JP2022161057A - 均平制御方法および農作業システム - Google Patents

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倫子 中村
Tomoko Nakamura
正志 蜂谷
Masashi Hachitani
明道 岩田
Akimichi Iwata
博康 石田
Hiroyasu Ishida
大 上原
Masaru Uehara
昌太郎 岡本
Shotaro Okamoto
真矢 松岡
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Abstract

【課題】顧客が均平作業機の基準位置および目標位置を自由に設定して、顧客の要望に合った均平作業を実現する。【解決手段】均平制御方法は、作業車両によって牽引される均平作業機の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定工程と、均平作業機の均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定工程と、加速度センサによる前記均平作業機の加速度の検出結果に基づいて、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記均平高さ方向の変位を求め、前記均平作業機が前記目標位置に近づくように、前記変位に基づいて前記均平作業機を昇降させる昇降制御工程と、を含む。【選択図】図9

Description

本発明は、均平制御方法および農作業システムに関する。
従来、トラクタなどの作業車両に牽引されるロータリー耕耘機において、リヤカバーまたは均平板のセンシングによる耕深制御が行われている(例えば特許文献1参照)。また、レーザーレベラを用いた均平作業機も提案されている(例えば特許文献2参照)。さらに、作業機に振動検出装置を取り付け、振動検出装置によって検出された振動値の情報を、作業車両を介してサーバに送信し、サーバで振動マップを生成するシステムも提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2009-082042号公報 特開2016-000004号公報 特開2019-121010号公報
均平作業機を作業車両によって牽引して圃場を均平する際に、均平高さ方向(上下方向)のどの位置を基準にして、均平作業機をどの高さに位置させて均平作業を行うかは、顧客(例えば作業車両を運転する作業者、圃場の管理者)ごとに判断される。従来、均平作業機の均平高さ方向の基準位置および目標位置を自由に設定して均平作業を実施させる技術は提案されておらず、顧客の要望に合った均平作業を実現することができなかった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、顧客が均平作業機の基準位置および目標位置を自由に設定して、顧客の要望に合った均平作業を実現することができる(均平作業機の)均平制御方法および農作業システムを提供することにある。
本発明の一側面に係る均平制御方法は、作業車両によって牽引される均平作業機の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定工程と、前記均平作業機の前記均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定工程と、加速度センサによる前記均平作業機の加速度の検出結果に基づいて、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記均平高さ方向の変位を求め、前記均平作業機が前記目標位置に近づくように、前記変位に基づいて前記均平作業機を昇降させる昇降制御工程と、を含む。
本発明の他の側面に係る農作業システムは、均平作業機と、前記均平作業機を牽引する作業車両と、前記作業車両に対して前記均平作業機を昇降させる昇降装置と、前記均平作業機の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定部と、前記均平作業機の前記均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定部と、前記均平作業機の加速度を検出する加速度センサと、前記昇降装置を制御する昇降制御部と、を備え、前記昇降制御部は、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記均平高さ方向の変位を求め、前記均平作業機が前記目標位置に近づくように、前記変位に基づいて前記昇降装置を制御して前記均平作業機を昇降させる。
上記の構成によれば、顧客が均平作業機の基準位置および目標位置を自由に設定して、顧客の要望に合った均平作業を実現することができる。
本発明の実施の一形態に係る農作業システムに用いられる作業車両および均平作業機の概略の構成を示す側面図である。 上記作業車両に対する上記均平作業機の昇降制御に関する構成を示す説明図である。 上記農作業システムの概略の構成を示す説明図である。 上記均平作業機の均平高さ方向の変位を求める際の処理の流れを示すフローチャートである。 上記均平作業機の基準位置と耕耘爪との位置関係の一例を示す説明図である。 上記位置関係の他の例を示す説明図である。 圃場マップの一例を模式的に示す説明図である。 上記圃場マップを取得する際の処理の流れを示すフローチャートである。 均平作業時の処理の流れを示すフローチャートである。 上記圃場マップを取得する際の他の処理の流れを示すフローチャートである。 上記作業車両の走行経路と、領域特定部によって特定される高位置領域および低位置領域の例を模式的に示す説明図である。 経路生成部が生成する均平作業機の進行経路の一例を示す説明図である。 上記圃場マップを取得する際のさらに他の処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔1.作業車両および均平作業機の概要〕
図1は、本実施形態の農作業システム1に用いられる作業車両2および均平作業機3の概略の構成を示す側面図である。図2は、作業車両2に対する均平作業機3の昇降制御に関する構成を示す説明図である。作業車両2は、例えばトラクタで構成されており、均平作業機3を牽引する。均平作業機3は、例えばロータリー式耕耘機で構成されている。均平作業機3は、作業車両2の機体後部に装着装置4を介して装着される。このように、本実施形態の農作業システム1は、均平作業機3を牽引する作業車両2と、その均平作業機3と、を備える。
なお、本明細書では、方向を以下のように定義する。まず、作業車両2が均平作業機3を牽引して進行する方向を前とし、その逆方向を後とする。また、作業車両2の進行方向に向かって右側を右とし、左側を左とする。そして、作業車両2の前後方向および左右方向に垂直な方向を上下方向とする。このとき、重力方向を下とし、その反対側を上とする。なお、後述する均平高さ方向は、上下方向に対応する。
作業車両2の機体前部には、エンジン5等を内蔵したボンネット6が配置される。ボンネット6の下方には、前輪FWが配置される。ボンネット6の後方には、キャビン7が配置される。キャビン7内には、ステアリングハンドル10が設けられる。ステアリングハンドル10の後方には、シート11が配置される。シート11の下方には、後輪RWが配置される。シート11の近傍には、操作手段が配置される。操作手段は、耕深設定ダイヤルD(図2参照)、主変速レバー、副変速レバー、PTO変速レバー、ポジションレバー等を含む。
エンジン5の後部には、クラッチハウジングが設けられ、クラッチハウジングの後部には、ミッションケース9が設けられる。エンジン5からの動力は、クラッチハウジング内のクラッチ、およびミッションケース9内のシャフトおよびギア等を介して、後輪RWに伝達されるとともに、ミッションケース9より前方に突出した前輪駆動軸(図示せず)等を介して前輪FWに伝達される。これにより、後輪RWおよび前輪FWが駆動される。また、エンジン5からの動力は、ミッションケース9の後端から突出したPTO軸15にも伝達される。PTO軸15は、均平作業機3と伝動軸16を介して連結される。これにより、エンジン5からの動力は、PTO軸15および伝動軸16を介して均平作業機3に伝達される。
作業車両2の機体後部に配置される装着装置4は、3点リンク機構を有する。すなわち、装着装置4は、トップリンク21と、左右のロアリンク22と、左右のリフトアーム23と、左右のリフトロッド24等を含む。リフトロッド24の上端は、リフトアーム23の後端に回転自在に連結される。リフトロッド24の下端は、ロアリンク22の前後中途部に回転自在に連結される。トップリンク21の前端部は、油圧ケース25(ミッションケース9であってもよい)の後部に取り付けられるトップリンクヒンジ31に回転自在に連結される。そして、トップリンク21およびロアリンク22の後部に、均平作業機3が装着される。
均平作業機3は、左右方向に伸びる、回転可能な耕耘爪軸35を有する。耕耘爪軸35には、複数の耕耘爪36が放射状に着脱可能に取り付けられる。
均平作業機3は、耕耘上面カバー37と、左右耕耘サイドカバー38と、耕耘リヤカバー39と、を有する。耕耘上面カバー37は、耕耘爪36の回転軌跡の上方を覆うように配置される。左右耕耘サイドカバー38は、耕耘爪36の回転軌跡の左右側方を覆うように配置される。耕耘リヤカバー39は、耕耘爪36の回転軌跡の後方を覆うように、耕耘上面カバー37に対して回動可能に配置される。耕耘リヤカバー39の回動角は、リヤカバーセンサ39a(図2参照)によって検出される。リヤカバーセンサ39aは、例えばポテンショメータで構成される。
耕耘リヤカバー39は、図示しない付勢部材により、地表面と接する方向に付勢されており、耕耘された土で支持される。作業車両2の走行による耕耘リヤカバー39の移動により、耕土表面が均平される。
上記したリフトアーム23は、ミッションケース9上に載置される油圧ケース25より突出して配置される。油圧ケース25の内部には、図2に示すように、油圧アクチュエータとしてのリフトシリンダ28が設けられる。油圧ケース25の近傍には、油圧コントロールバルブとしての電磁バルブ27が配置される。電磁バルブ27の作動により、リフトシリンダ28への圧油の供給が制御される。これにより、リフトシリンダ28の駆動が制御される。
電磁バルブ27は、コントローラ20からの駆動信号に基づいて作動する。コントローラ20は、耕深設定ダイヤルDと接続され、耕深設定ダイヤルDの操作による操作信号(設定値)がコントローラ20に入力される。また、コントローラ20は、均平作業機3のリヤカバーセンサ39aと接続されており、リヤカバーセンサ39aからのフィードバック信号がコントローラ20に入力される。
本実施形態では、均平作業機3の耕深が、耕深設定ダイヤルDによって設定された値に近づくするように、深さ制御(耕深制御)が行われる。具体的には、均平作業機3の耕耘リヤカバー39の回動角がリヤカバーセンサ39aによって検出される。コントローラ20は、耕深設定ダイヤルDによって設定された値と、リヤカバーセンサ39aでの検出結果とに基づき、電磁バルブ27を制御してリフトシリンダ28を駆動させ、リフトアーム軸29を中心にリフトアーム23を回動させる。これにより、リフトアーム23のリフト角が変化し、均平作業機3が昇降する。
例えば、耕耘爪36が地中の深くまで刺さっている場合(耕深が深い場合)、耕耘爪36による土の掻き上げ量が多くなるため、耕耘後の土で支持される耕耘リヤカバー39の回動角は大きくなる。この場合、コントローラ20は、均平作業機3が上昇するように、電磁バルブ27を制御してリフトシリンダ28を駆動させる。一方、耕耘爪36が地表の近くに刺さっている場合(耕深が浅い場合)、耕耘爪36による土の掻き上げ量が少なくなるため、耕耘後の土で支持される耕耘リヤカバー39の回動角は小さくなる。この場合、コントローラ20は、均平作業機3が下降するように、電磁バルブ27を制御してリフトシリンダ28を駆動させる。このような均平作業機3の昇降動作により、均平作業機の耕深を、耕深設定ダイヤルDによって設定された値に近づけることができる。
以上のことから、電磁バルブ27、リフトシリンダ28および装着装置4は、作業車両2に対して均平作業機3を昇降させる昇降装置40を構成していると言える。すなわち、本実施形態の農作業システム1は、作業車両2に対して均平作業機3を昇降させる昇降装置40を備える。また、コントローラ20は、昇降装置40に含まれる電磁バルブ27を制御することから、農作業システム1は、昇降装置40を制御する昇降制御部としてのコントローラ20を備えると言える。
〔2.農作業システム〕
図3は、本実施形態の農作業システム1の概略の構成を示す説明図である。農作業システム1は、上述した作業車両2および均平作業機3に加えて、管理サーバ400と、外部端末500と、を備える。作業車両2、管理サーバ400および外部端末500は、通信回線NWを介して相互に通信可能に接続される。通信回線NWは、例えば無線LAN(Local Area Network)で構成される。また、作業車両2と均平作業機3とは、近距離無線通信によって通信可能に接続される。なお、均平作業機3は、通信回線NWを介して、作業車両2、管理サーバ400および外部端末500と通信可能に接続されてもよい。図3に基づき、まず、上記した均平作業機3および作業車両2について説明を補足し、続いて、管理サーバ400および外部端末500について説明する。
(2-1.均平作業機についての補足)
均平作業機3は、センサユニット300をさらに備える。センサユニット300は、加速度センサ301と、演算部302と、通信部303と、を有する。なお、センサユニット300は、均平作業機3に予め内蔵されていてもよいし、均平作業機3に後付けで設置されてもよい。
加速度センサ301は、均平作業機3の耕耘作業時の振動に伴って変化する加速度を検出する。演算部302は、加速度センサ301から出力される信号(加速度情報)に含まれるノイズ成分を、ローパスフィルタによるフィルタ処理によって除去し、得られた信号から、均平作業機3の上下方向(均平高さ方向)の変位を演算する。より具体的には、演算部302は、ノイズ除去後の信号に含まれる加速度を2階積分することにより、均平作業機3の上記変位を求める。
通信部303は、作業車両2と無線通信するためのインターフェースであり、作業機側通信部を構成する。通信部303は、センサユニット300または均平作業機3に固有の識別情報を格納するRFID(Radio Frequency Identification)タグを含む。作業車両2が通信部303と無線通信を行うことにより、通信部303のRFIDタグに格納された識別情報が読み取られる。これにより、作業車両2は、センサユニット300の存在を認識することができるとともに、センサユニット300を備える均平作業機3が均平用の作業機(耕耘機)であるか否かを認識することができる。作業車両2は、通信部303を介して、演算部302によって求められた上記変位の情報のみならず、加速度センサ301で検出された加速度の値そのものを取得することもできる。
このように、本実施形態の農作業システム1は、均平作業機3の加速度を検出する加速度センサ301を備える。
(2-2.作業車両についての補足)
作業車両2は、上述したコントローラ20等に加えて、通信部201と、基準位置設定部202と、目標位置設定部203と、位置検出部204と、マップ表示部205と、をさらに備える。
通信部201は、均平作業機3、管理サーバ400および外部端末500と無線通信するためのインターフェースであり、作業車両側通信部を構成する。通信部201は、均平作業機3の通信部301と無線通信を行うことにより、RFIDタグに含まれる情報を読み取ることができる。
基準位置設定部202は、均平作業機3の均平高さ方向の基準位置を設定するための操作部であり、キャビン7(図1参照)内に配置される。基準位置設定部202は、例えば液晶表示装置上に設置されるタッチパネルで構成されるが、機械式の押圧ボタン(上方向設定用、下方向設定用)、ダイヤルなどで構成されてもよい。作業車両2を運転する作業者は、基準位置設定部202を操作することにより、上記基準位置を自由に設定することができる。例えば、作業者は、基準位置設定部202を操作することにより、圃場内の任意の位置(緯度および経度によって定まる座標位置)で、均平作業機3の耕耘爪36が地面と接する状態を基準位置に設定することもできるし、耕耘爪36の先端が地面に刺さっている状態を基準位置に設定することもできる。なお、本実施形態において、均平高さ方向の基準位置は、標高または海抜で規定される値に対応する。
このように、本実施形態の農作業システム1は、均平作業機3の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定部202を備える。
目標位置設定部203は、均平作業機3の均平高さ方向の目標位置を設定するための操作部であり、キャビン7(図1参照)内に配置される。目標位置設定部203は、例えば基準位置設定部202と同じタッチパネルで構成される。ただし、基準位置設定部202と目標位置設定部203とは、タッチパネル上での操作位置(入力位置)が異なる。なお、目標位置設定部203は、基準位置設定部202と同様に、機械式の押圧ボタン(上方向設定用、下方向設定用)、ダイヤルなどで構成されてもよい。作業車両2を運転する作業者は、目標位置設定部203を操作することにより、均平作業機3の目標位置を自由に設定することができる。例えば、「基準位置に対して-10cm」のように目標位置を設定することができる。
このように、本実施形態の農作業システム1は、均平作業機3の均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定部203を備える。
位置検出部204は、圃場内での作業車両2の位置を検出する。なお、作業車両2には、均平作業機3が装着されて一体化されるため、圃場のように広大な場所では、作業車両2の位置は均平作業機3の位置とほぼ同一視することができる。すなわち、位置検出部204は、圃場内での作業車両2の位置を均平作業機3の位置として検出する。したがって、本実施形態の農作業システム1は、圃場内での均平作業機3の位置を検出する位置検出部204を備えると言える。
位置検出部204は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System;全球測位衛星システム)を構成する測位衛星からの信号をアンテナで受信し、受信した信号に基づいて作業車両2の位置情報(経度情報、緯度情報)を算出することにより、作業車両2および均平作業機3の位置を検出することができる。
マップ表示部205は、管理サーバ400から作業車両2に送信される圃場マップ(詳細は後述する)を表示する。このようなマップ表示部205は、例えばキャビン7に配置される液晶表示装置で構成される。本実施形態では、マップ表示部205は、基準位置設定部202として機能するタッチパネルが設置される液晶表示装置と同一の装置で構成されるが、別々の装置で構成されてもよい。このように、本実施形態の農作業システム1は、圃場マップを表示するマップ表示部205を備える。
本実施形態では、作業車両2のコントローラ20(昇降制御部)が、均平作業機3の加速度センサ301の検出結果に基づいて、基準位置に対する均平作業機の均平高さ方向の変位を求める。具体的には、コントローラ20は、以下のようにして均平高さ方向の変位を求める。なお、ここでは、上記した基準位置設定部202によって、均平作業機3の均平高さ方向の基準位置が予め設定されているとする。
図4は、均平高さ方向の変位を求める際の処理の流れを示すフローチャートである。均平作業機3の加速度センサ301により、耕耘時の均平作業機3の加速度が検出されると(S1)、演算部302がフィルタ処理を行って、検出された加速度の情報に含まれるノイズ成分を除去する(S2)。その後、演算部302は、得られた加速度の情報を2階積分して、均平高さ方向の変位を算出する(S3)。ただし、S3で算出される変位は、例えば耕耘爪36の最下端が地表面に接する位置からの均平作業機3の変位であり、任意に設定された基準位置に対する均平作業機3の変位であるか否かは不明である。
S3で算出された変位の情報は、通信部303を介して作業車両2に送信される(S4)。作業車両2のコントローラ20は、均平作業機3から送信された変位の情報と、基準位置設定部202によって予め設定されている均平高さ方向の基準位置の情報とに基づいて、均平作業機3の上記基準位置からの均平高さ方向の変位を求める(S5)。具体的な演算手法は、以下の通りである。なお、S1で加速度センサ301によって検出された加速度の情報そのものが均平作業機3から作業車両2に送信されたとき、コントローラ20は、S2、S3およびS5の処理を併せて行ってもよい。
図5は、均平作業機3の基準位置および目標位置の一例を模式的に示している。図5では、基準位置設定部202により、耕耘爪36が地表面と接するときの均平作業機3の位置が基準位置として設定され、目標位置設定部203により、上記基準位置よりも下方に均平作業機3の目標位置が設定された場合を示している。また、図6は、均平作業機3の基準位置および目標位置の他の例を模式的に示している。図6では、基準位置設定部202により、耕耘爪36が地中に突き刺さっている状態での均平作業機3の位置が基準位置として設定され、目標位置設定部203により、上記基準位置よりも下方に均平作業機3の目標位置が設定された場合を示している。
均平高さ方向(上下方向)において、基準位置からの均平作業機3の変位(耕深)をD(cm)とし、地表面からの均平作業機3の変位をX(cm)とし、地表面から基準位置までの深さをC(cm)とする。
図5の例であっても、図6の例であっても、コントローラ20は、D=X-Cを演算することにより、変位Dを求めることができる。ただし、図5の例では、地表面の位置=基準位置であるため、C=0となり、結果的に、D=Xとなる。
(2-3.管理サーバについて)
図3で示した管理サーバ400は、作業車両2から送信される情報に基づいて、各種の処理を行い、必要に応じてデータを記憶する。また、管理サーバ400は、外部端末500からの要求に応じて、または定期的に、必要なデータを外部端末500に送信する。このような管理サーバ400は、通信部401と、圃場マップ作成部402と、マップ記憶部403と、作業履歴記憶部404と、領域特定部405と、経路生成部406と、を備える。なお、管理サーバ400の各部の動作は、サーバ制御部(図示せず)によって制御される。圃場マップ作成部402、領域特定部405、経路生成部406、およびサーバ制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)と呼ばれる中央演算処理装置で構成される。なお、領域特定部405および経路生成部406の詳細については後述する。
通信部401は、作業車両2および外部端末500と無線通信するためのインターフェースであり、サーバ側通信部を構成する。
圃場マップ作成部402は、圃場マップを作成する。図7は、圃場マップ作成部402が作成する圃場マップの一例を模式的に示している。圃場マップとは、圃場を複数の区域SEに分割したときに、区域SEごとに、均平作業機3の均平高さ方向の変位(図5または図6のD)の代表値を記録したマップである。ここでは、均平作業機3を(その昇降を制御して)圃場の地表面に沿って走行させたときの、上記基準位置に対する均平作業機3の変位の代表値を区域SEごとに割り当てている。したがって、上記圃場マップは、圃場の地表面の凹凸状態を、上記基準位置を基準として示した高低差マップを表しているとも言える。
上記代表値としては、ここでは、区域SEごとに得られる複数の上記変位の平均値を採用している。すなわち、圃場マップ作成部402は、区域SEごとに、複数の変位の平均値を算出する。なお、代表値は、平均値には限定されず、各区域SEにおける複数の変位の中央値であってもよいし、最小値であってもよいし、最大値であってもよい。
つまり、上記代表値は、区域SEごとに得られる複数の変位の平均値、中央値、最小値、最大値、のいずれかである。このような代表値は、演算または分布から容易に求めることができるため、圃場マップ作成部402は、圃場の区域SEごとに代表値を記録して圃場マップを作成することが容易となる。
なお、図7では、便宜的に、上記代表値を-5(基準位置から最も低い)~5(基準位置から最も高い)までの整数値に対応させて簡略化して示している。また、上記整数値は、互いの区別を容易にするために、その大きさに応じて色分けされてもよい。
図7では、圃場マップ作成部402が、作業車両2の基準位置設定部202によって均平高さ方向の基準位置が設定された区域Srを基準とし、基準よりも高くなる方向を正とし、基準よりも低くなる方向を負として、圃場マップを作成した例を示している。このような圃場マップは、本実施形態の農作業システム1を利用する圃場ごとに作成される。
圃場マップ作成部402が作成した圃場マップの情報は、マップ記憶部403に記憶される。マップ記憶部403は、例えばハードディスク、不揮発性メモリなどの記録媒体で構成される。マップ記憶部403に記憶された圃場マップの情報は、通信部401および通信回線NWを介して作業車両2に送信される。これにより、作業車両2のマップ表示部205は、上記圃場マップを表示して、キャビン7内の作業者に提示することが可能となる。
作業履歴記憶部404は、均平作業機3によって行った均平作業の作業履歴に関する情報を保存する。例えば、管理サーバ400は、作業車両2と通信することにより、均平作業機3が行った均平作業の日時、場所、内容(基準位置、目標位置)などの情報を取得することができる。これらの情報は、作業履歴情報として作業履歴記憶部404に記憶される。
管理サーバ400は、作業履歴記憶部404に記憶された作業履歴情報を例えば外部端末500に出力することができる。この場合、外部端末500の所有者(例えば圃場の管理者など)は、これまで行われた均平作業の状況を把握することができる。また、管理サーバ400は、作業履歴記憶部404に記憶された作業履歴を例えば作業車両2に出力することもできる。この場合、作業者は、作業履歴を参考にして、条件設定(例えば次の均平作業時の基準位置および目標位置の設定など)を行うことができる。また、作業履歴情報が作業履歴記憶部404に記憶されることにより、作業者は作業記録表を作成する必要がなくなる。つまり、作業記録表の作成時間を削減することができる。
(2-4.外部端末について)
図3で示した外部端末500は、作業車両2または管理サーバ400と通信して、情報を取得するための端末装置であり、例えば圃場の管理者が所有するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどで構成される。外部端末500は、通信部501と、端末表示部502と、操作部(図示せず)と、を備える。
通信部501は、作業車両2または管理サーバ400と通信するためのインターフェースである。端末表示部502は、例えば液晶表示装置で構成され、外部(例えば管理サーバ400)から送信された情報を表示する。上記操作部は、例えばタッチパネルで構成され、各種の指示入力を受け付ける。上記操作部は、機械式のボタンで構成されてもよく、タッチパネルとボタンとを併用して構成されてもよい。
〔3.農作業システムの処理〕
次に、農作業システム1の全体での処理の流れについて説明する。
(3-1.圃場マップ取得時)
図8は、圃場マップ(高低差マップ)を最初に取得する際の処理の流れを示すフローチャートである。なお、圃場マップが既に取得されてマップ記憶部403に記憶されている場合、本フローによる処理を省略することが可能である。
まず、作業車両2の通信部201は、均平作業機3の通信部303と無線通信を行って、均平作業機3を認識する(S11)。つまり、作業車両2の通信部201は、通信部303のRFIDタグに記憶された識別情報を読み取ることにより、作業車両2に装着された均平作業機3が均平用の作業機(例えばロータリー式耕耘機)であることを認識する。
続いて、作業者は、基準位置設定部202を操作して、均平作業機3の均平高さ方向の基準位置を設定すると(S12)、作業車両2の走行を開始させる(S13)。このとき、作業車両2のコントローラ20は、均平作業機3が圃場の地表面に沿って走行するように昇降装置40を制御する。そして、コントローラ20は、上述の手法によって、均平作業機3の基準位置に対する均平高さ方向の変位の情報(以下、変位情報とも称する)を取得する(S14)。一方、位置検出部204は、作業車両2の走行と同時に、作業車両2および均平作業機3の位置情報を検出している(S15)。S14で取得された変位情報およびS15で検出された位置情報は、通信部201および通信回線NWを介して管理サーバ400に送信される(S16)。
管理サーバ400では、圃場マップ作成部402が、位置検出部204による検出結果に基づき、圃場の中で均平作業機3が位置する区域を特定し、区域ごとに、均平作業機3の上記変位の代表値を記録した圃場マップ(図7参照)を作成する(S17)。ここでは、上記代表値は、同一区域内で得られる複数の上記変位の平均値とする。上記圃場マップは、マップ記憶部403に記憶される(S18)。
(3-2.均平作業時)
図9は、均平作業時の処理の流れを示すフローチャートである。まず、図8のS11と同様に、作業車両2の通信部201は、均平作業機3の通信部303と無線通信を行って、均平作業機3を認識する(S21)。続いて、作業車両2のコントローラ20は、管理サーバ400に対して、圃場マップの出力を要求する制御信号を送信する(S22)。管理サーバ400は、上記制御信号に基づき、該当する圃場の圃場マップをマップ記憶部403から抽出し、作業車両2に送信する(S23)。作業車両2は上記圃場マップを受信すると、コントローラ20はマップ表示部205において上記圃場マップを表示させる(S24)。
なお、管理サーバ400に対する圃場マップの出力要求は、外部端末500の操作部を操作することによって行ってもよい。また、上記圃場マップは、管理サーバ400から外部端末500に送信され、端末表示部502で表示されてもよい。
続いて、作業者は、作業車両2のマップ表示部205、または外部端末500の端末表示部502に表示された圃場マップを見ながら、基準位置設定部202を操作して、均平作業機3の均平高さ方向の基準位置を設定し(S25)、続いて、目標位置設定部203を操作して、基準位置に対する均平作業機3の目標位置(例えば-10cm)を設定する(S26)。その後、作業車両2を走行させて、均平作業機3による均平作業を開始させると(S27)、作業車両2のコントローラ20は、図4のS1~S5と同じ手順により、均平作業機3の基準位置に対する変位を求め、均平作業機3が目標位置に近づくように(究極的には一致するように)、上記変位に基づいて昇降装置40を制御して均平作業機3を昇降させる(S28)。例えば、コントローラ20は、S1~S5と同じ手順によって求めた変位が、基準位置から目標位置までの変位に近づくように、昇降装置40を制御して、均平作業機3を昇降させる。
位置検出部204は、作業車両2の走行と同時に、作業車両2および均平作業機3の位置情報を検出している(S29)。S28で取得された均平作業機の変位の情報およびS29で検出された位置情報は、通信部201および通信回線NWを介して管理サーバ400に送信される(S30)。
管理サーバ400では、圃場マップ作成部402が、S17と同様の手法で、圃場マップを作成する(S31)。作成された圃場マップは、マップ記憶部403に記憶される(S32)。なお、マップ記憶部403は、最初に記憶した圃場マップに、均平作業時に取得した圃場マップを上書きして記憶してもよいし、上書きせずにそれぞれのマップを記憶してもよい。作業車両2との通信によって取得される均平作業機3の作業履歴情報は、作業履歴記憶部404に記憶される(S33)。
以上のように、本実施形態の均平制御方法は、作業車両2によって牽引される均平作業機3の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定工程(S25)と、均平作業機3の均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定工程(S26)と、加速度センサ301による均平作業機3の加速度の検出結果に基づいて、基準位置に対する均平作業機3の均平高さ方向の変位を求め、均平作業機3が目標位置に近づくように、上記変位に基づいて均平作業機3を昇降させる昇降制御工程(S28)と、を含む。また、本実施形態の農作業システム1において、昇降制御部としてのコントローラ20は、加速度センサ301の検出結果に基づいて、基準位置に対する均平作業機3の均平高さ方向の変位を求め、均平作業機3が目標位置に近づくように、上記変位に基づいて昇降装置40を制御して均平作業機3を昇降させる(S1~S5、S25~S28)。
これにより、作業者または圃場の管理者などの顧客は、均平作業機3の基準位置および目標位置を自由に設定して、均平作業機3に均平作業を実施させることができる。これにより、顧客の要望に合った均平作業を実現することができる。
例えば、顧客は、圃場内で傾斜した地表面の最上部と最下部との中間の位置で、耕耘爪36が地表面と接する位置を基準位置に設定するとともに、基準位置から10cm低い位置を目標位置に設定し、上記目標位置に均平作業機3を位置させたときの均平高さで圃場全体が均されるように、均平作業機3に均平作業を実施させることができる。また、顧客は、上記中間の位置と最上部との間の位置で、耕耘爪36が地表面と接する位置を基準位置に設定するとともに、上記基準位置から5cm低い位置を目標位置に設定し、上記目標位置に均平作業機3を位置させたときの均平高さで圃場全体が均されるように、均平作業機3に均平作業を実施させることができる。このように、顧客は、基準位置および目標位置を自由に設定して、顧客の要望に合った均平作業を実施させることができる。
本実施形態の均平制御方法は、圃場内での均平作業機3の位置を検出する位置検出工程(S15)と、上記位置の検出結果に基づき、圃場を構成する複数の区域のうちで均平作業機3が位置する区域を特定するとともに、均平作業機3を圃場の地表面に沿って走行させたときの、基準位置に対する均平作業機の変位の代表値を区域ごとに割り当てた圃場マップを作成する圃場マップ作成工程(S17)と、上記圃場マップを表示するマップ表示工程(S24)と、を含む。また、農作業システム1は、圃場マップ作成部402を備える。圃場マップ作成部402は、位置検出部204による検出結果に基づき、圃場を構成する複数の区域のうちで均平作業機3が位置する区域を特定するとともに、均平作業機3を圃場の地表面に沿って走行させたときの、基準位置に対する均平作業機3の上記変位の代表値を区域ごとに割り当てた圃場マップを作成する(図7参照)。上記の圃場マップは、マップ表示部205に表示される。
例えば、均平作業機3による均平作業の前に、圃場マップを作成してマップ表示部205に表示させることにより、顧客は、表示された圃場マップに基づいて、地表面の凹凸状態(高低差)を認識することができる。これにより、その後、均平作業機3によって均平作業を行う際に、上記凹凸状態に基づいて、基準位置および目標位置を再度設定し直して均平作業を実施させることが可能となる。
〔4.領域特定部について〕
次に、図3で示した管理サーバ400の領域特定部405の詳細について説明する。
本実施形態の農作業システム1は、領域特定部405を備える。領域特定部405は、圃場マップ作成部402が作成した圃場マップにおける区域SEごとの均平作業機3の均平高さ方向の変位の代表値に基づいて、圃場において相対的に高い区域SEを含む高位置領域と、相対的に低い区域SEを含む低位置領域とを特定する。例えば、領域特定部405は、図7で示した圃場マップ(高低差マップ)において、代表値のレベル0を基準として、レベル0以上の区域SEを高位置領域とし、レベル0未満の区域SEを低位置領域として特定することができる。
図10は、圃場マップを取得する際の他の処理の流れを示すフローチャートである。上記した領域特定部405による高位置領域および低位置領域の特定は、例えばS17で圃場マップを作成した後、S17-1の工程で行われる。
高位置領域および低位置領域をより精度よく特定するために、図11に示すように、圃場内で作業車両2を縦横無尽に走行させ(均平作業機3を地表面に沿って縦横無尽に走行させ)、圃場マップの同一区域SEで重複して取得される複数の代表値を平均化してもよい。この場合、領域特定部405は、代表値の平均のレベルが0以上の区域SEを高位置領域HRとして特定し、代表値の平均のレベルが0未満の区域SEを低位置領域LRとして特定することができる。なお、図11における四角形ABCDは、平面視での圃場の形状を模式的に示している。
領域特定部405が圃場マップにおいて高位置領域HRと低位置領域LRとを特定した場合、上述したS23において、高位置領域HRおよび低位置領域LRの情報が圃場マップとともに、管理サーバ400から作業車両2に送信されてもよい。この場合、S24において、マップ表示部205は、圃場マップを表示する際に、高位置領域HRと低位置領域LRとを区別して表示してもよい。例えば、マップ表示部205は、色分け、ハッチングの種類を異ならせる、などにより、高位置領域HRと低位置領域LRとを区別して表示することができる。つまり、本実施形態の均平制御方法は、圃場マップにおける区域SEごとの変位の代表値に基づいて、圃場において相対的に高い区域を含む高位置領域HRと、相対的に低い区域を含む低位置領域LRとを特定する領域特定工程(S17-1)をさらに含み、マップ表示工程(S24)では、高位置領域HRと低位置領域LRとを区別して表示してもよい。
このように、マップ表示部205が、圃場マップにおいて高位置領域HRと低位置領域LRとを区別して表示することにより、作業者は、表示された圃場マップに基づいて、均平作業機3の進行方向を決めて、均平作業機3による均平作業を効率よく行うことができる。例えば、高位置領域HRから低位置領域LRに向かう一方向(図11の辺ADから辺BCに向かう方向)、および低位置領域LRから高位置領域HRに向かう逆方向(図11の辺BCから辺ADに向かう方向)に均平作業機3を進行させるとともに、上記一方向においては土の引きずりが多くなり、上記逆方向においては土の引きずりが少なくなるように昇降装置40によって均平作業機3を昇降させる制御を行うことができる。これにより、均平作業を短時間で効率よく行うことができる。
以上では、領域特定部405は、代表値の(平均の)レベル0を基準として高位置領域HRと低位置領域LRとを特定しているが、均平高さ方向の位置が相対的に異なる領域を少なくとも2つ特定できればよく、2つの領域を分ける閾値はレベル0には限定されない。例えば、領域特定部405は、代表値の(平均の)レベルが2以上の区域SEを高位置領域HRとして特定し、代表値の(平均の)レベルが-2以下の区域SEを低位置領域LRとして特定してもよい。
なお、マップ記憶部403に、過去(例えば1年前)に取得した圃場マップが記憶されている場合、領域特定部405は過去の上記圃場マップに記録された代表値に基づき、高位置領域HRおよび低位置領域LRを特定してもよい。
〔5.経路生成部について〕
管理サーバ400の経路生成部406は、領域特定部405による高位置領域HRおよび低位置領域LRの特定に基づいて、均平作業機3の進行経路を生成する。より具体的には、図12に示すように、経路生成部406は、高位置領域HRから低位置領域LRに向かう方向(図12の辺ADから辺BCに向かう方向)、および低位置領域LRから高位置領域HRに向かう方向(図12の辺BCから辺ADに向かう方向)をそれぞれ進行方向とする経路を進行経路として生成する(図12において、進行経路を黒矢印で示す)。
図13は、圃場マップを取得する際のさらに他の処理の流れを示すフローチャートである。上記した経路生成部406による進行経路の生成は、S17-1で高位置領域HRおよび低位置領域LRが特定された後、S17-2の工程で行われる。
上述したS23において、高位置領域HRおよび低位置領域LRの情報、進行経路の情報が圃場マップとともに、管理サーバ400から作業車両2に送信されると、S24において、マップ表示部205は、経路生成部406によって生成された進行経路をさらに表示してもよい。つまり、本実施形態の均平制御方法は、領域特定部405による高位置領域HRおよび低位置領域LRの特定に基づいて、均平作業機3の進行経路を生成する経路生成工程(S17-2)をさらに含み、経路生成工程では、高位置領域HRから低位置領域LRに向かう方向、および低位置領域LRから高位置領域HRに向かう方向をそれぞれ進行方向とする経路を上記進行経路として生成し、マップ表示工程(S24)では、上記進行経路をさらに表示してもよい。
図12で示した進行経路が圃場マップとともにマップ表示部205によって表示されることにより、作業者はマップ表示部205を見て、均平作業機3を進行させる経路を容易に認識することができる。そして、表示された進行経路に沿って作業車両2および均平作業機3を走行させて、均平作業を効率よく行うことができる。また、作業者自身が均平作業機3の進行経路を考える必要がなく、進行経路を考える余計な手間を省くことができる。このような経路生成部406による進行経路の自動生成は、均平作業機3を無人で走行させて自動均平作業を行う場合に特に有効となる。
〔6.その他〕
なお、農作業システム1において、作業車両2、均平作業機3、管理サーバ400、の相互の間で、構成を適宜変更することも可能である。例えば、均平作業機3の一部の機能(例えば演算部302の機能)を作業車両2に持たせること、管理サーバ400の機能(例えば圃場マップ作成部402、領域特定部405、経路生成部406の機能)を作業車両2または外部端末500に持たせること、などは可能である。
なお、本実施形態では、均平作業機3として、ロータリー式耕耘機を例に挙げて説明したが、これに限定されるわけではない。均平作業機3は、例えばハロー、代かき機などであってもよく、この場合でも、本実施形態の農作業システム1に適用することは可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で拡張または変更して実施することができる。
本発明は、ロータリー式耕耘機などの均平作業機を用いて均平作業を行うシステムに利用可能である。
1 農作業システム
2 作業車両
3 均平作業機
20 コントローラ(昇降制御部)
40 昇降装置
202 基準位置設定部
203 目標位置設定部
204 位置検出部
205 マップ表示部
301 加速度センサ
402 圃場マップ作成部
405 領域特定部
406 経路生成部
HR 高位置領域
LR 低位置領域

Claims (10)

  1. 作業車両によって牽引される均平作業機の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定工程と、
    前記均平作業機の前記均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定工程と、
    加速度センサによる前記均平作業機の加速度の検出結果に基づいて、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記均平高さ方向の変位を求め、前記均平作業機が前記目標位置に近づくように、前記変位に基づいて前記均平作業機を昇降させる昇降制御工程と、を含む、均平制御方法。
  2. 圃場内での前記均平作業機の位置を検出する位置検出工程と、
    前記位置の検出結果に基づき、前記圃場を構成する複数の区域のうちで前記均平作業機が位置する区域を特定するとともに、前記均平作業機を前記圃場の地表面に沿って走行させたときの、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記変位の代表値を前記区域ごとに割り当てた圃場マップを作成する圃場マップ作成工程と、
    前記圃場マップを表示するマップ表示工程と、をさらに含む、請求項1に記載の均平制御方法。
  3. 前記圃場マップにおける前記区域ごとの前記変位の代表値に基づいて、前記圃場において相対的に高い区域を含む高位置領域と、相対的に低い区域を含む低位置領域とを特定する領域特定工程をさらに含み、
    前記マップ表示工程では、前記高位置領域と前記低位置領域とを区別して表示する、請求項2に記載の均平制御方法。
  4. 前記領域特定部による前記高位置領域および前記低位置領域の特定に基づいて、前記均平作業機の進行経路を生成する経路生成工程をさらに含み、
    前記経路生成工程では、前記高位置領域から前記低位置領域に向かう方向、および前記低位置領域から前記高位置領域に向かう方向をそれぞれ進行方向とする経路を前記進行経路として生成し、
    前記マップ表示工程では、前記進行経路をさらに表示する、請求項3に記載の均平制御方法。
  5. 前記代表値は、前記区域ごとに得られる複数の前記変位の平均値、中央値、最小値、最大値、のいずれかである、請求項2から4のいずれかに記載の均平制御方法。
  6. 均平作業機と、
    前記均平作業機を牽引する作業車両と、
    前記作業車両に対して前記均平作業機を昇降させる昇降装置と、
    前記均平作業機の均平高さ方向の基準位置を設定する基準位置設定部と、
    前記均平作業機の前記均平高さ方向の目標位置を設定する目標位置設定部と、
    前記均平作業機の加速度を検出する加速度センサと、
    前記昇降装置を制御する昇降制御部と、を備え、
    前記昇降制御部は、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記均平高さ方向の変位を求め、前記均平作業機が前記目標位置に近づくように、前記変位に基づいて前記昇降装置を制御して前記均平作業機を昇降させる、農作業システム。
  7. 圃場内での前記均平作業機の位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部による検出結果に基づき、前記圃場を構成する複数の区域のうちで前記均平作業機が位置する区域を特定するとともに、前記均平作業機を前記圃場の地表面に沿って走行させたときの、前記基準位置に対する前記均平作業機の前記変位の代表値を前記区域ごとに割り当てた圃場マップを作成する圃場マップ作成部と、
    前記圃場マップを表示するマップ表示部と、を備える、請求項6に記載の農作業システム。
  8. 前記圃場マップにおける前記区域ごとの前記変位の代表値に基づいて、前記圃場において相対的に高い区域を含む高位置領域と、相対的に低い区域を含む低位置領域とを特定する領域特定部をさらに備え、
    前記マップ表示部は、前記高位置領域と前記低位置領域とを区別して表示する、請求項7に記載の農作業システム。
  9. 前記領域特定部による前記高位置領域および前記低位置領域の特定に基づいて、前記均平作業機の進行経路を生成する経路生成部をさらに備え、
    前記経路生成部は、前記高位置領域から前記低位置領域に向かう方向、および前記低位置領域から前記高位置領域に向かう方向をそれぞれ進行方向とする経路を前記進行経路として生成し、
    前記マップ表示部は、前記経路生成部によって生成された前記進行経路をさらに表示する、請求項8に記載の農作業システム。
  10. 前記代表値は、前記区域ごとに得られる複数の前記変位の平均値、中央値、最小値、最大値、のいずれかである、請求項7から9のいずれかに記載の農作業システム。
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