JP2022168260A - 換気ブースおよび換気ブース用の集塵ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】作業スペースでの作業により発生した屑や塵が速やかに作業スペースから取り除かれるようにする。【解決手段】前面が開口された箱型の本体部1の内部に、主面を前面の開口部に対向させた整流板2A,2Bが配備され、本体部1の天部の整流板2A,2Bの背面側の空間に対応する箇所に形成された貫通穴に吸引口を臨ませた姿勢をもって排気ユニット3が本体部1に連結された構成の換気ブースである。整流板2Bの底部側の端面と本体部1の内底面との間には所定量の隙間が生じており、その隙間に挿入可能な高さを有し、複数の細孔60が設けられた天板の下に集塵用の空間が設けられると共にその空間の背面に開口部が設けられた構成の集塵ユニット6が、前記背面を整流板2Bと本体部1の内背面との間に位置させた状態で本体部1の底部に配備される。【選択図】図7

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)平成30年10月6日~7日に、ボークス大阪ショールームにおいてデモストレーション付きのプレゼンテーションを実施 (2)平成30年10月13日~14日に、craft space NextGateにおいて公開体験会を実施 (3)平成30年10月20日に、京都九条湯フリーマーケット~模型の巻~に出展 (4)平成30年10月27日~28日に、モデラーズフェスティバル2018に出展
本発明は、作業スペースを備えた換気ブースおよび当該換気ブースで使用される集塵ユニットに関する。
模型工作における塗装作業、樹脂作品の型取り作業、化学の実験等において、有機溶剤や薬品から発生する臭気を外部に排出するために、作業台の後方に排気ユニットを配備し、作業台の上方空間の空気を排気ユニットにより吸引する構成の卓上型換気ブースが広く使用されている。
また、作業台の真上位置に排気ユニットが対向配備されると共に、ダクトに連なる空気通路を有する吸引機構が作業台の後方に配備され、排気ユニットからの風を作業台の面に沿わせて吸引機構に導くようにした構成の換気装置も存在する(特許文献1を参照)。
さらに、前面が開口された箱型の本体部の内部に、後方に向かうにつれて底面に近づくように面を傾けた整流板が本体部の内面に対して所定量の隙間を隔てて配備され、本体部の天面に排気ユニットが一体に設けられた構成の換気ブースが存在する(非特許文献1を参照。)。この換気ブースでは、ファンを回転させると本体部の整流板の後方の広い空間が負の圧力による静圧室となり、その負の圧力が一定に保たれることによって、整流板の前方の空気が上記の隙間を介して静圧室へと吸い込まれて排気ユニットから排出される空気の流れが生じる。
特許第4551984号公報
GATTOWORKS Store (株式会社ガットワークス運営),「新型ネロブース(塗装ブース)」の紹介ページ,https://www.gattoworks.net/
上記非特許文献1の卓上型換気ブースは、シンプルな構成でありながら高い吸引力を有する。本発明は、この非特許文献1のブースと同様の原理で動作する換気ブースにおいて、作業により発生した屑や塵が速やかに作業スペースから取り除かれるようにすることを、課題とする。
本発明にかかる換気ブースは、前面が開口された箱型の本体部と、当該前面の開口部に主面を対向させた姿勢で本体部の内部に支持される整流板と、ファンおよびその駆動部が組み込まれると共に空気の吸引口および排気口を備える排気ユニットを具備する。
整流板は、底部側の端面を本体部の内底面に対して所定量の隙間を隔てた状態にして本体部の内部に支持される。
本体部の前面および底面を除くいずれかの面の整流板の背面側の空間に対応する箇所には、当該空間に連通する貫通穴が形成される。排気ユニットは、この貫通穴に吸引口を臨ませた姿勢をもって本体部に連結される。
上記構成の換気ブースによれば、本体部の中の整流板の前面側の空間を作業スペースとし、ファンを回転させることにより整流板の背面側の空間を静圧室として機能させ、ファンの回転に伴って前面の開口部から吸引された空気を整流板の前面に沿って移動させながら背後の静圧室に導くことによって、作業スペースで発生した臭気や塵などを含む空気を吸引することができる。
さらに上記換気ブースの本体部の底部には、作業スペースで発生した屑や塵を作業スペースから速やかに取り除くための集塵ユニットが配備される。この集塵ユニットは、本体部の内底面と整流板との隙間から整流板の背面側の空間に挿入可能な高さを有し、複数のスリット孔または細孔が形成された天板の下に集塵用の空間が設けられると共にその空間の背面に開口部が設けられた構成のもので、前記背面を整流板と本体部の内背面との間に位置させた状態で前記本体部の底部に配備されることによって、整流板の背面側の空間に連通した状態となる。
集塵ユニットが上記のように配備されることによって、排気ユニットのファンが回転して整流板の背面側の空間が負の圧力がかかる静圧室になると、集塵ユニットの空間内に、その空間内の空気を背面の開口部を介して静圧室の方へと吸い出す力が発生する。この力によって、整流板の前面側の作業スペース内の一部の空気が集塵ユニットの天面のスリット孔または細孔から集塵ユニットの内部空間へと導かれ、その空気と共に作業スペース内の屑や塵も集塵ユニットに吸い込まれる。したがって、切削作業などで作業室に発生した細かい屑や塵を速やかに集塵ユニットに回収、または集塵ユニットから静圧室へと導いて外部に排出することができる。
本発明では、前面が開口された箱型の本体部の内部に、その前面の開口部に主面を対向させた整流板が底部側の端面を本体部の内底面に対して所定量の隙間を隔てた状態で支持され、本体部の整流板の背面側の空間が静圧室として機能するように構成された換気ブースの本体部の底部に集塵ユニットを設け、整流板の背面側の空間が静圧室になることに伴って整流板の前面側の作業スペース内の空気の一部が集塵ユニットに吸い込まれ、作業スペース内の屑や塵もその空気と共に集塵ユニットに吸い込まれるようにしたので、作業により発生した屑や塵を作業スペースから速やかに取り除くことができる。
本発明が適用される卓上型換気ブースの外観を表す斜視図である。 上記卓上型換気ブースの本体部の構造を表す分解斜視図である。 上記卓上型換気ブースの内部構造を表す断面図(図3(A))および整流板の連結に用いられる連結金具を表す斜視図(図3(B))である。 上記卓上型換気ブースの内部に生じる空気の流れを表す説明図である。 天部に乾燥ユニットが設けられた卓上型換気ブースの外観を表す斜視図である。 図5の卓上型換気ブースの内部に生じる空気の流れを表す説明図である。 底部に集塵ユニットが設けられた卓上型換気ブースの外観を表す斜視図である。 図7の卓上型換気ブースの内部に生じる空気の流れを表す説明図である。
図1は、本発明が適用される卓上型換気ブースB(以下、単に「換気ブースB」という。)の外観を示し、図2は当該換気ブースBの本体部1の組立構造を示し、図3は当該本体部1の内部の構成を示す。
この実施例の換気ブースBは、前面が開口された箱型の本体部1の内部に2枚の整流板2A,2Bがそれぞれ表側の主面を前面の開口部に向けた状態で前後に並んで配備され、本体部1の天面に排気ユニット3が一体に設けられた構成のものである。本体部1は、図2に示すように、立方体状の骨格を形成する金属製の枠フレーム10と、当該枠フレーム10の前面側を除く各枠に装着されて枠内の開口部分を塞ぐ正方形状のパネル部材20と、前面の開口部の上端部分に装着される矩形状のパネル部材25とにより構成される。
枠フレーム10は、両側部の枠を形成する一対の垂直フレーム11,11と、それらを天部側で繋ぐ3本の水平フレーム12f,12c,12bと、各垂直フレーム11,11の背部側の底部を繋ぐ水平フレーム13とにより形成される(図2を参照。)。水平フレーム12f,12c,12b,13はL型アングルであり、垂直フレーム11も複数のL字アングルを溶接して形成されたものである。水平フレーム12f,12c,12b,13と垂直フレーム11とは図示しないネジを介して連結される。
パネル部材20,25および整流板2A,2Bは樹脂製の板(たとえばプラスチックダンボール)である。パネル部材20,25は両面テープによって枠フレーム10の外面に着脱可能に取り付けられ、整流板2A,2Bは、複数の連結金具4によって、背後に向かうにつれて本体部1の内底面に近づくように傾斜した姿勢をもって枠フレーム10に連結される(図3を参照。)。
垂直フレーム11により形成される側部の枠には、一方向に長い支持フレーム11cが含まれている。この支持フレーム11cもL型アングルによるもので、長さ方向を上下方向に合わせて垂直フレーム11の上下のフレーム(前後方向に延びる一対のフレーム)の間に架け渡される。天部の3本の水平フレーム12f,12c,12bのうちの中央のフレーム12cも支持フレームとして機能する。
排気ユニット3は、横断面が正方形状になるケース体30の内部にファン31とファンモータを含む駆動部(図示せず。)とが組み込まれ、ケース体30の底面に空気の吸入口(図示せず)が設けられ、上面に排気口(図示せず。)が設けられた構成のものである。ケース体30の底面の対向関係にある二辺の外側には、それぞれ一対のネジ穴(図示せず。)を有する取付片32が連続形成されている。ケース体20の上面の排気口には円筒状のダクト部34(図3(A)参照。)が一体に設けられ、そのダクト部34にダクトホース35(図1参照。)が連結される。ダクトホース35は、排気ユニット3から吸い出された空気を戸外に逃がすために、換気ブースBが配備される部屋の窓または換気口に取り付けられる。
枠フレーム10の側部および天部の支持フレーム11c,12cは、それぞれの背部側にあるフレーム11b,12bに対し、排気ユニット3のケース体30の取付片32を除く底面の幅に等しい距離を隔てて配備される。また、これらのフレーム11b,11c,12b,12cの各々には、取付片32のネジ穴の間隔に等しい間隔を隔てて一対のネジ穴15,15が形成されている。
枠フレーム10に装着される5枚の正方形状のパネル部材20のうちの一枚(符号20Aで示す。)の一角部には、ケース体30の吸引口を含めることが可能な大きさの正方形状の貫通穴21が形成されると共に、この貫通穴21の対向する2辺の外側にそれぞれ一対のネジ穴22,22が設けられている(図2を参照。)。これらのネジ穴22の位置関係も排気ユニット3のネジ穴の位置関係に適合する。
この実施例では、貫通穴21やネジ穴22を有するパネル部材20Aが支持フレーム12cを含む天部の枠に対し、それぞれのネジ穴22,15を位置合わせして装着される。さらに、このパネル部材20Aのネジ穴22の形成範囲に取付片32が位置合わせされた排気ユニット3が、トラスネジ33によってパネル部材20Aおよび支持フレーム12cに連結される。この連結によって、排気ユニット3は、その吸引口を貫通穴21に臨ませた姿勢をもって本体部1の天面に固定される。
上記のパネル部材20Aは、支持フレーム11cを含む左または右の枠(垂直フレーム11)に装着することもでき、そうすることによって、本体部1の側面にも、上記と同様の連結方法によって排気ユニット3を固定することができる(図1の二点鎖線を参照。)。よって、換気ブースBが配備される部屋の窓や換気口と換気ブースBとの位置関係をふまえて、左および右の側面ならびに天面の三面から排気ユニット3を取り付けるのに最も適した面を選び、その面に排気ユニット3を固定することができる。
この実施例の排気ユニット3は、ファンモータの回転速度を複数段階に切り替えることが可能である。また、図示は省略するが、本体部1の天部の枠の前端を構成する水平フレーム12fの裏にLEDが内蔵された照明ユニットが配備されている。この照明ユニットが排気ユニット3の電源ラインに電気接続され、排気ユニット3のケース体30の前面に、ファンモータのオン・オフおよび回転速度を切り替えるためのつまみスイッチ36と、照明ユニットへの電源のオン・オフを切り替えるための切替えスイッチ37とが設けられている(図1を参照。)。さらに、排気ユニット3のケース体30には、空気と共に吸引された埃や塵を吸着するためのフィルター部材を、外部への引き出しが可能な状態にして設けることができる。
つぎに図3を参照して、整流板2A,2Bの支持構造について説明する。
各整流板2A,2Bの連結に用いられる連結金具4は、ほぼ直角に曲げられた第1屈曲部41と、鈍角になるように曲げられた第2屈曲部42とを有し、各屈曲部41,42の外側にネジ穴40が設けられた構成のものである(図3(B)を参照。)。この連結金具4は、第1屈曲部41より外側の部分43がトラスネジ7または皿ネジ8によって枠フレーム10に固定され、第2屈曲部42より外側の部分44がつまみネジ9によって整流板2A,2Bに固定される(図3(A)を参照。)。
前方の整流板2Aは、その背面の両側縁部の前端近傍の場所が連結金具4を介して垂直フレーム11の天部のフレーム11tに連結され、背面の両側縁部の後端近傍の場所が連結金具4を介して対応する側の垂直フレーム11内の支持フレーム11cの前面に連結される。後方の整流板2Bは、その前端面が前方の整流板2Aの後端面より高い場所に位置し、かつ整流板2Aにほぼ平行になるようにして、前端面側の両側縁部の一箇所が連結金具4を介して対応する側の垂直フレーム11内の支持フレーム11cの背面に連結され、後端面側の両側縁部の一箇所が連結金具4を介して当該垂直フレーム11内の背部のフレーム11bに連結される。
これらの連結によって、前方の整流板2Aは、前端面を本体部1の天部の枠の前端縁(水平フレーム12f)に所定量の隙間を隔てて対向させて支持フレーム11cの手前までの空間に支持され、後方の整流板2Bは、支持フレーム11cより後方の空間に、後端面を本体部1の底部の枠の後端縁(水平フレーム13)に所定量の隙間を隔てて対向させて支持される。また整流板2A,2Bが上記した方法により取り付けられることによって、整流板2Aの後端部と整流板2Bの前端部との間にも所定量の隙間が生じる。
図4は、上記の換気ブースBにおいて、排気ユニット3を動かしたときに生じる空気の流れを模式的に表したものである。排気ユニット3の内部のファン31が回転すると、整流板2A,2Bより背後の空間100の空気が外部に吸い出されて、当該空間100が負の圧力による静圧室となる。すると、整流板2A,2Bの前後の圧力差に伴って本体部1の前面の開口部から空気が吸い込まれ、その空気が整流板2A,2Bの前面に当たった後に当該面に沿って上下の隙間や整流板2A,2Bの間の隙間へと導かれ、さらにそれらの隙間から静圧室100に流入するようになる。新たに静圧室100に入った空気も排気ユニット3を介して外部に排出され、静圧室100の負圧が維持されるので、上記の空気の流れも持続する。
排気ユニット3が本体部1の左側面または右側面に配備されたときも、上記と同じ原理によって、整流板2A,2Bより前方の空気が静圧室100に吸い込まれ、さらに静圧室100から外部に排出される。
したがって、本体部1の整流板2A,2Bより前方の空間を作業スペースとして塗料の塗布や切削などの作業を行っている間中、排気ユニット3を動かしておけば、臭気や塵・埃を含む空気を整流板2A,2Bの後方の静圧室100に吸引して排気ユニット3へと導き、ダクト部34およびダクトホース35を介して室外に排出することができる。また、前面の開口部から本体部1に入った空気の殆どを整流板2A,2Bの前面で受け止めた後に、本体部1の天部の前端部分に対する隙間および底部の後端部分に対する隙間ならびに本体部1の中間位置にある隙間の3箇所から静圧室100に導くので、作業スペースで発生した臭気や塵・埃を速やかに戸外に排出できるだけの吸引力を確保することができる。
ただし、整流板は必ずしも2枚にする必要はなく、1枚の整流板を本体部1の天部の前端縁から底部の後端縁までの範囲に斜め姿勢にして配備してもよい。整流板の枚数が1枚・2枚のいずれになる場合でも、本体部1と整流板との間の隙間を複数箇所に設けることは必須ではなく、本体部1の天部の前端縁および底部の後端縁のいずれか一方に対してのみ隙間を設けた構成としてもよい。あるいは、整流板の前端面や後端面と本体部1との間の隙間をなくし、代わりに整流板の両側の端面と本体部1との間に隙間が生じるようにしてもよい。整流板が2枚設けられる場合には、それらの整流板の間にのみ隙間が生じるようにしてもよい。
整流板の傾きは、図3に示したより緩やかであっても良く、場合によっては、一枚の整流板の前端面を本体部1の前面よりかなり後方に位置づけ、後端面を本体部1の背面よりかなり前方に位置づけることによって、整流板を垂直姿勢に近い状態にして配置してもよい。ただし、整流板の背後に十分な空間が確保される必要があり、その空間を形成する部分の表側に排気ユニット3が配備される必要がある。
以下、図1~3に示した換気ブースBを基本構成として、これにオプションの機能を追加した事例を2つあげる。
まず、図5および図6に示す第1の変形例のブースB1では、本体部1の天部の枠に装着されるパネル部材20Aの前面側の所定範囲に矩形状の貫通穴50が形成され、その形成範囲を跨ぐように、前面および底面が開口された箱状の乾燥ユニット5が配備される。
乾燥ユニット5の内部には、本体部1の作業スペースで塗料などが塗布された物品W(図示例では模型部品)を支持する支持台51が配備される。この支持台51は、金属製の網部材などの通気性を有する材料により成り、貫通穴50より大きな底面を有する。
上記の構成において、排気ユニット3を動かすと、図6に示すように、本体部1に図4に示したのと同様の空気の流れが生じると共に、乾燥ユニット5の前面の開口部からも乾燥ユニット5に空気が吸い込まれ、その空気が支持台51および貫通穴50を介して静圧室100に流れ、静圧室100から排気ユニット3を介して外部に排出される。この空気の流れによって、物品Wの乾燥時間を短縮することができる。
なお、上記の貫通穴50に代えて、複数の細孔またはスリット孔を設けてもよい。その場合に、支持台51が配備される範囲を取り囲むように細孔またはスリット孔を形成すれば、通気性のない材料による支持台51を利用することができる。
図7および図8に示す第2の変形例のブースB2では、本体部1の底部に箱型の集塵ユニット6が配備される。この集塵ユニット6は、複数の細孔60が形成された天板の両側に脚部が一体に設けられた構成の台部61(断面がコ字状で前面および背面が開口された構成)と、当該台部6の脚部の間に挿脱可能に配備される引き出し部62とにより構成される。引き出し部62の背面も開口されている。
上記の集塵ユニット6は、後方の整流板2Bと本体部1の底部との隙間からその奥へと挿入可能な高さを有するが、奥行きは本体部1の奥行きより短く設定されているので、集塵ユニット6の開口背面は整流板2Bと本体部1の内背面との間に位置するようになる。また、台部61の天板の細孔60は、前後および左右に並ぶ4つの領域でそれぞれ矩形状に分布し、集塵ユニット6が本体部1の底部に配置されたとき、前方側の2つの領域が本体部1の前半分の範囲に位置し、後方側の2つの領域が本体部の後半分の範囲に位置するようになる。なお、この例でも、細孔60に代えて、微小幅のスリット孔を複数本設けてもよい。また集塵ユニット6の構成は上記に限らず、単なる背面開口の箱体であってもよい。
図8に示すように、排気ユニット3が作動して整流板2A,2Bの後方の空間100が負の圧力がかかる静圧室になると、集塵ユニット6の内部の空気を背面の開口部を介して静圧室100の方に吸い出す力が発生する。この力によって、整流板2A,2Bの前方の空間の空気の一部が細孔60を介して集塵ユニット6に吸い込まれるようになる。
上記の仕組みによれば、本体部1の整流板2A,2Bより前方の空間で細かい屑や塵が発生するような作業が行われる場合に、落下してゆく屑や塵の落下速度を早めて、これらを空気と共に細孔60から集塵ユニット6に吸い込ませることができる。微細な屑や塵は空気と共に集塵ユニット6から静圧室100に移動し、さらに排気ユニット3を介して外部に排出される。静圧室100に移動せずに集塵ユニット6に残った屑や塵も、作業終了後に引き出し部62を引き出して処分することができる。
さらに、若干の変形例を文章のみで説明する。
基本構成の換気ブースBの本体部1は、枠フレーム10の前面を除く各枠にその枠の開口部分を塞ぐパネル部材20が装着された構成のものであったが、底部の枠へのパネル部材20の装着は必ず必要というわけではない。たとえば、前出の集塵ユニット6を配備する場合や、換気ブースBが配備される台の天板の汚れを考慮する必要がない場合(汚れ防止用のシート等により保護される場合や、換気ブースBが別体の支持パネルを介して台の上に配備される場合など)には、底部の枠にパネル部材20が装着されていない構成(すなわち前面および底面が開口されている構成)の本体部1を使用してもよい。
基本構成の換気ブースBでは、パネル部材の大きさおよび形状を統一するために枠フレーム1を立方体状としたが、これに限らず、枠フレームを直方体状として、その各面に適合する2~3種類のパネル部材と枠フレームとにより本体部1を形成してもよい。また、パネル部材20,25は、枠フレーム1の外側に限らず、内側に装着してもよい。
基本構成の換気ブースBでは、排気ユニット3の取付場所が本体部1の一角部に寄せられているが、これに限らず、本体部1の天面の幅中央部や側面の高さ中央部に排気ユニット3を取り付けられるようにしてもよい。さらに、本体部1の背部の枠の両側部を構成するフレーム11b,11bのいずれか一方から排気ユニット3のケース体30の幅に応じた距離だけ離れた位置にも支持フレームを設け、これらのフレームに排気ユニット3を取り付けるためのネジ穴を設ければ、本体部1の天面および両側面に加えて背面にも排気ユニット3を取り付けることができる。
ここまでに例示した換気ブースによれば、当該換気ブースが配備される部屋の窓や壁部の換気口の位置関係をふまえてユーザの都合の良い場所に排気ユニット3を取り付けることができ、利便性を高めることができる。しかも排気ユニット3をどの場所に取り付けても、変わらぬ吸引力を確保することができる。
さらに、ファンモータの回転速度を複数段階に切り替えられるようにしたので、作業目的に応じて吸引力を調整することができる。たとえば、塗料の微細な噴霧が必要な塗装工程を実行する際には、回転速度を最小レベルにして吸引力を和らげることによって、塗布に必要な塗料が強制的に吸引されるのを防ぐことができる。さらに、排気ユニット3に集塵用のフィルター部をケース体30に対して挿脱可能に設けることによって、フィルター部の交換も容易に行うことができる。
本発明では、完成体の換気ブースを提供することができるほか、エンドユーザ自身が組み立てることができるように、換気ブースの構成部品を含む製作用のキットを提供することもできる。たとえば図1に示した基本構成の換気ブースBの製作用キットには、枠フレーム10を形成する両側の垂直フレーム11,11および上下の水平フレーム12f,12c,12b,13、正方形状の5枚のパネル部材20および前面用の小さなパネル部材25、これらを連結するためのネジおよび両面テープ、2枚の整流板2A,2Bおよびこれらを枠フレーム10に連結するための連結金具4およびネジ7,8,9、排気ユニット3などが含まれる。
5枚のパネル部材20のうちの1枚は貫通穴21やネジ穴22を有するパネル部材20Aとするのが望ましい。しかし、樹脂製のパネルであれば、ユーザ自身でも比較的容易に穴開け作業を行うことができるので、製作用キットに穴あけ済みのパネル部材20Aを含めることは必ずしも必要ではない。
枠フレーム10を形成する金属製のフレームにあらかじめネジ穴を設けておくことも必須ではないが、設けておく方が望ましい。なお、穴あけ済みのパネル部材20Aを製作用キットに含めない場合には、排気ユニット3の取付場所の選択の自由度が増すように、フレーム11c,11b,12c,12bに設ける排気ユニット3の連結用のネジ穴15を3個以上として、それらを排気ユニット3のネジ穴の間の距離に等しい間隔を隔てて設けてもよい。
製作用キットには、予備のパネル部材、連結金具、ネジなどを含めることができる。またパネル部材20は樹脂に限らず、強化ダンボールなどの厚紙製のパネル部材とすることもできる。また枠フレーム10を形成するフレームの形状や数も、図2の例に限らず、適宜、変更することができる。また、連結金具4があらかじめ連結された垂直フレーム11を製作用キットに含めることも可能である。
図3に示したように、基本構成の換気ブースBでは、整流板2A,2Bと枠フレーム10への連結金具4との連結につまみネジ9が使用され、またつまみネジ9の頭部が開口されている前面側に向けられているので、ブースBの組み立て完了後も、整流板2A,2Bを容易に取り外すことができる。本体部1を構成するパネル部材20も両面テープをはがすことによって枠フレーム10から容易に取り外すことができる。よって、スプレー塗料の吹き付け作業などによって、整流板2A,2Bやパネル部材20が汚れた場合にも、これらをユーザの手で新しいものに交換することができる。
換気ブースBの移動等に伴い、排気ユニット3の位置を変更したい場合にも、排気ユニット3を取り外し、その下のパネル部材20Aと新たに排気ユニット3を装着したい箇所のパネル部材20とを入れ替え、入れ替えられたパネル部材20Aに排気ユニット3を合わせて再び取り付け作業を行うことによって、目的を達成することができる。排気ユニット3が故障したときも、同様の取り外し・取り付け作業によって、容易に新しい排気ユニット3に交換することができる。
B,B1,B2 卓上型換気ブース
1 本体部
2A,2B 整流板
3 排気ユニット
6 集塵ユニット
30 ケース体
31 ファン
60 細孔
61 台部
62 引き出し部

Claims (2)

  1. 前面が開口された箱型の本体部と、当該前面の開口部に主面を対向させた姿勢で前記本体部の内部に支持される整流板と、ファンおよびその駆動部が組み込まれると共に空気の吸引口および排気口を備える排気ユニットとを具備する換気ブースであって、
    前記整流板は、底部側の端面を本体部の内底面に対して所定量の隙間を隔てた状態にして前記本体部の内部に支持され、
    前記本体部の前面および底面を除くいずれかの面の前記整流板の背面側の空間に対応する箇所に当該空間に連通する貫通穴が形成され、この貫通穴に前記吸引口を臨ませた姿勢をもって前記排気ユニットが前記本体部に連結され、
    前記本体部の内底面と前記整流板との隙間から整流板の背面側の空間に挿入可能な高さを有し、複数のスリット孔または細孔が形成された天板の下に集塵用の空間が設けられると共にその空間の背面に開口部が設けられた構成の集塵ユニットが、前記背面を前記整流板と本体部の内背面との間に位置させた状態で前記本体部の底部に配備される、
    換気ブース。
  2. 前面が開口された箱型の本体部と、当該前面の開口部に主面を対向させると共に底部側の端面を本体部の内底面に対して所定量の隙間を隔てた状態にして前記本体部の内部に支持される整流板と、ファンおよびその駆動部が組み込まれると共に空気の吸引口および排気口を備え、前記本体部の前面および底面を除くいずれかの面の前記整流板の背面側の空間に対応する箇所に形成された貫通穴に前記吸引口を臨ませた姿勢をもって本体部に連結される排気ユニットとを具備する換気ブースの前記本体部の内部に配備される集塵ユニットであって、
    前記本体部の内底面と前記整流板との隙間から整流板の背面側の空間に挿入可能な高さを有し、複数のスリット孔または細孔が形成された天板の下に集塵用の空間が設けられると共にその空間の背面に開口部が設けられ、前記背面を前記整流板と本体部の内背面との間に位置させた状態で前記本体部の底部に配備される、
    換気ブース用の集塵ユニット。
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