JP2022151907A - キャップ - Google Patents

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武尚 橋本
Takenao Hashimoto
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Abstract

【課題】フィルムを安定してキャップ本体や上蓋と接合することができるキャップと、そのための接合方法とを提供する。【解決手段】キャップ10は、容器90に取り付けられるキャップ本体20と、キャップ本体20に対して開閉自在である上蓋30とを有する。キャップ本体20は容器90の内容物を注出する注出筒22を備え、注出筒22の内周にシール用凸部28が形成される。上蓋30は注出筒22にシール状態で内ばめ可能なインナーリング31を備える。インナーリング31とシール用凸部28との間に、開封前の容器90における注出筒22の部分をシールするフィルム40が接合されている。フィルム40は、上蓋30が最初に開かれるときにシール用凸部28から剥がれて上蓋30に取り込まれ、シール用凸部28は、接合する際にフィルム40が全周にわたって隙間なく加圧された状態で接合されるように接合方向に弾性変形する。【選択図】図1

Description

本発明は、容器に取り付けられるキャップに関する。
特許文献1には、容器に蓋をするキャップが開示されている。特許文献1に示すキャップは、キャップ本体の周壁の一側にヒンジを介して上蓋が開閉可能に接続し、キャップ本体の注出筒の内側の封鎖板をプルリングにより開口するものである。封鎖板の下面にはバリア性積層フィルムが熱融着されており、封鎖板と共に特許文献1のキャップを装着した容器を密閉している。しかしながら、特許文献1に示すキャップを最初に開封する場合には、上蓋をキャップ本体に対して開封し、さらに、プルリングを引き上げて封鎖板をキャップ本体に対して開口するため、キャップを最初に開封するために2つの動作(上蓋の開封動作及び封鎖板の開口動作)を行う必要があり、キャップの最初の開封動作が面倒であった。
このためキャップ本体の注出筒と上蓋との間にフィルムを加圧した状態で溶着し、注出筒をシールする構成のキャップが提案されている。このキャップは、最初に上蓋が開封される時にフィルムが注ぎ口から剥がれ、上蓋に取り込まれることで容器は開封されるものである。
特開2002-362608号
上記により提案されているキャップは、キャップ本体に対して上蓋を閉め、フィルムを加熱するとともに、上蓋を加圧することで、フィルムは加圧された状態で溶着される。しかしながらフィルムを溶着する際に、フィルムと注ぎ口との間、フィルムと上蓋との間の少なくともいずれか一方にわずかな隙間が生じ、そのため所要の接合強度が得られず、キャップ本体の注ぎ口と上蓋との間のシールが不十分となる場合がある。
このため本発明では、フィルムを安定してキャップ本体や上蓋と接合することができるキャップと、そのための接合方法とを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のキャップは、容器に取り付けられるとともに、容器の内容物を注出させるための注出筒を備えたキャップ本体と、このキャップ本体に対して開閉自在とされるとともに、前記注出筒にシール状態で内ばめ可能なインナーリングを備えた上蓋とを有し、キャップ本体の注出筒の内周に環状のシール用凸部が形成され、インナーリングの下端面とシール用凸部の上端面との間に、開封前の容器における前記注出筒の部分をシールするフィルムが接合されており、このフィルムは、上蓋が最初に開かれるときにシール用凸部の上端面から剥がれて上蓋に取り込まれるものであり、前記シール用凸部は、前記接合の際にフィルムが全周にわたって隙間なく加圧された状態で接合されるように接合方向に弾性変形可能であることを主要な特徴とする。
このような構成であると、前記インナーリングの下端面によって前記フィルムが前記シール用凸部上端面に押しつけられ、その時に前記インナーリングにより、前記シール用凸部が、前記インナーリングの押し付け方向すなわち接合方向に弾性変形して、前記シール用凸部には、接合方向に対する反力が生じる。これにより前記フィルムは、前記インナーリングと前記シール用凸部とにより隙間なく加圧された状態で、それぞれに接合される。
本発明のキャップは、シール用凸部が、径方向の内側部分が上方に向かうように傾斜して形成されるとともに、接合の際に前記インナーリングにより下向きに弾性変形するように構成されていることが好ましい。
このような構成であると、前記インナーリングの下端面は前記シール用凸部上端面に押しつけられやすくなり、前記シール用凸部に、より大きな反力が生じる。これにより前記フィルムは、前記インナーリングと前記シール凸部とにより隙間なく加圧された状態で、それぞれに接合される。
本発明のキャップは、シール用凸部が、径方向の外側部分が径方向の内側部分よりも薄肉に形成されることで、接合の際に前記インナーリングにより下向きに弾性変形するように構成されていることが好ましい。
このような構成であると、その全域で厚みの差がないシール用凸部の場合と比較して、前記シール用凸部はより容易に弾性変形することが可能となる。
本発明のキャップにおけるフィルムの接合方法は、容器に取り付けられるとともに、容器の内容物を注出させるための注出筒を備えたキャップ本体に、このキャップ本体に対して開閉自在とされるとともに、前記注出筒にシール状態で内ばめ可能なインナーリングを備えた上蓋を装着するに際し、キャップ本体として、注出筒の内周に環状のシール用凸部が形成されたものを用い、インナーリングの下端面とシール用凸部の上端面との間に、開封前の容器における前記注出筒の部分をシールするフィルムであって、上蓋が最初に開かれるときにシール用凸部の上端面から剥がれて上蓋に取り込まれるフィルムを配置し、インナーリングの下端面とシール用凸部の上端面との間で前記フィルムを加圧した状態で接合し、そのときに、フィルムが全周にわたって隙間なく加圧された状態で接合されるように前記シール用凸部を接合方向に弾性変形させることを主要な特徴とする。
このような方法によると、上蓋を装着するに際し、前記インナーリングの下端面によって前記フィルムが前記シール用凸部に押し付けられ、前記インナーリングにより、前記シール用凸部が、前記インナーリングの接合方向に弾性変形して、前記シール用凸部には、接合方向に対する反力が生じる。この時に前記フィルムは前記シール用凸部と前記インナーリングとに加圧される。このように加圧されることで、前記フィルムは、前記インナーリング下端面と、前記シール用凸部上端面とに隙間なく加圧された状態で接合され、確実なシールを達成できる。このため、インナーリングとシール用凸部とで挟まれる全域で加圧力を作用させるための部材を別途使用しなくとも、所要の接合作用を発揮させることができる。その結果、例えばフィルムを接合する場合には、通常では上述した加圧のための部材を別途必要とするが、本発明によればそのような部材を使用することなく、フィルムを接合することができる。
本発明のキャップと、キャップにおけるフィルムの接合方法とによると、接合の際にシール用凸部が圧力を受けて弾性変形するため、前記フィルムを、インナーリング下端面とシール用凸部上端面に全周にわたって隙間なく加圧した状態で接合でき、それによって前記フィルムを安定して接合することができて上蓋が最初に開かれる前の十分なシール性能を確保することができる。
本発明の実施の第1形態における閉蓋状態のキャップ断面図である。 (a)は本発明の実施の第1形態における開蓋状態の平面図であり、(b)は図2(a)のA-A断面図である。 (a)と(b)とは、それぞれキャップの開蓋状態とキャップの閉蓋状態とにおける図1のフィルム近傍の拡大図である。 本発明の実施の第2形態における閉蓋状態のキャップ断面のフィルム近傍の拡大図である。
次に本発明の実施の形態について、2種類の形態を図1から図4を参照しながら説明する。まず第1形態について説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係るキャップ10は、例えば飲料などの液体を入れる容器90の口部91に装着されて、口部91を覆い、容器90内部の液体などが外部へ流出するのを防止する。
キャップ10は、容器90の口部91に装着されるキャップ本体20と、キャップ本体20に対して、変形自在なヒンジ11によって開閉自在に取り付けられる上蓋30とにより構成される。これにより上蓋30は、ヒンジ11を変形させることで、所定の開位置と閉位置とに配置される。ここで図1は、上蓋30が所定の閉位置に配置された状態すなわち閉蓋状態を示す。また図2は上蓋30が所定の開位置に配置された状態すなわち開蓋状態を示す。
キャップ10はプラスチック等の樹脂を射出成形したものであり、キャップ本体20と、上蓋30と、ヒンジ11とは一体で成形される。
キャップ本体20は、容器90の内容物を注出する注出口21が形成されている注出筒22と、注出筒22が上方に突出して設けられている平面視略円形の天面部23と、天面部23の外周から上方に筒状に延びて容器90の口部91の内周面と嵌合する内周筒状部24と、内周筒状部24の外周から径方向外周側に延びる上壁部25と、上壁部25の外周から下方に筒状に延びて容器90の口部91の外周面と嵌合するキャップ本体外周筒状部26と、上壁部25の外周寄りの箇所から上方に筒状に延びて、後述する上蓋外周筒状部34の下縁部内周部34aに係合可能な突片部27と、を有する。
注出筒22は、内周に環状のシール用凸部28が形成されている。シール用凸部28は、径方向の内側部分が上方に向かうように傾斜されている。またシール用凸部28は、下側の隅部に、下方向に開口する環状の溝部28bを備えている。つまりシール用凸部28の径方向の外側部分28cは径方向の内側部分よりも薄肉に形成される。この結果シール用凸部28は、後述するフィルム40をシール用凸部上端面28aに加圧した状態で溶着するために、上方から上蓋30により押し付けると下方に弾性変形する。またシール用凸部28の内径は、シール用凸部上端面28aに溶着したフィルム40の接合強度が高くなり過ぎない程度の内径で設定される。さらにまたシール用凸部28よりも上方の注出筒22の内周である注出口21は、閉蓋状態において、上蓋30のインナーリング31の側面部31bとはめあい可能であり、所要のシール性を有する。そして注出口21はシール用凸部28側から先端側に向けてその内径が徐々に大きくなるよう形成されており、液体などが滑らかに注出する。
上蓋30は、注出筒22の注出口21にシール状態で内ばめ可能なインナーリング31と、インナーリング31が下方に突出して設けられている平面視略円形の頂板部32と、頂板部32の外周部から筒状に垂下されて、突片部27と下縁部内周部34aが係合する前述の上蓋外周筒状部34と、を有する。
インナーリング31は、円筒状の部材である。閉蓋状態においてインナーリング31は、そのインナーリング下端面31aが、フィルム40をシール用凸部上端面28aにその全周にわたって押し付け、その側面部31bが注出口21の内周面と当接するよう構成される。閉蓋状態にあるインナーリング31は、その側面部31bと注出口21の内周面との当接部によって、注出筒22と上蓋30との間をシールする。
キャップ本体20のキャップ本体外周筒状部26は、上蓋30の上蓋外周筒状部34とヒンジ11により接続されている。キャップ10は、ヒンジ11を変形させて、キャップ本体20の注出筒22内に、上蓋30のインナーリング31を内ばめした上で、上蓋外周筒状部34をキャップ本体20の突片部27と係合させることで、閉蓋状態となる。ここで上蓋外周筒状部34の下縁部内周部34aは、内周に延びる環状の突起形状となっており、突片部27は外周に延びる環状の突起形状となっている。よって上蓋外周筒状部34を突片部27に係合させるには、突片部27よりも上方に配置された上蓋外周筒状部34の下縁部内周部34aを、突片部27を内周方向に縮小するような変形を経て、突片部27を乗り越えさせ、突片部27の下側に配置させる。このような構成であると、上蓋30に対して開蓋状態とする方向に力を加えて、突片部27に、内周方向に縮小する変形を生じさせない限り、閉蓋状態は維持される。
注出筒22をシールするフィルム40は、フィルム状の部品で、母材層と、その両面に設けられた樹脂層とにより構成されている。ここでは、母材層として、金属層を使用する。しかしながら母材層は金属層に限定されず、それ以外に例えば容器内外の空気の行き来を遮断するバリア性を有するバリア層などを使用することもできる。このようにすると、フィルムはバリア性を有するバリア性フィルムとなる。また、両面に設けられた樹脂層の内いずれか一方の樹脂層は、他方の樹脂層と比較して、キャップ10との接合強度が低い層であるイージーピール層で構成されている。フィルム40は、閉蓋状態でそのイージーピール層がキャップ本体20のシール用凸部上端面28aに溶着されると同時に、他方の樹脂層が上蓋30のインナーリング下端面31aとに溶着されて、シール用凸部28の内側の開口部全面を覆っている。フィルム40を、シール用凸部上端面28aと、インナーリング下端面31aとに、後述する方法にて加圧した状態で溶着を行うことで、フィルム40の剥離を伴う上蓋30の開蓋動作である開封動作を行った際に、フィルム40は、そのイージーピール層にて溶着されたシール用凸部上端面28aから剥がれ、インナーリング下端面31aに取り込まれる。
フィルム40を加圧した状態で溶着する方法について説明する。図3(a)に示すように、シール用凸部上端面28aの上にフィルム40を配置して、図3(b)に示すように上蓋30を閉める。これによりインナーリング下端面31aが、フィルム40をシール用凸部上端面28aに押し付ける。フィルム40は、そのインナーリング下端面31aとシール用凸部上端面28aとで挟まれる全域において、上下方向から加圧される。この後フィルム40に対して電磁誘導ウエルダー(図示せず)を用いた電磁誘導加熱などを行って加熱し、フィルム40の両面の樹脂層をそれぞれ相対するインナーリング下端面31aと、シール用凸部上端面28aとに溶着する。このようにフィルム40を溶着することで、フィルム40は、開封時まで容器90の外部に通じる隙間なく注出筒22をシールすることができる。
以下に上記構成における作用を説明する。フィルム40を加圧した状態で溶着するために閉蓋状態にすると、インナーリング31が、径方向の内側部分が上方に向かうように傾斜されているシール用凸部28を下方に押し込む。シール用凸部28は、外側部分28cが薄肉形状となっており、下方向への弾性変形が容易にできるような構造となっている。よって上述のインナーリング31の押し込みにより、シール用凸部28は下方に弾性変形する。結果としてフィルム40は、上方からインナーリング31によりシール用凸部28に押し付けられ、下方からは前述の押し付けによりシール用凸部28に生じる反力を受ける。つまりフィルム40は、インナーリング31とシール用凸部28とで挟まれる全域において上下方向から加圧される。この後フィルム40を加熱して、フィルム40の両面の樹脂層をそれぞれに相対するシール用凸部上端面28aと、インナーリング下端面31aとに溶着させる。これによりフィルム40は、そのインナーリング31とシール用凸部28とで挟まれる全域で隙間なく加圧された状態で均一に溶着される。
さらに通常電磁誘導加熱による方法でフィルム40を加圧した状態で溶着する場合は、外部から上蓋30に対して溶着方向に加圧する必要がある。しかしながら上述のように閉蓋状態とすると、フィルム40はインナーリング31とシール用凸部28とで挟まれる全域で上下方向から加圧されるため、外部からの加圧を必要とすることなく溶着することができる。
一方で上述のシール用凸部28が弾性変形しない場合について説明する。このような場合は、閉蓋状態に際し、インナーリング31がフィルム40をシール用凸部28に押し付けたとしても、シール用凸部28が押付方向に実質的な弾性変形を行わないため、全周にわたる良好な押付ができない。全周について良好な押し付けを行うためには、インナーリング31とシール用凸部28との間に大きな加圧力を作用させるための部材を別途使用する必要がある。また上述した加圧のための部材を使用したとしても、例えばキャップ10の製造精度によっては、インナーリング31がシール用凸部28をその相対する全域で押し付けることができず、インナーリング31と、シール用凸部28とで挟まれる全域で所要の加圧力が作用しない可能性がある。そしてこの状態でフィルム40の溶着を行ったとしても、フィルム40は所要の接合強度を得られず、溶着が不安定となって、フィルム40による注出筒22へのシールが不十分となる。
また上述のように閉蓋状態とすると、インナーリング31の下方への押し込みにより、シール用凸部28には上方への反力が生じる。この反力は、上蓋30の開封、および2回目以降の開閉時における開蓋動作を補助する。これにより従来品と比較して、上蓋30を容易に開蓋することが可能となる。
本発明の実施の第2形態を図4に示す。第2形態は、第1形態と異なり、シール用凸部28は、その下側の隅部に環状の溝部28bを含まず、外側部分28cから内径にわたって同じ厚みとなるように構成されている。なお形態2は、シール用凸部28の径方向の内側部分が上方に向かうように傾斜されている点を含めて、その他の構造を形態1と同一とする。
第2形態においても、フィルム40を加圧した状態で溶着するために閉蓋状態とすると、第1形態と同様にインナーリング31がフィルム40をシール用凸部28に押し付け、シール用凸部28が弾性変形して、フィルム40はインナーリング31とシール用凸部28とで挟まれる全域で上下方向から加圧される。ただしシール用凸部28の弾性変形の態様が形態1と異なる。形態2はシール用凸部28の外側部分28cから内径にわたって同じ厚みであり、形態1は外側部分28cが、そのシール用凸部28の内径側と比較して薄肉形状である。このため形態2の方がシール用凸部28の内径部分の下方への弾性変形が小さくなる。しかしながら形態2においても、フィルム40はインナーリング31とシール用凸部28とにより上下方向から加圧されるため、形態1と同様に安定した溶着を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態に限られるものではなく、シール用凸部28がインナーリング31の接合方向に所要の弾性変形を行うという本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
例えば本発明の実施の形態において、キャップ10はキャップ本体20と上蓋30とをヒンジ11により接続したものであるが、上記本発明の趣旨を逸脱しなければ、キャップはキャップ本体20と上蓋30とが分離したものであっても構わない。
また例えばキャップは、注出筒を有するスパウト(「キャップ本体の一例」)と、注出筒を開閉する回転自在な上蓋とを備えるものであっても構わない。
本発明の実施の形態では、フィルム40をインナーリング31とシール用凸部28とに接合する方法として、接合の一種であるフィルムを加熱した状態での溶着を示したが、接合方法は上記のような方法に限定されず、例えば樹脂層の代わりに接着材を用いて、常温で接着を行っても構わない。
10 キャップ
20 キャップ本体
22 注出筒
28 シール用凸部
28a シール用凸部上端面
28b 溝部
28c 外側部分
30 上蓋
31 インナーリング
31a インナーリング下端面
40 フィルム
90 容器

Claims (4)

  1. 容器に取り付けられるとともに、容器の内容物を注出させるための注出筒を備えたキャップ本体と、このキャップ本体に対して開閉自在とされるとともに、前記注出筒にシール状態で内ばめ可能なインナーリングを備えた上蓋とを有し、
    キャップ本体の注出筒の内周に環状のシール用凸部が形成され、
    インナーリングの下端面とシール用凸部の上端面との間に、開封前の容器における前記注出筒の部分をシールするフィルムが接合されており、
    このフィルムは、上蓋が最初に開かれるときにシール用凸部の上端面から剥がれて上蓋に取り込まれるものであり、
    前記シール用凸部は、前記接合の際にフィルムが全周にわたって隙間なく加圧された状態で接合されるように接合方向に弾性変形可能であることを特徴とするキャップ。
  2. シール用凸部は、径方向の内側部分が上方に向かうように傾斜して形成されるとともに、接合の際に前記インナーリングにより下向きに弾性変形するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. シール用凸部は、径方向の外側部分が径方向の内側部分よりも薄肉に形成されることで、接合の際に前記インナーリングにより下向きに弾性変形するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のキャップ。
  4. 容器に取り付けられるとともに、容器の内容物を注出させるための注出筒を備えたキャップ本体に、このキャップ本体に対して開閉自在とされるとともに、前記注出筒にシール状態で内ばめ可能なインナーリングを備えた上蓋を装着するに際し、
    キャップ本体として、注出筒の内周に環状のシール用凸部が形成されたものを用い、
    インナーリングの下端面とシール用凸部の上端面との間に、開封前の容器における前記注出筒の部分をシールするフィルムであって、上蓋が最初に開かれるときにシール用凸部の上端面から剥がれて上蓋に取り込まれるフィルムを配置し、
    インナーリングの下端面とシール用凸部の上端面との間で前記フィルムを加圧した状態で接合し、そのときに、フィルムが全周にわたって隙間なく加圧された状態で接合されるように前記シール用凸部を接合方向に弾性変形させることを特徴とする容器のためのキャップ本体と上蓋との接合方法。
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