JP2022159671A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハを効率よく冷却できる半導体製造装置および半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】半導体製造装置100は、内部にウエハ4が配置され、ウエハが配置された領域が冷却ガスの流路となる冷却ガス流路20と、冷却ガス流路の外側に設けられたランプ2と、を備える。冷却ガス流路のうち、ウエハの上面と対向する部分と、ウエハの下面と対向する部分の少なくとも一方は、ランプの光を通す透光部材41から形成される。透光部材は、ウエハに向かって突出する凸部41aを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、半導体製造装置および半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、予備真空室を備えた真空処理装置が開示されている。予備真空室を構成する筐体には、筐体に対して半導体ウエハを搬入または搬出する開口部が設けられる。筐体内にはウエハを保持するウエハ保持部が設けられている。そして、移動機構によりウエハ保持部を移動して、筐体の突出部とウエハ保持部とで区画された密閉空間を形成する。密閉空間にガスを導入することによりウエハが冷却され、加熱装置により密閉空間でウエハが加熱される。
特開平11-214478号公報
特許文献1のようなデガスチャンバでは、成膜前のウエハをランプで加熱してデガスした上で、ガス導入により成膜温度まで冷却を行っている。この冷却速度は冷却ガス圧に依存する。冷却速度を速くするために冷却ガス圧を高めると、成膜チャンバ搬送までの真空引きに、さらなる時間を要するおそれがある。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、ウエハを効率よく冷却できる半導体製造装置および半導体装置の製造方法を得ることを目的とする。
本開示に係る半導体製造装置は、内部にウエハが配置され、前記ウエハが配置された領域が冷却ガスの流路となる冷却ガス流路と、前記冷却ガス流路の外側に設けられたランプと、を備え、前記冷却ガス流路のうち、前記ウエハの上面と対向する部分と、前記ウエハの下面と対向する部分の少なくとも一方は、前記ランプの光を通す透光部材から形成され、前記透光部材は、前記ウエハに向かって突出する凸部を有する。
本開示に係る半導体装置の製造方法は、ウエハの上面と対向する部分と前記ウエハの下面と対向する部分の少なくとも一方が、前記ウエハに向かって突出する凸部を有する透光部材から形成された冷却ガス流路の内部にウエハを配置し、前記透光部材を介して、前記冷却ガス流路の外側に設けられたランプで前記ウエハを加熱し、前記ウエハを加熱した後に、前記冷却ガス流路に冷却ガスを流して前記ウエハを冷却し、前記ウエハを冷却した後に、前記冷却ガス流路を真空引きする。
本開示に係る半導体製造装置および半導体装置の製造方法では、凸部によって、冷却ガス流をウエハに押し付けることができる。従って、ウエハを効率よく冷却できる。
実施の形態1に係る半導体製造装置の断面図である。 図1をA-A直線で切断することで得られる断面図である。 実施の形態1に係る半導体製造装置と成膜チャンバを組み合わせた半導体製造システムを示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る半導体製造装置の断面図である。 図5をB-B直線で切断することで得られる断面図である。 実施の形態2の変形例に係る半導体製造装置の断面図である。
本実施の形態に係る半導体製造装置および半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。以下の説明では、「上」、「下」、「おもて」、「裏」、「左」、「右」、「側」などの特定の位置および方向を意味する用語が用いられる場合がある。これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられているものであり、実施される際の位置および方向を限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る半導体製造装置100の断面図である。図2は、図1をA-A直線で切断することで得られる断面図である。半導体製造装置100は、デガスチャンバとも呼ばれる。半導体製造装置100は筐体1を備える。筐体1の内部の天井部分には、ランプ2および反射材3が設けられている。ランプ2には例えばハロゲンランプのような赤外線ランプが用いられる。反射材3の表面は例えば金属でコーティングされている。反射材3は、ランプ2からの赤外線をウエハ4側に反射する凹面鏡である。反射材3は、ランプ2とともにウエハ4を加熱する。
ウエハ4の一方の面にはポリイミドが形成されている。本実施の形態では、ウエハ4の下面がポリイミド面である。ウエハ4の下面側には半導体装置のエミッタ電極が形成され、エミッタ電極上にポリイミドがある。このため、エミッタ電極側にポリイミド面が位置すると言い換えてもよい。なお、ポリイミド面はウエハ4の下面の全体に設けられてもよいし、ウエハ4の下面の一部にパターン形成して設けられてもよい。ウエハ4の下面の全体にポリイミド面がある場合は、ポリイミド面が表面保護を行う。例えば、ポリイミド面に対向する面であるウエハ4の上面を研削するウエハ研削工程などのウエハプロセス中において、ポリイミド面によってウエハ4の下面へのダメージを防止できる。なお、ウエハ4の下面の全体にあるポリイミド面は、ウエハ4の上面のウエハプロセス中又はウエハプロセスの最後において、ポリイミドの一部又は全体が有機溶剤等で除去されても良い。ウエハ4の下面の一部にポリイミド面がある場合は、ポリイミド面は、ウエハ4をチップに分割した後の半導体装置の最表面の保護膜となる。この場合、ポリイミド面は、チップのアセンブリ実装時のダメージからの保護および製品の温度変化に伴う応力からの保護を行う。
ウエハ4は、リング状の保持具5によって外周を保持される。これにより、ウエハ4は中空状態となっている。つまり、ウエハ4は保持具5によって保持された下面の外周部以外は、他の部材と接触していない。ウエハ4は、保持具5に保持された状態で搬送される。ゲートバルブ18a、18bを開閉することによって、筐体1の内部または外部へウエハ4を搬送できる。
筐体1の内部において、保持具5は昇降可能なステージ6に保持されている。ステージ6は、Oリングなどのシール部材9を介して、ウエハ4が配置された領域の気密性が確保されるようにフレーム7と接触する。また、フレーム7は、ウエハ4が配置された領域の気密性が確保されるように、筐体1に固定されている。ステージ6とフレーム7により、ウエハ4が配置された領域と、フレーム7より下の空間とが隔離される。
ウエハ4とランプ2との間には透光部材41が設けられる。透光部材41は、例えば円盤状であり、ランプ2の光に対して透明である。透光部材41は、例えば石英などの材料から形成される。透光部材41は、ウエハ4に向かって突出する凸部41aを有する。透光部材41は、Oリングなどのシール部材11a、11bを介して、ウエハ4が配置された領域の気密性が確保されるようにフレーム8に取り付けられる。また、フレーム8はウエハ4が配置された領域の気密性が確保されるように筐体1に固定されている。透光部材41とフレーム8により、ウエハ4が配置された領域と、フレーム8より上の空間とが隔離される。
本実施の形態では、ステージ6、フレーム7、8および透光部材41は、冷却ガス流路20を形成する。冷却ガス流路20は、内部にウエハ4が配置され、ウエハ4が配置された領域が冷却ガスの流路となる。冷却ガス流路20の内部で、保持具5は、ウエハ4と冷却ガス流路20が離れた状態でウエハ4を保持する。
冷却ガス流路20への冷却ガスの導入口12と、冷却ガス流路20からの冷却ガスの排気口13は、筐体1に設けられる。導入口12からはN2ガスが導入される。N2ガスの流量は、MFC(マスフローコントローラー)14によって制御される。排気口13からはN2ガスが排出される。排気口13には、圧力計15、バタフライバルブ16およびポンプ17が接続される。圧力計15、バタフライバルブ16およびポンプ17によって、半導体製造装置100の圧力が制御される。
導入口12とウエハ4と排気口13は、同一直線状に並んでも良い。これにより、デガス時またはデガス後の冷却時に、ウエハ4の一端から他端まで一直線に、ウエハ面に対して平行なガス流を形成できる。従って、効率的にデガス及び冷却を行うことができ、生産性が向上できる。
図3は、実施の形態1に係る半導体製造装置100と成膜チャンバ30a、30b、30cを組み合わせた半導体製造システム150を示す図である。半導体製造システム150には、ウエハ投入口52に搬送フォーク51が設けられる。搬送フォーク51は、半導体製造装置100にウエハ4を導入する。また、半導体製造システム150には、半導体製造装置100から成膜チャンバ30a、30b、30cにウエハ4を搬送する搬送フォーク31が設けられる。成膜チャンバ30a、30b、30cでは、例えばスパッタ等により成膜が行われる。
図4は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。ここでは、ステップS1に示される半導体製造装置100へのウエハ導入から、ステップS5に示される成膜室への搬送までの工程を説明する。ステップS1では、冷却ガス流路20の内部にウエハ4を配置する。
ステップS2に示されるデガス工程では、透光部材41を介して、ランプ2でウエハ4を加熱する。つまり、ランプ2をオンにしてウエハ4に対して赤外線を照射する。赤外線は、透光部材41を透過しウエハ4に照射される。これにより、ウエハ4はデガスされる。このとき、N2流量は0とし、バタフライバルブ16を全開にする。これにより、デガスチャンバ内は真空引きされ、ポリイミド内の水分が脱離されやすい環境を確保できる。
次に、ステップS3に示されるウエハ冷却工程では、ウエハ4を加熱した後に、冷却ガス流路20に冷却ガスを流してウエハ4を冷却する。ここでは、ランプ2をオフにした状態で、チャンバ内に導入口12からN2ガスを導入して、ウエハ4を冷却する。このとき、バタフライバルブ16はチャンバ内の圧力を一定に保つように調整される。また、導入口12とウエハ4と排気口13が一直線に配置されることで、チャンバ内には導入口12から排気口13に向かう方向のガス流が形成される。
次に、ステップS4に示される真空引き工程では、ウエハ4を冷却した後に、冷却ガス流路20を真空引きする。ここでは、ランプ2をオフにして、N2流量は0とする。これにより、チャンバ内に充満しているN2ガスが排気口13から排気され、高真空状態が得られる。以上からデガスおよび冷却が完了し、成膜チャンバ30a、30bまたは30cへのウエハ4の搬送準備が完了する。
ステップS5の搬送の際には、ステージ6が下降して、搬送フォーク31が保持具5ごとウエハ4を搬送する。これにより、搬送時に透光部材41の凸部41aと保持具5とが接触することを防止できる。
次に、本実施の形態の効果を説明する。一方の面に表面保護用のポリイミド膜を有するウエハについて、他方の面に高真空下での成膜を行うことがある。この場合、ポリイミド膜からのデガスが問題となることがある。ポリイミド膜は高い吸湿性を有する。このため、ポリイミド膜は高真空下において水分を放出し、成膜チャンバの真空度を低下させることがある。この結果、真空成膜時の膜質が低下するおそれがある。この対策として、成膜前にポリイミド膜の変質が起きない程度の高温で、可能な限り長時間デガスすることが挙げられる。
例えば成膜がスパッタで行われる場合、デガスのあと成膜開始までに、ウエハをスパッタ開始温度付近まで冷却する必要がある。冷却手法としてガス導入による自然冷却を行う場合、冷却速度はチャンバ内の冷却ガス圧に依存する。冷却速度を速くするために冷却ガス圧を高めると、成膜チャンバへの搬送までの真空引きに、さらなる時間を要するおそれがある。
また、別の冷却手法として、ウエハをステージと接触させて、強制冷却する方法が挙げられる。しかし、加熱されたポリイミドがステージに接すると、ステージにポリイミドの成分が付着して、汚染されるおそれがある。
また、ワイドギャップ半導体であるSiCなどは、赤外線に対して透過性を有する。このようなウエハをデガスする場合、ウエハの温度が上がりにくく、デガスの効率が低くなるおそれがある。このようなウエハに対して、サセプター等の発熱体との接触により加熱を行うことがある。しかし、ポリイミド付きウエハでは、デガスを行う際にウエハをステージに対して浮いた状態にする必要がある。このため、発熱体との接触による加熱は一般に困難である。
これらの問題を加熱時間および冷却時間の延長により解決しようとすると、成膜前の限られた待機時間でシーケンスが完了しない可能性がある。このため、成膜処理のスループットを低下させ、生産性を低下させるおそれがある。また、生産性の向上のため、デガスチャンバを複数設けると、装置が大型化または複雑化するおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、透光部材41が凸部41aを有することで、ウエハ4上で冷却ガスの流れる領域が狭まる。これにより、ガス流をウエハ4に押し付けることができる。この結果、ウエハ4を効率よく冷却でき、生産性を向上できる。なお、導入口12とウエハ4と排気口13とが同一直線上に並ぶことで、ウエハ4上にガス流が形成され、ウエハ4に対する強制冷却を効率的に行うことができる。つまり、ウエハ4と冷却ガスとの熱交換が促進され、ウエハをさらに効率よく冷却できる。
次に、ランプ2、排気およびガス導入を制御しながら、デガス工程、ウエハ冷却工程および真空引き工程を順に行う利点を説明する。まず、デガス工程では、ウエハ4を加熱した状態でチャンバ内を真空とすることで、ポリイミド表層からのデガスを促進できる。また、ウエハ冷却工程では、ガス導入をしながら排気を行うことで、ガス流を形成できる。さらに、自然冷却の場合よりもチャンバの圧力を低くできる。これにより、次工程の真空引きに要する時間を短縮できる。真空引き工程の時間が短縮できれば、限られた成膜待機時間の中で、より長い時間をデガス工程に充てることができる。
本実施の形態では、一方の面にポリイミドが形成されたウエハ4のデガスについて説明した。これに限らず、本実施の形態に係る半導体製造装置100は、あらゆるウエハのデガスに適用されても良い。この場合も本実施の形態によればウエハを効率よく冷却でき、生産性の向上できる。
また、半導体製造装置100の構造は図1に示される構造に限定されない。例えば、本実施の形態では、ランプ2はウエハ4の直上に設けられる。これに限らず、ランプ2は冷却ガス流路20の外側に設けられ、透光部材41を介してウエハ4を加熱できれば良い。この際、ランプ2の光はウエハ4を直接照射しても良く、反射材3を介して照射しても良い。また、ランプ2は複数設けられても良い。
また、本実施の形態では、透光部材41はウエハ4の上方に設けられた。これに限らず、冷却ガス流路20のうち、ウエハ4の上面と対向する部分と、ウエハ4の下面と対向する部分の少なくとも一方が、ランプ2の光を通す透光部材41から形成されれば良い。例えばウエハ4の保持機構または搬送機構に応じて、ウエハ4の下方にランプ2と透光部材41を取り付けても良い。
また、本実施の形態では透光部材41の凸部41aは、断面視で台形型である。凸部41aは、ウエハ4の上面に沿った平面を有する。これにより、ウエハ4上の広い領域において、冷却ガスの流れる領域を狭め、ガス流をウエハ4に押し付けることができる。従って、ウエハ4をさらに効率よく冷却できる。透光部材41の形状および凸部41aの形状は、図1に示されるものに限定されない。
また、ウエハ4はワイドバンドギャップ半導体によって形成されても良い。ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドである。上述したように、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたウエハ4では、デガス工程でウエハ4の温度が上がりにくいことがある。これに対し本実施の形態では、ウエハ冷却工程および真空引き工程の短縮が可能であり、長い時間をデガス工程に充てることができる。従って、生産性の低下を抑制しながら、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたウエハ4を十分にデガスできる。
これらの変形は、以下の実施の形態に係る半導体製造装置および半導体装置の製造方法について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る半導体製造装置および半導体装置の製造方法については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る半導体製造装置200の断面図である。図6は、図5をB-B直線で切断することで得られる断面図である。本実施の形態では、ウエハ4の上下に透光部材241、242およびランプ2a、2bが設けられる点が実施の形態1と異なる。筐体1の内部の底面および天井部分には、ランプ2a、2bおよび反射材3a、3bがそれぞれ設けられている。ランプ2a、2bは、それぞれ冷却ガス流路220の下方および上方に設けられる。
本実施の形態では、フレーム7、8および透光部材241、242が、冷却ガス流路220を形成する。冷却ガス流路220のうち、ウエハ4の上面と対向する部分は透光部材241から形成される。冷却ガス流路220のうち、ウエハ4の下面と対向する部分は透光部材242から形成される。透光部材241は、Oリングなどのシール部材11a、11bを介して、ウエハ4が配置された領域の気密性が確保されるようにフレーム8に取り付けられる。透光部材242は、Oリングなどのシール部材11c、11dを介して、ウエハ4が配置された領域の気密性が確保されるようにフレーム7に取り付けられる。
透光部材242はウエハ4の下面に向かって突出する凸部242aを有する。ウエハ4の下面は、ポリイミドが形成された面である。保持具5は、筐体1と接続されたフレーム21によって保持されている。他の構造は、実施の形態1の構造と同様である。なお、図6ではフレーム7が省略されている
半導体製造装置200の動作は半導体製造装置100の動作と同様である。ランプ2aは、デガス工程においてランプ2bと同時にオンになる。また、他チャンバへウエハを搬送する際には、透光部材242と保持具5との間に搬送フォーク31が挿入される。搬送フォーク31は保持具5を持ち上げ、ウエハ4を保持具5と共に水平方向に移動させる。
次に、ポリイミド付きウエハ4の両面をランプ2a、2bで加熱する効果について説明する。SiCはSiよりもバンドギャップが大きいため、赤外光を透過しやすい。これに対し本実施の形態では、両側から光を照射することで、ウエハ4に入射する光の量を増やすことができる。このため、ワイドバンドギャップ半導体で形成されたウエハ4においても、加熱の時間効率を高めることができる。
また、片面からのランプ照射では、一方の面からの熱が他方の面に伝わるまでに時間を要する。また、ポリイミド膜と基板との間に電極膜が設けられることがある。このような構造のウエハのポリイミド面だけを加熱すると、ポリイミドは温まるが、電極膜で光が反射されて基板が温まりにくいおそれがある。これに対し、本実施の形態ではウエハ4の両面からランプ2a、2bによる照射を行う。このため、ウエハ4の両面を直接加熱でき、加熱の時間効率を向上できる。
本実施の形態では、ウエハ4の下方の透光部材242が凸部242aを有する。これに限らず、ウエハ4の保持機構または搬送機構に応じて、ウエハ4の上方の透光部材241が凸部を有してもよい。このように、透光部材241と透光部材242の少なくとも一方が、凸部を有すれば良い。
図7は、実施の形態2の変形例に係る半導体製造装置300の断面図である。半導体製造装置300は、ウエハ4の上方の透光部材341も凸部341aを有する点が半導体製造装置200と異なる。他の構造は、半導体製造装置200の構造と同様である。このように、上下の透光部材341、242の両方が凸部を有しても良い。これにより、ウエハ4の上下で冷却ガスの流れる領域を狭くして、ガス流をウエハ4に押し付けることができる。この結果、ウエハ4をさらに効率よく冷却できる。
なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いても良い。
1 筐体、2 ランプ、2a ランプ、2b ランプ、3 反射材、3a 反射材、4 ウエハ、5 保持具、6 ステージ、7、8 フレーム、9、11a、11c シール部材、12 導入口、13 排気口、15 圧力計、16 バタフライバルブ、17 ポンプ、18a ゲートバルブ、20 冷却ガス流路、21 フレーム、30a、30b、30c 成膜チャンバ、31 搬送フォーク、41 透光部材、41a 凸部、51 搬送フォーク、52 ウエハ投入口、100 半導体製造装置、150 半導体製造システム、200 半導体製造装置、220 冷却ガス流路、241 透光部材、242 透光部材、242a 凸部、300 半導体製造装置、341 透光部材、341a 凸部

Claims (11)

  1. 内部にウエハが配置され、前記ウエハが配置された領域が冷却ガスの流路となる冷却ガス流路と、
    前記冷却ガス流路の外側に設けられたランプと、
    を備え、
    前記冷却ガス流路のうち、前記ウエハの上面と対向する部分と、前記ウエハの下面と対向する部分の少なくとも一方は、前記ランプの光を通す透光部材から形成され、
    前記透光部材は、前記ウエハに向かって突出する凸部を有することを特徴とする半導体製造装置。
  2. 前記冷却ガス流路の内部で、前記ウエハと前記冷却ガス流路が離れた状態で、前記ウエハを保持する保持具を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記冷却ガス流路のうち、前記ウエハの上面と対向する部分は第1透光部材から形成され、
    前記冷却ガス流路のうち、前記ウエハの下面と対向する部分は第2透光部材から形成され、
    前記ランプは前記冷却ガス流路の上方および下方に設けられ、
    前記第1透光部材と前記第2透光部材の少なくとも一方は、前記凸部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記冷却ガス流路への前記冷却ガスの導入口と、前記ウエハと、前記冷却ガス流路からの前記冷却ガスの排気口は、同一直線状に並ぶことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の半導体製造装置。
  5. 前記ウエハの一方の面にはポリイミドが形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の半導体製造装置。
  6. 前記ウエハはワイドバンドギャップ半導体によって形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の半導体製造装置。
  7. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドであることを特徴とする請求項6に記載の半導体製造装置。
  8. ウエハの上面と対向する部分と前記ウエハの下面と対向する部分の少なくとも一方が、前記ウエハに向かって突出する凸部を有する透光部材から形成された冷却ガス流路の内部に前記ウエハを配置し、
    前記透光部材を介して、前記冷却ガス流路の外側に設けられたランプで前記ウエハを加熱し、
    前記ウエハを加熱した後に、前記冷却ガス流路に冷却ガスを流して前記ウエハを冷却し、
    前記ウエハを冷却した後に、前記冷却ガス流路を真空引きすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記ウエハの一方の面にはポリイミドが形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記ウエハはワイドバンドギャップ半導体によって形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドであることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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