JP2022154443A - 渦防止装置及びポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込配管の渦防止対策を施しつつポンプ設備の省スペース化を図る。【解決手段】 ポンプ装置は、吸込流入部から吐出水槽へ水を移送する複数のポンプユニットと、ポンプユニットに取り付けられる渦防止装置から構成される。ポンプユニットは、吸込流入部内に一部が配置される吸込管と、吸込管に接続されるポンプ部と、ポンプ部を駆動する駆動源を備える。隣接する2つのポンプユニットは、対応する2つの吸込管が所定の角度をなすように配置される。渦防止装置は、吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、複数のポンプユニットの吸込口から略水平方向に延びる水平渦防止板と、吸込管の吸込口の下方に設けられるスプリッタを備えており、吸込流入部における空気吸込渦と水中渦の形成を防止する。【選択図】図1
Description
本発明は、雨水等の排水をくみ上げるポンプ装置に使用される渦防止装置、及びこの渦防止装置を備えたポンプ装置に関する。
排水機場の排水能力を超える降雨が発生した場合、河川の氾濫や住宅の浸水被害が発生するおそれがある。近年では、気候変動に伴って降雨量が増大する傾向にあることから、氾濫等のリスクが高まっている。このため、既存の排水機場における排水能力の増強の必要性が高まっている。
排水能力を増強するにあたり、大型の排水ポンプを設置することが考えられる。しかし、使用条件や設置場所の制約を考慮しつつ排水ポンプを大型化する必要があることから、多大な製作コスト及び長期の製作期間が必要となる。また、排水ポンプを大型化しただけでは、ポンプの整備時や故障時には排水能力が著しく低下するため、氾濫等のリスク分散の観点からも問題がある。
これに対し、既存の排水機場に多数の排水ポンプを設置して、リスク分散をしつつ排水能力を増強することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。多数の排水ポンプを設置する場合、屋外の吸込流入部より吸水するか、あるいは既存ポンプ室内の直下に配置される吸込水槽から吸水することが考えられる。後者の場合、既存の吸込水槽(土木建造物)に開口を形成する必要があり、建造物の強度が低下する原因となる。前者の場合、既存の排水機場に多数の排水ポンプを設置するにあたり、屋外の吸込流入部より吸水することとなるが、既存の排水機場では設置スペースが限られているのが現状である。
また、多数の排水ポンプの設置に伴い吸込配管を数多く設置する場合、隣接する吸込配管の間隔が十分に確保できないため、他の吸込配管から発生するカルマン溝が発達し、空気吸込渦が発生するおそれがある。また、既存の排水機場と水の流入条件が異なることで、吸込流入部での水の流れに偏りが生じたり、吸込配管での水の接近流速が早くなる場合がり、それにより水中渦や空気吸込渦が発生するおそれがある。よって、吸込配管を複数設置する場合、限られたスペースで渦対策を施す必要がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、吸込配管の渦防止対策を施しつつ設備の省スペース化を図ることが可能な渦防止装置及びポンプ装置を提供することを目的とする。
上記に鑑み、本発明の一態様は、吸込流入部から吐出水槽へ水を移送する複数のポンプユニットと、前記ポンプユニットに取り付けられる渦防止装置から構成されるポンプ装置であって、前記ポンプユニットは、前記吸込流入部内に一部が配置される吸込管と、前記吸込管に接続されるポンプ部と、前記ポンプ部を駆動する駆動源を備え、 隣接する2つの前記ポンプユニットは、対応する2つの前記吸込管が所定の角度をなすように配置されており、前記渦防止装置は、前記吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、前記複数のポンプユニットの前記吸込口から略水平方向に延びる空気渦防止板を備える。また、渦防止装置は、吸込口から略鉛直に延びる水中渦防止板を備える。これにより、吸込流入部における空気吸込渦と水中渦の形成を防止する。
本発明の一態様は、吸込流入部内に一部が配置される吸込管と、前記吸込管に接続されるポンプ部と、前記ポンプ部を駆動する駆動源を備えた複数のポンプユニットに取り付けられる渦防止装置であって、前記吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、前記複数のポンプユニットの前記吸込口から略水平方向に延びる空気渦防止板を備える。また、渦防止装置は、吸込口から略鉛直に延びる水中渦防止板を備える。これにより、吸込流入部における空気吸込渦と水中渦の形成を防止する。
本発明によれば、吸込配管の渦防止対策を施しつつ、ポンプ設備の省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるポンプ装置10の概略構成を示したものであり、図2は、ポンプ装置10の側面図である。本実施形態におけるポンプ装置10は、例えば排水機場に設置され、河川等から吸込流入部に流れ込んできた雨水を吐出水槽に排水するための排水システムを構成する。
ポンプ装置10は、3つのポンプユニット10A~10Cと、これらポンプユニット10A~10Cに共通して接続される真空ポンプ12を備えている。ポンプユニット10A~10Cの各々は、その吸込管が建屋壁14に形成された開口(図示せず)を貫通しており、建屋壁14と一体に形成された土木構造床16の上に配置される。土木構造床16の内部は、既存の吸込水槽又は地盤18である。
本明細書において、ポンプユニット10A~10Cの構成は共通しているため、特に明記しない限り、以下ではポンプユニット10Aについて説明する。なお、符号の末尾がa~cである構成は、それぞれ、ポンプユニット10A~10Cが有する構成であることを意味する。
図3において、ポンプユニット10Aは横軸ポンプであり、吸込管20a、ポンプ部22a、吐出管24aと、吐出弁26aを有する。吸込管20aは、一端側(吸込流入部の側)の開口がベルマウスとなっており、他端側(吐出側)の開口がポンプ部22aに接続される。ポンプ部22aは、一端側(吸込側)の開口が吸込管20aと接続され、他端側(吐出側)の開口が吐出管24aに接続される。吐出管24aは、一端側(吸込側)の開口がポンプ部22aと接続され、他端側(吐出側)の開口が吐出水槽(図示せず)に向けられている。吐出弁26aは、吐出管24aに設けられる。
ポンプユニット10Aは、原動機30aと、入力軸及び出力軸を有する減速機32aとを有する。原動機30aは減速機32aの入力軸に接続されており、減速機32aの出力軸は、ポンプ部22a内の主軸(図示せず)に接続されている。減速機32は、入力軸の回転数と出力軸の回転数との比が所定値になるよう、減速比があらかじめ定められている。原動機30aが回転すると、減速機32aを介して回転力がポンプ部22a内の主軸に伝達され、主軸に接続されたインペラ(図示せず)が回転する。これにより、水が吸込管20aからポンプ部22aを経由して吐出管24aに導かれる。
ポンプユニット10Aは、さらに、吸気弁36a、真空破壊弁38aと満水検知器40aとを有する(図3では、簡略化のためこれら部材をまとめて図示している)。ポンプ部22aは、吸気弁36aを介して真空ポンプ12に接続されている。吸気弁36aが開いた状態で真空ポンプ12が駆動することで、ポンプ部22aの内部が真空引きされる。真空破壊弁38aは、吸込管20a、ポンプ部22a又は吐出管24aに設けられ、真空破壊弁38aが開くことで吸込管20aから吐出管24aまでの内部空間の真空状態が破壊され、大気圧となる。
満水検知器40aは、吸込管20aから吐出弁26aまでの空間(ポンプユニット10Aの内部の空間)が満水となったことを検知する。満水検知器40aにより満水が検知されると、原動機30aによりポンプ部22a内のインペラが回転し、さらに吐出弁26aが開かれる。これにより水が吸込流入部から汲み上げられ、吐出水槽に移送される。
中央のポンプユニット10Aの吸込管20aが延びる方向と、隣接するポンプユニット10B、10Cの吸込管20b、20cが延びる方向とがなす角度θ(図1参照)は、90度未満であることが好ましく、より好ましくは45度以下である。隣接する吸込管を斜めに配置することにより、必要な据付幅(吐出管と直交する方向に必要となる幅)を減らすことができ、ポンプ装置の処理能力を向上させつつ省スペース化を図ることができる。
吸込管20aの下端(吸込口42a)には、本実施形態に係る渦防止装置50が取り付けられている。図4及び図5に示すように、渦防止装置50は、吸込口42aから略水平方向に延びる空気渦防止板52を有している。空気渦防止板52は、全体として扇形の形状を有しており、円弧状の外側縁部を有しており、吸込管20aのみならず、隣接する他の2つの吸込管20b、20cの吸込口42b、42cにも跨がるように取り付けられている。空気渦防止板52は、図示しないボルトなどの締結具または溶接によって吸込管20a~20cに固定される。
空気吸い込み渦は、自由表面を形成する水の流れが吸込管20aによって分流されるときに生じるカルマン渦が発達することで、発生する。カルマン渦は、吸込管20aの下流側に発生し、水の流れ(図1の矢印参照)によって下流側に流される。図1及び図2に示すとおり、吸込流入部には建屋壁14しかなく、吸込管へ流れる吸込流入部の流れ方向は、建屋壁14からの方向を除き不特定であり、建屋壁14からの方向を除き吸込管へ向かって流れることになる。このため、空気渦防止板52は、水の流れに関して吸込管20a~20cの下流側に取り付けられる。下流側である限り、空気渦防止板52の吸込管20a~20cへの接合箇所は特に限定されず、図4に示すように吸込管20aの下端側の外周面に固定しても良いし、吸込口42a~42cの下側に固定しても良い。
図4において、空気渦防止板52は、吸込口42a~42cの少なくとも一部を囲む形状を有しているが、空気渦防止板52が吸込口42a~42cの全周を囲むように配置されていても良いが、好ましくは吸込口42a~42cの半周以下である。
一般に、吸込流入部を流れる水の自由表面が穏やかなほど、渦は発生しやすくなる。水の自由表面状態は、次式で定義されるフルード数により評価することができる。
フルード数(Fr)=v/(gh)1/2 ・・・(1)
ここで、vは水の流速、gは重力加速度、hは水深を表す。フルード数が1に近づくほど水面が波立ち、フルード数が0に近づくほど穏やかな水面となる。また、式(1)から分かるように、水位が高くなるほどフルード数は0に近づく(渦は発生しやすくなる)。
フルード数(Fr)=v/(gh)1/2 ・・・(1)
ここで、vは水の流速、gは重力加速度、hは水深を表す。フルード数が1に近づくほど水面が波立ち、フルード数が0に近づくほど穏やかな水面となる。また、式(1)から分かるように、水位が高くなるほどフルード数は0に近づく(渦は発生しやすくなる)。
図2に示すように、空気渦防止板52は、水平方向に突出していることから、低水位時における見かけ上の水深h’が実際の水深hより浅くなる(h’<h)。このため、吸込流入部を流れる水の自由表面が乱され、フルード数が大きくなる。また、カルマン渦が発生した場合でも、水平方向に突出した渦防止板に遮られるため、カルマン渦から空気吸い込み渦への成長を防止することができる。
このように、空気渦防止板52を設けることで、吸込流入部が低水位のときに発生しうる空気吸い込み渦を効果的に防止することができる。また、空気渦防止板52は吸込口42aに流入する水の流れを妨げないため、ポンプ装置の性能が損なわれることもない。
また、図5に示すように、本実施形態に係る渦防止装置50は、空気渦防止板52の外側縁部から垂直方向に突出したウイング部54をさらに備えている。渦防止装置50の空気渦防止板52とウイング部54は、一体に形成されている。
吸込流入部の水位が高い場合、水の自由表面は比較的穏やかとなり、実揚程が低くなることから、ポンプによって移送される水の流量が大きくなる。よって、水位がある程度高くなると、渦が発生しやすくなる場合がある。本実施形態では、垂直方向に突出したウイング部54の付近によどみ部が発生し、これが渦の進路にある水の流れを乱すため、渦が吸込口42aに到達するのを妨げる。よって、ウイング部54を設けることにより、高水位時における空気吸い込み渦の形成を効果的に防止することができる。
また、本実施形態に係る渦防止装置は、各吸込管20a~20cの吸込口42a~42c下端に取り付けられたベルスプリッタ(水中渦防止板)56a~56cを備えている。図6に示すように、ベルスプリッタ56aは、互いに略120度の角度をなすように対称に配置された3つのプレート部を一体化した構造を有しており、ポンプ付近に生じうる旋回流を阻止することで、渦の発生を防止するものである。なお、図示を省略したが、他のベルスプリッタ56b、56cも、図6のベルスプリッタ56aと同じ形状を有している。
これら空気渦防止板及びベルスプリッタを備えた渦防止装置を設けることにより、ポンプ装置10の吸込口42a~42cの付近で生じうる渦(空気吸込渦及び水中渦)の形成を効果的に防止することができる。なお、ベルスプリッタを省略した渦防止装置を用いても良く、この場合であっても空気吸込渦の形成を効果的に防止することができる。
図7は、上記構成に係るポンプ装置におけるポンプユニットの始動手順の一例を示すフローチャートである。なお、複数あるポンプユニット10A~10Cを始動させる順番については、固定でもよいし、順繰りに変更してもよい。以下では、ポンプユニット10Aを1台目の運転号機であるとして、説明を行う。また、以下の説明において、ポンプユニット10A~10Cの始動及び停止制御は、ポンプ装置に接続された制御装置(不図示)により自動で行うように構成しても良く、あるいは、オペレータが制御盤(不図示)を手動で操作することでポンプユニット10A~10Cの始動及び停止を行うようにしても良い。
まず、初期条件として、1台目の運転号機となるポンプユニット10Aの吐出弁26aは閉状態とされる。また、吸気弁36aは閉状態とされ、真空破壊弁38aは開状態とされる(ステップS10)。これにより、吸込管20aから吐出弁26aに至る空間は大気開放状態となる。
また、初期条件として、他のポンプユニット10B、10Cの吐出弁26b、26cはいずれも閉状態とされる。また、1台目のポンプユニット10Aと同様に、他のポンプユニット10B、10Cの吸気弁36b、36cは閉状態とされ、真空破壊弁38b、38cは開状態とされる。
吸込流入部に設けられた図示しない水位計により、吸込流入部の水位が吸込管20aの吸込口42aの高さ以上、かつ、1台目運転水位以上となったことが検知されると(ステップS11で「Y」)、吸気弁36aが開状態と、真空破壊弁38aは閉状態とされ、真空ポンプ12が稼働される(ステップS12)。これにより、吸込管20aから吐出弁26aまでの空間が真空引きされる。
吸込管20aから吐出弁26aまでの空間が満水になったことが満水検知器40aによって検知されると(ステップS13で「Y」)、吸気弁36aが閉状態とされるとともに、真空ポンプ12が停止される(ステップS14)。
そして、原動機30aが稼働されてポンプ部22aのインペラが回転し(ステップS15)、ポンプユニット10Aの吐出弁26aが開状態とされる(ステップS16)。以上の動作により、1台目のポンプユニット10Aにより、吸込流入部内の水が汲み上げられ、吐出水槽に向けて排水される。
図8は、ポンプ装置の2台目の運転号機に係るポンプユニットの始動手順の一例を示すフローチャートである。以下では、ポンプユニット10Bが2台目の運転号機であるとして、説明を行う。
初期状態として、2台目の運転号機となるポンプユニット10Bの吐出弁26bは閉状態とされる。また、吸気弁36bは閉状態とされ、真空破壊弁38bは開状態とされる(ステップS20)。これにより、吸込管20bから吐出弁26bに至る空間は大気開放状態となる。なお、1台目の運転号機に係るポンプユニット10Aの吐出弁26aは開状態とされる。また、3台目のポンプユニット10Cについては、吐出弁26cは閉状態とされる。
その後、吸込流入部の水位が、吸込管20bの吸込口42bの高さ以上、かつ2台目運転水位となったことが検知されると(ステップS21で「Y」)、吸気弁36bが開状態、真空破壊弁38aは閉状態とされるとともに、真空ポンプ12が稼働される(ステップS22)。これにより、吸込管20bから吐出弁26bまでの空間が真空引きされる。吸込管20bから吐出弁26bまでの空間が満水になったことが満水検知器40bによって検知されると(ステップS23で「Y」)、吸気弁26bが閉状態とされるとともに、真空ポンプ12が停止される(ステップS24)。そして、原動機30bが稼働されてポンプ部22bのインペラが回転し(ステップS25)、ポンプユニット10Bの吐出弁26bが開状態とされる(ステップS26)。以上の動作により、2台目のポンプユニット10Bにより、吸込流入部内の水が汲み上げられ、吐出水槽に向けて排水される。
3台目の運転号機に係るポンプユニットの始動手順は図8と同様であるので、説明を省略する。
図9は、1台目の運転号機に係るポンプユニットの停止手順の一例を示すフローチャートである。なお、複数あるポンプユニット10A~10Cが駆動している場合に、これらを停止させる順番については、固定でもよいし、順繰りに変更してもよい。以下では、ポンプユニット10Aを最初に停止させるものとして、説明を行う。
ポンプユニットが駆動中に吸込流入部の水位が所定値より低下したことが検知されると(ステップS30で「Y」)、開状態となっているポンプユニット10Aの吐出弁26aが閉状態とされる(ステップS31)。そして、吸込水槽の水位に応じて原動機30aが停止される(ステップS32)。これにより、ポンプユニット10Aは吸込流入部から吐出水槽への排水を停止する。2台目以降のポンプユニットの停止手順も同様であるので、説明を省略する。
上記の実施形態では、3つのポンプユニットから構成されるポンプ装置を例にして説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、2つ又は4つ以上のポンプユニットを設けた場合に対しても、等しく適用することができる。4つ以上のポンプユニットを用いる場合、単一のガードマウスを用いても良く、複数のガードマウスから渦防止装置を構成してもよい。あるいは、上述した3つのポンプユニットから構成されるポンプ装置を複数台設置しても良い。例えば、ポンプユニットを9台設ける場合、3つのポンプ装置を排水機場に並べて設置するようにしても良い。
上記の実施形態では、空気渦防止板52の外側縁部の形状を円弧状としているが、本発明はこれに限られることはなく、空気渦防止板52が長方形、五角形等の多角形になるように、外周縁部を複数の直線で構成してもよい。
上記の実施形態では、複数の吸込管20a~20cと結合する一体型の空気渦防止板52を用いた場合を例にして説明しているが、本発明はこれに限定されることはなく、図10に示すように、吸込管20a~20cの各々に対応した渦防止板ユニット58a~58cをそれぞれ設け、これら渦防止板ユニット58a~58cをボルト及びナットによる締結具60で結合させるように構成しても良い。これにより、一体化された場合と比べ渦防止板のサイズが小さくなり、排水機場まで運搬する作業を効率化することができる。
上記の実施形態では、ポンプユニットの吸込管と吐出管が平行になるように構成しているが、本発明はこれに限定されず、例えば図11に示すように、隣接するポンプユニットの吸込管のなす角度θを維持しつつ、吐出管が略平行になるように配置指定も良い。これにより、ポンプ装置全体の省スペース化を図ることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
10 ポンプ装置
10A~10C ポンプユニット
20a~20c 吸込管
22a~22c ポンプ部
26a~26c 吐出弁
30a~30c 原動機
50 渦防止装置
52 水中渦防止板
54 ウイング部
56a~56c ベルスプリッタ
58a~58c 渦防止板ユニット
10A~10C ポンプユニット
20a~20c 吸込管
22a~22c ポンプ部
26a~26c 吐出弁
30a~30c 原動機
50 渦防止装置
52 水中渦防止板
54 ウイング部
56a~56c ベルスプリッタ
58a~58c 渦防止板ユニット
Claims (6)
- 吸込流入部から吐出水槽へ水を移送する複数のポンプユニットと、前記ポンプユニットに取り付けられる渦防止装置から構成されるポンプ装置であって、
前記ポンプユニットは、前記吸込流入部内に一部が配置される吸込管と、前記吸込管に接続されるポンプ部と、前記ポンプ部を駆動する駆動源を備え、
隣接する2つの前記ポンプユニットは、対応する2つの前記吸込管が所定の角度をなすように配置されており、
前記渦防止装置は、前記吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、前記複数のポンプユニットの前記吸込口から略水平方向に延びる空気渦防止板を備えており、前記吸込流入部における空気吸込渦の形成を防止することを特徴とする、ポンプ装置。 - 前記渦防止装置は、前記空気渦防止板の外側縁部から上方に延びるウイング部を備えることを特徴とする、請求項1記載のポンプ装置。
- 前記渦防止装置は、前記吸込管の前記吸込口の下方に設けられる水中渦防止板をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2記載のポンプ装置。
- 前記渦防止板は、前記吸込管の各々に対応して設けられる複数の渦防止板ユニットと、前記複数の渦防止ユニットを締結する締結具とを備えたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項記載のポンプ装置。
- 前記渦防止板は、前記吸込流入部での水の流れ方向に関して前記吸込管の下流側に配置されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項記載のポンプ装置。
- 吸込流入部内に一部が配置される吸込管と、前記吸込管に接続されるポンプ部と、前記ポンプ部を駆動する駆動源を備えた複数のポンプユニットに取り付けられる渦防止装置であって、
前記吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、前記複数のポンプユニットの前記吸込口から略水平方向に延びる空気渦防止板を備え、前記吸込流入部における空気吸込渦の形成を防止することを特徴とする、渦防止装置。
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