JP2022166753A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の印刷を行う印刷ジョブの実行時におけるユーザビリティの低下を防止する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、記録材に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録材の排出を制御するコントローラと、装置本体に対して取り外しが可能な、記録材が排出される排出トレイ410と、排出トレイ410の鉛直方向の下側に配置されて、記録材が排出される排出トレイ411と、を備える。排出トレイ410が装着されている状態における排出トレイ411に積載可能な記録材の枚数より、排出トレイ410が取り外された状態における排出トレイ411に積載可能な記録材の枚数の方が多い。コントローラは、記録材を排出トレイ410又は排出トレイ411に排出する印刷ジョブにおける記録材の印刷枚数が所定の枚数を超える場合S501YESには、排出トレイ410を取り外すように報知するS502。【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置の中には、印刷された記録材が排出される複数の排出トレイを有する仕分装置を備えているものがある。このような仕分装置を備えた画像形成装置では、例えば、ユーザ毎にそれぞれ異なる排出トレイへ記録材を排出することで、記録材の仕分を行っている。
例えば、特許文献1には、装置本体から取り外しができない第1排出トレイと、装置本体から取り外しが可能な第2排出トレイを有するシート仕分装置を備える画像形成装置が記載されている。このようなシート仕分装置では、取り外しが可能な第1排出トレイを取り外して、第1排出トレイの下側に配置されている取り外しが不可能な第2排出トレイに排出される記録材の積載空間を広げることができる。これにより、第2排出トレイに積載される記録材の最大積載枚数を増やすことができる。
特開2000-318900号公報
上述した特許文献1に記載されたシート仕分装置を備える画像形成装置では、上部の排出トレイを取り外すことにより、下部の排出トレイに排出可能な記録材の枚数を増加させることができる。しかしながら、上述した画像形成装置では、印刷枚数が排出トレイの最大積載枚数を超えるような場合に、上部の排出トレイを取り外して、下部の排出トレイに記録材を排出することを促すような表示等がされず、ユーザビリティの低下を招くおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、大量の印刷を行う印刷ジョブの実行時におけるユーザビリティの低下を防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)記録材に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録材の排出を制御する制御手段と、記録材が排出される第1の排出トレイであって、装置本体に対して取り外しが可能な第1の排出トレイと、記録材が排出される第2の排出トレイであって、鉛直方向において前記第1の排出トレイの下側に配置される第2の排出トレイと、を備え、前記第1の排出トレイが装着されている状態における前記第2の排出トレイに積載可能な記録材の枚数より、前記第1の排出トレイが取り外された状態における前記第2の排出トレイに積載可能な記録材の枚数の方が多く、前記制御手段は、記録材を前記第1の排出トレイ、又は前記第2の排出トレイに排出する印刷ジョブにおける記録材の印刷枚数が所定の枚数を超える場合には、前記第1の排出トレイを取り外すように報知することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、大量の印刷を行う印刷ジョブの実行時におけるユーザビリティの低下を防止することができる。
実施例1、2、3の画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例1、2、3の画像形成装置の制御部の制御ブロック図 実施例1の仕分装置のハードウェア構成図 実施例1の仕分装置の排出トレイの制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2の仕分装置のハードウェア構成図 実施例2の仕分装置の排出トレイの制御シーケンスを示すフローチャート 実施例3の仕分装置のハードウェア構成図 実施例3の仕分装置の排出トレイの制御シーケンスを示すフローチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図1は、画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタ100(以下、プリンタ本体100という)の概略構成の断面図を示している。プリンタ本体100は、画像形成部180と、用紙等の記録材Sを画像形成部180に給送する給送部150と、画像形成部180によって記録材Sに転写されたトナー像を記録材Sに定着する定着装置130と、記録材Sが排出される排出部128を有している。また、プリンタ本体100は、トナー像が定着された記録材Sをプリンタ本体100から受け取り、受け取った記録材Sを仕分する仕分装置400をプリンタ本体100の上部に備えている。
画像形成部180は、図中矢印方向(反時計回り方向)に回転する感光ドラム122、感光ドラム122の表面を所定の極性、電位に一様に帯電する帯電ローラ123を有している。また、画像形成部180は、帯電ローラ123により帯電された感光ドラム122の表面に光を照射して、感光ドラム122の表面に静電潜像を形成する露光装置153を有している。更に、画像形成部180は、感光ドラム122上に形成された静電潜像にトナーを付着させ、トナー像を形成する現像器121、給送部150から搬送された記録材Sに感光ドラム122上のトナー像を転写する転写ローラ107を有している。画像形成部180は、このような画像形成プロセスによって、記録材Sにトナー像を転写する。なお、感光ドラム122、帯電ローラ123、現像器121は、着脱可能なプロセスカートリッジ120として一体化されている。
一方、給送部150の記録材Sを収容する給紙カセット151からは、記録材Sが給送ローラ102により1枚給送される。給送された記録材Sは、搬送ガイド152を通過し、搬送ローラ105へと搬送される。そして、搬送ローラ105は、搬送された記録材Sを転写ローラ107へと搬送する。転写ローラ107は、搬送された記録材Sに感光ドラム122上に形成されたトナー像を転写する。トナー像が転写された記録材Sは感光ドラム122から分離されて、定着装置130へと搬送される。
定着装置130は、ヒータによって加熱される定着ローラ135と、定着ローラ135に当接してニップ部を形成し、ニップ部を通過する記録材Sを加圧する加圧ローラ134と、を有している。定着装置130に搬送された記録材S上のトナー像は、ニップ部を通過する際に加熱、加圧され、記録材Sに定着される。トナー像が定着された記録材Sは、定着排出ローラ119により排出部128に搬送される。
排出部128は、定着装置130を通過した記録材Sが搬送される搬送路の下流側に、切替部材118、搬送ガイド127、FDローラ112、排出トレイ115、満載センサフラグ125、排出ガイド129を備えている。排出トレイ115は、プリンタ本体100の上部に設けられている。また、満載センサ(不図示)は、図中に示す満載センサフラグ125が排出トレイ115に排出された最上位の記録材Sに接触する。そして、満載センサは、排出された記録材Sの積載量が増えるにつれ、満載センサフラグ125の位置が図中上方向に移動することにより、排出トレイ115の積載状態を検知する。満載センサが排出トレイ115の満載状態を検知すると、プリンタ本体100は、排出トレイ115上に満載された記録材Sが取り除かれるまで、画像形成動作を中止する。切替部材118は、アクチュエータ(不図示)により、定着装置130を通過した記録材Sを仕分装置400に搬送する位置(図中、実線で表示)と、排出トレイ115に排出する位置(図中、破線で表示)に切替え可能となっている。また、表示部499は、プリンタの状態などをユーザへ知らせるための表示部である。
[仕分装置の構成]
次に、プリンタ本体100に設置されている仕分装置400について説明する。搬送ガイド401は、プリンタ本体100内の切替部材118と搬送ガイド127によりガイドされた記録材Sを導き、仕分装置400内を搬送させる。搬送ガイド401は複数の分岐部を有し、それぞれの分岐部には、排出トレイ410、411が設けられている。第1の排出トレイである排出トレイ410は、仕分装置400の仕分装置本体405(筐体ともいう)に対して装着、取り外しが可能な構成となっている。また、第2の排出トレイである排出トレイ411は、排出トレイ410の鉛直方向の下側に配置されている。
切替部材402は、アクチュエータ(不図示)によって、図1に示す実線で表示した位置、又は破線で表示した位置に切替可能な構成となっている。例えば、排出トレイ410に記録材Sを排出する場合には、切替部材402を、図1の実線で表示した位置に切替え、搬送ローラ対442、排出ローラ対443によって記録材Sが搬送され、排出トレイ410に記録材Sが排出される。また、排出トレイ411に記録材Sを排出する場合は、切替部材402を図中、破線の表示位置に切替え、搬送ローラ対442、排出ローラ対444により記録材Sを搬送し、排出トレイ411に排出する。
検知手段である排出トレイ有無センサ420は、排出トレイ410が仕分装置本体405に対して取り付けられているかどうか(実装状態/未実装状態)を検知する。排出トレイ有無センサ420は、例えばフォトインタラプタであり、排出トレイ410が仕分装置本体405から取り外され、フォトインタラプタからの光が遮られていない透光状態ではオフ信号を出力する。一方、排出トレイ有無センサ420は、排出トレイ410が仕分装置本体405に取り付けられ、フォトインタラプタからの光が遮られた遮光状態ではオン信号を出力する。
満載センサフラグ430、431はそれぞれ、排出トレイ410、411に排出された記録材Sの表面と接触して移動するフラグである。満載センサ433、434(図3参照)は、それぞれ、排出トレイ410、411に積載された記録材Sの満載状態を検知する。満載センサ433、434は、例えばフォトインタラプタであり、満載センサフラグ430、431によって、光が遮られていない透光状態ではオフ信号を出力する。そして、満載センサ433、434は、排出トレイ410、411に記録材Sが排出されることに伴い、満載センサフラグ430、431が移動し、満載センサフラグ430、431によって光が遮られた遮光状態ではオン信号を出力する。ここで満載状態とは、排出トレイ410、411に排出された記録材Sの積載量が所定量以上となった状態である。なお、本実施例において、満載センサフラグ431は、排出トレイ411と一体化され、仕分装置本体405に対して取り外し可能な構成となっている。
[制御部の機能ブロック]
図2は、本実施例の画像形成装置の制御部の機能構成を説明するブロック図である。画像形成装置は、制御部として、プリンタ本体100を制御するプリンタ制御部502、及び仕分装置400を制御する仕分装置制御部503を備えている。更に、画像形成装置は、外部機器500とプリンタ制御部502、仕分装置制御部503とのインタフェース部であるコントローラ501を備えている。
制御手段であるコントローラ501は、外部装置であるホストコンピュータ等の外部機器500との通信を行い、印刷データを含む印刷要求を受信する。そして、印刷要求を受信したコントローラ501は、シリアルI/F(インタフェース)を介して、プリンタ制御部502に印刷要求に含まれるデータから作成した印刷条件を指定した印刷指示を送信する。また、表示部499は、コントローラ501から送信された表示データに基づいて、画像形成装置の状態を表示する。
プリンタ制御部502は、コントローラ501から受信した印刷指示に基づいて、各画像形成機構を制御する。具体的には、プリンタ制御部502は、給送ローラ102、搬送ローラ105、切替部材118等から構成される記録材搬送機構511を制御して、記録材Sの搬送や排出を行う。また、プリンタ制御部502は、露光装置153や現像器121、感光ドラム122、転写ローラ107等から構成される画像形成部180を制御して記録材Sに画像形成を行い、定着装置130を制御して記録材Sにトナー像を定着させる。
また、コントローラ501は、シリアルI/Fを介して、仕分装置制御部503に仕分先の排出トレイの指定情報を送信する。仕分装置制御部503は、コントローラ501から受信した仕分先の指定情報に基づいて、各制御機構を制御する。具体的には、仕分装置制御部503は、コントローラ501から受信した仕分先の指定情報に基づき、搬送ローラ対442、排出ローラ対443、444、切替部材402を含む、記録材搬送機構512を制御して、記録材Sを搬送する。また、仕分装置制御部503は、排出トレイ有無センサ420の検知結果に基づいて、排出トレイ410の有無を検知する。また、仕分装置制御部503は、満載センサ433、434(図3参照)の検知結果に基づいて、排出トレイ410、411の満載状態を検知する。
[仕分装置制御部の構成]
図3は、仕分装置400の仕分装置制御部503に関係するハードウェア構成、及び仕分装置制御部503、コントローラ501、外部機器500間で送受信される情報を示したブロック図である。
仕分装置制御部503は、仕分装置400全体を制御するCPU450の他に、制御タイミングを生成するタイマ(不図示)、CPU450の動作を制御する制御プログラムを格納したROM(不図示)、データ等を記憶するRAM(不図示)を有している。そして、CPU450のI/Oポートには、仕分装置400の搬送モータ471を駆動する搬送モータドライバ470、切替部材402が接続されている。また、CPU450のI/Oポートには、バッファ416、417を介して満載センサ433、434、バッファ418を介して排出トレイ有無センサ420が接続されている。
搬送モータドライバ470は、CPU450からのオン・オフ(ON/OFF)信号に応じて搬送モータ471を駆動する。搬送モータ471が回転することにより、搬送ローラ対442、排出ローラ対443、444が回転し、記録材Sを排出トレイ410、411へそれぞれ搬送する。
切替部材402は、切替部材402の位置を切り換えるアクチュエータ(不図示)を介して、CPU450の出力端子と接続されている。アクチュエータの出力がオン(ON)状態の場合には、切替部材402は図1の破線で示される位置に切り替えられ、記録材Sは排出トレイ411へと搬送される。一方、アクチュエータがオフ(OFF)状態の場合には、切替部材402は図1の実線で示される位置に切り替えられ、記録材Sは排出トレイ410に搬送される。
満載センサ433は、バッファ416を介し、満載センサフラグ430の位置に応じて排出トレイ410の満載状態を示すオン信号、又は非満載状態を示すオフ信号をCPU450に出力する。満載センサ434は、バッファ417を介し、満載センサフラグ431の位置に応じて排出トレイ411の満載状態を示すオン信号、又は非満載状態を示すオフ信号をCPU450に出力する。排出トレイ有無センサ420は、バッファ418を介し、排出トレイ410の実装状態を示すオン信号、又は未実装状態を示すオフ信号をCPU450に出力する。
コントローラ501は、コントローラ501を制御するCPU(不図示)の他に、制御タイミングを生成するタイマ(不図示)、CPUの動作を制御する制御プログラムを格納したROM(不図示)、データ等を記憶するRAM(不図示)を有している。
図3において、外部機器500から印刷要求とともに印刷データ468が送信されると、コントローラ501が印刷データ468を受信する。印刷データ468を受信したコントローラ501は、シリアル通信部467を介して、記録材Sの枚数である印刷枚数422、記録材Sの搬送予告463、記録材Sの排出トレイを示す排出先情報464を、仕分装置制御部503のCPU450に送信する。
一方、仕分装置制御部503のCPU450からは、シリアル通信部467を介して、コントローラ501に排出トレイ410の有無情報を示す排出トレイ有無状態465の情報が送信される。また、CPU450は、シリアル通信部467を介して、コントローラ501に排出トレイ410、411の満載状態を示す満載状態466の情報を送信する。満載状態466の情報を受信したコントローラ501は、外部機器500に排出トレイ410、411の満載状態を示す満載表示469を送信する。ここで、満載表示469とは、仕分装置400の記録材Sが排出される排出トレイ410、411が満載状態であることを知らせるメッセージや画像であり、外部機器500は、満載表示469を受信すると、外部機器500の画面上等に表示を行う。なお、ユーザに報知するための満載状態を通知するメッセージや画像を表示させる対象は、外部機器500に限定されるものではなく、プリンタ本体100の表示部499や仕分装置400に設けられた表示部(不図示)に表示させてもよい。
また、コントローラ501は、仕分装置制御部503のCPU450から受信した排出トレイ有無状態465や満載状態466に基づいて、仕分装置400の排出トレイ410の要否を判断する。そして、コントローラ501は、排出トレイ410を取り外したほうがよいと判断した場合には、排出トレイ取り外し指示460を外部機器500に送信する。外部機器500は、排出トレイ取り外し指示460を受信すると、外部機器500の画面上に排出トレイ取り外し指示表示472を行う。また、コントローラ501は、外部機器500に排出トレイ取り外し指示460を送信するだけでなく、プリンタ本体100の表示部499等に排出トレイ取り外し指示表示472を表示させてもよい。なお、排出トレイ取り外し指示460の対象となる排出トレイは、仕分装置400の取り外し可能な排出トレイ410である。
[仕分装置の排出トレイの制御]
次に、本実施例における仕分装置400の排出トレイの制御について説明する。ここでは、仕分装置400の排出トレイ410、411に記録材Sを排出する印刷ジョブを例に説明する。図4は、外部機器500から要求された印刷ジョブの印刷枚数が所定の枚数(本実施例では100枚)以上の場合に、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを指示する制御シーケンスを示すフローチャートである。図4に示す処理は、コントローラ501が外部機器500から印刷要求を受信したときに起動され、コントローラ501により実行される。
本実施例では、仕分装置400に排出トレイ410、411が取り付けられている場合の、排出トレイ410、411に積載可能な記録材Sの枚数は100枚とする。本実施例において、印刷枚数が100枚以上の場合に記録材Sの排出先を排出トレイ411に切り替える理由は、次のとおりである。すなわち、印刷枚数が100枚以上の場合には、排出トレイに記録材Sを排出中に排出トレイが満載状態となる。満載状態になった後に排出トレイ410を取り外すことを指示する場合には、印刷を中断させることになる。印刷を中断させることなく、継続できるようにするため、印刷が開始される前に排出トレイ410の取り外しを指示し、記録材Sが排出される排出トレイとして排出トレイ411を仕分装置制御部503に通知している。
ステップ(以下、Sという)500では、コントローラ501は、外部機器500から受信した印刷要求に含まれる印刷データ468を取得する。S501では、コントローラ501は、取得した印刷データ468に基づいて、記録材Sの印刷枚数が100枚以上かどうか判断する。コントローラ501は、記録材Sの印刷枚数が100枚以上と判断した場合には処理をS502に進め、記録材Sの印刷枚数は100枚未満と判断した場合には処理を終了する。
S502では、コントローラ501は、外部機器500に、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを指示する排出トレイ取り外し指示460を送信する。外部機器500は、コントローラ501から排出トレイ取り外し指示460を受信すると、外部機器500の画面上に排出トレイ取り外し指示表示472の表示を行う。ユーザは、外部機器500の画面上に表示された排出トレイ取り外し指示表示472を見て、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを行う。S503では、コントローラ501は、タイマをリセットし、スタートさせる。
S504では、コントローラ501は、仕分装置制御部503から排出トレイ有無状態465の情報を取得する。S505では、コントローラ501は、取得した排出トレイ有無状態465の情報に基づいて、排出トレイ410が未実装状態になったかどうか(排出トレイ410が取り外された?)判断する。コントローラ501は、排出トレイ410が未実装状態になった(排出トレイ410が取り外された)と判断した場合には処理を終了する。一方、コントローラ501は、排出トレイ410が実装状態である(排出トレイ410は取り外されていない)と判断した場合には処理をS506に進める。S506では、コントローラ501は、タイマを参照して、所定の時間(本実施例では10秒とする)が経過したかどうか判断する。コントローラ501は、所定の時間が経過したと判断した場合には処理をS507に進め、所定の時間が経過していないと判断した場合には処理をS504に戻す。
S507では、コントローラ501は、仕分装置制御部503に記録材Sを排出する排出トレイを排出トレイ411に切り替えたことを通知するために、排出先情報464に排出トレイ411を設定し、処理を終了する。
なお、本実施例では、S505の処理において排出トレイ410が取り外されたと判断された場合には、記録材Sが排出される排出トレイを排出トレイ411とする排出先情報464を設定していない。そのため、コントローラ501は、印刷要求時に排出先として排出トレイ410が指定されていた場合には、仕分装置制御部503に排出トレイを排出トレイ410とする排出先情報を通知することになる。記録材Sが排出される排出トレイを排出トレイ410のままにしておいて、排出ローラ対601によって記録材Sが排出されても、排出トレイ410が取り外されているため、排出された記録材Sは排出トレイ411に積載されることになる。その結果、印刷が中断されることによるユーザビリティの低下を防止することができる。また、本実施例では、排出トレイ410が取り外されるまでの所定時間は10秒間としているが、10秒間に限定されるものではなく、ユーザが排出トレイ410を取り外すまでに要する作業時間を考慮して、更に長い時間でもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、大量の印刷を行う印刷ジョブの実行時におけるユーザビリティの低下を防止することができる。
実施例1では、印刷枚数が所定の枚数以上の場合には、ユーザに排出トレイの取り外しを指示する表示を行う実施例について説明した。実施例2では、ユーザに排出トレイの取り外しを指示する前に、記録材の排出先の切替を指示する実施例について説明する。なお、本実施例におけるプリンタ本体100や仕分装置400の構成については、実施例1と同様であり、同じ装置、部材には実施例1と同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
[仕分装置制御部の構成]
図5は、本実施例の仕分装置400の仕分装置制御部503に関係するハードウェア構成、及び仕分装置制御部503、コントローラ501、外部機器500間で送受信される情報を示したブロック図である。図5では、実施例1の図3と比べて、コントローラ501では排出先指示461が追加され、外部機器500では排出先指示表示473、排出先変更475が追加されている点が異なる。
コントローラ501は、外部機器500からの印刷要求における記録材Sの排出トレイを変更する指示を行う場合には、外部機器500に排出先指示461を送信する。外部機器500は、コントローラ501から排出先指示461を受信すると、外部機器500の画面上に排出先指示表示473を行う。ユーザが記録材Sの排出トレイを変更した場合には、外部機器500は、コントローラ501に変更後の排出トレイ情報を設定して排出先変更475を送信する。コントローラ501は、外部機器500からの排出先変更475を受信すると、変更された排出トレイの情報が設定された排出先情報464を、シリアル通信部467を介して仕分装置制御部503に送信する。
[仕分装置の排出トレイの制御]
次に、本実施例における仕分装置400の排出トレイの制御について説明する。ここでは、仕分装置400の排出トレイ410、411に記録材Sを排出する印刷ジョブを例に説明する。図6は、外部機器500から要求された印刷ジョブの印刷枚数が所定の枚数(本実施例では100枚)以上の場合に、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを指示する制御シーケンスを示すフローチャートである。図6に示す処理は、コントローラ501が外部機器500から印刷要求を受信したときに起動され、コントローラ501により実行される。
S600では、コントローラ501は、外部機器500から受信した印刷要求に含まれる印刷データ468を取得する。S601では、コントローラ501は、取得した印刷データ468に基づいて、記録材Sの印刷枚数が100枚以上かどうか判断する。コントローラ501は、記録材Sの印刷枚数が100枚以上と判断した場合には処理をS602に進め、記録材Sの印刷枚数は100枚未満と判断した場合には処理を終了する。
S602では、コントローラ501は、外部機器500から受信した印刷要求に含まれる印刷データに基づいて、記録材Sの排出トレイが排出トレイ410かどうか判断する。コントローラ501は、記録材Sの排出トレイが排出トレイ410であると判断した場合には処理をS603に進め、記録材Sの排出トレイが排出トレイ410ではない(排出トレイ411である)と判断した場合には処理をS607に進める。
S603では、コントローラ501は、外部機器500に、排出先を仕分装置400の排出トレイ411とする排出先指示461を送信する。外部機器500は、コントローラ501から排出先指示461を受信すると、外部機器500の画面上に排出先指示表示473の表示を行う。ユーザが記録材Sの排出先を排出トレイ410から排出トレイ411に切り替えた場合には、外部機器500は、コントローラ501に排出トレイ411が設定された排出先変更475を送信する。S604では、コントローラ501は、タイマをリセットし、スタートさせる。
S605では、コントローラ501は、外部機器500から排出トレイ411が設定された排出先変更475を受信したかどうか判断する。コントローラ501は、排出トレイ411が設定された排出先変更475を受信したと判断した場合には処理をS607に進め、排出トレイ411が設定された排出先変更475を受信していないと判断した場合には処理をS606に進める。S606では、コントローラ501は、タイマを参照して、所定の時間(本実施例では10秒とする)が経過したかどうか判断する。コントローラ501は、所定の時間が経過したと判断した場合には処理をS607に進め、所定の時間が経過していないと判断した場合には処理をS605に戻す。
S607では、コントローラ501は、外部機器500に、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを指示する排出トレイ取り外し指示460を送信する。外部機器500は、コントローラ501から排出トレイ取り外し指示460を受信すると、外部機器500の画面上に排出トレイ取り外し指示表示472の表示を行う。ユーザは、外部機器500の画面上に表示された排出トレイ取り外し指示表示472を見て、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを行う。S608では、コントローラ501は、タイマをリセットし、スタートさせる。
S609では、コントローラ501は、仕分装置制御部503から排出トレイ有無状態465の情報を取得する。S610では、コントローラ501は、取得した排出トレイ有無状態465の情報に基づいて、排出トレイ410が未実装状態になったかどうか(排出トレイ410が取り外された?)判断する。コントローラ501は、排出トレイ410が未実装状態になった(排出トレイ410が取り外された)と判断した場合には処理を終了する。一方、コントローラ501は、排出トレイ410が実装状態である(排出トレイ410は取り外されていない)と判断した場合には処理をS611に進める。S611では、コントローラ501は、タイマを参照して、所定の時間(本実施例では10秒とする)が経過したかどうか判断する。コントローラ501は、所定の時間が経過したと判断した場合には処理をS612に進め、所定の時間が経過していないと判断した場合には処理をS609に戻す。
S612では、コントローラ501は、記録材Sを排出する排出トレイが排出トレイ411かどうか判断する。コントローラ501は、記録材Sを排出する排出トレイは排出トレイ411であると判断した場合には処理を終了し、排出トレイ411ではない(排出トレイ410である)と判断した場合には処理をS613に進める。S613では、コントローラ501は、仕分装置制御部503に記録材Sを排出する排出トレイを排出トレイ411に切り替えたことを通知するために、排出先情報464に排出トレイ411を設定し、処理を終了する。
本実施例においても、実施例1と同様に、印刷枚数が100枚以上の場合には、排出トレイに記録材Sを排出中に排出トレイが満載状態となり、満載状態になった後に排出トレイ410を取り外すことを指示する場合には、印刷を中断させることになる。そのため、予め排出トレイ410を取り外しておくことにより、印刷を中断させることなく、継続できるため、印刷枚数が排出トレイの最大積載枚数以上の場合のユーザビリティを向上させることができる。
なお、図6では、排出先が排出トレイ411になったかどうかを確認するため、排出トレイ411が設定された排出先変更475を受信したかどうか、最大10秒確認する構成としている。例えば、ユーザ操作によって排出先が排出トレイ411となったことを排出トレイ411が設定された排出先変更475を受信して確認した後、次の処理を行う構成としてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、大量の印刷を行う印刷ジョブの実行時におけるユーザビリティの低下を防止することができる。
実施例1、2では、印刷ジョブの印刷枚数が排出トレイの最大積載枚数以上の場合に排出トレイの取り外しを指示する実施例について説明した。本実施例では、プリンタだけでなく、原稿読取装置やFAX機能を備えた複合機において、使用する機能によって記録材Sを排出する排出トレイの切替を指示する実施例について説明する。
[画像形成装置の構成]
本実施例の画像形成装置は、実施例1の図1で説明したプリンタ本体100に原稿読取装置(スキャナともいう)(不図示)と、FAXの送受信を行うFAX機能を備えた複合機である。本実施例の画像形成装置は、実施例1、2のように、外部機器500から印刷要求を受信して印刷ジョブを実行するプリント機能、原稿読取装置で読み込まれた画像を記録材Sに印刷するコピー機能を有している。更に、本実施例の画像形成装置は、FAX機能を有し、原稿読取装置で読み込んだ画像、テキストをFAX送信したり、受信したFAX情報を記録材Sに印刷して出力したりすることができる。
[仕分装置制御部の構成]
図7は、本実施例の仕分装置400の仕分装置制御部503に関係するハードウェア構成、及び仕分装置制御部503、コントローラ501、外部機器500間で送受信される情報を示したブロック図である。図7では、実施例2の図5と比べて、コントローラ501において印刷機能情報474が追加されている点が異なる。印刷機能情報474は、記録材Sに印刷される印刷データが外部機器500からのデータ、原稿読取装置により読み取られたデータ、FAX受信したデータかの区別を示す情報である。コントローラ501は、外部機器500、原稿読取装置、FAXから印刷データを受信すると、印刷データの送信元に応じて、印刷機能情報474を取得する。
[仕分装置の排出トレイの制御]
次に、本実施例における仕分装置400の排出トレイの制御について説明する。ここでは、仕分装置400の排出トレイ410、411に記録材Sを排出する印刷ジョブを例に説明する。図8は、本実施例の複合機である画像形成装置が外部機器500等から印刷要求を受信した場合の仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを指示する制御シーケンスを示すフローチャートである。図8に示す処理は、コントローラ501が外部機器500、原稿読取装置、FAXから印刷要求を受信したときに起動され、コントローラ501により実行される。
S700では、コントローラ501は、外部機器500等から受信した印刷要求に含まれる印刷データ468を取得する。S701では、コントローラ501は、印刷要求を受信した際に取得した印刷機能情報474に基づいて、記録材Sの印刷は、コピー(原稿読取装置からの印刷要求)、又はプリント(外部機器500からの印刷要求)かどうか判断する。コントローラ501は、記録材Sの印刷がコピー、又はプリントであると判断した場合には処理をS702に進め、記録材Sの印刷がコピー、及びプリントではない(FAX受信による印刷要求である)と判断した場合には処理を終了する。
S702では、コントローラ501は、外部機器500に、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを指示する排出トレイ取り外し指示460を送信する。外部機器500は、コントローラ501から排出トレイ取り外し指示460を受信すると、外部機器500の画面上に排出トレイ取り外し指示表示472の表示を行う。ユーザは、外部機器500の画面上に表示された排出トレイ取り外し指示表示472を見て、仕分装置400の排出トレイ410の取り外しを行う。S703では、コントローラ501は、タイマをリセットし、スタートさせる。
S704では、コントローラ501は、仕分装置制御部503から排出トレイ有無状態465の情報を取得する。S705では、コントローラ501は、取得した排出トレイ有無状態465の情報に基づいて、排出トレイ410が未実装状態になったかどうか(排出トレイ410が取り外された?)判断する。コントローラ501は、排出トレイ410が未実装状態になった(排出トレイ410が取り外された)と判断した場合には処理を終了する。一方、コントローラ501は、排出トレイ410が実装状態である(排出トレイ410は取り外されていない)と判断した場合には処理をS706に進める。S706では、コントローラ501は、タイマを参照して、所定の時間(本実施例では10秒とする)が経過したかどうか判断する。コントローラ501は、所定の時間が経過したと判断した場合には処理をS707に進め、所定の時間が経過していないと判断した場合には処理をS704に戻す。
S707では、コントローラ501は、仕分装置制御部503に記録材Sを排出する排出トレイを排出トレイ411に切り替えたことを通知するために、排出先情報464に排出トレイ411を設定し、処理を終了する。
なお、本実施例では、コピー、又はプリントの場合には、記録材Sが排出される排出トレイとして、排出トレイ411に切り替えているのは、FAX機能に比べて、使用頻度や印刷枚数が多いためである。そして、コピー、及びプリント時に排出トレイ411が満載状態になっても、排出トレイ410を取り外すことで印刷を継続することができるようにするためである。また、FAX受信の場合には、排出される記録材Sがコピーやプリントの記録材Sと混在しないように、排出トレイをプリンタ本体100の排出トレイ115に限定してもよい。
上述した実施例では、仕分装置本体405に対して排出トレイ410のみが取り外し可能な構成として説明したが、排出トレイ410と排出トレイ411の両方が取り外し可能な構成であってもよい。そして、排出トレイ410、411が取り外された場合には、排出トレイ410、411に排出される記録材は、排出トレイ410、411の鉛直方向の下側に設けられているプリンタ本体100が有する排出トレイ115に積載されることになる。更に、上述した実施例では、仕分装置400は、2つの排出トレイ410、411を有している構成について説明したが、使用される環境や使用するユーザの人数等に応じて、排出トレイを追加可能な構成であってもよい。
また、上述した実施例では、仕分装置400の制御は、仕分装置制御部503が行う構成について説明したが、プリンタ本体100のプリンタ制御部502が仕分装置400を制御する構成であってもよい。更に、上述した実施例では、仕分装置400はプリンタ本体100に対して着脱可能な構成であったが、プリンタ本体100に固定され、一体化した構成でもよい。
また、上述した実施例では、満載センサフラグ431と排出トレイ410とが一体となった構成について説明した。このように一体となった構成に限定されず、例えば、満載センサフラグ431と排出トレイ410が取り外し可能な構成や、満載センサフラグ431は仕分装置本体405に固定され、排出トレイ410のみ取り外しが可能な構成であってもよい。なお、満載センサフラグ431が仕分装置本体405から取り外せない場合には、記録材Sを排出ローラ対443により排出トレイ411へ排出させる際の妨げとならないように満載センサフラグ431が仕分装置本体405内部に退避できる構成であってもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、大量の印刷を行う印刷ジョブの実行時におけるユーザビリティの低下を防止することができる。
180 画像形成部
410 排出トレイ
411 排出トレイ
501 コントローラ

Claims (8)

  1. 記録材に画像形成を行う画像形成部と、
    画像形成された記録材の排出を制御する制御手段と、
    記録材が排出される第1の排出トレイであって、装置本体に対して取り外しが可能な第1の排出トレイと、
    記録材が排出される第2の排出トレイであって、鉛直方向において前記第1の排出トレイの下側に配置される第2の排出トレイと、
    を備え、
    前記第1の排出トレイが装着されている状態における前記第2の排出トレイに積載可能な記録材の枚数より、前記第1の排出トレイが取り外された状態における前記第2の排出トレイに積載可能な記録材の枚数の方が多く、
    前記制御手段は、記録材を前記第1の排出トレイ、又は前記第2の排出トレイに排出する印刷ジョブにおける記録材の印刷枚数が所定の枚数を超える場合には、前記第1の排出トレイを取り外すように報知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定の枚数は、前記第1の排出トレイが装着されている状態における前記第2の排出トレイに積載可能な記録材の枚数であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の排出トレイの実装状態を検知する検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の排出トレイが取り外されたかどうか判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記検知手段が前記第1の排出トレイが取り外されたことを検知しない場合には、前記印刷ジョブにおける記録材の排出先を前記第2の排出トレイとすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記印刷ジョブにおける記録材の排出先が前記第1の排出トレイの場合には、前記第1の排出トレイを取り外すように報知する前に、前記印刷ジョブの記録材の排出先を前記第2の排出トレイに切り替えるように報知することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 原稿を読み取る読取装置を備え、
    前記制御手段は、前記読取装置で読み取った原稿を記録材に印刷して排出する場合には、記録材の排出先を前記第2の排出トレイとし、前記第1の排出トレイを取り外すように報知することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. FAXの送受信を行う送受信手段と、
    画像形成された記録材が排出される第3の排出トレイと、
    を備え、
    前記制御手段は、前記送受信手段がFAXを受信した場合には、記録材を前記第3の排出トレイに排出することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の排出トレイは取り外しが可能であり、
    前記第3の排出トレイは、前記第1の排出トレイ、及び前記第2の排出トレイの鉛直方向の下側に配置され、
    前記第1の排出トレイ、及び前記第2の排出トレイが取り外されている場合には、前記第1の排出トレイ、及び前記第2の排出トレイに排出される記録材は、前記第3の排出トレイに積載されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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