JP2022170393A - 保冷容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストでの保管、大量運搬が可能となり、さらに非常に低い温度にも対応可能な保冷容器を提供する。【解決手段】物品を保冷状態で保管又は運搬するための保冷容器1であって、物品を覆う第1の箱(第1の層)10と、第1の箱(第1の層)10を覆う第2の箱(第2の層)20と、第2の箱(第2の層)20を覆う第3の箱(第3の層)30と、第1の箱(第1の層)10の内部を冷却する冷却手段40と、を有しており、第1の箱(第1の層)10及び第3の箱(第3の層)30は、それぞれポリウレア樹脂層14,34を有している保冷容器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、物品を入れて保冷状態を保持する保冷容器に関する。
従来、例えば、ワクチン、血液、移植用臓器等、運搬時に低い温度に保持することが必要な物品がある。このような物品を保管、運搬する際には、冷蔵庫や冷凍庫、これらを備えた車両等の特別な手段を用いる必要があった(例えば、特許文献1)。
特開2015-081763号公報
しかしながら、前記したような保冷手段での保管や特別な移動手段での運搬には、コストが掛かるという問題が生じていた。また、特に前記したような特別な移動手段は、その数も限定されるため、一度に異なる地域に大量に運搬することが難しいという問題もあった。また、保管、運搬する物品によっては、非常に低い温度(例えば、―25℃前後、-50℃~-70℃等)に保持する必要のある物品もあり、従来の手段では対応できない場合も生じていた。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、低コストでの保管、大量運搬が可能となり、さらに非常に低い温度にも対応可能な保冷容器を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、物品を保冷状態で保管又は運搬するための保冷容器であって、前記物品を覆う第1の層と、該第1の層を覆う第2の層と、該第2の層を覆う第3の層と、前記第1の層の内部を冷却する冷却手段と、を有しており、前記第1の層及び前記第3の層は、それぞれポリウレア樹脂層を有している保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、それぞれ独立した箱体である第1の箱、第2の箱及び第3の箱で構成されており、前記第1の箱及び前記第3の箱の外面に、前記ポリウレア樹脂層を備えている保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記第1の箱及び前記第3の箱の内面にも、前記ポリウレア樹脂層を備えている保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、それぞれが密着した状態で1つの箱体を構成しており、前記第1の層及び前記第3の層に、前記ポリウレア樹脂層を備えている保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、それぞれが密着した状態で1つの袋体を構成しており、前記第1の層及び前記第3の層に、前記ポリウレア樹脂層を備えている保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の構成に加え、前記第2の層は、真空断熱構造を有する保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の構成に加え、前記第1の層の内部温度を測定する測定装置が設けられている保冷容器としたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記測定装置の測定結果を外部の受信装置に送信する通信装置を有している保冷容器としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1~第3の層を有する構造の保冷容器で物品を保管、運搬することで、物品を低コストで保管したり大量に運搬したりすることができる。さらに、非常に低い温度に保持しながらの保管、運搬することも可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第1~第3の層として第1~第3の箱を有する構造となっていることで、より簡単かつ確実な構成で保冷状態を保持することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第1の箱及び第3の箱の内面にもポリウレア樹脂層を備えていることで、より確実に断熱性能を発揮することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、第1~第3の層が密着した状態で1つの箱体を構成していることで、より簡単かつ確実な構成で保冷状態を保持することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、第1~第3の層が密着した状態で1つの袋体を構成していることで、より簡単かつ確実な構成で保冷状態を保持することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、第2の層が真空断熱構造を有するため、より確実に低コストでの保管、大量運搬を行うことができ、さらに非常に低い温度にも対応することができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、内部温度を測定することで、温度管理を行いながら保管、運搬することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、測定結果を送信することで、外部で常に内部温度を把握しておくことができ、より確実に温度管理を行うことができる。
本発明の実施の形態に掛かる保冷容器の構造を示す斜視図である。 同実施の形態の保冷容器の運搬時の状態を示す斜視図である。 同実施の形態の保冷容器を構成する第1~第3の箱を示す斜視図である。 同実施の形態の保冷容器の第2の箱の構造を示す横断面図である。 同実施の形態の保冷容器の測定装置及び通信装置の状態を示す縦断面図である。 同実施の形態の保冷容器の第1の別例を示す縦断面図である。 同実施の形態の保冷容器の第2の別例を示す斜図である。 同実施の形態の保冷容器の第2の別例で開口部を閉じた状態を示す斜視図である。 図7のB-B断面の模式図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1~図5には、この発明の実施の形態を示す。なお、以下の実施の形態は、特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
この実施の形態の保冷容器1は、物品を保冷状態で保管したり持ち運んだりするためのものであって、物品M(図5参照)を覆う第1の層、当該第1の層を覆う第2の層、当該第2の層を覆う第3の層の少なくとも3層構造になっており、冷却手段40で第1の層の内部を冷却して保冷状態を保持することで、保冷状態を保持して物品を保管、運搬できるものである。
この実施の形態では、保冷容器1は、図1に示すように、第1の層として第1の箱10、第2の層として第2の箱20、第3の層として第3の箱30を有している。そして、図5に示すように、保冷手段40としてのドライアイスを、第1の箱10内に配設して、保冷箱1内の保冷状態を保持するようになっている。
まず、物品Mについて説明する。この実施の形態の物品Mは、図5に示すように、第1の箱10内に配置されるようになっており、例えば、ワクチン、血液、移植用臓器等、運搬時に低い温度に保持することが必要な物品が挙げられる。なお、ここでは、前記したワクチン等を保護するための保護材、ケース等を含めて、物品Mとして扱うものとする。
次に、前記した各箱10,20,30について説明する。
このうち、第1の箱10は、図1,3に示すように、前記した3つの箱10,20,30の中で最も小さいな箱であり、物品Mを直接入れる箱となっている。ここでは、第1の箱10は、下部に位置する第1の箱本体部11と、上部に位置する第1の箱蓋部12で構成されており、この第1の箱本体部11と第1の箱蓋部12とが嵌合することにより、内部が略密閉状態となるように構成されている。
また、第1の箱本体部11と第1の箱蓋部12を構成する部材は、図5に示すように、それぞれ基材13とコーティング層14とを有するものとなっている。具体的には、この実施の形態の基材13は、合成樹脂、特に発泡合成樹脂で形成されている。合成樹脂としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリウレタンから選択された1以上の材料で形成されているものが挙げられ、発泡合成樹脂としては、これらの合成樹脂中に微細な気泡を分散させたものを指すものである。ここでは、基材13として、発泡スチロール(発泡ポリスチレン)を用いている。
なお、基材13を形成する合成樹脂は、発泡合成樹脂に限るものではなく、例えば、硬質プラスチックであっても良い。このような合成樹脂の例としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、およびアセタール樹脂からなる群から選ばれた1または複数の樹脂から形成されているものが挙げられる。
また、コーティング層14は、基材13に施したコーティングであり、具体的には、断熱効果を有するポリウレア樹脂をコーティングしたポリウレア樹脂層で形成されている。ポリウレア樹脂のコーティング層14は少なくとも基材13の外面に施されており、ここでは、基材13の外面及び内面を含む全面(表面全て)にポリウレア樹脂層のコーティング層14が施されている。後述するように、この実施の形態の第1の箱蓋部12には、上面から下面まで貫通する孔部15が形成されているが、この孔部15の壁面にも全てコーティング層14が施されている。これにより、ポリウレア樹脂の断熱効果をより効果的に発揮することができるものである。
なお、ポリウレア樹脂とは、例えばイソシアネートとアミノ基との化学反応によって形成されるウレア結合を有する樹脂である。ポリウレア樹脂の例としては、ポリイソシアネートとポリアミンを反応させて形成されるものが挙げられる。
また、基材13及びコーティング層14の厚さは、断熱効果を発揮できるように、適宜決定すれば良い。
なお、ここでは、例として、L229×W229×H40mm、基材厚さ10mm、外面コーティング1mm、内面コーティング0.5mmの箱を用いているが、これに限るものではない。
また、図5に示すように、第1の箱10内には保冷手段としてのドライアイス40が配置されている。この実施の形態では、粒状のドライアイス40が20kg配置されているが、これに限るものではなく、板状等の別形状のドライアイスを用いても良いし、配置する量も状況によって適宜変更すれば良い。また、保冷手段としてはドライアイス以外の他の手段、例えば、第1の箱10に所定の導入孔を設けて、当該導入孔を介して外部に設けられた冷風装置から第1の箱10内に冷気を送る等であっても良く、適切な温度に保冷される適宜の手段が用いられれば良い。ここでは、物品Mはワクチンであって、保冷手段40によって、一定期間、約―25℃、又は、約-70℃に保持されるように構成されている。
また、第2の箱20は、図1,3に示すように、前記した3つの箱10,20,30の中で2番目に小さい箱であり、第1の箱10を入れるような大きさ及び形状の箱となっている。ここでは、第2の箱20は、下部に位置する第2の箱本体部21と、上部に位置する第2の箱蓋部22で構成されており、この第2の箱本体部21と第2の箱蓋部22とが嵌合することにより、内部が略密閉状態となるように構成されている。
また、第2の箱本体部21と第2の箱蓋部22を構成する部材は、図4に示すように、真空断熱構造を有する真空断熱材で構成されている。具体的には、グラスウールを真空処理したVIP材23とその周りに配置された樹脂材24(ここではポリスチレンフォーム)、その周りに配置された第1のアルミシート25とを有する構成の板状部材26を備えており、さらにそれらを箱形状に組んだ上から第2のアルミシート27で覆うような構成となっている。なお、真空断熱材としては、同様の真空断悦構造、作用効果を有するものであれば、適宜のものを使用すれば良い。
また、ここでは、例として、L244×W244×H55mm、厚さ30mmの箱を用いているが、これに限るものではない。
また、この実施の形態では、図5に示すように、第1の箱10の内部温度を測定する測定装置(センサ)60が設けられている。ここでは、第2の箱蓋部22の表面(上面)に測定装置を配設する設置部としての凹部28が設けられており、ここに設置された測定装置60から延びた測定部50を、第2の箱20の第2の箱本体部21と第2の箱蓋部22との間の隙間を通して第1の箱蓋部11に設けられた孔部15を介して第1の箱10の内部に挿入させて、内部温度を測定するようになっている。
また、この実施の形態では、測定装置60による測定結果をリアルタイムで外部の受信装置に送信する通信装置70を有している。ここでは、測定装置60と一体になって構成されている。なお、通信装置70を第2の箱20の第2の箱蓋部22の表面側に配置すると、その上に後述する第3の箱30の第3の箱蓋部32が存在することになるため、当該蓋部32の素材によっては通信電波が届き難くなるという不具合を起こす場合があるが、後述するように第3の箱蓋部32は、第1の箱10と同様の基材33とポリウレア樹脂のコーティング層34で形成されており、特にポリウレア樹脂は電波を良好に通すことが実証されているので良好な通信環境が補償されるものである。また、ここでは測定装置60による測定結果を通信装置70からリアルタイムで外部に送信するようになっていたが、これに限るものではなく、一定時間毎に送信するようになっていても良い。また、通信装置70を有していないとき、または何らかの障害があって通信環境が整わない場合等には、測定結果を測定装置60内に保存しておき、その後、取り出すようにすることもあり得る。また、第3の箱30の外面等の、測定装置60から有線で繋げる箇所に測定結果を表示する表示装置を配置するようになっていても良い。
また、第3の箱30は、図1,3に示すように、前記した3つの箱10,20,30の中で最も大きな箱であり、第2の箱20を入れるような大きさ及び形状の箱となっている。ここでは、第3の箱30は、下部に位置する第3の箱本体部31と、上部に位置する第3の箱蓋部32で構成されており、この第3の箱本体部31と第3の箱蓋部32とが嵌合することにより、内部が略密閉状態となるように構成されている。
また、第3の箱本体部31と第3の箱蓋部32を構成する部材は、図5に示すように、それぞれ基材33とポリウレア樹脂のコーティング層34とを有するものとなっている。このポリウレア樹脂のコーティング層34は、前記したコーティング層14と同様に、少なくとも基材33の外面に施されており、ここでは、基材33の外面及び内面を含む全面(表面全て)にポリウレア樹脂層のコーティング層34が施されている。
なお、基材33及びコーティング層34は、前記した第1の箱10の基材13及びコーティング層14と同様の構成であるため、その他の説明を省略する。また、基材33及びコーティング層34の厚さは、断熱効果を発揮できるように、適宜決定すれば良く、基材13及びコーディング層14と同様であっても良いし、基材13及びコーディング層14と異ならせても良い。
また、ここでは、例として、L483×W483×H394mm、基材厚さ30mm、外面コーティング2mm、内面コーティング0.5mmの箱を用いているが、これに限るものではない。
なお、図2に示すように、この第3の箱30には、箱を閉じたあとで、開かないように止める、留め具35が設けられている。ここでは、留め具35として、長さを調整して第1の箱10が開かないように保持するベルト状の留め具35が設けられているが、これに限るものではなく、適宜のもので閉状態を保持するようになっていれば良い。
このように本実施の形態の保冷容器1によれば、第1~第3の層を有する構造の保冷容器1で物品Mを保管、運搬することで、物品Mを低コストで保管したり大量に運搬したりすることができる。さらに、非常に低い温度に保持しながらの保管、運搬することも可能となる。
また、本実施の形態の保冷容器1によれば、第1~第3の層として第1~第3の箱10,20,30を有する構造となっていることで、より簡単かつ確実な構成で保冷状態を保持することができる。
また、本実施の形態の保冷容器1によれば、第1の箱10及び第3の箱30の内面にもポリウレア樹脂層を備えていることで、より確実に断熱性能を発揮することができる。
また、本実施の形態の保冷容器1によれば、第2の箱20が真空断熱構造を有するため、より確実に低コストでの保管、大量運搬を行うことができ、さらに非常に低い温度にも対応することができる。
また、本実施の形態の保冷容器1によれば、内部温度を測定することで、温度管理を行いながら保管、運搬することができる。
また、本実施の形態の保冷容器1によれば、測定結果を送信することで、外部で常に内部温度を把握しておくことができ、より確実に温度管理を行うことができる。
なお、以上説明した実施の形態は、この発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するものではない。
例えば、前記した実施の形態では、第1~第3の層として第1~第3の箱10,20,30を有する構造となっていたが、これに限るものではない。第1の別例としては、図6に示すように、1つの箱からなる保冷容器1Aが、第1の層10A、第2の層20A、第3の層30Aを有している構造が挙げられる。すなわち、第1の層10A、第2の層20A、第3の層30Aを有する3層構造(他の層も含めて4層以上になっていても良い)の部材で形成された1つの箱1Aを備えており、この1つの箱で前記した実施の形態の3つの箱10,20,30の機能を全て有している構成となっているものを用いても良い。この場合、各層は、基材とコーティング層の組合せ等、前記した各箱の構成を有している構造となっているものである。
なお、第1の層と第3の層は、基材とコーティング層の両方を有しているパターンに限るものではなく、ポリウレア樹脂層のみで構成されていても良い。すなわち、保冷容器1Aは、ポリウレア樹脂層(ポリウレア樹脂シート又は真空断熱層にコーティングしたポリウレア樹脂コーティング層)からなる第1の層、真空断熱構造を有する真空断熱材で構成された第2の層、ポリウレア樹脂層(ポリウレア樹脂シート又は真空断熱層にコーティングしたポリウレア樹脂コーティング層)からなる第3の層で構成された1つの箱で構成されていても良い。また、第1と第2の層を有する1つの箱と,第3の箱とを組み合わせるパターン、第1の箱と、第2と第3の層を有する1つの箱とを組み合わせるパターンがあっても良い。
また、前記した実施の形態では、第1~第3の箱10,20,30の3つの箱を有する構成であったが、箱は4つ以上になっていても良い。このときには、さらに加えた箱が、最内、最外、各箱の間のどの位置に配置されていても良い。
また、保冷容器としては、複数の箱、1つの箱等、箱体で構成されるものに限らず、他の形状の容器であっても良い。例えば、第2の別例として図7~図9に示すように、保冷容器1Bが袋体で構成されているものでも良い。
具体的には、図9に示すように、1つの袋体からなる保冷容器1Bが、第1の層10B、第2の層20B、第3の層30Bを有している構造が挙げられる。すなわち、第1の層10B、第2の層20B、第3の層30Bを有する3層構造(他の層も含めて4層以上になっていても良い)の部材で形成された1つの袋体1Bを備えており、この1つの袋体で前記した実施の形態の3つの箱10,20,30の機能を全て有している構成となっているものを用いても良い。この場合、各層は、基材とコーティング層の組合せ等、前記した各箱の構成を有している構造となっているものである。
また、ここでは、図7に示すように、袋体の保冷容器1Bの上部に開口部2Bが設けられており、ここから物品Mを出し入れするようになっている。また、保管、運搬時には、図8に示すように、開口部2Bを熱圧着してシール部3Bを形成して、密閉状態を形成するようになっている。なお、物品Mの出し入れの方法、密閉方法はこれに限らず、適宜の方法で行われればよい。
また、ここでは前記した実施の形態と同様に保冷手段として粒状のドライアイス40を保冷容器1B内部に配置しているが、これも適宜変更しても良い。
なお、袋体においても、第1の層と第3の層は、基材とコーティング層の両方を有しているパターンに限るものではなく、ポリウレア樹脂層のみで構成されていても良い。すなわち、保冷容器1Bは、ポリウレア樹脂層(ポリウレア樹脂シート又は真空断熱層にコーティングしたポリウレア樹脂コーティング層)からなる第1の層、真空断熱構造を有する真空断熱材で構成された第2の層、ポリウレア樹脂層(ポリウレア樹脂シート又は真空断熱層にコーティングしたポリウレア樹脂コーティング層)からなる第3の層で構成された1つの箱で構成されていても良い。
また、袋体も前記した実施の形態のように、それぞれの層が別々に分かれていても良い。すなわち、第1の層(基材とポリウレア樹脂コーティング層、又は、ポリウレア樹脂シート)からなる第1の袋体と、第2の層からなる第2の袋体、第3の層(基材とポリウレア樹脂コーティング層、又は、ポリウレア樹脂シート)からなる第3の袋体とで袋体形状の保冷容器が構成されていても良い。さらに、第1の層と第2の層で構成される1つの袋体と第3の層で構成される1つの袋体の2つの袋体で構成されるパターン、第1の層で構成される1つの袋体と第2の層と第3の層で構成される1つの袋体の2つの袋体で構成されるパターンであっても良い。またさらに、前記した3つの層以外の層も含めた構成となっていても良く、4つ以上の袋体で構成されていても良い。
また、前記した実施の形態では、測定装置60、通信装置70を第2の箱(第2の層)20に配置するようになっていたが、これに限るものでなく、他の箱(層)に配置されるようになっていても良い。例えば、第3の箱30に配置されていても良い。このとき、測定装置60、通信装置70を箱の裏面側に配置するようになっていると、測定装置60,通信装置70に対する運搬中の衝撃等を防ぐことができるため、好ましい。このときも、前記したように、ポリウレア樹脂は電波を良好に通すため、良好な通信環境が補償されるものである。
また、前記した実施の形態では、測定装置60と通信装置70が一体となっていたが、これに限るものではなく、別体になっていて、有線又は無線で繋がるようになっている場合もあり得る。
1,1A,1B・・・保冷容器、2B・・・開口部、3B・・・シール部、10・・・第1の箱(第1の層)、10A,10B・・・第1の層、13・・・基材、14・・・ポリウレア樹脂層、20・・・第2の箱(第2の層)、20A,20B・・・第2の層、30・・・第3の箱(第3の層)、30A,30B・・・第3の層、33・・・基材、34・・・ポリウレア樹脂層、40・・・保冷手段、60・・・測定装置(センサ)、70・・・通信装置、M・・・物品、

Claims (8)

  1. 物品を保冷状態で保管又は運搬するための保冷容器であって、
    前記物品を覆う第1の層と、
    該第1の層を覆う第2の層と、
    該第2の層を覆う第3の層と、
    前記第1の層の内部を冷却する冷却手段と、
    を有しており、
    前記第1の層及び前記第3の層は、それぞれポリウレア樹脂層を有していることを特徴とする保冷容器。
  2. 前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、それぞれ独立した箱体である第1の箱、第2の箱及び第3の箱で構成されており、
    前記第1の箱及び前記第3の箱の外面に、前記ポリウレア樹脂層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
  3. 前記第1の箱及び前記第3の箱の内面にも、前記ポリウレア樹脂層を備えていることを特徴とする請求項2に記載の保冷容器。
  4. 前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、それぞれが密着した状態で1つの箱体を構成しており、
    前記第1の層及び前記第3の層に、前記ポリウレア樹脂層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
  5. 前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、それぞれが密着した状態で1つの袋体を構成しており、
    前記第1の層及び前記第3の層に、前記ポリウレア樹脂層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
  6. 前記第2の層は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の保冷容器。
  7. 前記第1の層の内部温度を測定する測定装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の保冷容器。
  8. 前記測定装置の測定結果を外部の受信装置に送信する通信装置を有していることを特徴とする請求項7に記載の保冷容器。
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