JP2022158455A - 洗浄工具及び洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】環状の凹部が形成された保持面を有するチャックテーブルを洗浄して異物を除去する。【解決手段】被加工物を保持する円形の保持面を有し、該保持面に環状の凹部が形成され、該凹部が該保持面の中心から外周にかけて湾曲したチャックテーブルの該保持面から異物を除去する洗浄工具であって、該保持面の該中心から該外周上の一点に至る該凹部に沿った曲線に対応した形状を含む凸形状を有する洗浄面を底部に備える洗浄砥石と、該洗浄砥石の該洗浄面と直交する昇降方向に該洗浄砥石を移動させる移動ユニットと、を備える。好ましくは、該昇降方向に沿った回転軸の周りに該洗浄砥石を回転させる回転ユニットを更に備える。また、好ましくは、該洗浄面は、該保持面の半径以上の直径を有する円形面であり、該洗浄面の該凸形状は、該円形面の外周から中心に向かって突出している。【選択図】図2

Description

本発明は、保持面に環状の凹部が形成されたチャックテーブルを洗浄する洗浄工具、及び洗浄方法に関する。
電子機器に組み込まれるデバイスチップの製造工程では、半導体等で形成されたウェーハの表面にIC、LSI等の複数のデバイスが形成される。ウェーハの表面の多数のデバイスが形成された領域は、デバイス形成領域と呼ばれる。そして、該デバイス形成領域を外周側から囲む環状の領域は、外周余剰領域と呼ばれる。該ウェーハがデバイス毎に切断されると、個々のデバイスチップが形成される。
近年、デバイスチップが搭載される電子機器の小型化・軽量化の傾向が著しく、電子機器に搭載されるデバイスチップにも薄型化が求められている。そこで、切断される前のウェーハは、研削装置で裏面側から研削されて薄化される。この薄化されたウェーハを切断すると、薄型のデバイスチップが得られる。
研削装置は、ウェーハを吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに吸引保持されたウェーハを研削する研削ユニットと、を備える。研削ユニットは、環状に配置された研削砥石が下面に装着された研削ホイールと、該研削ホイールの回転軸となるスピンドルと、を備える。研削ホイールを回転させて研削砥石を環状軌道上で移動させ、研削ホイールを下降させて研削砥石をウェーハの裏面側に接触させると、ウェーハが研削される。
近年、デバイスチップの薄型化への要求が特に著しく、研削装置ではウェーハが50μm以下の厚さにまで薄化される。ここまでウェーハが薄化されると該ウェーハの強度が低下し、該ウェーハを研削装置から搬送する際に簡単に破損してしまう。そこで、ウェーハの強度を保つため、ウェーハのデバイス形成領域と重なる領域だけを裏面側から研削して該ウェーハを薄化するとともに、外周余剰領域と重なる領域を研削せずこの領域を環状補強部として残すとの技術が開示されている(特許文献1参照)。
ウェーハの裏面の中央部を研削して外周部を研削しない研削装置では、該ウェーハの裏面に形成される円形の凹部の径の半分程度の径で円環状に研削砥石が並ぶ研削ホイールが使用される。また、この研削装置において、チャックテーブルの保持面は、中心と外周の間の環状領域が中心及び外周と比べて僅かに低い形状とされる。すなわち、該保持面は、該保持面の径の半分程度の径の環状の凹部を有する。
特開2007-19461号公報
チャックテーブルでウェーハを吸引保持して該ウェーハを裏面側から研削し、該ウェーハをチャックテーブルから除去すると、チャックテーブルの保持面に研削屑等の異物が残ることがある。このままの状態でチャックテーブルに次のウェーハを載せると、該ウェーハをチャックテーブルで適切に保持できない。そこで、チャックテーブルの保持面は定期的に洗浄され、異物が取り除かれる。チャックテーブルの保持面を洗浄する際には、従来、底面が平坦な洗浄砥石の該底面を該保持面に当てていた。
ここで、環状の凹部が形成された保持面に底面が平坦な洗浄砥石を接触させると、周囲よりも低い凹部には洗浄砥石が当たらず、該凹部に異物が残る。その一方で、保持面の中心及び外周には洗浄砥石が強く当たるため、この中心及び外周で保持面が過度に削られてしまい、チャックテーブルの寿命が短くなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、環状の凹部が形成された保持面を有するチャックテーブルを洗浄して異物を除去できる洗浄工具及び洗浄方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持する円形の保持面を有し、該保持面に環状の凹部が形成され、該凹部が該保持面の中心から外周にかけて湾曲したチャックテーブルの該保持面から異物を除去する洗浄工具であって、該保持面の該中心から該外周上の一点に至る該凹部に沿った曲線に対応した形状を含む凸形状を有する洗浄面を底部に備える洗浄砥石と、該洗浄砥石の該洗浄面と直交する昇降方向に該洗浄砥石を移動させる移動ユニットと、を備えることを特徴とする洗浄工具が提供される。
好ましくは、該昇降方向に沿った回転軸の周りに該洗浄砥石を回転させる回転ユニットを更に備える。
また、好ましくは、該洗浄面は、該保持面の半径以上の直径を有する円形面であり、該洗浄面の該凸形状は、該円形面の外周から中心に向かって突出している。
または、好ましくは、該洗浄面は、短辺と、該保持面の半径以上の長さの長辺と、を有する矩形面であり、該洗浄面の該凸形状は、該矩形面の該短辺から中心に向かって突出している。
本発明の他の一態様によれば、被加工物を保持する円形の保持面を有し、該保持面に環状の凹部が形成され、該凹部が該保持面の中心から外周にかけて湾曲したチャックテーブルの該保持面から異物を除去する洗浄方法であって、該保持面と直交するテーブル回転軸の周りに該チャックテーブルを回転させるチャックテーブル回転ステップと、該保持面の中心と外周の間の半径領域において該凹部に当接する凸形状が形成された洗浄面を有する洗浄砥石の該洗浄面を該凹部に当接させる当接ステップと、を備えることを特徴とする洗浄方法が提供される。
好ましくは、該洗浄面と直交する方向に沿った回転軸の周りに該洗浄砥石を回転させる洗浄砥石回転ステップを更に備える。
本発明の一態様にかかる洗浄工具及び洗浄方法では、保持面に環状の凹部が形成されたチャックテーブルの該保持面を洗浄砥石で洗浄する。洗浄砥石は、保持面の凹部に沿った形状の凸形状を含む洗浄面を底部に有し、この洗浄面を該凹部に当接させることで該保持面を洗浄する。すなわち、洗浄砥石の洗浄面は保持面の中心や外周だけでなく凹部にも均一に当たるため、凹部に付着した異物も除去できるとともに保持面の中心及び外周を過度に削ることもない。
したがって、本発明の一態様によると、環状の凹部が形成された保持面を有するチャックテーブルを洗浄して異物を除去できる洗浄工具及び洗浄方法が提供される。
被加工物の裏面側を部分的に研削する研削装置を模式的に示す斜視図である。 チャックテーブルの保持面を洗浄する洗浄工具の第1の例を模式的に示す側面図である。 図3(A)は、洗浄工具で洗浄されるチャックテーブルを模式的に示す斜視図であり、図3(B)は、洗浄工具と、チャックテーブルと、を模式的に示す上面図である。 チャックテーブルの保持面を洗浄する洗浄工具の第2の例を模式的に示す側面図である。 洗浄工具で洗浄されるチャックテーブルを模式的に示す斜視図である。 チャックテーブルの保持面から異物を除去する洗浄方法の各ステップの流れを示すフローチャートである。 図7(A)は、従来の洗浄工具で洗浄されるチャックテーブルを模式的に示す斜視図であり、図7(B)は、従来の洗浄工具と、チャックテーブルと、を模式的に示す上面図である。 チャックテーブルの保持面を洗浄する従来の洗浄工具を模式的に示す側面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る洗浄工具及び洗浄方法で洗浄される被洗浄物について説明する。被洗浄物は、半導体ウェーハ等の被加工物を研削して薄化する研削装置で使用されるチャックテーブルの保持面である。
図1は、円板状の被加工物11の裏面17を部分的に研削して薄化し、裏面17の中央部に凹部15を形成する研削装置2である。研削装置2は、被加工物11を吸引保持するチャックテーブル4と、該チャックテーブル4で吸引保持された被加工物11を研削する研削ユニット6と、を備える。
被加工物11は、例えば、Si、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料からなる略円板状のウェーハ等である。ただし、被加工物11は、これに限定されない。被加工物11の表面には、ICやLSI等の複数のデバイスが形成される。そして、被加工物11をデバイス毎に分割すると、複数のデバイスチップを形成できる。
なお、被加工物11の表面の複数のデバイスが並ぶ領域は、デバイス形成領域と呼ばれる。また、被加工物11の表面の該デバイス形成領域を囲む環状の領域は、外周余剰領域と呼ばれる。
チャックテーブル4の上面は、被加工物11が載せられる保持面4aとなっている。被加工物11の表面(下面)側には予め保護テープ13が貼着され、被加工物11は、保護テープ13を介してチャックテーブル4の保持面4a上に載せられる。保護テープ13は、被加工物11の表面に形成されたデバイス等を保護する。
図2には、チャックテーブル4を模式的に示す断面図が含まれている。チャックテーブル4は、被加工物11と同等の径を有する円板状の多孔質部材4bと、該多孔質部材4bを収容する凹部が上方に露出したステンレス鋼製の枠体4gと、を備える。チャックテーブル4の枠体4gには、一端が該凹部の底面に達する吸引路が設けられており、該吸引路の他端には吸引源(不図示)が接続される。
被加工物11をチャックテーブル4の保持面4aの上に載せ、該吸引源を作動させると、吸引路及び多孔質部材4bを介して被加工物11に負圧が作用し、被加工物11がチャックテーブル4に吸引保持される。チャックテーブル4の底部にはモーター等の回転駆動源(不図示)が接続されており、チャックテーブル4は保持面4aの中心4cを貫くように設定されるテーブル回転軸4fの周りに回転できる。
研削ユニット6は、鉛直方向に沿って伸長するスピンドル10と、該スピンドル10の上端を回転可能に収容するスピンドルモータ8と、を備える。研削ユニット6は、研削ユニット6の構成要素を鉛直方向に沿って移動可能に支持する昇降機構(不図示)を備える。スピンドル10の下端には、円板状のホイールマウント12が配設され、該ホイールマウント12の下面にはボルト等の固定具14により研削ホイール16が固定されている。研削ホイール16の下面には、環状に配置された複数の研削砥石18が装着されている。
スピンドルモータ8を作動させスピンドル10を回転させると、研削ホイール16が回転して研削砥石18が環状軌道上を移動する。また、チャックテーブル4をテーブル回転軸の周りに回転させる。そして、昇降機構を作動させてスピンドル10を下降させ、研削砥石18をチャックテーブル4に保持された被加工物11の裏面17(上面)に接触させると、該被加工物11が研削される。このとき、チャックテーブル4の回転方向aと、研削ホイール16の回転方向bと、が一致していることが好ましい。
近年、研削装置2では、被加工物11がより小さい仕上げ厚みに薄化されている。被加工物11の厚さが薄くなればなるほど、該被加工物11の強度は低くなり、破損が生じやすくなる。そこで、被加工物11の強度を保つため、被加工物11のデバイス形成領域と重なる領域だけを裏面17側から研削して、外周余剰領域と重なる領域を環状補強部として残すとの技術が知られている。
図2に示す通り、被加工物11の裏面17の中央部を研削して外周部を研削しない研削装置2では、該被加工物11の裏面17に形成される円形の凹部15の径の半分程度の径で円環状に研削砥石18が並ぶ研削ホイール16が使用される。
また、この研削装置2において、チャックテーブル4の保持面4aは、中心4cと外周4dの間の環状領域が中心4c及び外周4dと比べて僅かに低い形状とされる。すなわち、該保持面4aは、該保持面4aの径の半分程度の径の環状の凹部4eを有する。この凹部4eは、保持面4aの中心4cから外周4dにかけて湾曲している。
チャックテーブル4で被加工物11を吸引保持して研削し、被加工物11をチャックテーブル4から除去すると、保持面4aに研削屑等の異物が残ることがある。このままの状態でチャックテーブル4に次の被加工物11を載せると、該被加工物11をチャックテーブル4で適切に保持できない。そこで、チャックテーブル4の保持面4aは定期的に洗浄され、異物が取り除かれる。
従来、保持面が中心から外周まで概略平坦なチャックテーブルを洗浄する際には、底部に平坦な洗浄面を有する洗浄砥石を備える洗浄工具が使用されていた。図7(A)は、従来使用されていた洗浄砥石58を模式的に示す斜視図が含まれており、図7(B)は、該洗浄砥石58を模式的に示す上面図が含まれており、図8には、該洗浄砥石58を含む洗浄工具20bを模式的に示す側面図が含まれている。
従来の洗浄工具20bでは、例えば、洗浄砥石58は、チャックテーブルの保持面の半径に対応した直径の環状に形成されている。洗浄砥石58の上面には、洗浄砥石58の中心を跨ぎ該洗浄砥石58の上面の2か所をアーチ状に結ぶ支持部56が固定されている。洗浄砥石58は、平坦な洗浄面60を底部に有する。
洗浄砥石58は、支持部56の中心を通る回転軸62の周りに回転できる。洗浄砥石58を回転軸62の周りに回転させながら該洗浄砥石58を下降させてチャックテーブルの保持面に洗浄面60を当接させると、保持面に付着した研削屑等の異物に洗浄砥石58が当たり、この異物が保持面から除去される。
しかしながら、環状の凹部4eが保持面4aに形成されたチャックテーブル4を洗浄砥石58で洗浄しようとすると問題が生じる。この保持面4aに洗浄砥石58の平坦な洗浄面60を接触させると、周囲よりも低い凹部4eには洗浄砥石58が当たらず、該凹部4eに異物が残る。その一方で、保持面4aの中心4c及び外周4dには洗浄砥石58が強く当たるため、この中心4c及び外周4dで保持面4aが過度に削られてしまい、チャックテーブル4の寿命が短くなる。
そこで、凸形状を含む洗浄面を底面に備える洗浄砥石で環状の凹部4eが形成されたチャックテーブル4の保持面4aを洗浄することが考えられる。次に、これを実現する本実施形態に係る洗浄工具について詳述する。洗浄工具は、例えば、図1に模式的に示された研削装置2に組み込まれて使用される。または、研削装置2ではチャックテーブル4の取り外しが可能でもよく、研削装置2から取り外されたチャックテーブル4が本実施形態に係る洗浄工具に運ばれて洗浄されてもよい。
図2は、本実施形態に係る洗浄工具の第1の例を模式的に示す側面図であり、図3(A)は、該洗浄工具及びチャックテーブル4を模式的に示す斜視図であり、図3(B)は、該洗浄工具及びチャックテーブル4を模式的に示す平面図である。
洗浄工具20は、チャックテーブル4の保持面4aに当接して該保持面4aを洗浄する洗浄砥石46と、洗浄砥石46を昇降させる移動ユニット22と、洗浄砥石46を回転させる回転ユニット34と、を備える。以下、洗浄工具20の各構成要素について説明する。
洗浄砥石46を昇降させる移動ユニット22は、例えば、エアシリンダにより構成される。移動ユニット22は、ピストンロッド30の基端側(上端側)を収容するシリンダチューブ24を備える。シリンダチューブ24の内部の円柱状の空間26には、鉛直方向(昇降方向)に沿って移動可能なピストン28が配される。ピストン28は、シリンダチューブ24の内部の空間26を上下に隔てる。
そして、ピストン28の上下で該空間26に気圧差を与えると、ピストン28が上下に移動する。ピストン28にはピストンロッド30の基端が接続されており、ピストンロッド30の下端には、洗浄砥石46を回転可能に支持する回転ユニット34が接続されている。すなわち、ピストン28を移動させてピストンロッド30を鉛直方向(昇降方向)に沿って移動させると、洗浄砥石46が昇降する。ただし、移動ユニット22はエアシリンダに限定されない。
移動ユニット22(ピストンロッド30)の下端に接続体32を介して接続された回転ユニット34は、鉛直方向下方に突き出たシャフト38の上端に接続されたモーター36を内部に備える。モーター36は、電力の供給を受けて鉛直方向(昇降方向)に沿った回転軸40のまわりにシャフト38を回転させる機能を有する。
シャフト38の下端には、回転リング42の上端が接続されており、回転リング42の下端には、洗浄砥石46が固定されている。モーター36を作動させてシャフト38及び回転リング42を回転させると、洗浄砥石46が回転軸40のまわりに回転する。
図2等で示す本実施形態の第1の例に係る洗浄工具20においては、洗浄砥石46は、例えば、チャックテーブル4の保持面4aの半径に対応した直径の略円板状または略円柱状に形成されている。洗浄砥石46の上面には、洗浄砥石46の中心を跨ぎ該洗浄砥石46の上面の2か所をアーチ状に結ぶ支持部44が固定されている。そして、この洗浄砥石46の中心は、回転ユニット34の回転軸40上に位置している。
洗浄砥石46は、底部に洗浄面48を備える。図2等に示す通り、この洗浄面48は、チャックテーブル4の保持面4aの中心4cから外周4d上の一点に至る凹部4eに沿った曲線に対応した形状を含む凸形状を有する。特に、洗浄面48は、チャックテーブル4の保持面4aの半径以上の直径を有する円形面であり、洗浄面48の凸形状は、この円形面の外周から中心に向かって下方に突出している。
洗浄砥石46は、例えば、樹脂やセラミックス等で形成され、ダイヤモンド等の砥粒を含まない。洗浄砥石46を成形して洗浄面48の凸形状を形成する際には、例えば、該凸形状に対応する凹形状を上面に有するドレッサーボードが使用される。このドレッサーボードを所定のチャックテーブルで保持し、該チャックテーブルを回転させ、ドレッサーボードの凹形状に成形前の洗浄砥石46の底部を接触させると、洗浄面48に所定の凸形状を有する洗浄砥石46が得られる。ただし、洗浄砥石46の材料や凸形状の形成方法はこれに限定されない。
なお、説明の便宜のために、各図では、保持面4aの凹部4eの形状や洗浄砥石46の洗浄面48の形状が強調して描かれている。そのため、凹部4e及び洗浄面48の湾曲の程度は、各図に限定されない。ここで重要なことは、洗浄面48の凸形状は、凹部4eの湾曲に対応した形状であるということである。そして、洗浄面48及び凹部4eは、ともに一致する湾曲形状を含むことがより好ましい。
次に、洗浄工具20の使用方法として、チャックテーブル4の保持面4aから異物を除去する洗浄方法について説明する。図6は、該洗浄方法の各ステップの流れを説明するフローチャートである。
まず、準備段階として、洗浄工具20と、チャックテーブル4と、の位置合わせを実施する。詳細には、保持面4aの凹部4eの底の一点の上方に洗浄砥石46の洗浄面48の中心が位置付けられるように、洗浄工具20を移動させる。このとき、凹部4eの底の該一点を回転ユニット34の回転軸40が通る。そして、図3(B)に示す通り、保持面4aの中心4cと、外周4d上の少なくとも一点と、が洗浄砥石46と重なり、該洗浄砥石46に覆われる。
次に、チャックテーブル4の保持面4aと直交するテーブル回転軸4fの周りに該チャックテーブル4を回転させるチャックテーブル回転ステップS10を実施する。チャックテーブル4の底面には、該チャックテーブル4を回転させるモーター等の回転駆動源(不図示)が接続されている。チャックテーブル回転ステップS10では、この回転駆動源を作動させることでチャックテーブル4を回転させる。
それと同時に、回転ユニット34のモーター36を作動させ、洗浄面48と直交する方向に沿った回転軸40の周りに洗浄砥石46を回転させる洗浄砥石回転ステップS20を実施する。チャックテーブル4と、洗浄砥石46と、がそれぞれ回転していても、洗浄面48の凸形状の中心は、保持面4aの凹部4eの底のいずれかの位置の上方に位置し続ける。
次に、洗浄砥石46を保持面4aに向けて下降させ、洗浄砥石46の洗浄面48を保持面4aの凹部4eに当接させる当接ステップS30を実施する。当接ステップS30では、移動ユニット22を作動させてピストン28を空間26の内部で下降させることで洗浄砥石46の洗浄面48と直交する鉛直方向(昇降方向)に洗浄砥石46を移動させる。
洗浄面48を凹部4eに当接させると、洗浄面48の凸形状が保持面4aの中心4cと外周4dの間の半径領域において該凹部4eに当接する。すると、保持面4aに付着していた加工屑等が洗浄砥石46により削ぎ落され、保持面4aが洗浄される。そして、テーブル回転軸4fのまわりにチャックテーブル4が少なくとも一回転すると、保持面4aの全域に洗浄砥石46の洗浄面48が当接するため、保持面4aの全域が洗浄される。
ここで、本実施形態に係る洗浄工具20は、保持面4aの凹部4eに対応した形状の凸形状を有する洗浄面48を備える洗浄砥石46で保持面4aを洗浄する。そのため、洗浄面が平坦な従来の洗浄砥石とは異なり、凹部4eの全域に洗浄面48が当接するため、凹部4eに異物が残ることはない。
また、保持面4aの中心4c及び外周4dにだけ集中して洗浄砥石46が当たることもないため、中心4c及び外周4dが過度に削れられることもない。すなわち、被加工物11の裏面17の中央部のみを研削する研削装置2で使用されるチャックテーブル4に適した保持面4aの形状が保たれるため、チャックテーブル4の寿命が不当に短くなることがない。以上に説明する通り、洗浄工具20を使用すると、環状の凹部4eが形成された保持面4aを有するチャックテーブル4を適切に洗浄して異物を除去できる。
なお、ここまで、略円板状または略円柱状の洗浄砥石46を有する洗浄工具20を使用してチャックテーブル4の保持面4aを洗浄する場合について説明した。しかしながら、洗浄工具20の洗浄砥石46の形状はこれに限定されない。次に、第2の例に係る洗浄工具について説明する。
図4は、第2の例に係る洗浄工具20aを模式的に示す側面図であり、図5は、第2の例に係る洗浄工具20aを使用してチャックテーブル4の保持面4aを洗浄する様子を模式的に示す斜視図である。
第2の例に係る洗浄工具20aは、略円板状または略円柱状の洗浄砥石46に代えて略直方体状または略ブロック形状の洗浄砥石52を備える点で第1の例に係る洗浄工具20と異なる。そのため、第1の例に係る洗浄工具20と同様の構成要素については説明を省略する。
洗浄砥石52の上面には、洗浄砥石52の中心を跨ぎ該洗浄砥石52の上面の2か所をアーチ状に結ぶ支持部50が固定されている。洗浄砥石52は、底部に洗浄面54を備える。図4に示す通り、この洗浄面54は、チャックテーブル4の保持面4aの中心4cから外周4d上の一点に至る凹部4eに沿った曲線に対応した形状を含む凸形状を有する。
特に、洗浄面54は、短辺54aと、チャックテーブル4の保持面4aの半径以上の長さの長辺54bと、を有する矩形面である。洗浄面54の該凸形状は、該矩形面の該短辺54aから中心に向かって突出している。
なお、説明の便宜のために、各図では、保持面4aの凹部4eの形状や洗浄砥石52の洗浄面54の形状が強調して描かれている。そのため、凹部4e及び洗浄面54の湾曲の程度は、各図に限定されない。ここで重要なことは、洗浄面54の凸形状は、凹部4eの湾曲に対応した形状であるということである。
次に、第2の例に係る洗浄工具20aの使用方法として、チャックテーブル4の保持面4aから異物を除去する洗浄方法について説明する。第2の例に係る洗浄工具20aを使用する該洗浄方法は、第1の例に係る洗浄工具20を使用した上述の洗浄方法と基本的に同様の過程で実施される。そのため、第2の例に係る洗浄工具20aを使用する該洗浄方法についての以下の説明では、上述の洗浄方法で説明した一部過程を省略する。
まず、準備段階として、洗浄工具20aと、チャックテーブル4と、の位置合わせを実施する。すなわち、保持面4aの凹部4eの底の一点の上方に洗浄砥石52の洗浄面54の中心が位置付けられるように、洗浄工具20aを移動させる。そして、図4及び図5に示す通り、保持面4aの中心4cと、外周4d上の少なくとも一点と、が洗浄砥石52と重なり、該洗浄砥石52に覆われる。
次に、チャックテーブル4の保持面4aと直交するテーブル回転軸4fの周りに該チャックテーブル4を回転させるチャックテーブル回転ステップS10を実施する。その後、洗浄砥石52を保持面4aに向けて下降させ、洗浄砥石52の洗浄面54を保持面4aの凹部4eに当接させる当接ステップS30を実施する。
洗浄面54を凹部4eに当接させると、洗浄面54の凸形状が保持面4aの中心4cと外周4dの間の半径領域において該凹部4eに当接する。すると、保持面4aに付着していた加工屑等が洗浄砥石52により削ぎ落され、保持面4aが洗浄される。そして、テーブル回転軸4fのまわりにチャックテーブル4が少なくとも一回転すると、保持面4aの全域に洗浄砥石52の洗浄面54が当接するため、保持面4aの全域が洗浄される。
ここで、洗浄砥石52を回転させると、保持面4aの中心4c及び外周4dに洗浄砥石52が当接しないタイミングが生じるため、保持面4aを効率的に洗浄できない。そのため、第2の例に係る洗浄工具20aを使用したチャックテーブル4の保持面4aの洗浄方法では、洗浄砥石52を回転させなくてもよい。すなわち、洗浄砥石回転ステップS20を実施しなくてもよい。そして、洗浄工具20aは、回転ユニット34を有していなくてもよい。
洗浄砥石52は、保持面4aの中心4cから外周4dに至る半径領域に当接するのに最低限必要な形状であり、図3等で示す洗浄砥石46と比較して小型であり質量も小さい。そのため、移動ユニット22が効率的に駆動される。また、洗浄砥石52を製造するのに要する部材の量も少なくて済む。
なお、上述の実施形態では、被加工物11の裏面17の中央部を研削する研削装置2で使用されるチャックテーブル4の保持面4aを洗浄砥石46,52で洗浄する場合について説明したが、被洗浄物となるチャックテーブル4の用途はこれに限定されない。例えば、洗浄砥石46,52は、他の加工装置で使用されるチャックテーブル4の保持面4aを洗浄してもよい。
その他、上述した実施形態や変形例等にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
13 保護テープ
15 凹部
17 裏面
2 研削装置
4 チャックテーブル
4a 保持面
4b 多孔質部材
4c 中心
4d 外周
4e 凹部
4f テーブル回転軸
4g 枠体
6 研削ユニット
8 スピンドルモータ
10 スピンドル
12 ホイールマウント
14 固定具
16 研削ホイール
18 研削砥石
20,20a 洗浄工具
22 移動ユニット
24 シリンダチューブ
26 空間
28 ピストン
30 ピストンロッド
32 接続体
34 回転ユニット
36 モーター
38 シャフト
40,62 回転軸
42 回転リング
44 支持部
46,52,58 洗浄砥石
48,54,60 洗浄面
50 支持部
54a 短辺
54b 長辺
56 支持部

Claims (6)

  1. 被加工物を保持する円形の保持面を有し、該保持面に環状の凹部が形成され、該凹部が該保持面の中心から外周にかけて湾曲したチャックテーブルの該保持面から異物を除去する洗浄工具であって、
    該保持面の該中心から該外周上の一点に至る該凹部に沿った曲線に対応した形状を含む凸形状を有する洗浄面を底部に備える洗浄砥石と、
    該洗浄砥石の該洗浄面と直交する昇降方向に該洗浄砥石を移動させる移動ユニットと、
    を備えることを特徴とする洗浄工具。
  2. 該昇降方向に沿った回転軸の周りに該洗浄砥石を回転させる回転ユニットを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の洗浄工具。
  3. 該洗浄面は、該保持面の半径以上の直径を有する円形面であり、
    該洗浄面の該凸形状は、該円形面の外周から中心に向かって突出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄工具。
  4. 該洗浄面は、短辺と、該保持面の半径以上の長さの長辺と、を有する矩形面であり、
    該洗浄面の該凸形状は、該矩形面の該短辺から中心に向かって突出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄工具。
  5. 被加工物を保持する円形の保持面を有し、該保持面に環状の凹部が形成され、該凹部が該保持面の中心から外周にかけて湾曲したチャックテーブルの該保持面から異物を除去する洗浄方法であって、
    該保持面と直交するテーブル回転軸の周りに該チャックテーブルを回転させるチャックテーブル回転ステップと、
    該保持面の中心と外周の間の半径領域において該凹部に当接する凸形状が形成された洗浄面を有する洗浄砥石の該洗浄面を該凹部に当接させる当接ステップと、を備えることを特徴とする洗浄方法。
  6. 該洗浄面と直交する方向に沿った回転軸の周りに該洗浄砥石を回転させる洗浄砥石回転ステップを更に備えることを特徴とする請求項5記載の洗浄方法。
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