JP2022161347A - 搬送部材及び搬送スキッド - Google Patents

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哲博 若林
Tetsuhiro Wakabayashi
一志 成相
Hitoshi Nariai
敦 高見
Atsushi Takami
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Abstract

【課題】ロボット関連機器を保持する強度を有しつつ小型化を可能にする搬送部材を提供する。【解決手段】ロボット関連機器の搬送部材は、前記ロボット関連機器が載置される第1面と前記第1面と反対側に位置する第2面とを有し且つ第1方向を長手方向として延びる板状の第1部分と、前記第2面側で前記第1部分と接続され且つ前記第1部分を支持する第2部分であって、前記第1方向を長手方向として前記第2面に沿って延びる桁状の第2部分とを含み、前記第1部分は、第2方向に積層された紙シートで形成され、前記第2部分は、前記第2方向と異なる第3方向に積層された紙シートで形成され、前記第1部分は、前記ロボット関連機器の留め付け具が挿入される留め付け穴を前記第1面に有し、前記第2部分は、前記ロボット関連機器を搬送するための搬送器具を受け入れる器具受入部を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、搬送部材及び搬送スキッドに関する。
産業用ロボット等のロボット関連機器を工場から出荷し荷受け先に運搬するために、ロボット関連機器に梱包処理が施される。例えば、特許文献1は、段ボール材料を使用して形成されるロボット梱包容器を開示する。
特開2014-240294号公報
特許文献1のロボット梱包容器は、ロボットの全体を外から覆う直方体の箱状の形状を有する。ロボット梱包容器は、ロボットと比較して大きいため、多くの占有スペースと多くの段ボール材料の使用量とを必要とするという問題がある。さらに、ロボットが大型である程、上記問題が深刻になる。
本開示は、ロボット関連機器を保持する強度を有しつつ小型化を可能にする搬送部材及び搬送スキッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る搬送部材は、ロボット関連機器の搬送部材であって、前記ロボット関連機器が載置される第1面と前記第1面と反対側に位置する第2面とを有し且つ第1方向を長手方向として延びる板状の第1部分と、前記第2面側で前記第1部分と接続され且つ前記第1部分を支持する第2部分であって、前記第1方向を長手方向として前記第2面に沿って延びる桁状の第2部分とを含み、前記第1部分は、第2方向に積層された紙シートで形成され、前記第2部分は、前記第2方向と異なる第3方向に積層された紙シートで形成され、前記第1部分は、前記ロボット関連機器の留め付け具が挿入される留め付け穴を前記第1面に有し、前記第2部分は、前記ロボット関連機器を搬送するための搬送器具を受け入れる器具受入部を有する。
本開示の技術によれば、ロボット関連機器を保持する強度を有しつつ小型化を可能にする搬送部材等が得られる。
実施の形態に係る搬送スキッド及び搬送スキッドに積載されるロボットの構成の一例を示す斜視図 実施の形態に係る搬送部材の構成の一例を示す斜視図 実施の形態に係る搬送部材の構成の一例を示す平面図 実施の形態に係る搬送部材の構成の一例を示す正面図 実施の形態に係る搬送部材の構成の一例を示す側面図 図4の搬送部材の第1部分を拡大した正面図 変形例1に係る搬送部材の構成の一例を示す斜視図 変形例2に係る搬送部材の構成の一例を示す斜視図 変形例3に係る搬送部材の構成の一例を示す斜視図 変形例4に係る搬送部材の補強部の構成の一例を図6と同様に示す正面図
(実施の形態)
以下において、本開示の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、添付の図面における各図は、模式的な図であり、必ずしも厳密に図示されたものでない。さらに、各図において、実質的に同一の構成要素に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
[搬送スキッドの構成]
図1を参照しつつ、実施の形態に係る搬送スキッド1の構成を説明する。図1は、実施の形態に係る搬送スキッド1及び搬送スキッド1に積載されるロボット2の構成の一例を示す斜視図である。搬送スキッド1は、重力方向の下方(以下、単に「下方」とも称する)からロボット2を支持及び保持することができ、保持しているロボット2と共に搬送装置によって移送されることができるように構成される。本実施の形態では、搬送装置は、搬送スキッド1及びロボット2を下方から持ち上げる又は掬い上げることができるように構成され、例えば、フォークリフトである。フォークリフトの爪は、搬送器具の一例である。搬送装置の構成は、上記構成に限定されず、例えば、搬送スキッド1及びロボット2を共に吊り上げるクレーン等の構成であってもよい。例えば、搬送装置がクレーンである場合、搬送器具は、ワイヤ又はベルトスリング等の吊り具である。
搬送スキッド1は、2つの桁状の搬送部材100を含む。これに限定されないが、本実施の形態では、2つの搬送部材100は、同様の構成を有する。2つの搬送部材100は、支持面S上において、1つのロボット2の基部21を一緒に支持及び保持するように構成される。支持面Sは、ロボット2を支持及び保持する2つの搬送部材100が載置される面である。支持面Sの例は、床面などの地面、及び、輸送機器の積載面等である。輸送機器の例は、トラック及びトレーラなどの自動車、列車、船舶及び航空機等である。
これに限定されないが、本実施の形態では、ロボット2は、ロボットアーム22を備える産業用ロボットである。ロボット2は、少なくとも1つの関節を有する垂直多関節型のロボットアーム22と、ロボットアーム22を支持する基部21とを備える。ロボット2の構成は、上記構成に限定されず、他の構成であってもよい。例えば、ロボットアーム22は、水平多関節型、極座標型、円筒座標型、直角座標型、又はその他の型式のロボットアームとして構成されてもよい。
ロボット2は、ロボット関連機器の一例である。搬送スキッド1及び搬送部材100の積載対象は、ロボット2以外のロボット関連機器であってもよい。ロボット関連機器は、ロボット2、並びに、ロボット2に関連して用いられる装置、機器及び設備を含む。ロボット2以外のロボット機器の例は、ロボット2を支持する基台等のロボット2の支持台、AGV(無人搬送車:Automatic Guided Vehicle)等のロボット2の搬送台車、ロボット2を支持し且つ走行させるロボットスライダ等のロボット2の走行装置、ロボット2を支持し且つ移動させるアーム等のロボット2の移動装置、ロボット2のエンドエフェクタ、エンドエフェクタの作動機器、及び、制御機器等であるが、これらに限定されない。エンドエフェクタの作動機器は、エンドエフェクタを作動させるための装置及び機器である。エンドエフェクタの作動機器の例は、ポンプ、空気圧送器、溶接タイマ、溶接電源装置、その他の電源装置、並びに、空気及び塗料等を貯留するタンク等である。制御機器は、ロボット2及びロボット2に関連する周辺装置の制御に用いられる装置及び機器である。制御機器の例は、ロボットコントローラ、製造ラインのラインコントローラ、シーケンサ、インタロック盤、及び制御盤等である。
[搬送部材の構成]
図2~図6を参照しつつ、実施の形態に係る搬送スキッド1の搬送部材100の構成を説明する。搬送スキッド1の2つの搬送部材100は同様の構成を有するため、以下において、一方の搬送部材100の構成のみを説明し、他方の搬送部材100の構成の説明を省略する。図2は、実施の形態に係る搬送部材100の構成の一例を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係る搬送部材100の構成の一例を示す平面図である。図4は、実施の形態に係る搬送部材100の構成の一例を示す正面図である。図5は、実施の形態に係る搬送部材100の構成の一例を示す側面図である。図6は、図4の搬送部材100の第1部分110を拡大した正面図である。
搬送部材100は、第1部分110と、第2部分120と、第3部分130とを含む。第1部分110、第2部分120及び第3部分130は、積層された紙シートで形成される。第1部分110は、第1部分110の上にロボット2の基部21が載置されることができ、基部21が留め付けられることができるように構成される。第3部分130は、支持面S上に載置されることができるように構成される。第2部分120は、第1部分110と第3部分130との間に配置され、第1部分110上に載置されるロボット2と第1部分110とを下方から支持することができるように構成される。例えば、第1部分110と、第2部分120と、第3部分130とは、接着剤等の接合材によって互いに接合される。
第1部分110は、長手方向である第1方向D1に延びる板状の形状を有し、これに限定されないが、本実施の形態では、矩形板状の形状を有する。第1部分110は、ロボット2が載置されることができる第1面111と第1面111と反対側に位置する第2面112とを有する。第1部分110は、第2方向D2に積層された紙シートで形成される。これに限定されないが、本実施の形態では、第2方向D2は、第1面111から第2面112に向かう方向であり、第1方向D1と直交する方向である。第1部分110の第2方向D2に積層された紙シートは、ロボット2を面状に支持する。
第2部分120は、長手方向である第1方向D1に延びる桁状の形状を有し、これに限定されないが、本実施の形態では、四角柱状の形状を有する。第2部分120は、第2面112側で第1部分110と接続され、第2面112に沿って延びる。第2部分120は、第2方向D2と異なる第3方向D3に積層された紙シートで形成される。第3方向D3は、第2面112に沿う方向である。これに限定されないが、本実施の形態では、第3方向D3は、第1方向D1と交差する方向であり、例えば、第1方向D1と直交する方向である。第2部分120の第3方向D3に積層された複数の紙シートは、第1部分110から受ける荷重を分散して支持する。第2部分120の複数の紙シートは、第1部分110から受ける荷重の方向に延在するため、荷重による変形量を抑制することができる。さらに、第2部分120に積層される紙シートは、段ボールシートPcである。
第1部分110は、第1面111に沿い且つ第1方向D1と交差する方向である第5方向D5に第2部分120よりも突出する。これに限定されないが、本実施の形態では、第5方向D5は、第1方向D1と直交する方向であり、第2部分120の紙シートが積層される第3方向D3と同じ方向である。
第2部分120は、ロボット2を搬送するための搬送器具を受け入れることができるように構成される少なくとも1つの搬送穴121を有する。搬送穴121は、器具受入部の一例である。これに限定されないが、本実施の形態では、搬送穴121は、搬送器具の挿入が可能であるように構成される。さらに、2つの搬送穴121が形成され、第2面112に沿う方向に第2部分120を貫通して延びる。各搬送穴121は、第2面112に沿い且つ第3方向D3に沿って第2部分120を貫通して延びる。各搬送穴121は、搬送器具の一例であるフォークリフトの爪が挿入可能である形状及び寸法で形成される。
第1部分110は、ロボット2の基部21を第1部分110に留め付けるための留め付け具3の挿入が可能である少なくとも1つの留め付け穴113を第1面111に有する。少なくとも1つの留め付け穴113は、第1面111から第2面112に第1部分110を貫通する。これに限定されないが、本実施の形態では、留め付け具3は、ボルト及びナットを含み、ボルトが基部21の留め付け穴と第1部分110の留め付け穴113とに通され、ボルト及びナットの締結により基部21が第1部分110に留め付け固定される。
少なくとも1つの留め付け穴113は、第1部分110において第2部分120から第5方向D5へ突出する突出部分114に配置される。これに限定されないが、本実施の形態では、1つの留め付け穴113が、突出部分114の一部の領域である第1エリア114aに配置され、1つの留め付け穴113が、突出部分114の別の一部の領域である第2エリア114bに配置される。第1エリア114a及び第2エリア114bは、突出部分114において第1方向D1での2つの搬送穴121の間の領域に配置される。第1エリア114a及び第2エリア114bは、第1方向D1で互いから離れて配置される。
第1部分110は、少なくとも1つの留め付け穴113の周りに少なくとも1つの補強部1100を部分的に含む。補強部1100は、第1面111の一部を占めるように配置される。これに限定されないが、本実施の形態では、2つの補強部1100が、第1エリア114a及び第2エリア114bに配置される。2つの補強部1100は、第1方向D1で互いから離れて配置される。各補強部1100は、第5方向D5での第1部分110の一方の縁から他方の縁にわたって延在する。2つの補強部1100は、第1部分110において第1方向D1での2つの搬送穴121の間の領域に配置される。なお、2つの補強部1100は、第1部分110において、第2方向D2で2つの搬送穴121と隣り合う領域を含むように形成されてもよい。
補強部1100は、第1部分110における補強部1100を除く部分よりも強度を有するように構成される。これに限定されないが、本実施の形態では、補強部1100は、第2方向D2の圧縮力に対する強度を有するように構成される。第1部分110における補強部1100を除く部分に積層される複数の紙シートは、段ボールシートPcである。補強部1100に積層される複数の紙シートの構成は、第1部分110における補強部1100を除く部分に積層される複数の紙シートの構成と異なる。補強部1100に積層される複数の紙シートは、段ボールシートPcと中実の紙シートPs(以下、「中実シート」とも称する)とのうちの少なくとも中実シートPsを含み、本実施の形態では、両方を含む。
これに限定されないが、本実施の形態では、図6に示すように、補強部1100において、第1面111及び第2面112を形成する紙シートが少なくとも中実シートPsであり、場合によっては、第1面111及び第2面112の近傍の層を形成する紙シートも中実シートPsであり得る。補強部1100の中実シートPsは、第5方向D5での第1部分110の一方の縁から他方の縁にわたって延在する。
補強部1100の1層の段ボールシートPcは、第1部分110における補強部1100を除く部分の1層の段ボールシートPcと連続し、1つの連続する段ボールシートPcを形成する。これにより、第1面111に沿う方向での補強部1100の位置ずれが抑制される。なお、補強部1100の1層の段ボールシートPcは、第1部分110における補強部1100を除く部分の1層の段ボールシートPcと分離されてもよい。
中実シートPsの厚さは、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、5mm以上であることがさらに好ましい。中実シートPsの厚さが大きくなるほど、中実シートPsの強度が増加する。
図2~図5に示すように、第3部分130は、長手方向である第1方向D1に延びる板状の形状を有する。第3部分130は、第1部分110と反対側で第2部分120と接続される。第3部分130は、第2部分120における2つの搬送穴121の領域と2つの搬送穴121の間の領域とに少なくともわたって延在する。これに限定されないが、本実施の形態では、第3部分130は、第1方向D1で第2部分120の全体にわたって延びる。第3部分130は、第2部分120と反対側に位置し且つ支持面Sに載置されることができる第3面131を有する。第3部分130は、第3方向D3と異なる第4方向D4に積層された紙シートで形成される。これに限定されないが、本実施の形態では、第4方向D4は、第1部分110の第1面111から第2面112に向かう方向であり、第2方向D2と同じ方向である。第3部分130の第4方向D4に積層された紙シートは、第2部分120の第3方向D3に積層された複数の紙シートを面状に支持する。第3部分130は、第2部分120の紙シートが支持面Sに直接接触して第2部分120の積層が崩れないように第2部分120を防護する。さらに、第3部分130に積層される紙シートは、段ボールシートPcである。
これに限定されないが、本実施の形態では、第1部分110、第2部分120及び第3部分130はそれぞれ、各搬送穴121の壁面を形成する。搬送部材100が水平な支持面S上に置かれたとき、第1部分110は搬送穴121の平坦な上方内面を形成し、第3部分130は搬送穴121の平坦な下方内面を形成し、第2部分120は搬送穴121の2つの平坦な側方内面を形成する。搬送穴121は、矩形断面の穴として形成される。なお、「上方」は重力方向の上方向を示し、「下方」は重力方向の下方向を示し、「側方」は重力方向に垂直な方向を示す。第2部分120は、第1方向D1で分割された3つの部分で構成され、当該3つの部分の間の2つの空隙が2つの搬送穴121に対応する。
第1部分110において、2つの補強部1100は第1方向D1で2つの搬送穴121の間の領域に配置されるため、搬送器具の一例であるフォークリフトの爪が搬送穴121に挿入され搬送部材100を持ち上げる場合、爪は、補強部1100と異なる位置で第1部分110に接触する。補強部1100に作用する留め付け具3の締結力以外の力が低減される。例えば、第1部分110上に留め付けられたロボット2の基部21が、第1部分110における第2方向D2で搬送穴121と隣り合う部分の上に至るように、2つの搬送穴121が配置されてもよい。
本実施の形態では、補強部1100に積層される複数の紙シートの少なくとも一部が中実シートPsであるが、例えば、全ての紙シートが中実シートPsであってもよい。例えば、補強部1100において、第1面111及び第2面112並びにその近傍に、中実シートPsが配置されるが、第1面111から第2面112に向かう方向での補強部1100の中央付近に中実シートPsが配置されてもよく、少なくとも1枚の中実シートPsと少なくとも1枚の段ボールシートPcとが交互に配置されてもよい。例えば、補強部1100の全体が、1つの中実の紙製のブロックであってもよい。
また、第3部分130は、第3方向D3、つまり第5方向D5で第2部分120と同等の幅を有するが、これに限定されない。例えば、第3部分130は、第3方向D3で第2部分120よりも大きい幅を有し、第3方向D3と第3方向D3の反対方向との少なくとも一方において、第2部分120よりも突出してもよい。第3部分130は、第1方向D1と第1方向D1の反対方向との少なくとも一方において、第2部分120よりも突出してもよい。このような第3部分130は、第2部分120を安定して支持することができる。
また、第1部分110での紙シートの積層方向は、第1方向D1と直交する第2方向D2に限定されず、例えば、第1面111から第2面112に向かい且つ第2方向D2と斜めに交差する方向であってもよい。第2部分120での紙シートの積層方向は、第1方向D1と直交する第3方向D3に限定されず、例えば、第1方向D1であってもよく、第2面112に沿い且つ第1方向D1と斜めに交差する方向であってもよい。さらに、第2部分120での紙シートの積層方向は、第2面112と斜めに交差してもよい。第3部分130での紙シートの積層方向は、第1方向D1と直交する第4方向D4に限定されず、例えば、第2部分120から第3面131に向かい且つ第4方向D4と斜めに交差する方向であってもよい。
(変形例1)
変形例1に係る搬送部材100Aは、第4部分140を含む点で実施の形態と異なる。以下、本変形例について、実施の形態と異なる点を中心に説明し、実施の形態と同様の点の説明を適宜省略する。
図7は、変形例1に係る搬送部材100Aの構成の一例を示す斜視図である。図7に示すように、搬送部材100Aは、実施の形態と同様の第1部分110、第2部分120及び第3部分130に加えて、少なくとも1つの第4部分140を含む。第4部分140は、第2面112側で第1部分110の突出部分114と接続され、突出部分114を下方から支持することができるように構成される。第4部分140は、第2方向D2と異なる方向に積層された紙シートで形成される。これに限定されないが、第4部分140は、第1方向D1又は第3方向D3に積層された紙シートで形成される。第4部分140の積層された複数の紙シートは、第1部分110から受ける荷重を分散して支持する。さらに、第4部分140に積層される複数の紙シートは段ボールシートPcである。
搬送部材100Aが平坦な支持面S上に載置されたとき、第4部分140は、第3部分130と一緒に支持面Sに接触するように、突出部分114から第2方向D2に延びる。第4部分140は、第2部分120及び第3部分130と一緒に第1部分110を支持し、特に、突出部分114を支持し、突出部分114のたわみ等の変形を抑制する。第4部分140は、突出部分114のいかなる位置に配置されてもよい。例えば、第4部分140は、第1方向D1での2つの搬送穴121の間の領域と、第1方向D1での一方の搬送穴121と第1部分110の一方の端部との間の領域と、第1方向D1と反対方向での他方の搬送穴121と第1部分110の他方の端部との間の領域とのうちの少なくとも1つの領域に配置されてもよく、本変形では全てに配置される。
また、第4部分140での紙シートの積層方向は、第1方向D1及び第3方向D3に限定されず、例えば、第2面112に沿い且つ第1方向D1及び第3方向D3と斜めに交差する方向であってもよく、第2面112と斜めに交差する方向であってもよい。
(変形例2)
変形例2に係る搬送部材100Bでは、実施の形態に係る搬送部材100に対して紙シートの積層方向が異なる。以下、本変形例について、実施の形態及び変形例1と異なる点を中心に説明し、実施の形態及び変形例1と同様の点の説明を適宜省略する。
図8は、変形例2に係る搬送部材100Bの構成の一例を示す斜視図である。図8に示すように、搬送部材100Bにおいて、第1部分110B、第2部分120B及び第3部分130Bそれぞれにおける紙シートの積層方向は、実施の形態の第1部分110、第2部分120及び第3部分130における紙シートの積層方向と異なる。
具体的には、第1部分110Bでは、第5方向D5、つまり第3方向D3に紙シートが積層される。第1部分110Bは、実施の形態の第1部分110と同様に、第1面111B、第2面112B及び突出部分114Bを含む。第1部分110Bの各補強部1100Bでも、第5方向D5に紙シートが積層される。第2部分120Bでは、第2方向D2に紙シートが積層される。第3部分130Bでは、第3方向D3、つまり第5方向D5に紙シートが積層される。第1部分110Bにおける補強部1100B以外の部分、第2部分120B及び第3部分130Bに積層される紙シートは、段ボールシートPcである。
これに限定されないが、本変形例では、各補強部1100Bにおいて、留め付け穴113の周辺の部分に積層される紙シートは、中実シートPsであり、留め付け穴113の周辺の部分以外の部分に積層される紙シートは、段ボールシートPcである。例えば、中実シートPsで形成される留め付け穴113の周辺の部分は、突出部分114Bに相当し、突出部分114Bの近傍も含んでもよい。これにより、留め付け穴113の周辺及び突出部分114Bにおける補強部1100Bの強度が向上する。
各補強部1100Bの段ボールシートPcは、第1部分110Bにおける補強部1100B以外の部分の段ボールシートPcと連続して一体化されていてもよく、分離されていてもよい。補強部1100Bと補強部1100B以外の部分との間で段ボールシートPcが一体化されることで、補強部1100Bの位置ずれが抑制される。
また、第1部分110Bでの紙シートの積層方向は、第5方向D5に限定されず、実施の形態の第1部分110での紙シートの積層方向と交差する方向であってもよい。例えば、第1部分110Bでの紙シートの積層方向は、第1方向D1であってもよく、第1面111Bに沿い且つ第1方向D1及び第5方向D5と斜めに交差する方向であってもよい。さらに、第1部分110Bでの紙シートの積層方向は、第1面111Bと斜めに交差してもよい。
第2部分120Bでの紙シートの積層方向は、第2方向D2に限定されず、第1部分110Bでの紙シートの積層方向及び実施の形態の第2部分120での紙シートの積層方向と交差する方向であってもよい。例えば、第2部分120Bでの紙シートの積層方向は、第1部分110Bから第3部分130Bに向かい且つ第2方向D2と斜めに交差する方向であってもよい。第2部分120Bでの紙シートの積層方向は、第1方向D1であってもよく、第1方向D1及び第5方向D5と斜めに交差し且つ第2面112Bに沿う方向であってもよい。さらに、第2部分120Bでの紙シートの積層方向は、第2面112Bと斜めに交差してもよい。
第3部分130Bでの紙シートの積層方向は、第3方向D3に限定されず、第2部分120Bでの紙シートの積層方向及び実施の形態の第3部分130での紙シートの積層方向と交差する方向であってもよい。例えば、第3部分130Bでの紙シートの積層方向は、第1方向D1であってもよく、第3面131Bに沿い且つ第1方向D1及び第3方向D3と斜めに交差する方向であってもよい。さらに、第3部分130Bでの紙シートの積層方向は、第3面131Bと斜めに交差してもよい。
また、補強部1100Bにおいて、留め付け穴113の周辺の部分に積層される紙シートは、段ボールシートPcを含んでもよく、留め付け穴113の周辺の部分以外の部分に積層される紙シートは、中実シートPsを含んでもよい。留め付け穴113の周辺の部分は、1つの中実の紙製のブロックであってもよく、補強部1100Bの全体が、1つの中実の紙製のブロックであってもよい。
また、搬送部材100Bにおいて、第4部分140が配置されてもよい。第4部分140での紙シートの積層方向は、変形例1と同じであってもよく異なっていてもよい。
(変形例3)
変形例3に係る搬送部材100Cは、第5部分150を含む点で実施の形態と異なる。以下、本変形例について、実施の形態及び変形例1~2と異なる点を中心に説明し、実施の形態及び変形例1~2と同様の点の説明を適宜省略する。
図9は、変形例3に係る搬送部材100Cの構成の一例を示す斜視図である。図9に示すように、搬送部材100Cは、第1部分110、第2部分120及び第3部分130に加えて、第1部分110と第2部分120との間に配置される第5部分150をさらに含む。第5部分150は、第1方向D1を長手方向として延びる板状の形状を有する。第5部分150は、第3方向D3と異なる方向に積層された紙シートで形成され、第5方向D5と反対方向に突出部分114よりも後退している。これに限定されないが、本変形例では、第5部分150での紙シートの積層方向は、第1部分110と同じであり、第2方向D2である。さらに、第5部分150は、第3方向D3で第2部分120と同等の幅を有し、第1方向D1で第2部分120と同等の長さを有する。このような第5部分150は、第1部分110から受ける荷重の偏りを均等化して第2部分120に伝達し、第2部分120の紙シートの積層が偏荷重により崩れることを抑えることができる。
本変形例では、第5部分150は、第3方向D3で第2部分120と同等の幅を有するが、例えば、第3方向D3で第2部分120よりも大きい幅を有し、第3方向D3と第3方向D3の反対方向との少なくとも一方において、第2部分120よりも突出してもよい。第5部分150は、第1方向D1で第2部分120と同等の長さを有するが、例えば、第1方向D1で第2部分120よりも大きい長さを有し、第1方向D1と第1方向D1の反対方向との少なくとも一方において、第2部分120よりも突出してもよい。
第5部分150での紙シートの積層方向は、第2方向D2に限定されず、第2部分120での紙シートの積層方向と交差する方向であってもよい。例えば、第5部分150での紙シートの積層方向は、第1部分110から第2部分120に向かい且つ第2方向D2と斜めに交差する方向であってもよい。第5部分150での紙シートの積層方向は、第1方向D1であってもよく、第2面112Bに沿い且つ第1方向D1及び第5方向D5と斜めに交差する方向であってもよい。さらに、第5部分150での紙シートの積層方向は、第2面112Bと斜めに交差してもよい。
また、搬送部材100Cにおいて、第4部分140が配置されてもよい。第4部分140での紙シートの積層方向は、変形例1と同じであってもよく異なっていてもよい。
(変形例4)
変形例4では、補強部の形状が、実施の形態及び変形例1~3と異なる。以下、本変形例について、実施の形態及び変形例1~3と異なる点を中心に説明し、実施の形態及び変形例1~3と同様の点の説明を適宜省略する。
図10は、変形例4に係る搬送部材の補強部1100Dの構成の一例を図6と同様に示す正面図である。図10に示すように、補強部1100Dは、第1部分110Dにおいて、第1面111Dから第2面112Dにわたって形成される。第2面112Dでの補強部1100Dの表面1100Dbの面積は、第1面111Dでの補強部1100Dの表面1100Daの面積と異なる。これに限定されないが、本変形例では、表面1100Dbの面積は、表面1100Daの面積よりも大きい。
さらに、補強部1100Dは、第1面111Dと第2面112Dとの間で、第1面111Dから第2面112Dに向かう階段状の形状を有する。これに限定されないが、本変形例では、補強部1100Dは、第1方向D1の側部と第1方向D1の反対方向の側部とにそれぞれ、段差部1100Dd及び1100Dcを有する。段差部1100Dcは、第2方向D2に向かって第1方向D1の反対方向に補強部1100Dを拡幅する1つの段差を含む。段差部1100Ddは、第2方向D2に向かって第1方向D1に補強部1100Dを拡幅する1つの段差を含む。
補強部1100Dは、第2方向D2に積層される中実シートPsで形成される。段差部1100Dc及びDdの段上面を形成する中実シートPsの表面は、補強部1100D以外の部分の段ボールシートPcの表面Pcaと面接触する。補強部1100Dの中実シートPsと補強部1100D以外の部分の段ボールシートPcとが接着剤等の接合材によって接合される場合、接合面積が大きくなるため、接合強度が向上する。
本変形例では、補強部1100Dにおいて、表面1100Dbの面積は、表面1100Daの面積よりも大きいが、これに限定されない。例えば、表面1100Dbの面積は、表面1100Daの面積よりも小さくてもよい。又は、表面1100Dbの面積は、表面1100Daの面積と同等であってもよく、この場合、第1面111Dから第2面112Dを見た場合の表面1100Da及び1100Dbの位置が、互いからずれていてもよい。互いに位置がずれている表面1100Da及び1100Dbの間で、段差部1100Dc及びDdが形成されてもよい。
本変形例では、段差部1100Dc及びDdは、第1方向D1に垂直な面に関して対称であるように構成されるが、これに限定されない。例えば、段差部1100Dc及びDdの形状は、第1方向D1に垂直な面に関して異なっていてもよい。例えば、段差部1100Dc及びDdの間において、第2方向D2での段上面の位置は、同じてあってもよく異なっていてもよい。段差部1100Dc及びDdに含まれる段差の数量は、互いに同じであってもよく異なっていてもよい。なお、段差部1100Dc及びDdに含まれる段差の数量は、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。これにより、段ボールシートPcと面接触する中実シートPsの数量が増加する。
補強部1100Dは、表面1100Da及び1100Dbの間に段差部を有さなくてもよい。例えば、補強部1100Dにおいて、第1方向D1の側部と第1方向D1の反対方向の側部との少なくとも一方が、テーパー面、屈曲面、湾曲面及びこれらの組み合わせ等を形成してもよい。これによっても、補強部1100Dと補強部1100D以外の部分との接触面積の増大が可能である。さらに、第2方向D2及び/又は第2方向D2の反対方向での補強部1100Dの位置ずれが抑制される。
補強部1100Dは、一部の層に段ボールシートPcを含んでもよい。補強部1100Dの全体が、1つの中実の紙製のブロックであってもよい。
(その他の実施の形態)
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明したが、本開示は、上記実施の形態及び変形例に限定されない。すなわち、本開示の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。例えば、各種変形を実施の形態及び変形例に施したもの、及び、異なる実施の形態及び変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態及び変形例に係る搬送部材100,100A,100B,100Cにおいて、搬送穴121の壁面は、第1部分110,110B,110D、第2部分120,120B及び第3部分130,130Bの全てによって形成されるが、これに限定されない。搬送穴121の壁面は、第2部分120,120Bのみ、第1部分110,110B,110D及び第2部分120,120Bのみ、又は、第2部分120,120B及び第3部分130,130Bのみによって形成されてもよい。さらに、搬送穴121の断面形状も、矩形に限定されず、いかなる形状であってもよい。例えば、搬送穴121の断面形状は、円形、楕円形、長円形、三角形又はその他の多角形等であってもよい。1つの搬送部材100,100A,100B,100Cに配置される搬送穴121の数量も、2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。搬送穴121の断面形状及び数量は、搬送器具の構造及び搬送器具を用いた搬送方法等に応じた形状であってもよい。
実施の形態及び変形例において、搬送部材100,100A,100B,100Cの器具受入部として、搬送穴121が例示されるが、器具受入部の構成は穴に限定されない。例えば、器具受入部は、搬送穴121と同様の方向に延びる溝又は帯状の凹部であってもよく、帯状の構成を有さない凹部であってもよい。器具受入部の構成は、搬送器具の構造及び搬送器具を用いた搬送方法等に応じた構成であってもよい。
実施の形態及び変形例において、搬送部材100,100A,100B,100Cは、第3部分130,130Bを含むように構成されるが、これに限定されず、第3部分130,130Bを含まなくてもよい。この場合、第2部分120,120Bが支持面Sと接触するように構成されてもよい。搬送穴121等の器具受入部は、第2部分120,120Bのみ、又は、第1部分110,110B,110D及び第2部分120,120Bによって形成されるように構成されてもよい。
実施の形態及び変形例では、1つの搬送部材100,100A,100B,100Cに配置される留め付け穴113の数量は、2つであるが、これに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。例えば、留め付け穴113の数量及び位置は、ロボット2の基部21等のロボット関連機器の構造、形状及び寸法等に応じて決定されてもよい。
実施の形態及び変形例に係る搬送部材100,100A,100B,100Cにおいて、補強部1100,1100B,1100Dは、第1部分110,110B,110Dの一部に形成されるが、これに限定されない。例えば、補強部1100,1100B,1100Dの構造が第1部分110,110B,110Dの全体に用いられてもよい。補強部1100,1100B,1100Dの構造は、第2部分120、120Bの少なくとも一部、第3部分130,130Bの少なくとも一部、第4部分140の少なくとも一部、及び第5部分150の少なくとも一部に用いられてもよい。
実施の形態及び変形例において、搬送スキッド1は、同様の構成を有する2つの搬送部材100で構成されるが、これに限定されない。例えば、搬送スキッド1は、1つ又は3つ以上の搬送部材100で構成されてもよい。搬送スキッド1を構成する2つ以上の搬送部材100の構成は、異なっていてもよい。
実施の形態及び変形例では、ロボット関連機器の一例のロボットとして、産業用ロボットであるロボット2が例示されるが、産業用ロボット以外のロボットが用いられてもよい。例えば、当該ロボットは、サービスロボット及びヒューマノイド等であってもよい。サービスロボットは、介護、医療、清掃、警備、案内、救助、調理、商品提供等の様々なサービス業で使用されるロボットである。
本開示の態様例を説明する。本開示の一態様に係る搬送部材は、ロボット関連機器の搬送部材であって、前記ロボット関連機器が載置される第1面と前記第1面と反対側に位置する第2面とを有し且つ第1方向を長手方向として延びる板状の第1部分と、前記第2面側で前記第1部分と接続され且つ前記第1部分を支持する第2部分であって、前記第1方向を長手方向として前記第2面に沿って延びる桁状の第2部分とを含み、前記第1部分は、第2方向に積層された紙シートで形成され、前記第2部分は、前記第2方向と異なる第3方向に積層された紙シートで形成され、前記第1部分は、前記ロボット関連機器の留め付け具が挿入される留め付け穴を前記第1面に有し、前記第2部分は、前記ロボット関連機器を搬送するための搬送器具を受け入れる器具受入部を有する。
上記態様によると、搬送部材は、紙シートで形成されるため、軽量であり、人による取り扱いが容易である。さらに、搬送部材は、使用後の廃棄処理も簡易であり、処理コストを抑えることができる。搬送部材は、再生資源としても利用可能である。第1部分は、ロボット関連機器の載置と当該ロボット関連機器の保持とが可能であるように構成される。第1部分及び第2部分は、搬送器具がロボット関連機器に直接接触せずに搬送部材と共にロボット関連機器を搬送することができるように構成される。搬送部材は、ロボット関連機器を保持し且つロボット関連機器と共に搬送される台を構成し、ロボット関連機器の安定した搬送と搬送中のロボット関連機器の防護とを可能にする。第1部分の紙シートの積層方向と第2部分の紙シートの積層方向とは、互いに異なり、それぞれの機能に応じた積層方向とすることができる。搬送部材は、上記のような第1部分及び第2部分を含む簡易な構造を有するため、ロボット関連機器を保持する強度を有しつつ小型化を可能にする。例えば、このような搬送部材は、全体として桁状の形状を有し得る。これにより、搬送部材の小型化が可能である。例えば、ロボット関連機器を吊り上げた状態で、搬送部材を下方からロボット関連機器に取り付けることが可能である。この場合、ロボット関連機器と搬送部材との位置合わせが容易である。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記第1部分は、前記留め付け穴の周りに補強部を含み、前記補強部に積層される複数の前記紙シートは、前記補強部が前記第1部分における前記補強部以外の部分よりも強度を有するように、前記補強部以外の部分に積層される複数の前記紙シートと異なる構成を有してもよい。上記態様によると、補強部は、留め付け穴における留め付け具の留め付けにより第1部分が変形することを抑制することができる。よって、搬送部材は、ロボット関連機器を安定して保持することができる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記補強部は、前記第1面から前記第2面にわたって形成され、前記第2面での前記補強部の面積は、前記第1面で前記補強部の面積と異なっていてもよい。上記態様によると、補強部の第1面に沿う断面の大きさが第1面から第2面までの間で変化する。これにより、補強部が第1面から第2面に向かう方向又は上記方向と反対方向で第1部分に対して位置ずれすることが抑えられる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記補強部は、前記第1面と前記第2面との間で、前記第1面から前記第2面に向かう階段状の形状を有してもよい。上記態様によると、第1部分における補強部以外の部分と補強部との接触面積の増大が可能である。例えば、第1部分における補強部以外の部分と補強部とが接着等により接合される場合、接合強度の増大が可能である。補強部が第1部分に対して位置ずれすることが抑えられる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記補強部に積層される前記複数の紙シートは、段ボールシートと中実の紙シートとのうちの少なくとも中実の紙シートを含み、前記第1部分における前記補強部以外の部分に積層される前記複数の紙シートは、段ボールシートであってもよい。上記態様によると、中実の紙シートは、圧縮力による変形量を小さく抑えることができる。補強部において中実の紙シートが用いられることによって、補強部は、留め付け穴における留め付け具の留め付けによる変形を抑えることができ、第1部分における補強部以外の部分は、搬送部材の軽量化を可能にする。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記第1部分以外の部分に積層される複数の前記紙シートは、段ボールシートであってもよい。上記態様によると、搬送部材の軽量化と、搬送部材に用いられる紙材の量の低減とが可能になる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記第2方向は、前記第1面から前記第2面に向かう方向であり、前記留め付け穴は、前記第1面から前記第2面に前記第1部分を貫通してもよい。上記態様によると、第1部分は、留め付け穴の周辺において圧縮力を受け得る。紙シートの積層方向が、留め付け穴が延びる方向に沿うため、第1部分が留め付け穴の周辺で圧縮力を受けても、紙シートの積層が崩れることが抑えられる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記第3方向は、前記第2面に沿う方向であり、前記器具受入部は、前記第2面に沿う方向に前記第2部分を貫通して延びてもよい。上記態様によると、第1部分上のロボット関連機器の荷重は、第2面を介して第2部分に面状に作用し得る。第2部分の複数の紙シートは、第2面に沿う方向に積層されるため、上記荷重を分散して支持し、それぞれの変形を抑えることができる。よって、搬送部材は、ロボット関連機器を安定して保持することができる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記器具受入部は、前記第2面に沿って前記第3方向に延びてもよい。上記態様によると、搬送器具が器具受入部に受け入れられ、第2部分と接触した場合、第2部分の複数の紙シートは、器具受入部が延びる方向に積層されるため、接触時の荷重を分散して受け、それぞれの変形を抑えることができる。
本開示の一態様に係る搬送部材は、前記第1部分と反対側で前記第2部分と接続され且つ前記第1方向を長手方向として延びる板状の第3部分であって、前記第2部分と反対側に位置し且つ前記搬送部材が載置される支持面に接触する第3面を有する第3部分をさらに含み、前記第3部分は、前記第3方向と異なる第4方向に積層された紙シートで形成されてもよい。上記態様によると、第3部分は、支持面上で第2部分を安定して支持することができる。第2部分の紙シートの積層方向と第3部分の紙シートの積層方向とは、互いに異なり、それぞれの機能に応じた積層方向とすることができる。
なお、前記第4方向は、前記第1面から前記第2面に向かう方向であってもよい。例えば、支持面に不陸又は凹凸等がある場合、第3部分は、支持面から不均等な反力を受け得る。第3部分の紙シートの積層方向が、第1面から第2面に向かう方向であるため、第3部分が不均等な反力を受けても、第3部分の紙シートの積層が崩れることが抑えられる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記器具受入部は穴であり、前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分はそれぞれ、前記器具受入部の壁面を形成してもよい。上記態様によると、器具受入部としての穴を形成するための搬送部材の加工が簡易になる。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記第1部分は、前記第1面に沿い且つ前記第1方向と交差する方向である第5方向に前記第2部分よりも突出し、前記留め付け穴は、前記第1部分における前記第2部分からの突出部分に配置されてもよい。上記態様によると、留め付け穴への留め付け具の挿入及び留め付けが容易になる。例えば、フォークリフトの爪等の搬送器具を突出部分に係合させることによって、器具受入部を用いずに、ロボット関連機器及び搬送部材を搬送装置によって搬送することも可能である。
本開示の一態様に係る搬送部材は、前記第2面側で前記第1部分の前記突出部分と接続され且つ前記突出部分を支持する第4部分をさらに含み、前記第4部分は、前記第2方向と異なる方向に積層された紙シートで形成されてもよい。上記態様によると、第4部分は、ロボット関連機器の荷重による突出部分の変形を抑えることができる。
本開示の一態様に係る搬送部材は、前記第1部分と前記第2部分との間に配置され且つ前記第1方向を長手方向として延びる板状の第5部分をさらに含み、前記第5部分は、前記第3方向と異なる方向に積層された紙シートで形成され、前記第5方向と反対方向に前記突出部分よりも後退していていもよい。上記態様によると、第5部分は、第1部分から受ける荷重の分布を変えて第2部分に伝達することができる。よって、第2部分の紙シートの積層が荷重により崩れることが抑えられる。なお、第5部分での紙シートの積層方向は第2方向であってもよい。
本開示の一態様に係る搬送部材において、前記第1部分及び前記第2部分はそれぞれ、前記器具受入部の壁面を形成してもよい。上記態様によると、器具受入部を形成するための搬送部材の加工が簡易になる。
本開示の一態様に係る搬送スキッドは、本開示の一態様に係る少なくとも2つの搬送部材を含み、前記少なくとも2つの搬送部材は1つの前記ロボット関連機器の基部を一緒に保持するように構成される。上記態様によると、搬送スキッドは、分割された少なくとも2つの搬送部材によって構成されるため、搬送スキッド全体の小型化と、搬送スキッドに用いられる紙材量の低減とを可能にする。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本開示の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本開示の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
1 搬送スキッド
2 ロボット(ロボット関連機器)
3 留め付け具
100,100A,100B,100C 搬送部材
110,100B,110D 第1部分
111,111B,111D 第1面
112,112B,112D 第2面
113 留め付け穴
114,114B 突出部分
120,120B 第2部分
121 搬送穴(器具受入部)
130,130B 第3部分
131,131B 第3面
140 第4部分
150 第5部分
1100,1100B,1100D 補強部
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
D4 第4方向
D5 第5方向
Pc 段ボールシート
Ps 中実シート

Claims (16)

  1. ロボット関連機器の搬送部材であって、
    前記ロボット関連機器が載置される第1面と前記第1面と反対側に位置する第2面とを有し且つ第1方向を長手方向として延びる板状の第1部分と、
    前記第2面側で前記第1部分と接続され且つ前記第1部分を支持する第2部分であって、前記第1方向を長手方向として前記第2面に沿って延びる桁状の第2部分とを含み、
    前記第1部分は、第2方向に積層された紙シートで形成され、
    前記第2部分は、前記第2方向と異なる第3方向に積層された紙シートで形成され、
    前記第1部分は、前記ロボット関連機器の留め付け具が挿入される留め付け穴を前記第1面に有し、
    前記第2部分は、前記ロボット関連機器を搬送するための搬送器具を受け入れる器具受入部を有する
    搬送部材。
  2. 前記第1部分は、前記留め付け穴の周りに補強部を含み、
    前記補強部に積層される複数の前記紙シートは、前記補強部が前記第1部分における前記補強部以外の部分よりも強度を有するように、前記補強部以外の部分に積層される複数の前記紙シートと異なる構成を有する
    請求項1に記載の搬送部材。
  3. 前記補強部は、前記第1面から前記第2面にわたって形成され、
    前記第2面での前記補強部の面積は、前記第1面で前記補強部の面積と異なる
    請求項2に記載の搬送部材。
  4. 前記補強部は、前記第1面と前記第2面との間で、前記第1面から前記第2面に向かう階段状の形状を有する
    請求項2又は3に記載の搬送部材。
  5. 前記補強部に積層される前記複数の紙シートは、段ボールシートと中実の紙シートとのうちの少なくとも中実の紙シートを含み、
    前記第1部分における前記補強部以外の部分に積層される前記複数の紙シートは、段ボールシートである
    請求項2~4のいずれか一項に記載の搬送部材。
  6. 前記第1部分以外の部分に積層される複数の前記紙シートは、段ボールシートである
    請求項1~5のいずれか一項に記載の搬送部材。
  7. 前記第2方向は、前記第1面から前記第2面に向かう方向であり、
    前記留め付け穴は、前記第1面から前記第2面に前記第1部分を貫通する
    請求項1~6のいずれか一項に記載の搬送部材。
  8. 前記第3方向は、前記第2面に沿う方向であり、
    前記器具受入部は、前記第2面に沿う方向に前記第2部分を貫通して延びる
    請求項1~7のいずれか一項に記載の搬送部材。
  9. 前記器具受入部は、前記第2面に沿って前記第3方向に延びる
    請求項8に記載の搬送部材。
  10. 前記第1部分と反対側で前記第2部分と接続され且つ前記第1方向を長手方向として延びる板状の第3部分であって、前記第2部分と反対側に位置し且つ前記搬送部材が載置される支持面に接触する第3面を有する第3部分をさらに含み、
    前記第3部分は、前記第3方向と異なる第4方向に積層された紙シートで形成される
    請求項1~9のいずれか一項に記載の搬送部材。
  11. 前記器具受入部は穴であり、
    前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分はそれぞれ、前記器具受入部の壁面を形成する
    請求項10に記載の搬送部材。
  12. 前記第1部分は、前記第1面に沿い且つ前記第1方向と交差する方向である第5方向に前記第2部分よりも突出し、
    前記留め付け穴は、前記第1部分における前記第2部分からの突出部分に配置される
    請求項1~11のいずれか一項に記載の搬送部材。
  13. 前記第2面側で前記第1部分の前記突出部分と接続され且つ前記突出部分を支持する第4部分をさらに含み、
    前記第4部分は、前記第2方向と異なる方向に積層された紙シートで形成される
    請求項12に記載の搬送部材。
  14. 前記第1部分と前記第2部分との間に配置され且つ前記第1方向を長手方向として延びる板状の第5部分をさらに含み、
    前記第5部分は、前記第3方向と異なる方向に積層された紙シートで形成され、前記第5方向と反対方向に前記突出部分よりも後退している
    請求項12又は13に記載の搬送部材。
  15. 前記第1部分及び前記第2部分はそれぞれ、前記器具受入部の壁面を形成する
    請求項1~14のいずれか一項に記載の搬送部材。
  16. 請求項1~15のいずれか一項に記載される少なくとも2つの搬送部材を含み、
    前記少なくとも2つの搬送部材は1つの前記ロボット関連機器を一緒に保持するように構成される
    搬送スキッド。
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