JP2022165197A - リアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】リアクトルにおいて漏れ磁束を抑制すると同時に製造コストの削減を図る。【解決手段】リアクトル10を構成するボビン14を、同一形状で半円環状の第1及び第2ボビン構成部材18、20から構成し、前記第1及び第2ボビン構成部材18、20は、互いの開口部40が対向して当接するように一対の分割体22a、22bを軸方向に接続することで構成される。そして、第1及び第2ボビン構成部材18、20を、第1及び第2接続壁32、34を介して軸方向と直交する方向に接続することで、収容室38に収容された断面円弧状の分割磁性コア16a、16bから円環状の磁性コア16が構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、磁性コアの収容されたボビンの外側にコイルが巻回されるリアクトルに関する。
従来から、ボビンの外周側にコイルが巻回されたリアクトルが知られており、例えば、特許文献1に開示されたリアクトルは、巻線を巻回してなるコイルと、該コイルの内部に挿通される磁性コアと、前記コイルの端面に当接し該コイルと磁性コアとの間の絶縁を確保する一対の枠状ボビンとを備えている。そして、磁性コアは、コイルを構成する一対のコイル素子の内部に配置される一対の内側コア部と、コイルから露出されている一対の外側コア部とが環状に組み合わされることで構成されている。また、内側コア部は、断面矩形状に形成され磁性材料からなる複数のコア片と、該コア片と交互となるように設けられたギャップ材とから積層柱状に形成されている。
特開2014-78614号公報
上述したリアクトルでは、コイルの内部に挿通される内側コア部が角部を有した断面矩形状に形成されているため、前記コイルへの通電作用下に発生する磁束が前記角部によって急激に曲がることで磁気飽和が生じやすく、漏れ磁束が増加するという問題がある。また、内側コア部を構成するコア片の間に設けられるギャップ材とコイルとが近接しているため、該ギャップ材からの漏れ磁束に起因して発熱量が増加してしまうという問題が生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、漏れ磁束を抑制すると同時に製造コストの削減を図ることが可能なリアクトルを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、導線を巻回してなる一組のコイルと、コイルが巻回され並列に配置されるボビンと、ボビンの内部に収容されると共にコイルの内側に配置され磁路を形成する磁性コアとを備えたリアクトルにおいて、
ボビンは、同一形状で形成され軸方向と直交方向に分割され接続される半円環状の第1及び第2ボビン構成部材を有し、
第1及び第2ボビン構成部材は、軸方向に分割される一対の分割体からそれぞれ構成され、
分割体は、ボビンの軸方向に沿って延在する突出部と、
突出部の内部に形成され磁性コアを収容する収容部と、
収容部の軸方向端部に開口した開口部と、
を備え、
一方の分割体の開口部と他方の分割体の開口部とが対向して当接するように一対の分割体が軸方向に接続されると共に、
第1ボビン構成部材の周方向端部に形成される接続面と、第2ボビン構成部材の周方向端部に形成される接続面とを、ボビンの軸方向と直交する方向に接続することで、第1ボビン構成部材に収容された一方の磁性コアと第2ボビン構成部材に収容された他方の磁性コアとから円環状の磁性コアを構成する。
本発明によれば、リアクトルを構成するボビンが、同一形状で形成され軸方向と直交方向に分割され接続される半円環状の第1及び第2ボビン構成部材を有しており、第1及び第2ボビン構成部材は、軸方向に分割される一対の分割体からそれぞれ構成される。この分割体は、ボビンの軸方向に沿って延在する突出部と、突出部の内部に形成され磁性コアを収容する収容部と、収容部の軸方向端部に開口した開口部とをそれぞれ備えている。
従って、一対の分割体を互いの開口部が対向して当接するように軸方向に接続することで、第1及び第2ボビン構成部材をそれぞれ構成することが可能となり、この第1及び第2ボビン構成部材に設けられた半円環状の収容部に磁性コアを収容することで、磁性コアによって断面円弧状に湾曲した磁路を形成することができる。さらに、湾曲した磁路を有した第1及び第2ボビン構成部材を互いに接続面を介して接続することで、円環状の磁性コアを構成することが可能となる。
その結果、角部を有した内側コア部を用いていた従来のリアクトルと比較し、円環状の磁性コアに沿って磁束が生じることで磁気飽和が好適に緩和され漏れ磁束を抑制することができると共に、一対の分割体からそれぞれ同一形状の第1及び第2ボビン構成部材を構成してボビンとすることで、ボビンの構成部品を共用化して部品点数の削減を図って製造コストの削減が可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、リアクトルを構成するボビンが、軸方向に接続される一対の分割体から同一形状に形成され軸方向と直交方向に接続される半円環状の第1及び第2ボビン構成部材を有し、分割体は、ボビンの軸方向に沿って延在する突出部と、突出部の内部に形成され磁性コアを収容する収容部と、収容部の軸方向端部に開口した開口部とをそれぞれ備えている。そして、第1及び第2ボビン構成部材の収容部に磁性コアを収容することで、磁性コアによって断面円弧状に湾曲した磁路を形成することができ、さらに、湾曲した磁路を有した第1及び第2ボビン構成部材を互いに接続面を介して接続することで、円環状の磁性コアを構成することが可能となる。
その結果、角部を有した内側コア部を用いていた従来のリアクトルと比較し、円環状の磁性コアに沿って磁束が生じることで磁気飽和が緩和されて漏れ磁束を抑制できると共に、一対の分割体からそれぞれ同一形状の第1及び第2ボビン構成部材を構成してボビンとすることで、ボビンの構成部品を共用化して部品点数の削減を図り、リアクトルの製造コストを削減することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るリアクトルの外観斜視図である。 図1のリアクトルにおける第1及び第2ボビン構成部材を分解した分解斜視図である。 図2の第1及び第2ボビン構成部材における分割体及び磁性コアを分解した分解斜視図である。 図1のIV-IV線に沿った断面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。
本発明に係るリアクトルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
このリアクトル10は、図1~図5に示されるように、導線からなるコイル12と、該コイル12の巻回されるボビン14と、該ボビン14の内部に収容される磁性コア16とを含む。
コイル12は、例えば、エナメル等の絶縁被膜で覆われ導電性を有した平角導線(導線)が用いられ、その幅広面が上下方向(矢印A、B方向)に沿うようにボビン14を構成する第1及び第2ボビン構成部材18、20の外周側へと巻回されている。詳細には、コイル12は、平行となるように複数回巻回されると共に、その巻回中心に沿って見て略矩形状となるように巻回される(図5参照)。
第1及び第2ボビン構成部材18、20は、同一形状に形成されると共に、軸方向(矢印A、B方向)に分割される一対の分割体22a、22bからそれぞれ構成される。すなわち、第1及び第2ボビン構成部材18、20からなるボビン14は、同一形状の4つの分割体22a、22bから構成されている。
この分割体22a、22bは、図4に示される軸方向から見て半円環状に形成される本体部24と、該本体部24の略中央部に設けられる一対のガイド壁26とをそれぞれ備える。
本体部24は、径方向内側に所定半径で断面円弧状に形成される内周壁(突出部)28と、該内周壁28の径方向外側に所定半径で形成される断面円弧状の外周壁(突出部)30と、前記内周壁28の周方向(矢印C方向)に沿った周方向一端と前記外周壁30の周方向一端とを接続する第1接続壁(接続面)32と、前記内周壁28の周方向他端と前記外周壁30の周方向他端とを接続する第2接続壁(接続面)34とを有し、前記第1及び第2接続壁32、34は、内周壁28及び外周壁30の半径中心を通る仮想線上となるように一直線状に延在している。
また、本体部24は、その内周壁28、外周壁30、第1及び第2接続壁32、34がボビン14の軸方向(矢印A、B方向)に沿ってそれぞれ同一高さで立設すると共に、その軸方向一端を塞ぐように半円環状の底壁36を備える。
さらに、本体部24には、内周壁28、外周壁30、第1及び第2接続壁32、34、底壁36によって囲まれた収容室(収容部)38を内部に備える。この収容室38は、図4に示されるように、軸方向から見て半円環状(断面円弧状)に形成され、径方向に一定幅で周方向へ沿って延在すると共に、底壁36とは反対側となる軸方向他端に開口した開口部40(図5参照)を有する。すなわち、本体部24を含む各分割体22a、22bは、図3及び図5に示されるように、その軸方向他端側が開口した断面U字状に形成される。
収容室38の内部には、例えば、図3及び図4に示されるように、一対の分割壁42が設けられ、この分割壁42は、底壁36から軸方向(矢印A、B方向)に沿って立設して形成されると共に、内周壁28及び外周壁30の延在方向となる周方向に一定厚さで形成され、コイル12の巻回される本体部24の周方向中央に対して周方向一端側及び周方向他端側に離間した位置に配置される(図4参照)。また、分割壁42の軸方向高さは、内周壁28、外周壁30、第1及び第2接続壁32、34と同一高さに形成される。
そして、収容室38は、一対の分割壁42によって周方向(矢印C方向)に沿って3つの分割収容部44に分割され、各分割収容部44は、ボビン14を軸方向から見て周方向に所定長さをそれぞれ有した断面円弧状に形成され、その内部には、各分割収容部44の形状に対応する形状で磁性コア16がそれぞれ収容される。この分割壁42及び該分割壁42によって分割される分割収容部44の数量は、上述した数量に限定されるものではなく、必要に応じて最適な数量に適宜設定すればよい。また、以下の説明では、第1ボビン構成部材18を構成する分割体22a、22bの収容室38に収容される磁性コア16を分割磁性コア16aと称し、第2ボビン構成部材20を構成する分割体22a、22bの収容室38に収容される磁性コア16を分割磁性コア16bと称する。
ガイド壁26は、図2~図4に示されるように、第1及び第2接続壁32、34の延在方向に一定厚さとなる板状に形成されると共に、本体部24の周方向(矢印C方向)に沿った周方向中央近傍に設けられ、且つ、第1及び第2接続壁32、34と直交するように設けられる。
また、ガイド壁26は、互いに所定距離だけ離間して平行に設けられ、第1及び第2ボビン構成部材18、20の軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、内周壁28から径方向内側、且つ、外周壁30から径方向外側へそれぞれ突出すると共に底壁36に対して軸方向へ突出している。そして、ガイド壁26は、本体部24の軸方向他端と略同一高さとなり、分割体22a、22bの軸方向他端には、開口部40が開口すると共に本体部24及びガイド壁26を含めて軸方向と直交方向に同一面となるように延在した軸方向接続面45を備える。
さらに、対向する一対のガイド壁26の間には、該ガイド壁26と直交する平坦面を有し、内周壁28の内側に形成される内側平坦部46と、外周壁30の外側に形成される外側平坦部48とをそれぞれ備える。
そして、一対の分割体22a、22bは、図3に示されるように、各開口部40が互いに軸方向(矢印A、B方向)に向かい合うように配置され、且つ、底壁36がそれぞれ外側となるように配置された状態で、互いに軸方向接続面45同士が接続されることで半円環状の第1及び第2ボビン構成部材18、20をそれぞれ構成している。なお、一対の分割体22a、22bの接続は、例えば、接着、溶着及びねじ締結等によって行われる。
また、第1及び第2ボビン構成部材18、20は、その本体部24における外側平坦部48、底壁36、内側平坦部46の外側にコイル12が巻回され、前記ガイド壁26の間に保持される(図5参照)。
磁性コア16は、図1~図5に示されるように、例えば、軸方向から見て磁性材料から断面円弧状に形成され、開口部40を通じて各分割体22a、22bの収容室38(分割収容部44)内に収容可能に形成されると共に、上下に配置され接続される一対の分割体22a、22bの収容室38に跨るように収容される(図5参照)。すなわち、磁性コア16は、上方に配置される一方の分割体22aの収容室38の軸方向高さと、下方に配置される他方の分割体22bの収容室38の軸方向高さとを加えた軸方向高さを有している。
また、磁性コア16は、分割壁42によって分割された第1及び第2ボビン構成部材18、20における複数の分割収容部44にそれぞれ収容されることで3分割された分割磁性コア16a、16bとなり、前記分割磁性コア16a、16bを周方向に分割する分割壁42がギャップとして機能する。
そして、リアクトル10は、例えば、図2に示されるように、一対の分割体22a、22bから構成された第1ボビン構成部材18の底壁36が軸方向(矢印A、B方向)に指向し、別の一対の分割体22a、22bから構成された第2ボビン構成部材20の底壁36が同様に軸方向(矢印A、B方向)に指向するように配置され、且つ、第1接続壁32と第2接続壁34とが当接した状態で接続される。この第1接続壁32と第2接続壁34との接続は、例えば、接着、溶着及びねじ締結等によって行われる。
本発明の実施の形態に係るリアクトル10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に前記リアクトル10を組み付ける場合について説明する。
先ず、図3に示されるように、開口部40を有した軸方向接続面45が互いに対向するように二対の分割体22a、22bを軸方向(矢印A、B方向)に離間させた状態とし、その各分割収容部44に分割磁性コア16a、16bをそれぞれ挿入した後に、上方となる一方の分割体22aの軸方向接続面45と、下方となる他方の分割体22bの軸方向接続面45とを軸方向に接近させて当接させる。そして、軸方向接続面45を接着、溶着等によって互いに接続することで、一対の分割体22a、22bが上下方向(軸方向、矢印A、B方向)に当接した状態で接続される。
これにより、図2に示されるように、一対の分割体22a、22bから収容室38(分割収容部44)に磁性コア16(分割磁性コア16a、16b)が収容され、軸方向から見て半円環状の第1及び第2ボビン構成部材18、20がそれぞれ形成される。また、図5に示されるように、一対の分割体22a、22bが上下に接続されることで、一方の分割体22aにおける収容室38と、他方の分割体22bにおける収容室38とが上下方向に一体的に接続され一つの収容室となり、内部に磁性コア16(分割磁性コア16a、16b)が収容された状態で密閉される。また、各分割体22a、22bのガイド壁26も上下に一体的に接続され、一枚のガイド壁として機能する。
さらに、このように形成された第1及び第2ボビン構成部材18、20では、図2に示されるように、上方に配置される一方の分割体22aの第1及び第2接続壁32、34と、下方に配置される他方の分割体22bの第1及び第2接続壁32、34とが、上下方向(矢印A、B方向)で互い違いに配置される。
次に、上述した第1及び第2ボビン構成部材18、20において、図2に示されるように、一対のガイド壁26の間となる本体部24の周方向中央の外周側にコイル12をそれぞれ巻回する。このコイル12は、本体部24の周方向から見て略矩形状となるように巻回され、ガイド壁26に対して若干だけ外側へ突出するように巻回されると共に、前記本体部24において一対の分割壁42を覆うことがない周方向中央近傍に巻回される(図4参照)。換言すれば、一対の分割壁42は、本体部24の周方向(矢印C方向)においてコイル12の巻回される範囲外、すなわち、周方向中央近傍から周方向一端側及び周方向他端側となる位置に設けられる。
最後に、図2に示されるように、第1ボビン構成部材18における第1及び第2接続壁32、34と第2ボビン構成部材20における第1及び第2接続壁32、34とを対峙させた状態とし、前記第1ボビン構成部材18と前記第2ボビン構成部材20とを軸方向と直交する方向へ互いに接近させることで、前記第1接続壁32と前記第2接続壁34とを当接させる。そして、第1及び第2接続壁32、34を、例えば、接着、溶着等によって互いに接続することで、図1及び図4に示されるように半円環状の第1ボビン構成部材18と第2ボビン構成部材20とが接続され円環状のボビン14が形成される。
これにより、円環状のボビン14を含むリアクトル10が製造され、第1ボビン構成部材18に収容された半円環状の分割磁性コア16aと、第2ボビン構成部材20に収容された半円環状の分割磁性コア16bとから円環状の磁性コア16が構成される。
以上のように、本実施の形態では、リアクトル10を構成するボビン14を、同一形状に形成され半円環状の第1及び第2ボビン構成部材18、20から構成し、さらに、前記第1及び第2ボビン構成部材18、20を、軸方向(矢印A、B方向)に立設した内周壁28、外周壁30、第1及び第2接続壁32、34と、この内周壁28、外周壁30、第1及び第2接続壁32、34、底壁36によって囲まれ分割磁性コア16a、16bの収容される収容室38とを備えた一対の分割体22a、22bからそれぞれ構成している。
従って、一対の分割体22a、22bを互いの収容室38の開口部40が対向するように接続することでそれぞれ第1及び第2ボビン構成部材18、20を構成することができ、該第1及び第2ボビン構成部材18、20に設けられた半円環状の収容室38に分割磁性コア16a、16bをそれぞれ収容することで、該分割磁性コア16a、16bによって断面円弧状に湾曲した磁路を形成することができる。また、湾曲した磁路を有した第1及び第2ボビン構成部材18、20を第1及び第2接続壁32、34を介して互いに接続することで、2つの分割磁性コア16a、16bから円環状の磁性コア16を構成することが可能となる。
その結果、角部を有した断面矩形状の内側コア部を採用している従来のリアクトルと比較し、円環状の磁性コア16(分割磁性コア16a、16b)に沿って磁束が生じることで磁気飽和が好適に緩和され漏れ磁束を抑制することができ、さらに、漏れ磁束の発生に起因した発熱を抑制することも可能となる。
また、同一形状からなる4つの分割体22a、22bから第1及び第2ボビン構成部材18、20を構成すると共に、前記第1及び第2ボビン構成部材18、20を互いに接続してボビン14を構成することで、ボビン14の構成部品を共用化して部品点数の削減を図り、リアクトル10の製造コストを削減することが可能となる。
さらにまた、ボビン14における収容室38の内部に一対の分割壁42を設けることで、前記収容室38を周方向(矢印C方向)に分割して3つの分割収容部44を形成し、該分割収容部44にそれぞれ複数に分割して分割磁性コア16a、16bを収容すると共に、前記分割壁42を、前記ボビン14における前記コイル12で覆われない位置(周方向一端側及び周方向他端側)に設けている。
これにより、分割磁性コア16a、16bの収容される分割収容部44を分割壁42によって周方向(矢印C方向)に分割して互いに遮断することで複数に分割された分割磁性コア16a、16b(磁性コア16)によって磁束の調整を行うことが可能となる。
また、分割壁42によってコイル12の覆われる範囲の外側となる部位に分割磁性コア16a、16bの間となるギャップを設けることが可能となるため、該ギャップからの漏れ磁束に起因した発熱を抑制することができる。
さらに、リアクトル10を構成するボビン14に巻回されるコイル12は、上述した断面矩形状の平角導線が用いられる場合に限定されるものではなく、例えば、コイル12として断面円形状の丸線を用いてボビン14に対して多層に巻回するようにしてもよい。
なお、本発明に係るリアクトルは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…リアクトル 12…コイル
14…ボビン 16…磁性コア
16a、16b…分割磁性コア 18…第1ボビン構成部材
20…第2ボビン構成部材 22a、22b…分割体
28…内周壁 30…外周壁
32…第1接続壁 34…第2接続壁
38…収容室 42…分割壁
44…分割収容部 45…軸方向接続面

Claims (2)

  1. 導線を巻回してなる一組のコイルと、該コイルが巻回され並列に配置されるボビンと、該ボビンの内部に収容されると共に前記コイルの内側に配置され磁路を形成する磁性コアとを備えたリアクトルにおいて、
    前記ボビンは、同一形状で形成され軸方向と直交方向に分割され接続される半円環状の第1及び第2ボビン構成部材を有し、
    前記第1及び第2ボビン構成部材は、前記軸方向に分割される一対の分割体からそれぞれ構成され、
    前記分割体は、前記ボビンの軸方向に沿って延在する突出部と、
    前記突出部の内部に形成され前記磁性コアを収容する収容部と、
    前記収容部の軸方向端部に開口した開口部と、
    を備え、
    一方の前記分割体の開口部と他方の前記分割体の開口部とが対向して当接するように一対の前記分割体が軸方向に接続されると共に、
    前記第1ボビン構成部材の周方向端部に形成される接続面と、前記第2ボビン構成部材の周方向端部に形成される接続面とを、前記ボビンの軸方向と直交する方向に接続することで、前記第1ボビン構成部材に収容された一方の磁性コアと前記第2ボビン構成部材に収容された他方の磁性コアとから円環状の前記磁性コアを構成する、リアクトル。
  2. 請求項1記載のリアクトルにおいて、
    前記収容部の内部には、少なくとも1つ以上設けられ該収容部を周方向に分割する分割壁と、
    該分割壁によって分割され前記磁性コアを収容する分割収容部と、
    を備え、
    前記分割収容部には、該分割収容部の形状に合わせて前記磁性コアの分割された分割磁性コアが収容されると共に、前記分割壁が、前記ボビンにおいて前記コイルに覆われていない位置に設けられる、リアクトル。
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