JP2022159982A - デバイス - Google Patents

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JP2022159982A
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真慈 上田
Shinji Ueda
徹 橋口
Toru Hashiguchi
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Abstract

【課題】薄型化可能な新たな構造を有するデバイスを提供すること。【解決手段】デバイス10は、第1封止部材20と第2封止部材30と第1回路部材40と第2回路部材50とを備えている。第1封止部材20は、フィルムからなる第1フィルム22をベースとして備えており、且つ、導電体からなる導通部266を備えている。デバイス10には、密封空間18が形成されている。密封空間18は、第1封止部材20及び第2封止部材30によって囲まれており、デバイス10の外部から遮断されている。第1回路部材40及び第2回路部材50は、密封空間18の内部に封じられている。第1回路部材40の第1接点48と第2回路部材50の第2接点58とは、互いに押し付けられて接触している。第2回路部材50は、接続電極59を備えている。導通部266は、密封空間18の内部において接続電極59と接触しており、且つ、デバイス10の外部に露出している。【選択図】図5

Description

本発明は、フィルムによって封じられた回路部材を備えるデバイスに関する。
例えば、特許文献1には、薄型化可能なデバイスが開示されている。
図17を参照すると、特許文献1には、半導体チップ内蔵モジュール(デバイス)90が開示されている。デバイス90は、熱硬化性樹脂組成物(封止樹脂)92と、半導体チップ96及び配線パターン98を含む回路部材94とを備えている。封止樹脂92は、回路部材94を内部に埋設するようにして形成される。その後、封止樹脂92の表面が研磨され、これにより、デバイス90が薄型化される。
特開2001-332654号公報
回路部材を備えるデバイスについて、更なる薄型化が求められている。
そこで、本発明は、薄型化可能な新たなデバイスを提供することを目的とする。
本発明は、第1のデバイスとして、
第1封止部材と第2封止部材と第1回路部材と第2回路部材とを備えるデバイスであって、
前記第1封止部材は、フィルムからなる第1フィルムをベースとして備えており、且つ、導電体からなる導通部を備えており、
前記デバイスには、密封空間が形成されており、
前記密封空間は、前記第1封止部材及び前記第2封止部材によって囲まれており、前記デバイスの外部から遮断されており、
前記第1回路部材及び前記第2回路部材は、前記密封空間の内部に封じられており、
前記第1回路部材は、第1接点を備えており、
前記第2回路部材は、第2接点を備えており、
前記第1接点と前記第2接点とは、前記密封空間の内部において互いに押し付けられて接触しており、
前記第1回路部材及び前記第2回路部材の少なくとも一方は、接続電極を備えており、
前記導通部は、前記密封空間の内部において前記接続電極と接触しており、且つ、前記デバイスの外部に部分的に露出している
デバイスを提供する。
本発明は、第2のデバイスとして、第1のデバイスであって、
前記第1フィルムには、主開口が形成されており、
前記主開口は、前記第1フィルムを貫通しており、
前記導通部は、前記主開口を塞いでいる
デバイスを提供する。
本発明は、第3のデバイスとして、第1のデバイスであって、
前記第1封止部材は、前記第1フィルムに加えて、副部材を備えており、
前記第1フィルムには、主開口が形成されており、
前記主開口は、前記第1フィルムを貫通しており、
前記副部材は、被固着部と、前記導通部とを備えており、
前記副部材には、副開口が形成されており、
前記副開口は、前記被固着部を貫通しており、
前記導通部は、前記副開口を塞いでおり、
前記副開口の周囲に位置する前記被固着部は、全周に亘って前記第1フィルムに固着されている
デバイスを提供する。
本発明は、第4のデバイスとして、第3のデバイスであって、
前記第1フィルムは、外側面を有しており、
前記外側面は、前記密封空間の外部に位置しており、
前記副部材の前記被固着部は、前記外側面に固着されている
デバイスを提供する。
本発明は、第5のデバイスとして、第3のデバイスであって、
前記第1フィルムは、内側面を有しており、
前記内側面は、前記密封空間の内部に位置しており、
前記副部材の前記被固着部は、前記内側面に固着されている
デバイスを提供する。
本発明は、第6のデバイスとして、第3から第5までのいずれかのデバイスであって、
前記副部材の前記被固着部は、フィルムからなる
デバイスを提供する。
本発明は、第7のデバイスとして、第1から第6までのいずれかのデバイスであって、
前記第2封止部材は、フィルムからなる第2フィルムをベースとして備えている
デバイスを提供する。
本発明は、第8のデバイスとして、
第1封止部材と第2封止部材と第1回路部材と第2回路部材とを備えるデバイスであって、
前記第1封止部材は、フィルムからなる第1フィルムをベースとして備えており、且つ、導電ゲルを備えており、
前記デバイスには、密封空間が形成されており、
前記密封空間は、前記第1封止部材及び前記第2封止部材によって囲まれており、前記デバイスの外部から遮断されており、
前記第1回路部材及び前記第2回路部材は、前記密封空間の内部に封じられており、
前記第1回路部材は、第1接点を備えており、
前記第2回路部材は、第2接点を備えており、
前記第1接点と前記第2接点とは、前記密封空間の内部において互いに押し付けられて接触しており、
前記第1回路部材及び前記第2回路部材の少なくとも一方は、接続電極を備えており、
前記導電ゲルは、導通部を備えており、
前記導通部は、前記密封空間の内部において前記接続電極と接触しており、且つ、前記デバイスの外部に部分的に露出している
デバイスを提供する。
本発明のデバイスにおいて、第1封止部材及び第2封止部材は、第1回路部材及び第2回路部材(以下、単に「回路部材」という)を間に挟んで、互いに重ねられている。第1封止部材は、フィルムをベースとして形成されている。また、回路部材の夫々は、接点及び接続電極を備えていることを除いて、構造上の制約がない。即ち、本発明の回路部材は、簡易な構造を有しており、様々な材料から形成出来る。例えば、回路部材は、接点及び接続電極を有する導体パターンが形成された絶縁フィルムであってもよい。この場合、デバイス全体の厚さを極めて薄くできる。即ち、本発明によれば、薄型化可能な新たなデバイスを提供できる。
本発明の実施の形態によるデバイスを示す斜視図である。第1フィルムの隠れた主開口の輪郭、及び、第1封止部材と第2封止部材との間に形成された接触領域の境界を破線で描画している。 図1のデバイスを、第1封止部材を外した状態で示す斜視図である。第1フィルムの隠れた主開口の輪郭および接触領域の境界を破線で描画している。 図1のデバイスの第1封止部材を示す上面図である。第1フィルムの隠れた主開口の輪郭を破線で描画している。 図3の第1封止部材を示す下面図である。副部材及び空気弁の隠れた輪郭を破線で描画している。 図1のデバイスをV-V線に沿って模式的に示す断面図である。この図は、デバイスの内部構造を模式的に示すためのものであり、各部材のサイズ及び配置は、実際のサイズ及び配置と一致していない。 図1のデバイスを示す分解斜視図である。第1フィルムの一部(破線で囲んだ部分)及び第2フィルムの一部(破線で囲んだ部分)を拡大して描画している。 図6のデバイスの空気弁を示す分解斜視図である。空気弁の弁は開いている。 製造途中の図1のデバイスを示す側面図である。 製造途中の図1のデバイスをV-V線に沿って模式的に示す断面図である。この図は、デバイスの内部構造を模式的に示すためのものであり、各部材のサイズ及び配置は、実際のサイズ及び配置と一致していない。真空引き用の器具の側面を描画している。 図5のデバイスの変形例を示す断面図である。この図は、デバイスの内部構造を模式的に示すためのものであり、各部材のサイズ及び配置は、実際のサイズ及び配置と一致していない。 図5のデバイスの別の変形例を示す断面図である。この図は、デバイスの内部構造を模式的に示すためのものであり、各部材のサイズ及び配置は、実際のサイズ及び配置と一致していない。 図11のデバイスの第1封止部材を示す上面図である。副部材の隠れた輪郭を破線で描画している。 図12の第1封止部材を示す下面図である。第1フィルムの隠れた主開口の輪郭および空気弁の隠れた輪郭を破線で描画している。 図1のデバイスの変形例を示す斜視図である。第1封止部材と第2封止部材との間に形成された接触領域の境界を破線で描画している。 図14のデバイスをXV-XV線に沿って模式的に示す断面図である。この図は、デバイスの内部構造を模式的に示すためのものであり、各部材のサイズ及び配置は、実際のサイズ及び配置と一致していない。 図1のデバイスの別の変形例を示す斜視図である。第1フィルムの隠れた主開口の輪郭、及び、第1封止部材と第2封止部材との間に形成された接触領域の境界を破線で描画している。 特許文献1のデバイスを示す断面図である。
図1を参照すると、本発明の実施の形態によるデバイス10は、独立した電子機器である。より具体的には、デバイス10は、他の電子機器(図示せず)に物理的に取り付けることなく、単独で動作可能である。例えば、デバイス10は、対象者の心臓付近に貼付することで、対象者の心電を測定し、測定結果を他の電子機器に送信する。即ち、デバイス10は、心電等の生体情報を測定する電子機器として使用できる。但し、本発明は、これに限られず、様々な機能を有するデバイスに適用可能である。
図2を図1と併せて参照すると、本実施の形態のデバイス10は、回路構造体12と、封止部材14とを備えている。回路構造体12は、デバイス10を電子機器として機能させるための部材である。例えば、回路構造体12は、対象者の心電に起因する電気信号(以下、「生体信号」という。)を受信するための電子回路(図示せず)と、取得した生体信号に基づいて心電を測定するための電子回路(図示せず)と、測定結果を他の電子機器(図示せず)に送信するための電子回路(図示せず)とを有している。封止部材14は、回路構造体12全体を内部に収容しており、回路構造体12を外部環境から保護している。即ち、回路構造体12は、封止部材14の内部に封じられている。
本実施の形態の回路構造体12は、第1回路部材40と、第2回路部材50とを備えている。本実施の形態の封止部材14は、第1封止部材20と、第2封止部材30とを備えている。即ち、デバイス10は、第1封止部材20と、第2封止部材30と、第1回路部材40と、第2回路部材50とを備えている。図8を図1及び図2と併せて参照すると、デバイス10の4つの部材(第1封止部材20、第2封止部材30、第1回路部材40及び第2回路部材50)は、上下方向(Z方向)において積み重ねられ、1つのデバイス10として組み立てられている。本実施の形態のデバイス10は、上述の4つの部材のみを備えている。但し、本発明は、これに限られず、デバイス10は、上述の4つの部材に加えて、他の部材を更に備えていてもよい。
以下、本実施の形態のデバイス10の各部材について説明する。
図6を参照すると、本実施の形態の第1封止部材20は、絶縁フィルムである第1フィルム22をベースとして形成されている。換言すれば、第1封止部材20は、フィルムからなる第1フィルム22をベースとして備えている。本実施の形態の第1フィルム22は、矩形の薄いシートであり、可撓性を有している。第1フィルム22の厚さは、例えば、0.01~0.5mm程度である。第1フィルム22は、Z方向と直交する水平面(シート面:XY平面)と平行に延びている。第1フィルム22は、XY平面における周縁229を有している。
図3及び図4を参照すると、第1フィルム22は、外側面232と、内側面234とを有している。外側面232は、第1フィルム22の上面(+Z側の面)である。内側面234は、第1フィルム22の下面(-Z側の面)である。
本実施の形態の第1フィルム22は、加熱によって溶融する溶融層146と、加熱によって溶融しない非溶融層148との2層を備えている。溶融層146は、非溶融層148の下に位置している。例えば、溶融層146は、ポリエチレンからなり、非溶融層148は、ナイロンからなる。この構造により、非溶融層148を維持しつつ、溶融層146を他の部材の溶融層に融着できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1フィルム22は、非溶融層148の1層のみを備えていてもよいし、3層以上の層を備えていてもよい。
第1フィルム22には、主開口244と、弁開口248とが形成されている。本実施の形態の主開口244及び弁開口248の夫々は、XY平面において小さな円形状を有しており、Z方向において第1フィルム22を貫通している。主開口244の直径は、例えば、0.5mm以下である。このような主開口244及び弁開口248の夫々は、レーザー照射等の方法により形成できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、主開口244及び弁開口248の夫々のXY平面における形状及びサイズは、特に限定されない。
図1及び図6を参照すると、本実施の形態の第1封止部材20は、第1フィルム22に加えて、副部材26と、空気弁28とを備えている。
本実施の形態の副部材26は、円形状の薄いシートであり、可撓性を有している。副部材26は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリウレタン(PU)等の樹脂からなる薄い被固着部262と、金属等の導電体からなる薄い導通部266とを備えている。即ち、第1封止部材20は、フィルムからなる被固着部262と、薄膜状の導通部266とを備えている。
本実施の形態の被固着部262及び導通部266の夫々の厚さは、例えば、0.01~0.5mm程度である。副部材26には、副開口264が形成されている。副開口264は、XY平面において小さな円形状を有している。副開口264の直径は、例えば、0.5mm以下である。副開口264は、Z方向において被固着部262を貫通している。但し、副開口264は、導通部266によって隙間なく埋められている。換言すれば、導通部266は、XY平面において副開口264全体に亘って隙間なく延びており、副開口264を塞いでいる。また、導通部266は、上方(+Z方向)及び下方(-Z方向)に露出している。即ち、副部材26は、Z方向において導通可能に形成されている。
本実施の形態の副部材26は、例えば、以下のようにして作製できる。まず、PETやPU等の樹脂から0.01~0.5mm程度の厚さのフィルムを作製する。次に、レーザー照射等の方法により、フィルムに直径0.5mm以下の副開口264を形成する。この結果、被固着部262が形成される。次に、適切なマスク及びドクターブレードを使用して、フィルムの一方の面側から、副開口264に導電性ペーストを充填する。次に、フィルムを加熱して、導電性ペーストを硬化させる。次に、適切なマスク及びドクターブレードを使用して、フィルムの他方の面側から、副開口264に導電性ペーストを充填する。次に、フィルムを加熱して、導電性ペーストを硬化させる。上述した2回の加熱により、導電性ペーストから導通部266が形成される。
本実施の形態の副部材26は、上述のように作製されており、上述の構造を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、導通部266は、メッキ法によって形成してもよいし、インクジェット法によって形成してもよい。被固着部262の上面又は下面に、副開口264全体を覆うようにして金属箔をラミネートして導通部266を形成してもよい。導通部266は、部分的に下方に張り出していてもよい。また、副部材26の形状及びサイズは、特に限定されない。
本実施の形態において、第1フィルム22の主開口244の直径は、副部材26の被固着部262の直径よりも小さく、副部材26の導通部266の直径よりも大きい。本実施の形態の被固着部262は、XY平面において主開口244を囲むようにして、外側面232に固着されている。換言すれば、副開口264の周囲に位置する被固着部262は、主開口244の全周に亘って第1フィルム22に固着されている。被固着部262は、外側面232に密着しており、XY平面における主開口244の縁を全周に亘って封止している。即ち、副部材26は、主開口244を完全に塞いでおり、主開口244を経由した空気の流れを遮断している。
本実施の形態の被固着部262は、接着剤等の固定部材によって、第1フィルム22の外側面232に固着されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、図6を参照すると、第1フィルム22は、非溶融層148の上に更に溶融層(図示せず)を備えていてもよい。被固着部262は、溶融層(図示せず)と非溶融層(図示せず)とを備えていてもよい。被固着部262の溶融層は、被固着部262の下層に位置していてもよい。上述した変形例によれば、被固着部262は、被固着部262の溶融層と第1フィルム22の溶融層とを熱溶着することで、第1フィルム22の外側面232に固着できる。
図3及び図4を参照すると、本実施の形態の被固着部262のXY平面における外縁は、XY平面において主開口244の外側に位置している。一方、被固着部262のXY平面における内縁は、XY平面において主開口244の内側に位置している。即ち、本実施の形態の導通部266は、XY平面において主開口244の内側に位置している。このように配置された導通部266は、被固着部262を部分的に弾性変形させつつ、上下に移動可能である。特に、被固着部262がPUからなる場合、被固着部262は、弾性変形し易い。但し、本発明は、これに限られない。例えば、被固着部262、主開口244及び導通部266のXY平面における大小関係は、必要に応じて様々に変形可能である。
図6及び図7を参照すると、本実施の形態の空気弁28は、薄い絶縁フィルムからなる遮蔽部282と、絶縁体からなる基部286とを備えている。図7に示されるように、基部286には、通過孔288が形成されている。通過孔288は、基部286をZ方向に貫通している。遮蔽部282には、5つの弁284と、弁284に夫々対応する5つの切り欠き285とが形成されている。切り欠き285の夫々は、遮蔽部282をZ方向に貫通している。弁284及び切り欠き285は、遮蔽部282のXY平面における外周の内側に位置している。
図7を図6と併せて参照すると、遮蔽部282は、基部286の上面に接着され固定されている。特に、遮蔽部282のXY平面における外周は、基部286の上面と全周に亘って強固に密着している。一方、遮蔽部282のXY平面における外周の内側は、基部286の上面から離すことができる。即ち、切り欠き285の夫々と通過孔288との間に、空気が通過可能な通路を形成できる。基部286の下面は、通過孔288が第1フィルム22の弁開口248に繋がるようにして第1フィルム22に接着され固定されている。
図1を図7と併せて参照すると、空気弁28は、弁284の夫々が対応する切り欠き285から離れた開状態(図7に示した状態)と、弁284の夫々が対応する切り欠き285を完全に塞ぐ閉状態(図1に示した状態)との間を遷移可能である。空気弁28が開状態にあるとき、デバイス10の内部と外部との間に、空気弁28を経由した空気の通路が形成される。一方、空気弁28が閉状態にあるとき、デバイス10の内部は、デバイス10の外部から完全に遮断される。
後述するように、空気弁28は、デバイス10を作製する際に、デバイス10の内部を真空引きするために使用される。本実施の形態の空気弁28は、この用途に適した構造を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、空気弁28を使用してデバイス10の内部の空気を抜くことができる限り、空気弁28の構造は、特に限定されない。また、空気弁28を設けずにデバイス10の内部を真空引きしてもよい。即ち、空気弁28は、必要に応じて設ければよい。
図6を参照すると、本実施の形態の第2封止部材30は、絶縁フィルムである第2フィルム32をベースとして形成されている。換言すれば、第2封止部材30は、フィルムからなる第2フィルム32をベースとして備えている。本実施の形態の第2フィルム32は、第1フィルム22と同様な材料から形成されており、第1フィルム22と同様な構造を有している。例えば、第2フィルム32は、矩形の薄いシートであり、可撓性を有している。第2フィルム32は、XY平面と平行に延びている。第2フィルム32は、XY平面における周縁329を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第2封止部材30は、第2フィルム32に代えて、リジットな(即ち、剛性を有し撓み難い)回路基板をベースとして備えていてもよい。
本実施の形態の第2フィルム32(又は、リジットな回路基板)は、第1フィルム22と同様に、加熱によって溶融する溶融層146と、加熱によって溶融しない非溶融層148との2層を備えている。溶融層146は、非溶融層148の上に位置している。この構造により、第1フィルム22及び第2フィルム32の非溶融層148を維持しつつ、2つの溶融層146を互いに熱溶着できる。但し、本発明は、これに限られず、第1フィルム22及び第2フィルム32の夫々は、デバイス10の製造方法に応じた構造を有していればよい。例えば、第1フィルム22及び第2フィルム32は、接着剤等の固定部材によって互いに固着されていてもよい。この場合、第1フィルム22及び第2フィルム32の夫々は、非溶融層148の1層のみを備えていてもよい。一方、第1フィルム22及び第2フィルム32の夫々は、3層以上の層を備えていてもよい。
図2及び図6を参照すると、本実施の形態の第2封止部材30は、第2フィルム32に加えて、絶縁フィルムからなる付加的フィルム38を備えている。付加的フィルム38は、凹凸部382を有している。後述するように、凹凸部382は、デバイス10の内部を真空引きする際に、空気が通過可能な通路を維持するために設けられている。詳しくは、付加的フィルム38には、多数の突部384が形成されている。突部384の夫々は、上方に突出した変形可能な突起である。突部384は、XY平面において付加的フィルム38全体に亘って均一且つ連続的に形成されている。上述した構造により、隣り合う2つの突部384の間には、空気が通過可能な通路が形成されている。突部384の形状やサイズは、空気が通過可能な通路が形成される限り、特に限定されない。
図1を図2と併せて参照すると、本実施の形態の第1フィルム22と第2フィルム32とは、XY平面における周縁229の位置と周縁329の位置とを互いに一致させるようにして、互いに重ねられている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、XY平面における第1フィルム22のサイズとXY平面における第2フィルム32のサイズとは、互いに異なっていてもよい。第1フィルム22及び第2フィルム32の夫々の形状は、矩形に限られず、必要に応じて変形可能である。
図6を参照すると、本実施の形態の第1回路部材40は、第1基体42と、第1導体パターン44とを備えている。本実施の形態の第1基体42は、絶縁フィルムからなる矩形の薄いシートであり、可撓性を有している。第1基体42は、XY平面と平行に延びている。第1導体パターン44は、第1基体42上に形成されている。詳しくは、第1導体パターン44は、銅等の導電体からなり、第1基体42の下面に、シルバーインク印刷やエッチング等の形成方法によって形成されている。
本実施の形態の第2回路部材50は、第2基体52と、第2導体パターン54とを有している。本実施の形態の第2基体52は、絶縁フィルムからなる矩形の薄いシートであり、可撓性を有している。第2基体52は、XY平面と平行に延びている。第2導体パターン54は、第2基体52上に形成されている。詳しくは、第2導体パターン54は、銅等の導電体からなり、第2基体52の上面に、シルバーインク印刷やエッチング等の形成方法によって形成されている。
本実施の形態の第1回路部材40及び第2回路部材50の夫々は、上述の構造を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1回路部材40及び第2回路部材50の夫々には、1以上の電子部品が設けられていてもよい。第1回路部材40及び第2回路部材50のうちの一方は、単一の電子部品であってもよい。第1基体42及び第2基体52の夫々は、リジットな回路基板であってもよい。第1導体パターン44及び第2導体パターン54の夫々が導電体から形成されている限り、第1導体パターン44及び第2導体パターン54の夫々の形成方法は、特に限定されない。
本実施の形態の第1導体パターン44は、第1接点48を有している。本実施の形態の第2導体パターン54は、第2接点58と、接続電極59とを有している。即ち、第1回路部材40は、第1接点48を備えており、第2回路部材50は、第2接点58と、接続電極59とを備えている。図2及び図5を参照すると、組み立てられたデバイス10において、第1接点48と第2接点58とは、互いに接触している。図5を参照すると、組み立てられたデバイス10において、接続電極59と導通部266とは、互いに接触している。即ち、第1導体パターン44及び第2導体パターン54は、互いに電気的に接続されており、且つ、導通部266を介してデバイス10の外部と電気的に接続可能である。
図6に示した第1導体パターン44及び第2導体パターン54は、本発明を簡易に説明するための抽象的な導体パターンであり、具体的な機能を有していない。即ち、図示した第1接点48と第2接点58とが互いに接触しても、デバイス10は、電子機器として機能しない。一方、実際の第1導体パターン44及び第2導体パターン54には、例えば、対象者の心電を測定可能な電子回路(図示せず)が形成されている。図1を参照すると、この電子回路は、対象者の心電に起因する生体信号を、導通部266から取得できる。
図2を参照すると、本実施の形態によれば、第1接点48及び第2接点58の夫々の数は1である。また、接続電極59及び導通部266の夫々の数は1である。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1接点48及び第2接点58の夫々の数は、2以上であってもよい。また、接続電極59及び導通部266の夫々の数は、2以上であってもよい。組み立てられたデバイス10において、第1接点48は、第2接点58と夫々接触していればよく、接続電極59は、導通部266と夫々接触していればよい。
以下、本実施の形態のデバイス10について更に詳しく説明する。
図1及び図2を参照すると、本実施の形態の第1フィルム22は、第1内側部222と、第1外側部224とを有している。本実施の形態の第1外側部224は、第1シール部226と、第1接触部228とを有している。第1内側部222は、XY平面において、第1外側部224の内側に位置している。換言すれば、第1外側部224は、第1フィルム22のうち第1内側部222を囲む部位である。
図2を参照すると、本実施の形態の第2フィルム32は、第2内側部322と、第2外側部324とを有している。本実施の形態の第2外側部324は、第2シール部326と、第2接触部328とを有している。第2内側部322は、XY平面において、第2外側部324の内側に位置している。換言すれば、第2外側部324は、第2フィルム32のうち第2内側部322を囲む部位である。
図1及び図2を参照すると、第1フィルム22の第1内側部222及び第2フィルム32の第2内側部322は、デバイス10において回路構造体12を収容する部位であり、互いに離れている。一方、本実施の形態の第1シール部226と第2シール部326とは、互いに接続されてシール痕16を形成している。本実施の形態によれば、第1シール部226と第2シール部326とは、熱シーリングによって互いに接続されている。即ち、本実施の形態のシール痕16は、第1シール部226と第2シール部326とが加熱によって互いに溶着した跡である。但し、本発明は、これに限られず、第1シール部226と第2シール部326とは、高周波、超音波、レーザー、接着等の様々な方法で接続可能である。
本実施の形態のシール痕16は、第1シール部226及び第2シール部326の全周に亘って形成されている。シール痕16は、第1接触部228及び第2接触部328をXY平面において全周に亘って囲んでいる。但し、本発明は、これに限られず、シール痕16は、デバイス10の製造方法に応じて必要な場所に形成されていればよい。例えば、シール痕16は、部分的に形成されていてもよいし、全く形成されていなくてもよい。
図5を参照すると、後述するように、第1シール部226と第2シール部326とを互いに接続した後に、デバイス10の内部を真空引きする。本実施の形態によれば、真空引きの際、第1接触部228と第2接触部328とは、気圧差により、接触領域17において互いに接触する。この結果、デバイス10には、密封空間18が形成されている。密封空間18は、第1内側部222及び第2内側部322によって囲まれている。本実施の形態の接触領域17は、第1内側部222及び第2内側部322を、XY平面において全周に亘って切れ目なく囲んでいる。但し、本発明は、これに限られず、接触領域17は、デバイス10の製造方法に応じて必要な場所に形成されていればよい。例えば、接触領域17は、部分的に形成されていてもよいし、全く形成されていなくてもよい。
上述のように形成された密封空間18は、第1封止部材20及び第2封止部材30によって囲まれており、デバイス10の外部から遮断されている。本実施の形態によれば、第1シール部226と第2シール部326とは、互いに強固に接続されている。加えて、接触領域17は、XY平面においてシール痕16の内側に位置しており、密封空間18の内部と外部との間の空気の流れを遮断している。即ち、密封空間18の内部の気圧は、大気圧よりも低い低気圧になるように維持されている。
第1回路部材40及び第2回路部材50は、上述した低気圧に維持された密封空間18の内部に封じられている。第1接点48と第2接点58とは、密封空間18の内部において互いに押し付けられて接触している。詳しくは、第1接点48と第2接点58との間には、密封空間18の内部と外部との間の気圧差に起因する接触力が生じる。第1接点48と第2接点58とは、この気圧差に起因して互いに押し付けられており、これにより、第1接点48と第2接点58との間の接触が確実に維持される。
以上の説明を纏めると、本実施の形態のデバイス10において、第1封止部材20及び第2封止部材30は、第1回路部材40及び第2回路部材50(以下、単に「回路部材」という)を間に挟んで、互いに接触するように重ねられている。本実施の形態の第1封止部材20及び第2封止部材30の夫々は、フィルムをベースとして形成されている。
また、回路部材の夫々は、接点(第1接点48又は第2接点58)及び接続電極59を備えていることを除いて、構造上の制約がない。即ち、本実施の形態の回路部材は、簡易な構造を有しており、様々な材料から形成出来る。例えば、回路部材は、接点及び接続電極59を有する導体パターン(第1導体パターン44又は第2導体パターン54)が形成された絶縁フィルムであってもよい。この場合、デバイス10全体の厚さを極めて薄くできる。即ち、本実施の形態によれば、薄型化可能な新たなデバイス10を提供できる。
本実施の形態によれば、第1シール部226と第2シール部326との間の接続、及び、第1接触部228と第2接触部328との間の接触により、密封空間18の気密性が確実に維持できる。但し、本発明は、本実施の形態に限られない。例えば、第1シール部226及び第2シール部326は、第1接触部228及び第2接触部328を、XY平面において部分的に囲んでいてもよい。また、第1シール部226及び第2シール部326は、第1内側部222及び第2内側部322を、XY平面において部分的に囲んでいてもよい。
本実施の形態によれば、第1シール部226及び第2シール部326を切り取ることで、第1回路部材40及び第2回路部材50を密封空間18から容易に取り出せる。即ち、本実施の形態によれば、部材を容易に分別回収でき、且つ、再利用できる。
本実施の形態によれば、導通部266は、密封空間18の内部において接続電極59と接触しており、且つ、デバイス10の外部に部分的に露出している。詳しくは、第1フィルム22の外側面232は、密封空間18の外部に位置している。副部材26の被固着部262は、このように配置された外側面232に固着されている。導通部266と接続電極59とは、密封空間18の内部と外部との間の気圧差に起因して互いに押し付けられており、これにより、導通部266と接続電極59との間の接触が確実に維持される。
仮に、このような導通部266が設けられていない場合、第1導体パターン44及び第2導体パターン54に形成された電子回路(図示せず)は、対象者の生体信号を、対象者に接触することなく(即ち、非接触方式で)取得する必要がある。しかしながら、微弱な生体信号を非接触方式で正確に取得することは難しい。一方、本実施の形態によれば、導通部266を対象者の皮膚に接触させることで、生体信号を確実に取得できる。
第1封止部材20及び第2封止部材30の夫々は、高い酸素バリア性を有していることが好ましい。より具体的には、第1フィルム22及び第2フィルム32(又は、リジットな回路基板)の夫々は、高い酸素バリア性を有する材料(高酸素バリア材)からなる層を備えていることが好ましい。この層構造によれば、回路構造体12の金属部材の酸化を低減できる。
例えば、高酸素バリア材は、リニアポリエチレン(LLDPE :Linear Low Density Polyethylene)であってもよい。より具体的には、高酸素バリア材は、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム及びポリエチレンをラミネート加工したPET/Al/PEであってもよいし、二軸延伸ナイロン及びポリエチレンをラミネート加工したON/PEであってもよいし、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル及びポリエチレンをラミネート加工したPET/EVOH/PEであってもよいし、透明ハイバリアフィルム及びポリエチレンをラミネート加工して形成してもよい。透明ハイバリアフィルムは、SiOx蒸着PET(ポリエチレンテレフタレート)であってもよいし、酸化アルミニウム蒸着PET(ポリエチレンテレフタレート)であってもよい。
本実施の形態の第1封止部材20及び第2封止部材30の夫々は、高い酸素バリア性に加えて、高い水蒸気バリア性を有していることが好ましい。より具体的には、第1フィルム22及び第2フィルム32(又は、リジットな回路基板)の夫々は、高い水蒸気バリア性を有する材料(高水蒸気バリア材)からなる層を備えていることが好ましい。この層構造によれば、回路構造体12を防水できる。例えば、高水蒸気バリア材は、ON/PE、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)、PET等のシートにPVDC(ポリ塩化ビニリデン)コートを施した材料であってもよい。
第1封止部材20及び第2封止部材30の夫々は、高い酸素バリア性及び高い水蒸気バリア性に加えて、窒素バリア性等の様々なバリア性を有していてもよい。即ち、第1封止部材20及び第2封止部材30の夫々は、用途に応じた高いバリア性を有していることが好ましい。
本実施の形態のデバイス10(図1参照)は、準備工程、配置工程、封止工程、及び、真空引き工程の4つの工程を経て製造される。但し、本発明は、これに限られず、デバイス10の製造方法は、必要に応じて変形可能である。以下、本実施の形態のデバイス10の製造方法の一例について説明する。
図8を参照すると、まず、準備工程において、第1封止部材20と、第2封止部材30と、第1回路部材40と、第2回路部材50とを準備する。
次に、配置工程において、第1封止部材20、第1回路部材40、第2回路部材50及び第2封止部材30を、Z方向に沿って上から下に、この順に互いに重ねる。このとき、第1回路部材40及び第2回路部材50を、第1接点48と第2接点58とがZ方向において対向するように配置する。また、導通部266と接続電極59とがZ方向において対向するように配置する。付加的フィルム38を第2フィルム32のXY平面における中間部に位置させる。第1回路部材40及び第2回路部材50を、付加的フィルム38のXY平面における中間部に位置させる。また、第1フィルム22及び第2フィルム32を、2つの溶融層146(図6参照)がZ方向において対向するように配置する。
次に、封止工程において、第1フィルム22及び第2フィルム32に熱シーリングを施す。詳しくは、2つの溶融層146のうち第1フィルム22及び第2フィルム32のXY平面における外周に位置する部位を熱シーリングによって互いに溶着させる。図9を参照すると、熱シーリングの結果、シール痕16を有するデバイス10が形成される。デバイス10の内部空間は、第1封止部材20と第2封止部材30とによって囲まれており、空気弁28を除いてデバイス10の外部から遮断されている。
次に、真空引き工程において、デバイス10の内部を真空引きする。本実施の形態によれば、器具80及び空気弁28を使用して、デバイス10内部の空気を抜き取る。本実施の形態の器具80は、注射器型のピストンポンプである。器具80は、シリンジ82と、プランジャ84とを備えている。シリンジ82の下端は、XY平面において、空気弁28の遮蔽部282の外周に対応した環形状を有している。
真空引き工程において、まず、シリンジ82の下端を遮蔽部282の上面に押し付ける。次に、プランジャ84を上方に引く。このとき、空気弁28は、開状態になり、デバイス10の内部とシリンジ82の内部との間に空気の通路が形成される。デバイス10内部の空気は、空気弁28の通過孔288及び切り欠き285(図7参照)を経由して、シリンジ82の内部に抜き取られる。この結果、デバイス10内部の気圧が徐々に低下する。デバイス10内部の気圧が真空に近い低気圧になったときに、器具80による真空引きを止める。
図5を図9と併せて参照すると、真空引きを止めると、空気弁28の弁284(図7参照)は、デバイス10内部の気圧と大気圧との気圧差に起因して切り欠き285(図7参照)を塞ぎ、空気弁28は、閉状態になる。この結果、デバイス10内部の気圧が、低気圧に維持される。即ち、デバイス10には、外部から遮断された低気圧の密封空間18が形成される。第1接点48と第2接点58とは、密封空間18の内部と外部との間の気圧差に起因して互いに押し付けられ、互いに接触する。同様に、導通部266と接続電極59とは、密封空間18の内部と外部との間の気圧差に起因して互いに押し付けられ、互いに接触する。
真空引きの際に、第1フィルム22と第2フィルム32とは、互いに密着して接触領域17のような密着部を形成し易い。仮に、付加的フィルム38が設けられていない場合、第1フィルム22と第2フィルム32との密着部は、密封空間18の内部にも形成され易い。即ち、空気弁28と第1接点48等の接点領域との間の空気の通路が、密着部によって遮断されるおそれがある。この場合、第1接点48及び第2接点58が位置する空間の気圧が十分に低下せず、第1接点48と第2接点58とが確実に接触しないおそれがある。同様に、接続電極59と導通部266とが確実に接触しないおそれがある。
一方、本実施の形態の付加的フィルム38は、第1フィルム22と第2フィルム32との間に位置しているため、第1フィルム22と第2フィルム32との直接的な接触を防止する。また、付加的フィルム38は、凹凸部382を有しているため、第1フィルム22と第2フィルム32とが付加的フィルム38を介して間接的に接触した場合にも、空気弁28を経由した空気の通路が維持される。この結果、第1接点48と第2接点58とは、互いに確実に接触する。同様に、導通部266と接続電極59とは、互いに確実に接触する。
本実施の形態の付加的フィルム38は、第2フィルム32と別体のエンボスフィルムであり、第2フィルム32の上に配置されている。また、凹凸部382は、付加的フィルム38の上面及び下面全体に亘って形成されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、付加的フィルム38は、第2フィルム32の上面に接着され固定されていてもよい。凹凸部382は、付加的フィルム38の上面のみに形成されていればよい。また、第2フィルム32をエンボス加工して、第2フィルム32に凹凸部382を形成してもよい。この場合、付加的フィルム38は、設ける必要がない。即ち、第2封止部材30は、凹凸部382を有する第2フィルム32のみを備えていてもよい。
本実施の形態の付加的フィルム38は、第2フィルム32とともに、第2封止部材30を形成している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、付加的フィルム38は、第1フィルム22とともに、第1封止部材20を形成していてもよい。より具体的には、付加的フィルム38は、第1フィルム22の下に配置されていてもよい。また、第1フィルム22をエンボス加工して、第1フィルム22に凹凸部382を形成してもよい。この場合、付加的フィルム38は、設ける必要がない。
本実施の形態の製造方法によれば、第1接点48と第2接点58とは、接着剤等の固定部材を使用することなく互いに確実に接触する。同様に、導通部266と接続電極59とは、接着剤等の固定部材を使用することなく互いに確実に接触する。従って、デバイス10が不要になった場合、第1外側部224及び第2外側部324を切り取るだけで、デバイス10を分解できる。また、第1回路部材40及び第2回路部材50を低気圧の密封空間18の内部に封じることができ、これにより、金属部材の酸化等による劣化を低減できる。
図9を参照すると、本実施の形態の製造方法によれば、簡易な器具80を使用して容易に真空引きできる。器具80による真空引きは、繰り返し実施できる。例えば、デバイス10の使用時に密封空間18の気圧が上昇した場合でも、器具80を使用して再び真空引きできる。この結果、デバイス10の使用時に、第1接点48と第2接点58との間の接触力を維持でき、且つ、導通部266と接続電極59との間の接触力を維持できる。但し、本発明は、これに限られず、デバイス10の製造方法は必要に応じて変形可能である。
例えば、器具80の構造は、真空引きできる限り、特に限定されない。また、図示した器具80を使用する代わりに、デバイス10にノズルを差し込み、ノズルによって真空引きしてもよい。この場合、空気弁28を設ける必要がない。また、市販されている卓上真空包装機(図示せず)を使用してシーリング及び真空引きを行ってもよい。更に、図8を参照すると、デバイス10の部材を真空チャンバー(図示せず)内に配置し、熱シーリングしつつ真空引きしてもよい。この場合、付加的フィルム38を設けなくてもよい。また、他の部材に凹凸部382を設ける必要はない。但し、デバイス10を容易に製造するという観点から、器具80(図9参照)のような市販の簡易な器具を使用することが好ましい。
本実施の形態の製造方法によれば、副部材26は、準備工程の段階で第1フィルム22に固着されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、副部材26は、真空引き工程が終了した後に、熱溶着によって第1フィルム22に固着してもよい。但し、デバイス10の内部を確実に真空引きするという観点から、本実施の形態の製造方法が好ましい。
本実施の形態は、既に説明した変形例に加えて、以下に説明するように、更に様々に変形可能である。
図10を図5と比較すると、第1の変形例によるデバイス10Aは、デバイス10と同じ第2封止部材30を備えている。一方、デバイス10Aは、デバイス10の第1封止部材20、第1回路部材40及び第2回路部材50と異なる第1封止部材20A、第1回路部材40A及び第2回路部材50Aを備えている。
第1封止部材20Aは、第1フィルム22と同様な第1フィルム22Aを備えており、且つ、第1封止部材20と同じ副部材26及び空気弁28を備えている。第1フィルム22Aには、主開口244と同様な主開口244Aが形成されている。但し、主開口244Aは、第1回路部材40Aの上に位置している。
第2回路部材50Aは、接続電極59を備えていないことを除き、第2回路部材50と同じ構造を有している。一方、第1回路部材40Aは、接続電極49Aを備えている。詳しくは、第1回路部材40Aは、第1基体42Aと、第1導体パターン44Aとを備えている。第1基体42Aには、第1基体42Aを上下に貫通するビアホールが形成されている。接続電極49Aは、第1基体42Aの上面に形成されており、ビアホールを介して下面の第1導体パターン44Aに接続されている。副部材26は、主開口244Aを塞ぐようにして第1フィルム22Aの外側面232に固着されている。副部材26の導通部266は、第2導体パターン54の接続電極59に代えて、第1導体パターン44Aの接続電極49Aと接触している。
上述した相違点を除き、デバイス10Aは、デバイス10と同様な構造を有しており、デバイス10と同様に機能する。即ち、本変形例によっても、上述した実施の形態と同様な効果が得られる。
以上の説明から理解されるように、第1回路部材40Aが接続電極49Aを備えていてもよいし、第2回路部材50が接続電極59を備えていてもよい。また、第1回路部材40Aが接続電極49Aを備えており、且つ、第2回路部材50が接続電極59を備えていてもよい。即ち、第1回路部材及び第2回路部材の少なくとも一方は、接続電極を備えていればよい。
図11を図5と比較すると、第2の変形例によるデバイス10Bは、デバイス10と同じ第2封止部材30、第1回路部材40及び第2回路部材50を備えている。一方、デバイス10Bは、デバイス10の第1封止部材20と異なる第1封止部材20Bを備えている。第1封止部材20Bは、第1封止部材20と同じ第1フィルム22、副部材26及び空気弁28を備えている。但し、第1フィルム22の内側面234は、密封空間18の内部に位置している。副部材26の被固着部262は、このように配置された内側面234に、接着剤等の固定部材によって固着されている。
上述した相違点を除き、デバイス10Bは、デバイス10と同様な構造を有しており、デバイス10と同様に機能する。例えば、図11から図13までを参照すると、副開口264の周囲に位置する被固着部262は、主開口244の全周に亘って第1フィルム22に固着されている。導通部266は、密封空間18の内部において接続電極59と接触しており、且つ、デバイス10の外部に部分的に露出している。導通部266と接続電極59とは、密封空間18の内部と外部との間の気圧差に起因して互いに押し付けられており、これにより、導通部266と接続電極59との間の接触が確実に維持される。即ち、本変形例によっても、上述した実施の形態及び第1の変形例と同様な効果が得られる。
本変形例の被固着部262は、溶融層(図示せず)と非溶融層(図示せず)とを備えていてもよい。被固着部262の溶融層は、被固着部262の上層に位置していてもよい。この場合、被固着部262は、第1フィルム22の溶融層146(図6参照)と熱溶着してもよい。
図14及び図15を図1及び図5と比較すると、第3の変形例によるデバイス10Cは、デバイス10と同じ第2封止部材30、第1回路部材40及び第2回路部材50を備えている。一方、デバイス10Cは、デバイス10の第1封止部材20と異なる第1封止部材20Cを備えている。第1封止部材20Cは、第1封止部材20と同じ第1フィルム22及び空気弁28を備えている。一方、第1封止部材20Cは、副部材26を備えていない。第1封止部材20Cは、副部材26の導通部266に代えて、導通部246Cを備えている。
導通部246Cは、導通部266と同様に金属等の導電体からなり、導通部266と同様な方法で形成されている。導通部246Cは、第1フィルム22の主開口244を塞いでいる。導通部246Cは、XY平面において主開口244全体に亘って延びており、主開口244を完全に塞いでいる。即ち、導通部246Cは、主開口244を経由した空気の流れを遮断している。
上述した相違点を除き、デバイス10Cは、デバイス10と同様な構造を有しており、デバイス10と同様に機能する。例えば、図15を参照すると、導通部246Cは、密封空間18の内部において接続電極59と接触しており、且つ、デバイス10の外部に部分的に露出している。導通部246Cと接続電極59とは、密封空間18の内部と外部との間の気圧差に起因して互いに押し付けられており、これにより、導通部246Cと接続電極59との間の接触が確実に維持される。即ち、本変形例によっても、上述した実施の形態、第1の変形例及び第2の変形例と同様な効果が得られる。
本実施の形態は、既に説明した変形例に加えて、更に様々に変形可能である。
例えば、図6を参照すると、第1フィルム22の周縁229及び第2フィルム32の周縁329は、前後方向(X方向)における後端(-X側の端)において互いに繋がっていてもよい。換言すれば、第1フィルム22及び第2フィルム32の夫々は、折り重ねられた単一の平面シートの一部であってもよい。また、第1フィルム22の周縁229及び第2フィルム32の周縁329は、後端を除いて互いに繋がっていてもよい。換言すれば、第1フィルム22及び第2フィルム32の夫々は、単一の袋状シートの一部であってもよい。
上述した袋状シートの後端部には、開閉可能なファスナーが設けられていてもよい。この場合、ファスナーを閉じて真空引きした後に、第1フィルム22及び第2フィルム32を、空気弁28の前方(+X側)に位置する部位において熱溶着してもよい。熱溶着した後に、空気弁28が設けられた部位を切り取ってもよい。
第1回路部材40は、第1封止部材20と一体の部材であってもよく、第2回路部材50は、第2封止部材30と一体の部材であってもよい。例えば、第1基体42は、第1フィルム22の下面に接着されて固定されていてもよいし、第1導体パターン44は、第1フィルム22の下面に形成されていてもよい。また、第2回路部材50は、付加的フィルム38に設けられていてもよい。例えば、第2基体52は、付加的フィルム38の上面に接着されて固定されていてもよいし、第2導体パターン54は、付加的フィルム38の上面に形成されていてもよい。また、第2封止部材30が付加的フィルム38を備えていない場合、第2基体52は、第2フィルム32の上面に接着されて固定されていてもよいし、第2導体パターン54は、第2フィルム32の上面に形成されていてもよい。
図16を図9から図11までと併せて参照すると、前述したように、副部材26の導通部266の形成方法は特に限定されない。例えば、副部材26は、導電ゲル26D(図16のデバイス10D参照)であってもよい。換言すれば、第1封止部材20,20A,20Bは、副部材26に代えて、導電ゲル26Dを備えていてもよい。導電ゲル26Dは、導電性を有するとともに柔軟性及び粘着性を有しており、人体に直接的に貼付するのに適している。また、導電ゲル26Dを使用する場合、副開口264を形成する必要はない。導電ゲル26Dのうち主開口244,244Aを覆う部位が導通部266として機能し、導電ゲル26Dのうち第1フィルム22,22Aに固着される部位が被固着部262として機能する。即ち、導電ゲル26Dは、副部材26と同様に被固着部262と、導通部266とを備えており、副部材26と同様に機能する。
10,10A,10B,10C,10D デバイス
12 回路構造体
14 封止部材
146 溶融層
148 非溶融層
16 シール痕
17 接触領域
18 密封空間
20,20A,20B,20C 第1封止部材
22,22A 第1フィルム
222 第1内側部
224 第1外側部
226 第1シール部
228 第1接触部
229 周縁
232 外側面
234 内側面
244,244A 主開口
246C 導通部
248 弁開口
26 副部材
26D 導電ゲル
262 被固着部
264 副開口
266 導通部
28 空気弁
282 遮蔽部
284 弁
285 切り欠き
286 基部
288 通過孔
30 第2封止部材
32 第2フィルム
322 第2内側部
324 第2外側部
326 第2シール部
328 第2接触部
329 周縁
38 付加的フィルム
382 凹凸部
384 突部
40,40A 第1回路部材
42,42A 第1基体
44,44A 第1導体パターン
48 第1接点
49A 接続電極
50,50A 第2回路部材
52 第2基体
54 第2導体パターン
58 第2接点
59 接続電極
80 器具
82 シリンジ
84 プランジャ

Claims (8)

  1. 第1封止部材と第2封止部材と第1回路部材と第2回路部材とを備えるデバイスであって、
    前記第1封止部材は、フィルムからなる第1フィルムをベースとして備えており、且つ、導電体からなる導通部を備えており、
    前記デバイスには、密封空間が形成されており、
    前記密封空間は、前記第1封止部材及び前記第2封止部材によって囲まれており、前記デバイスの外部から遮断されており、
    前記第1回路部材及び前記第2回路部材は、前記密封空間の内部に封じられており、
    前記第1回路部材は、第1接点を備えており、
    前記第2回路部材は、第2接点を備えており、
    前記第1接点と前記第2接点とは、前記密封空間の内部において互いに押し付けられて接触しており、
    前記第1回路部材及び前記第2回路部材の少なくとも一方は、接続電極を備えており、
    前記導通部は、前記密封空間の内部において前記接続電極と接触しており、且つ、前記デバイスの外部に部分的に露出している
    デバイス。
  2. 請求項1記載のデバイスであって、
    前記第1フィルムには、主開口が形成されており、
    前記主開口は、前記第1フィルムを貫通しており、
    前記導通部は、前記主開口を塞いでいる
    デバイス。
  3. 請求項1記載のデバイスであって、
    前記第1封止部材は、前記第1フィルムに加えて、副部材を備えており、
    前記第1フィルムには、主開口が形成されており、
    前記主開口は、前記第1フィルムを貫通しており、
    前記副部材は、被固着部と、前記導通部とを備えており、
    前記副部材には、副開口が形成されており、
    前記副開口は、前記被固着部を貫通しており、
    前記導通部は、前記副開口を塞いでおり、
    前記副開口の周囲に位置する前記被固着部は、全周に亘って前記第1フィルムに固着されている
    デバイス。
  4. 請求項3記載のデバイスであって、
    前記第1フィルムは、外側面を有しており、
    前記外側面は、前記密封空間の外部に位置しており、
    前記副部材の前記被固着部は、前記外側面に固着されている
    デバイス。
  5. 請求項3記載のデバイスであって、
    前記第1フィルムは、内側面を有しており、
    前記内側面は、前記密封空間の内部に位置しており、
    前記副部材の前記被固着部は、前記内側面に固着されている
    デバイス。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれかに記載のデバイスであって、
    前記副部材の前記被固着部は、フィルムからなる
    デバイス。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のデバイスであって、
    前記第2封止部材は、フィルムからなる第2フィルムをベースとして備えている
    デバイス。
  8. 第1封止部材と第2封止部材と第1回路部材と第2回路部材とを備えるデバイスであって、
    前記第1封止部材は、フィルムからなる第1フィルムをベースとして備えており、且つ、導電ゲルを備えており、
    前記デバイスには、密封空間が形成されており、
    前記密封空間は、前記第1封止部材及び前記第2封止部材によって囲まれており、前記デバイスの外部から遮断されており、
    前記第1回路部材及び前記第2回路部材は、前記密封空間の内部に封じられており、
    前記第1回路部材は、第1接点を備えており、
    前記第2回路部材は、第2接点を備えており、
    前記第1接点と前記第2接点とは、前記密封空間の内部において互いに押し付けられて接触しており、
    前記第1回路部材及び前記第2回路部材の少なくとも一方は、接続電極を備えており、
    前記導電ゲルは、導通部を備えており、
    前記導通部は、前記密封空間の内部において前記接続電極と接触しており、且つ、前記デバイスの外部に部分的に露出している
    デバイス。
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