JP2022166755A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】FUトレイの開閉操作が行われた場合のユーザビリティの低下を抑制すること。【解決手段】画像形成部180と、記録材が排出される排出トレイ115と、排出トレイ115より下流側に配置され、記録材が排出される排出トレイ410と、画像形成部180と排出トレイ115との間に設けられ、閉状態では記録材を排出トレイ115に搬送する搬送路の一部を形成し、開状態では記録材が排出される排出トレイとなるFUトレイ116と、FUトレイ116の開閉状態を検知するFUトレイ開閉センサ117と、を備え、画像形成を行う際に、FUトレイ116が閉状態で排出トレイ410に記録材を排出している場合、FUトレイ116が開状態に切り替わると(S403 YES)、記録材をFUトレイ116に排出し(S404)、再びFUトレイ116が閉状態に切り替わると(S403 NO)、記録材を再び排出トレイ410に排出する(S405、S407)。【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
従来、閉じている状態では記録材が搬送される搬送路の一部を形成し、開いている状態では記録材が排出される排出トレイとなる機能を有するトレイ(以下、FUトレイという)を備える画像形成装置が提供されている。例えば、特許文献1に記載された画像形成装置では、FUトレイが開いている状態(開放状態)の場合には、画像形成された記録材の排出トレイとして使用される。一方、FUトレイが閉じている状態の場合には、記録材が搬送される搬送路の一部を形成し、画像形成された記録材は搬送路のより下流側に設けられた排出トレイに排出可能となる。そして、搬送路の一部として使用されるか、又は排出トレイとして使用されるかを切り替えるFUトレイの開閉動作は、ユーザに委ねられている。
しかしながら、FUトレイを閉じて、搬送路のより下流側の排出トレイに記録材を排出する連続印刷中に、ユーザによってFUトレイが開放状態にされた場合には、下流側の排出トレイへの搬送路が途絶されてしまう。その結果、搬送中の記録材は、開放されたFUトレイに排出されてしまうことになる。その後、ユーザによってFUトレイが閉じられ、再び下流側への搬送路が形成されると、画像形成された記録材は、再び下流側の排出トレイに排出される。このとき、下流側の排出トレイが複数設けられている場合には、FUトレイが開放状態になる前に記録材が排出されていた排出トレイとは異なる排出トレイに、記録材が排出される場合がある。また、複数枚の記録材を印刷する印刷ジョブの場合には、FUトレイの開閉操作が行われると、画像形成された記録材が複数の排出トレイに分散して排出されるため、排出される可能性のある全ての排出トレイを確認する作業が必要となる。更に、複数の排出トレイに分散して記録材が排出された場合には、1つの記録材の束にまとめる作業が必要となり、その際、ページの順序や向きを間違えたり、一部のページを統合し忘れたりするミスが生じるおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、FUトレイの開閉操作が行われた場合のユーザビリティの低下を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)記録材に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録材が排出される第1の排出トレイと、前記第1の排出トレイより下流側に配置され、画像形成された記録材が排出される第2の排出トレイと、前記画像形成部と前記第1の排出トレイとの間に設けられ、閉状態では記録材を前記第1の排出トレイに搬送する搬送路の一部を形成し、開状態では記録材が排出される第3の排出トレイとなる開閉部材と、前記開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、を備え、複数枚の記録材に画像形成を行う際に、前記開閉部材が閉状態において前記第2の排出トレイに記録材を排出している場合、前記開閉部材が開状態に切り替わると、記録材を前記第3の排出トレイに排出し、再び前記開閉部材が前記閉状態に切り替わると、記録材を再び前記第2の排出トレイに排出することを特徴とする画像形成装置。
(2)記録材に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録材が排出される第1の排出トレイと、前記画像形成部と前記第1の排出トレイとの間に設けられ、閉状態では記録材を前記第1の排出トレイに搬送する搬送路の一部を形成し、開状態では記録材が排出される第2の排出トレイとなる開閉部材と、前記開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、を備え、複数枚の記録材に画像形成を行う際に、前記開閉部材が閉状態においては前記画像形成部による画像形成を行い、前記開閉部材が開状態に切り替わると、前記画像形成部による画像形成を一時停止し、再び前記開閉部材が前記開状態に切り替わると、前記画像形成部による画像形成を前記一時停止した後から再開することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、FUトレイの開閉操作が行われた場合のユーザビリティの低下を抑制することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の画像形成装置本体100、仕分装置400、オプション給紙カセット200、300を備える画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図1において、感光ドラム122は、有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできており、図中矢印方向(時計回り方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム122は、帯電ローラ123により周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。レーザ光学箱109からは、画像読取装置やコンピュータ等の画像信号発生装置(不図示)から入力された画像情報が変換された画素信号に対応して変調(オン/オフ変換)されたレーザ光が出射される。レーザ光学箱109から出射されたレーザ光は、スキャナモータ158(図3参照)によって回転駆動する反射ミラー108によって偏向され、感光ドラム122の表面に照射される。これにより、感光ドラム122の露光が行われ、画像情報に対応した静電潜像が感光ドラム122上に形成される。そして、感光ドラム122上に形成された静電潜像は、現像器121によってトナーが付着されることにより現像され、トナー像が形成される。なお、感光ドラム122、帯電ローラ123、現像器121は、着脱可能なプロセスカートリッジ120として一体化されている。
図1は、実施例1の画像形成装置本体100、仕分装置400、オプション給紙カセット200、300を備える画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図1において、感光ドラム122は、有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできており、図中矢印方向(時計回り方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム122は、帯電ローラ123により周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。レーザ光学箱109からは、画像読取装置やコンピュータ等の画像信号発生装置(不図示)から入力された画像情報が変換された画素信号に対応して変調(オン/オフ変換)されたレーザ光が出射される。レーザ光学箱109から出射されたレーザ光は、スキャナモータ158(図3参照)によって回転駆動する反射ミラー108によって偏向され、感光ドラム122の表面に照射される。これにより、感光ドラム122の露光が行われ、画像情報に対応した静電潜像が感光ドラム122上に形成される。そして、感光ドラム122上に形成された静電潜像は、現像器121によってトナーが付着されることにより現像され、トナー像が形成される。なお、感光ドラム122、帯電ローラ123、現像器121は、着脱可能なプロセスカートリッジ120として一体化されている。
一方、画像形成装置本体100の給紙カセットからは、記録材Sが給紙ローラ102と分離ローラ103によって1枚給送され、給紙カセット搬送ローラ104、搬送ローラ105によって、転写ローラ107に搬送される。そして、転写ローラ107は、搬送された記録材Sに感光ドラム122上に形成されたトナー像を転写する。感光ドラム122上の静電潜像の形成は、搬送路上を搬送される記録材Sを検知する搬送センサ106が、記録材Sの先端を検知したタイミングに応じて開始される。転写ローラ107にトナーとは逆極性の電圧を印加することで、トナー像は感光ドラム122から記録材Sへと転写される。トナー像が転写された記録材Sは感光ドラム122から分離されて、定着装置130へと搬送される。
定着装置130は、ヒータ132によって加熱される定着スリーブ133と、定着スリーブ133に当接してニップ部を形成し、ニップ部を通過する記録材Sを加圧する加圧ローラ134と、を有している。定着装置130に搬送された記録材S上のトナー像は、ニップ部を通過する際に加熱、加圧され、記録材Sに定着される。トナー像が定着された記録材Sは、その後、DCブラシレスモータ622(図3参照)により駆動されるFUローラ111と、ステッピングモータ623(図3参照)により駆動されるFDローラ112によって搬送され、排出トレイ115に排出される。
両面プリントを行う場合は、定着装置130にて表面にトナー像が定着された記録材Sの後端がセンサ110を通過してから所定時間が経過した後に、ステッピングモータ623の回転方向を反転させる。これにより、記録材Sは、FDローラ112によって両面搬送路L1へと搬送される。両面搬送路L1へ搬送された記録材Sは、両面搬送センサ113を通過し、両面搬送ローラ114によって、再度、転写ローラ107へと搬送される。そして、転写ローラ107に搬送された記録材Sは、裏面にトナー像が転写され、定着装置130において転写されたトナー像が記録材Sに定着された後、排出トレイ115(第1の排出トレイ)に排出される。
開閉部材であるFU(フェイスアップ)トレイ116は、FUローラ111から下流方向の搬送路の一部を形成すると共に、FUローラ111により搬送される記録材Sが排出される排出トレイ(第3の排出トレイ)の2つの機能を有するトレイである。FUトレイ116は、閉じられた状態(図中、実線で表示)では、FUローラ111により搬送される記録材Sを排出トレイ115等に搬送する搬送路の一部を形成している。一方、FUトレイ116は、開けられた状態(図中、破線で表示)では、FUローラ111により搬送される記録材Sが、トナー像が定着された印刷面が上方向に向いた状態(フェイスアップ(FU))で、そのまま排出される排出トレイとなる。FUトレイ開閉センサ117は、FUトレイ116の開閉状態を検知する。FUトレイ開閉センサ117が、FUトレイ116が開けられた状態(図中、破線で表示した状態)を検知すると、所定の切替動作が行われ、定着装置130を通過した記録材SはFUトレイ116に排出される。
また、MPトレイ140から記録材Sを給送する場合は、MPトレイ140に積載された記録材Sは、MP給紙ローラ142によりMP分離ローラ143に給送される。そして、MP分離ローラ143は給送された記録材Sを1枚になるように分離して、搬送ローラ105に搬送する。搬送ローラ105に搬送された記録材Sは、更に搬送され、転写ローラ107に搬送される。転写ローラ107に搬送された記録材Sは、給紙カセットから給送された記録材Sと同様に、感光ドラム122上のトナー像が転写される。転写されたトナー像は定着装置130において記録材Sに定着され、その後、記録材Sは画像形成装置本体100の外部(例えば排出トレイ115)に排出される。
オプション給紙カセット200、300は、画像形成装置本体100に追加して増設が可能な給紙カセットである。オプション給紙カセット200、300から記録材Sを給送する場合も、給紙カセットからの給送と同様に、オプション給紙ローラ202、302には、記録材Sをオプション分離ローラ203、303に給送する。そして、オプション分離ローラ203、303は供給された記録材Sが1枚になるように分離して、オプション搬送ローラ204、304に搬送する。オプション搬送ローラ204、304に搬送された記録材Sは、更に画像形成装置本体100に搬送される。画像形成装置本体100に搬送された後の記録材Sは、給紙カセットやMPトレイ140から給送された記録材Sと同様に、画像形成が行われる。
画像形成装置本体100は、FUトレイ116が形成する搬送路の下流側に、切替部材118、搬送ガイド127、FDローラ112、排出トレイ115、満載センサ126(図3参照)を備えている。排出トレイ115は、画像形成装置本体100の上部に設けられている。また、満載センサ126は、図中に示す満載センサフラグ125が排出トレイ115に排出された最上位の記録材Sに接触する。そして、満載センサ126は排出された記録材Sの積載量が増えるにつれ、満載センサフラグ125の位置が図中上方向に移動することにより積載状態を検知する。満載センサ126が排出トレイ115の満載状態を検知すると、画像形成装置本体100は、排出トレイ115上に満載された記録材Sが取り除かれるまで、画像形成を中止する。なお、切替部材118は、定着装置130を通過した記録材Sを仕分装置400に搬送する位置(図中、実線で表示)と、排出トレイ115に排出する位置(図中、破線で表示)に、フラッパソレノイド618(図3参照)によって切替え可能な構成となっている。また、表示部499は、画像形成装置の状態などをユーザへ知らせるための表示部である。
[仕分装置の構成]
次に、画像形成装置本体100と設置可能に構成されている仕分装置400について説明する。搬送ガイド401は、画像形成装置本体100内の切替部材118と搬送ガイド127によりガイドされて搬送された記録材Sを受け取り、仕分装置400内を搬送させる。搬送ガイド401は複数の分岐部を有し、それぞれの分岐部には、取り外し可能な第2の排出トレイである排出トレイ410、411、412が配置されている。切替部材402、403は、アクチュエータである後述するフラッパソレノイド489、491(図3参照)によって、図1に示す実線で表示した位置、又は破線で表示した位置に切替可能な構成となっている。例えば、排出トレイ410に記録材Sを排出する場合には、切替部材402、403を、それぞれ図1の実線で表示した位置に切替え、搬送ローラ対442、排出ローラ対443によって記録材Sが搬送され、排出トレイ410に記録材Sが排出される。また、排出トレイ411に記録材Sを排出する場合は、切替部材402を図中、破線で表示した位置に切替え、切替部材403を図中、実線で表示した位置に切替え、搬送ローラ対442、排出ローラ対444により記録材Sを搬送し排出トレイ411に排出する。更に、排出トレイ412に記録材Sを排出する場合には、切替部材403を図中、破線で表示した位置に切替え、排出ローラ対445で記録材Sを排出トレイ412に排出する。
次に、画像形成装置本体100と設置可能に構成されている仕分装置400について説明する。搬送ガイド401は、画像形成装置本体100内の切替部材118と搬送ガイド127によりガイドされて搬送された記録材Sを受け取り、仕分装置400内を搬送させる。搬送ガイド401は複数の分岐部を有し、それぞれの分岐部には、取り外し可能な第2の排出トレイである排出トレイ410、411、412が配置されている。切替部材402、403は、アクチュエータである後述するフラッパソレノイド489、491(図3参照)によって、図1に示す実線で表示した位置、又は破線で表示した位置に切替可能な構成となっている。例えば、排出トレイ410に記録材Sを排出する場合には、切替部材402、403を、それぞれ図1の実線で表示した位置に切替え、搬送ローラ対442、排出ローラ対443によって記録材Sが搬送され、排出トレイ410に記録材Sが排出される。また、排出トレイ411に記録材Sを排出する場合は、切替部材402を図中、破線で表示した位置に切替え、切替部材403を図中、実線で表示した位置に切替え、搬送ローラ対442、排出ローラ対444により記録材Sを搬送し排出トレイ411に排出する。更に、排出トレイ412に記録材Sを排出する場合には、切替部材403を図中、破線で表示した位置に切替え、排出ローラ対445で記録材Sを排出トレイ412に排出する。
排出トレイ有無センサ420、421、422は、それぞれ排出トレイ410、411、412が取り付けられているかどうかを検知する。また、満載センサ433、434、435(図3参照)は、対応する排出トレイ410、411、412に積載された記録材Sの積載量が所定量以上となったことを、記録材Sに接触する満載センサフラグ430、431、432の状態によって検知する。なお、満載センサフラグ431は排出トレイ410と一体化されており、満載センサフラグ432は排出トレイ411と一体化されている。
[制御部の機能ブロック]
図2は、本実施例の画像形成装置の制御部の機能構成を説明するブロック図である。画像形成装置は、制御部として、画像形成装置本体100を制御するプリンタ制御部502、及び仕分装置400を制御する仕分装置制御部503を備えている。更に、画像形成装置は、外部機器500とプリンタ制御部502、仕分装置制御部503とのインタフェース部であるコントローラ501を備えている。
図2は、本実施例の画像形成装置の制御部の機能構成を説明するブロック図である。画像形成装置は、制御部として、画像形成装置本体100を制御するプリンタ制御部502、及び仕分装置400を制御する仕分装置制御部503を備えている。更に、画像形成装置は、外部機器500とプリンタ制御部502、仕分装置制御部503とのインタフェース部であるコントローラ501を備えている。
コントローラ501は、外部装置であるホストコンピュータ等の外部機器500との通信を行い、印刷要求を受信する。そして、印刷要求を受信したコントローラ501は、シリアルI/F(インタフェース)を介して、プリンタ制御部502に印刷要求に含まれるデータから作成した印刷条件を指定した印刷指示を送信する。また、表示部499は、コントローラ501から送信された表示データに基づいて、画像形成装置の状態を表示する。
プリンタ制御部502は、コントローラ501から受信した印刷指示に基づいて、各画像形成機構を制御する。具体的には、プリンタ制御部502は、給紙ローラ102、FUローラ111、切替部材118等から構成される記録材搬送機構511を制御して、記録材Sの搬送や排出を行う。また、プリンタ制御部502は、レーザ光学箱109や現像器121、感光ドラム122、転写ローラ107等から構成される画像形成部180を制御して記録材Sに画像形成を行い、定着装置130を制御して記録材Sにトナー像を定着させる。
開閉検知部516は、開閉機構515の状態を検知するFUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいて、開閉機構515を構成するFUトレイ116が開いている状態(図1に破線で示す状態)か、閉じている状態(図1に実線で示す状態)かを検知する。満載検知部521は、満載センサ126(図3参照)を有する満載検知機構522を制御することで、排出トレイ115への用紙の到達と排出トレイ115の満載状態を検知する。仕分先選択部518は、コントローラ501からシリアルI/Fを介して通知される仕分先情報と、開閉検知部516の検知結果に基づいて、記録材Sの排出先を決定する。具体的には、仕分先選択部518は、記録材Sを搬送・排出可能な仕分先として、排出トレイ115、FUトレイ116、仕分装置400の排出トレイ410、411、412のいずれかから選択し、決定する。搬送方向切替制御部517は、仕分先選択部518が決定した仕分先が仕分装置400の排出トレイ410、411、412のいずれかである場合には、切替部材118を図1の実線で表示する位置に切り替える。
また、コントローラ501は、シリアルI/Fを介して、プリンタ制御部502の仕分先選択部518が決定した仕分先情報を取得する。コントローラ501は、プリンタ制御部502から取得した仕分先が仕分装置400の排出トレイ410、411、412のいずれかである場合には、シリアルI/Fを介して、仕分装置制御部503に仕分先の排出トレイの指定情報を送信する。仕分装置制御部503は、コントローラ501から受信した仕分先の指定情報に基づいて、各制御機構を制御する。具体的には、仕分装置制御部503は、コントローラ501から受信した仕分先の指定情報に基づき、仕分制御部505、排出トレイ制御部506を有する記録材搬送制御部504から、搬送モータ制御部507、搬送方向切替制御部508に制御指示を送信する。記録材搬送機構512は、搬送ローラ対442、排出ローラ対443、444、445、切替部材402、403を駆動する。搬送モータ制御部507、及び搬送方向切替制御部508は、記録材搬送機構512を制御して、画像形成装置本体100から搬送された記録材Sを仕分装置400内に搬送する。また、排出トレイ有無検知機構513は、排出トレイ有無センサ420、421、422を有している。記録材搬送制御部504は、排出トレイ有無検知部509によって排出トレイ有無検知機構513を制御することで、排出トレイ410、411、412の有無を検知する。また、満載検知機構514は、満載センサ433、434、435(図3参照)を有している。記録材搬送制御部504は、満載検知部510によって、満載検知機構514を制御することで、排出トレイ410、411、412への記録材Sの到達と排出トレイ410、411、412の満載状態を検知する。
ユーザ通知要求部519、520は、それぞれプリンタ制御部502、仕分装置制御部503が画像形成装置内の紙詰まりやアクチュエータの故障等、ユーザに通知すべき状況が生じた際に、コントローラ501に情報通知を行う。具体的には、ユーザ通知要求部519、520は、ユーザへの通知情報を表示部499に表示するための表示要求を、シリアルI/Fを介してコントローラ501に送信する。
[制御部のハードウェア構成]
図3は、本実施例の画像形成装置本体100、及び仕分装置400の制御部に関係するハードウェア構成を示すブロック図である。
図3は、本実施例の画像形成装置本体100、及び仕分装置400の制御部に関係するハードウェア構成を示すブロック図である。
(画像形成装置本体)
画像形成装置本体100は、画像形成装置本体100を制御するCPU601、制御タイミングを生成するタイマ602、CPU601の制御プログラムを格納したROM603、データ等を記憶するRAM604、I/Oポート606を有している。そして、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604、及びI/Oポート606は、バス605を介して接続されている。なお、本実施例では、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604、バス605、I/Oポート606は、プリンタ制御部502に設けられているものとする。
画像形成装置本体100は、画像形成装置本体100を制御するCPU601、制御タイミングを生成するタイマ602、CPU601の制御プログラムを格納したROM603、データ等を記憶するRAM604、I/Oポート606を有している。そして、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604、及びI/Oポート606は、バス605を介して接続されている。なお、本実施例では、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604、バス605、I/Oポート606は、プリンタ制御部502に設けられているものとする。
I/Oポート606には、定着装置130のヒータ132を駆動するヒータ駆動回路611、DCブラシレスモータ622を駆動するDCブラシレスモータ駆動回路612が接続されている。また、I/Oポート606には、ステッピングモータ623を駆動するステッピングモータ駆動回路613、スキャナモータ158を駆動するスキャナモータ駆動回路615が接続されている。更に、I/Oポート606には、FUトレイ開閉センサ117の出力をI/Oポート606に入力するFUトレイ開閉センサ入力回路614、切替部材118を切り替えるフラッパソレノイド618を駆動するソレノイド駆動回路617が接続されている。そして、I/Oポート606には、満載センサ126の出力をI/Oポート606に入力する満載センサ入力回路616が接続されている。
CPU601は、バス605を介してI/Oポート606に接続された駆動回路を制御することで、ヒータ132、DCブラシレスモータ622、ステッピングモータ623、スキャナモータ158、フラッパソレノイド618を駆動する。また、CPU601は、バス605を介してI/Oポート606に接続された入力回路から入力される信号を取得することにより、FUトレイ開閉センサ117の状態や、満載センサ126の状態を検知することができる。
(仕分装置)
仕分装置400は、仕分装置400全体を制御するCPU450、制御タイミングを生成するタイマ451、CPU450の動作を制御する制御プログラムを格納したROM452、データ等を記憶するRAM453、I/Oポート455を有している。そして、CPU450、タイマ451、ROM452、RAM453、及びI/Oポート455は、バス454を介して接続されている。なお、本実施例では、CPU450、タイマ451、ROM452、RAM453、バス454、I/Oポート455は、仕分装置制御部503に設けられているものとする。
仕分装置400は、仕分装置400全体を制御するCPU450、制御タイミングを生成するタイマ451、CPU450の動作を制御する制御プログラムを格納したROM452、データ等を記憶するRAM453、I/Oポート455を有している。そして、CPU450、タイマ451、ROM452、RAM453、及びI/Oポート455は、バス454を介して接続されている。なお、本実施例では、CPU450、タイマ451、ROM452、RAM453、バス454、I/Oポート455は、仕分装置制御部503に設けられているものとする。
I/Oポート455には、次のような回路が接続されている。すなわち、仕分装置400内の搬送モータ471を駆動する搬送モータドライバ470、排出トレイ有無センサ420、421、422の出力をI/Oポート455に入力する排出トレイ有無センサ入力回路484、485、486が接続されている。また、I/Oポート455には、切替部材402、403を切り替えるアクチュエータであるフラッパソレノイド489、491を駆動するソレノイド駆動回路487、490が接続されている。更に、I/Oポート455には満載センサ433、434、435の出力をI/Oポート455に入力する満載センサ入力回路481、482、483が接続されている。
CPU450は、バス454を介してI/Oポート455に接続された搬送モータドライバ470を制御することにより、搬送モータ471を駆動する。搬送モータ471が駆動されることにより、搬送ローラ対442、排出ローラ対443、444、445が駆動され、画像形成装置本体100から搬送された記録材Sが、指定先の排出トレイ410、411、412へ搬送される。
また、CPU450は、バス454を介してI/Oポート455に接続されたソレノイド駆動回路487を制御することにより、フラッパソレノイド489を駆動する。フラッパソレノイド489には切替部材402が接続されている。CPU450のソレノイド駆動回路487への信号出力がオン状態の場合には、フラッパソレノイド489は切替部材402を図1の破線で示される位置に切替え、記録材Sは排出トレイ411へ搬送される。一方、CPU450のソレノイド駆動回路487への信号出力がオフ状態の場合には、フラッパソレノイド489は、切替部材402を図1の実線で示される位置に切替え、記録材Sは排出トレイ410へ搬送される。また、CPU450は、バス454を介してI/Oポート455に接続されたソレノイド駆動回路490を制御することにより、フラッパソレノイド491を駆動する。フラッパソレノイド491には、切替部材403が接続されている。CPU450からソレノイド駆動回路490への信号出力がオン状態の場合には、フラッパソレノイド491は切替部材403を図1の破線で表示される位置に切替え、記録材Sは排出トレイ412へ搬送される。一方、CPU450からソレノイド駆動回路490への信号出力がオフ状態の場合には、フラッパソレノイド491は、切替部材403を図1の実線で表示される位置に切替え、記録材Sは排出トレイ410、411の方へ搬送される。
CPU450は、バス454を介してI/Oポート455に接続された排出トレイ有無センサ入力回路484、485、486から入力される信号を取得する。CPU450は、取得した入力信号に基づいて、排出トレイ有無センサ420、421、422による排出トレイ410、411、412の有無状態を確認することができる。また、CPU450は、バス454を介してI/Oポート455に接続された満載センサ入力回路481、482、483から入力される信号を取得する。CPU450は、取得した入力信号に基づいて、満載センサ433、434、435による排出トレイ410、411、412の満載状態を確認することができる。
(コントローラ)
画像形成装置本体100は、コントローラ501全体を制御するCPU550、制御タイミングを生成するタイマ551、CPU550を制御する制御プログラムを格納したROM552、データ等を記憶するRAM553、I/Oポート555を有している。そして、CPU550、タイマ551、ROM552、RAM553、及びI/Oポート555は、バス554を介して接続されている。
画像形成装置本体100は、コントローラ501全体を制御するCPU550、制御タイミングを生成するタイマ551、CPU550を制御する制御プログラムを格納したROM552、データ等を記憶するRAM553、I/Oポート555を有している。そして、CPU550、タイマ551、ROM552、RAM553、及びI/Oポート555は、バス554を介して接続されている。
また、コントローラ501のI/Oポート555と画像形成装置本体100のI/Oポート606とは、それぞれ双方向のシリアル通信を行うシリアル通信ドライバ556、620を介して接続されている。同様に、コントローラ501のI/Oポート555と仕分装置400のI/Oポート455とは、それぞれ双方向のシリアル通信を行うシリアル通信ドライバ557、492を介して接続されている。シリアル通信部467は、画像形成装置本体100とコントローラ501との双方向シリアル通信と、仕分装置400とコントローラ501との双方向シリアル通信を制御する。画像形成装置本体100と仕分装置400との双方向の通信は、コントローラ501が中継する。
コントローラ501は、シリアル通信部467等によって接続された外部機器500(図2)から印刷要求を受信すると、次の処理を行う。すなわち、コントローラ501は、シリアル通信部467を介して、画像形成装置本体100のCPU601(プリンタ制御部502のCPU601でもある)へ印刷情報として画像データや記録材Sの仕分先等を通知するとともに、印刷開始を指示する。また、コントローラ501は、仕分装置400のCPU450(仕分装置制御部503のCPU450でもある)に記録材Sの搬送予告や搬送された記録材Sの排出先情報を通知する。画像形成装置本体100のCPU601、及び仕分装置400のCPU450はコントローラ501から受信した制御指示、及び通知情報に基づいて、印刷動作を行う。また、画像形成装置本体100や仕分装置400の各装置内で発生する紙詰まりや排出トレイの満載状態、排出トレイの有無検知状況等の情報は、シリアル通信部467を介してコントローラ501に通知される。そして、印刷を継続できない状況が発生した場合には、コントローラ501は、画像形成装置本体100のCPU601、及び仕分装置400のCPU450に印刷中断を指示する。また、コントローラ501は、画像形成装置本体100のCPU601や仕分装置400のCPU450から通知された情報に基づいて、ユーザへの通知が必要な情報については、画像形成装置本体100の表示部499に表示する。
[印刷中のFUトレイ開閉操作に伴う排出トレイの切替制御]
次に、印刷中のFUトレイ116の開閉操作に伴う、記録材を排出する排出先である排出トレイの切替制御について説明する。図4は、FUトレイ116の開閉操作に伴う排出トレイの切替制御シーケンスを示すフローチャートであり、図2に示す開閉検知部516、及び仕分先選択部518の処理を示している。図4に示す処理は、画像形成装置の電源がオンされ、プリンタ制御部502が起動されると起動され、プリンタ制御部502のCPU601により実行される。なお、本実施例では、コントローラ501のCPU550は、外部機器500から印刷要求を受信すると、プリンタ制御部502のCPU601に印刷開始指示(画像形成開始指示)を送信する。その際、コントローラ501のCPU550は、プリンタ制御部502のCPU601に記録材Sを排出する仕分先(排出先)を通知する際に、記録材Sを排出可能な仕分先を通知するものとする。また、プリンタ制御部502のCPU601は、記録材Sの印刷中にFUトレイ116の開閉状態の変化がなければ、コントローラ501のCPU550から指示された仕分先に記録材Sを排出するものとする。
次に、印刷中のFUトレイ116の開閉操作に伴う、記録材を排出する排出先である排出トレイの切替制御について説明する。図4は、FUトレイ116の開閉操作に伴う排出トレイの切替制御シーケンスを示すフローチャートであり、図2に示す開閉検知部516、及び仕分先選択部518の処理を示している。図4に示す処理は、画像形成装置の電源がオンされ、プリンタ制御部502が起動されると起動され、プリンタ制御部502のCPU601により実行される。なお、本実施例では、コントローラ501のCPU550は、外部機器500から印刷要求を受信すると、プリンタ制御部502のCPU601に印刷開始指示(画像形成開始指示)を送信する。その際、コントローラ501のCPU550は、プリンタ制御部502のCPU601に記録材Sを排出する仕分先(排出先)を通知する際に、記録材Sを排出可能な仕分先を通知するものとする。また、プリンタ制御部502のCPU601は、記録材Sの印刷中にFUトレイ116の開閉状態の変化がなければ、コントローラ501のCPU550から指示された仕分先に記録材Sを排出するものとする。
ステップ(以下、Sとする)400では、CPU601は、FUトレイ開閉センサ117によるFUトレイ116の開閉状態の検知結果を取得する。S401では、CPU601は、FUトレイ116の開閉状態の変化があるかどうか判断する。CPU601は、FUトレイ116の開閉状態の変化(開状態から閉状態、閉状態から開状態)があると判断した場合には処理をS402に進め、開閉状態の変化がないと判断した場合には処理をS400に戻す。
S402では、CPU601は、画像形成装置が記録材Sの画像形成動作(印刷)を実行中かどうか(印刷中?)判断する。CPU601は、画像形成装置が記録材Sの画像形成動作を実行中(印刷中)であると判断した場合には処理をS403に進め、記録材Sの画像形成動作を実行中ではないと判断した場合には処理をS400に戻す。
S403では、CPU601は、FUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいて、FUトレイ116は開いた状態かどうか(FUトレイは開放状態?)判断する。CPU601は、FUトレイ116は開いた状態である(すなわち、FUトレイ116が閉じた状態から開いた状態への変化を検知した)と判断した場合には、処理をS404に進める。一方、CPU601は、FUトレイ116は開いた状態ではない(すなわち、FUトレイ116が開いた状態から閉じた状態への変化を検知した)と判断した場合には、処理をS405に進める。S404では、CPU601は、FUトレイ116を記録材Sが排出される仕分先に決定し、記録材搬送機構511を制御して画像形成された記録材SをFUトレイ116に排出させる。更に、CPU601は、ユーザ通知要求部519を制御して、シリアル通信部467を介して、コントローラ501へ「FUトレイ開閉有り」情報を通知して、処理をS400に戻す。コントローラ501のCPU550は、「FUトレイ開閉有り」情報を受信すると、表示部499に「FUトレイ開閉有り」の情報を表示したり、更に外部機器500へ情報を送信したりしてもよい。これにより、ユーザは印刷された記録材Sが排出トレイ115又は仕分装置400の排出トレイ、及びFUトレイ116に分散されて排出されていることを知ることができる。
S405では、CPU601は、コントローラ501のCPU550から通知された記録材Sの仕分先、すなわち画像形成開始時の記録材の排出先がFUトレイ116かどうか判断する。CPU601は、CPU550から通知された記録材Sの仕分先がFUトレイ116であると判断した場合には、指定されたFUトレイ116は閉じられた状態であり、記録材Sを排出できないため、処理をS406に進める。一方、CPU601は、通知された記録材Sの仕分先がFUトレイ116ではないと判断した場合には処理をS407に進める。
S406では、CPU601は、FUトレイ116以外の排出トレイを記録材Sの仕分先として決定する。このとき、CPU601は、記録材Sを排出する仕分先として、プリンタ制御部502のROM603に予め記憶されている所定の仕分先を選択してもよい。また、コントローラ501のCPU550は、CPU601に記録材Sの仕分先(FUトレイ116)を通知する際に、FUトレイ116が閉じられたときの記録材Sを排出する仕分先情報を併せて通知しておくようにしてもよい。そして、CPU601は、FUトレイ116が開いた状態から閉じられた状態への状態変化を検知した際に、記録材Sを排出する仕分先として、CPU550から通知された仕分先を選択するようにしてもよい。
更に、CPU601は、決定した記録材Sの仕分先情報を、シリアルI/Fを介して、コントローラ501のCPU550に通知するとともに、搬送方向切替制御部517(図2)を制御して、切替部材118の状態を切り替える。詳細には、CPU601は決定した記録材Sの仕分先が排出トレイ115の場合は、記録材Sが排出トレイ115に排出されるように、フラッパソレノイド618を駆動するソレノイド駆動回路617を制御し、切替部材118を図1の破線で示す状態に設定する。一方、CPU601は、決定した記録材Sの仕分先が仕分装置400の排出トレイの場合には、記録材Sが仕分装置400へ搬送されるように、ソレノイド駆動回路617を制御して、切替部材118を図1の実線で示す状態に設定する。
また、コントローラ501のCPU550は、プリンタ制御部502のCPU601から通知された仕分先が仕分装置400の排出トレイ410、411、412のいずれかである場合には、次の処理を行う。すなわち、CPU550は、シリアルI/Fを介して、仕分装置制御部503のCPU450に、仕分先の排出トレイの指定情報を送信する。仕分装置制御部503のCPU450は、CPU550から仕分先の排出トレイの指定情報を受信すると、搬送モータドライバ470を制御して搬送モータ471を駆動する。更に、仕分装置制御部503のCPU450は、フラッパソレノイド489、491を駆動するソレノイド駆動回路487、490を制御して、記録材Sが指定された排出トレイ410、411、412に排出されるように、切替部材402、403を切り替える。
更に、CPU601は、ユーザ通知要求部519を制御して、シリアル通信部467を介して、コントローラ501へ「FUトレイ開閉有り」情報を通知して、処理をS400に戻す。コントローラ501のCPU550は、「FUトレイ開閉有り」情報を受信すると、表示部499に「FUトレイ開閉有り」の情報を表示したり、更に外部機器500へ情報を送信したりしてもよい。これにより、ユーザは印刷された記録材Sが排出トレイ115、仕分装置400の排出トレイ、FUトレイ116に分散されて排出されていることを知ることができる。
S407では、CPU601は、FUトレイ116以外の排出トレイを記録材Sの仕分先として決定する。この場合、CPU601は、画像形成開始時の記録材の排出先がFUトレイ116ではないため、連続印刷中にFUトレイ116が開かれた状態となり、その後、閉じられた状態になったと判断することができる。そのため、CPU601は、画像形成開始時に、コントローラ501のCPU550から通知された記録材Sの仕分先を記録材Sの仕分先に決定し、決定した記録材Sの仕分先情報を、シリアルI/Fを介してコントローラ501のCPU550に通知する。そして、CPU601は、コントローラ501のCPU550から通知された記録材Sの仕分先に、記録材Sの排出が行われるように、搬送方向切替制御部517(図2)を制御して、切替部材118の状態を切り替える。詳細には、CPU601は、CPU550から通知された仕分先が排出トレイ115の場合には、次の処理を行う。すなわち、CPU601は、記録材Sが排出トレイ115に排出されるように、フラッパソレノイド618を駆動するソレノイド駆動回路617を制御し、切替部材118を図1の破線で示す状態に設定する。一方、CPU601は、CPU550から通知された仕分先が仕分装置400の排出トレイの場合には、記録材Sが仕分装置400へ搬送されるように、ソレノイド駆動回路617を制御して、切替部材118を図1の実線で示す状態に設定する。また、コントローラ501のCPU550も、プリンタ制御部502のCPU601から通知された仕分先が仕分装置400の排出トレイ410、411、412のいずれかである場合には、S406において述べた処理を行う。
更に、CPU601は、ユーザ通知要求部519を制御して、シリアル通信部467を介して、コントローラ501へ「FUトレイ開閉有り」情報を通知し、処理をS400に戻す。そして、コントローラ501のCPU550は、「FUトレイ開閉有り」情報を受信すると、ユーザに通知するために、表示部499に「FUトレイ開閉有り」の情報を表示したり、更に外部機器500へ情報を送信したりしてもよい。これにより、ユーザは印刷された記録材Sが排出トレイ115、仕分装置400の排出トレイ、FUトレイ116に分散されて排出されていることを知ることができ、ユーザビリティを向上させることができる。
また、コントローラ501のCPU550は、CPU601からの「FUトレイ開閉有り」情報を、仕分装置制御部503に通知することで、仕分装置制御部503のCPU450が排出済みの用紙束に対する、以下に示す処理を行うことができる。例えば、仕分装置400が排出トレイに排出された記録材の位置をずらすオフセット機能を有している場合には、次のような処理が可能になる。すなわち、仕分装置制御部503のCPU450は、既に排出済の記録材と、これから排出される記録材の排出トレイ上の排出位置をずらすように調整して、同一排出トレイ上の異なる位置にそれぞれの用紙束を積載することができる。また、例えば、仕分装置400が排出トレイに排出済の記録材の束の位置をまとめてずらす機能を有している場合には、次のような処理が可能になる。すなわち、仕分装置制御部503のCPU450は、既に排出された記録材の束の位置をずらすことで、後から排出される記録材を排出位置の異なる記録材の束として同一トレイ上に積載することができる。
以上説明したように、本実施例にとれば、FUトレイの開閉操作が行われた場合のユーザビリティの低下を抑制することができる。
実施例1では、印刷中にFUトレイが閉じた状態から開けられた状態になると、記録材はFUトレイに排出され、FUトレイが開けた状態から閉じた状態になると、再度、記録材は指定された排出トレイに排出される実施例について説明した。実施例1の場合には、記録材はFUトレイが開放された期間中はFUトレイに排出されてしまうため、複数枚の記録材から構成される印刷物の場合には、記録材が指定された排出トレイとFUトレイとに分散されて排出されることになる。複数枚の記録材で構成される印刷物の場合には、同じ排出トレイ上に排出されることが望ましい。実施例2では、印刷中にFUトレイが開けられた状態になっても、同じ排出トレイに記録材が排出される実施例について説明する。なお、本実施例における画像形成装置本体100や仕分装置400の構成については、実施例1と同様であり、同じ装置、部材には実施例1と同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
[印刷中のFUトレイ開閉操作に伴う画像形成の実行制御]
図5は、FUトレイ116の開閉操作に伴う、画像形成動作の実行を制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図5に示す処理は、画像形成装置の電源がオンされ、プリンタ制御部502が起動されると起動され、プリンタ制御部502のCPU601により実行される。実施例1では、FUトレイ116の開閉操作が行われると、FUトレイ116の開閉状態に応じて、印刷された記録材Sの排出先の切替が行われる。一方、本実施例では、印刷ジョブを実行中に、FUトレイ116の開閉操作が行われると、印刷ジョブの実行を一時停止し、FUトレイ116の開閉状態が印刷ジョブの一時停止前の状態に戻ると、再度、印刷ジョブの実行を再開する。なお、後述する、画像形成装置が記録材Sの画像形成動作が一時中止中かどうかを示す「一時停止中フラグ」はプリンタ制御部502のRAM604に設けられ、プリンタ制御部502が起動されると、CPU601によりオフ(OFF)に設定される。
図5は、FUトレイ116の開閉操作に伴う、画像形成動作の実行を制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図5に示す処理は、画像形成装置の電源がオンされ、プリンタ制御部502が起動されると起動され、プリンタ制御部502のCPU601により実行される。実施例1では、FUトレイ116の開閉操作が行われると、FUトレイ116の開閉状態に応じて、印刷された記録材Sの排出先の切替が行われる。一方、本実施例では、印刷ジョブを実行中に、FUトレイ116の開閉操作が行われると、印刷ジョブの実行を一時停止し、FUトレイ116の開閉状態が印刷ジョブの一時停止前の状態に戻ると、再度、印刷ジョブの実行を再開する。なお、後述する、画像形成装置が記録材Sの画像形成動作が一時中止中かどうかを示す「一時停止中フラグ」はプリンタ制御部502のRAM604に設けられ、プリンタ制御部502が起動されると、CPU601によりオフ(OFF)に設定される。
S500では、CPU601は、FUトレイ開閉センサ117によるFUトレイ116の開閉状態の検知結果を取得する。S501では、CPU601は、FUトレイ116の開閉状態の変化があるかどうか判断する。CPU601は、FUトレイ116の開閉状態の変化(開状態から閉状態、閉状態から開状態)があると判断した場合には処理をS502に進め、開閉状態の変化がないと判断した場合には処理をS500に戻す。
S502では、CPU601は、画像形成装置が記録材Sの画像形成動作(印刷)を実行中かどうか(印刷中?)判断する。CPU601は、画像形成装置が記録材Sの画像形成動作を実行中(印刷中)であると判断した場合には処理をS503に進める。一方、CPU601は、記録材Sの画像形成動作を実行中ではない、又は画像形成動作を一時停止中(印刷を一時停止中)と判断した場合には処理をS507に進める。
S503では、CPU601は、記録材Sの画像形成動作を継続すると、記録材Sがコントローラ501のCPU550から指定された排出トレイに排出されなくなるため、画像形成動作の一時停止が可能かどうか(印刷を一時停止可能?)判断する。CPU601は、画像形成動作の一時停止(印刷の一時停止)が可能であると判断した場合には処理をS505に進め、画像形成動作の一時停止(印刷の一時停止)が不可能であると判断した場合には処理をS504に進める。
S504では、CPU601は、画像形成動作を停止可能な状態になるまで、画像形成動作を継続する(印刷を一時停止できる状態まで継続)。ここで、画像形成動作を一時停止できない場合とは、例えば、感光ドラム122上のトナー像を記録材Sに転写中の場合や、トナー像が転写された記録材Sが定着装置130のニップ部を通過中の場合といった、画像形成中の記録材Sが存在する場合が該当する。感光ドラム122上のトナー像を記録材Sに転写中の場合に画像形成動作が停止すると、画像不良の発生に繋がるため、記録材Sへの転写が完了するまで画像形成動作を続ける必要がある。また、トナー像が転写された記録材Sが定着装置130のニップ部を通過中の場合には、記録材Sの搬送が定着装置130を通過中に停止すると、定着装置130がダメージを受ける。そのため、記録材Sがニップ部を通過して記録材S上のトナー像が記録材Sに定着されるまで、記録材Sの搬送を続ける必要がある。なお、CPU601は、FUトレイ116が閉状態から開状態への変化を検知した場合、記録材Sが定着装置130を通過するまで搬送されると、FUトレイ116に排出されてしまう場合には、例えば記録材Sを一旦、両面搬送路L1に退避させてもよい。
S505では、CPU601は、記録材搬送機構511を制御して記録材Sの搬送を停止させ、画像形成部180を制御して記録材Sへの画像形成を停止させ、定着装置130を制御して記録材Sへのトナー像の定着動作を停止させ、印刷を一時停止させる。S506では、CPU601は、プリンタ制御部502のRAM604に設けられた一時停止中フラグをオン(ON)に設定する。更に、CPU601は、ユーザ通知要求部519を制御して、シリアル通信部467を介して、コントローラ501へFUトレイ116の開閉操作を促す情報を通知し、処理をS500に戻す。コントローラ501のCPU550は、FUトレイ116の開閉操作を促す情報を受信すると、ユーザに通知するために、表示部499にFUトレイ116の開閉操作を促す情報を表示したり、更に外部機器500へ情報を送信したりしてもよい。表示された情報に促されたユーザが、FUトレイ116の開閉操作を行うことにより、一時停止されていた印刷が再開され、ユーザビリティを向上させることができる。
S507では、CPU601は、RAM604に設けられた一時停止中フラグの情報を取得して、画像形成動作が一時停止されているかどうか(印刷は一時停止中?)判断する。CPU601は、一時停止中フラグがオン(ON)の場合には、画像形成動作が一時停止されていると判断し処理をS508に進める。一方、CPU601は、一時停止中フラグがオフ(OFF)の場合には、画像形成動作が行われていない(印刷が行われていない)と判断し処理をS500に戻す。
S508では、CPU601は、記録材搬送機構511を制御して、一時停止前に記録材Sを排出していた排出先に記録材Sを排出するように、記録材Sの搬送や排出を再開する。更に、CPU601は、画像形成部180を制御して記録材Sへの画像形成を再開し、定着装置130を制御して記録材Sにトナー像を定着させる定着動作を再開させる。S509では、CPU601は、プリンタ制御部502のRAM604に設けられた一時停止中フラグをオフ(OFF)に設定し、処理をS500に戻す。
以上説明したように、本実施例にとれば、FUトレイの開閉操作が行われた場合のユーザビリティの低下を抑制することができる。
115 排出トレイ
116 FUトレイ
117 FUトレイ開閉センサ
180 画像形成部
410 排出トレイ
116 FUトレイ
117 FUトレイ開閉センサ
180 画像形成部
410 排出トレイ
Claims (19)
- 記録材に画像形成を行う画像形成部と、
画像形成された記録材が排出される第1の排出トレイと、
前記第1の排出トレイより下流側に配置され、画像形成された記録材が排出される第2の排出トレイと、
前記画像形成部と前記第1の排出トレイとの間に設けられ、閉状態では記録材を前記第1の排出トレイに搬送する搬送路の一部を形成し、開状態では記録材が排出される第3の排出トレイとなる開閉部材と、
前記開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、を備え、
複数枚の記録材に画像形成を行う際に、前記開閉部材が閉状態において前記第2の排出トレイに記録材を排出している場合、前記開閉部材が開状態に切り替わると、記録材を前記第3の排出トレイに排出し、再び前記開閉部材が前記閉状態に切り替わると、記録材を再び前記第2の排出トレイに排出することを特徴とする画像形成装置。 - 前記開閉検知手段が前記開閉部材が閉状態から開状態への状態変化を検知した場合には、記録材の排出先を前記第3の排出トレイに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記開閉検知手段が前記開閉部材が開状態から閉状態への状態変化を検知した場合には、画像形成開始時の記録材の排出先に応じて、記録材の排出先を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 画像形成開始時の記録材の前記排出先が前記第3の排出トレイの場合には、記録材の排出先を、予め決められた排出先、又は画像形成開始時に指示された前記開閉部材が閉じられた場合の排出先に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記予め決められた排出先、及び画像形成開始時に指示された前記排出先は、前記第1の排出トレイであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記予め決められた排出先、及び画像形成開始時に指示された前記排出先は、前記第2の排出トレイであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 画像形成開始時の記録材の前記排出先が前記第3の排出トレイではない場合には、記録材の排出先を画像形成開始時の記録材の前記排出先に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成開始時の記録材の前記排出先は、前記第1の排出トレイであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成開始時の記録材の前記排出先は、前記第3の排出トレイであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記第2の排出トレイに排出される記録材の排出位置を調整するオフセット手段を有し、
前記オフセット手段は、これから排出される記録材を、既に前記第2の排出トレイに排出されている記録材の排出位置からずらした位置に排出することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置の状態を表示する表示部を備え、
前記開閉部材の状態変化が検知されると、前記表示部に前記開閉部材の開閉操作が行われたことが表示されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 記録材に画像形成を行う画像形成部と、
画像形成された記録材が排出される第1の排出トレイと、
前記画像形成部と前記第1の排出トレイとの間に設けられ、閉状態では記録材を前記第1の排出トレイに搬送する搬送路の一部を形成し、開状態では記録材が排出される第2の排出トレイとなる開閉部材と、
前記開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、を備え、
複数枚の記録材に画像形成を行う際に、前記開閉部材が閉状態においては前記画像形成部による画像形成を行い、前記開閉部材が開状態に切り替わると、前記画像形成部による画像形成を一時停止し、再び前記開閉部材が前記開状態に切り替わると、前記画像形成部による画像形成を前記一時停止した後から再開することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成部で画像形成中の記録材があれば、前記記録材を搬送路上の所定の位置まで搬送させた後に前記画像形成部による画像形成を一時停止させることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 記録材の両面に画像形成を行うための両面搬送路を備え、
前記画像形成部による画像形成を一時停止させる場合には、前記記録材を前記両面搬送路に搬送することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置の状態を表示する表示部を備え、
前記画像形成部による画像形成を一時停止させた場合には、前記表示部に前記開閉部材を閉じる操作を行うように促す表示を行うことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記開閉検知手段が前記開閉部材が開状態から閉状態への状態変化を検知した場合には、一時停止している前記画像形成部による画像形成を再開させることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部による画像形成を再開させた場合には、画像形成された記録材を画像形成開始時の記録材の排出先に排出することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成開始時の記録材の排出先は、前記第1の排出トレイであることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
- 前記第1の排出トレイより下流側に配置され、画像形成された記録材が排出される第3の排出トレイを備え、
前記画像形成開始時の記録材の排出先は、前記第3の排出トレイであることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
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