JP2022158118A - 渦巻きポンプ用ケーシング及び渦巻きポンプ - Google Patents

渦巻きポンプ用ケーシング及び渦巻きポンプ Download PDF

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美帆 磯野
Miho Isono
哲也 石渡
Tetsuya Ishiwatari
シュルナリ ラナデ
Shrunali Ranade
毅 前田
Tsuyoshi Maeda
崇寛 野地
Takahiro Noji
賢明 今福
Masaaki Imafuku
和也 平本
Kazuya Hiramoto
政人 川井
Masato Kawai
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Abstract

【課題】ポンプ効率を低下させずに、舌部に異物が滞留することを防止可能なポンプケーシングを提供する。【解決手段】ポンプケーシング30は、羽根車41を収容する、渦巻きポンプ用のポンプケーシングである。このポンプケーシング30は、羽根車41の周囲にボリュート室33Aを形成するボリュート部33と、ボリュート室33に連通する吐出口42aと、ボリュート室33Aと吐出口42aとを接続する吐出流路34Aが形成される吐出管34と、を備える。この吐出管34の内面には、吐出管34の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの整流溝20が、吐出管34の少なくとも一部に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、渦巻きポンプ用ケーシング及びこれを備える渦巻きポンプに関する。
従来から、下水管を流れる汚水などの液体を移送するために、渦巻ポンプが用いられている。このような渦巻きポンプは、一般に、羽根車と、羽根車を収容するポンプケーシングと、を備えている。ポンプケーシングは、羽根車の周囲に形成されたボリュート室と、該ボリュート室に連通する吸込口および吐出口と、ボリュート室の巻き始め部を構成する舌部とを有している。
このような渦巻きポンプの取扱液には、異物が含まれていることがある。例えば、渦巻きポンプの取扱液の一例である汚水には、紐または布などの繊維状物質、および砂などの固形物などの異物が含まれている。そのため、渦巻きポンプでは、異物によるポンプの詰まり、特に、舌部に滞留した異物による詰まりが問題となる。
特許文献1は、ボリュート部の内面に形成され、螺旋状に延在する少なくとも1つの溝または突起を有するポンプケーシングを開示している。このような螺旋形の溝または突起によって、羽根車を通過した水流に捻じれを生じさせ、この捻じれた水流を舌部に衝突させることができる。捻れた水流によって、舌部に引っ掛かった異物が強い流れで押し流されるので、異物が舌部に滞留することを防止することができる。
特開2019-113043号公報
しかしながら、ボリュート室内の水流に捻れを生じさせると、舌部への異物の詰まりに対して効果的ではあるものの、羽根車からボリュート室に吐き出された取扱液の流れに乱れが生じてしまい、その結果、渦巻きポンプのポンプ効率が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ポンプ効率を低下させずに、舌部に異物が滞留することを防止可能なポンプケーシングを提供することを目的とする。さらに、本発明は、このようなポンプケーシングを備えた渦巻きポンプを提供することを目的とする。
一態様では、羽根車を収容する、渦巻きポンプ用のポンプケーシングであって、前記羽根車の周囲にボリュート室を形成するボリュート部と、前記ボリュート室に連通する吐出口と、前記ボリュート室と前記吐出口とを接続する吐出流路が形成される吐出管と、を備え、前記吐出管の内面には、前記吐出管の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの整流溝が、前記吐出管の少なくとも一部に形成されている、ポンプケーシングが提供される。
一態様では、前記少なくとも1つの整流溝は、前記吐出管の全体にわたって延びている。
一態様では、前記少なくとも1つの整流溝は、複数の整流溝であり、前記複数の整流溝は、前記吐出管の周方向に沿って等間隔に配列されている。
一態様では、前記少なくとも1つの整流溝は、複数の整流溝であり、前記複数の溝のうち、前記舌部の側の前記吐出管に配列される整流溝の数は、前記舌部とは反対側の前記吐出管に配列される整流溝の数よりも多い。
一態様では、前記少なくとも1つの整流溝は、複数の整流溝であり、前記複数の溝のうち、前記舌部の側の前記吐出管に配列される整流溝の数は、前記舌部とは反対側の前記吐出管に配列される整流溝の数よりも少ない。
一態様では、前記整流溝は、略矩形状の断面形状を有する。
一態様では、前記整流溝は、その底面が円弧形状である断面形状を有する。
一態様では、前記少なくとも1つの整流溝は、少なくとも1つの第1整流溝であり、前記ボリュート室の内面には、前記ボリュート室の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの第2整流溝が、前記ボリュート室の少なくとも一部に形成されている。
一態様では、前記第2整流溝は、前記第1整流溝に接続される。
一態様では、羽根車と、前記羽根車を収容するポンプケーシングと、を備え、前記ポンプケーシングは、上記ポンプケーシングである、渦巻きポンプが提供される。
本発明によれば、整流溝によって取扱液の流れがボリュート室から吐出口に向かうように整えられるので、ボリュート室を流れる取扱液に含まれる異物がこの流れに乗って吐出口に積極的に導かれる。したがって、異物が舌部に引っ掛からずに吐出口まで流れるので、異物をポンプケーシングから排出させることができる。さらに、吐出流路を流れる取扱液が整流されるので、ポンプ効率を低下させるどころか、向上させることができる。
図1は、一実施形態に係る渦巻きポンプを示す模式図である。 図2は、図1に示すポンプケーシングのケーシング本体の概略平面図である。 図3(a)は、図2のA-A線断面図であり、図3(b)は、図2のB-B線断面図である。 図4は、図2に示すポンプケーシングの一部を吐出口側から眺めた概略斜視図である。 図5は、図4とは逆側からポンプケーシングの一部を眺めた概略斜視図である。 図6は、他の実施形態に係るポンプケーシングのケーシング本体の概略平面図である。 図7は、さらに他の実施形態に係るポンプケーシングのケーシング本体の概略平面図である。 図8は、他の実施形態に係る短管部の概略断面図である。 図9は、さらに他の実施形態に係る短管部の概略断面図である。 図10は、さらに他の実施形態に係るポンプケーシングのケーシング本体の概略平面図である。 図11(a)乃至図11(e)は、整流溝の断面形状の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る渦巻きポンプを示す模式図である。図1に示す渦巻きポンプは、羽根車の前面に側板を有しない、いわゆるオープン形羽根車を備える汚水用水中ポンプであるが、本実施形態はこの例に限定されない。本実施形態に係るポンプケーシングは、任意の渦巻きポンプに適用することができる。
以下の説明において、「上」、「下」などの方向を示す用語は、図1に示す渦巻きポンプの設置状態における方向を意味し、「上流側」、「下流側」などの用語は、渦巻きポンプ内の取扱液の流れ方向、または羽根車の回転方向を基準とする。また、本発明の実施形態は、渦巻きポンプのポンプケーシングに特徴があるため、以下の説明では、主に、ポンプケーシングの構成要素について説明する。ポンプ部の他の構成要素及びモータ部の構成は、図1に参照して説明したもののほか、従来既知のいかなる構成であってもよい。
図1に示す渦巻きポンプは、主軸1を駆動するモータ部2と、主軸1の回転によって揚水を行うポンプ部3とを備えている。さらに、渦巻きポンプは、取扱液がポンプ部3からモータ部2側へ漏洩しないように、ポンプ部3とモータ部2の間で主軸1を封止するメカニカルシール4-1、4-2を有している。
モータ部2は、主軸1と一体に回転するロータ5と、ステータ巻線を備えたステータ7とが収納されたモータ室8を有している。このモータ室8は、上方に開口した略円筒状のモータフレーム10とモータフレーム10の上端に連結したモータカバー11で水密的に封止されている。さらに、モータカバー11の上部には、水中ケーブル12が接続されている。
主軸1は、モータカバー11に取付けた上側軸受13と、モータフレーム10の下端に連結した負荷側ブラケット14の内周面に取付けた下側軸受15を介して回転自在に支持されている。さらに、モータカバー11の上面には、ポンプの吊下げや移動を行なう際に用いられる把手16が設けられている。
本実施形態では、ポンプ部3は、主軸1の先端に連結され、複数の翼40を有する羽根車41を備えている。羽根車41は、主軸1と一体に回転する。ポンプ部3は、羽根車41を収容するポンプ室を備えたポンプケーシング30を有している。ポンプケーシング30は、ポンプ室に加えて、羽根車41の周囲にボリュート室33Aを形成するボリュート部33と、吐出口42aおよび吸込口42bと、ボリュート室33Aと吐出口42aとを接続する吐出流路34Aを形成する吐出管34と、を備えている。
図1に示すように、ボリュート部33は、ボリュート室33Aの上面を規定する上面部33aと、底面を規定する底面部33bと、上面部33aと底面部33bとの間に配置される外周面部33cと、を有する。外周面部33cは、ボリュート室33Aの外周側を規定するように上面部33a及び底面部33bから側方に張り出している。
ポンプケーシング30は、吸込カバー(換言すれば、吸込側ケーシング)31と、ケーシング本体(換言すれば、吐出側ケーシング)32と、を備えている。上記ボリュート室33Aは、ケーシング本体32に形成される。羽根車41の翼40は、ポンプーシング30の吸込カバー31の内面と僅かな隙間をあけて対向している。吸込カバー31は、上方に向けて拡径しており、各翼40の後縁部(換言すれば、半径方向先端部またはチップ部)は、吸込カバー31の内周面に接近して配置される。羽根車41は、吸込カバー31の吸込口42bから汚水などの取扱液を吸い込んで、ケーシング本体32の側面の吐出口42aから吐き出すようになっている。吐出口42aには、吐出曲管24が連結されている。
図2は、図1に示すポンプケーシング30のケーシング本体32の概略平面図である。図2において、ポンプケーシング30に収容される羽根車41などの図示を省略している。また、図2において、後述する整流溝は、図の煩雑さを回避するため、1本の整流溝のみを記載している。後述する図6、図7、および図10においても、同様に、1本の整流溝のみが記載される。
図2に示すように、ポンプケーシング30のケーシング本体32は、羽根車41の周囲にボリュート室33Aを形成するボリュート部33と、ボリュート室33Aと吐出口42aとを接続する吐出流路34Aを形成する吐出管34と、を備えている。ケーシング本体32には、ボリュート室33Aの巻き始め部を構成する舌部36が設けられている。ボリュート室33Aは、羽根車41の周方向に沿って延びつつ、断面積が徐々に拡大する形状を有している。
吐出管34の先端(始点)は、例えば、羽根車41の中心線CLと舌部36の先端とを結ぶ基準線RLを、羽根車41の中心線CLを中心に45°だけ取扱液の流れ方向における上流側に回転させた角度線ALによって決定される。言い換えれば、吐出管34は、角度線ALとケーシング本体32の外縁との接点から吐出口42aまで延びているケーシング本体32の一部分である。
図示した例では、ケーシング本体32を形成するために、ボリュート部33と、吐出管34とが一体に形成されている。吐出管34は、吐出口42aを有する短管部38と、短管部38をボリュート部33に連結する連結部39からなる。一実施形態では、吐出管34の連結部39の先端を溶接などによって、ボリュート部33に接続してもよい。
羽根車41を回転させると、取扱液は吸込口42b(図1参照)から吸い込まれる。取扱液には羽根車41の回転により速度エネルギーが付与され、さらに、取扱液がボリュート室33Aを通ることによって速度エネルギーが圧力エネルギーに変換され、取扱液が昇圧される。ボリュート室33Aから吐出管34に流れ込んだ取扱液は舌部36で分流され、取扱液の大部分はポンプケーシング30の吐出口42aに向かって流れ、取扱液の一部はボリュート室33Aに戻される。
図3(a)は、図2のA-A線断面図であり、図3(b)は、図2のB-B線断面図である。図3(a)は、上記短管部38の断面に相当し、図3(b)は、上記連結部39の断面に相当する。図3(b)に示すように、連結部39は、連結上部39a、連結下部39b、および連結上部39aと連結下部39bとを連結する連結外周部39cを備えたU字状の断面形状を有する。
連結上部39aの先端は、ボリュート部33の上面部33aに接続され、連結下部39bの先端は、ボリュート部33の底面部33bに接続され、連結外周部39cの先端は、ボリュート部33の外周面部33cに接続される。短管部35の先端は、連結上部39aの後端、連結下部39bの後端、連結外周部39cの後端、および舌部36の先端に接続される。
図4は、図2に示すポンプケーシング30の一部を吐出口42a側から眺めた概略斜視図であり、図5は、図4とは逆側からポンプケーシング30の一部を眺めた概略斜視図である。図4および図5において、図の煩雑さを回避するため、4本の整流溝のみを記載している。
図2乃至図5に示すように、吐出管34の内面には、複数の溝20が形成されている。この溝20は、吐出管34の長手方向に沿って、該吐出管34の全体にわたって延びている。吐出管34の長手方向は、ボリュート室33Aから吐出管34の吐出流路34Aに流れ込んだ取扱液が吐出口42aに向かって流れる方向に相当する。各溝20は、吐出管34を流れる取扱液を吐出口42aに向けて誘導する整流溝として機能する。本明細書では、溝20を「整流溝20」と称する。
図3(a)および図3(b)に示す例では、複数の整流溝20の数は、短管部38では8つであり、連結部39では5つである。短管部38に形成された8つの整流溝20のうちの3つの整流溝20の各始端は、舌部36の先端に位置する。
このような整流溝20を吐出管34の内面に形成すると、吐出流路34Aを流れる取扱液の流れがボリュート室33Aから吐出口42aに向かうように整えられるので、ボリュート室33Aを流れる取扱液に含まれる異物がこの流れに乗って吐出口42aに積極的に導かれる。したがって、異物が舌部36に引っ掛からずに吐出口42aまで流れるので、異物をポンプケーシング30から排出させることができる。さらに、吐出流路34Aを流れる取扱液が整流されるので、ポンプ効率を低下させるどころか、むしろ向上させることができる。
整流溝20の数は、任意であり、例えば、1つでもよい。すなわち、整流溝20は少なくとも1つ設けられればよい。整流溝20の数を増やすことで、取扱液の整流効果を増加させることができる。ただし、整流溝20の数を増やしすぎると、吐出流路34Aの断面積が増加して、所望のポンプ性能(羽根車41の回転速度に対する吐出流量および吐出圧力)が得られなくなるおそれがある。したがって、整流溝20の数は、ポンプ性能と、取扱液に含まれる異物の種類および大きさに応じて決定することが好ましい。
整流溝20の幅(換言すれば、吐出流路34Aの径方向における整流溝20の大きさ)も、ポンプ性能と、取扱液に含まれる異物の種類および大きさに応じて決定することが好ましい。
さらに、図3(a)に示す例では、複数の整流溝20が吐出管34の周方向に沿って等間隔に配列されている。複数の整流溝20を等間隔に配列することで、吐出流路34Aを流れる取扱液の流れ全体を整えることができる。
図2乃至図5に示す整流溝20は、吐出管34の全体にわたって延びているが、本実施形態は、この例に限定されない。整流溝20は、取扱液の流れを整えることができる限り、吐出管34の少なくとも一部に形成されてもよい。
図6は、他の実施形態に係るポンプケーシング30のケーシング本体32の概略平面図であり、図7は、さらに他の実施形態に係るポンプケーシング30のケーシング本体32の概略平面図である。図6に示す例では、整流溝20は、吐出管34の途中から吐出口42aまで延びている。換言すれば、整流溝20の始端が吐出管34の途中に位置する。図7に示す例では、整流溝20の始端と終端とはいずれも吐出管34の途中に位置している。吐出管34の一部に設けられるこれら整流溝20によっても、吐出流路34Aを流れる取扱液の流れがボリュート室33Aから吐出口42aに向かうように整えられるので、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8は、他の実施形態に係る短管部38の概略断面図であり、図9は、さらに他の実施形態に係る短管部38の概略断面図である。
図8に示す短管部38では、複数の整流溝20のうち、吐出管34における舌部36の側に配列される整流溝20の数が、吐出管34における舌部36とは反対側に配列される整流溝20の数よりも多い。本明細書において、「舌部36の側」とは、吐出管34の長手方向に垂直な縦断面で吐出管を見たときに、吐出管34の中心を通り、かつ吐出管34の長手方向に平行な仮想面Vsに対して舌部36に近い吐出管34の半円部分を意味する。「舌部36とは反対側」とは、上記仮想面Vsに対して舌部36から遠い吐出管34の半円部分を意味する。
図8に示す例では、舌部36の側の取扱液の整流効果が舌部36とは反対側の取扱液の整流効果よりも高められるので、舌部36に向かって流れていく異物を積極的に吐出口42aに向けて流すことができる。その結果、舌部36に異物が引っ掛かることが効果的に防止される。
図8に示す例とは対照的に、図9に示す例では、複数の整流溝20のうち、吐出管34における舌部36の側に配列される整流溝20の数が、吐出管34における舌部36とは反対側に配列される整流溝20の数よりも少ない。この場合は、舌部36とは反対側の取扱液の整流効果が舌部36の側の取扱液の整流効果よりも高められるので、異物が舌部36に向かって流れようとすることを効果的に阻止できる。したがって、異物が舌部36に到達することを効果的に防止できる。
図10は、さらに他の実施形態に係るポンプケーシング30のケーシング本体32の概略平面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態の構成と同様であるため、その重複する説明を省略する。
図10に示すケーシング本体32は、整流溝がボリュート室33Aまで延びている点で上述した実施形態と異なる。以下の説明では、上記整流溝20を「第1整流溝20」と称する。
図10に示すように、第1整流溝20の始端は、吐出管34の前端に位置している。ポンプケーシング30のケーシング本体32は、ボリュート室33Aの内面に形成された少なくとも1つの整流溝21を有する。この整流溝21は、ボリュート室33Aの少なくとも一部に形成される。以下の説明では、整流溝21を「第2整流溝21」と称する。
第2整流溝21の終端は、第1整流溝20の始端に接続されている。この構成によれば、ボリュート室33Aから吐出管34まで続く整流溝が形成される。その結果、取扱液の流れがボリュート室33Aから整えられるので、異物が上述した実施形態よりも吐出口42aにより積極的に導かれる。その結果、異物をより効果的にポンプケーシング30から排出させることができる。さらに、ポンプ効率を上述した実施形態よりも向上させることができる。
一実施形態では、第2整流溝21は、第1整流溝20に接続していなくてもよい。例えば、第1整流溝20の始端および/または第2整流溝21の終端が吐出管34の始端に到達していなくてもよいし、第1整流溝20の始端の位置が、第2整流溝21の終端の位置と吐出管34の周方向に異なっていてもよい(ずれていてもよい)。
図11(a)は、整流溝20の断面形状の一例を示す図であり、図11(b)は、整流溝20の断面形状の他の例を示す図であり、図11(c)は、整流溝20の断面形状のさらに他の例を示す図であり、図11(d)は、整流溝20の断面形状のさらに他の例を示す図であり、図11(e)は、整流溝20の断面形状のさらに他の例を示す図である。整流溝20の断面形状は任意であるが、図11(a)乃至図11(e)に示す断面形状が整流溝20の製作上の観点、および/または整流効果の観点から好ましい。
図11(a)に示す整流溝20は、略矩形状の断面形状を有し、図11(b)に示す整流溝20は、台形形状の断面形状を有し、図11(c)に示す整流溝20は、三角形状の断面形状を有する。図11(d)に示す整流溝20は、円弧状の断面形状を有し、図11(e)に示す整流溝20は、図11(a)に示す整流溝20の底面を円弧状にした断面形状を有する。図示はしないが、整流溝20は、図11(b)に示す整流溝20の底面を円弧状にした断面形状を有していてもよい。さらに、上記整流溝(第2整流溝)21は、整流溝(第1整流溝)20と同一の断面形状を有していてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 主軸
2 モータ部
3 ポンプ部
4-1、4-2 メカニカルシール
20 整流溝(第1整流溝)
21 整流溝(第2整流溝)
30 ポンプケーシング
31 吸込みカバー(吸込側ケーシング)
32 ケーシング本体(吐出側ケーシング)
33 ボリュート部
33A ボリュート室
42a 吐出口
42b 吸込口
34 吐出管
34A 吐出流路
36 舌部
38 短管部
39 連結部

Claims (10)

  1. 羽根車を収容する、渦巻きポンプ用のポンプケーシングであって、
    前記羽根車の周囲にボリュート室を形成するボリュート部と、
    前記ボリュート室に連通する吐出口と、
    前記ボリュート室と前記吐出口とを接続する吐出流路が形成される吐出管と、を備え、
    前記吐出管の内面には、前記吐出管の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの整流溝が、前記吐出管の少なくとも一部に形成されている、ポンプケーシング。
  2. 前記少なくとも1つの整流溝は、前記吐出管の全体にわたって延びている、請求項1に記載のポンプケーシング。
  3. 前記少なくとも1つの整流溝は、複数の整流溝であり、
    前記複数の整流溝は、前記吐出管の周方向に沿って等間隔に配列されている、請求項1または2に記載のポンプケーシング。
  4. 前記少なくとも1つの整流溝は、複数の整流溝であり、
    前記複数の溝のうち、前記舌部の側の前記吐出管に配列される整流溝の数は、前記舌部とは反対側の前記吐出管に配列される整流溝の数よりも多い、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポンプケーシング。
  5. 前記少なくとも1つの整流溝は、複数の整流溝であり、
    前記複数の溝のうち、前記舌部の側の前記吐出管に配列される整流溝の数は、前記舌部とは反対側の前記吐出管に配列される整流溝の数よりも少ない、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポンプケーシング。
  6. 前記整流溝は、略矩形状の断面形状を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のポンプケーシング。
  7. 前記整流溝は、その底面が円弧形状である断面形状を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のポンプケーシング。
  8. 前記少なくとも1つの整流溝は、少なくとも1つの第1整流溝であり、
    前記ボリュート室の内面には、前記ボリュート室の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの第2整流溝が、前記ボリュート室の少なくとも一部に形成されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のポンプケーシング。
  9. 前記第2整流溝は、前記第1整流溝に接続される、請求項8に記載のポンプケーシング。
  10. 羽根車と、
    前記羽根車を収容するポンプケーシングと、を備え、
    前記ポンプケーシングは、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のポンプケーシングである、渦巻きポンプ。
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