JP2022170169A - 有価金属の回収方法 - Google Patents

有価金属の回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022170169A
JP2022170169A JP2021076102A JP2021076102A JP2022170169A JP 2022170169 A JP2022170169 A JP 2022170169A JP 2021076102 A JP2021076102 A JP 2021076102A JP 2021076102 A JP2021076102 A JP 2021076102A JP 2022170169 A JP2022170169 A JP 2022170169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
sulfite
manganese
valuable metals
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021076102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6960070B1 (ja
Inventor
俊洋 小山
Toshihiro Koyama
祥彦 近田
Yoshihiko Chikada
弘 菅井
Hiroshi Sugai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3R CORP
Envipro Holdings Inc
Original Assignee
3R CORP
Envipro Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3R CORP, Envipro Holdings Inc filed Critical 3R CORP
Priority to JP2021076102A priority Critical patent/JP6960070B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6960070B1 publication Critical patent/JP6960070B1/ja
Publication of JP2022170169A publication Critical patent/JP2022170169A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】従来の過酸化水素を用いる方法よりも安全性の高い、リチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法を提供する。【解決手段】有価金属を含有するリチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法であって、前記リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得る工程と、前記スラリーに亜硫酸塩を添加する工程と、亜硫酸塩を添加した前記スラリーから、マンガンと、その他の有価金属とを分離する工程と、を有する、リチウムイオン電池の電池滓からの有価金属の回収方法。【選択図】なし

Description

本発明は、有価金属を含有するリチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法に関する。
リチウムイオン電池は各種の電子デバイスをはじめとして多くの産業分野で使用されており、マンガン、ニッケルおよびコバルトを含有するリチウム金属複合酸化物を正極材として用いたものが一般的に知られている。近年は、その使用量の増加および使用範囲の拡大に伴い、電池の製品寿命や製造過程での不良により廃棄される量が増大している状況にある。かかる状況の下では、大量に廃棄されるリチウムイオン電池の電池滓から、上記のニッケルおよびコバルト等の高価な元素を再利用するべく比較的低コストで容易に回収することが望まれる。
有価金属の回収のためにリチウムイオン電池の電池滓を処理するには、はじめに、例えば、必要に応じて焙焼、破砕および篩選別等の各工程を経て得られた粉状ないし粒状のリチウムイオン電池の電池滓を、過酸化水素水を用いて酸浸出し、そこに含まれ得るリチウム、ニッケル、コバルト、マンガン、鉄、銅、アルミニウム等を溶液中に溶解させて浸出液を得る。次いで、その浸出液に対して溶媒抽出法を実施して、各金属元素を順次に分離させる。ここでは、まず鉄およびアルミニウムを回収し、続いてマンガンおよび銅、そしてコバルト、その後にニッケルを回収して、最後に水相にリチウムを残すことで、各有価金属を回収することができる。
ここで、リチウムイオン電池などの二次電池から有価金属を回収する方法として、特許文献1には、マンガンと、リチウムと、コバルトおよび/またはニッケルとを含有するリチウムイオン二次電池に使用される正極活物質を硫酸で溶解する際に、還元剤として所定量の過酸化水素を加え、数時間攪拌保持することで、有価物であるリチウムと、コバルトおよび/またはニッケルとが優先的に溶解され、一方、マンガンは二酸化マンガンとなって沈殿物に取り込まれることを見出したことが開示されている。
また、特許文献2には、少なくとも対象金属を含むリチウムイオン電池の電池滓を、酸性溶液にて浸出させる方法が開示されており、酸性溶液にマンガンイオンが存在する状態で、該酸性溶液に二酸化マンガンを添加することにより、酸性溶液中にマンガンイオンと二酸化マンガンを同時に存在させることで、酸性溶液中のマンガンイオンが二酸化マンガンとなる析出反応、及び、それに伴う対象金属の浸出が促進されてリチウムイオン電池の電池滓の浸出時間を有効に短縮できることが報告されている。
特開2013-194315号公報 特開2016-186114号公報
特許文献1及び2に開示された方法は、還元剤として過酸化水素を用いているが、過酸化水素は毒劇物取締法で劇物に指定されており、また、酸化剤として働くことで火災や爆発の危険もある。
上記事情に鑑み、本発明は、従来の過酸化水素を用いる方法よりも安価で安全性の高い、リチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法に関する。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得た後、前記スラリーに亜硫酸塩を添加してマンガンと、その他の有価金属とを分離することで、リチウムイオン電池の電池滓から有価金属をより安全に回収できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]
有価金属を含有するリチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法であって、
前記リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得る工程と、
前記スラリーに亜硫酸塩を添加する工程と、
亜硫酸塩を添加した前記スラリーから、マンガンと、その他の有価金属とを分離する工程と、
を有する、リチウムイオン電池からの有価金属の回収方法。
[2]
前記亜硫酸塩が、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、上記[1]に記載の有価金属の回収方法。
[3]
前記電池滓が、リチウムと、コバルト及びニッケルのいずれか1種以上と、マンガンと、を有価金属として含む、上記[1]又は[2]に記載の有価金属の回収方法。
[4]
前記亜硫酸塩添加0~24時間後のスラリーの酸化還元電位が350~1300mV(Ag+/AgCl)、硫酸濃度が1~6mol/Lであり、且つ、前記電池滓に含まれるコバルト、及びニッケルの合計に対するスラリーに含まれる硫酸の含有量が2.0~8.0(モル比)である、上記[3]に記載の有価金属の回収方法。
[5]
前記亜硫酸塩を添加した後、前記スラリーに二酸化マンガンを添加する工程をさらに含む、上記[1]~[4]のいずかに記載の有価金属の回収方法。
本発明により、従来の過酸化水素を用いる方法よりも安全性の高い、リチウムイオン電池の電池滓からの有価金属の回収方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
本実施形態は、有価金属を含有するリチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法であって、
前記リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得る工程と、
前記スラリーに亜硫酸塩を添加する工程と、
亜硫酸塩を添加した前記スラリーから、マンガンと、その他の有価金属とを分離する工程と、
を有する、リチウムイオン電池の電池滓からの有価金属の回収方法である。
[電池滓]
本実施形態の有価金属の回収方法においては、原料として、リチウムイオン電池(一次電池または二次電池)の電池滓を用いる。ここで、電池滓とは、特に限定されず、電池製品の寿命や製造不良またはその他の理由によって廃棄されたリチウムイオン電池を破砕・磁力選別・粒度選別・比重選別・渦電流選別等して得られるものであればいずれも用いることができる。その際に鉄やアルミニウム、銅の一部を先に取り除いても良い。また、原料としての電池滓には、リチウムイオン電池の正極材や、正極活物質も含まれ、これらを2種以上混合したものを用いてもよい。
電池滓としては、リチウムイオン電池から外装プラスチックを除去した後、焙焼、化学処理、破砕・選別を経ることによって得られたものが挙げられる。また設備などが整っているのであればリチウムイオン電池から外装プラスチックを除去せずに焙焼、化学処理、破砕・選別を経ることによって得られたものを用いてもよい。中でも、焙焼工程を経た電池滓を用いることが好ましい。電解液、セパレーターやバインダー等に含まれる有機物の含有量を低減させる観点から、焙焼工程における焙焼温度は150℃以上であることが好ましく、400℃以上であることがさらに好ましい。焙焼温度の上限としては特に限定されないが、正極材および/又は外装缶や外装ラミネート等にアルミニウムが含まれている場合、アルミニウムが融けると後の工程に悪影響を及ぼす場合があるため、焙焼温度は660℃以下であることが好ましい。
リチウムイオン電池の電池滓に含まれる有価金属としては特に限定されないが、リチウム、コバルト、ニッケル、マンガン、銅、アルミニウム、鉄等が挙げられ、リチウムと、コバルト及びニッケルのいずれか1種以上と、マンガンと、が回収対象の有価金属として含まれていることが好ましい。
[スラリー調製工程]
本実施形態の有価金属の回収方法は、まず、リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得る工程(この工程を「スラリー調製工程」ともいう。)を有する。スラリー調製工程においては、電池滓に硫酸を加えても、硫酸に電池滓を投入してもよい。スラリー調製工程においては、電池滓を硫酸に加えた後、又は、硫酸に電池滓を投入した後、例えば、液温を30~80℃に維持したまま0~1時間攪拌する。
スラリー調製工程において用いる硫酸の濃度については、特に限定されることはないが、有価金属をより効率的に浸出させる観点からは、3.5~14.5mol/Lであることが好ましく、希釈熱で温度を上げる観点からは、電池滓を水に分散させた後、硫酸を加え、3.5~14.5mol/Lに調製することがより好ましい。
得られたスラリーのpHについては、特に限定されないが、好ましくは0.0~2.0であり、0.5~1.5であることがより好ましい。スラリーのpHが0.0以上であると、原料コストを抑制できる傾向にあり、2.0以下であると、電池滓に含まれる有価金属を十分に溶解又は分散させることができる傾向にある。
[亜硫酸塩添加工程]
本実施形態の有価金属の回収方法は、上述したスラリー調製工程の後、得られたスラリーに亜硫酸塩を添加する工程(この工程を「亜硫酸塩添加工程」ともいう。)を有する。亜硫酸塩添加工程においては、スラリーに亜硫酸塩を添加した後、例えば、液温を40~80℃に維持したまま2~24時間攪拌する。本工程においては、スラリーに亜硫酸塩を添加することで、スラリー中のマンガンイオンを二酸化マンガン等として選択的に析出させる。
亜硫酸塩を添加した後0~24時間後のスラリーの酸化還元電位(ORP)は、350~1300mV(Ag+/AgCl)であることが好ましく、400~1250mV(Ag+/AgCl)であることがさらに好ましい。亜硫酸塩を添加した後0~24時間後のスラリーの酸化還元電位が350mV(Ag+/AgCl)以上であると、スラリー中のマンガンイオンが二酸化マンガン等として選択的に析出される傾向にあり、1300mV(Ag+/AgCl)以下であると、スラリー中のマンガン以外の有価金属の沈殿が発生しない傾向にある。ここで、スラリーに亜硫酸塩の他に水を添加してもよく、その場合、スラリーの酸化還元電位は水を添加した後の酸化還元電位を意味する。
スラリーの酸化還元電位は、後述する実施例に記載された方法に従って測定することができる。
また、亜硫酸塩を添加した後0~24時間後のスラリーの硫酸濃度は、1~6mol/Lであることが好ましく、3~4mol/Lであることがさらに好ましい。亜硫酸塩を添加した後0~24時間後のスラリーの硫酸濃度が1mol/L以上であると、有価金属が効率的に浸出される傾向にあり、6mol/L以下であると、原料コストを抑制できる傾向にある。ここで、スラリーに亜硫酸塩の他に水を添加してもよく、その場合、スラリーの硫酸濃度は水を添加した後の濃度を意味する。
スラリーの硫酸濃度は、スラリー調整工程で添加した硫酸と亜硫酸塩添加工程での体積より算出することができる。
さらに、電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対するスラリーに含まれる硫酸の含有量(モル比)が2.0~8.0であることが好ましく、3.5~7.5であることがさらに好ましい。
亜硫酸塩添加後のスラリーの温度としては、特に限定されないが、40~80℃であることが好ましく、60~80℃であることがより好ましい。亜硫酸塩添加後のスラリーの温度が40℃以上である場合、亜硫酸塩を添加した後の撹拌時間を短縮できる傾向にあり、80℃以下である場合、エネルギー消費量を抑制できる傾向にある。
亜硫酸塩としては、特に限定されず、例えば、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸マグネシウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸水素カルシウム、亜硫酸鉄、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ガス等が挙げられ、中でも、コストの観点から、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましく、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることがさらに好ましい。
亜硫酸塩として亜硫酸ナトリウムを単独で用いる場合、亜硫酸ナトリウムの使用量は電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.40~2.15であることが好ましく、0.75~1.55であることがさらに好ましい。亜硫酸ナトリウムの使用量が電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.40以上である場合、有価金属が効率的に浸出される傾向にあり、電池滓の全金属量に対して、モル比で2.15以下である場合、マンガンイオンが二酸化マンガン等として選択的に析出される傾向にある。
亜硫酸塩として亜硫酸水素ナトリウムを単独で用いる場合、亜硫酸水素ナトリウムの使用量は電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.25~0.75であることが好ましく、0.60~0.75であることがより好ましい。亜硫酸水素ナトリウムの添加量が電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.25以上である場合、有価金属が効率的に浸出される傾向にあり、モル比で0.75以下である場合、マンガンイオンが二酸化マンガン等として選択的に析出される傾向にある。
亜硫酸塩としてピロ亜硫酸ナトリウムを単独で用いる場合、ピロ亜硫酸ナトリウムの使用量は電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.20~1.10であることが好ましく、0.25~0.40であることがより好ましい。ピロ亜硫酸ナトリウムの添加量が電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.20以上である場合、有価金属が効率的に浸出される傾向にあり、モル比で1.10以下である場合、マンガンイオンが二酸化マンガン等として選択的に析出される傾向にある。
亜硫酸塩としてチオ硫酸ナトリウムを単独で用いる場合、チオ硫酸ナトリウムの使用量は電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.05~0.55であることが好ましく、0.10~0.20であることがより好ましい。チオ硫酸ナトリウムの添加量が電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対して、モル比で0.05以上である場合、有価金属が効率的に浸出される傾向にあり、モル比で0.55以下である場合、マンガンイオンが二酸化マンガン等として選択的に析出される傾向にある。
[二酸化マンガン添加工程]
本実施形態の有価金属の回収方法は、亜硫酸塩を添加した後のスラリーに二酸化マンガンを添加する工程(この工程を「二酸化マンガン添加工程」ともいう。)をさらに有していてもよい。亜硫酸塩を添加した後、スラリーに二酸化マンガンを添加することでスラリーに溶解したマンガンイオンの析出反応が促進されるため、他の有価金属からマンガンをより効率的に分離できる傾向にある。
二酸化マンガンを添加するタイミングとしては、特に限定されないが、亜硫酸塩を添加してから0~180分後に添加することが好ましく、30~60分後に添加することがさらに好ましい。亜硫酸塩を添加するタイミングが上記範囲内であることにより、マンガンイオンの析出反応が十分に進むと共に、硫酸塩を有価金属回収のための時間が短縮されることで、より効率よく有価金属が回収される傾向にある。
スラリー中への二酸化マンガンの添加量としては特に限定されないが、電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対する二酸化マンガンの添加量が、モル比で0.80~2.35であることが好ましく、0.80~1.60であることがより好ましい。電池滓に含まれるコバルト及びニッケルの合計に対する二酸化マンガンの添加量が0.80以上であると、マンガンイオンの析出反応が十分に進む傾向にあり、2.35以下であると、原料コストを抑制できる傾向にある。
[有価金属分離工程]
本実施形態の有価金属の回収方法は、上述した亜硫酸塩添加工程の後、亜硫酸塩を添加したスラリーから、マンガンと、その他の有価金属とを分離する工程(この工程を「有価金属分離工程」ともいう。)を有する。スラリーからマンガンと、その他の有価金属とを分離する方法としては、析出したマンガンを分離できる方法であれば特に限定されないが、例えば、スラリー中に析出した二酸化マンガン等をろ過等により浸出残渣として回収し、マンガン以外の有価金属は浸出液として回収する方法、または遠心分離、デカンテーション等も挙げられる。これにより、マンガンと、その他の有価金属を分離することができる。
有価金属分離工程においては、生産効率の観点から、亜硫酸塩を添加してから72時間以内にマンガン以外の有価金属を浸出液として回収し、マンガンを浸出残渣として回収することが好ましく、さらに好ましくは24時間以内にマンガン以外の有価金属を浸出液として回収し、マンガンを浸出残渣として回収する。
本実施形態の有価金属の回収方法においては、マンガン以外の有価金属の浸出率が、各々90質量%以上であることが好ましく、各々95質量%以上であることがさらに好ましい。また、マンガンの浸出率が5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがさらに好ましい。
マンガンを分離した後の浸出液に含まれる各有価金属の回収方法としては特に限定されず、例えば、一般的な溶媒抽出法や電解法等を用いて各有価金属を順次に分離して回収する方法が挙げられる。溶媒抽出法としては、例えば、リン酸エステル系抽出剤を用いたミキサーセトラ―による連続抽出等の方法を用いることができる。
以下に実施例を示して、本実施形態をより詳細に説明するが、本実施形態は以下に記載の実施例によって限定されるものではない。
(浸出率)
分離工程後のコバルト、ニッケル及びリチウムを含む浸出液と、マンガンを含む浸出残渣を王水に溶解した浸出液とを、それぞれ3質量%硝酸を用いて100、1000、10000倍まで希釈し、各希釈倍率の浸出液中の金属成分をICPで分析した。得られたマンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの濃度から、以下の計算式を用いて各有価金属の浸出率を算出した。

浸出率(%)=(浸出液中の金属濃度×体積)÷(浸出液中の金属濃度×体積+浸出残渣の王水溶解液中の金属濃度×浸出残渣の王水溶解液体積)×100

測定装置としては、株式会社島津製作所製のICP発光分光分析装置(型番:ICPE-9000)を用いて測定した。
(スラリーORP)
酸化還元電位(ORP)の計測は参照電極としてAg+/AgCl電極を有するORP計測器(株式会社カスタム製のORP-6041)を用いた。亜硫酸塩添加後24時間後におけるスラリーのORPの数値は、スラリーを25℃で温浴に浸し、スラリー温度が25℃で一定となった後、計測した。
(リチウムイオン電池滓)
原料となる電池滓としては、マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムを表1に示す量で含有する正極活物質を用いた。
Figure 2022170169000001
(実施例1)
リチウムイオン電池滓9.96gを、12.8mol/Lの硫酸20.0mLに添加してスラリーを調製し、このスラリーに、亜硫酸ナトリウム0.06molと水80.0mLを添加した。60℃に昇温後、60℃に保持し、亜硫酸ナトリウムを添加して60分後に二酸化マンガンを0.06mol添加した。
亜硫酸ナトリウム添加後、24時間60℃に保持してからスラリーをろ過し、マンガンを浸出残渣として、コバルト、ニッケル及びリチウムを浸出液として分離した。マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した結果、コバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも99質量%以上であり、マンガンの浸出率は3.13質量%であった。結果を表2及び3に示す。
(実施例2~15)
表2及び3に示す条件に変えたこと以外は実施例1と同様の方法により有価金属の回収を行い、マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した。
実施例6、7、14及び15の条件ではコバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも97質量%以上であり、マンガンの浸出率は1質量%以下であった。
Figure 2022170169000002
Figure 2022170169000003
(実施例16)
リチウムイオン電池滓10.02gを、12.8mol/Lの硫酸20.0mLに添加してスラリーを調製し、このスラリーに、亜硫酸水素ナトリウム0.06molと水80.0mLを添加した。60℃に昇温後、60℃に保持し、亜硫酸水素ナトリウムを添加して60分後に二酸化マンガンを0.06mol添加した。
亜硫酸水素ナトリウム添加後、24時間60℃に保持してからスラリーをろ過し、マンガンを浸出残渣として、コバルト、ニッケル及びリチウムを浸出液として分離した。
マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した結果、コバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも96質量%以上であり、マンガンの浸出率は1.20質量%であった。結果を表4及び5に示す。
(実施例17~21)
表4及び5に示す条件に変えたこと以外は実施例16と同様の方法により有価金属の回収を行い、マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した。
実施例21の条件ではコバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも98質量%以上であり、マンガンの浸出率は0.01質量%であった。
Figure 2022170169000004
Figure 2022170169000005
(実施例22)
リチウムイオン電池滓10.02gを、12.8mol/Lの硫酸20.0mLに添加してスラリーを調製し、このスラリーに、ピロ亜硫酸ナトリウム0.02molと水80.0mLを添加した。60℃に昇温後、60℃に保持し、ピロ亜硫酸ナトリウムを添加して60分後に二酸化マンガンを0.12mol添加した。
ピロ亜硫酸ナトリウム添加後、24時間60℃に保持してからスラリーをろ過し、マンガンを浸出残渣として、コバルト、ニッケル及びリチウムを浸出液として分離した。
マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した結果、コバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも97質量%以上であり、マンガンの浸出率は2.82質量%であった。結果を表6及び7に示す。
(実施例23~26)
表6及び7に示す条件に変えたこと以外は実施例22と同様の方法により有価金属の回収を行い、マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した。
実施例24の条件ではコバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも97質量%以上であり、マンガンの浸出率は4.75質量%であった。
Figure 2022170169000006
Figure 2022170169000007
(実施例27)
リチウムイオン電池滓10.06gを、12.8mol/Lの硫酸20.0mLに添加してスラリーを調製し、このスラリーに、チオ硫酸ナトリウム0.01molと水80.0mLを添加した。60℃に昇温後、60℃に保持し、チオ硫酸ナトリウムを添加して60分後に二酸化マンガンを0.12mol添加した。
チオ硫酸ナトリウム添加後、24時間60℃に保持してからスラリーをろ過し、マンガンを浸出残渣として、コバルト、ニッケル及びリチウムを浸出液として分離した。
マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した結果、コバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも94質量%以上であり、マンガンの浸出率は7.97質量%であった。結果を表8及び9に示す。
(実施例28~31)
表8及び9に示す条件に変えたこと以外は実施例27と同様の方法により有価金属の回収を行い、マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した。
実施例28の条件ではコバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも98質量%以上であり、マンガンの浸出率は18.87質量%であった。
Figure 2022170169000008
Figure 2022170169000009
(比較例1)
リチウムイオン電池滓10.01gを、12.8mol/Lの硫酸20.0mLに添加してスラリーを調製し、このスラリーに、35質量%過酸化水素を用い、過酸化水素0.06molと水74.84mLを添加した。60℃に昇温後、60℃に保持し、35質量%過酸化水素を添加してから60分後に二酸化マンガンを0.06mol添加した。
35質量%過酸化水素添加後、24時間60℃に保持してからスラリーをろ過し、マンガンを浸出残渣として、コバルト、ニッケル及びリチウムを浸出液として分離した。マンガン、コバルト、ニッケル及びリチウムの浸出率をICPにて測定した。結果を表10及び11に示す。
Figure 2022170169000010
Figure 2022170169000011
比較例1、実施例15、実施例16の結果から、過酸化水素、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムを同じmol数で使用した場合、マンガンの浸出率はいずれも2質量%以下であるが、過酸化水素を使用した場合はコバルトの浸出率が86.95質量%、ニッケルの浸出率が88.19質量%であるのに対して、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムを使用した場合にはコバルト、ニッケル、リチウムの浸出率がいずれも96質量%以上であった。また、還元剤としてピロ亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムを過酸化水素より少ないmol数で使用した場合(実施例22及び実施例27)、コバルト、ニッケル、リチウムの浸出率はいずれも94質量%以上であった。過酸化水素を使用した場合よりも同じ、または少ないmol数で有価金属の浸出率が5質量%程向上し、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムは過酸化水素よりも有価金属を安全かつ効率的に回収できることがわかる。
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]
有価金属を含有するリチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法であって、
前記リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得る工程と、
前記スラリーに亜硫酸塩を添加する工程と、
亜硫酸塩を添加した前記スラリーから、マンガンと、その他の有価金属とを分離する工程と、
を有する、リチウムイオン電池からの有価金属の回収方法。
[2]
前記亜硫酸塩が、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、上記[1]に記載の有価金属の回収方法。
[3]
前記電池滓が、リチウムと、コバルト及びニッケルのいずれか1種以上と、マンガンと、を有価金属として含む、上記[1]又は[2]に記載の有価金属の回収方法。
[4]
前記亜硫酸塩添加0~24時間後のスラリーの酸化還元電位が350~1300mV(Ag/AgCl)、硫酸濃度が1~6mol/Lであり、且つ、前記電池滓に含まれるコバルト、及びニッケルの合計に対するスラリーに含まれる硫酸の含有量が2.0~8.0(モル比)である、上記[3]に記載の有価金属の回収方法。
[5]
前記亜硫酸塩を添加した後、前記スラリーに二酸化マンガンを添加する工程をさらに含む、上記[1]~[4]のいずかに記載の有価金属の回収方法。
亜硫酸塩を添加した後0~24時間後のスラリーの酸化還元電位(ORP)は、350~1300mV(Ag/AgCl)であることが好ましく、400~1250mV(Ag/AgCl)であることがさらに好ましい。亜硫酸塩を添加した後0~24時間後のスラリーの酸化還元電位が350mV(Ag/AgCl)以上であると、スラリー中のマンガンイオンが二酸化マンガン等として選択的に析出される傾向にあり、1300mV(Ag/AgCl)以下であると、スラリー中のマンガン以外の有価金属の沈殿が発生しない傾向にある。ここで、スラリーに亜硫酸塩の他に水を添加してもよく、その場合、スラリーの酸化還元電位は水を添加した後の酸化還元電位を意味する。
スラリーの酸化還元電位は、後述する実施例に記載された方法に従って測定することができる。
(スラリーORP)
酸化還元電位(ORP)の計測は参照電極としてAg/AgCl電極を有するORP計測器(株式会社カスタム製のORP-6041)を用いた。亜硫酸塩添加後24時間後におけるスラリーのORPの数値は、スラリーを25℃で温浴に浸し、スラリー温度が25℃で一定となった後、計測した。
Figure 2022170169000012
Figure 2022170169000013
Figure 2022170169000014
Figure 2022170169000015
Figure 2022170169000016
Figure 2022170169000017
Figure 2022170169000018

Claims (5)

  1. 有価金属を含有するリチウムイオン電池の電池滓から有価金属を回収する方法であって、
    前記リチウムイオン電池の電池滓を硫酸に分散させてスラリーを得る工程と、
    前記スラリーに亜硫酸塩を添加する工程と、
    亜硫酸塩を添加した前記スラリーから、マンガンと、その他の有価金属とを分離する工程と、
    を有する、リチウムイオン電池の電池滓からの有価金属の回収方法。
  2. 前記亜硫酸塩が、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の有価金属の回収方法。
  3. 前記電池滓が、リチウムと、コバルト及びニッケルのいずれか1種以上と、マンガンと、を有価金属として含む、請求項1又は2に記載の有価金属の回収方法。
  4. 前記亜硫酸塩添加0~24時間後のスラリーの酸化還元電位が350~1300mV(Ag+/AgCl)、硫酸濃度が1~6mol/Lであり、且つ、前記電池滓に含まれるコバルト、及びニッケルの合計に対するスラリーに含まれる硫酸の含有量が2.0~8.0(モル比)である、請求項3に記載の有価金属の回収方法。
  5. 前記亜硫酸塩を添加した後、前記スラリーに二酸化マンガンを添加する工程をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の有価金属の回収方法。
JP2021076102A 2021-04-28 2021-04-28 有価金属の回収方法 Active JP6960070B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021076102A JP6960070B1 (ja) 2021-04-28 2021-04-28 有価金属の回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021076102A JP6960070B1 (ja) 2021-04-28 2021-04-28 有価金属の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6960070B1 JP6960070B1 (ja) 2021-11-05
JP2022170169A true JP2022170169A (ja) 2022-11-10

Family

ID=78409697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021076102A Active JP6960070B1 (ja) 2021-04-28 2021-04-28 有価金属の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6960070B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7423104B1 (ja) 2023-02-08 2024-01-29 株式会社エンビプロ・ホールディングス リチウムイオン電池からの金属回収方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114566728B (zh) * 2022-02-28 2023-07-21 蜂巢能源科技股份有限公司 一种无钴正极材料的回收方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103088215A (zh) * 2012-10-16 2013-05-08 赣州市豪鹏科技有限公司 高锰钴比镍钴锰原料中镍钴与锰分离的方法
JP2016186114A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 Jx金属株式会社 リチウムイオン電池スクラップの浸出方法及び、有価金属の回収方法
CN107326181A (zh) * 2017-05-26 2017-11-07 金川集团股份有限公司 废旧锂离子电池剥离浸出一步完成的回收方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103088215A (zh) * 2012-10-16 2013-05-08 赣州市豪鹏科技有限公司 高锰钴比镍钴锰原料中镍钴与锰分离的方法
JP2016186114A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 Jx金属株式会社 リチウムイオン電池スクラップの浸出方法及び、有価金属の回収方法
CN107326181A (zh) * 2017-05-26 2017-11-07 金川集团股份有限公司 废旧锂离子电池剥离浸出一步完成的回收方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7423104B1 (ja) 2023-02-08 2024-01-29 株式会社エンビプロ・ホールディングス リチウムイオン電池からの金属回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6960070B1 (ja) 2021-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mishra et al. A review on recycling of lithium-ion batteries to recover critical metals
US11959151B2 (en) Method for separating copper from nickel and cobalt
JP5847741B2 (ja) 廃正極材及び廃電池からの金属回収方法
JP5847742B2 (ja) 廃正極材及び廃電池からの金属回収方法
EP3702481A1 (en) Method for separating copper from nickel and cobalt
JP6363577B2 (ja) リチウムイオン電池スクラップの浸出方法および、リチウムイオン電池スクラップからの金属の回収方法
US9322105B2 (en) Recovering lead from a lead material including lead sulfide
JP6363578B2 (ja) リチウムイオン電池スクラップの浸出方法および、リチウムイオン電池スクラップからの金属の回収方法
JP2016186118A (ja) リチウムイオン電池リサイクル原料からの金属の回収方法
EP3956486A1 (en) Process for the preparation of battery precursors
CN107429312B (zh) 从含铁溶液除去铁的方法和有用金属的回收方法
EP4140558A1 (en) Method for producing metal mixture solution and method for producing mixed metal salt
KR20200028033A (ko) 동과 니켈 및 코발트의 분리 방법
JP6960070B1 (ja) 有価金属の回収方法
WO2021215521A1 (ja) 混合金属塩の製造方法
JP6996723B1 (ja) リチウムイオン電池からの金属回収方法
JP7052635B2 (ja) 銅とニッケル及びコバルトの分離方法
JP6298002B2 (ja) リチウムイオン電池スクラップの浸出方法及び、有価金属の回収方法
US20210292927A1 (en) Method for refining bismuth
JP6397111B2 (ja) リチウムイオン電池スクラップの浸出方法及び、有価金属の回収方法
JP7383550B2 (ja) マンガンイオン除去方法
US12000018B2 (en) Method for separating copper from nickel and cobalt
WO2024068615A1 (en) Process for recycling aluminum hydroxide from a black mass
JP2023129361A (ja) リチウム濃縮液の製造方法及びこれに用いるリン酸リチウムの生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210519

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6960070

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350