JP2022157872A - 型締装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022157872000001
【課題】タイバーの軸のバランスを良好に保つことが可能な型締装置を提供する。
【解決手段】固定金型102が固定される固定プラテン32aと、可動金型103が固定される可動プラテン32bと、可動プラテン32bを前後進させるトグル機構37と、トグル機構37を支持するとともにタイバー32cを介して固定プラテン32aと接続されるトグルサポート34と、を備え、トグルサポート34が、タイバー32cが接続されるタイバー接続部34aと、トグル機構37が接続されるリンク接続部34bと、タイバー接続部34aとリンク接続部34bとの間に配設され、一方の接続部34a、34bの傾きを、他方の接続部34a、34bに伝達することを抑制する抑制部34cと、を備える型締装置31である。
【選択図】図1

Description

本発明は、型締装置に関し、特に、トグル式型締装置に関する。
固定金型及び可動金型を備える金型装置の型締装置が知られている。特許文献1には、ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取り付け、この可動盤と固定盤とで金型を型締めする型締機構の例が記載されている。
特許文献2には、四隅にタイバー挿通孔を有するプラテンベース部と、プラテン上壁部及びプラテン下壁部を備え、プラテン上壁部およびプラテン下壁部に、上下方向の変形を抑制するための所定の空間部を有するトグルリンク式型締装置の例が記載されている。
特許文献3には、トグルサポートを有する射出成形機の例が記載されている。射出成形機は、タイバーから荷重を受ける荷重受け部を隅部に含むトグルサポート本体部と、トグル機構のリンクピンが取り付けられるリンクピン取付部とを有するトグルサポートを有し、リンクピン取付部を挟む両側設けられた荷重受け部とリンクピン取付部と荷重受け部との間にくぼみ部が設けられている。
特開2016-34752号公報 特開2012-166423号公報 国際公開第2017/164422号
特許文献1~3に記載されるようなトグル式の型締装置は、トグル機構が伸縮するときの型締力を用いて金型を開閉する。そのため、例えばトグルピン、ピン穴、ブッシュ等のトグル機構のジョイント部分が摩耗すると、トグル機構を支持するプラテンが傾き、傾いたプラテンに繋がるタイバーの軸のバランスが崩れる場合がある。タイバーの軸のバランスが崩れると、トグル機構を前後進させるためのねじ軸に過剰なモーメントが掛かり、ねじ軸の寿命が短くなる、或いは、タイバーを介して金型に接続されるプラテンの平行度が悪化する等の問題が生じる。
上記課題を鑑み、本発明は、タイバーの軸のバランスを良好に保つことが可能な型締装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の実施の形態に係る型締装置によれば、固定金型が固定される固定プラテンと、可動金型が固定される可動プラテンと、可動プラテンを前後進させるトグル機構と、トグル機構を支持するとともに、タイバーを介して固定プラテンと接続されるトグルサポートと、を備え、トグルサポートが、タイバーが接続されるタイバー接続部と、トグル機構が接続されるリンク接続部と、タイバー接続部とリンク接続部との間に配設され、一方の接続部の傾きを、他方の接続部に伝達することを抑制する抑制部とを備える型締装置が提供される。
本発明によれば、タイバーの軸のバランスを良好に保つことが可能な型締装置が提供できる。
本発明の実施の形態に係る型締装置に利用可能な射出成形機の一例を示す部分断面図である。 第1の実施の形態に係る型締装置を示す部分断面図である。 第1の実施の形態に係る型締装置を示す部分断面図である。 図3のIV-IVに沿った断面からみた型締装置を示す部分断面図である。 図3のV-Vに沿った断面からみた型締装置を示す部分断面図である。 第2の実施の形態に係る型締装置であり、操作方向(側面側)からみた型締装置を示す部分断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載においては、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成物品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。
(射出成形機)
本発明の実施の形態に係る型締装置31は、例えば、図1に示すような射出成形機1に適用することができる。射出成形機1は、シリンダ12の内部で、成形材料を溶融させるとともに金型装置101内に向けて射出する射出装置11と、射出装置11を金型装置101に対して前進・後退変位させる移動装置21と、金型装置101を型締状態と型開状態との間で開閉させる型締装置31と、型開状態の金型装置101から成形品を押し出して排出させるエジェクタ装置41とを備える。
以下の説明では、金型装置101の固定金型102が取り付けられる型締装置31の固定プラテン32aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン32aから離隔する向きを後方側とする。よって、図1の固定プラテン32aの紙面右側に位置する射出装置11についてみると、固定プラテン32aに接近する左向きが前方側となり、固定プラテン32aから離隔する右向きが後方側となる。一方、固定プラテン32aの紙面左側に位置するエジェクタ装置41及び型締装置31についてみると、固定プラテン32aに接近する右向きが前方側となり、固定プラテン32aから離間する左向きが後方側となる。
金型装置101は、例えば、型締状態で内側にキャビティが区画形成される固定金型102と、固定金型102と対向する可動金型103と、エジェクタ装置41により変位されて成形品を押し出すエジェクタピン等の可動部材104を備える。図1の金型装置101は、主に固定金型102と可動金型103の二つに分割された2プレート金型と称され得るものであるが、さらにスライド型ないしスライドコアもしくはストリッパープレートを有して三つに分割された3プレート金型とすることも可能である。金型装置101は、製造しようとする成形品の形状等に応じて適宜、射出成形機1に取り付けられ、交換され得る。
射出装置11は、金型装置101に向けて延びる円筒状等のシリンダ12と、シリンダ12の内部にシリンダ12と中心軸線を平行にして配置され、周囲にフライトが螺旋状に設けられたスクリュ13と、シリンダ12の外周側にその周囲を取り囲んで配置されたバンド状等のヒータ14と、シリンダ12及びスクリュ13の後方側に配置されたモータボックス15とを備える。
シリンダ12には、モータボックス15の近傍に、成形材料をシリンダ12内に投入するためのホッパーが取り付けられ得る供給口12aが設けられている。シリンダ12の先端部には、その前方側で横断面積が小さくなるノズル12bが設けられている。供給口12aからシリンダ12の内部に投入された成形材料は、シリンダ12の外周側のヒータ14による加熱の下、計量モータで駆動されるスクリュ13の回転に基づいて溶融されつつ、シリンダ12の内部で金型装置101側に向けて送られて、シリンダ12の先端部に充満される。この際、スクリュ13は、射出モータにより後方に変位させられて、シリンダ12の先端部に成形材料が充満される空間を形成する。供給口12aの近傍には、水冷等による冷却器12cを設けることができる。
移動装置21は、射出装置11のモータボックス15の下部等に設けられ、固定金型102が固定された固定プラテン32aに対して射出装置11を前進及び後退変位させる。移動装置21を構成する進退駆動機構としては種々の機構を採用することができる。図示の移動装置21は、油圧等の液圧ポンプ22と、液圧ポンプ22を作動させる電動等によるポンプ作動用モータ23と、液圧ポンプ22から作動液が供給されて、先端が固定プラテン32aに固定されたピストンロッドを押出・引込運動させる複動型の液圧シリンダ24とを含んで構成されている。
移動装置21は、上述した液圧ポンプ22、ポンプ作動用モータ23及び液圧シリンダ24が取り付けられたスライドベース25、ならびに、フレームFr上に敷設されて該スライドベース25の直線運動を案内するリニアガイド26をさらに含む。それにより、スライドベース25の上部に載置された射出装置11の進退変位を実現する。
エジェクタ装置41は、可動プラテン32bを貫通して延び、金型装置101のエジェクタピン等の可動部材104を後方側から押圧するよう進退駆動されるエジェクタロッド42と、エジェクタロッド42を作動させるべく、例えば、モータ及びボールねじ等の運動変換機構を含むロッド駆動源43とを有する。エジェクタ装置41により、ロッド駆動源43により駆動されるエジェクタロッド42を前進させて、金型装置101内で可動部材104を突き出し、金型装置101から成形品を押し出すことが可能になる。なお、可動部材104を突き出した後は、ロッド駆動源43によりエジェクタロッド42を後退させて元の位置に戻すことができる。
型締装置31は、金型装置101の固定金型102に対して可動金型103を変位させて、金型装置101を開閉し、金型装置101を型締状態、型閉状態または型開状態とするための装置である。この型締装置31は、固定金型102が固定される固定プラテン32aと、可動金型103が固定される可動プラテン32bと、固定プラテン32aに対して可動プラテン32bを稼働させるためのプラテン稼働機構33を備える。
固定プラテン32aに対して可動プラテン32bが離隔する位置では、金型装置101の可動金型103が固定金型102から開いた型開状態となる。この離隔位置から可動プラテン32bを固定プラテン32aに向けて接近させることで、可動金型103が固定金型102に対して閉じた型閉状態となる。さらに可動プラテン32bを固定プラテン32aに接近させると、可動金型103が固定金型102に対して押し付けられた型締状態となる。
プラテン稼働機構33は、フレームFr上に載置され、固定プラテン32aから離間して配置されたトグルサポート34と、型締モータ35と、型締モータ35の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構36と、運動変換機構36に伝達された力を増大させ可動プラテン32bに伝達するトグル機構37とを備える。
本発明の実施の形態に係る型締装置31においては、金型装置101の型開の際、トグル機構37を構成する複数のリンク37a~37c、37e~37gが、運動変換機構36の軸部36aの径方向内方に向かう方向、即ち、機械の中心に近づく方向に向かって屈曲する方式を「内巻き式トグル機構」という。内巻き式トグル機構とは逆に、金型装置101の型開の際に、リンク37a~37c、37e~37gが、機械の中心から離れる方向に屈曲する方式を「外巻き式トグル機構」という。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る型締装置31は、図2に示すように、内巻き式トグル機構を有するトグル機構37を備えた型締装置31の例を示す。型締装置31は、固定金型102が固定される固定プラテン32aと、可動金型103が固定される可動プラテン32bと、可動プラテン32bを前後進させるトグル機構37と、トグル機構37を支持するとともにタイバー32cを介して固定プラテン32aと接続されるトグルサポート34とを備える。
固定プラテン32aには、複数本のタイバー32cの一端が取り付けられている。典型的には、互いに平行に延伸する上下左右4本のタイバー32cが、固定プラテン32aの金型装置101に対向する面に形成されている。4本のタイバー32cはそれぞれ均等な距離を有するように離間して取り付けられる。タイバー32cの他端は、図1に示すように、固定プラテン32aと、金型装置101及びトグル機構37を挟んで、間隔を空けて対向するトグルサポート34に取り付けられている。
トグルサポート34は、タイバー接続部34aと、リンク接続部34bと、抑制部34cとを備える。タイバー接続部34aはフレームFr上に載置されている。複数のタイバー32cは、複数のタイバー32cの軸方向が互いに実質的に平行となるように、タイバー接続部34aと固定プラテン32aとに支持されている。タイバー接続部34aは、リンク接続部34bと対向する前面341aと前面341aの反対側の面である後面342aを有する。タイバー接続部34aの後面342aには、金型装置101の型締時のタイバー接続部34aの変形を抑制するためにタイバー接続部34aを補強する補強部(不図示)などが備えられてもよい。
リンク接続部34bは、可動プラテン32bとタイバー接続部34aとの間にタイバー接続部34aから離間して配設されている。リンク接続部34bは、トグル機構37が接続される前面341bと、タイバー接続部34aと対向する後面342bとを備える。トグル機構37は、リンク接続部34bの前面341bの下方側に設けられた一対の地側リンク群37Aと、リンク接続部34bの前面341bの上方側に設けられた一対の天側リンク群37Bと、地側リンク群37A及び天側リンク群37B同士を連結するクロスヘッド37dとを備える。
地側リンク群37Aは、リンク接続部34bの前面341bから突出する腕部42Aを介してリンク接続部34bに接続されたリンク37aと、リンク37aに一端が接続され、他端が可動プラテン32bの下部に接続されたリンク37cと、リンク37aとクロスヘッド37dとの間に接続されたリンク37bとを備える。天側リンク群37Bは、リンク接続部34bの前面341bから突出する腕部42Bを介してリンク接続部34bに接続されたリンク37eと、リンク37eに一端が接続され、他端が可動プラテン32bの上部に接続されたリンク37gと、リンク37eとクロスヘッド37dとの間に接続されたリンク37fとを備える。リンク37a~37c、37e~37gは、ピン、ピン穴、ブッシュなどのジョイント部材371によって、リンク接続部34bと固定プラテン32aとの間で互いに揺動可能に接続されている。リンク37a~37c、37e~37g、ジョイント部材371の個数、位置ならびにその形状は、適宜変更可能である。
リンク接続部34bの中心部343bには、前面341b及び後面342bを貫通する貫通孔121が設けられており、貫通孔内に運動変換機構36が配設されている。運動変換機構36には、型締モータ35による回転運動を、運動変換機構36が備える軸部36aの軸方向に沿った直線運動に変換できる種々の機構が用いられる。ここでは、運動変換機構36は、型締モータ35により回転駆動される軸部(ねじ軸)36aと、軸部36aに螺合するナット36bとを備える。運動変換機構36は、ボールねじを採用することも可能である。
図3は、図2とは異なる断面からみたタイバー接続部34a及びリンク接続部34bの周辺を表す部分断面図である。地側リンク群37Aは、リンク接続部34bから前方側へ延びる腕部42Aに接続されている。天側リンク群37Bは、リンク接続部34bから前方側へ延びる腕部42Bに接続されている。図5に示すように、腕部42Aはリンク接続部34bの前面341bから前方側へ間隔を空けて複数個所突出するように設けられている。そして、隣接する腕部42Aと腕部42Aの間に、地側リンク群37Aのリンク37aが配置され、腕部42Aとリンク37aとが、ピン等のジョイント部材を用いて互いに連結される。腕部42Bも同様に、リンク接続部34bの前面341bから前方側へ間隔を空けて複数個所突出するように設けられている。隣接する腕部42Bと腕部42Bとの間に、天側リンク群37Bのリンク37eが配置され、ジョイント部材によって互いに連結されている。
図3の例では、内巻き式トグル機構を示しているため、型開時に、クロスヘッド37dを軸部36aに沿って後退させると、クロスヘッド37dに接続されたリンク37b、37fがそれぞれリンク接続部34b側へ向けて追従して後退する。これにより、リンク37a、37eが機械の中心方向に変位するため、地側リンク群37A及び天側リンク群37Bは機械の中心に向かって折れ曲がる。リンク37a、37eに接続されたリンク37c、37fは、リンク37a、37eが機械の中心に向けて移動することにより、同様に機械の中心に向けて変位する。
運動変換機構36の軸部36aの一端は、リンク接続部34bに支持され、軸部36aの先端部は支持されない構成を有する。運動変換機構36の軸部36aの周囲には、クロスヘッド37dを軸部36aの軸方向に案内するためのクロスヘッドガイド39が設けられている。クロスヘッドガイド39は、一端が、リンク接続部34bに固定されている。クロスヘッド37dは、クロスヘッドガイド39に沿って摺動可能に接続されている。クロスヘッドガイド39は、リンク接続部34bの前面341bから軸部36aの軸方向に沿って互いに平行に延びている。図5に示すように、クロスヘッドガイド39は、軸部36aの周囲を取り囲むように配置されている。クロスヘッドガイド39は、運動変換機構36の軸部36aを収容するための貫通孔121の中心P4からそれぞれ均等な距離を有して、上下左右に4本、離間して取り付けられている。
図3に示すように、型締モータ35は、リンク接続部34bに接続され、固定されている。このように、クロスヘッドガイド39、型締モータ35、運動変換機構36及びクロスヘッド37dがリンク接続部34bに接続され、タイバー接続部34aには固定されていない。そのため、図2に示すように、長期間の使用等によるジョイント部材371の微小な摩耗(Δr)等によって、リンク接続部34bの上部が傾きθだけ可動プラテン32b側に傾いたとしても、リンク接続部34bに接続される型締モータ35、軸部36a、クロスヘッド37d及びクロスヘッドガイド39と、リンク接続部34bとの相互の位置関係は一定に維持される。
第1の実施の形態に係る型締装置31によれば、型締モータ35、軸部36a、クロスヘッド37d及びクロスヘッドガイド39がいずれもリンク接続部34bに接続される。よって、例えば天側リンク群37Bを繋ぐジョイント部材371に摩耗Δrが生じ、この摩耗Δrによりリンク接続部34bが角度θだけ傾いたとしても、軸部36aの傾きは、リンク接続部34bに対しては常に一定となるため、運動変換機構36の軸部36aにかかる負荷を低減でき、軸部36aの寿命を高寿命化することができる。
抑制部34cは、タイバー接続部34aの前面341aとリンク接続部34bの後面342bとの間に配設されている。図4に示すように、タイバー接続部34aは、型締モータ35がその内周に間隙dを有して挿入される貫通孔120を備えている。抑制部34cは、上下のタイバー32cの中心P3と中心P3のちょうど中間となる高さ(y/2)に中心P2が略一致するように配置され、貫通孔120を挟んで互いに対向して設けられている。抑制部34cは、その中心P2が、貫通孔120の中心P1からそれぞれ均等な距離(x/2)を有するように離間して配置されている。タイバー接続部34aに接続された上下のタイバー32cは、タイバー接続部34aの貫通孔120の中心P1からそれぞれ同じ距離となるように配設されている。この2つの抑制部34cによって、タイバー接続部34aとリンク接続部34bは、前面341a及び後面342bの中間部で、力が釣り合うようになっている。例えば、リンク接続部34bから付加される力を圧縮力Fとした場合、圧縮力Fは、タイバー接続部34aの中間部で集約されてタイバー接続部34aに伝わり、中間部から同じ位置にある上下のタイバー32cによって、同じ引張力(F/2)で釣り合うように構成される。
図2に示すように、ジョイント部材371に微小な摩耗(Δr)による変位が発生し、リンク接続部34bが鉛直方向から前方方向に向けて角度θで傾くと、抑制部34cが弾性変形して曲がる。その結果、抑制部34cが、一方のリンク接続部34bの傾きを、他方のタイバー接続部34aに伝達させることを抑制できる。抑制部34cの材質は以下に限定されないが、例えば、クロムモリブデン鋼等で構成されることが好ましい。
抑制部34cの形状は特に限定されない。例えば、抑制部34cは、リンク接続部34bから荷重を受ける面を有する第1の荷重受け部341と、タイバー接続部34aからの荷重を受ける面を有する第2の荷重受け部342と、第1の荷重受け部341と第2の荷重受け部342との間に設けられ、第1の荷重受け部341又は第2の荷重受け部342の変形を逃がすための窪みが上下に形成された窪み部343とを備えることができる。抑制部34cが窪み部343を備えることにより、抑制部34cの弾性変形がより発生しやすくなり、ジョイント部材371の摩耗(Δr)によるリンク接続部34bの傾きを、タイバー接続部34aに伝達させにくくすることができる。
第1の実施の形態に係る型締装置31によれば、タイバー接続部34aと、リンク接続部34bと、抑制部34cとを備えるトグルサポート34を備えることにより、トグル機構37のジョイント部材371の摩耗(Δr)によりリンク接続部34bが傾きθだけ傾いたとしても、抑制部34cが弾性変形し、タイバー接続部34aの前面341aと、リンク接続部34bの後面342bとの間で力が釣り合うように構成される。これにより、リンク接続部34bが傾きθだけ傾いたとしても、タイバー32cを支持するタイバー接続部34aは傾斜しない。タイバー接続部34aはリンク接続部34bとともに傾斜しないため、タイバー接続部34aはタイバー32cをより適切に支持でき、タイバー32cの軸の上下方向のバランスも崩れにくくなる。よって、第1の実施の形態に係る型締装置31によれば、トグル機構37のジョイント部材371等に摩耗(Δr)による微小な変化が生じても、タイバー32cの軸のバランスを安定して良好に保つことが可能となる。タイバー32cの軸のバランスの崩れが抑制されるため、金型装置101の面圧分布も均等となる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る型締装置31は、図6に示すように、外巻き式トグル機構を有する型締装置31の例を示している。トグルサポート34は、タイバー接続部34aと、リンク接続部34bと、抑制部34cとを備える。タイバー接続部34aには、タイバー32cが接続されている。タイバー32cは、タイバー接続部34aと固定プラテン32aとの間で、複数のタイバー32cの軸方向が互いに実質的に平行となり、軸のバランスが保持されるように支持されている。リンク接続部34bは、弾性変形可能な抑制部34cを介してタイバー接続部34aに接続され、抑制部34cの弾性変形により力が釣り合うようになっている。
リンク接続部34bには、リンク37a、37b、37cを備える一対の地側リンク群37Aと、リンク37e、37f、37gを備える一対の天側リンク群37Bとが接続されている。地側リンク群37A及び天側リンク群37Bはクロスヘッド37dにそれぞれ接続されている。図示を省略しているが、クロスヘッド37dは、運動変換機構の軸部に接続されたナットを介して、軸部の軸方向に前後進可能に接続されている。クロスヘッドガイド39は、リンク接続部34bから運動変換機構の軸部の軸方向に沿って延び、リンク接続部34bの上部及び下部に固定されている。クロスヘッドガイド39は、クロスヘッド37dに接続されており、クロスヘッド37dを運動変換機構の軸部の軸方向に沿って摺動可能に延びている。タイバー接続部34aは、リンク接続部34bに接続される型締モータ35を収容可能な貫通孔120を備え、抑制部34cが、上下のタイバー32cの中間となる高さに配置されている。抑制部34cは、タイバー接続部34aまたはリンク接続部34bのうちの一方の接続部の傾きを、他方の接続部に伝達することを抑制するように、タイバー接続部34aとリンク接続部34bとの間に弾性変形可能に配設されている。
外巻き式トグル機構を有するトグル機構を備えた型締装置31においても、トグル機構のリンクを接続するジョイント部材の摩耗による微小な変位により、上下のリンク群の長さが変化し、リンク群に接続されるトグルサポート34が前方に傾きθだけ傾くことがある。第2の実施の形態に係る型締装置31においては、タイバー接続部34aと、リンク接続部34bと、抑制部34cとを備えるトグルサポート34を備えることにより、トグル機構37のジョイント部材の摩耗によりリンク接続部34bが傾きθだけ傾いたとしても、タイバー接続部34aとリンク接続部34bとの間で力が釣り合うように抑制部34cが弾性変形する。この際、リンク接続部34bが傾きθだけ傾き、軸部(不図示)の軸方向が方向Aから方向Bへ傾いたとしても、タイバー32cを支持するタイバー接続部34aは傾斜しない。よって、第2の実施の形態に係る型締装置31によれば、タイバー接続部34aが、固定プラテン32aとの間でタイバー32cを適切に支持できるため、タイバー32cの軸のバランスも崩れにくくなる。
また、第2の実施の形態に係る型締装置31によれば、第1の実施の形態に係る内巻き式トグル機構を有するトグル機構37を備えた型締装置31に比べて、リンク接続部34bのサイズを小さくすることができる。これにより型締装置31の軽量化及び小型化が可能である。
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。即ち、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を相互に組み合わせ、変形して具体化できる。
1…射出成形機
11…射出装置
21…移動装置
31…型締装置
32a…固定プラテン
32b…可動プラテン
32c…タイバー
33…プラテン稼働機構
34…トグルサポート
34a…タイバー接続部
34b…リンク接続部
34c…抑制部
35…型締モータ
36…運動変換機構
36a…軸部
36b…ナット
37…トグル機構
37a~37c、37e~37g…リンク
37d…クロスヘッド
37A…地側リンク群
37B…天側リンク群
39…クロスヘッドガイド
41…エジェクタ装置
101…金型装置
102…固定金型
103…可動金型
104…可動部材
341…第1の荷重受け部
342…第2の荷重受け部
343…窪み部
371…ジョイント部材

Claims (8)

  1. 固定金型が固定される固定プラテンと、
    可動金型が固定される可動プラテンと、
    前記可動プラテンを前後進させるトグル機構と、
    前記トグル機構を支持するとともに、タイバーを介して前記固定プラテンと接続されるトグルサポートと、を備え、
    前記トグルサポートが、
    前記タイバーが接続されるタイバー接続部と、
    前記トグル機構が接続されるリンク接続部と、
    前記タイバー接続部と前記リンク接続部との間に配設され、一方の接続部の傾きを、他方の接続部に伝達することを抑制する抑制部と、
    を備える、型締装置。
  2. 前記トグル機構が、
    前記可動プラテンと前記リンク接続部との間に配置された複数のリンクを備える複数のリンク群と、
    前記複数のリンク群に接続されるクロスヘッドと、を備え、
    前記クロスヘッドが、前記クロスヘッドを軸方向に沿って移動させる運動変換機構の軸部に接続され、前記軸部が前記リンク接続部に固定されている請求項1に記載の型締装置。
  3. 前記リンク接続部に接続された型締モータを更に備える請求項2に記載の型締装置。
  4. 前記リンク接続部から前記軸部の軸方向に沿って延び、前記クロスヘッドに接続され、前記クロスヘッドを前記軸方向に沿って案内するクロスヘッドガイドを更に備える請求項2又は3に記載の型締装置。
  5. 前記トグル機構が、内巻き式トグル機構を有する請求項1~4のいずれか1項に記載の型締装置。
  6. 前記トグル機構が、外巻き式トグル機構を有する請求項1~4のいずれか1項記載の型締装置。
  7. 前記タイバー接続部が、前記リンク接続部に接続される型締モータを収容可能な貫通孔を備え、前記抑制部が、上下のタイバーの中間となる高さにおいて前記貫通孔を挟んで互いに対向して設けられている請求項1~6のいずれか1項に記載の型締装置。
  8. 前記抑制部が、
    前記リンク接続部から荷重を受ける第1の荷重受け部と、
    前記タイバー接続部から荷重を受ける第2の荷重受け部と、
    前記第1の荷重受け部と前記第2の荷重受け部との間に設けられ、前記第1の荷重受け部又は前記第2の荷重受け部の変形を逃がすための窪みが形成された窪み部と、
    を備える請求項1~7のいずれか1項に記載の型締装置。
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