JP2022156965A - 弾性波センサおよびその製造方法 - Google Patents

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哲広 後藤
Tetsuhiro Goto
武 坂下
Takeshi Sakashita
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Abstract

【課題】感度の低下を抑制する弾性波センサを提供する。【解決手段】弾性波センサ25は、圧電基板10と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指14を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極16を、備える弾性波共振器27と、前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられ、前記複数の電極指より薄い感応膜24とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性波センサおよびその製造方法に関し、例えば弾性波共振器を有する弾性波センサおよびその製造方法に関する。
感応膜の質量の変化を検出することで、気体もしくは液体中の特定原子もしくは分子の濃度、温度、または湿度等の環境の変化を検出する環境センサが知られている。周波数の変化を検出することで感応膜の質量の変化を検出する弾性波センサが知られている(例えば特許文献1、2)。
特開2005-331326号公報 特開2006-313092号公報
しかしながら、櫛型電極上に感応膜を設けると共振周波数が低くなる。共振周波数が低くなると弾性波センサの感度が低下する。
本発明は、上記課題に鑑みなされものであり、感度の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器と、前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられ、前記複数の電極指より薄い感応膜と、を備える弾性波センサである。
上記構成において、前記感応膜の一部は、前記配列領域において前記複数の電極指上に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記配列領域において前記領域における前記圧電基板上に設けられた感応膜と前記複数の電極指上に設けられた感応膜とは連続して形成されていない構成とすることができる。
上記構成において、前記感応膜は、前記配列領域において前記複数の電極指上に設けられていない構成とすることができる。
本発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器と、前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に設けられ、前記配列領域において前記複数の電極指上には設けられていない感応膜と、を備える弾性波センサである。
上記構成において、前記感応膜は前記複数の電極指より厚い構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波センサの共振周波数は、前記感応膜が設けられていないときの共振周波数より高い構成とすることができる。
本発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器と、前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられた感応膜と、を備え、前記弾性波共振器の共振周波数は、前記感応膜が設けられていないときの前記弾性波共振器の共振周波数より高い弾性波センサである。
上記構成において、前記圧電基板は、タンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板であり、前記感応膜は、金属フタロシニアンを主材料とする構成とすることができる。
本発明は、圧電基板上に、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器を準備し、前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられた感応膜を、前記感応膜を形成した後の共振周波数が前記感応膜を形成する前の前記弾性波共振器の共振周波数より高くなるように形成する、弾性波センサの製造方法である。
本発明によれば、感度の低下を抑制することを目的とする。
図1(a)は、実施例1における弾性波センサを示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA-A断面図である。 図2(a)から図2(c)は、実施例1に係る弾性波センサの製造方法を示す断面図である。 図3(a)から図3(f)は、実施例1における感応膜の例を示す断面図である。 図4(a)は、実施例2における弾性波センサを示す平面図、図4(b)は、図4(a)のA-A断面図である。 図5(a)から図5(d)は、実施例2における感応膜の例を示す断面図である。 図6は、比較例1に係る弾性波センサの断面図である。 図7は、比較例1における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。 図8は、実施例1における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。 図9は、実施例1における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。 図10は、実施例1における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。 図11は、実施例2における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。 図12(a)から図12(c)は、実施例1における弾性波センサの周波数に対するインピーダンスZを示す図である。 図13(a)および図13(b)は、実験における弾性波センサAおよびBの周波数に対するインピーダンス|Z|を示す図である。 図14は、実施例3に係る弾性波センサの断面図である。
以下、図面を参照し実施例について説明する。
実施例1は、弾性波センサとして、弾性波共振器を用いる例である。図1(a)は、弾性波センサを示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA-A断面図である。図1(a)において、感応膜24を太破線で示す。電極指14の配列する配列方向をX方向、電極指14の延伸方向をY方向、圧電基板10の法線方向をZ方向とする。なお、X、YおよびZ方向は圧電基板10の結晶方位とは必ずしも一致しない。
図1(a)および図1(b)に示すように、弾性波センサ25は、弾性波共振器27と感応膜24を備えている。弾性波共振器27は、IDT20(櫛歯電極:interdigital transducer)および反射器22を有している。IDT20および反射器22は圧電基板10上に設けられている。IDT20および反射器22は金属膜12により形成されている。IDT20は一対の櫛型電極16を有する。一対の櫛型電極16は、それぞれ複数の電極指14と、Y方向に延伸する複数の電極指14の一端が接続され、X方向に延伸するバスバー15を有する。X方向において一方の櫛型電極16の電極指14と他方の櫛型電極16の電極指14とは少なくとも一部は互い違いに設けられている。バスバー15には、パッド17が接続されている。X方向からみて、一方の櫛型電極16の電極指14と他方の櫛型電極16の電極指14とが重なる領域が交差領域23である。交差領域23は、一方の櫛型電極16の電極指14と他方の櫛型電極16の電極指14とが互い違いに配列される配列領域である。IDT20のX方向の両側に反射器22が形成されている。IDT20が励振した弾性波は主にX方向に伝播し、反射器22は弾性波を反射する。一対の櫛型電極16内の一方の電極指14のピッチをλとする。λは、IDT20が励振する弾性表面波の波長に相当する。λは複数の電極指14のピッチDの2倍である。なお、λはピッチDの2倍以外の場合もある。
IDT20上および電極指14間の圧電基板10上に感応膜24が設けられている。例えば、気体または液体中の特定の原子または分子等の物質が感応膜24に吸着すると感応膜24の質量が増加する。このように、感応膜24の周囲の気体または液体中における特定の物質の濃度等の環境の変化により感応膜24の質量が変化する。感応膜24の質量が変化すると、弾性波共振器27の共振周波数および反共振周波数が変化する。弾性波共振器27の共振周波数または反共振周波数の変化を検出することにより、環境の変化を検出できる。なお、温度が変化すると共振周波数または反共振周波数が変化する。また、感応膜24の周囲の湿度が高くなると、水分が感応膜24に吸着し感応膜24の質量が増加する。これにより、共振周波数または反共振周波数が変化する。これらの共振周波数または反共振周波数の変化はノイズである。
圧電基板10は、例えばタンタル酸リチウム基板、ニオブ酸リチウム基板または水晶基板であり、例えば、単結晶回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板または単結晶回転YカットX伝搬ニオブ酸リチウム基板である。金属膜12は、例えばアルミニウム(Al)膜、銅(Cu)膜またはモリブデン(Mo)膜である。金属膜12は、アルミニウム、銅およびモリブデンの少なくとも1つの金属を主材料とする膜でもよい。感応膜24は、例えば、金属フタロシアニンを主材料とする。
図2(a)から図2(c)は、実施例1に係る弾性波センサの製造方法を示す断面図である。図2(a)に示すように、圧電基板10を準備する。図2(b)に示すように、圧電基板10上に金属膜12を形成する。金属膜12により、IDT20および反射器22を備える弾性波共振器27が形成される。金属膜12の形成方法としては、例えばスパッタリング法または真空蒸着法などにより、金属膜12を圧電基板10の一面に被覆する。ホトリソグラフィー技術によりレジスト膜を形成し、その後パターニングする。パターニングされたレジスト膜をマスクに用い、金属膜12をエッチングすることで、金属膜12をパターニングする。図2(c)に示すように、IDT20上および電極指14間の圧電基板10上に感応膜24を形成する。感応膜24は、例えば真空蒸着法またはスパッタリング法により形成する。このとき、感応膜24を形成する前(図2(b))における弾性波共振器27の共振周波数および反共振周波数より、弾性波センサ25の共振周波数および反共振周波数が高くなるように感応膜24を成膜する。これにより、弾性波センサ25が製造される。
図3(a)から図3(f)は、実施例1における感応膜の例を示す断面図である。図3(a)~図3(f)では、2本の電極指14を図示している。図3(a)に示すように、感応膜24は、電極指14上と電極指14間の領域28における圧電基板10上とに設けられている。電極指14の側面の上部において、感応膜24が被覆されていない領域がある。このため、電極指14上の感応膜24と領域28の感応膜24とは離れている。電極指14の厚さをT1、領域28における感応膜24の厚さをT2、電極指14上の感応膜24の厚さをT3とする。厚さT2は厚さT1より小さい。厚さT2とT3とは同じでもよいし、異なっていてもよい。
図3(b)に示すように、圧電基板10上に電極指14が設けられ、この電極指14の上面および側面、電極指14間の領域28における圧電基板10上を覆うように絶縁膜26が設けられている。絶縁膜26は保護膜であり、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜等の無機絶縁膜である。絶縁膜26の厚さは電極指14の厚さT1、感応膜24の厚さT2およびT3より小さい。感応膜24は絶縁膜26上に設けられている。その他の構成は図3(a)と同じであり説明を省略する。
図3(c)に示すように、電極指14上の感応膜24と領域28の感応膜24とは電極指14の側面に設けられた感応膜24により連続して形成されている。その他の構成は図3(a)と同じであり説明を省略する。
図3(d)に示すように、圧電基板10上に電極指14を覆うように絶縁膜26が設けられている。感応膜24は絶縁膜26上に設けられている。その他の構成は図3(c)と同じであり説明を省略する。
図3(e)に示すように、領域28の感応膜24の厚さT2は電極指14の厚さT1より大きい。電極指14上の感応膜24の厚さT3はほぼT2-T1である。これにより、感応膜24の上面はほぼ平坦である。厚さT3はT2-T1より大きくてもよいし、小さくてもよい。その他の構成は図3(a)と同じであり説明を省略する。
図3(f)に示すように、圧電基板10上に電極指14を覆うように絶縁膜26が設けられている。感応膜24は絶縁膜26上に設けられている。その他の構成は図3(e)と同じであり説明を省略する。
図3(a)~図3(d)のように、領域28の感応膜24の厚さT2は電極指14の厚さT1より小さくてもよいし、図3(e)および図3(f)のように、厚さT2は厚さT1より大きくてもよい。図3(a)および図3(b)のように、領域28の感応膜24と電極指14上の感応膜24とは離れていてもよいし、図3(c)および図3(d)のように、領域28の感応膜24と電極指14上の感応膜24とは接続されていてもよい。
図4(a)は、実施例2における弾性波センサを示す平面図、図4(b)は、図4(a)のA-A断面図である。図4(a)および図4(b)に示すように、感応膜24は、電極指14の間の領域28における圧電基板10上、および電極指14とバスバー15との間における圧電基板10上に設けられ、電極指14上に設けられていない。その他の構成は実施例1の図1(a)および図1(b)と同じであり説明を省略する。
図5(a)から図5(d)は、実施例2における感応膜の例を示す断面図である。図5(a)~図5(d)では、2本の電極指14を図示している。図5(a)に示すように、感応膜24は、電極指14の間の領域28における圧電基板10上に設けられ、電極指14上に設けられていない。感応膜24の厚さT2は電極指14の厚さT1より小さい。
図5(b)に示すように、圧電基板10上に電極指14を覆うように絶縁膜26が設けられている。感応膜24は絶縁膜26上に設けられている。その他の構成は図5(a)と同じであり説明を省略する。
図5(c)に示すように、感応膜24の厚さT2は電極指14の厚さT1より大きい。その他の構成は図5(a)と同じであり説明を省略する。
図5(d)に示すように、圧電基板10上に電極指14を覆うように絶縁膜26が設けられている。感応膜24は絶縁膜26上に設けられている。その他の構成は図5(c)と同じであり説明を省略する。
[比較例1]
図6は、比較例1に係る弾性波センサの断面図である。図6に示すように、比較例1では、感応膜24は電極指14上に設けられ、領域28には設けられていない。電極指14および感応膜24の厚さはそれぞれT1およびT3である。
[シミュレーション]
実施例1および比較例1について、感応膜を形成する前後の弾性表面波共振器と感応膜24を形成した後の弾性波センサ25の周波数特性をシミュレーションした。
圧電基板10:42°回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板
電極指14:T1が485nmのモリブデン膜
感応膜24:銅フタロシアニン(CuPc)
波長λ:4.4μm
銅フタロシアニンの密度ρおよびヤング率Eは測定結果からそれぞれ1.49g/cmおよび55GPaとし、ポアソン比σは文献から0.35とした。
比較例1の図6の構造において、感応膜24の厚さT3を変えた。図7は、比較例1における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。感応膜24を設ける前の共振周波数fr0は700MHz(破線)である。感応膜24の厚さT3を0.01μm、0.05μm、0.1μm、0.15μm、0.2μmおよび0.485μmとした。共振周波数frおよび反共振周波数faともに、厚さT3が厚くなるにしたがい低くなる。
実施例1の図3(a)の構造において、感応膜24の厚さT2およびT3を変えてシミュレーションした。図8から図10は、実施例1における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。感応膜24を設ける前の共振周波数fr0は700MHz(破線)である。図8では、感応膜24の厚さT2およびT3を0.01μm、0.05μm、0.1μm、0.15μmおよび0.2μmとした。T2=T3である。厚さT2およびT3の感応膜24を設けると、感応膜24を設ける前の共振周波数fr0より共振周波数が低くなる。厚さT2およびT3が厚くなるにしたがい共振周波数frおよび反共振周波数faは高くなる。厚さT2およびT3が0.15μmと0.2μmの間において共振周波数frは感応膜24を設けない共振周波数fr0より高くなる。図9では、感応膜24の厚さT2およびT3を0.25μm、0.3μm、0.35μmおよび0.4μmとした。感応膜24の厚さT2およびT3が厚くなるにしたがい共振周波数frおよび反共振周波数faは高くなる。
図10では、感応膜24の厚さT2およびT3を0.181μm、0.182μm、0.183μmおよび0.184μmとし、共振周波数付近を拡大した。感応膜24の厚さT2およびT3が0.183μmのとき、共振周波数frは感応膜24を設けない共振周波数fr0とほぼ一致する。弾性表面波の波長λ=4.4μmで規格化すると、厚さT2およびT3を規格化した値は0.0416以上のとき、共振周波数frはfr0以上となる。
実施例2の図5(a)の構造において、感応膜24の厚さT2を変えてシミュレーションした。図11は、実施例2における弾性波センサの周波数に対するアドミッタンスYを示す図である。感応膜24を設ける前の共振周波数fr0は700MHz(破線)である。図11では、感応膜24の厚さT2を0.01μm、0.05μm、0.1μm、0.15μm、0.2μmおよび0.485μmとした。厚さT2の感応膜24を設けると、感応膜24を設ける前の共振周波数fr0より共振周波数が低くなる。厚さT2が厚くなるにしたがい共振周波数frおよび反共振周波数faは高くなる。厚さT2が0.05μmと0.1μmの間において共振周波数frは感応膜24を設けない共振周波数fr0より高くなる。共振周波数frが感応膜24を設けない共振周波数fr0より高くなる感応膜24の厚さT2は実施例1の図10より薄い。
感応膜24を設けることによる共振周波数の変化の理由を検討するため、図3(a)の構造についてシミュレーションを行った。シミュレーションでは、感応膜24の密度ρ、ヤング率Eおよびポアソン比σを変えた。感応膜24の厚さT2およびT3は0.14μmである。
図12(a)から図12(c)は、実施例1における弾性波センサの周波数に対するインピーダンスZを示す図である。図12(a)に示すように、ヤング率Eおよびポアソン比σをそれぞれ55GPaおよび0.35に固定し、密度ρを0.75g/cm、1.49g/cmおよび3g/cmとした。密度ρが大きくなると、共振周波数frおよび反共振周波数faは低くなる。図12(b)に示すように、密度ρおよびポアソン比σをそれぞれ1.49g/cmおよび0.35に固定し、ヤング率Eを27.5GPa、55GPaおよび110GPaとした。ヤング率Eが高くなると、共振周波数frおよび反共振周波数faは高くなる。図12(c)に示すように、密度ρおよびヤング率Eをそれぞれ1.49g/cmおよび55GPaに固定し、ポアソン比σを0.25、0.35および0.49とした。ポアソン比が変わっても、共振周波数frおよび反共振周波数faはあまり変わらない。
感応膜24を設けることで共振周波数frおよび反共振周波数faが変化する要因には2つある。
1つ目は、感応膜24を設けることで圧電基板10および電極指14に加わる質量付加の影響である。質量付加が大きくなると共振周波数frおよび反共振周波数faは低くなる。
2つ目は、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速の影響である。領域28では、弾性表面波は圧電基板10と感応膜24との界面付近を伝搬する。感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速が速くなると、圧電基板10と感応膜24との界面付近を伝搬する弾性表面波の速度が速くなる。これにより、弾性波センサ25の共振周波数frおよび反共振周波数faが高くなる。領域28に設けられる感応膜24の密度ρが低くなると、負荷質量が小さくなって共振周波数frおよび反共振周波数faが低くなる影響が小さくなる。一方、感応膜24の密度ρが低くなると感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速が速くなると考えられる。よって、共振周波数frおよび反共振周波数faが高くなる。領域28に設けられる感応膜24のヤング率Eが高くなると、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速が速くなると考えられ、共振周波数frおよび反共振周波数faが高くなる。
図12(a)では、感応膜24の密度ρが高くなると、質量付加が大きくなり、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速が遅くなる。よって、共振周波数frおよび反共振周波数faは低くなると考えられる。図12(b)では、感応膜24のヤング率Eが高くなると、質量付加は変わらず、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速が速くなる。よって、共振周波数frおよび反共振周波数faは高くなると考えられる。図12(c)では、感応膜24のポアソン比σは質量付加および感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速にあまり影響しないため、ポアソン比σが変化しても共振周波数frおよび反共振周波数faはあまり変わらないと考えられる。
上記考察に基づき、比較例1、実施例1および2について考察する。図12(a)から図12(c)の結果から、以下のように考えられる。比較例1のように、感応膜24が電極指14間の領域28に設けられていない場合、共振周波数の変化は質量付加の影響のみである。このため、図7のように、感応膜24の厚さT3が大きくなると共振周波数frおよび反共振周波数faは低くなる。
実施例1および2のように、感応膜24が領域28に設けられている場合には、共振周波数の変化への質量負荷の影響と、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速の影響がある。
まず、感応膜24の厚さT2が小さい場合、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速への影響はほとんどなく、質量負荷の影響が大きい。よって、図8および図11のT2=0.01μmのように、薄い感応膜24が設けられると、共振周波数frおよび反共振周波数faは感応膜24が設けられていない共振周波数および反共振周波数faより低くなる。
次に、感応膜24の厚さT2が大きい場合、質量負荷の影響より感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速の影響が大きくなる。よって、図8~図11のように、感応膜24の厚さT2が大きくなるにしたがい、共振周波数frおよび反共振周波数faは高くなる。
実施例1と実施例2の比較では、実施例2では電極指14上に感応膜24が設けられていない。このため、実施例2は実施例1より質量付加の影響が小さい。よって、実施例1では、図10のように共振周波数frがfr0より大きくなる感応膜24の厚さT2は0.183μmである。これに対し実施例2では、図11のように共振周波数frがfr0より大きくなる感応膜24の厚さT2は0.05μm~0.1μmである。このように、実施例2は実施例1より共振周波数frがfr0より高くなる厚さT2が小さくなる。
[実験]
共振周波数が異なる弾性波センサAおよびBを作製し、感応膜24を形成する前後における周波数特性を測定した。周波数特性の測定には、ベクトルネットワークアナライザを用いた。作製した弾性波センサは実施例1の図3(a)の構造であり、感応膜24は厚さT2およびT3が0.14μmの銅フタロシアニンである。弾性波センサAの波長λは1.81μm、弾性波センサBの波長λは4.4μmである。規格化した厚さT2/λ、T3/λは、弾性波センサAおよびBにおいてそれぞれ0.077および0.032である。
図13(a)および図13(b)は、実験における弾性波センサAおよびBの周波数に対するインピーダンス|Z|を示す図である。図13(a)に示すように、弾性波センサAでは、感応膜24を成膜した後の共振周波数frおよび反共振周波数faは、感応膜24を成膜前の共振周波数frおよび反共振周波数faよりそれぞれ高くなる。共振周波数frおよび反共振周波数faのピークが鈍り、Q値が低下している。
図13(b)に示すように、弾性波センサBでは、感応膜24を成膜した後の共振周波数frおよび反共振周波数faは、感応膜24を成膜する前の共振周波数frおよび反共振周波数faよりそれぞれ低くなる。共振周波数frおよび反共振周波数faのピークが多少鈍り、多少Q値が低下しているが、弾性波センサAほどではない。
感応膜24を成膜後、弾性波センサAではfaおよびfrが高くなり、弾性波センサBではfaおよびfrが低くなるのは、規格化した厚さT2/λおよびT3/λの差と考えられる。図10のシミュレーションでは、規格化厚さT2およびT3が0.0416λのとき、感応膜24の成膜によりfrおよびfaが低くなるか高くなるかの境値である。この結果は、弾性波センサAおよびBの結果と矛盾しない。Q値の劣化は規格化厚さT2/λおよびT3/λが大きいほど大きくなると考えられる。一般的な電極指14の厚さT1/λは0.1~0.15である。図13(a)のように、厚さT2/λが0.077では、Q値が劣化している。Q値劣化の防止という観点では、厚さT2は電極指14の厚さT1より小さいことが好ましいと考えられる。
以上の実施例1および2におけるシミュレーション結果および実験結果をまとめる。
比較例1では、感応膜24を電極指14上のみに設けられているため、共振周波数および反共振周波数の変化に影響するのは質量負荷の影響のみである。一方、実施例1では、感応膜24は、複数の電極指14間の領域28における圧電基板10上に設けられる。これにより、共振周波数および反共振周波数の変化に影響する要因として、質量負荷の影響に加え、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速の影響が加わる。このため、実施例1では、比較例1のように感応膜24を電極指14上のみに設ける場合に比べ、共振周波数frおよび反共振周波数faが高くなる。よって、弾性波センサの感度の低下を抑制できる。
領域28における感応膜24の厚さT2が大きくなると、図13(a)のように、Q値が低下する。よって、図3(a)~図3(d)、図5(a)および図5(b)のように、厚さT2は、電極指14の厚さT3より小さいことが好ましい。厚さT2はT3の0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下がより好ましい。一方、感応膜24が厚いほど、特定の物質の吸着量が多く、感応膜24の質量の増加量も大きくなる。よって、この観点から、図3(e)、図3(f)、図5(c)および図5(d)のように、感応膜24の厚さT2(圧電基板10からの高さ)は電極指14の厚さT3より大きくてもよい。
感応膜24の厚さT2が小さいと、図8および図11のように、音速が速くなる影響が小さくなり、感応膜24内に存在する弾性表面波のエネルギーが少なくなり、共振周波数frおよび反共振周波数faが低くなる。よって、電極指14の平均ピッチDとしたとき、感応膜24の厚さT2は0.02D(0.01λ)以上が好ましく、0.04D(0.02λ)以上がより好ましく、0.08D(0.04λ)以上がさらに好ましい。なお、電極指14の平均ピッチDは、IDT20のX方向の幅を電極指14の本数で除することで算出できる。
実施例1の図3(a)から図3(f)のように、交差領域23において、感応膜24は電極指14上に設けられていてもよい。電極指14の間の領域28に感応膜24を設け、電極指14上に感応膜24を設けない場合、製造工程が複雑になる。よって、製造工程を簡略化する場合には電極指14上に感応膜24を設けることが好ましい。電極指14上の感応膜24の厚さT3が大きいと、質量付加の影響で共振周波数frおよび反共振周波数faが低くなる。よって、厚さT3は小さいほど好ましい。
図3(c)および図3(d)のように、交差領域23において領域28に設けられた感応膜24と電極指14上に設けられた感応膜24とが接続されている場合、領域28において感応膜24の厚さが異なる箇所が生じてしまい、Q値が劣化する恐れがある。よって、図3(a)および図3(b)のように、交差領域23において領域28における圧電基板10上に設けられた感応膜24と電極指14上に設けられた感応膜24とは連続して形成されていないことが好ましい。感応膜24が連続して形成されていないとは、交差領域23において領域28における圧電基板10上に設けられた感応膜24と電極指14上に設けられた感応膜24とは離れているということである。
電極指14上に設けられた感応膜24は質量付加のみに寄与する。このため、共振周波数frおよび反共振周波数faを低くすることのみに寄与する。この観点から、感応膜24は、交差領域23において電極指14上に設けられていないことが好ましい。
さらに、弾性波センサの共振周波数frは、感応膜24が設けられていないときの共振周波数frより高い。例えば図2(b)において測定された弾性波共振器27の共振周波数fr0および反共振周波数fa0より、図2(c)において測定された弾性波センサ25の共振周波数frおよび反共振周波数faは高い。これにより、共振周波数frおよび反共振周波数faを高くできる。よって、弾性波センサ25の感度の低下を抑制できる。
共振周波数frおよび反共振周波数faを高くするためには、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速は圧電基板10を伝搬する弾性表面波の音速より速いことが好ましい。タンタル酸リチウムでは、密度ρおよびヤング率Eはそれぞれ7.45g/cmおよび230GPaであり、ニオブ酸リチウムでは、密度ρおよびヤング率Eはそれぞれ4.65g/cmおよび210GPaである。銅フタロシアニンの密度ρおよびヤング率Eはそれぞれ1.49g/cmおよび55GPaである。よって、圧電基板10がタンタル酸リチウムまたはニオブ酸リチウムのとき、銅フタロシアニンを感応膜24に用いることで、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速を圧電基板10を伝搬する弾性表面波の音速より速くできる。よって、共振周波数frおよび反共振周波数faを高くできる。
音速の速い感応膜24としては銅フタロシアニン以外に、フッ化銅フタロシアニン(CuPcF、CuPcF16)、コバルトフタロシアニン(CoPc)、マンガンフタロシアニン(MnPc)、鉄フタロシアニン(FePc)またはニッケルフタロシアニン(NiPc)を主成分としてもよい。銅フタロシアニン、フッ化銅フタロシアニン(CuPcF16)、コバルトフタロシアニン、マンガンフタロシアニンおよび鉄フタロシアニンの文献に記載された密度ρは、それぞれ1.641g/cm、2.054g/cm、1.625g/cm、1.651g/cmおよび1.649g/cmである。銅フタロシアニン、鉄フタロシアニンおよびニッケルフタロシアニンの乾式密度計により測定した密度ρは、それぞれ1.62g/cm、1.58g/cmおよび1.60g/cmである。銅フタロシアニンのX線反射率法(XRR:X-Ray Reflectivity)により測定した密度ρは、1.49g/cmである。
これらの金属フタロシアニンの密度は圧電基板10より低い。また、金属フタロシアニンのヤング率が高い。このため、金属フタロシアニンを感応膜24に用いることで、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速を速くでき、共振周波数frおよび反共振周波数faを高くできる。このように、金属フタロシアニンは密度が小さくヤング率が大きい。金属フタロシアニンの金属は、遷移金属であり、例えば銅、コバルト、マンガン、鉄、ニッケルまたはチタンである。金属フタロシアニンはフッ化金属フタロシニアン、塩素化金属フタロシニアンまたは臭素化金属フタロシニアンのようにハロゲン化フタロシニアンでもよい。
以上のように、圧電基板10は、タンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板であり、感応膜24は、金属フタロシニアンを主材料とすることが好ましい。これにより、感応膜24を伝搬する弾性表面波の音速が圧電基板10を伝搬する弾性表面波の音速より速くなり、共振周波数frおよび反共振周波数faを高くできる。なお、感応膜24が金属フタロシニアンを主材料とするとは、感応膜24が金属フタロシニアン以外の不純物を意図的または意図せず含んでいてもよい。感応膜24の金属フタロシニアンの割合は例えば50重量%以上または80重量%以上である。
図14は、実施例3に係る弾性波センサの断面図である。図14に示すように、支持基板11上に絶縁層11aが設けられ、絶縁層11a上に圧電基板10が設けられている。支持基板11は、例えばサファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、水晶基板またはシリコン基板である。絶縁層11aは、例えば酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化アルミニウム層または窒化アルミニウム層等の単層膜またはこれらの積層膜である。一例として、絶縁層11aは、支持基板11上に設けられた酸化アルミニウム層と、酸化アルミニウム層上に設けられた酸化シリコン層である。絶縁層11aは設けられず、圧電基板10は支持基板11上に直接接合させていてもよい。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。実施例3のように、実施例1および2において圧電基板10は支持基板11上に直接または間接的に接合されていてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 圧電基板
12 金属膜
14 電極指
16 櫛型電極
20 IDT
22 反射器
24 感応膜
25 弾性波センサ
26 絶縁膜
27 弾性波共振器
28 領域

Claims (10)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器と、
    前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられ、前記複数の電極指より薄い感応膜と、
    を備える弾性波センサ。
  2. 前記感応膜の一部は、前記配列領域において前記複数の電極指上に設けられている請求項1に記載の弾性波センサ。
  3. 前記配列領域において前記領域における前記圧電基板上に設けられた感応膜と前記複数の電極指上に設けられた感応膜とは連続して形成されていない請求項2に記載の弾性波センサ。
  4. 前記感応膜は、前記配列領域において前記複数の電極指上に設けられていない請求項1に記載の弾性波センサ。
  5. 圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器と、
    前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に設けられ、前記配列領域において前記複数の電極指上には設けられていない感応膜と、
    を備える弾性波センサ。
  6. 前記感応膜は前記複数の電極指より厚い請求項5に記載の弾性波センサ。
  7. 前記弾性波センサの共振周波数は、前記感応膜が設けられていないときの共振周波数より高い請求項1から6のいずれか一項に記載の弾性波センサ。
  8. 圧電基板と、前記圧電基板上に設けられ、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器と、
    前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられた感応膜と、
    を備え、
    前記弾性波共振器の共振周波数は、前記感応膜が設けられていないときの前記弾性波共振器の共振周波数より高い弾性波センサ。
  9. 前記圧電基板は、タンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板であり、
    前記感応膜は、金属フタロシニアンを主材料とする請求項1から8のいずれか一項に記載の弾性波センサ。
  10. 圧電基板上に、複数の電極指を各々備え、前記複数の電極指の配列方向において一方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部と他方の櫛型電極の電極指の少なくとも一部とは互い違いに配列された一対の櫛型電極を、備える弾性波共振器を準備し、
    前記一方の櫛型電極の電極指と前記他方の櫛型電極の電極指とが互い違いに配列される配列領域において、前記複数の電極指の間の領域における前記圧電基板上に少なくとも設けられた感応膜を、前記感応膜を形成した後の共振周波数が前記感応膜を形成する前の前記弾性波共振器の共振周波数より高くなるように形成する、弾性波センサの製造方法。
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WO2023189334A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 太陽誘電株式会社 弾性波センサおよびその製造方法

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