JP2022164164A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品を板金に半田接合する際及び電子部品にトラブルが発生した際に、電子部品の異電極間が短絡しない電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置1は、半田漏れ防止部として第一の突起4と第二の突起5を備えている。これにより、電子部品6を第一の板金9及び第二の板金10に半田接合する際に半田が濡れ広がっても、第一の突起4及び第二の突起5によって塞き止められるため、第一の板金9と第二の板金10の間の隙間14への半田の漏出を防止することができる。また、電子部品6にトラブルが発生しても、第一の板金9と第二の板金10は隙間14によって分断されているため導通経路が形成されない。これらのことから、第一の電極7と第二の電極8の短絡を防止することができる。【選択図】図4

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
プラグインハイブリッド車、電気自動車等の電動化車両には、高電圧バッテリの電圧を12V系の低電圧まで降圧するDC/DCコンバータ装置が用いられている。DC/DCコンバータ装置は、一次側コイルと二次側コイルとを有するトランスと、トランスの二次側コイルに誘起される電圧を整流する電子部品と、トランスの二次側コイルに接続されるチョークコイル等を備えている。
一般的にDC/DCコンバータ装置は、これらの独立した複数の部品から構成されるが、部品の小型化及び組立工数削減の観点から、複数の部品を成形樹脂等で一体に成形することが提案されている(例えば特許文献1)。
特許第5255577号
特許文献1に示されるように電子部品搭載部の周辺が成形樹脂で覆われた構成では、DC/DCコンバータ装置が車両のバッテリに接続された状態で電子部品にトラブル(例えば電子部品内部の回路がショート故障して電流が流れ続ける状態)が発生した際に、周辺の成形樹脂に延焼し炭化することがある。これにより、異電極間に導通経路が形成されて短絡状態となり、炭化した成形樹脂を経由して電流が流れ続ける恐れがある。
一方、電子部品搭載部の周辺から成形樹脂を排除した場合、同様のトラブルが発生しても異電極間に導通経路が形成されないので短絡することはなく、やがて電子部品内部の回路が焼損し電流は遮断される。しかしながら、電子部品を板金に半田接合する際に、周辺に樹脂が存在しないため半田が濡れ広がり、隣接する異電極間の隙間に半田が漏出して短絡を引き起こす恐れがある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、電子部品を板金に半田接合する際及び電子部品にトラブルが発生した際に、電子部品の異電極間が短絡しない電力変換装置を提供することを目的とする。
本願に係る電力変換装置は、第一の電極及び第二の電極を有する電子部品と、第一の電極が接合される第一の電極接合面及び第一の電極接合面と直交する第一の端面を有する第一の板金と、第二の電極が接合される第二の電極接合面及び第二の電極接合面と直交する第二の端面を有する第二の板金と、第一の板金及び第二の板金の一部を覆う樹脂と、を備えた電力変換装置であって、第一の端面と第二の端面は隙間を介して隣接しており、電子部品は隙間を跨いで第一の電極接合面及び第二の電極接合面と半田によって接合され、第一の板金及び第二の板金のいずれか一方または両方は、隙間への半田の漏出を防止する半田漏れ防止部を有するものである。
本願に開示される電力変換装置によれば、電子部品を第一の板金及び第二の板金に半田接合する際に半田が濡れ広がっても、半田漏れ防止部によって第一の板金と第二の板金の間の隙間への半田の漏出を防止することができ、また、電子部品にトラブルが発生した際には、第一の板金と第二の板金の間に隙間が設けられているため導通経路が形成されず、第一の電極と第二の電極の短絡を防止することができる。
実施の形態1による電力変換装置を示す斜視図である。 実施の形態1による電力変換装置の成形樹脂を非表示にした状態を示す斜視図である。 実施の形態1による電力変換装置の一部を示す上面図である。 実施の形態1による電力変換装置の半田漏れ防止部を示す断面図である。 実施の形態1による電力変換装置の半田漏れ防止部の別の例を示す断面図である。 実施の形態2による電力変換装置の半田漏れ防止部を示す断面図である。 実施の形態3による電力変換装置の一部を示す上面図である。 実施の形態3による電力変換装置の半田漏れ防止部を示す断面図である。 実施の形態3による電力変換装置の半田漏れ防止部の別の例を示す断面図である。 実施の形態4による電力変換装置の半田漏れ防止部を示す断面図である。 実施の形態5による電力変換装置の半田漏れ防止部を示す断面図である。 実施の形態5による電力変換装置の半田漏れ防止部の別の例を示す断面図である。
実施の形態1.
以下に、実施の形態1による電力変換装置について、図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1による電力変換装置を示す斜視図、図2は、図1に示す電力変換装置の成形樹脂を非表示にした状態を示す斜視図である。また、図3は、実施の形態1による電力変換装置の一部を示す上面図、図4及び図5は、図3中A-Aで示す部分の断面図であり、実施の形態1による半田漏れ防止部を示している。なお、各図において、同一、相当部分には同一符号を付している。
電気自動車、プラグインハイブリッド自動車等に用いられるDC/DCコンバータ装置は、1次側の高電圧バッテリ(例えばリチウムイオン電池)から電圧を降圧し、2次側の低電圧バッテリ(例えば、鉛電池)を充電する機能を備える。DC/DCコンバータ装置は、スイッチング回路、トランス、整流回路、及び平滑回路等を含んで構成されている。
複数の半導体スイッチング素子を有するスイッチング回路は、半導体スイッチング素子のオン/オフの切り替えにより直流電圧を交流電圧に変換し、トランスの一次巻線に印加する。半導体スイッチング素子は、例えばMOSFET(Meatal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられている。
トランスは、一次側コイルの両端に印加される電圧を異なる電圧に変換して二次側コイルに出力する。このトランスの動作により、巻数比に応じて降圧された電圧が二次側コイルに発生する。二次側コイルには整流回路が接続され、二次側コイルから出力される交流電圧を整流し、脈動を含む直流電流に変換する。平滑コイル及び平滑コンデンサを有する平滑回路は、整流回路からの出力を平滑し、出力端子より車載の鉛電池及び補機系の車載機器等に給電する。
実施の形態1による電力変換装置1は、トランスと整流回路の機能を有するものであり、電子部品6、第一の板金9、第二の板金10、トランスコア11、第一の板金9と第二の板金10の一部を覆う樹脂3、及び筐体2等を備えている。電子部品6は例えば整流素子である。図2に示すように、トランスコア11は、一次側コイル12と二次側コイル13を有し、第二の板金10は二次側コイル13と一体に形成されている。
電子部品6は、半導体素子(図示省略)、第一の電極7、及び第二の電極8を有している。半導体素子の一方の面(例えば下面)は第一の電極7に電気的に接続され、他方の面(例えば上面)は第二の電極8に電気的に接続されている。図3に示すように、第一の板金9及び第二の板金10の電子部品6が半田接合される領域の周辺は、樹脂3から露出している。第一の板金9と第二の板金10は、樹脂3により一体に形成された後、半田(図示省略)により電子部品6が表面実装され、一対のトランスコア11が組付けられる。
第一の板金9は、図4(a)に示すように、第一の電極接合面9aと反対側の面である下面9bにおいて筐体2に接続されている。第一の板金9の下面9bは、放熱材(図示省略)を介して筐体2の一方の主面である上面2aに接しており、DC/DCコンバータ装置の動作時に電子部品6から発生した熱は筐体2に伝達されて放熱される。
一方、第二の板金10は、筐体2と電気的に絶縁される必要がある。このため、筐体2は、第二の板金10と対向する部分が第一の板金9と接続される部分よりも薄く形成されている。具体的には、筐体2の上面2a側に掘り込み加工等によって段差部2bを設け、第二の板金10の下面10bと筐体2との間に空間を設けている。また、第二の板金10が筐体2に接する箇所には絶縁材(図示省略)が配置され、絶縁材を介して接するようにしている。
また、第一の板金9は、第一の電極7が接合される第一の電極接合面9aと、第一の電極接合面9aと直交する第一の端面9cとを有している。第二の板金10は、第二の電極8が接合される第二の電極接合面10aと、第二の電極接合面10aと直交する第二の端面10cとを有している。
実施の形態1では、第一の電極接合面9aと第二の電極接合面10aは同一平面上に配置され、第一の端面9cと第二の端面10cは隙間14を介して隣接している。電子部品6は隙間14を跨いで第一の電極接合面9a及び第二の電極接合面10aと半田によって接合されている。さらに、第一の板金9及び第二の板金10のいずれか一方または両方は、隙間14への半田の漏出を防止する半田漏れ防止部を有している。
実施の形態1による電力変換装置1の半田漏れ防止部の具体例について、図4及び図5を用いて説明する。電力変換装置1は、半田漏れ防止部として第一の突起4と第二の突起5を備えている。第一の突起4は、第一の板金9の第一の端面9cに第一の電極接合面9aよりも突出して設けられ、第二の突起5は、第二の板金10の第二の端面10cに第二の電極接合面10aよりも突出して設けられる。
第一の突起4及び第二の突起5は、樹脂3によって形成されている。図4(a)に示すように、第一の端面9cと第二の端面10cの間の隙間14は、第一の突起4と第二の突起5を設けることによって狭くなるが、距離s1の隙間14が確保されており、この隙間14によって第一の板金9と第二の板金10は分断されている。
また、図4(a)に示す例では、第一の突起4は、第一の板金9の第一の端面9cから第一の電極7の方向へ延びる第一の延出部4aを有している。これにより、電子部品6を半田接合する際に、発熱源となる半導体素子が電気的に接続された第一の電極7と、第一の板金9の端面9cとの位置関係を制御することができる。また、図4(b)に示す例では、第二の突起5は、第二の端面10cから第二の電極8の方向へ延びる第二の延出部5aを有している。これにより、電子部品6を半田接合する際に、第二の電極8と第二の板金10の端面10cとの位置関係を制御することができる。
このように、第一の延出部4a(または第二の延出部5a)を設けることにより、溶融した半田が濡れ広がる範囲をより狭く限定することができるため、第一の電極7(または第二の電極8)の位置ずれが抑制される。すなわち、第一の延出部4aを有する第一の突起4、及び第二の延出部5aを有する第二の突起5は、半田漏れ防止の機能と電子部品6の位置規制の機能を有する。
また、図5(a)に示すように、第一の突起4と第二の突起5は、第一の延出部4aと第二の延出部5aを備えていなくてもよい。これらの例では、第一の突起4は、第一の板金9の下面9bから突出していない。これにより、上面視で見た時の筐体2と第一の板金9との接触面積を広く形成することができ、電子部品6の半導体素子から第一の電極7及び第一の板金9を経由して筐体2へ伝熱する際の放熱面積を十分に確保することができる。
一方、図5(b)に示す例では、第一の突起4は、第一の板金9の下面9bから突出する突出部4bを有している。この場合、第一の突起4の突出部4bと筐体2が干渉しないように隙間15を確保する必要がある。従って、突出部4bを有する場合、上面視で見た時の筐体2と第一の板金9との接触面積が、突出部4bを有していない場合に比べて狭くなる。
実施の形態1によれば、電子部品6を第一の板金9及び第二の板金10に半田接合する際に半田が濡れ広がっても、第一の突起4及び第二の突起5によって塞き止められるため、第一の板金9と第二の板金10の間の隙間14への半田の漏出を防止することができる。これにより、第一の電極7と第二の電極8の短絡を防止することができ、電力変換装置1を安定して製造することが可能である。
また、電子部品6のトラブル(例えば電子部品内部の回路がショート故障して電流が流れ続ける状態)の発生によって樹脂3からなる第一の突起4と第二の突起5が延焼、炭化したとしても、第一の突起4と第二の突起5の間に隙間14が設けられているため導通経路が形成されず、第一の板金9と第二の板金10が短絡して電流が流れ続けることがない。さらに、第一の突起4と第二の突起5は、第一の板金9と第二の板金10を樹脂3で一体形成する際に同時に形成されるため、部品点数及び製造工程を増加させることなく製造することが可能である。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、半田漏れ防止部である第一の突起4と第二の突起5を樹脂3によって形成したが、実施の形態2では、半田漏れ防止部を第一の板金9と第二の板金10によって形成している。なお、実施の形態2による電力変換装置のその他の構成は、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。
図6は、実施の形態2による電力変換装置の半田漏れ防止部を示している。実施の形態2による電力変換装置は、半田漏れ防止部として第一の突起4Aと第二の突起5Aを備えている。第一の突起4Aは、第一の板金9の端部9dが第一の電極接合面9aの側に折り曲げられたものであり、第二の突起5Aは、第二の板金10の端部10dが第二の電極接合面10aの側に折り曲げられたものである。第一の突起4Aと第二の突起5Aの間には隙間14が設けられ、この隙間14により第一の板金9と第二の板金10は分断されている。
実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、電子部品6を第一の板金9及び第二の板金10に半田接合する際に半田が濡れ広がっても、第一の突起4A及び第二の突起5Aによって塞き止められるため、第一の板金9と第二の板金10の間の隙間14への半田の漏出を防止することができる。これにより、第一の電極7と第二の電極8の短絡を防止することができ、電力変換装置を安定して製造することが可能である。
また、電子部品6のトラブルが発生しても、隙間14の周囲に樹脂3が存在しないため、第一の板金9と第二の板金10が短絡して電流が流れ続けることがない。さらに、第一の突起4Aと第二の突起5Aは、第一の板金9と第二の板金10をプレス加工等で形成する際に同時に形成されるため、部品点数及び製造工程を増加させることなく安価で量産することが可能である。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3による電力変換装置の一部を示す上面図、図8は、図7中B-Bで示す部分の断面図であり、実施の形態3による半田漏れ防止部を示している。また、図9は、実施の形態3による半田漏れ防止部の別の例を示している。
実施の形態3による電力変換装置は、半田漏れ防止部として、第一の溝部91と第二の溝部101を備えている。第一の溝部91は、第一の板金9の第一の電極接合面9aに少なくとも第一の端面9cに沿って形成されている。また、第二の溝部101は、第二の板金10の第二の電極接合面10aに少なくとも第二の端面10cに沿って形成されている。なお、実施の形態3による電力変換装置のその他の構成は、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。
図7及び図8に示す例では、第一の溝部91は、電子部品6の第一の電極7が半田接合される領域を囲むように形成され、第二の溝部101は、電子部品6の第二の電極8が半田接合される領域を囲むように形成されている。このような構成によれば、溶融した半田が第一の溝部91及び第二の溝部101で囲まれた範囲内で濡れ広がるため、電子部品6の位置を該範囲内に規制することができる。
また、第一の溝部91及び第二の溝部101は、必ずしも第一の電極7及び第二の電極8が半田接合される領域を囲んでいなくてもよい。例えば図9(a)に示す例では、第一の溝部91は、第一の電極接合面9aに第一の端面9cに沿って形成され、第二の溝部101は、第二の電極接合面10aに第二の端面10cに沿って形成されている。このような構成は、半田の隙間14方向への濡れ広がりを抑制する効果がある。
さらに別の例として、図9(b)に示す例では、第一の溝部91Aは、第一の電極接合面9aに第一の端面9cに沿って形成され、第一の端面9cの側から第一の電極7の側へ向かって深くなっている。同様に、第二の溝部101Aは、第二の電極接合面10aに第二の端面10cに沿って形成され、第二の端面10cの側から第二の電極8の側へ向かって深くなっている。
このように、第一の溝部91A(または第二の溝部101A)の形状に非対称性をもたせることにより、溶融した半田が第一の電極7(または第二の電極8)から遠ざかる方向に流れ難くなるため、半田の隙間14方向への濡れ広がりを抑制する効果がある。なお、第一の溝部91A及び第二の溝部101Aの断面形状は、これに限定されるものではなく、例えば第一の電極7(または第二の電極8)の側から第一の端面9c(または第二の端面10c)の側へ向かって深くなるようにしてもよい。
第一の溝部91、91A及び第二の溝部101、101Aは、プレス加工で形成される。溝の深さは、深い方が半田の濡れ広がり抑制に対して効果的であり、金型の摩耗強度の観点から板金厚みの20%から50%程度が好適である。また、溝の幅は広い方が半田の濡れ広がり抑制に対して効果的であり、金型の摩耗強度の観点から0.5mmから2.0mm程度が好適である。
実施の形態3によれば、電子部品6を第一の板金9及び第二の板金10に半田接合する際に半田が濡れ広がっても、第一の溝部91、91A及び第二の溝部101、101Aに滞留されるため、第一の板金9と第二の板金10の間の隙間14への半田の漏出を防止することができる。これにより、第一の電極7と第二の電極8の短絡を防止することができ、電力変換装置を安定して製造することが可能である。
また、電子部品6のトラブルが発生しても、隙間14の周囲に樹脂3が存在しないため、第一の板金9と第二の板金10が短絡して電流が流れ続けることがない。さらに、第一の溝部91、91A及び第二の溝部101、101Aは、プレス加工で形成されるため、安価で量産することが可能である。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4による電力変換装置の半田漏れ防止部を示している。実施の形態4による電力変換装置は、半田漏れ防止部として第一の段差部92と第二の段差部102を備えている。
第一の板金9は、第一の電極接合面9aと第一の端面9cとの間に形成された第一の段差部92を有し、第一の電極7は、第一の段差部92の少なくとも一部を覆う状態で第一の電極接合面9aに接合されている。また、第二の板金10は、第二の電極接合面10aと第二の端面10cとの間に形成された第二の段差部102を有し、第二の電極8は、第二の段差部102の少なくとも一部を覆う状態で第二の電極接合面10aに接合されている。
このような構成とすることにより、第一の電極7と第一の段差部92とが直交する角部(図10中、Cで示す)において、半田の表面張力によりフィレットが形成される。同様に、第二の電極8と第二の段差部102とが直交する角部においてもフィレットが形成される。なお、実施の形態4による電力変換装置のその他の構成は、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。
実施の形態4によれば、電子部品6を第一の板金9及び第二の板金10に半田接合する際に、第一の電極7(または第二の電極8)と第一の段差部92(または第二の段差部102)とが直交する角部にフィレットが形成されるため、第一の板金9と第二の板金10の間の隙間14への半田の漏出を防止することができる。これにより、第一の電極7と第二の電極8の短絡を防止することができ、電力変換装置を安定して製造することが可能である。
また、電子部品6のトラブルが発生しても、隙間14の周囲に樹脂3が存在しないため、第一の板金9と第二の板金10が短絡して電流が流れ続けることがない。さらに、第一の段差部92及び第二の段差部102は、プレス加工で形成されるため、安価で量産することが可能である。
実施の形態5.
図11及び図12は、実施の形態5による電力変換装置の半田漏れ防止部を示している。実施の形態5による電力変換装置は、第一の板金9と第二の板金10の位置関係及び筐体2の形状が、上記実施の形態1から実施の形態4とは異なっている。
実施の形態5による電力変換装置は、第二の板金10が筐体2に対して第一の板金9よりも離れた位置(図11及び図12では高い位置)に配置されている。このため、第一の電極接合面9aと第二の電極接合面10aは同一平面上にはないが互いに平行であり、第一の端面9cと第二の端面10cは隙間14を介して隣接している。また、第二の電極8は直線状であり、第二の電極接合面10aと平行に延びている。なお、実施の形態5による電力変換装置のその他の構成は、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。
このように、第二の板金10を筐体2に対して第一の板金9よりも離れた位置に配置することにより、第二の板金10の下面10bと筐体2との間に空間ができるため、筐体2に掘り込み加工による段差部2b(図8参照)を設ける必要がない。よって、筐体2は、第二の板金10と対向する部分と第一の板金9と接続される部分が同一平面上に形成される。
図11に示す例では、半田漏れ防止部として、第一の板金9は第一の溝部91を有し、第二の板金10は、第二の電極8が半田接合される領域を囲むように形成された第二の溝部101を有している。また、図12に示す例では、第一の板金9は樹脂3によって形成された第一の突起4を有し、第二の板金10は第二の端面10cに沿って形成された第二の溝部101を有している。
なお、図11及び図12に示す例では、第二の電極8が第二の電極接合面10aと平行に延びる直線状であるため、第二の板金10の端面10cに第二の突起5、5A(図4(a)及び図6参照)を設けることはできない。しかし、第二の電極8及び第二の板金10の位置関係(高さ)を調整し、第二の電極8を上記実施の形態1等と同様に折り曲げることにより、第二の板金10の端面10cに第二の突起5、5Aを設けることが可能である。
実施の形態5によれば、上記実施の形態1から実施の形態4と同様の効果に加え、筐体2の上面2aを平坦に形成することができるため、筐体2の加工を削減することができ低コスト化が図られる。
なお、上記実施の形態1から実施の形態4による半田漏れ防止部の組み合わせは自在であり、さらに実施の形態1及び実施の形態5による第一の板金9と第二の板金10の位置関係との組み合わせも自在である。また、半田漏れ防止部は、第一の板金9と第二の板金10のいずれか一方のみに設けられていてもよい。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
本願は、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車等に搭載される電力変換装置として利用することができる。
1 電力変換装置、2 筐体、2a 上面、2b 段差部、3 樹脂、4、4A 第一の突起、4a 第一の延出部、4b 突出部、5、5A 第二の突起、5a 第二の延出部、6 電子部品、7 第一の電極、8 第二の電極、9 第一の板金、9a 第一の電極接合面、9b 下面、9c 端面、9d 端部、10 第二の板金、10a 第二の電極接合面、10b 下面、10c 端面、10d 端部、11 トランスコア、12 一次側コイル、13 二次側コイル、14、15 隙間、91、91A 第一の溝部、101、101A 第二の溝部、92 第一の段差部、102 第二の段差部

Claims (19)

  1. 第一の電極及び第二の電極を有する電子部品と、
    前記第一の電極が接合される第一の電極接合面及び前記第一の電極接合面と直交する第一の端面を有する第一の板金と、
    前記第二の電極が接合される第二の電極接合面及び前記第二の電極接合面と直交する第二の端面を有する第二の板金と、
    前記第一の板金及び前記第二の板金の一部を覆う樹脂と、を備えた電力変換装置であって、
    前記第一の端面と前記第二の端面は隙間を介して隣接しており、前記電子部品は前記隙間を跨いで前記第一の電極接合面及び前記第二の電極接合面と半田によって接合され、
    前記第一の板金及び前記第二の板金のいずれか一方または両方は、前記隙間への前記半田の漏出を防止する半田漏れ防止部を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記半田漏れ防止部は、前記第一の板金の前記第一の端面に前記第一の電極接合面よりも突出して設けられた第一の突起を含むことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第一の突起は、前記第一の端面から前記第一の電極の方向へ延びる第一の延出部を有することを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記第一の突起は、前記樹脂によって形成されたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第一の突起は、前記第一の板金の端部が前記第一の電極接合面の側に折り曲げられたものであることを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  6. 前記半田漏れ防止部は、前記第一の板金の前記第一の電極接合面に前記第一の端面に沿って形成された第一の溝部を含むことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  7. 前記第一の溝部は、前記第一の端面の側から前記第一の電極の側へ向かって深くなるように形成されていることを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  8. 前記半田漏れ防止部は、前記第一の板金の前記第一の電極接合面と前記第一の端面との間に形成された第一の段差部を含み、前記第一の電極は、前記第一の段差部の少なくとも一部を覆う状態で前記第一の電極接合面に接合されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  9. 前記半田漏れ防止部は、前記第二の板金の前記第二の端面に前記第二の電極接合面よりも突出して設けられた第二の突起を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記第二の突起は、前記第二の端面から前記第二の電極の方向へ延びる第二の延出部を有することを特徴とする請求項9記載の電力変換装置。
  11. 前記第二の突起は、前記樹脂によって形成されたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の電力変換装置。
  12. 前記第二の突起は、前記第二の板金の端部が前記第二の電極接合面の側に折り曲げられたものであることを特徴とする請求項9記載の電力変換装置。
  13. 前記半田漏れ防止部は、前記第二の板金の前記第二の電極接合面に前記第二の端面に沿って形成された第二の溝部を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  14. 前記第二の溝部は、前記第二の端面の側から前記第二の電極の側へ向かって深くなるように形成されていることを特徴とする請求項13記載の電力変換装置。
  15. 前記半田漏れ防止部は、前記第二の板金の前記第二の電極接合面と前記第二の端面との間に形成された第二の段差部を含み、前記第二の電極は、前記第二の段差部の少なくとも一部を覆う状態で前記第二の電極接合面に接合されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  16. 前記第一の板金及び前記第二の板金は、樹脂によって一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  17. 前記第二の板金は、トランスの二次側コイルと一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  18. 前記第一の板金は、前記第一の電極接合面と反対側の面において筐体に接続され、
    前記第一の電極接合面と前記第二の電極接合面は同一平面上に配置され、
    前記筐体は、前記第二の板金と対向する部分が前記第一の板金と接続される部分よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  19. 前記第一の板金は、前記第一の電極接合面と反対側の面において筐体に接続され、
    前記第二の板金は、前記筐体に対し前記第一の板金よりも離れた位置に配置され、
    前記筐体は、前記第二の板金と対向する部分と前記第一の板金と接続される部分が同一平面上に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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