JP2022155388A - ゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグ - Google Patents

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拓矢 中村
Takuya Nakamura
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Riken Light Metal Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】多くの人が集まる場所において、同じタイプのカバンが混在して管理されることの多いゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンから、自分のカバンを容易に発見できるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグを提供する。【解決手段】金属素材11からなる矩形の一方の面21に装飾部23が施され、他方の面22に所有者の氏名等の表示部24が表示された本体部20と、本体部20をゴルフバッグおよびスーツケース等のカバン40に取り付けるベルト30を備える。装飾部23および表示部24は、レーザー切削加工によって本体部20に施された凹部14aからなり、その凹部14aに漆15を塗布した。【選択図】図4

Description

本発明は、多くの人が集まる場所において、同じタイプのカバンが混在して管理されることの多いゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンから、自分のカバンを容易に発見できるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグに関するものである。
特許文献1には、名札本体に所有者の氏名と当該人物像を刻印したゴルフバッグの名札が開示されている。
実用新案出願公開昭64-17569号公報
しかし、上記したような名札では、顔写真を1度刻印すると容姿が変わってもその顔写真を使用しなければならず、長期間の使用が困難である等の問題があった。
そこで、本発明は、多くの人が集まる場所において、同じタイプのカバンが混在して管理されることの多いゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンから、自分のカバンを容易に発見できるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグを提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1に記載の発明は、金属素材からなる矩形の一方の面に装飾部が施され、他方の面に所有者の氏名等の表示部が表示された本体部と、前記本体部をゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンに取り付けるベルトと、を備えるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグにおいて、前記装飾部および前記表示部は、レーザー切削加工によって前記本体部に施された凹部からなり、前記凹部に漆を塗布したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記金属素材は、アルミニウムからなり、前記アルミニウムの表面には、酸化物層が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明の特徴点に加え、前記装飾部および前記表示部は、前記酸化物層および前記金属素材または前記酸化物層のみを切削していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記一方の面または前記他方の面は、前記装飾部または前記表示部を備える前記凹部と、前記凹部との境界部を有して前記酸化物層が表出する平坦部とからなり、前記凹部に前記漆を塗布し、前記平坦部と面一にすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、金属素材からなる矩形の一方の面に装飾部が施され、他方の面に所有者の氏名等の表示部が表示された本体部と、本体部をゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンに取り付けるベルトと、を備えるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグにおいて、装飾部および表示部は、レーザー切削加工によって本体部に施された凹部からなるため、緻密な表現をバリ取りの工程を行うことなく製作でき、作業性が良い。また、その切削加工によってバリが表面に出にくい凹部に漆を塗布したため、漆塗りの工程で刷毛やヘラ等が引っ掛かることなくスムーズに塗ることができるので、作業性が良い。
また、所有者の氏名等の表示部が漆の光沢により際立って目立つので、多数のゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンが混在して管理される場所であっても、自分のカバンを容易に発見ができる。また、装飾部も漆の光沢で美観な演出が施され、意匠性が向上する。
請求項2に記載の発明は上記の通りであり、金属素材は、アルミニウムからなり、アルミニウムの表面には、酸化物層が形成されているため、酸化物層により光沢があり、漆の光沢の相乗効果により、より意匠性が向上する。
請求項3に記載の発明は上記の通りであり、装飾部および表示部は、酸化物層および金属素材または酸化物層のみを切削しているため、レーザー切削加工によって粗面化されたアルミニウムの生地または酸化物層が露出されることで、漆の密着性が増し、漆の剥がれ等が防止できる。
請求項4に記載の発明は上記の通りであり、一方の面または他方の面は、装飾部または表示部を備える凹部と、凹部との境界部を有して酸化物層が表出する平坦部とからなるため、バリが出にくいレーザー切削加工により凹部を施すことで、緻密な文字および装飾でも輪郭がくっきりする。
また、その凹部に漆を塗布し、平坦部と面一にするため、漆が平坦部より突出していないので剥がれ等が防止できる。また、境界部は、漆が塗布された凹部と酸化物層が表出した平坦部との境界も明瞭になるため、漆による表現が際立ち、意匠性および識別機能を備える。
レーザー切削加工後の本体部の一方の面を示す図である。 レーザー切削加工後の本体部の他方の面を示す図である。 漆を塗布した本体部の一方の面を示す図である。 漆を塗布した本体部の他方の面を示す図である。 漆を塗布した本体部の一方の面を示す外観図である。 ゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンに取り付けたネームタグを示す外観図である。 (a)図1または図2の一部断面図、(b)図7(a)に漆を塗布した断面図、(c)図7(b)の平坦部と凹部を面一にした断面図である。 漆を塗布した本体部の一方の面の変形例を示す図である。
本発明の実施形態について、図を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るネームタグ10は、例えば、ゴルフバッグやスーツケースといった多くの人が集まる場所において、同じタイプのカバン40が混在して管理されることの多いカバン40への取り付けに好適なネームタグ10である。このネームタグ10は、図3、図4、図6に示すように、金属素材11からなる矩形の一方の面21に装飾部23が施され、他方の面22に所有者の氏名等の表示部24が表示された本体部20と、本体部20をゴルフバッグおよびスーツケース等のカバン40に取り付けるベルト30で構成される。
最初に図1~図7を用いて実施例1について説明する。
本体部20は、アルミニウムなどの金属素材11からなる矩形の板材からなり、板材の一方または他方の面21、22に装飾部23または表示部24が形成され、意匠性および識別機能を備えるものである。本実施形態に係る本体部20は、図1、図2に示すように、短い巾の上方に横長の貫通孔12が形成され、金属素材11の表面には、陽極酸化処理によって形成された酸化物層13を施し、その酸化物層13および金属素材11にレーザー切削加工を行うことで粗面化された金属素材11が露出し、その露出した箇所によって凹部14aが形成される。すなわち、レーザー切削加工が施されない面は、酸化物層13が残っている(平坦部14b)ため、レーザー切削加工を施した凹部14aと平坦部14bによって、凹凸のある面が形成される。この凹部14aは、後述の装飾部23および表示部24に相当する箇所である。なお、本実施形態は酸化物層13および金属素材11を切削し、粗面化された金属素材11(生地)が露出しているが、凹部14aが形成されれば良く、酸化物層13のみを切削し、粗面化された酸化物層13でも良い。
本体部20の一方の面21は、レーザー切削加工された凹部14aが装飾部23となる装飾が施された面である。本実施形態に係る一方の面21は、図1に示すように、面全体を凹部14aと平坦部14bが基盤目状の格子の目を色違いに並べた市松模様柄になるように加工されている。この凹部14aに、後述の漆15を塗布することで酸化物層13と漆15の光沢による相乗効果によって、美観な演出が施される。また、図7(a)等に示すように、バリが出にくいレーザー切削加工によって平坦部14bとの境界部14cを有して凹部14aを施すことで、緻密な装飾でも輪郭がくっきりするため、漆15が塗布された凹部14aと酸化物層13が表出した平坦部14bとの境界も明瞭となり、漆15による表現が際立ち、意匠性および識別機能を備える。
また、本体部20の他方の面22は、レーザー切削加工された凹部14aが氏名等の表示部24が施された面である。本実施形態に係る他方の面22は、図2に示すように、短い巾のほぼ中央に縦書きで氏名が表示されるように加工されている。この凹部14aには、一方の面21の装飾部23と同様に、後述の漆15が塗布されているため、漆15の光沢で氏名が際立って目立つので、多数のカバン40等が混在して管理される場所であっても、自分のカバン40が探しやすい。また、図7(a)等に示すように、バリが出にくいレーザー切削加工によって平坦部14bとの境界部14cを有して凹部14aを施すことで、緻密な文字でも輪郭がくっきりするため、漆15が塗布された凹部14aと酸化物層13が表出した平坦部14bとの境界も明瞭となり、漆15による表現が際立ち、意匠性および識別機能を備える。
この一方または他方の面21、22の凹部14aは、図7(c)に示すように、漆15を塗布することで漆独特の光沢が施され、意匠性および識別機能が向上する。すなわち、図7(a)に示すように、金属素材11の表面に陽極酸化処理によって形成された平坦部14bの酸化物層13にレーザー切削加工を施し、平坦部14bとの境界部14cを有して凹部14aを形成する。この凹部14aの表面は、金属素材11の生地が露出し、断面に細かい凹凸を備え、粗面化されている。そして、図7(b)に示すように、凹部14a、平坦部14bの上面に漆15を塗布し、金属素材11および酸化物層13が視認できないようにする。その後、乾燥、研磨を繰り返すことで、図7(c)に示すように、酸化物層13が表出する平坦部14bと、平坦部14bとの境界部14cを有して凹部14aに塗布された漆15が面一になる。この境界部14cにより、酸化物層13と漆15との境界も明瞭になるため、漆15による表現が際立ち、かつ、それぞれの光沢の相乗効果により、意匠性および識別機能に優れた本体部20が形成される。なお、凹部14aは、バリが出にくいレーザー切削加工で製作されているため、漆15を塗布する工程での刷毛やヘラ等が引っ掛かることなくスムーズに漆15を塗ることができる。
次に、ベルト30について説明する。
ベルト30は、既製品の革製品であり、ゴルフバッグおよびスーツケース等のカバン40に本体部20を取り付けるためのものである。すなわち、図6に示すように、取付ベルト31を本体部20の貫通孔12およびカバン40に対し金具32を介して環状にし、カバン40に吊り下げる。これにより、ネームタグ10の取り付けが完了する。
次に、図8を用いて実施例2のネームタグ10’について説明する。
実施例2の実施形態は、実施例1の実施形態より本体部20の一方の面21の模様が異なる構成である。すなわち、レーザー切削加工された凹部14aと酸化物層13が表出する平坦部14bが矢の上部に付けるタカやワシなどの鳥の羽根を意匠化した矢羽根模様柄になるように加工されている。この凹部14aには、実施例1と同様に漆15が塗布され、酸化物層13と漆15の光沢による相乗効果によって、美観な演出が施される。また、図7(a)等に示すように、バリが出にくいレーザー切削加工によって平坦部14bとの境界部14cを有して凹部14aを施すことで、緻密な装飾でも輪郭がくっきりするため、漆15が塗布された凹部14aと酸化物層13が表出した平坦部14bとの境界も明瞭になるため、漆15による表現が際立ち、意匠性および識別機能を備える。
以上説明したように、本実施形態によれば、金属素材11からなる矩形の一方の面21に装飾部23が施され、他方の面22に所有者の氏名等の表示部24が表示された本体部20と、本体部20をゴルフバッグおよびスーツケース等のカバン40に取り付けるベルト30と、を備えるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグ10、10’において、装飾部23および表示部24は、レーザー切削加工によって本体部20に施された凹部14aからなるため、緻密な表現をバリ取りの工程を行うことなく製作でき、作業性が良い。また、その切削加工によってバリが表面に出にくい凹部14aに漆15を塗布したため、漆塗りの工程で刷毛やヘラ等が引っ掛かることなくスムーズに塗ることができるので、作業性が良い。
また、所有者の氏名等の表示部24が漆15の光沢により際立って目立つので、多数のゴルフバッグおよびスーツケース等のカバン40が混在して管理される場所であっても、自分のカバン40を容易に発見ができる。また、装飾部23も漆15の光沢で美観な演出が施され、意匠性が向上する。
また、金属素材11は、アルミニウムからなり、アルミニウムの表面には、酸化物層13が形成されているため、酸化物層13により光沢があり、漆15の光沢の相乗効果により、より意匠性が向上する。
また、装飾部23および表示部24は、酸化物層13および金属素材11または酸化物層13のみを切削しているため、レーザー切削加工によって粗面化されたアルミニウムの生地(金属素材11)または酸化物層13が露出されることで、漆15の密着性が増し、漆15の剥がれ等が防止できる。
また、一方の面21または他方の面22は、装飾部23または表示部24を備える凹部14aと、凹部14aとの境界部14cを有して酸化物層13が表出する平坦部14bとからなるため、バリが出にくいレーザー切削加工により凹部14aを施すことで、緻密な文字および装飾でも輪郭がくっきりする。
また、その凹部14aに漆15を塗布し、平坦部14bと面一にするため、漆15が平坦部14bより突出していないので剥がれ等が防止できる。また、境界部14cは、漆15が塗布された凹部14aと酸化物層13が表出した平坦部14bとの境界も明瞭になるため、漆15による表現が際立ち、意匠性および識別機能を備える。
10、10’ ネームタグ
11 金属素材
12 貫通孔
13 酸化物層
14a 凹部
14b 平坦部
14c 境界部
15 漆
20 本体部
21 一方の面
22 他方の面
23 装飾部
24 表示部
30 ベルト
31 取付ベルト
32 金具
40 カバン

Claims (4)

  1. 金属素材からなる矩形の一方の面に装飾部が施され、他方の面に所有者の氏名等の表示部が表示された本体部と、
    前記本体部をゴルフバッグおよびスーツケース等のカバンに取り付けるベルトと、
    を備えるゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグにおいて、
    前記装飾部および前記表示部は、レーザー切削加工によって前記本体部に施された凹部からなり、前記凹部に漆を塗布したことを特徴とする、ゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグ。
  2. 前記金属素材は、アルミニウムからなり、前記アルミニウムの表面には、酸化物層が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグ。
  3. 前記装飾部および前記表示部は、前記酸化物層および前記金属素材または前記酸化物層のみを切削していることを特徴とする、請求項1または2記載のゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグ。
  4. 前記一方の面または前記他方の面は、前記装飾部または前記表示部を備える前記凹部と、前記凹部との境界部を有して前記酸化物層が表出する平坦部とからなり、前記凹部に前記漆を塗布し、前記平坦部と面一にすることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のゴルフバッグおよびスーツケース用ネームタグ。
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