JP2022152510A - バッテリの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のバッテリモジュールをより均一に冷却する。【解決手段】バッテリの冷却装置10は、矩形状の冷却面1を有する冷却プレート2と、冷却水用のインレット4及びアウトレット5と、インレット4とアウトレット5とを連結する第1流路系統6及び第2流路系統7とを含む。冷却面1には、車両を駆動するモータに電力を供給する複数のバッテリモジュール3が、補強プレート43を介して互いに隣り合うように設置される。インレット4及びアウトレット5は、冷却面1の一辺側に設けられる。第1流路系統6は、冷却プレート2の中央領域に形成されており、冷却水の流れ方向を蛇行させる蛇行流路8を備える。一方、第2流路系統7は、冷却プレート2の中央領域よりも外側の外周領域に形成されており、蛇行流路8を備えない。【選択図】図3

Description

本件は、車両に搭載されるバッテリを冷却する冷却装置に関する。
近年、環境負荷を低減する観点から、乗用車だけでなくトラック等の商用車の分野においても、電動モータにより走行する電動車両(電気自動車、ハイブリッド自動車)の開発が行われている(特許文献1参照)。一般に、このような電動車両に搭載される駆動用のバッテリ(バッテリパック)には、複数のバッテリモジュールが備えられる。
特開2016-113063号公報
上記のようなバッテリを冷却する冷却装置において、複数のバッテリモジュールを共通の冷却プレートで冷却する場合がある。この場合に、複数のバッテリモジュールにおける経年劣化度合を均一化するためには、複数のバッテリモジュールに対する冷却性能を均一化することが求められる。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、バッテリの冷却装置において、複数のバッテリモジュールをより均一に冷却することを目的の一つとする。
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
(1)本適用例に係るバッテリの冷却装置は、車両を駆動するモータに電力を供給する複数のバッテリモジュールが補強プレートを介して互いに隣り合うように設置される矩形状の冷却面を有する冷却プレートと、前記冷却面の一辺側に設けられる冷却水用のインレット及びアウトレットと、前記冷却プレートの中央領域に形成され、前記インレットと前記アウトレットとを連結する第1流路系統と、前記冷却プレートの前記中央領域よりも外側の外周領域に形成され、前記インレットと前記アウトレットとを連結する第2流路系統と、を含み、前記第1流路系統は、冷却水の流れ方向を蛇行させる蛇行流路を備え、前記第2流路系統は、前記蛇行流路を備えないことを特徴としている。
このように、第1流路系統には蛇行流路が設けられるのに対し、第2流路系統には蛇行流路が設けられないことで、第2流路系統よりも第1流路系統で流路抵抗を大きくできる。これにより、冷却水が第1流路系統を流れにくくなるとともに第2流路系統を流れやすくなるため、第2流路系統における流量を第1流路系統における流量よりも多くできる。したがって、たとえ第2流路系統の流路長が第1流路系統の流路長より長くても、第1流路系統と第2流路系統とで冷却性能を均一化できる。よって、複数のバッテリモジュールをより均一に冷却できる。この結果、複数のバッテリモジュールにおける経年劣化度合を均一化できるため、バッテリの寿命の延長に寄与する。
(2)本適用例に係るバッテリの冷却装置では、前記冷却面において前記補強プレートが配置される補強領域の少なくとも一部は、前記中央領域と前記外周領域との間に設けられてもよく、前記複数のバッテリモジュールを収容するバッテリハウジングと前記冷却プレートとが締結される締結領域は、前記中央領域において前記第1流路系統を避けて設けられてもよい。
このように、補強領域の少なくとも一部が冷却プレートの中央領域と外周領域との間に設けられれば、補強領域の少なくとも一部と中央領域及び外周領域との干渉を回避できる。これにより、補強プレートを締結する締結部と第1流路系統及び第2流路系統との干渉を抑制できる。したがって、補強プレートを締結する締結部の剛性確保が容易となる。このため、補強プレートをより適切に固定でき、補強プレートで補強されるバッテリハウジングの剛性向上に寄与する。
また、締結領域が中央領域において第1流路系統を避けて設けられれば、バッテリハウジング及び冷却プレートを締結する締結部と第1流路系統との干渉を回避できる。したがって、バッテリハウジング及び冷却プレートを締結する締結部の剛性確保が容易となる。これによっても、バッテリハウジングの剛性向上に寄与する。
本件によれば、複数のバッテリモジュールをより均一に冷却できる。
バッテリの冷却装置が搭載された車両の模式的な上面図である。 バッテリとバッテリの冷却装置とを分解した斜視図である。 冷却プレートの模式的な上面図(平面図)である。 第1流路系統における冷却水の流れ方向を説明する模式図である。
図面を参照して、本件の実施形態について説明する。この実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1に示すように、本実施形態に係るバッテリの冷却装置10(以下、単に冷却装置10ともいう)は、車両20に搭載されている。ここでは車両20として、キャブ21及び荷箱22を備えたトラックを例示する。なお、図1では、キャブ21及び荷箱22を二点鎖線で示す。
車両20は、図示しないモータにより走行する電動車両(電気自動車、ハイブリッド自動車)であり、複数のバッテリモジュール3を含むバッテリ(バッテリパック)30を備えている。バッテリモジュール3は、図示しない複数のバッテリセルが直列接続されて構成されており、車両20を駆動するモータに電力を供給する。
本実施形態では、車長方向(前後方向)D1に並ぶ四つのバッテリモジュール3を含むバッテリ30を例示する。各バッテリモジュール3は、互いに同様に構成される。以下、四つのバッテリモジュール3を互いに区別する場合には、前側から順に、第1バッテリモジュール3A,第2バッテリモジュール3B,第3バッテリモジュール3C,第4バッテリモジュール3Dという。
本実施形態のバッテリ30は、外観形状が略直方体であって、上面視で略矩形状をなす。バッテリ30は、車長方向D1に延在する一対のサイドレール23の下方に配置され、各サイドレール23に支持される。なお、バッテリ30の形状や配置や支持手法は、ここで例示するものに限定されない。
冷却装置10は、車両20において所定の冷却回路を循環する冷却水によりバッテリ30を冷却する。冷却装置10には、冷却水が流通可能な管状の部材で形成された供給路24及び排出路25が接続される。本実施形態の供給路24及び排出路25はいずれも、冷却装置10に対して左側から接続されている。
冷却水は、供給路24から冷却装置10に供給され、冷却装置10においてバッテリ30から熱を奪った後、冷却装置10から排出路25へと排出される。それから、冷却水は、図示しない放熱器において熱を放出した後、再び供給路24から冷却装置10に供給される。このように、本実施形態の冷却水が循環する冷却回路は、供給路24、排出路25、冷却装置10及び放熱器などから構成されている。
図2に示すように、冷却装置10は、複数のバッテリモジュール3を冷却する矩形状の冷却面1を有する冷却プレート2と、冷却水用のインレット4及びアウトレット5とを含む。冷却プレート2は、具体的には、車高方向(上下方向)D3に重ねられた二枚のプレート(上側プレート及び下側プレート)で構成される。冷却プレート2は、互いに重ねられた上側プレート及び下側プレートの間に、冷却水の通路となる中空部(後述の内側系統6及び外側系統7となる空間)を有する。
インレット4及びアウトレット5は、冷却面1の一辺側に設けられる。本実施形態のインレット4及びアウトレット5は、冷却面1の外縁がなす四辺のうち、左方で車長方向D1に延びる一辺(左辺)11から左方へ突設された二つの凸片12にそれぞれ配置されている。インレット4には上記の供給路24が接続され、アウトレット5には上記の排出路25が接続される。
ここでは、インレット4がアウトレット5の前方に配置された例を示す。本実施形態のインレット4は、車幅方向D2から視て、第1バッテリモジュール3Aと第2バッテリモジュール3Bとの間に位置する。また、本実施形態のアウトレット5は、車幅方向D2から視て、第3バッテリモジュール3Cと第4バッテリモジュール3Dとの間に位置する。ただし、インレット4及びアウトレット5の配置はこれに限定されず、アウトレット5がインレット4の前方に配置されてもよいし、インレット4及びアウトレット5が冷却面1の左辺11以外の一辺(例えば右辺)側に設けられてもよい。
冷却プレート2は、複数のバッテリモジュール3を収容するトレイ状のバッテリハウジング40と締結される。本実施形態のバッテリハウジング40は、四角筒状の周壁部41と、矩形状の底壁部42とを有する。周壁部41は、冷却プレート2の上方に配置される。一方、底壁部42は、冷却プレート2の下方に配置される。このように、本実施形態の冷却プレート2は、バッテリハウジング40の周壁部41と底壁部42との間に挟持される。
冷却プレート2の冷却面1には、複数のバッテリモジュール3が補強プレート43を介して互いに隣り合うように配置される。補強プレート43は、バッテリハウジング40を補強する板状の部材である。ここでは、二つの補強プレート43がいずれも車幅方向(左右方向)D2及び車高方向D3に沿って立設されている例を示す。
二つの補強プレート43は、車長方向D1に互いに離隔して配置されている。より具体的に言えば、前側の補強プレート43は、インレット4と車幅方向D2に並んで設けられており、第1バッテリモジュール3Aと第2バッテリモジュール3Bとの間に介在する。一方、後側の補強プレート43は、アウトレット5と車幅方向D2に並んで設けられており、第3バッテリモジュール3Cと第4バッテリモジュール3Dとの間に介在する。各補強プレート43の左右両端部は、例えば溶接により、バッテリハウジング40の周壁部41に固定されている。
図3に示すように、冷却装置10は、インレット4からアウトレット5まで流れる冷却水の流路系統として、内側系統6(第1流路系統)及び外側系統7(第2流路系統)の二系統を含む。冷却プレート2の上面視(平面視)において、内側系統6は冷却プレート2の中央領域に形成されるのに対し、外側系統7は冷却プレート2の中央領域よりも外側の外周領域に形成される。このように、外側系統7は、内側系統6を迂回するように内側系統6よりも外側に配置された流路をなす。なお、図3及び後述の図4では、内側系統6及び外側系統7に網点を付して示す。
内側系統6及び外側系統7はいずれも、インレット4とアウトレット5とを連結する。したがって、インレット4に供給された冷却水は、内側系統6及び外側系統7に二分され、内側系統6及び外側系統7をそれぞれ流れた後にアウトレット5から排出される。このように、冷却装置10では、冷却水が内側系統6と外側系統7との二系統でインレット4からアウトレット5まで流れる。
本実施形態では、内側系統6が第2バッテリモジュール3B及び第3バッテリモジュール3Cの下方に位置し、外側系統7の大部分が第1バッテリモジュール3A及び第4バッテリモジュール3Dの下方に位置する。内部系統6を流れる冷却水は、主に第2バッテリモジュール3B及び第3バッテリモジュール3Cを冷却する。また、外側系統7を流れる冷却水は、主に第1バッテリモジュール3A及び第4バッテリモジュール3Dを冷却する。
内側系統6は、外側系統7と比べて複雑な形状をなす。具体的に言えば、内側系統6は、冷却水の流れ方向を蛇行させる蛇行流路8を備えており、外側系統7は蛇行流路8を備えていない。本実施形態では、第3バッテリモジュール3Cの下方に配置された下流部61が蛇行流路8をなす内側系統6を例示する。
内側系統6は、冷却水の流れ方向を蛇行させない直進流路9も備えている。本実施形態の内側系統6では、第2バッテリモジュール3Bの下方に配置された上流部62と、上流部62及び下流部61の右側で上流部62及び下流部61どうしを連結する中流部63とが直進流路9をなす。
図4に示すように、直進流路9をなす上流部62には、車幅方向D2に沿って延在する複数(本実施形態では六つ)の直線状の通路が並列に配置されている。これに対し、蛇行流路8をなす下流路61には、上流部62に設けられる通路よりも少ない数(本実施形態では二つ)の蛇行する通路が配置されている。
内側系統6では、インレット4に供給された冷却水が、上流部62と中流部63と下流部61とをこの順に流れた後、アウトレット5から排出される。本実施形態の内側系統6において、冷却水は、直進流路9をなす上流部62では左から右へと略一方向に流れ、直進流路9をなす中流部63では前から後ろへと略一方向に流れる。一方、冷却水は、蛇行流路8をなす下流部61では、右から左と左から右とに流れ方向を交互に切り替えて多方向に流れる。
図3に示すように、外側系統7は、上記のとおり蛇行流路8を備えておらず、直進流路9を備えている。本実施形態の外側系統7では、第1バッテリモジュール3Aの下方に配置された上流部72と、第4バッテリモジュール3Dの下方に配置された下流部71と、上流部72及び下流部71の右側で上流部72及び下流部71どうしを連結する中流部73とが、いずれも直進流路9をなす。
外側系統7の上流部72及び下流部71の各々には、車幅方向D2に沿って延在する複数(本実施形態では七つ)の直線状の通路が並列に配置されている。また、外側系統7の中流部73には、車長方向D1に沿って延在する複数(本実施形態では六つ)の直線状の通路が並列に配置されている。
本実施形態では、外側系統7の中流部73における一部の通路が、補強プレート43をバッテリハウジング40の底壁部42に締結する締結部44を迂回するように緩やかにカーブしている。これにより、外側系統7の中流部73は、締結部44との干渉(重複)が回避されている。
外側系統7では、インレット4に供給された冷却水が、上流部72と中流部73と下流部71とをこの順に流れた後、アウトレット5から排出される。本実施形態の外側系統7において、冷却水は、上流部72では左から右へと略一方向に流れ、中流部73では前から後ろへと略一方向へ流れ、下流部71では右から左へと略一方向に流れる。
冷却面1において補強プレート43が配置される補強領域13の少なくとも一部は、内側系統6が形成された中央領域と、外側系統7が形成された外周領域との間に設けられる。本実施形態では、補強領域13のうち、外側系統7の中流部73よりも左側の部分(中流部73と車高方向D3において重複しない部分)が、中央領域と外周領域との間に設けられている。
詳細に言えば、前側の補強プレート43が配置される前側の補強領域13の一部は、内側系統6の上流部62と外側系統7の上流部72との間に設けられている。一方、後側の補強プレート43が配置される後側の補強領域13の一部は、内側系統6の下流部61と外側系統7の下流部71との間に設けられている。
このように、本実施形態の冷却プレート2では、補強領域13の一部と中央領域及び外周領域との干渉(重複)が回避されている。これにより、補強プレート43をバッテリハウジング40の底壁部42に締結する締結部44と、内側系統6及び外側系統7との干渉(重複)が抑制されている。
また、冷却プレート2とバッテリハウジング40の底壁部42とが締結される締結領域14は、中央領域において内側系統6を避けて設けられている。本実施形態では、冷却プレート2の中央領域を車長方向D1に二等分する位置(すなわち、中央領域の車長方向D1における中間位置)であって、内側系統6の上流部62と下流部61との間に設けられた締結領域14を例示する。
このように、本実施形態の冷却プレート2では、締結領域14と内側系統6との干渉(重複)も回避されている。これにより、冷却プレート2をバッテリハウジング40の底壁部42に締結する締結部45と、内側系統6との干渉(重複)が回避されている。
[2.作用及び効果]
従来の冷却装置では、内側系統に上記の蛇行流路8が備えられていなかった(すなわち、内側系統の下流路も直進流路9をなしていた)。このような従来の冷却装置では、内側系統及び外側系統の二系統において流路抵抗が略等しくなるため、冷却水の単位時間当たりの流量(以下、単に流量という)が内側系統及び外側系統で略等しくなっていた。また、従来の冷却装置では、内側系統の外側に設けられた外側系統の流路長が、内側系統の流路長よりも遥かに長かった。
一般に、冷却水は、流量が少ないほど対象物から奪う熱量が低下するとともに、流路を流れる過程で対象物から熱を奪う(対象物を冷却する)に連れて温度が上昇していく。このため、冷却水は、流量が少ないほど、また流路長が長くなるほど、冷却性能が低下するといえる。従来の冷却装置では、流量が略等しい内側系統と外側系統とで流路長の差が大きかったことから、外側系統の冷却性能が内側系統の冷却性能よりも低くなっていた。特に外側系統の下流部では、外側系統の上流部や内側系統よりも冷却性能が低下しやすかったため、外側系統の下流部で冷却されるバッテリモジュールを他のバッテリモジュールと同様(均一)に冷却することが課題とされていた。
これに対し、本実施形態の冷却装置10では、内側系統6に蛇行流路8が設けられるのに対し、外側系統7には蛇行流路8が設けられないため、外側系統7よりも内側系統6で流路抵抗を大きくできる。これにより、冷却水が内側系統6を流れにくくなるとともに外側系統7を流れやすくなるため、外側系統7における流量を内側系統6における流量よりも多くできる。したがって、たとえ外側系統7の流路長が内側系統6の流路長より長くても、内側系統6と外側系統7とで冷却性能を均一化できる。
また、蛇行流路8が設けられた内側系統6によれば、蛇行流路8に代えて直進流路9が設けられる場合と比べて、内側系統6の流路長が長くなることで、内側系統6と外側系統7との流路長の差を小さくできる。これによっても、内側系統6と外側系統7とで冷却性能を均一化できる。
したがって、冷却装置10によれば、複数のバッテリモジュール3をより均一に冷却できる。これにより、複数のバッテリモジュール3における経年劣化度合を均一化できるため、バッテリ30の寿命の延長に寄与する。
また、インレット4及びアウトレット5が冷却面1の一辺側に設けられるため、インレット4及びアウトレット5にそれぞれ接続される供給路24及び排出路25を、冷却面1に対して同一側(本実施形態では左側)にまとめて配置できる。したがって、供給路24及び排出路25が例えば冷却面1の両側にそれぞれ配置される場合と比べて、省スペース化を図れる。
なお、蛇行流路8では、直進流路9と比べて、冷却水が様々な方向に流れるとともに乱流が生じやすいことから、冷却性能が高くなると考えられる。このため、内側系統6のうち、冷却水の温度がより高くなりやすい(冷却性能が低下しやすい)下流部61に蛇行流路8を設け、上流部62に直進流路9を設ければ、上流部62よりも下流部61で冷却水の温度が高くても、上流部62と下流部61とで冷却性能を均一化できる。よって、複数のバッテリモジュール3を更に均一に冷却できる。
補強領域13の少なくとも一部が冷却プレート2の中央領域と外周領域との間に設けられれば、補強領域13の少なくとも一部と中央領域及び外周領域との干渉を回避できる。これにより、補強プレート43を締結する締結部44と内側系統6及び外側系統7との干渉を抑制できる。したがって、締結部44の剛性確保が容易となる。このため、補強プレート43をより適切に固定でき、バッテリハウジング40の剛性向上に寄与する。
また、締結領域14が内側系統6を避けて設けられれば、バッテリハウジング40及び冷却プレート2を締結する締結部45と内側系統6との干渉を回避できる。したがって、締結部45の剛性確保が容易となる。これによっても、バッテリハウジング40の剛性向上に寄与する。
また、締結領域14が冷却プレート2の中央領域に設けられれば、締結領域14が冷却プレート2の外周領域に設けられる場合と比べて、バッテリハウジング40に冷却プレート2をより安定して固定できる。よって、冷却装置10の信頼性を高められる。
外側系統7の中流部73の一部が、補強プレート43を締結する締結部44を避けて設けられれば、締結部44と外側系統7の中流部73との干渉を回避できる。これによっても、締結部44の剛性確保が容易となるため、補強プレート43をより適切に固定でき、バッテリハウジング40の剛性向上に寄与する。
[3.変形例]
上記の内側系統6及び外側系統7の各構成は一例である。内側系統6は、少なくとも一部に蛇行流路8を備えていればよく、上記の下流部61に代えて(あるいは加えて)上流部62に蛇行流路8を備えてもよい。このように、内側系統6の少なくとも一部に蛇行流路8が設けられるとともに外側系統7には蛇行流路8が設けられない構成によれば、上記のとおり外側系統7よりも内側系統6で流路抵抗が大きくなることで、複数のバッテリモジュール3をより均一に冷却できる。
外側系統7の中流部73において、締結部44を迂回するようにカーブした通路は、隣接する通路と結合されてもよい。なお、内側系統6及び外側系統7の各直進流路9において並列に設けられる通路の本数は、特に限定されない。
冷却プレート2の冷却面1に設置されるバッテリモジュール3の個数は、二つ以上であればよい。
上記の補強プレート43の構成は一例である。補強プレート43の形状、配置、個数は、バッテリモジュール3の個数やバッテリハウジング40に求められる剛性などに応じて適宜変更されてもよい。
1 冷却面
2 冷却プレート
3 バッテリモジュール
3A 第1バッテリモジュール
3B 第2バッテリモジュール
3C 第3バッテリモジュール
3D 第4バッテリモジュール
4 インレット
5 アウトレット
6 内側系統(第1流路系統)
7 外側系統(第2流路系統)
8 蛇行流路
9 直進流路
10 冷却装置(バッテリの冷却装置)
11 一辺
12 凸片
13 補強領域
14 締結領域
20 車両
21 キャブ
22 荷箱
23 サイドレール
24 供給路
25 排出路
30 バッテリ
40 バッテリハウジング
41 周壁部
42 底壁部
43 補強プレート
44 締結部
45 締結部
61 下流部
62 上流部
63 中流部
71 下流部
72 上流部
73 中流部
D1 車長方向
D2 車幅方向
D3 車高方向

Claims (2)

  1. 車両を駆動するモータに電力を供給する複数のバッテリモジュールが補強プレートを介して互いに隣り合うように設置される矩形状の冷却面を有する冷却プレートと、
    前記冷却面の一辺側に設けられる冷却水用のインレット及びアウトレットと、
    前記冷却プレートの中央領域に形成され、前記インレットと前記アウトレットとを連結する第1流路系統と、
    前記冷却プレートの前記中央領域よりも外側の外周領域に形成され、前記インレットと前記アウトレットとを連結する第2流路系統と、を含み、
    前記第1流路系統は、冷却水の流れ方向を蛇行させる蛇行流路を備え、前記第2流路系統は、前記蛇行流路を備えない
    ことを特徴とする、バッテリの冷却装置。
  2. 前記冷却面において前記補強プレートが配置される補強領域の少なくとも一部は、前記中央領域と前記外周領域との間に設けられ、
    前記複数のバッテリモジュールを収容するバッテリハウジングと前記冷却プレートとが締結される締結領域は、前記中央領域において前記第1流路系統を避けて設けられる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリの冷却装置。
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