JP2022158820A - 建設機械、駆動システム及び駆動装置 - Google Patents

建設機械、駆動システム及び駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出力の小さい駆動装置で又は駆動装置の出力を抑えつつ、建設機械本体に回転可能に接続される作業要素を駆動できる建設機械の提供。【解決手段】一実施の形態の建設機械1はショベルである。建設機械1は、建設機械本体10に回転可能に接続されるブーム、アーム及びバケットを有する作業要素20と、回転力を出力する駆動装置30と、駆動装置30と作業要素20とを接続し、駆動装置30の回転力を作業要素20に入力するリンク機構40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、作業要素を駆動装置で駆動する建設機械、駆動システム及び駆動装置に関する。
一般的な建設機械の駆動装置は、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータである。油圧アクチュエータは、通常、エンジンの動力に応じて油圧ポンプから吐出される作動油の圧力により動作する。
例えば建設機械の一例としての一般的な油圧式ショベルは、建設機械本体の一部である上部旋回体に、ブーム、アーム及びバケットを有する作業要素を接続する。そして、ブーム、アーム及びバケットをそれぞれ、油圧シリンダによって駆動する。
一方、昨今、建設機械の電動化が注目されている。例えば特許文献1は、ブームの基端側の軸部に接続した電動モータによりブームを直接的に駆動する一方、アーム及びバケットの駆動をそれぞれ油圧シリンダで行うショベルを開示する。
特開平11-343642号公報
建設機械を電動化した場合のメリットは、例えば環境負荷や騒音を抑えられる点である。一方、デメリットは、パワー不足(出力不足)である。
特許文献1では、ブームの基端側の軸部が直接的に電動モータで駆動される。しかしながら、この場合、ブームを回転させるために電動モータが負担するトルクが大きくなる。そのため、例えば電動モータのサイズによっては、ブームを駆動させるためのトルクを十分に確保できない場合が生じ、電動モータ等を含む駆動装置を大型化する必要が生じ得る。
よって、建設機械の電動化に際しては、例えば駆動装置において十分に大きい出力を確保できない場合であっても、言い換えると大型化を抑えながらも、作業要素を望ましい態様で駆動するための工夫が望まれる。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであり、出力の小さい駆動装置で又は駆動装置の出力を抑えつつ、建設機械本体に回転可能に接続される作業要素を駆動できる建設機械、駆動システム及び駆動装置を提供することを目的とする。
一実施の形態にかかる建設機械は、建設機械本体に回転可能に接続される作業要素と、回転力を出力する駆動装置と、前記駆動装置と前記作業要素とを接続し、前記駆動装置の回転力を前記作業要素に入力するリンク機構と、を備える。
前記駆動装置は、前記建設機械本体に設けられ、前記リンク機構は、前記駆動装置に直接的に接続される駆動リンクと、前記駆動リンクと前記作業要素とを接続する連結リンクと、を有してもよい。
この場合、前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さは、前記作業要素の前記建設機械本体に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さよりも小さくてもよい。
また、前記作業要素が所定の姿勢になる際に、前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線と、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記作業要素に対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が45度以上90度以下となり、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記作業要素に対する接続位置とを結んだ前記直線と、前記作業要素の前記建設機械本体に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が、45度以上90度以下になってもよい。
また、前記作業要素は、前記建設機械本体に直接的に回転可能に接続される第1要素と、前記建設機械本体と前記第1要素との接続位置とは異なる位置で前記第1要素に回転可能に接続される第2要素と、を有し、前記リンク機構は、前記駆動装置に直接的に接続される駆動リンクと、前記駆動リンクと前記第2要素とを接続する連結リンクと、を有してもよい。
この場合、前記駆動装置は、前記第1要素における中央よりも前記建設機械本体側の部分又は前記建設機械本体に設けられてもよい。
また、前記第1要素又は前記第1要素と前記建設機械本体とを剛体とみなしたもの、前記駆動リンク、前記連結リンク及び前記第2要素が、交差型の4節リンクを形成してもよい。
また、前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さは、前記第2要素の前記第1要素に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さよりも小さくてもよい。
また、前記第2要素の前記第1要素に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さは、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置から前記第2要素に対する接続位置までの長さよりも小さく、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置から前記第2要素に対する接続位置まで長さは、前記第1要素の前記建設機械本体に対する接続位置から前記第2要素に対する接続位置までの長さよりも小さくてもよい。
また、前記作業要素が所定の姿勢になる際に、前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線と、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記第2要素に対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が45度以上90度以下となり、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記第2要素に対する接続位置とを結んだ前記直線と、前記第2要素の前記第1要素に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が、45度以上90度以下になってもよい。
また、前記駆動装置が前記駆動リンクを回転させる入力回転角度が、前記第2要素が前記第1要素に対して回転する出力回転角度よりも大きくなってもよい。
また、前記作業要素及び前記リンク機構のうちの少なくともいずれかに、伸縮型のダンパが設けられてもよい。
また、前記駆動装置は、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する偏心揺動型減速機とを有し、前記偏心揺動型減速機の出力軸が前記回転力を出力してもよい。
一実施の形態にかかる駆動システムは、回転力を出力する駆動装置と、前記駆動装置と建設機械本体に回転可能に接続される作業要素とを接続し、前記駆動装置の回転力を前記作業要素に入力するリンク機構と、を備える。この駆動システムは、詳しくは、建設機械用駆動システムであり、より詳しくは、建設機械の作業要素用駆動システムである。
一実施の形態にかかる駆動装置は、回転力を出力する出力軸を備え、前記出力軸は、建設機械本体に回転可能に接続される作業要素と回転可能に接続するリンク機構と接続する。この駆動装置は、詳しくは、建設機械用駆動装置であり、より詳しくは、建設機械の作業要素用駆動装置である。
本発明によれば、出力の小さい駆動装置で又は駆動装置の出力を抑えつつ、建設機械本体に回転可能に接続される作業要素を駆動できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 図1に示す状態からその作業要素を上方に回転させた状態の第1の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 図1に示す状態からその作業要素を下方に回転させた状態の第1の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 図1に示すIV-IV線に沿う建設機械の概略的な断面図である。 4節リンクを幾何学的に示す図である。 図2に示す状態から更に作業要素を上方に回転させた、待機位置の状態の第1の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 変形例にかかる建設機械の側面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 図7に示す状態からブームを下げるとともにアームを前方へ延ばした状態の第2の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 図7に示す状態からアームを図8の場合とは反対の、手前側に引いた状態の第2の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 図7に示すX-X線に沿う建設機械の概略的な断面図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる建設機械の側面図である。 変形例にかかる建設機械の駆動装置周辺を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示す第1の実施の形態にかかる建設機械1はショベルである。建設機械1は、建設機械本体10と、建設機械本体10に回転可能に接続される作業要素20と、作業要素20を駆動する回転力を出力する駆動装置30と、駆動装置30と作業要素20とを接続するリンク機構40と、を備えている。
建設機械本体10は、下部走行体11と、上部旋回体12とを有する。下部走行体11は、一対のクローラをモータで駆動することで建設機械1を前後方向に走行させる。下部走行体11で用いるモータは、電動モータでもよいし、油圧モータでもよいし、エンジンでもよい。
上部旋回体12は、下部走行体11の上方に配置され、下部走行体11に回転可能に接続される。上部旋回体12は、下部走行体11と上部旋回体12とが重なる方向に延びる軸を中心に、具体的には上下方向に延びる軸を中心に下部走行体11に対して回転できる。
作業要素20は、建設機械本体10のうちの上部旋回体12に回転可能に接続される。詳しくは、作業要素20は、上部旋回体12の前側の部分に接続される。作業要素は、建設機械に期待される作業を行う部分であって、例えば姿勢や動き等を変化させることで作業を行う部分である。作業要素は、作業装置や作業部と呼ばれる場合もある。建設機械本体は、作業要素を支持する部分である。
作業要素20は、ブーム21と、アーム22と、バケット23とを有する。ブーム21の基端側の部分は、上部旋回体12の前側の部分に回転可能に接続されている。アーム22の基端側の部分は、ブーム21の先端側の部分に回転可能に接続されている。バケット23の基端側の部分は、アーム22の先端側の部分に回転可能に接続されている。
図1における符号A1は、ブーム21の基端側の部分と上部旋回体12の前側の部分とを接続する接続軸部の中心を通る軸線を示す。ブーム21は、軸線A1を中心に上部旋回体12に対して回転可能になっている。
ブーム21は、駆動装置30の回転力をリンク機構40を介して入力されることで、軸線A1を中心に回転できる。ブーム21が回転した際には、作業要素20の全体が回転する。
図2は、建設機械1が、駆動装置30の回転力によりブーム21を駆動し、図1に示す状態からその作業要素20を上方に(矢印CWの方向に)回転させた状態を示す。図3は、建設機械1が、駆動装置30の回転力によりブーム21を駆動し、図1に示す状態からその作業要素20を下方に(矢印CCWの方向に)回転させた状態を示す。
矢印CWは、軸線A1を中心に図1乃至図3の紙面上で時計周りに回転する方向を示す。矢印CCWは、軸線A1を中心に図1乃至図3の紙面上で反時計周りに回転する方向を示す。
図1における符号A2は、アーム22の基端側の部分とブーム21の先端側の部分とを接続する接続軸部の中心を通る軸線を示す。アーム22は、軸線A2を中心にブーム21に対して回転可能になっている。
ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置とアーム22に対する接続位置との間の部分と、軸線A2の位置とは異なるアーム22の基端側の部分とは、アームシリンダ24で接続されている。アーム22は、アームシリンダ24の伸縮に応じて軸線A2を中心に回転できる。なお、アームシリンダ24は、油圧シリンダでもよいし、電動シリンダでもよい。
図1における符号A3は、バケット23の基端側の部分とアーム22の先端側の部分とを接続する接続軸部の中心を通る軸線を示す。バケット23は、軸線A3を中心にアーム22に対して回転可能になっている。
軸線A2の位置とは異なるアーム22の基端側の部分と、軸線A3の位置とは異なるバケット23の基端側の部分とは、バケットシリンダ25で接続されている。バケット23は、バケットシリンダ25の伸縮に応じて軸線A3を中心に回転できる。なお、バケットシリンダ25は、油圧シリンダでもよいし、電動シリンダでもよい。
駆動装置30は、建設機械本体10のうちの上部旋回体12に設けられている。詳しくは、図1に示す駆動装置30は、上部旋回体12において軸線A1の位置よりも後方の位置で且つ上方の位置に設けられている。
図4は、図1に示すIV-IV線に沿う建設機械1の概略的な断面図であり、建設機械1における作業要素20と駆動装置30との位置構成及び接続構成を説明する図である。
図4に示すように、駆動装置30は、電動モータ31と減速機32とを有する。電動モータ31及び減速機32は、上部旋回体12の一部である上方に延びる支持板12Aに支持され、支持板12Aを挟んで支持板12Aの厚み方向で向き合うように位置している。支持板12Aは、上部旋回体12の上部旋回体本体120(建設機械本体10)の一部である側壁部で構成される。電動モータ31は、上部旋回体本体120内に位置し、上部旋回体本体120の上壁部12Rにより上方から覆われている。
電動モータ31は回転軸31Aを有し、回転軸31Aは、ブーム21の基端側の部分と上部旋回体12の前側の部分とを接続する接続軸部における軸線A1と平行に延びる。図1及び図4における符号A4は、回転軸31Aの中心を通る軸線を示し、回転軸31Aは軸線A4を中心に回転する。なお、電動モータ31は、直流モータでも、交流モータでもよい。
減速機32は、回転軸31Aに同軸の状態で接続された入力軸32Aと、回転軸31Aから入力軸32Aに伝達された回転の回転数を所定の減速比で減速させた回転数で出力する出力軸32Bと、を有している。すなわち、出力軸32Bが駆動装置30の回転力を出力する。
図4に示す減速機32は偏心揺動型減速機である。この場合、減速機32では、回転軸31Aによって回転する入力軸32Aの回転が、入力軸32Aの外周に配置された伝達歯車32Cからクランク軸32Dに伝達される。クランク軸32Dは、支持する外歯歯車32Eを揺動させることで、外歯歯車32Eの外周に位置する内歯歯車32Fに対して外歯歯車32Eを相対回転させる。
図4では、内歯歯車32Fが建設機械本体10(支持板12A)に固定されるため、内歯歯車32F及び建設機械本体10に対して、外歯歯車32Eが回転する。そして、いわゆるキャリアとも称される出力軸32Bが、軸線A4を中心に外歯歯車32Eの揺動運動を支持して回転する。
内歯歯車32Fは筒状であり、内周面に内歯を有し、外周面にフランジ部32FAを有する。減速機32は、フランジ部32FAに通したボルト等の締結部材300を支持板12Aに締結することで固定される。そして、フランジ部32FAと支持板12Aとの間にはOリング等の第1シール材121が設けられる。第1シール材121は支持板12Aに形成された溝に収容されるが、フランジ部32FAに形成される溝に収容されてもよい。第1シール材121は、締結部材300よりも径方向内側に配置される。また、支持板12Aには、板凹部12A1が設けられる。支持板12Aは、板凹部12A1に減速機32の一部を収容した状態で支持する。板凹部12A1には、支持板12A側の出力軸32Bの端部及び内歯歯車32Fの端部が収容されている。
また、電動モータ31は筒状のケースを有し、ケースの外周面にフランジ部31Fを有する。電動モータ31は、フランジ部31Fに通したボルト等の締結部材を支持板12Aに締結することで固定される。そして、フランジ部31Fと支持板12Aとの間にはOリング等の第2シール材122が設けられる。第2シール材122は支持板12Aに形成された溝に収容されるが、フランジ部31Fに形成される溝に収容されてもよい。
偏心揺動型減速機では、入力軸32Aと伝達歯車32Cとの間及びクランク軸32Dと外歯歯車32Eとの間で減速がなされることで、高減速比での減速が可能となり、高トルクを出力できる。また、外歯歯車32Eと内歯歯車32Fとの歯面同士の接触面積を大きく確保できるため、耐久性が高く高信頼性を確保できる。図4は、複数のクランク軸32Dが周方向に配置される構成の偏心揺動型減速機を示している。しかしながら、減速機32として用いる偏心揺動型減速機は、クランク軸が外歯歯車の回転軸と同軸になるセンタークランク式でもよいことは言うまでもない。また、減速機32はその他の形式でもよい。
リンク機構40は、図1及び図4に示すように、駆動リンク41と、連結リンク42とを有し、これら駆動リンク41及び連結リンク42により、駆動装置30とブーム21とを接続している。
駆動リンク41の2つの端部のうちの一方の端部は、減速機32の出力軸32Bに接続される。すなわち、駆動リンク41は駆動装置30に直接的に接続されている。また、駆動リンク41の2つの端部のうちの他方の端部は、連結リンク42に接続されている。駆動リンク41は、減速機32の出力軸32Bの回転に伴い軸線A4を中心に回転する。図4に示すように、駆動リンク41にはリンク凹部41Aが設けられ、駆動リンク41は、リンク凹部41Aに減速機32の一部を収容した状態で出力軸32Bと接続する。リンク凹部41Aには、駆動リンク41側の出力軸32Bの端部及び内歯歯車32Fの端部が収容されている。
一方で、連結リンク42の2つの端部のうちの一方の端部は、駆動リンク41の上記他方の端部に回転可能に接続される。連結リンク42の一方の端部は、駆動リンク41が出力軸32Bと接続した側の駆動リンク41の面に重なる状態で駆動リンク41に接続される。これにより、駆動装置30及びリンク機構40の占有範囲を抑制できる。また、連結リンク42の2つの端部のうちの他方の端部は、ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置とアーム22に対する接続位置との間の部分に回転可能に接続される。
図1及び図4における符号A5は、駆動リンク41と連結リンク42とを接続する接続軸部の中心を通る軸線を示す。連結リンク42は、軸線A5を中心に駆動リンク41に対して回転可能になっている。
図1及び図4における符号A6は、連結リンク42とブーム21とを接続する接続軸部の中心を通る軸線を示す。連結リンク42は、軸線A6を中心にブーム21に対して回転可能になっている。
本実施の形態では、図1に示すように、駆動リンク41と、連結リンク42と、ブーム21と、上部旋回体12とが4節リンク(詳しくは、非平行型の4節リンク)を形成する状態になっている。この場合、駆動装置30が軸線A4を中心に図1における時計回りの方向に駆動リンク41を回転させると、図2に示すように、ブーム21が軸線A1を中心に矢印CWで示す時計回りに回転する。また、駆動装置30が軸線A4を中心に図1における反時計回りの方向に駆動リンク41を回転させると、図3に示すように、ブーム21が軸線A1を中心に矢印CCWで示す反時計回りに回転する。
図1を参照し、本実施の形態にかかる建設機械1で形成される4節リンクにおいては、駆動リンク41の建設機械本体10に対する接続位置(軸線A4の位置)から連結リンク42に対する接続位置(軸線A5の位置)までの長さBが、ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置(軸線A1の位置)から連結リンク42に対する接続位置(軸線A6の位置)までの長さDよりも小さくなっている。
図5は4節リンクを幾何学的に示す図であって、4節リンクにおけるリンク長さと入出力トルクとの関係を説明するための図である。図5で示す符号A,B,C,Dはそれぞれ、4つのリンクの長さを示す。符号Lは、長さBのリンク及び長さCのリンクの接続点と、長さAのリンク及び長さDのリンクの接続点とを結ぶ対角線を示す。α、α、α、αはそれぞれ、対角線によって内角を割った際の角度を示す。また、Tiは、長さBのリンクを長さAのリンクとの接続点を中心に回転させた際の入力トルクを示し、Tは、入力Tiによって、長さDのリンクが長さAのリンクとの接続点を中心に回転する際に出力トルクを示す。
4節リンクでは、以下の数式の関係が成り立つ。
Figure 2022158820000002
上記数式は、長さBが、長さDよりも小さい場合に、出力トルクTが入力トルクTiよりも大きくなることを示す。この関係を考慮し、本実施の形態では、駆動リンク41が出力する入力トルクによって回転するブーム21が出力する出力トルクが、入力トルクよりも大きくなるように、上述のように駆動リンク41の建設機械本体10に対する接続位置から連結リンク42に対する接続位置までの長さBを、ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置から連結リンク42に対する接続位置までの長さDよりも小さくしている。これにより、作業要素20が作業を行う地面等の作業対象に作業要素20から効率的に力を付与できる。
また、本実施の形態では、上述の駆動リンク41における長さBがブーム21における長さDよりも小さくなるという関係と同時に、駆動装置30が駆動リンク41を回転させる入力回転角度が、ブーム21が建設機械本体10に対して回転する出力回転角度よりも大きくなるという関係が成り立つ。すなわち、これは、入力時の回転が減速され、出力トルクが入力トルクよりも大きくなることを意味する。この関係が成り立つ場合においても、作業要素20から作業対象に効率的に力を付与できる。
また、図2において、符号L1は、駆動リンク41の建設機械本体10に対する接続位置(軸線A4の位置)と連結リンク42に対する接続位置(軸線A5の位置)とを結んだ直線を示す。符号L2は、連結リンク42の駆動リンク41に対する接続位置(軸線A5の位置)とブーム21に対する接続位置(軸線A6の位置)とを結んだ直線を示す。符号L3は、ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置(軸線A1の位置)と連結リンク42に対する接続位置(軸線A6の位置)とを結んだ直線を示す。
図2に示すように、ブーム21が上方側に回転された姿勢となる際に、本実施の形態では、直線L1と直線L2とがなす角度Xが45度以上90度以下になり、直線L2と直線L3となす角度Yが45度以上90度以下になる。詳しくは、角度Xが約50度をなしたときに、角度Yが約70度をなしている。このような関係の場合、駆動リンク41の力が効率的にブーム21に伝達される。なお、角度X,Yは、内角の角度である。
バケット23で土砂等を掻き取り、作業要素20を上方に回転させてトラックの荷台まで移動させるような場合、ブーム21への負荷が大きくなる場合がある。このような状況を考慮し、本実施の形態では、ブーム21が上方側に回転された姿勢となる際に上記関係を定めるが、この関係を成立させる作業要素20の姿勢は、作業内容に応じて任意に定めてもよい。
なお、上記角度X,Yの関係においては、角度Xが67.5度以上90度以下であるときに、角度Yが67.5度以上90度以下になることがより好ましく、角度Xが75度以上90度以下であるときに、角度Yが75度以上90度以下になることがさらに好ましい。
また、駆動リンク41と、連結リンク42と、ブーム21と、上部旋回体12とが形成する4節リンクの形状は特に限られるものではなく、平行4節リンクや、交差型4節リンクでもよい。また、駆動リンク41及び連結リンク42は、互いに着脱可能で且つ建設機械本体10又はブーム21から着脱可能である。これにより、駆動リンク41及び連結リンク42は、異なる形状のものに適宜変更でき、可動範囲、増減速、倍力比等を適宜調整することが可能となる。また、本実施の形態では、図5における長さBのリンクが、駆動リンク41に対応し、図5における長さDのリンクが、ブーム21に対応する。ただし、駆動リンク41と、連結リンク42と、ブーム21と、上部旋回体12とが形成する4節リンクの各長さは特に限定されるものではない。例えば、図5における長さBのリンクが、連結リンク42に対応する構成や、図5における長さCのリンクが駆動リンク41に対応する構成等が採用されてもよい。また、図1乃至3等に示す駆動リンク41や、連結リンク42等の長さは誇張して示されており、実際のものと相違する。なお、駆動装置30及びリンク機構40は、駆動システムを構成する。
また、図6Aは、図2に示す状態から更に作業要素20を上方に回転させた、待機位置の状態の建設機械1の側面図である。詳しくは、ブーム21が、図2に示す状態から更に上方に回転することにより、ブーム待機位置に至っている。また、アーム22は、図2に示す状態から下方に向けて反時計回りの方向に回転することにより、アーム待機位置に至っている。ブーム待機位置は、紙面時計回り方向におけるブーム21の回転限界位置である。アーム待機位置は、紙面反時計回り方向におけるアーム22の回転限界位置である。待機位置は、ブーム21がブーム待機位置になり且つアーム22がアーム待機位置になることで形成される。
図6Aに示すように、ブーム21がブーム待機位置になる場合、紙面時計回り方向に回転する駆動リンク41が建設機械本体10の上部旋回体12に設けられたストッパ部12Sに接して回転を制限される。図1乃至図4を参照し、ストッパ部12Sは、上部旋回体12の支持板12A(図4参照)に設けられた駆動装置30の後方に設けられる。
図示のストッパ部12Sは、水平に延びる接触面を形成し、この接触面で駆動リンク41に接する。ただし、ストッパ部12Sの接触面は、任意に定められるブーム21の回転限界位置に応じて、垂直に延びる態様にも、傾斜して延びる態様にもなり得る。
図6Aにおける符号Gpは、待機位置の作業要素20の重心位置を示す。符号Vは、ブーム21の回転中心である軸線A1から鉛直方向に延びる垂直線を示す。図6Aに示す待機位置では、作業要素20の重心位置Gpが垂直線Vよりも後方で且つ軸線A1の上方にある。この場合、作業要素20は、紙面時計回りに回転しようとする。ここで、本実施の形態では、駆動リンク41がストッパ部12Sに接することで回転が制限される。
また、図1乃至3及び図6Aには、待機位置の作業要素20に対するロック部材12Lが示されている。図6Aには、同図内の矢印VIAの方向に見た際の領域Tが示されている。領域Tを参照し、ロック部材12Lは、待機位置の作業要素20をロックしない場合には、破線で示すように、上部旋回体12の側壁部に沿って前後方向に延びる状態になっている。そして、待機位置の作業要素20をロックする場合、ロック部材12Lは、後部を回転中心として幅方向に回転する。そして、ロック部材12Lは、待機位置の作業要素20に接続された駆動リンク41の上方において、駆動リンク41と重なる。これにより、駆動リンク41の紙面反時計回りの回転も制限される。以上のようなストッパ部12S及びロック部材12Lにより、作業要素20を待機位置にした建設機械1を安全に保管できる。より具体的には、作業要素20が待機位置になり、電源が落とされた際に、作業要素20が前方にも後方にも回転しない状態になる。
図6Bは、建設機械1の変形例を示す。図6Bの変形例では、ロック部材12Lの構成が図6Aと異なる。図6Bに示すロック部材12Lは、柱状の部材である。このロック部材12Lは、待機位置の作業要素20に接続された駆動リンク41の上方に位置するように上部旋回体12の側壁部に嵌め込まれている。
次に、本実施の形態に係る建設機械1の作用を説明する。
ブーム21を回転させる際、駆動装置30の回転力がリンク機構40を介してブーム21に入力される。これにより、ブーム21は、軸線A1を中心に回転する。
詳しくは、駆動装置30が軸線A4を中心に図1における時計回りの方向に駆動リンク41を回転させると、図2に示すように、ブーム21が軸線A1を中心に矢印CWで示す時計回りに回転する。駆動装置30が軸線A4を中心に図1における反時計回りの方向に駆動リンク41を回転させると、図3に示すように、ブーム21が軸線A1を中心に矢印CCWで示す反時計回りに回転する。
そして、本実施の形態では、リンク機構40によって駆動装置30の回転力がブーム21に作用する一方向の力に変換される。そして、このブーム21に作用する力を、ブーム21の建設機械本体10側の回転軸(軸線A1が位置する接続軸部)から離れた位置において作用させている。これにより、ブーム21の回転中心となる軸線A1と力の作用点との距離を確保でき、例えば出力の小さい駆動装置30の場合であっても又は駆動装置30の出力を抑えた場合であっても、ブーム21に入力されるトルクを大きく確保することが可能となり、簡単にブーム21を回転させることが可能となる。
よって、本実施の形態にかかる建設機械1によれば、出力の小さい駆動装置30で又は駆動装置30の出力を抑えつつ、作業要素20を駆動できる。具体的には、例えば駆動装置30が電動モータを利用するものであり、一般的な油圧モータよりも出力を大きく確保し難い場合等であっても、油圧モータを用いた場合に対して遜色のない態様で作業要素20を駆動させ得る。
また、本実施の形態では駆動装置30が建設機械本体10に設けられ、リンク機構40が、駆動装置30に直接的に接続される駆動リンク41と、駆動リンク41とブーム21とを接続する連結リンク42と、を有する。これにより、駆動リンク41、連結リンク42、ブーム21及び建設機械本体10が4節リンクを形成し、構造を複雑化することなく駆動リンク41の建設機械本体10に対する回転に伴いブーム21が回転する。そのため、建設機械1が過剰に複雑化、重量増加及び大型化することを回避できる。
また、本実施の形態では、駆動装置30がブーム21と建設機械本体10との接続位置よりも後方に位置する。これにより、建設機械1の重心が前寄りになることを回避できるため、重量バランスを良好にすることができる。
また、駆動リンク41の建設機械本体10に対する接続位置から連結リンク42に対する接続位置までの長さBが、ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置から連結リンク42に対する接続位置までの長さDよりも小さい。この構成では、建設機械本体10周りに回転するブーム21の回転力(トルク)が、駆動装置30周りに回転する駆動リンク41の回転力(トルク)よりも大きくなる。これにより、作業要素20から作業対象に効率的に力を付与できる。
また、建設機械1では、作業要素20が所定の姿勢になる際に、具体的にはブーム21が上方側に回転された姿勢の際に、図2に示すように、直線L1と直線L2とがなす角度が45度以上90度以下となり、直線L2と直線L3とがなす角度が、45度以上90度以下になる。これにより、駆動装置30の回転力を効率的にブーム21に伝達できる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態にかかる建設機械2を説明する。
図7は建設機械2の側面図である。図8は、建設機械2が、図7に示す状態からブーム21を下げるとともにアーム22を前方(建設機械本体から離れる方向)へ延ばした状態を示す。図9は、建設機械2が、図7に示す状態からアーム22を図8の場合とは反対の、手前側(建設機械本体に近づく方向)に引いた状態を示す。図10は、図7に示すX-X線に沿う建設機械2の概略的な断面図であり、建設機械2における作業要素20と駆動装置30との位置構成及び接続構成を示す図である。本実施の形態における構成部分のうちの第1の実施の形態と同様の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、リンク機構40における連結リンク42が作業要素20のうちのアーム22に接続されている。
駆動装置30は建設機械本体10に設けられ、駆動リンク41の2つの端部のうちの一方の端部は、駆動装置30における減速機32の出力軸32Bに接続される。駆動リンク41の2つの端部のうちの他方の端部は、連結リンク42の2つの端部のうちの一方の端部に回転可能に接続される。そして、連結リンク42の2つの端部のうちの他方の端部が、アーム22に回転可能に接続されている。
連結リンク42の上記他方の端部は、詳しくはアーム22のブーム21に対する接続位置(軸線A2の位置)とバケット23に対する接続位置(軸線A3の位置)との間の部分に接続されている。
図7乃至図9における符号A6’は、連結リンク42とアーム22とを接続する接続軸部の中心を通る軸線を示す。なお、本実施の形態においては、ブーム21が第1要素に対応し、アーム22が第2要素に対応する。
また、本実施の形態では上部旋回体12にブーム駆動装置50が設けられている。図10に示すように、ブーム駆動装置50は、ブーム用電動モータ51と、ブーム用減速機52とを有する。ブーム用電動モータ51及びブーム用減速機52は、上部旋回体12の一部である上方に延びるブーム用支持板12Bに支持されている。
ブーム用電動モータ51の回転軸及びブーム用減速機52の出力軸は同軸に位置し、軸線A1は、上記回転軸及び出力軸の各中心軸線上に跨がって位置する。ここで、本実施の形態では、ブーム21の回転中心となる軸線A1と駆動リンク41の建設機械本体10側の回転中心となる軸線A4とが同軸になるように駆動装置30とブーム駆動装置50とが配置されている。ただし、駆動装置30とブーム駆動装置50とは回転的に接続せれておらず、各々独立に駆動する。
本実施の形態におけるブーム用減速機52は、減速機32と同様に偏心揺動型減速機として構成される。ブーム用減速機52の詳細な構造の説明は省略するが、ブーム用減速機52はその出力軸にブーム21の基端側の部分を固定する。すなわち、本実施の形態では、ブーム21がブーム駆動装置50によって直接的に回転される。
そして、以上のようにリンク機構40を介して駆動装置30とアーム22とを接続することにより、本実施の形態では、図7に示すように、駆動リンク41と、連結リンク42と、アーム22と、ブーム21及び建設機械本体10を剛体とみなしたものとが、交差型の4節リンクを形成する。
この場合、図7の状態から駆動装置30が軸線A4を中心に図7における反時計回りの方向に駆動リンク41を回転させると、図8に示すように、アーム22が、軸線A2を中心に矢印CWで示す時計回りに回転する。また、図7の状態から駆動装置30が軸線A4を中心に図7における時計回りの方向に駆動リンク41を回転させると、図9に示すように、アーム22が、軸線A2を中心に矢印CCWで示す反時計回りに回転する。
また、本実施の形態では、図7に示すように、駆動リンク41の建設機械本体10に対する接続位置(軸線A4の位置)から連結リンク42に対する接続位置(軸線A5の位置)までの長さBが、アーム22のブーム21に対する接続位置(軸線A2の位置)から連結リンク42に対する接続位置(軸線A6’の位置)までの長さDよりも小さい。
すなわち、本実施の形態では、駆動リンク41が出力する入力トルクによって回転するアーム22が出力する出力トルクが、入力トルクよりも大きくなるように、長さBを長さDよりも小さくしている。この関係と同時に、駆動装置30が駆動リンク41を回転させる入力回転角度が、アーム22が建設機械本体10に対して回転する出力回転角度よりも大きくなるという関係も成り立つ。
また、4節リンクを構成する各部の長さをさらに詳述すると、アーム22における上記長さDは、連結リンク42の駆動リンク41に対する接続位置(軸線A5の位置)からアーム22に対する接続位置(軸線A6’の位置)までの長さCよりも小さい。連結リンク42における上記長さCは、ブーム21の建設機械本体10に対する接続位置(軸線A1の位置)からアーム22に対する接続位置(軸線A2の位置)までの長さDよりも小さい。本件発明者は、鋭意検討の結果、リンク機構40によりショベルのアーム22を駆動する場合、この長さ関係であると好適に作業対象に力を付与できることを知見した。
また、図7に示すように、アーム22が概ね上下方向に沿う姿勢となる際に、本実施の形態では、角度X’が45度以上90度以下となり、角度Y’が、45度以上90度以下になる。角度X’は、駆動リンク41の建設機械本体10に対する接続位置と連結リンク42に対する接続位置とを結んだ直線と、連結リンク42の駆動リンク41に対する接続位置とアーム22に対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度(内角)である。角度Y’は、連結リンク42の駆動リンク41に対する接続位置とアーム22に対する接続位置とを結んだ直線と、アーム22のブーム21に対する接続位置と連結リンク42に対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度である。
バケット23で土砂等を掻き取る際には、アーム22への負荷が大きくなる場合がある。このような状況を考慮し、本実施の形態では上記関係を定めるが、上記関係を成立させる作業要素20の姿勢は、作業内容に応じて任意に定めてもよい。
なお、上記角度X’,Y’の関係においては、角度X’が67.5度以上90度以下であるときに、角度Y’が67.5度以上90度以下になることがより好ましく、角度X’が75度以上90度以下であるときに、角度Y’が75度以上90度以下になることがさらに好ましい。
また、駆動リンク41と、連結リンク42と、ブーム21と、上部旋回体12とが形成する4節リンクの形状は特に限られるものではなく、平行4節リンクや、非交差の非平行型4節リンクでもよい。
また、本実施の形態では、駆動装置30が建設機械本体10に設けられるが、駆動装置30はブーム21に設けられてもよい。この場合、駆動装置30は、重量バランスを考慮し、ブーム21における中央よりも建設機械本体10側の部分に設けられるのが良い。
以上に説明した第3の実施の形態では、リンク機構40によって駆動装置30の回転力がアーム22に作用する一方向の力に変換される。そして、このアーム22に作用する力を、アーム22のブーム21側の回転軸(軸線A2が位置する接続軸部)から離れた位置において作用させている。これにより、アーム22の回転中心となる軸線A2と力の作用点との距離を確保でき、例えば出力の小さい駆動装置30の場合であっても又は駆動装置30の出力を抑えた場合であっても、アーム22に入力されるトルクを大きく確保することが可能となり、簡単にアーム22を回転させることが可能となる。
よって、本実施の形態にかかる建設機械3によれば、出力の小さい駆動装置30で又は駆動装置30の出力を抑えつつ、作業要素20を駆動できる。
また、リンク機構40を用いることにより、アーム22から離れた位置に配置した駆動装置30でアームを駆動できるため、駆動装置30の配置自由度を向上できる。本実施の形態では、アーム22を駆動する駆動装置30が建設機械本体10に設けられるため、重量物を建設機械3の重心に近づけることができ、良好な重量バランスが得られる。
また、本実施の形態では駆動装置30が建設機械本体10に設けられることで、ブーム21と建設機械本体10とを剛体とみなしたもの、駆動リンク41、連結リンク42及びアーム22が4節リンクを形成し、構造を複雑化することなく駆動リンク41の回転に伴いアーム22が回転する。上記4節リンクは交差型の4節リンクである。これにより、リンク機構と作業要素との一部を交差させることで構成部材の占有範囲を抑制できる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態にかかる建設機械3を説明する。図11は建設機械3の側面図である。本実施の形態における構成部分のうちの第1及び第2の実施の形態と同様の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、アーム22に設けられたバケット駆動装置60とバケット23とがバケット用リンク機構400によって接続されている。バケット駆動装置60は、上述した駆動装置30と同様に、電動モータと減速機とを有する。バケット用リンク機構400は、バケット駆動装置60に直接的に接続されるバケット用駆動リンク401と、バケット用駆動リンク401とバケット23とを接続するバケット用連結リンク402とを有する。その他の構成は、第2の実施の形態と同じである。
本実施の形態にかかる建設機械3によれば、出力の小さいバケット駆動装置60で又はバケット駆動装置60の出力を抑えつつ、バケット23を駆動できる。また、本実施の形態では、バケット駆動装置60がバケット23とアーム22との接続部よりもアーム22とブーム21との接続部よりのアーム22に設けられ、一方で、駆動装置30及びブーム駆動装置50が建設機械本体10に設けられる。これにより、建設機械3の重心位置が前方寄りになることを回避でき、良好な重量バランスが得られる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態にかかる建設機械4を説明する。図12は建設機械4の側面図である。本実施の形態における構成部分のうちの第1乃至第3の実施の形態と同様の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、リンク機構40の連結リンク42に伸縮型のダンパ44が設けられている。ダンパ44は、連結リンク42に所定値以上の圧縮力が負荷された際に、内部に充填したオイルをリリーフ弁45から排出することで、連結リンク42を圧縮させる。なお、ダンパ44の構成は特に限られるものではない。その他の構成は第3の実施の形態と同じである。
第4の実施の形態にかかる建設機械4によれば、作業要素20に作用する圧縮力が駆動装置30に伝達される前にダンパ44から逃がすことで、駆動装置30、特にその減速機32の歯面を保護できる。連結リンク42がアーム22に接続される場合、地面等の作業対象からバケット23に加わる反力に起因して連結リンク42に圧縮力が加わり、減速機32への負荷大きくなる場合がある。この点を考慮し、本実施の形態では連結リンク42にダンパ44が設けられている。なお、ダンパ44は、作業要素20に設けられてもよいし、駆動リンク41に設けられてもよい。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態にかかる建設機械5を説明する。図13は建設機械5の側面図である。本実施の形態における構成部分のうちの第1乃至第4の実施の形態と同様の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態にかかる建設機械5はブルドーザであり、建設機械本体10に接続される作業要素20が、建設機械本体10に直接的に回転可能に支持されるリフトアーム26と、リフトアーム26に回転可能に接続されるブレード27とを有する。駆動装置30は建設機械本体10に設けられ、リンク機構40は、駆動装置30に接続される駆動リンク41と、駆動リンク41とリフトアーム26とを接続する連結リンク42とを有する。
本実施の形態にかかる建設機械5は、駆動装置30により駆動リンク41を回転させることで、リフトアーム26を上下動させることができる。本実施の形態で例示したように、リンク機構40はショベル以外の種々の建設機械においても適用できる。
なお、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。本明細書で開示した実施形態のうち、複数の物体で構成されているものは、当該複数の物体を一体化してもよく、逆に一つの物体で構成されているものを複数の物体に分けることができる。一体化されているか否かにかかわらず、発明の目的を達成できるように構成されていればよい。
例えば、第1の実施の形態では、駆動装置30における電動モータ31及び減速機32が、支持板12Aを挟んで支持板12Aの厚み方向で向き合うように配置されている。これに代えて、図14の変形例に示すように、支持板12Aの片面に電動モータ31及び減速機32が支持されてもよい。そして、電動モータ31及び減速機32は、上部旋回体12の上部旋回体本体120の内部に配置され、上部旋回体本体120に覆われもよい。図14では、支持板12Aと、減速機32の内歯歯車外周のフランジ部32FAとの間に締結部材300が通されている。さらに、締結部材300は、フランジ部32FA側から延び出し、モータ取付台301に締結されている。モータ取付台301は筒状であり、フランジ部32FA側とは反対の側の端部で電動モータ31を支持している。なお、図14の構成に代えて、出力軸32Bに固定されたモータ取付台301に電動モータ31が支持されてもよい。また、上述の図1乃至図12に示した実施の形態では、作業要素20が建設機械本体10の側面に取り付けられている。ただし、作業要素20の取り付け位置は、特に限られない。作業要素20は、例えば建設機械本体10の前部中央に取り付けられてもよい。
1,2, 3,4,5…建設機械、10…建設機械本体、11…下部走行体、12…上部旋回体、120…上部旋回体本体、121…第1シール材、122…第2シール材、12A…支持板、12A1…板凹部、12B…ブーム用支持板、12R…上壁部、12S…ストッパ部、12L…ロック部材、20…作業要素、21…ブーム、22…アーム、23…バケット、24…アームシリンダ、25…バケットシリンダ、26…リフトアーム、27…ブレード、30…駆動装置、31…電動モータ、31A…回転軸、31F…フランジ部、32…減速機、32A…入力軸、32B…出力軸、32C…伝達歯車、32D…クランク軸、32E…外歯歯車、32F…内歯歯車、32FA…フランジ部、300…締結部材、301…モータ取付台、40…リンク機構、41…駆動リンク、41A…リンク凹部、42…連結リンク、42A…凹所、42B…係止部、42C…相手部材、400…バケット用リンク機構、401…バケット用駆動リンク、402…バケット用連結リンク、44…ダンパ、50…ブーム駆動装置、51…ブーム用電動モータ、52…ブーム用減速機、60…バケット駆動装置、A1,A2,A3,A4,A5,A6, A6’…軸線

Claims (15)

  1. 建設機械本体に回転可能に接続される作業要素と、
    回転力を出力する駆動装置と、
    前記駆動装置と前記作業要素とを接続し、前記駆動装置の回転力を前記作業要素に入力するリンク機構と、を備える建設機械。
  2. 前記駆動装置は、前記建設機械本体に設けられ、
    前記リンク機構は、前記駆動装置に直接的に接続される駆動リンクと、前記駆動リンクと前記作業要素とを接続する連結リンクと、を有する、請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さは、前記作業要素の前記建設機械本体に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さよりも小さい、請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記作業要素が所定の姿勢になる際に、前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線と、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記作業要素に対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が45度以上90度以下となり、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記作業要素に対する接続位置とを結んだ前記直線と、前記作業要素の前記建設機械本体に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が、45度以上90度以下になる、請求項2又は3に記載の建設機械。
  5. 前記作業要素は、前記建設機械本体に直接的に回転可能に接続される第1要素と、前記建設機械本体と前記第1要素との接続位置とは異なる位置で前記第1要素に回転可能に接続される第2要素と、を有し、
    前記リンク機構は、前記駆動装置に直接的に接続される駆動リンクと、前記駆動リンクと前記第2要素とを接続する連結リンクと、を有する、請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記駆動装置は、前記第1要素における中央よりも前記建設機械本体側の部分又は前記建設機械本体に設けられる、請求項5に記載の建設機械。
  7. 前記第1要素又は前記第1要素と前記建設機械本体とを剛体とみなしたもの、前記駆動リンク、前記連結リンク及び前記第2要素が、交差型の4節リンクを形成する、請求項6に記載の建設機械。
  8. 前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さは、前記第2要素の前記第1要素に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さよりも小さい、請求項5乃至7のいずれかに記載の建設機械。
  9. 前記第2要素の前記第1要素に対する接続位置から前記連結リンクに対する接続位置までの長さは、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置から前記第2要素に対する接続位置までの長さよりも小さく、
    前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置から前記第2要素に対する接続位置まで長さは、前記第1要素の前記建設機械本体に対する接続位置から前記第2要素に対する接続位置までの長さよりも小さい、請求項8に記載の建設機械。
  10. 前記作業要素が所定の姿勢になる際に、前記駆動リンクの前記建設機械本体に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線と、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記第2要素に対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が45度以上90度以下となり、前記連結リンクの前記駆動リンクに対する接続位置と前記第2要素に対する接続位置とを結んだ前記直線と、前記第2要素の前記第1要素に対する接続位置と前記連結リンクに対する接続位置とを結んだ直線とがなす角度が、45度以上90度以下になる、請求項5乃至9のいずれかに記載の建設機械。
  11. 前記駆動装置が前記駆動リンクを回転させる入力回転角度が、前記第2要素が前記第1要素に対して回転する出力回転角度よりも大きくなる、請求項5乃至10のいずれかに記載の建設機械。
  12. 前記作業要素及び前記リンク機構のうちの少なくともいずれかに、伸縮型のダンパが設けられる、請求項1乃至11のいずれかに記載の建設機械。
  13. 前記駆動装置は、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する偏心揺動型減速機とを有し、前記偏心揺動型減速機の出力軸が前記回転力を出力する、請求項1乃至12のいずれかに記載の建設機械。
  14. 回転力を出力する駆動装置と、
    前記駆動装置と建設機械本体に回転可能に接続される作業要素とを接続し、前記駆動装置の回転力を前記作業要素に入力するリンク機構と、を備える駆動システム。
  15. 回転力を出力する出力軸を備え、
    前記出力軸は、建設機械本体に回転可能に接続される作業要素と回転可能に接続するリンク機構と接続する、駆動装置。
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