A’)N-アシルアミノ酸塩
N-ココイル-L-アラニンナトリウム:アミライトACS-12(味の素社製)
N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム:エナジコールL-30AN(ライオン社製)
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム:アミノサーファクトACDS-L(旭化成ファインケム社製)
N-ココイル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン:アミソフトCT-12S(味の素社製)
N-ココイルメチルタウリンナトリウム:ネオスコープCN-30(東邦化学工業社製)
N-ココイルグリシンナトリウム
実施例1~31と同様にして、表3に示す洗浄剤組成物を調製した。また、比較例8~13では、成分(A)に代えて、以下の(A’)N-アシルアミノ酸塩を使用した。
(A’)N-アシルアミノ酸塩
N-ココイル-L-アラニンナトリウム:アミライトACS-12(味の素社製)
N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム:エナジコールL-30AN(ライオン社製)
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム:アミノサーファクトACDS-L(旭化成ファインケム社製)
N-ココイル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン:アミソフトCT-12S(味の素社製)
N-ココイルメチルタウリンナトリウム:ネオスコープCN-30(東邦化学工業社製)
N-ココイルグリシンナトリウム
2.評価
(1)外観
洗浄剤組成物を調製後、透明容器中で25℃、1日間静置し、分離・沈殿の有無を目視にて確認し、以下のように評価した。
(1)外観
洗浄剤組成物を調製後、透明容器中で25℃、1日間静置し、分離・沈殿の有無を目視にて確認し、以下のように評価した。
◎:透明であり、濁り分離がない
〇:半透明または白色であり分離が無い
×:分離または沈殿がある
〇:半透明または白色であり分離が無い
×:分離または沈殿がある
(2)粘度
B型粘度計(東機産業製、TVB-10)、ローターNo.2~4を使用して、12または30rpmの速度で25℃にて測定を行い、粘度(25℃、mPa・s)を次の基準で評価した。
B型粘度計(東機産業製、TVB-10)、ローターNo.2~4を使用して、12または30rpmの速度で25℃にて測定を行い、粘度(25℃、mPa・s)を次の基準で評価した。
◎:最適な粘度(1000以上3000以下)
○:適度な粘度(3000超8000以下)
×:粘度が低すぎる:1000未満
×:粘度が高すぎる:8000超
○:適度な粘度(3000超8000以下)
×:粘度が低すぎる:1000未満
×:粘度が高すぎる:8000超
(3)洗髪による使用感評価
専門パネラーが各実施例、比較例の洗浄剤組成物で洗髪し、泡の弾力性、泡立ち、泡のきめ細かさ(クリーミー感)、すすぎ時のなめらかさ(きしみのなさ)、すすぎ後の洗い上がりを次の基準で評価した。尚、表中の「評価」における「‐」は、外観や粘度などの状態からその後の使用感評価を実施しなかったことを示す。
(泡の弾力性)
5:泡の弾力が非常に良い
4:泡の弾力が良い
3:泡の弾力は問題ない
2:泡の弾力が少ない
1:泡の弾力が全くない
(泡立ち)
5:すぐに泡立ち泡量が多い
4:泡立ち、泡量ともに良好である
3:泡立ち、泡量は問題ない
2:なかなか泡立たず、泡量が少ない
1:全く泡立たない
(泡のきめ細かさ)
5:泡が非常にきめ細かく、非常にクリーミーである
4:泡がきめ細かく、クリーミーである
3:泡のきめ細かさは問題なく、ややクリーミーである
2:泡がやや粗く、クリーミーさがやや無い
1:泡が粗く、クリーミーさが無い
(すすぎ時のなめらかさ)
5:非常になめらかできしみを全く感じない
4:なめらかできしみをほとんど感じない
3:なめらかさは問題ない
2:ややなめらかさに欠け、きしみを感じる
1:なめらかさが全くなく、非常にきしみを感じる
(すすぎ後の洗い上がり)
5:すすぎ後のぬめりが全くなく、洗い上がりが非常に良好である
4:すすぎ後のぬめりがほとんどなく、洗い上がりが良好である
3:洗い上がりは問題ない
2:すすぎ後にややぬめりがある
1:洗い流しが悪く、すすぎ後にぬめりが残る
専門パネラーが各実施例、比較例の洗浄剤組成物で洗髪し、泡の弾力性、泡立ち、泡のきめ細かさ(クリーミー感)、すすぎ時のなめらかさ(きしみのなさ)、すすぎ後の洗い上がりを次の基準で評価した。尚、表中の「評価」における「‐」は、外観や粘度などの状態からその後の使用感評価を実施しなかったことを示す。
(泡の弾力性)
5:泡の弾力が非常に良い
4:泡の弾力が良い
3:泡の弾力は問題ない
2:泡の弾力が少ない
1:泡の弾力が全くない
(泡立ち)
5:すぐに泡立ち泡量が多い
4:泡立ち、泡量ともに良好である
3:泡立ち、泡量は問題ない
2:なかなか泡立たず、泡量が少ない
1:全く泡立たない
(泡のきめ細かさ)
5:泡が非常にきめ細かく、非常にクリーミーである
4:泡がきめ細かく、クリーミーである
3:泡のきめ細かさは問題なく、ややクリーミーである
2:泡がやや粗く、クリーミーさがやや無い
1:泡が粗く、クリーミーさが無い
(すすぎ時のなめらかさ)
5:非常になめらかできしみを全く感じない
4:なめらかできしみをほとんど感じない
3:なめらかさは問題ない
2:ややなめらかさに欠け、きしみを感じる
1:なめらかさが全くなく、非常にきしみを感じる
(すすぎ後の洗い上がり)
5:すすぎ後のぬめりが全くなく、洗い上がりが非常に良好である
4:すすぎ後のぬめりがほとんどなく、洗い上がりが良好である
3:洗い上がりは問題ない
2:すすぎ後にややぬめりがある
1:洗い流しが悪く、すすぎ後にぬめりが残る
上記の評価結果を表1~表3に示す。
表1、表2に示したように、成分(A)、(B)、(C)、(D)を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である実施例1~31では、外観に分離又は沈殿は見られず良好であり、最適または適度な粘度であることが確認された。また、実施例1~31では、洗髪による使用感も良好であり、(A)/(D)が8.0~15.0である場合や、(A)/(B)が1.0~10.0である場合に、より使用感が良好になる傾向があることが確認された。
一方、表3に示したように、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0未満である比較例1では、外観に分離または沈殿が生じ、粘度が高すぎることが確認された。同様に、質量比(A)/(D)が1.0未満である比較例2、3では、外観に分離または沈殿が生じ、使用感も十分でないことが確認された。
成分(A)を含有していない比較例4は、外観に分離または沈殿が生じ、粘度が低く、使用感も十分でないことが確認された。成分(B)を含有していない比較例5、成分(C)を含有していない比較例6および成分(D)を含有していない比較例7は、粘度が低く、使用感も十分でないことが確認された。
さらに、成分(A)に代えて、他のN-アシルアミノ酸塩(A’)を使用した比較例8-13は、比較例8-12では粘度が低すぎ、比較例13では粘度が高すぎることが確認された。また、比較例8-12では、使用感も十分でなく、比較例13では、外観に分離または沈殿が生じることが確認された。
<処方例>
本発明の洗浄剤組成物の好適な処方例を次に示す。
本発明の洗浄剤組成物の好適な処方例を次に示す。
以下、処方中の原料は質量%(有効分)で表す。
(処方例1:シャンプー)
N-ココイル-L-トレオニンナトリウム 5.6
N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 3.6
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム 1.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3.0
ジステアリン酸グリコール 1.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
(処方例1:シャンプー)
N-ココイル-L-トレオニンナトリウム 5.6
N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム 3.6
N-ココイル-L-グルタミン酸ナトリウム 1.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3.0
ジステアリン酸グリコール 1.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
(処方例2:シャンプー)
N-ココイル-L-トレオニントリエタノールアミン 5.6
N-ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 3.6
N-ココイルメチルタウリンナトリウム 1.5
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.5
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 1.6
カチオン化グアーガム 0.5
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
N-ココイル-L-トレオニントリエタノールアミン 5.6
N-ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 3.6
N-ココイルメチルタウリンナトリウム 1.5
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.5
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 1.6
カチオン化グアーガム 0.5
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
(処方例3:ボディシャンプー)
N-ラウロイル-L-トレオニンカリウム 6.2
N-ココイルグリシンカリウム 2.8
ラウリン酸カリウム 1.8
ミリスチン酸カリウム 1.4
パルミチン酸カリウム 1.4
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.5
フェノキシエタノール 0.1
pH調整剤(水酸化カリウム) 適量
水 残余(全量100.0)
N-ラウロイル-L-トレオニンカリウム 6.2
N-ココイルグリシンカリウム 2.8
ラウリン酸カリウム 1.8
ミリスチン酸カリウム 1.4
パルミチン酸カリウム 1.4
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.5
フェノキシエタノール 0.1
pH調整剤(水酸化カリウム) 適量
水 残余(全量100.0)
(処方例4:シャンプー)
N-ココイル-L-トレオニンナトリウム 3.3
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8.1
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド 2.0
グリセリン 1.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
N-ココイル-L-トレオニンナトリウム 3.3
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8.1
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.6
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド 2.0
グリセリン 1.0
フェノキシエタノール 0.1
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 0.1
pH調整剤(クエン酸) 適量
水 残余(全量100.0)
上記各成分を配合した処方は分離または沈殿がなく、適度な粘度であり、洗髪による使用感も良好であった。
Claims (4)
- 以下の成分(A)~(D):
(A)N-アシルトレオニンまたはその塩のうちの少なくとも1種以上;
(B)両性界面活性剤;
(C)カチオン性ポリマー;および
(D)脂肪酸アルカノールアミド
を含有し、前記成分(A)と前記成分(D)の質量比(A)/(D)が1.0以上である、洗浄剤組成物。 - 前記成分(A)の含有量が0.5~20.0質量%である、請求項1の洗浄剤組成物。
- 前記成分(A)と前記成分(B)の質量比(A)/(B)が0.3以上である、請求項1または2の洗浄剤組成物。
- 前記成分(A)の塩は金属塩である、請求項1または2の洗浄剤組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021076431 | 2021-04-28 | ||
JP2021076431 | 2021-04-28 |
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---|---|
JP2022170733A true JP2022170733A (ja) | 2022-11-10 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022073785A Pending JP2022170733A (ja) | 2021-04-28 | 2022-04-27 | 洗浄剤組成物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022170733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7366471B1 (ja) | 2023-04-05 | 2023-10-23 | 資生堂ホネケーキ工業株式会社 | 固型シャンプー |
-
2022
- 2022-04-27 JP JP2022073785A patent/JP2022170733A/ja active Pending
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