JP3219665U - 減圧式局所強制排気型塗装ブース - Google Patents

減圧式局所強制排気型塗装ブース Download PDF

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Abstract

【課題】簡易に設置できて卓上の塗装作業のミスト等を排気でき、ファン保護のためのフィルターが不要な卓上用の塗装ブースを提供する。
【解決手段】排気用ファン2と作業用スペース1aを含むブース1からなる塗装ブースであって、側面の1面3のみが開放された略直方体の箱状構造であり、上面4には排気用ファンの吸入口2aが配設され、内部には排気の吸入口を構成するための略長方形状の傾斜板5が配設され、傾斜板は、開放側面に接続する2つの側面7a、7bに略長方形の対向する1組の2辺5a、5bを各々密着し配設され、他方の1組の2辺5c、5dの内、第1の辺5cが、開放側面側から見てブースの手前側の上面及び開放側面から所定の隙間を有する位置に、第2の辺5dがブースの奥側の下面及び開放側面に対向する側面9から所定の隙間を有する位置に、各々配設されるように傾斜して設置されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、減圧式局所強制排気型塗装ブースに関する。
従来、塗装ブースといえばその規模は小さくとも部屋の一室程度の物であった。
そのため、例えば模型の塗装を卓上で行う場合、生じるミスト等を排気するのに部屋の排気ファン等では性能が十分ではなく、排気用ファンとホース等により排気装置を自作する等の手間が必要な場合があった。
また、その広さが部屋の規模程度の通常の塗装ブースの場合でも、塗装ミストを排気するファンには湿ったミストが付着して機能低下を生じないようにファンの防護用のフィルターを設置する必要があり、設置スペースの確保や定期的な取り換えの手間がかかる等の問題があった。
特許文献1には空調機を小型化することにより空調コストを低減する塗装ブースの発明について記載されている。
特開2016−067998号公報
しかしながら、特許文献1は通常の規模の塗装ブースにおける発明であって、卓上で塗装作業を行う場合に適した塗装ブースに応用することはできない。
本考案は上記問題点に鑑み、簡易に設置できて卓上の塗装作業のミスト等を排気でき、ファン保護のためのフィルターが不要な卓上用の塗装ブースを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1の考案は、排気用ファンと、作業用スペースを含むブースからなる塗装ブースであって、ブースは、側面の1面のみが開放された略直方体の箱状構造であり、ブースの上面には排気用ファンの吸入口が配設され、ブースの内部には排気の吸入口を構成するための略長方形状の傾斜板が配設されており、傾斜板は、ブースの開放側面に接続する2つの側面に略長方形の対向する1組の2辺を各々密着させて配設され、他方の1組の2辺の内、第1の辺が、開放側面側から見て、ブースの手前側の上面及び開放側面から所定の隙間を有する位置に、第2の辺が、開放側面側から見て、ブースの奥側の下面及び開放側面に対向する側面から所定の隙間を有する位置に、各々配設されるように傾斜して設置されていることを特徴とする。
請求項2の考案はさらに、開放側面の上面に接続する部分には、傾斜板の第1の辺の高さ位置までを垂直に覆う遮蔽板が配設され、遮蔽板の下端部はブースの内側に向けて屈曲しており、傾斜板の第1の辺は端部の所定寸法部分が屈曲しており、屈曲部はブースの上面と平行に配設され、傾斜板の第2の辺は端部の所定寸法部分が屈曲しており、屈曲部はブースの開放側面に対向する側面と平行に配設されていることを特徴とする。
本考案により、塗装作業条件に応じた静圧、風速の設定が可能であって、簡易に卓上に設置でき、ファン保護のためのフィルターが不要な減圧式局所強制排気型塗装ブースが提供される。
本考案の第1の実施形態を示す斜視図である。 本考案の第1の実施形態を示す正面図である。 図2のA−A断面図である。
以下、本考案の第1の実施形態について図を用いて説明する。まず本実施形態の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の減圧式局所強制排気型塗装ブース10は、排気用ファン2と、作業用スペース1aを含むブース1からなる塗装ブースであって、ブース1は、側面の1面3のみが開放された略直方体の箱状構造であり、ブース1の上面4には排気用ファン2の吸入口2aが配設され、ブース1の内部には排気の吸入口6a、6bを構成するための略長方形状の傾斜板5が配設されており、傾斜板5は、ブース1の開放側面3に接続する2つの側面7a、7bに略長方形の対向する1組の2辺5a、5bを各々密着させて配設され、他方の1組の2辺5c、5dの内、第1の辺5cが、開放側面3側から見て、ブース1の手前側1bの上面4及び開放側面3から所定の隙間Gを有する位置に、第2の辺5dが、開放側面3側から見て、ブース1の奥側1cの下面8及び開放側面3に対向する側面9から所定の隙間Gを有する位置に、各々配設されるように傾斜して設置されている。
また、開放側面3の上面4に接続する部分には、傾斜板5の第1の辺5cの高さ位置までを垂直に覆う遮蔽板3aが配設され、遮蔽板3aの下端部3bはブース1の内側に向けて屈曲しており、傾斜板5の第1の辺5cは端部の所定寸法部分が屈曲しており、屈曲部5eはブースの上面4と平行に配設され、傾斜板5の第2の辺5dは端部の所定寸法部分が屈曲しており、屈曲部5fはブースの開放側面3に対向する側面9と平行に配設されている。
以上の構成により傾斜板5と上面4及び奥側の側面9によって囲まれた空間が生じる。この空間は排気用ファン2を稼働させた吸引状態の際は負圧になる空間であるため、以降はこの空間を減圧室11と呼ぶこととする。
本実施形態では上面、側面、底面を構成する板材として亜鉛メッキ板0.8t、上面の排気用ファン2用の吸入口2aとして150φメスカラーを用い、所定の隙間Gを50mmとしている。
次に、本実施形態の機能について説明する。
図2に示すようにブース1の開放側面3側から見て手前側1bの上面4から所定の隙間Gを隔てた位置に傾斜板5の第1の辺5cの屈曲部5eが配設され、そこから傾斜板5はブース1の奥に向かって傾斜していって第2の辺5dの屈曲部5fが下面8及び側面9から所定の隙間Gを隔てた位置となるように配設されている。この吸入口6a、6bから塗装時のミスト等が排気用ファン2によって吸引される。この所定の隙間Gを調整することで塗装作業条件に応じた静圧、風速の設定が可能となる。
開放側面3の上面4に接続する部分には、傾斜板5の第1の辺5cの高さ位置までを垂直に覆う遮蔽板3aが配設されていて遮蔽板3aの下端部3bはブース1の内側に向けて屈曲しているが、これはブース1での塗装作業により舞い上がった溶剤のミスト等が上面4の下側をつたって手前からブース1の上部に漏れ出すのを防止して、残らず吸入口6aより減圧部11に吸引されるようにするためのものである。
ブース1の内部で塗装作業を行う際に生じるミスト等は吸入口6a、6bからまず減圧室11に吸引される。このように排気用ファン2と吸引口6a、6bとの間に減圧室11が配設されているため、吸引箇所が上下に分かれて広範囲に広がり、直接排気用ファン2の吸引口から行うよりもなめらかな吸引が実現できる。
また、減圧室では気圧が低いためミスト等に含まれる有機溶剤等が揮発しやすくなり、ミスト等はより乾燥した状態で排気用ファン2に吸引されることとなる。このため、排気用ファン2を湿ったミスト等の付着から保護するために通常用いられるフィルターは本実施形態の場合不要となり、装置のコンパクト化、価格低減が図れ、フィルター交換作業の手間も省略できる。
1 ブース
1a 作業用スペース
1b 手前側
1c 奥側
2 排気用ファン
2a 吸入口
3 開放側面
3a 遮蔽板
3b 下端部
4 上面
5 傾斜板
5a、5b 辺
5c 第1の辺
5d 第2の辺
5e、5f 屈曲部
6a、6b 吸入口
7a、7b 側面
8 下面
9 対向側面
10 減圧式局所強制排気型塗装ブース
11 減圧室

Claims (2)

  1. 排気用ファンと、
    作業用スペースを含むブースからなる塗装ブースであって、
    上記ブースは、側面の1面のみが開放された略直方体の箱状構造であり、
    上記ブースの上面には上記排気用ファンの吸入口が配設され、
    上記ブースの内部には排気の吸入口を構成するための略長方形状の傾斜板が配設されており、
    上記傾斜板は、上記ブースの上記開放側面に接続する2つの側面に上記略長方形の対向する1組の2辺を各々密着させて配設され、
    他方の1組の2辺の内、第1の辺が、上記開放側面側から見て、上記ブースの手前側の上面及び上記開放側面から所定の隙間を有する位置に、
    第2の辺が、上記開放側面側から見て、上記ブースの奥側の下面及び上記開放側面に対向する側面から所定の隙間を有する位置に、各々配設されるように傾斜して設置されている、
    ことを特徴とする減圧式局所強制排気型塗装ブース。
  2. 上記開放側面の上記上面に接続する部分には、上記傾斜板の上記第1の辺の高さ位置までを垂直に覆う遮蔽板が配設され、該遮蔽板の下端部は上記ブースの内側に向けて屈曲しており、
    上記傾斜板の上記第1の辺は端部の所定寸法部分が屈曲しており、該屈曲部は上記ブースの上面と平行に配設され、上記傾斜板の上記第2の辺は端部の所定寸法部分が屈曲しており、該屈曲部は上記ブースの上記開放側面に対向する側面と平行に配設されていることを特徴とする、減圧式局所強制排気型塗装ブース。
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JP2022168260A (ja) * 2018-11-12 2022-11-04 株式会社シロハチ 換気ブースおよび換気ブース用の集塵ユニット

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