JP2022152791A - 吸排気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの負荷によらずにEGR還流量を確保する。【解決手段】吸排気システムは、エンジンと接続される吸気流路に設けられるコンプレッサ、および、前記エンジンと接続される排気流路に設けられるタービンを有する過給機と、前記吸気流路のうち前記コンプレッサより下流側に設けられるインタークーラと、前記吸気流路のうち前記インタークーラより上流側と下流側とを接続するバイパス流路と、前記排気流路のうち前記タービンより上流側と前記バイパス流路とを接続するEGR流路と、前記バイパス流路のうち前記EGR流路との接続部に設けられる絞り部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、吸排気システムに関する。
エンジンの吸排気システムとして、例えば、特許文献1に開示されているように、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)を実行可能なものがある。このような吸排気システムには、排気流路と吸気流路とを接続するEGR流路が設けられる。EGRでは、排気流路を流通する排気の一部が、EGR流路を介して吸気流路に還流する。それにより、エンジンにおける燃焼温度が低下する。ゆえに、NOxの発生が抑制され、NOxの排出量が低減される。
特開2006-291795号公報
ところで、過給機を備える吸排気システムにおいて、吸気流路のうちEGR流路との接続部より上流側に過給機のコンプレッサが設けられ、排気流路のうちEGR流路との接続部より下流側に過給機のタービンが設けられる場合がある。この場合、エンジンの負荷が高くなるにつれて、吸気流路のうちEGR流路との接続部の圧力(つまり、EGR流路における下流端の圧力)が高くなる。ゆえに、高負荷時には、EGR流路における上流端と下流端との差圧が小さくなる、あるいは、EGR流路における下流端の圧力が上流端の圧力よりも高くなる場合がある。よって、EGR流路を流通して吸気流路に還流する排気の流量であるEGR還流量を十分に確保することが困難となる場合がある。
そこで、本発明は、エンジンの負荷によらずにEGR還流量を確保することが可能な吸排気システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る吸排気システムは、
エンジンと接続される吸気流路に設けられるコンプレッサ、および、前記エンジンと接続される排気流路に設けられるタービンを有する過給機と、
前記吸気流路のうち前記コンプレッサより下流側に設けられるインタークーラと、
前記吸気流路のうち前記インタークーラより上流側と下流側とを接続するバイパス流路と、
前記排気流路のうち前記タービンより上流側と前記バイパス流路とを接続するEGR流路と、
前記バイパス流路のうち前記EGR流路との接続部に設けられる絞り部と、
を備える。
本発明によれば、エンジンの負荷によらずにEGR還流量を確保することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る吸排気システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る制御装置が行うEGRに関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態に係る吸排気システムにおけるEGRの実行中の吸気および排気の流れを示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る制御装置が行うアイドリング運転に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る吸排気システムにおけるアイドリング運転中の吸気および排気の流れを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<吸排気システムの構成>
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の構成について説明する。
図1は、吸排気システム1の概略構成を示す模式図である。吸排気システム1は、車両100に搭載される。図1に示されるように、吸排気システム1は、エンジン11と、吸気流路12と、排気流路13と、バイパス流路14と、EGR流路15と、過給機16と、制御装置17とを備える。過給機16は、コンプレッサ16aおよびタービン16bを有する。コンプレッサ16aおよびタービン16bは、シャフトを介して連結されており、一体的に回転する。
エンジン11は、例えば、火花点火式の内燃機関(つまり、ガソリンエンジン)である。エンジン11は、複数の気筒を有する。各気筒の内部には、ピストンが摺動可能に設けられており、ピストンによって燃焼室が画成されている。各気筒には、燃焼室に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁が設けられている。燃焼室には、空気および燃料を含む混合気が形成され、燃焼室に向けて設けられている点火プラグの点火によって、当該混合気が燃焼する。それにより、ピストンが直線往復運動を行い、各気筒のピストンと接続されているクランクシャフトへ動力が伝達される。
エンジン11の各燃焼室は、吸気ポートを介して吸気流路12と連通しており、排気ポートを介して排気流路13と連通している。各気筒には、吸気ポートを開閉可能な吸気バルブと、排気ポートを開閉可能な排気バルブが設けられている。吸気バルブおよび排気バルブが駆動されることにより、燃焼室への空気(つまり、吸気)の供給、および、燃焼室からの排気の排出が行われる。
吸気流路12は、エンジン11と接続され、エンジン11の燃焼室に供給される空気(つまり、吸気)が流通する流路である。吸気流路12の上流端には、車両100の外部から外気が取り込まれる吸気口12aが設けられている。吸気流路12のうち吸気口12aより下流側には、エアクリーナ21が設けられている。エアクリーナ21は、吸気流路12を流通する空気に含まれる異物を除去する。吸気流路12のうちエアクリーナ21より下流側には、過給機16のコンプレッサ16aが設けられている。コンプレッサ16aは、空気を圧縮して、下流側に吐出する。
吸気流路12のうちコンプレッサ16aより下流側には、インタークーラ22が設けられている。インタークーラ22の内部を流通する吸気は、インタークーラ22の外部の空気と熱交換することによって、冷却される。吸気流路12のうちインタークーラ22より下流側には、スロットルバルブ23が設けられている。スロットルバルブ23は、吸気流路12を流通する吸気の流量(つまり、エンジン11に送られる吸気の流量)を調整する。スロットルバルブ23の開度が調整されることによって、吸気流路12を流通する吸気の流量が調整される。吸気流路12のうちスロットルバルブ23より下流側には、インテークマニホールド24が設けられる。インテークマニホールド24は、エンジン11の各気筒に向けて分岐し、各気筒の吸気ポートと接続される。
吸気流路12では、白矢印によって示されるように、吸気口12aから外気(つまり、吸気)が取り込まれる。取り込まれた吸気は、エアクリーナ21を通過した後、過給機16のコンプレッサ16aを通過する。その後、吸気は、インタークーラ22、スロットルバルブ23およびインテークマニホールド24を順に通過してエンジン11に送られる。
吸気流路12には、第1圧力センサ25および第2圧力センサ26が設けられる。第1圧力センサ25は、吸気流路12のうちコンプレッサ16aより下流側、かつ、インタークーラ22より上流側における吸気の圧力を検出する。第1圧力センサ25は、例えば、インタークーラ22の上流端の近傍に設けられる。第2圧力センサ26は、インテークマニホールド24に設けられ、インテークマニホールド24における吸気の圧力を検出する。
排気流路13は、エンジン11と接続され、エンジン11の燃焼室から排出される排気が流通する流路である。排気流路13の下流端には、車両100の外部へ排気が排出される排気口13aが設けられている。排気流路13には、エキゾーストマニホールド31が設けられる。エキゾーストマニホールド31は、エンジン11の各気筒に向けて分岐し、各気筒の排気ポートと接続される。
排気流路13におけるエキゾーストマニホールド31より下流側には、過給機16のタービン16bが設けられる。タービン16bは、流体の運動エネルギを回転エネルギに変換する。タービン16bを流通する排気によってタービン16bが回されると、シャフトを介してコンプレッサ16aに回転動力が伝達され、コンプレッサ16aが回転する。排気流路13におけるタービン16bより下流側には、触媒32が設けられる。触媒32は、排気中の有害成分を無害な成分に浄化する。触媒32は、例えば、三元触媒等を含む。
排気流路13では、黒矢印によって示されるように、エンジン11から排出された排気は、エキゾーストマニホールド31を通過した後、過給機16のタービン16bを通過する。その後、排気は、触媒32を通過して、排気口13aから排出される。
バイパス流路14は、吸気流路12のうちインタークーラ22より上流側と下流側とを接続する。図4を参照して後述するEGRの実行中に、バイパス流路14には、吸気流路12を流通する吸気の一部がインタークーラ22より上流側から流入する。バイパス流路14に流入した吸気は、インタークーラ22を迂回して、吸気流路12のうちインタークーラ22の下流側に送られる。
バイパス流路14は、上記のように、インタークーラ22を迂回する。インタークーラ22では大きな圧力損失が生じるので、インタークーラ22を迂回するようにバイパス流路14を設けることによって、バイパス流路14における上流端と下流端との差圧を大きくすることができる。それにより、バイパス流路14に吸気の流れを生じさせやすくすることができる。
バイパス流路14の上流端は、吸気流路12のうちコンプレッサ16aより下流側、かつ、インタークーラ22より上流側に接続される。具体的には、バイパス流路14の上流端は、吸気流路12のうちインタークーラ22の上流端の近傍に接続される。バイパス流路14の下流端は、インテークマニホールド24に接続される。つまり、吸気流路12を流通する吸気の一部は、吸気流路12のうちインタークーラ22の上流端の近傍からバイパス流路14に流入し、バイパス流路14を通ってインテークマニホールド24に送られる。
ただし、バイパス流路14の上流端の接続位置、および、バイパス流路14の下流端の接続位置は、図1の例に限定されない。例えば、吸気流路12のうちバイパス流路14の上流端との接続部は、インタークーラ22よりもコンプレッサ16aに近くてもよい。また、例えば、バイパス流路14の下流端は、吸気流路12のうちインタークーラ22より下流側、かつ、インテークマニホールド24より上流側に接続されてもよい。この場合において、バイパス流路14の下流端は、スロットルバルブ23より上流側に配置されてもよく、スロットルバルブ23より下流側に配置されてもよい。
バイパス流路14には、バイパスバルブ41が設けられる。バイパスバルブ41は、吸気流路12からバイパス流路14に流入する吸気の流量(つまり、バイパス流路14を流通する吸気の流量)を調整する。バイパスバルブ41の開度が調整されることによって、吸気流路12からバイパス流路14に流入する吸気の流量が調整される。バイパスバルブ41としては、種々のバルブが用いられ得る。ただし、流量の調整精度を向上させる観点では、例えば、バタフライバルブがバイパスバルブ41として用いられることが好ましい。
EGR流路15は、排気流路13のうちタービン16bより上流側とバイパス流路14とを接続する。図4を参照して後述するEGRの実行中に、EGR流路15には、排気流路13を流通する排気の一部が流入する。EGR流路15の上流端は、具体的には、エキゾーストマニホールド31に接続されている。ゆえに、排気流路13を流通する排気の一部は、エキゾーストマニホールド31からEGR流路15に流入する。
EGR流路15に流入した排気は、エンジン11を迂回して、バイパス流路14に送られる。EGR流路15からバイパス流路14に送られた排気は、吸気流路12(具体的には、インテークマニホールド24)に還流する。そして、インテークマニホールド24に還流した排気は、インテークマニホールド24からエンジン11に送られる。このように、排気の一部をエンジン11に還流させる技術がEGRと呼ばれる。EGRが行われることにより、エンジン11における燃焼温度が低下する。ゆえに、NOxの発生が抑制され、NOxの排出量が低減される。
EGR流路15には、EGRクーラ51が設けられている。EGRクーラ51の内部を流通する排気は、EGRクーラ51の外部の空気と熱交換することによって、冷却される。EGR流路15のうちEGRクーラ51より下流側には、EGRバルブ52が設けられている。EGRバルブ52は、EGR流路15を流通して吸気流路12に還流する排気の流量であるEGR還流量を調整する。EGRバルブ52の開度が調整されることによって、EGR還流量が調整される。
本実施形態では、バイパス流路14のうちEGR流路15との接続部に、絞り部14aが設けられる。絞り部14aは、バイパス流路14における他の部分と比較して流路断面積が小さくなっている部分である。このような絞り部14aに、EGR流路15の下流端が接続されている。バイパス流路14の流路断面積は、絞り部14aにおいて局所的に小さくなっている。ゆえに、バイパス流路14を流通する吸気の流速は、絞り部14aにおいて他の部分と比較して高くなる。よって、バイパス流路14における圧力は、絞り部14aにおいて局所的に低くなる。
ここで、エンジン11の負荷が高くなるにつれて、過給圧が高くなる。本実施形態では、上述したように、バイパス流路14のうちEGR流路15との接続部に絞り部14aが設けられており、バイパス流路14における圧力は、絞り部14aにおいて局所的に低くなる。特に、負荷が高くなると、バイパス流路14を流通する吸気の流量がより大きくなり、絞り部14aにおける圧力はより低くなる。ゆえに、高負荷時であっても、EGR流路15における下流端の圧力が高くなることを抑制できる。それにより、EGR流路15における上流端と下流端との差圧が小さくなること、および、EGR流路15における下流端の圧力が上流端の圧力よりも高くなることが抑制される。ゆえに、エンジン11の負荷によらずにEGR還流量を確保することができる。
制御装置17は、1つまたは複数のプロセッサ17aと、プロセッサ17aに接続される1つまたは複数のメモリ17bと、を有する。プロセッサ17aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。メモリ17bは、例えば、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)、および、CPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)を含む。
制御装置17は、吸排気システム1に設けられる各装置(例えば、スロットルバルブ23、第1圧力センサ25、第2圧力センサ26、バイパスバルブ41およびEGRバルブ52等)と通信を行う。制御装置17と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
図2は、制御装置17の機能構成の一例を示すブロック図である。例えば、図2に示されるように、制御装置17は、取得部171と、制御部172とを有する。なお、取得部171または制御部172により行われる以下で説明する処理を含む各種処理は、プロセッサ17aによって実行され得る。
取得部171は、制御部172が行う処理において用いられる各種情報を取得し、制御部172へ出力する。例えば、取得部171は、第1圧力センサ25および第2圧力センサ26から情報を取得する。
制御部172は、吸排気システム1内の各装置の動作を制御する。例えば、制御部172は、スロットルバルブ制御部172aと、EGRバルブ制御部172bと、バイパスバルブ制御部172cとを含む。
スロットルバルブ制御部172aは、スロットルバルブ23を制御する。具体的には、スロットルバルブ制御部172aは、スロットルバルブ23の開度を制御することによって、吸気流路12を流通する吸気の流量を制御する。
EGRバルブ制御部172bは、EGRバルブ52を制御する。具体的には、EGRバルブ制御部172bは、EGRバルブ52の開度を制御することによって、EGR還流量(つまり、EGR流路15を流通する排気の流量)を制御する。
バイパスバルブ制御部172cは、バイパスバルブ41を制御する。具体的には、バイパスバルブ制御部172cは、バイパスバルブ41の開度を制御することによって、バイパス流路14を流通する吸気の流量を制御する。ここで、バイパス流路14を流通する吸気の流量が変化すると、EGR還流量も変化する。つまり、EGRバルブ52の開度のみならずバイパスバルブ41の開度も、EGR還流量を変化させるパラメータに該当する。
なお、本実施形態に係る制御装置17が有する機能は複数の制御装置に分割されてもよく、複数の機能が1つの制御装置によって実現されてもよい。制御装置17が有する機能が複数の制御装置に分割される場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
<吸排気システムの動作>
続いて、図3~図6を参照して、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の動作について説明する。
図3は、制御装置17が行うEGRに関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3に示される制御フローは、終了した後に繰り返し開始される。なお、図3に示される制御フローの実行中において、スロットルバルブ23の開度は、例えば、アクセル開度に応じて制御される。
図3に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS101において、制御部172は、目標EGR還流量を決定する。目標EGR還流量は、EGR還流量の目標値である。
制御部172は、エンジン11の燃焼温度がNOxの排出量を適切に低減し得る程度に低くなるようなEGR還流量を、目標EGR還流量として決定する。例えば、制御部172は、エンジン11の負荷、エンジン11の回転数、吸気の温度、および、吸気口12aから取り込まれている吸気の流量等に基づいて、目標EGR還流量を決定する。ただし、目標EGR還流量の決定に用いられるパラメータは、上記の例に限定されない。
次に、ステップS102において、制御部172は、バイパス流路14における上流端と下流端との差圧(以下、単にバイパス流路14の差圧とも呼ぶ。)を特定する。
例えば、制御部172は、第1圧力センサ25の検出値をバイパス流路14における上流端の圧力として用いる。また、制御部172は、第2圧力センサ26の検出値をバイパス流路14における下流端の圧力として用いる。そして、制御部172は、第1圧力センサ25の検出値から第2圧力センサ26の検出値を減算して得られる値を、バイパス流路14の差圧として特定する。
次に、ステップS103において、制御部172は、目標EGR還流量およびバイパス流路14の差圧に基づいて、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の目標開度を決定する。目標開度は、各バルブの開度の目標値である。
図4は、吸排気システム1におけるEGRの実行中の吸気および排気の流れを示す図である。図4では、吸気が白矢印により示され、排気が黒矢印により示されている。EGRは、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41が開弁されることによって実行される。図4に示されるように、EGRの実行中には、吸気流路12を流通する吸気の一部が、インタークーラ22より上流側からバイパス流路14に流入する。また、排気流路13を流通する排気の一部が、エキゾーストマニホールド31からEGR流路15に流入する。
ここで、EGRバルブ52の開度が大きいほど、EGR還流量は大きくなる。
また、バイパスバルブ41の開度が大きいほど、バイパス流路14を流通する吸気の流量が大きくなり、絞り部14aにおける圧力は低くなる。つまり、バイパスバルブ41の開度が大きいほど、EGR流路15の差圧(具体的には、EGR流路15における上流端と下流端との差圧)が大きくなり、EGR還流量は大きくなる。
また、バイパス流路14の差圧が大きいほど、バイパス流路14を流通する吸気の流量が大きくなり、絞り部14aにおける圧力は低くなる。つまり、バイパス流路14の差圧が大きいほど、EGR流路15の差圧が大きくなり、EGR還流量は大きくなる。
上記のように、EGR還流量は、バイパス流路14の差圧、EGRバルブ52の開度、および、バイパスバルブ41の開度に応じて変化する。換言すると、バイパス流路14の差圧、EGRバルブ52の開度、および、バイパスバルブ41の開度の各々は、EGR還流量を変化させるパラメータに該当する。
ステップS103では、制御部172は、EGR還流量が目標EGR還流量になるようなEGRバルブ52の開度、および、バイパスバルブ41の開度を、バイパス流路14の差圧に基づいて、各バルブの目標開度として決定する。例えば、制御部172は、バイパス流路14の差圧と、EGRバルブ52の開度と、バイパスバルブ41の開度と、EGR還流量との関係性を示すマップを用いること等によって、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の目標開度を決定することができる。
次に、ステップS104において、制御部172は、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の開度を目標開度になるように制御し、図3に示される制御フローは終了する。
上記で説明した図3に示される制御フローでは、制御部172は、目標EGR還流量に加えて、バイパス流路14の差圧に基づいて、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の開度を制御する。ただし、制御部172は、バイパス流路14の差圧によらずに、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の開度を制御してもよい。例えば、バイパス流路14の差圧を固定値とみなすことによって、EGRバルブ52の開度と、バイパスバルブ41の開度と、EGR還流量との関係性を示すマップを得ることができる。制御部172は、このように得られるマップを用いることによって、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の目標開度を決定し、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の開度を制御することができる。
図5は、制御装置17が行うアイドリング運転(具体的には、エンジン11のアイドリング運転)に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5に示される制御フローは、例えば、図3に示される制御フローが所定サイクル実行される度に開始される。
なお、アイドリング運転が行われている間(つまり、後述されるステップS201でYESと判定され続けている間)、図5に示される制御フローが終了した後に図3に示される制御フローは開始されず、図5に示される制御フローが繰り返し開始される。そして、エンジン11のアイドリング運転が終了した場合(つまり、後述されるステップS201でNOと判定された場合)、図3に示される制御フローが開始される。
図5に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS201において、制御部172は、エンジン11がアイドリング運転中であるか否かを判定する。エンジン11がアイドリング運転中であると判定された場合(ステップS201でYESと判定された場合)、ステップS202に進む。一方、エンジン11がアイドリング運転中でないと判定された場合(ステップS201でNOと判定された場合)、図5に示される制御フローは終了する。
ステップS201でYESと判定された場合、ステップS202において、制御部172は、EGRバルブ52を閉弁する。次に、ステップS203において、制御部172は、スロットルバルブ23を閉弁する。次に、ステップS204において、制御部172は、バイパスバルブ41を開弁し、図5に示される制御フローは終了する。
図6は、吸排気システム1におけるアイドリング運転中の吸気および排気の流れを示す図である。図6では、吸気が白矢印により示され、排気が黒矢印により示されている。上述したように、アイドリング運転中には、スロットルバルブ23が閉弁され、バイパスバルブ41が開弁される。ゆえに、図6に示すように、吸気口12aから取り込まれた吸気は、エアクリーナ21およびコンプレッサ16aを通過した後、インタークーラ22より上流側からバイパス流路14に流入する。そして、吸気は、バイパス流路14およびインテークマニホールド24を順に通過してエンジン11に送られる。
アイドリング運転中には、アイドリング運転が行われていない場合と比べて、エンジン11に供給される吸気の流量の必要量(つまり、必要となる量)は小さくなる。ここで、スロットルバルブ23による吸気の流量の調整精度はあまり高くない。ゆえに、スロットルバルブ23の開度の調整によって、エンジン11に供給される吸気の流量を必要量に精度良く調整することは困難である。
そこで、アイドリング運転中に、スロットルバルブ23を閉弁し、バイパスバルブ41を開弁することによって、バイパスバルブ41の開度の調整によって、エンジン11に供給される吸気の流量を必要量に調整することができる。ゆえに、アイドリング運転中に、エンジン11に供給される吸気の流量を精度良く制御することができる。例えば、ステップS204において、制御部172は、バイパスバルブ41の開度を、エンジン11に供給される吸気の流量の必要量が得られるような所定開度に制御する。
<吸排気システムの効果>
続いて、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の効果について説明する。
本実施形態に係る吸排気システム1は、吸気流路12のうちインタークーラ22より上流側と下流側とを接続するバイパス流路14を備える。また、吸排気システム1は、排気流路13のうちタービン16bより上流側とバイパス流路14とを接続するEGR流路15を備える。そして、吸排気システム1では、バイパス流路14のうちEGR流路15との接続部に、絞り部14aが設けられる。それにより、高負荷時であっても、EGR流路15における下流端の圧力が高くなることを抑制できる。ゆえに、エンジン11の負荷によらずにEGR還流量を確保することができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、バイパス流路14には、バイパスバルブ41が設けられることが好ましい。それにより、吸気流路12からバイパス流路14に流入する吸気の流量(つまり、バイパス流路14を流通する吸気の流量)を調整することができる。ゆえに、EGR還流量をより適切に制御することができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、制御部172は、EGR流路15を流通する排気の流量(つまり、EGR還流量)の目標値である目標EGR還流量に基づいて、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の開度を制御することが好ましい。それにより、EGR還流量を目標EGR還流量に適切に制御することができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、制御部172は、目標EGR還流量に加えて、バイパス流路14における上流端と下流端との差圧に基づいて、EGRバルブ52およびバイパスバルブ41の開度を制御することが好ましい。それにより、EGR還流量を目標EGR還流量により適切に制御することができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、制御部172は、エンジン11のアイドリング運転中に、スロットルバルブ23を閉弁し、バイパスバルブ41を開弁することが好ましい。それにより、アイドリング運転中に、エンジン11に供給される吸気の流量を精度良く制御することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1 吸排気システム
11 エンジン
12 吸気流路
13 排気流路
14 バイパス流路
14a 絞り部
15 EGR流路
16 過給機
16a コンプレッサ
16b タービン
17 制御装置
17a プロセッサ
17b メモリ
22 インタークーラ
23 スロットルバルブ
41 バイパスバルブ
52 EGRバルブ

Claims (5)

  1. エンジンと接続される吸気流路に設けられるコンプレッサ、および、前記エンジンと接続される排気流路に設けられるタービンを有する過給機と、
    前記吸気流路のうち前記コンプレッサより下流側に設けられるインタークーラと、
    前記吸気流路のうち前記インタークーラより上流側と下流側とを接続するバイパス流路と、
    前記排気流路のうち前記タービンより上流側と前記バイパス流路とを接続するEGR流路と、
    前記バイパス流路のうち前記EGR流路との接続部に設けられる絞り部と、
    を備える、
    吸排気システム。
  2. 前記バイパス流路には、バイパスバルブが設けられる、
    請求項1に記載の吸排気システム。
  3. 1つまたは複数のプロセッサと、前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、を有する制御装置を備え、
    前記EGR流路には、EGRバルブが設けられ、
    前記プロセッサは、前記EGR流路を流通する排気の流量の目標値である目標EGR還流量に基づいて、前記EGRバルブおよび前記バイパスバルブの開度を制御することを含む処理を実行する、
    請求項2に記載の吸排気システム。
  4. 前記プロセッサは、前記目標EGR還流量に加えて、前記バイパス流路における上流端と下流端との差圧に基づいて、前記EGRバルブおよび前記バイパスバルブの開度を制御することを含む処理を実行する、
    請求項3に記載の吸排気システム。
  5. 1つまたは複数のプロセッサと、前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、を有する制御装置を備え、
    前記吸気流路には、スロットルバルブが設けられ、
    前記プロセッサは、前記エンジンのアイドリング運転中に、前記スロットルバルブを閉弁し、前記バイパスバルブを開弁することを含む処理を実行する、
    請求項2~4のいずれか一項に記載の吸排気システム。
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