JP2022151392A - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シード層上にインダクタ配線導体を電解めっきで形成した後、湿式エッチングでシード層の不要部分を除去すると、インダクタ配線導体にも湿式エッチングの影響が及ぼされる。このような問題を生じにくくしたコイル部品およびその製造方法を提供する。【解決手段】支持基板の第1主面上に電気絶縁性の台座25を設け、台座25を覆いかつ台座から露出した支持基板の第1主面を覆うように、導電性のシード層31を形成し、シード層上にインダクタ配線導体9を電解めっきにより形成し、支持基板の第1主面側に磁性層42を形成した後、支持基板を除去し、かつ支持基板の第2主面側からシード層における台座を覆う部分以外の部分を除去して、支持基板の第2主面側に台座を露出させる。これによって、インダクタ配線導体9の、シード層31に接する面の幅方向寸法W11,W12がシード層31の幅方向寸法W21,W22より広い、コイル部品1を得る。【選択図】図2

Description

この発明は、コイル部品およびその製造方法に関するもので、特に、線状のインダクタ配線導体が磁性体からなる本体に内蔵されたコイル部品およびその製造方法に関するものである。
この発明にとって興味あるコイル部品が、たとえば特開2014-32978号公報(特許文献1)に記載されている。
特許文献1には、絶縁基板と、絶縁基板上に設けられたビルドアップ部と、ビルドアップ部上に無電解銅めっきなどにより形成されたシード層と、シード層上に電解銅めっきなどにより形成されたインダクタ配線導体と、インダクタ配線導体を被覆する絶縁樹脂被膜と、を備えるコイル部品が記載されている。
特開2014-32978号公報
上述したコイル部品において、シード層はインダクタ配線導体を電解めっきによって形成する際に電荷を供給するためのものであるので、インダクタ配線導体を形成した後には特に必要とされない。また、シード層は導電性材料からなるので、これによって、不所望な電気的短絡を招くことがある。したがって、インダクタ配線導体を形成した後、シード層の不要部分、すなわちシード層のインダクタ配線導体から露出した部分は除去される。
シード層の不要部分を除去するため、通常、湿式エッチングが適用される。しかしながら、湿式エッチングは、シード層だけでなく、インダクタ配線導体にも影響を及ぼす。そのため、インダクタ配線導体が細り、その結果、インダクタ配線導体の抵抗値が上がったり、インダクタ配線導体とその下地を構成する部材との密着力が低下したりする、といった問題を引き起こす。この問題は、特に、インダクタ配線導体が銅からなり、かつシード層が銅からなる、というように、インダクタ配線導体とシード層とが互いに主成分が同じ材料からなるとき、より顕著に現れる。
そこで、この発明の目的は、シード層の不要部分を除去しても、インダクタ配線導体が細り、その結果、インダクタ配線導体の抵抗値が上がったり、インダクタ配線導体とその下地を構成する部材との密着力が低下したりする、といった問題を生じにくくすることができる、コイル部品の構造を提供しようとすることである。
この発明の他の目的は、シード層の不要部分の除去のために湿式エッチング工程を適用する必要がない、コイル部品の製造方法を提供しようとすることである。
この発明は、まず、磁性体からなる本体と、本体内に配置された、線状のインダクタ配線導体と、インダクタ配線導体の下地となるシード層と、を備える、コイル部品の構造に向けられる。
この発明に係るコイル部品は、上述した技術的課題を解決するため、上記本体内においてインダクタ配線導体に沿って延びる天面と、天面の両外縁から天面に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面と、を有する、電気絶縁性の台座をさらに備え、上記シード層は、少なくとも台座の天面とインダクタ配線導体とに挟まれた領域の全域に設けられ、インダクタ配線導体の、シード層に接する面の幅方向寸法を第1の幅方向寸法とし、シード層の幅方向寸法を第2の幅方向寸法としたとき、第2の幅方向寸法は第1の幅方向寸法より広いことを特徴としている。
この発明は、また、上述した構造を有するコイル部品の製造方法にも向けられる。
この発明に係るコイル部品の製造方法は、
互いに対向する第1主面および第2主面を有する支持基板を用意する工程と、
形成すべき線状のインダクタ配線導体に沿って延びる天面と、天面の両外縁から天面に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面と、を有する、電気絶縁性の台座を支持基板の第1主面上に設ける工程と、
台座を覆いかつ台座から露出した支持基板の第1主面を覆うように、導電性のシード層を形成する工程と、
台座の天面における幅方向の中央部上のシード層を露出させる開口を有する第1レジストをシード層上に設ける工程と、
第1レジストの開口を介してシード層上にインダクタ配線導体を電解めっきにより形成する工程と、
第1レジストを除去する工程と、
インダクタ配線導体を内部に位置させるように、支持基板の第1主面側に第1磁性層を形成する工程と、
支持基板を除去し、かつ支持基板の第2主面側からシード層における台座を覆う部分以外の部分を除去する工程と、
台座および第1磁性層に接するように、第2磁性層を形成する工程と、
を備えることを特徴としている。
この発明に係るコイル部品によれば、インダクタ配線導体の下地となるシード層は台座に設けられ、シード層の幅方向寸法は、インダクタ配線導体の、シード層に接する面の幅方向寸法より広くされるので、インダクタ配線導体を、シード層の除去されるべき不要部分から遠ざけることができる。したがって、シード層の不要部分の除去にたとえば湿式エッチングが適用されても、インダクタ配線導体は湿式エッチングの影響を受けにくくすることができる。よって、インダクタ配線導体が細り、その結果、インダクタ配線導体の抵抗値が上がったり、インダクタ配線導体とその下地を構成する部材との密着力が低下したりする問題を生じにくくすることができる。
また、この発明に係るコイル部品によれば、シード層が台座に設けられるので、この発明に係る製造方法を適用することにより、湿式エッチング工程を実施することなく、シード層の不要部分を除去することができる。
この発明に係るコイル部品の製造方法によれば、シード層の不要部分、すなわち、シード層における台座を覆う部分以外の部分を除去するため、支持基板の第2主面側から削る工程を採用しているので、湿式エッチング工程を実施する必要がない。したがって、インダクタ配線導体が細り、その結果、インダクタ配線導体の抵抗値が上がったり、インダクタ配線導体とその下地を構成する部材との密着力が低下したりする問題を回避することができる。
この発明の第1の実施形態によるコイル部品1の外観を示す斜視図である。 図1に示したコイル部品1の一部を拡大して示す断面図であり、(A)は図1の線A-Aに沿う断面を示し、(B)は図1の線B-Bに沿う断面を示す。 図1に示したコイル部品1の製造方法を説明するための断面図であり、用意される支持基板33の一部を示す。 図3に示した工程に続く工程を示す断面図であり、図2(A)に示した部分に相当する部分において、支持基板33の第1主面34上に台座25を設けた状態を示す。 図4に示した工程に続く工程を示す断面図であり、図2(A)に示した部分に相当する部分において、台座25を覆いかつ台座25から露出した支持基板33の第1主面34を覆うように、導電性のシード層31を形成した状態を示す。 図5に示した工程に続く工程を示す断面図であり、図2(A)に示した部分に相当する部分において、台座25の天面28における幅方向の中央部上のシード層31を露出させる開口39を有する第1レジスト38をシード層31上に設けた状態を示す。 図6に示した工程に続く工程を示す断面図であり、図2(A)に示した部分に相当する部分において、第1レジスト38の開口39を介してシード層31上にインダクタ配線導体9を電解めっきにより形成した状態を示す。 図7に示した工程に続く工程を示す断面図であり、図2(A)に示した部分に相当する部分において、第1レジスト38を除去した状態を示す。 図8に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、第2レジスト40をシード層31上に設けた状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、インダクタ配線導体9の端部に電気的に接続される引き出し導体14のパターンに対応するパターンの開口41を有する第2レジスト40をシード層31上に設けた状態を示す。 図9に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、図9(A)に示した状態を維持している状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、第2レジスト40の開口41を介してインダクタ配線導体9の端部上に引き出し導体14を電解めっきにより形成した状態を示す。 図10に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、第2レジスト40を除去した状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、第2レジスト40を除去した状態を示す。 図11に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、インダクタ配線導体9を内部に位置させるように、支持基板33の第1主面34側に第1磁性層42を設けた状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、インダクタ配線導体9とともに、引き出し導体14をも内蔵するように第1磁性層42を設けた状態を示す。 図12に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、第1磁性層42を削った状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、第1磁性層42を削り、引き出し導体14の端面を露出させた状態を示す。 図13に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、第1磁性層42上にソルダーレジスト43を設けた状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、第1磁性層42上にソルダーレジスト43を設けた状態を示す。 図14に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、支持基板33を除去し、さらに支持基板33の第2主面35側からシード層31における台座25を覆う部分以外の部分を除去した状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、支持基板33を除去し、さらに支持基板33の第2主面35側からシード層31における台座25を覆う部分以外の部分を除去した状態を示す。 図15に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図2(A)に示した部分に相当する部分において、台座25および第1磁性層42に接するように、第2磁性層45を設けた状態を示し、(B)は、図2(B)に示した部分に相当する部分において、台座25および第1磁性層42に接するように、第2磁性層45を設けた状態を示す。 図15に示した工程に続く工程を示す断面図であり、図2(B)に示した部分に相当する部分において、引き出し導体14に電気的に接続される外部端子電極20の下地層46を形成した状態を示す。 この発明の第2の実施形態によるコイル部品1aの一部を拡大して示す断面図であり、(A)は図1の線A-Aに沿う断面に相当する断面を示し、(B)は図1の線B-Bに沿う断面に相当する断面を示す。 図18に示したコイル部品1aの製造方法を説明するための断面図であり、(A)は、図18(A)に示した部分に相当する部分において、シード層31の不要部分を除去する工程の準備段階となるレジスト51を設けた状態を示し、(B)は、図18(B)に示した部分に相当する部分において、シード層31の不要部分を除去する工程の準備段階となるレジスト51を設けた状態を示す。 図19に示した工程に続く工程を示す断面図であり、(A)は、図18(A)に示した部分に相当する部分において、シード層31の不要部分を除去した後、レジスト51を除去した状態を示し、(B)は、図18(B)に示した部分に相当する部分において、シード層31の不要部分を除去した後、レジスト51を除去した状態を示す。 この発明の第3の実施形態によるコイル部品に備えるシード層31の形成状態を拡大して示す断面図である。 この発明の第4の実施形態によるコイル部品に備えるシード層31の形成状態を拡大して示す断面図である。 この発明の第5の実施形態によるコイル部品に備えるシード層31の形成状態を拡大して示す断面図である。 この発明の第6の実施形態によるコイル部品において、台座25とシード層31との間に形成される密着層53の一部を拡大して示す断面図である。
[第1の実施形態]
図1および図2を参照して、この発明の第1の実施形態によるコイル部品1の構造について説明する。
コイル部品1は、磁性体からなる本体2を備える。本体2を構成する磁性体は、たとえば、金属磁性粉を含む有機材料からなる。金属磁性粉は、たとえば、平均粒子径が5μm以下であり、Fe-Si系合金などのFeを含む合金からなる。なお、金属磁性粉は結晶質であっても非晶質であってもよい。なお金属磁性粉に代えて、フェライトなどの酸化物磁性粉を用いてもよい。有機材料としては、たとえば、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂とアクリル樹脂との混合体、またはエポキシ樹脂とアクリル樹脂とその他の樹脂との混合体が用いられる。
本体2は、板状ないしは直方体状であり、上面3および下面4ならびに上面3および下面4間を連結する4つの端面5、6、7および8を有する。「上面」および「下面」は、図1における上下によるもので、コイル部品1の実使用状態での上下を暗示するものではなく、本体2の主面(一番広い面)であればよい。なお、本体2の上面3には、後述するソルダーレジスト43が設けられている。本体2内には、線状の3本のインダクタ配線導体9、10および11が配置される。インダクタ配線導体9、10および11は、相対向する端面5および6間を結ぶ方向に延びている。インダクタ配線導体9および10は直線状であり、インダクタ配線導体11はミアンダ状である。また、インダクタ配線導体9は、インダクタ配線導体10および11より太い。
インダクタ配線導体9の一方端部および他方端部には、それぞれ、引き出し導体13および14が設けられる。インダクタ配線導体10の一方端部および他方端部には、それぞれ、引き出し導体15および16が設けられる。インダクタ配線導体11の一方端部および他方端部には、それぞれ、引き出し導体17および18が設けられる。図2(B)において図示された引き出し導体14の状態からわかるように、引き出し導体13~18の各々は、インダクタ配線導体9~11の各々の対応の端部に重なるように位置している。また、インダクタ配線導体9~11の各々は、引き出し導体13~18の各々に接続される各端部において、他の部分よりも幅広とされている。
インダクタ配線導体9~11および引き出し導体13~18は、たとえば、Au、Pt、Pd、Ag、Cu、Al、Co、Cr、Zn、Ni、Ti、W、Fe、SnもしくはIn、またはこれらを含む化合物からなる。
本体2の外表面、より具体的には、上面3に露出するように、6つの外部端子電極19~24が設けられる。インダクタ配線導体9の一方端部は、引き出し導体13を介して、外部端子電極19に電気的に接続され、他方端部は、引き出し導体14を介して、外部端子電極20に電気的に接続される。インダクタ配線導体10の一方端部は、引き出し導体15を介して、外部端子電極21に電気的に接続され、他方端部は、引き出し導体16を介して、外部端子電極22に電気的に接続される。インダクタ配線導体11の一方端部は、引き出し導体17を介して、外部端子電極23に電気的に接続され、他方端部は、引き出し導体18を介して、外部端子電極24に電気的に接続される。
本体2内には、また、電気絶縁性の台座25、26および27が設けられる。台座25~27は、たとえば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂もしくはポリイミド、またはそれらの混合体からなる。
台座25が図2(A)および(B)によく示されている。台座25は、インダクタ配線導体9に沿って延びる天面28と、天面28の両外縁から天面28に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面29および30と、を有する。詳細な図示を省略するが、台座26は、インダクタ配線導体10に沿って延びる天面と、天面の両外縁から天面に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面と、を有し、台座27は、インダクタ配線導体11に沿って延びる天面と、天面の両外縁から天面に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面と、を有する。なお、台座25の側面29および30には、図2(A)および(B)に示すように、勾配が付与されてもよい。
なお、勾配を天面28と側面29との内角または天面28と側面30との内角で表現すると、勾配は120°以上かつ160°以下であることが好ましい。勾配が120°以上であることにより、シード層31をより確実にインダクタ配線導体9よりも幅広とすることができる。また、勾配が160°以下であることにより、台座25が広がり過ぎず、磁性体である本体2の体積を確保でき、インダクタンス値の取得効率の低下を抑制できる。
少なくとも台座25の天面28とインダクタ配線導体9とに挟まれた領域の全域には、導電性のシード層31が設けられる。この実施形態では、シード層31は、台座25の天面28ならびに側面29および30の各々の全域に設けられている。シード層31は、好ましくは、インダクタ配線導体9~11と主成分が同じ材料からなり、たとえば、Au、Pt、Pd、Ag、Cu、Al、Co、Cr、Zn、Ni、Ti、W、Fe、SnもしくはIn、またはこれらの化合物からなる。なお、シード層31は、形成方法の違いにより、インダクタ配線導体9~11と主成分以外は異なる成分構成であってもよい。また、シード層31の厚みは、電荷の供給が可能で、電解めっきにおいて十分に機能する限り、特に限定されないが、たとえば2μm以下が望ましい。
この実施形態では、図2(A)に示されたインダクタ配線導体9の、シード層31に接する面の幅方向寸法W11に比べて、シード層31の幅方向寸法W21の方が広い。同様に、図2(B)に示されたインダクタ配線導体9端部の、シード層31に接する面の幅方向寸法W12に比べて、シード層31の幅方向寸法W22の方が広い。すなわち、シード層31は、インダクタ配線導体9の外側にまで延びて設けられている。
なお、幅方向寸法W11およびW12に関して、これらを「インダクタ配線導体9の、シード層31に接する面の幅方向寸法」としたのは、インダクタ配線導体9の、シード層31に接する面以外の幅方向寸法については、特に限定されないからである。たとえば、図2に示したインダクタ配線導体9の断面形状が逆台形である場合のように、シード層31に接する面以外の幅方向寸法は、シード層31の幅方向寸法W21またはW22と比較して、同じでも、より広くてもよい。また、インダクタ配線導体9やシード層31の幅方向とは、インダクタ配線導体9やシード層31の延びる方向に直交する断面(横断面)において、台座25の天面28と平行な方向を指す。
シード層31は、インダクタ配線導体9を電解めっきにより形成する際に、電荷を供給するためのもので、インダクタ配線導体9を形成した後には必要とされない。また、シード層31は導電性材料からなるので、これによって、不所望な電気的短絡を招くこともあり得る。したがって、インダクタ配線導体9を形成した後、シード層31の不要部分は除去される。シード層31の不要部分を除去するため、通常、湿式エッチングが適用される。
図2は、シード層31の不要部分を除去した後の状態を示していると理解すべきである。したがって、不要部分を除去する前は、シード層31は、たとえば、後述する図5ないし図14に示すように、インダクタ配線導体9の側方へ広く延びている。前述したように、幅方向寸法W11およびW12より幅方向寸法W21およびW22をそれぞれ広くすれば、インダクタ配線導体9を、シード層31の除去されるべき不要部分から遠ざけることができる。したがって、シード層31の不要部分の除去にたとえば湿式エッチングが適用されても、インダクタ配線導体9は湿式エッチングの影響を受けにくくすることができる。
以上、図2に図示されたインダクタ配線導体9、台座25およびシード層31に関連して説明したが、他のインダクタ配線導体10および11、他の台座26および27ならびにそこに設けられるシード層についても実質的に同様の構成を有している。
次に、図3ないし図17を参照して、コイル部品1の好ましい製造方法について説明する。図3ないし図17には、インダクタ配線導体9が設けられた部分に関連する製造方法が図示されている。他のインダクタ配線導体10および11が設けられた部分についても、インダクタ配線導体9が設けられた部分についての図3ないし図17に示した各工程と同様の工程が同時に実施される。
まず、図3に示すように、支持基板33が用意される。支持基板33は、互いに対向する第1主面34および第2主面35を有する。支持基板33は、第2主面35側に位置し、たとえばフェライトのような耐たわみ強度の比較的高い材質からなるベース部36と、第1主面34側に位置し、ベース部36の一方主面を覆う、たとえばポリイミドのような樹脂からなるコーティング部37とからなる。コーティング部37は、たとえば、スピン塗布により樹脂がベース部36上に塗布され、次いでキュアされることによって形成される。コーティング部37によって与えられる第1主面34には、図示しないが、必要に応じて、アライメントマークが形成される。
次に、図4に示すように、支持基板33のコーティング部37によって与えられる第1主面34上に台座25が形成される。台座25を形成するため、所望の樹脂が支持基板33の第1主面34上にスピン塗布され、露光、現像、キュアの各工程を経て、パターニングされる。図4には、図2(A)に示した部分に相当する部分が図示されているが、台座25は、図2(B)に示した部分に相当する部分にまで延びている。台座25は、前述したように、形成すべき線状のインダクタ配線導体9に沿って延びる天面28と、天面28の両外縁から天面28に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面29および30と、を有する。
次に、図5に示すように、導電性のシード層31が形成される。シード層31は、たとえばCuの無電解めっき、スパッタリングなどが適用されることにより、台座25を覆いかつ台座25から露出した支持基板33の第1主面34を覆うように形成される。
次に、図6に示すように、第1レジスト38がシード層31上に設けられる。第1レジスト38は、台座25の天面28における幅方向の中央部上のシード層31を露出させる開口39を有している。第1レジスト38は、たとえば、ドライフィルムレジストによって形成される。より具体的には、保護フィルムを剥離しながら、ドライフィルムレジストをシード層31にラミネートし、露光、現像、キュアの各工程を経て、パターニングされて、開口39を有する第1レジスト38が形成される。
次に、図7に示すように、インダクタ配線導体9がたとえばCuのような導電性金属の電解めっきによって形成される。インダクタ配線導体9となるべき導電性金属は、第1レジスト38の開口39を介して、電荷が供給されたシード層31上でめっき成長し、インダクタ配線導体9となる。
次に、図8に示すように、第1レジスト38が剥離されて除去される。
次に、図9に示すように、第2レジスト40がシード層31上に設けられる。第2レジスト40は、図9(B)に示す図2(B)に示した部分に相当する部分では、インダクタ配線導体9の端部に電気的に接続される引き出し導体14のパターンに対応するパターンの開口41を有している。第2レジスト40は、たとえば、ドライフィルムレジストによって形成される。より具体的には、第1レジスト38の場合と同様、保護フィルムを剥離しながら、ドライフィルムレジストをシード層31にラミネートし、露光、現像、キュアの各工程を経て、パターニングされて、開口41を有する第2レジスト40が形成される。図9(A)に示す図2(A)に示した部分に相当する部分では、引き出し導体14が形成されないため、開口41も形成されない。
次に、図10に示すように、たとえばCuのような導電性金属の電解めっきが実施される。このとき、図10(B)に示す図2(B)に示した部分に相当する部分では、第2レジスト40の開口41を介してインダクタ配線導体9の端部上に引き出し導体14が電解めっきにより形成される。引き出し導体14は、インダクタ配線導体9と同じ材料からなることが好ましい。図10(A)に示す図2(A)に示した部分に相当する部分では、図9(A)に示した状態が維持される。
次に、図11に示すように、第2レジスト40が剥離されて除去される。
次に、図12に示すように、インダクタ配線導体9を内部に位置させるように、支持基板33の第1主面34側に第1磁性層42が設けられる。このとき、図12(B)に示す図2(B)に示した部分に相当する部分では、第1磁性層42が、インダクタ配線導体9とともに、引き出し導体14をも内蔵するようにされる。図12(A)に示す図2(A)に示した部分に相当する部分では、第1磁性層42が、インダクタ配線導体9のみを内蔵している。第1磁性層42は、本体2の一部となるもので、たとえば、金属磁性粉を含む有機材料からなるシートをプレスすることによって、図12に示す状態を得、次いでキュアすることによって形成される。
次に、図13に示すように、第1磁性層42をその外方に向く面から削る工程が実施される。この工程は、図13(B)に示す図2(B)に示した部分に相当する部分において、少なくとも引き出し導体14の端面が露出するまで、好ましくは、引き出し導体14の端面が平滑となるように研削されるまで実施される。図13(A)に示す図2(A)に示した部分に相当する部分では、第1磁性層42は、インダクタ配線導体9を内蔵した状態を維持したまま、その厚みが減じられている。
次に、図14に示すように、第1磁性層42の表面にソルダーレジスト43が、印刷、露光、現像およびキュアの各工程を経て設けられる。図14(B)に示す図2(B)に示した部分に相当する部分では、引き出し導体14の端面を露出させる開口44が、ソルダーレジスト43に設けられる。図14(A)に示す図2(A)に示した部分に相当する部分では、ソルダーレジスト43には、開口が設けられていない。
次に、図15に示すように、支持基板33の第2主面35側に台座25を露出させるため、支持基板33が除去され、さらに支持基板33の第2主面35(図14参照)側からシード層31における台座25を覆う部分以外の部分が除去される。このようにして、湿式エッチング工程を実施することなく、シード層31の不要部分を除去することができる。
次に、図16に示すように、台座25および第1磁性層42に接するように、第2磁性層45が設けられる。第2磁性層45は、たとえば、金属磁性粉を含む有機材料からなるシートをプレスすることによって、図16に示す状態を得、次いでキュアすることによって形成される。第2磁性層45および前述した第1磁性層42によって、本体2が構成される。
なお、前述した図14に示す、第1磁性層42の表面にソルダーレジスト43を設ける工程は、図15に示した、支持基板33を除去する工程の後、あるいは図16に示した、第2磁性層45を設ける工程の後に実施されてもよい。
次に、図17に示すように、図2(B)に示した部分に相当する部分において、引き出し導体14に電気的に接続される外部端子電極20の下地層46が、ソルダーレジスト43の開口44内に形成される。下地層46は、たとえばCu無電解めっき層により与えられ、さらに、下地層46上に、図2(B)に示すように、たとえば電解めっきによるNiめっき層およびAuめっき層からなる表面層47が形成される。
このようにして、コイル部品1が製造されるが、上述した工程が複数のコイル部品1を同時に製造するため、マザー状態で実施される場合には、その後、マザー状態のコイル部品1の集合体を、たとえばダイサーによって、カットする工程が実施される。
[第2の実施形態]
図18ないし図20を参照して、この発明の第2の実施形態を説明する。図18ないし図20において、図2ないし図17に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図18は図2に対応する図である。前述した第1の実施形態に係るコイル部品1では、シード層31は、台座25の天面28ならびに側面29および30の各々の全域に設けられていたが、第2の実施形態に係るコイル部品1aでは、シード層31は、台座25の天面28にのみ設けられている。
第2の実施形態に係るコイル部品1aを製造するため、まず、第1の実施形態に係る製造方法における図11に示した工程までは同様に実施される。
図11に示した工程に続いて、図19に示すように、レジスト51がシード層31上に設けられる。レジスト51は、たとえば、ドライフィルムレジストによって形成される。より具体的には、保護フィルムを剥離しながら、ドライフィルムレジストをシード層31にラミネートし、露光、現像、キュアの各工程を経て、パターニングされる。これによって、図19(A)に示す図2(A)に示した部分に相当する部分では、インダクタ配線導体9を覆うとともに、シード層31における台座25の天面28上に位置する部分を覆い、図19(B)に示す図2(B)に示した部分に相当する部分では、インダクタ配線導体9および引き出し導体14を覆うとともに、シード層31における台座25の天面28上に位置する部分を覆う状態のレジスト51が形成される。
次に、図19に示す状態で、シード層31に対する湿式エッチング工程が実施される。これによって、レジスト51から露出した部分において、シード層31が除去される。このようにして、シード層31の不要部分が除去された後、レジスト51が除去された状態が図20に示されている。
以後、前述した図12に示した第1磁性層42を設ける工程、図13に示した第1磁性層42を削り、引き出し導体14の端面を露出させる工程、図14に示した第1磁性層42上にソルダーレジスト43を設ける工程、図15に示した支持基板33を除去する工程、図16に示した台座25および第1磁性層42に接するように、第2磁性層45を設ける工程、ならびに、図17に示した外部端子電極20の下地層46を形成する工程の各々と実質的に同様の工程が実施され、さらに、外部端子電極20の表面層47が形成されることによって、図18に示したコイル部品1aが得られる。
第2の実施形態によれば、シード層31の不要部分を除去するため、たとえば図11に示す状態のまま、何の策も講じない状態で、湿式エッチングが適用される場合に比べて、湿式エッチング時にインダクタ配線導体9が保護されているため、インダクタ配線導体9が細ることはない。また、図11に示す状態のまま、湿式エッチングが適用されて、シード層31の不要部分が除去される場合に比べて、シード層31が台座25に接する面積が増し、シード層31の台座25に対する密着力を向上させることができる。
[第3ないし第5の実施形態]
第3ないし第5の実施形態を、図21ないし図23に示された台座25に関連して説明する。説明を省略するが、他の台座26および27についても同様である。
第1の実施形態では、湿式エッチングを全く適用しなかったが、第3ないし第5の実施形態では、図11に示した状態で短時間の湿式エッチングが実施される。そのため、シード層31は、インダクタ配線導体9から露出する部分において、不完全なエッチングが施される。
より具体的には、図21に示した第3の実施形態では、シード層31は、台座25の天面28の一部ならびに側面29および30の各一部において不完全にエッチングされている。
図22に示した第4の実施形態では、シード層31は、台座25の天面28の一部において不完全にエッチングされている。
図23に示した第5の実施形態では、シード層31は、台座25の側面29および30の各一部において不完全にエッチングされている。
上述した第3ないし第5の実施形態において適用された不完全なエッチングは、結果として、シード層31における、台座25の天面28と側面29および30との少なくとも一方の一部上に途切れた部分を形成する。
これら第3ないし第5の実施形態によれば、第2の実施形態に比べて、シード層31と台座25とが接する面積が増し、あるいは、シード層31と台座25とが接する部分の分布領域が広くなり、そのため、シード層31の台座25に対する密着力を向上させることができる。また、第3ないし第5の実施形態によれば、図21ないし図23では図示されないが、台座25と第1磁性層42との境界に粗い面が形成されるので、第1磁性層42と台座25との密着力を向上させる効果も期待できる。
[第6の実施形態]
図24を参照して、台座25に関連して、第6の実施形態を説明する。説明を省略するが、他の台座26および27についても同様である。
第6の実施形態は、シード層31と台座25との間に、シード層31と台座25との密着性を向上させるための密着層53をさらに備えることを特徴としている。密着層53の材料は、インダクタ配線導体9の形成に影響を与えないものであれば、密着力向上の目的に適うものを適宜選択可能である。一例として、密着層53は、シード層31の材料としてTiが用いられない場合、Ti層によって構成されることが好ましい。
この第6の実施形態は、前述した第1ないし第5の実施形態の何れと組み合わせても適用することができる。
以上、この発明を図示したいくつかの実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の変形が可能である。
たとえば、コイル部品におけるインダクタ配線導体の形態、数等は、設計に応じて任意に変更することができる。インダクタ配線導体は、たとえばスパイラル状に延びるものであってもよい。
また、この発明に係るコイル部品の構造に関しては、インダクタ配線導体の形成方法は問われず、前述した電解めっき法以外に、無電解めっき法、スパッタリング法、蒸着法、印刷法などが適用されてもよい。
また、この明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。
1,1a コイル部品
2 本体
9~11 インダクタ配線導体
13~18 引き出し導体
19~24 外部端子電極
25~27 台座
28 天面
29,30 側面
31 シード層
33 支持基板
34 第1主面
35 第2主面
38 第1レジスト
39,41,44 開口
40 第2レジスト
42 第1磁性層
45 第2磁性層
53 密着層

Claims (11)

  1. 磁性体からなる本体と、
    前記本体内に配置された、線状のインダクタ配線導体と、
    前記本体内において前記インダクタ配線導体に沿って延びる天面と、前記天面の両外縁から前記天面に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面と、を有する、電気絶縁性の台座と、
    少なくとも前記台座の前記天面と前記インダクタ配線導体とに挟まれた領域の全域に設けられる、導電性のシード層と、
    を備え、
    前記インダクタ配線導体の、前記シード層に接する面の幅方向寸法を第1の幅方向寸法とし、前記シード層の幅方向寸法を第2の幅方向寸法としたとき、前記第2の幅方向寸法は前記第1の幅方向寸法より広い、
    コイル部品。
  2. 前記本体の外表面に露出するように設けられる外部端子電極と、
    前記インダクタ配線導体の端部に重なるように位置し、前記インダクタ配線導体の前記端部を前記外部端子電極に電気的に接続するための引き出し導体と、
    をさらに備える、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記シード層は、前記台座の前記天面および前記側面に設けられる、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記シード層は、前記台座の前記天面および前記側面の各々の全域に設けられる、請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記シード層は、前記台座の前記天面および前記側面の少なくとも一方の一部上において途切れた部分を有する、請求項3に記載のコイル部品。
  6. 前記シード層は、前記台座の前記天面に設けられるが、前記台座の前記側面には設けられない、請求項1または2に記載のコイル部品。
  7. 前記シード層と前記台座との密着性を向上させるための密着層をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載のコイル部品。
  8. 前記インダクタ配線導体と前記シード層とは互いに主成分が同じ材料からなる、請求項1ないし7のいずれかに記載のコイル部品。
  9. 前記台座は樹脂からなる、請求項1ないし8のいずれかに記載のコイル部品。
  10. 互いに対向する第1主面および第2主面を有する支持基板を用意する工程と、
    形成すべき線状のインダクタ配線導体に沿って延びる天面と、前記天面の両外縁から前記天面に交差する方向にそれぞれ延びる1対の側面と、を有する、電気絶縁性の台座を前記支持基板の前記第1主面上に設ける工程と、
    前記台座を覆いかつ前記台座から露出した前記支持基板の前記第1主面を覆うように、導電性のシード層を形成する工程と、
    前記台座の前記天面における幅方向の中央部上の前記シード層を露出させる開口を有する第1レジストを前記シード層上に設ける工程と、
    前記第1レジストの前記開口を介して前記シード層上にインダクタ配線導体を電解めっきにより形成する工程と、
    前記第1レジストを除去する工程と、
    前記インダクタ配線導体を内部に位置させるように、前記支持基板の前記第1主面側に第1磁性層を設ける工程と、
    前記支持基板を除去し、かつ前記支持基板の前記第2主面側から前記シード層における前記台座を覆う部分以外の部分を除去する工程と、
    前記台座および前記第1磁性層に接するように、第2磁性層を設ける工程と、
    を備える、コイル部品の製造方法。
  11. 前記第1レジストを除去する工程の後、
    前記インダクタ配線導体の端部に電気的に接続される引き出し導体のパターンに対応するパターンの開口を有する第2レジストを前記シード層上に設ける工程と、
    前記第2レジストの前記開口を介して前記インダクタ配線導体の前記端部上に引き出し導体を電解めっきにより形成する工程と、
    前記第2レジストを除去する工程と、
    をさらに備え、
    前記第1磁性層を形成する工程は、前記第1磁性層が、前記インダクタ配線導体とともに、前記引き出し導体をも内蔵するように実施され、
    前記第1磁性層を形成する工程の後、前記第1磁性層を削り、前記引き出し導体の端面を露出させる工程と、
    前記引き出し導体に電気的に接続される外部端子電極を形成する工程と、
    さらに備える、
    請求項10に記載のコイル部品の製造方法。
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