JP2022151314A - 制御装置、警告制御方法およびプログラム - Google Patents

制御装置、警告制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022151314A
JP2022151314A JP2021054330A JP2021054330A JP2022151314A JP 2022151314 A JP2022151314 A JP 2022151314A JP 2021054330 A JP2021054330 A JP 2021054330A JP 2021054330 A JP2021054330 A JP 2021054330A JP 2022151314 A JP2022151314 A JP 2022151314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
warning
lane
unit
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021054330A
Other languages
English (en)
Inventor
徹郎 中村
Tetsuo Nakamura
貴之 鈴木
Takayuki Suzuki
明俊 山下
Akitoshi Yamashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021054330A priority Critical patent/JP2022151314A/ja
Priority to PCT/JP2021/047714 priority patent/WO2022201698A1/ja
Priority to DE112021007391.5T priority patent/DE112021007391T5/de
Priority to CN202180095300.0A priority patent/CN116940973A/zh
Publication of JP2022151314A publication Critical patent/JP2022151314A/ja
Priority to US18/242,986 priority patent/US20240013660A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems
    • G08G1/167Driving aids for lane monitoring, lane changing, e.g. blind spot detection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/60Analysis of geometric attributes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/70Determining position or orientation of objects or cameras
    • G06T7/73Determining position or orientation of objects or cameras using feature-based methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/56Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
    • G06V20/58Recognition of moving objects or obstacles, e.g. vehicles or pedestrians; Recognition of traffic objects, e.g. traffic signs, traffic lights or roads
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/56Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
    • G06V20/588Recognition of the road, e.g. of lane markings; Recognition of the vehicle driving pattern in relation to the road
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/01Detecting movement of traffic to be counted or controlled
    • G08G1/04Detecting movement of traffic to be counted or controlled using optical or ultrasonic detectors
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30248Vehicle exterior or interior
    • G06T2207/30252Vehicle exterior; Vicinity of vehicle
    • G06T2207/30256Lane; Road marking

Abstract

Figure 2022151314000001
【課題】危険が予測される場合に警告を発することができる制御装置、警告制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】本開示に係る制御装置は、自車両に接近する他車両について警告を発するための制御装置であって、第1検知部と、第2検知部と、出力制御部と、を備える。第1検知部は、自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する。第2検知部は、撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する。出力制御部は、第1検知部により検知された車線境界線の位置と、第2検知部により検知された他車両の位置との関係に基づいて、自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う。
【選択図】図6

Description

本開示は、制御装置、警告制御方法およびプログラムに関する。
他車両の接近を警告する機能は、事故予防に有用である。例えば、サイドミラーの一部を点滅させる接近警告機能が実用化されている。このような警告を発する技術として、例えば、車両の後側方を走行する対象物を検出する第1検出領域と、第1検出領域よりも車幅方向の幅が狭い第2検出領域とを有するレーダと、走行状態を検出する検出器と、走行状態の進行方向が直進である場合に、進行方向以外の走行状態に応じて、第1検出領域と第2検出領域とを切り替えて、レーダを制御する制御器と、を有する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
国際公開第2017/082370号
しかし、従来の技術では、接近する車両を検知した場合、危険が特に予測されない場合にも常に警告を発するため、検知範囲に入った車両に対する警告が常態化することにより運転者の危険意識が低下してしまう。また、これを抑制するためにレーダによる検知領域を狭めることが考えられる。それにより、警告を発する回数は低減される一方で、検知領域を狭めることになる。また、検知手段がレーダであるため、複雑な検知ロジックの確立が困難である。以上により、危険予測の精度が下がる課題がある。
本開示は、危険が予測される場合に警告を発することができる制御装置、警告制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示に係る制御装置は、第1検知部と、第2検知部と、出力制御部と、を備える。第1検知部は、自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する。第2検知部は、撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する。出力制御部は、第1検知部により検知された車線境界線の位置と、第2検知部により検知された他車両の位置との関係に基づいて、自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う。
また、本開示に係る警告制御方法は、第1検知ステップと、第2検知ステップと、出力制御ステップと、を有する。第1検知ステップは、自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する。第2検知ステップは、撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する。出力制御ステップは、検知した車線境界線の位置と、検知した他車両の位置との関係に基づいて、自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う。
また、本開示に係るプログラムは、コンピュータに、第1検知ステップと、第2検知ステップと、出力制御ステップと、を実行させる。第1検知ステップは、自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する。第2検知ステップは、撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する。出力制御ステップは、検知した車線境界線の位置と、検知した他車両の位置との関係に基づいて、自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う。
本開示に係る制御装置、警告制御方法およびプログラムによれば、危険が予測される場合に警告を発することができる。
図1は、実施形態に係る車両の全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る車両における警告動作の概要を説明する図である。 図3は、車両検知範囲が狭い場合に生じうる課題を説明する図である。 図4は、車両検知範囲が狭い場合に生じうる課題を説明する図である。 図5は、実施形態に係る車両制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る車両制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る車両制御装置において警告を発するパターンの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る車両制御装置において警告を発しないパターンの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る車両において他車両が離れていく場合には警告を不要とすることを説明する図である。 図10は、実施形態に係る車両において他車両の絶対速度に応じて警告を発するタイミングを変更する動作を説明する図である。 図11は、実施形態に係る車両制御装置の車両接近警告処理の流れの一例を示す図である。 図12は、実施形態に係る車両制御装置の車両接近検知処理の流れの一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る制御装置、警告制御方法およびプログラムの実施形態について説明する。
(車両の全体構成)
図1は、実施形態に係る車両の全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る車両1の全体構成について説明する。
図1に示すように、車両1は、車体2と、車輪3Fと、車輪3Rと、を備えている。車輪3Fは、車体2の前方側に設置され、路面に接触する一対の前輪である。車輪3Rは、車体2の後方側に設置され、路面に接触する一対の後輪である。車両1は、所定方向に沿って配置された1対の車輪3Fと、1対の車輪3Rとを用いて走行することが可能である。この場合、車輪3Fおよび車輪3Rが配置される所定方向が車両1の移動方向となり、ギアの切り替え等により前進または後退することができる。なお、車輪3Fおよび車輪3Rのうち任意の車輪を示す場合、または総称する場合、単に「車輪3」と称するものとする。
また、車両1は、図1に示すように、座席4と、車両駆動部5と、撮像部6aと、撮像部6bと、ドアミラー7Lと、ドアミラー7Rと、後部座席8と、ルームミラー9と、エンジンスイッチ10と、ハンドル11と、シフトレバー12と、パーキングブレーキ13と、ドアロック装置14と、表示装置15と、車両制御装置20と、を備えている。
座席4は、車両1の車室内に設けられ、車両1の運転者が着座するための運転席である。運転者は、座席4に着座した状態で、ハンドル11を操作したり、図示しないアクセルペダルおよびブレーキペダルを操作したりすることによって、車両1を操縦することが可能である。
車両駆動部5は、車両1に搭載された駆動デバイスである。車両駆動部5は、例えば、エンジン、モータ、車輪3の駆動部等である。
撮像部6aは、車両1の前方部分に設けられた、車両1の前方を撮像するカメラである。撮像部6bは、車両1の後方部分に設けられた、車両1の後方を撮像するカメラである。撮像部6aおよび撮像部6bは、後述するように、他車両の位置、距離および速度等を検知することができるような単眼カメラまたはステレオカメラであるものとする。なお、撮像部6aおよび撮像部6bのうち任意の撮像部を示す場合、または総称する場合、単に「撮像部6」と称するものとする。なお、撮像部6aおよび撮像部6bは、ドアミラー7Lおよびドアミラー7Rに設けられてもよい。これにより、例えばフロントカメラおよびリアカメラの検知対象外である横方向からの接近車両に対する警告の出力が可能になる。
ドアミラー7Lは、車体2の左側ドアの前方に取り付けられた、左後方を視認するための室外後写鏡である。ドラミラー7Rは、車体2の右側ドアの前方に取り付けられた、右後方を視認するための室外後写鏡である。ドアミラー7Lおよびドアミラー7Rは、他車両の接近を警告するための表示灯が内蔵されている。なお、ドアミラー7Lおよびドアミラー7Rのうち任意のドアミラーを示す場合、または総称する場合、単に「ドアミラー7」と称するものとする。また、ドアミラーは、サイドミラー等とも呼称される場合があるまた、ドアミラー7の代わりに、車体2のボンネットの前方端に取り付けられるフェンダーミラーが設置されてもよい。
後部座席8は、車両1の車室内後方側に設けられ、車両1の運転者以外の同乗者が着座するための座席である。
ルームミラー9は、フロントガラスの上方側の天井に設置された、後方および後側方を視認するための室内後写鏡である。また、ルームミラー9は、電子インナーミラーであり、例えばリヤガラスの上部に設置されたカメラで撮像された後方の撮像画像を表示する。また、ルームミラー9は、他車両の接近を警告する表示を行う機能を有する。なお、ルームミラーは、バックミラー等とも呼称される。
エンジンスイッチ10は、運転者が車両1のエンジン始動時に操作するスイッチである。エンジンスイッチ10は、イグニッションスイッチとも称される。運転者によるエンジンスイッチ10の操作により、車両1がエンジン始動またはエンジン停止した状態となる。また、エンジンスイッチ10の操作により、車両1に搭載された電子機器への電力供給等が制御される。
ハンドル11は、座席4の前方のダッシュボードに設置された車両1を操舵するためのステアリングホイールである。
シフトレバー12は、運転者がシフトポジションを変更する時に操作するレバーである。シフトレバー12の可動範囲には、例えば、パーキングポジション、リバースポジション、ニュートラルポジション、およびドライブポジションが設けられている。シフトレバー12がパーキングポジションに位置する状態では、車両1のエンジンの動力が車輪3に伝達されない、いわゆる駐車状態となる。シフトレバー12がリバースポジションに位置する状態では、車両1は後退可能な状態となる。シフトレバー12がドライブポジションに位置する状態では、車両1は前進可能な状態となる。
パーキングブレーキ13は、車両1のブレーキ機構の1つである。パーキングブレーキ13は、運転者が手動で車両1の移動を停止させるための手動式の制動機構である。パーキングブレーキ13がかけられた状態では、車両1の移動が停止された状態となり、駐車状態となる。また、パーキングブレーキ13が解除された状態では、車両1は移動可能な状態となる。なお、パーキングブレーキは、サイドブレーキとも呼称される。
ドアロック装置14は、車両1に設けられたドアをロック状態またはロック解除状態に切り替える装置である。例えば、車両1外部から車両1用の鍵等により車両1のドアがロック状態またはロック解除状態に切り替えられる。
表示装置15は、座席4の前方のダッシュボード等に設置されたLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、またはOELD(Organic Electro-Luminescent Display:有機ELディスプレイ)等の表示装置である。表示装置15は、画像表示機能のほか、音声出力機能および入力機能等を有する。また、表示装置15は、他車両の接近を警告する表示を行う機能を有する。
なお、表示装置15の音声出力機能は、後述する図5に示すスピーカ19により実現されてもよい。また、表示装置15は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力機能を備えた、タッチパネルとして構成されてもよい。また、表示装置15は、位置情報取得機能、および地図情報を用いた経路探索機能を有するナビゲーション装置を含んでもよい。
車両制御装置20は、車両1の各種動作の制御を司るECU(Electronic Control Unit)、またはOBU(On Board Unit)である。本実施形態に係る車両制御装置20は、他車両の車両1への接近を検知して警告するための車両接近警告処理を制御する。ここで、車両1は、自車両の一例である。なお、本実施形態では、他車両が後方から車両1へ接近する場合を例にして説明する。すなわち、車両1の後方を撮像する撮像部6bの撮像画像を用いた車両接近警告処理について説明する。ただし、この車両接近警告処理は、他車両が前方から車両1へ接近する場合、すなわち主に車両1が前方の他車両に接近する場合についても適用することが可能である。この場合、車両接近警告処理は、車両1の前方を撮像する撮像部6aの撮像画像を用いて実行される。車両接近警告処理を車両1が前方の他車両に接近する場合について適用した場合には、例えば、車両1の前方が濃霧等の天候状況により見えにくい場合に、適切に前方車両への接近についての警告を発することができるので、運転の安全性を高めることができる。
(車両の警告動作の概要)
図2は、実施形態に係る車両における警告動作の概要を説明する図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る車両1における警告動作の概要を説明する。
図2(a)に示す例では、自車両である車両1は、車線境界線Lの右側の車線LN1を走行している。言い換えると、車線LN1は自車線である。一方、車両1ではない他車両である他車両30は、車線境界線Lの左側の車線LN2を走行している。この場合、車線LN2は、車両1が走行する自車線である車線LN1に対して、他車線ということになる。他車両30が車両1に接近し、車両1の車両検知範囲に入っているとしても、他車線である車線LN2を走行している限り、他車両30が車両1に衝突または接触する危険性は小さい。したがって、この場合においては、車両1は、運転者に対して他車両の接近警告を発しない。ここで、車両検知範囲とは、車両1の後方を撮像する撮像部6bの画角範囲である。
図2(b)に示す例では、車両1は、車線境界線Lの右側の車線LN1を走行している。言い換えると、車線LN1は自車線である。一方、他車両である他車両30は、同様に、車線LN1を走行している。この場合、他車両30が車両1に接近し、車両1の車両検知範囲に入ってきた場合、他車両30が車両1に衝突または接触する危険性が生じる。したがって、この場合において、車両1は、運転者に対して他車両30の接近警告を発する。
このように、本実施形態に係る車両1では、撮像部6bにより撮像された撮像画像に基づいて、車線境界線Lを検知し、他車両30がどの位置にいるかを判定し、警告する必要があるか否かを判定し、警告する必要がある場合のみ警告を発する車両接近警告処理が実行される。この車両接近警告処理の詳細については、後述する。なお、車線境界線Lは、複車線道路における走行車線または追い越し車線等を区分する境界線だけでなく、対向車線との境界であるセンターライン、および路側帯との境界線等を含むものとする。したがって、図2では複車線道路を例にして説明しているが、これに限定されるものではなく、片側一車線の道路であっても、本実施形態に係る車両制御装置20の車両接近警告処理を適用することが可能である。
(車両検知範囲が狭い場合に生じうる課題)
図3および図4は、車両検知範囲が狭い場合に生じうる課題を説明する図である。図3および図4を参照しながら、従来技術において検知範囲が狭いことによる問題点について説明する。なお、ここでは、検知範囲の一例として、撮像装置の画角範囲に着目して説明する。撮像装置の画角範囲とは、撮像装置によって撮像される範囲でもある。撮像装置とは、例えばカメラである。
図3は、車両の後方に設置された撮像装置によって撮像された画像の鏡像が運転者に向かって表示される様子を示している。図3に示すように、撮像装置は例えば65°の画角を有する。この場合、撮像装置によって撮像される範囲は、領域CAR、領域CARの左側に位置する領域RARおよび領域CARの右側に位置する領域LARとなる。
上述したように、検知範囲に入った車両に対する警告が常態化することを抑制するために、検知範囲を狭める方法が考えられる。その一例として、図3に示すように、撮像装置の画角を狭める方法が挙げられる。図3に示す例では、撮像装置の画角が20°に狭められている。この場合、撮像装置によって撮像される範囲は、図3に示す領域CARのみとなる。したがって、検知領域外となる領域RARおよび領域LARに含まれる車両等の物体に対しては、自車両が危険予測をすることができない。
図4は、車両の後方に設置された撮像装置によって撮像された画像の鏡像が運転者に向かって表示される様子を示している。図4では、領域CARに含まれていた物体(図4(a)参照)が、自車両が前進することによって、領域CARには含まれず領域RARに含まれるようになった状態(図4(b)参照)を示している。この場合、画角が20°である撮像装置では、領域RARを撮影することができないため、領域RARに含まれる物体を検知することができない。したがって、領域CARに含まれていた物体が、自車両の接近によって領域RARに含まれることになった場合、自車両が当該物体に接近したにもかかわらず、自車両が当該物体の危険予測をすることができない。
このような画角を狭めることによる問題点を解消するために、本実施形態に係る車両1では、撮像装置(例えば撮像部6b)の画角を狭めることはせずに、警告する必要があるか否かを判定することによって、必要がある場合のみ警告を発する動作を実行する。
(車両制御装置のハードウェア構成)
図5は、実施形態に係る車両制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図5を参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置20のハードウェア構成について説明する。
図5に示すように、車両制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、撮像I/F104と、表示I/F105と、GPS(Global Positioning System) I/F106と、車速I/F107と、通信I/F108と、音声I/F109と、を備えている。CPU101、RAM102、ROM103、撮像I/F104、表示I/F105、GPS I/F106、車速I/F107、通信I/F108、および音声I/F109は、バス110を介してデータ通信が可能となるように互いに接続されている。
CPU101は、車両制御装置20全体の制御を司る演算装置である。RAM102は、CPU101による処理のワークエリアとなる揮発性の記憶装置である。ROM103は、車両制御装置20の制御プログラムおよび各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。
撮像I/F104は、撮像部6aおよび撮像部6bにより撮像された撮像画像を受信するためのインターフェースである。撮像I/F104は、撮像部6aおよび撮像部6bで撮像された撮像画像をフレーム画像として連続的に受信することにより動画像として取得する。
表示I/F105は、車両接近警告処理による警告表示等の各種表示を表示させるためのインターフェースである。例えば、表示I/F105には、図5に示すように、ドアミラー7、ルームミラー9および表示装置15が接続されている。
GPS I/F106は、車両1に設置されたGPSセンサ16により受信された位置情報を受信するためのインターフェースである。GPSセンサ16により受信された位置情報とは、例えばGPS信号である。車速I/F107は、車両1の車速を検知する車速センサ17から速度情報を受信するためのインターフェースである。車速センサ17は、例えば車輪3の付近に設置され、車輪3の回転速度または回転数を示す車速パルスを生成する車速検知部である。車速I/F107は、車速センサ17で生成された車速パルスを取得し、車速パルスに基づいて車両1の走行速度を求める。
通信I/F108は、車両1に設置された通信装置18とデータを送受信するためのインターフェースである。通信装置18は、サーバ等の外部装置と無線通信によりデータ通信を行う。これによって、通信I/F108は、通信装置18を介して、外部装置とデータ通信を行うことができる。
音声I/F109は、車両1に設置されたスピーカ19に対して音声データを出力するためのインターフェースである。
なお、図5に示した車両制御装置20のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含んでもよい。
(車両制御装置の機能ブロックの構成および動作)
図6は、実施形態に係る車両制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る車両制御装置において警告を発するパターンの一例を示す図である。図8は、実施形態に係る車両制御装置において警告を発しないパターンの一例を示す図である。図9は、実施形態に係る車両において他車両が離れていく場合には警告を不要とすることを説明する図である。図10は、実施形態に係る車両において他車両の絶対速度に応じて警告を発するタイミングを変更する動作を説明する図である。図6~図10を参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置20の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図6に示すように、車両制御装置20は、車両検知部201と、検知車両情報取得部202と、接近警告判定部203と、出力制御部204と、を有する。
車両検知部201は、自車両である車両1の周辺を撮像する撮像部6から取得した撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する機能部である。車両検知部201は、第1検知部および第2検知部に相当する。例えば、車両検知部201は、予め用意された車両のテンプレート画像を用いたテンプレートマッチングによる画像処理によって、他車両の位置を検知する。ここで、他車両とは、乗用車およびトラック等の四輪車だけでなく、スクーターおよびオートバイ等の二輪車等も含むものとする。また、車両検知部201は、撮像部6から取得した撮像画像に基づいて、自車両である車両1が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する。車両検知部201は、例えば、図5に示すCPU101によって制御プログラムが実行されることによって実現される。
検知車両情報取得部202は、車両検知部201により検知された他車両および車線境界線の位置、ならびに車速センサ17から取得した車両1の速度情報に基づいて、検知車両の相対速度情報、絶対速度情報、自車両である車両1から検知車両までの距離情報、検知車両の位置情報、および検知した車線境界線の位置情報を取得する機能部である。以下、車両検知部201により検知された他車両を検知車両と称する。また、以下、車線境界線の位置情報を車線位置情報と称する。検知車両情報取得部202は、第1取得部および第2取得部に相当する。このうち、検知車両についての情報である相対速度情報、絶対速度情報、距離情報および位置情報を、検知車両情報と称する。
撮像画像における検知車両の位置の変化から、自車両である車両1に対する検知車両の相対速度が求まる。例えば、撮像部6がステレオカメラである場合、当該ステレオカメラから得られる視差情報により、視差が示す距離の時間変化によって、検知車両の相対速度が求まる。また、車速センサ17から得られる速度情報は、そのまま車両1の絶対速度情報となる。また、例えば、撮像部6がステレオカメラである場合、当該ステレオカメラから得られる視差情報により、検知車両に対応する視差が示す距離が、検知車両までの距離となる。
検知車両情報取得部202は、例えば、図5に示すCPU101によって制御プログラムが実行されることによって実現される。
接近警告判定部203は、検知車両情報取得部202により取得された検知車両情報および車線位置情報を用いて、車両1の運転者に対して、接近する他車両について警告を発するか否かを判定する機能部である。接近警告判定部203は、図6に示すように、接近判定部203aと、走行状態判定部203bと、距離判定部203cと、を含む。接近警告判定部203は、例えば、図5に示すCPU101によって制御プログラムが実行されることによって実現される。
接近判定部203aは、検知車両が自車両である車両1に対して接近してくるか否かを判定する機能部である。接近判定部203aは、第2判定部に相当する。具体的には、接近判定部203aは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の相対速度情報により、検知車両が車両1に対して接近してくるか否かを判定することができる。例えば、図9(a)に示すように、車両1と同じ車線LN1を走行している他車両30が車両1の車両検知範囲に入っているとしても、他車両30の相対速度が負である場合、すなわち図9(b)に示すように車両1から離れていく場合には、他車両30が車両1に衝突または接触する可能性は小さいので、運転者に対して警告を発する必要がないことになる。
走行状態判定部203bは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両情報および車線位置情報を用いて、車両1および検知車両の走行状態を判定する機能部である。すなわち、走行状態判定部203bにより判定された車両1および検知車両の走行状態によって、運転者に対して検知車両の接近の警告が必要か否かについて判定されることになる。走行状態判定部203bは、第1判定部に相当する。
例えば、図7に、他車両30の接近の警告が必要な場合の走行状態のパターンを示している。図7(a)は、車両1に接近する他車両30が、車両1と同じ車線LN1を直進している走行状態のパターンを示す。図7(b)は、車両1に接近する他車両30が、他車線である車線LN2から、車線境界線Lを跨いで、車両1が走行する車線LN1へ移動してくる走行状態のパターンを示す。言い換えると、図7(b)において、他車両30は車線LN2から車線LN1へ車線変更をしている。図7(c)は、自車両である車両1が、車線LN1から、車線境界線Lを跨いで、車両1に接近する他車両30が走行する車線LN2へ移動する走行状態のパターンを示す。言い換えると、図7(c)において、車両1は車線LN1から車線LN2へ車線変更をしている。図7(d)は、自車両である車両1および他車両30が同じ車線LN1を走行している状態から、車線境界線Lを跨いで、共に車線LN2へ移動する走行状態のパターンを示す。言い換えると、図7(d)において、車両1および他車両30はいずれも車線LN1から車線LN2へ車線変更をしている。図7(a)~図7(d)のいずれのパターンにおいても、車両1および他車両30が同じ車線を走行する、または移動の結果、同じ車線を走行する走行状態である。よって、他車両30が車両1に衝突または接触する危険性があるため、運転者に対して警告を発する必要がある。
一方、図8に、他車両30の接近の警告が必要ない場合の走行状態のパターンを示している。図8(a)は、車両1に接近する他車両30が、車両1と同じ車線LN1から、車線境界線Lを跨いで、他車線である車線LN2へ移動する走行状態のパターンを示す。言い換えると、図8(a)において、他車両30は車線LN1から車線LN2へ車線変更をしている。図8(b)は、車両1に接近する他車両30が、車両1が走行する車線LN1とは異なる車線LN2を直進している走行状態のパターンを示す。図8(c)は、車両1および車両1に接近する他車両30が共に車線LN1を走行している状態から、車両1は車線LN2へ移動し、他車両30は車線LN3へ移動する走行状態のパターンを示す。言い換えると、図8(c)において、車両1は車線LN1から車線LN2へ車線変更をし、他車両40は車線LN1から車線LN3へ車線変更をしている。図8(d)は、車両1が車線LN1を走行し、かつ、車両1に接近する他車両30が車線LN1とは異なる車線LN3を走行している状態から、車両1が車線LN2へ移動する走行状態のパターンを示す。言い換えると、図8(d)において、車両1は車線LN1から車線LN2へ車線変更をしている。図8(a)~図8(d)のいずれのパターンにおいても、車両1および他車両30が異なる車線を走行する、または移動の結果、異なる車線を走行する走行状態である。よって、他車両30が車両1に衝突または接触する危険性が小さいため、運転者に対して警告を発する必要がない。
距離判定部203cは、走行状態判定部203bにより検知車両の接近の警告が必要であると判定された場合、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の距離情報に基づいて、当該検知車両と車両1との距離が所定の距離範囲内であるか否かを判定する機能部である。すなわち、距離判定部203cは、検知車両と車両1との距離が所定の距離範囲内でない場合、衝突または接触の危険性が低く、運転者に対して警告を発する必要はないと判断する。距離判定部203cは、第3判定部に相当する。以下、距離判定部203cが運転者に対して警告を発する必要があると判定する、検知車両と車両1との所定の距離範囲を、警告範囲と呼ぶことがある。
なお、距離判定部203cは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の絶対速度に応じて、警告範囲を変更してもよい。例えば、図10(a)に示すように、距離判定部203cは、検知車両の絶対速度が大きい場合、警告範囲を大きくしたうえで、上述の判定を行う。一方、図10(b)に示すように、距離判定部203cは、検知車両の絶対速度が小さい場合、警告範囲を小さくしたうえで、上述の判定を行う。これにより、検知車両の絶対速度が大きい場合には、車両制御装置20は、運転者に対して早めに警告を発することができる。したがって、運転者は余裕をもって適切な対処を行うことができる。また、距離判定部203cは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の相対速度に応じて、警告範囲を変更してもよい。例えば、距離判定部203は、検知車両の相対速度が大きい場合、早期警告が必要となるため、警告範囲を大きくし、検知車両の相対速度が小さい場合、早期警告が不要であるため、警告範囲を小さくしてもよい。
また、距離判定部203cは、撮像部6から得られた撮像画像から天候状況を判断し、または、通信装置18により得られた気象情報を用いて、警告範囲を変更してもよい。この場合、例えば、距離判定部203cは、雨天と判断した場合、警告範囲を大きくしてもよい。雨天の場合には、接近してくる他車両のブレーキの制動距離が大きくなるためである。これによって、車両制御装置20は、運転者に対して早めに警告を発することができる。したがって、運転者は余裕をもって適切な対処を行うことができる。
また、距離判定部203cは、車両検知部201により検知された他車両の種類に応じて、警告範囲を変更してもよい。他車両の種類としては、例えば、大型車両、小型車両、自動二輪車、自転車等が挙げられる。この場合、例えば、距離判定部203cは、他車両として大型車両が接近してくる場合、警告範囲を大きくしてもよい。大型車両は、ブレーキの制動距離が大きくなるためである。これによって、車両制御装置20は、運転者に対して早めに警告を発することができる。したがって、運転者は余裕をもって適切な対処を行うことができる。また、距離判定部203cによる他車両の種類の判定は、撮像画像に対する画像認識のほか、車車間通信により受信した車種情報によるものであってもよい。
また、距離判定部203cは、自車両である車両1の種類に応じて、警告範囲を変更してもよい。車両1の種類としては、例えば、大型車両、小型車両等が挙げられる。この場合、例えば、距離判定部203cは、車両1の車幅または車長が大きい場合には、警告範囲を大きくしてもよい。車両1の車幅または車長が大きい場合には、車両1の重量が大きくなりブレーキの制動距離が大きくなるためである。また、車幅または車長が大きい場合には、カメラ取付位置と自車両端との間の距離が大きくなるため、警告範囲を大きくしないと接近車両が自車両に近づきすぎてしまう懸念があるためである。これによって、車両制御装置20は、運転者に対して早めに警告を発することができる。したがって、運転者は余裕をもって適切な対処を行うことができる。
また、接近警告判定部203は、運転者の運転歴または運転技量に応じて、警告範囲を変更してもよい。この場合、例えば、距離判定部203cは、運転者の運転歴が長い、または運転技量が高い場合、警告範囲を小さくしてもよい。運転者の運転歴が長い、または運転技量が高い場合には、警告頻度を下げても危険性が少ないと考えられるためである。これによって、車両制御装置20は、運転者の運転歴または運転技量に応じた警告頻度を設定することができる。なお、この場合には、例えば、タッチパネルである表示装置15を介して、運転歴、運転技量、または警告範囲の選択設定ができるものとすればよい。
出力制御部204は、車両検知部201により検知された車線境界線の位置と、他車両の位置との関係に基づいて、自車両である車両1の運転者に対して警告を出力する制御を行う機能部である。具体的には、出力制御部204は、接近警告判定部203により、車両1の運転者に対して、接近する他車両について警告を発する必要があると判定された場合、警告を出力する。また、出力制御部204は、例えば、表示装置の一例であるドアミラー7、ルームミラー9および表示装置15に警告を示す表示をさせ、音声出力装置であるスピーカ19から警告を示す音声を出力させる。なお、出力制御部204は、ドアミラー7、ルームミラー9、表示装置15およびスピーカ19のすべてから警告を出力させる必要はなく、少なくともいずれかから警告を出力させてもよい。出力制御部204は、例えば、図5に示すCPU101によって制御プログラムが実行されることによって実現される。
なお、上述の車両検知部201、検知車両情報取得部202、接近警告判定部203および出力制御部204のうち一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、図6に示す車両制御装置20の機能部のそれぞれは、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示す車両制御装置20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図6に示す車両制御装置20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成してもよい。
(車両制御装置の車両接近警告処理)
図11は、実施形態に係る車両制御装置の車両接近警告処理の流れの一例を示す図である。図12は、実施形態に係る車両制御装置の車両接近検知処理の流れの一例を示す図である。図11および図12を参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置20の車両接近警告処理の流れについて説明する。
<ステップS1>
車両制御装置20は、車両接近検知処理を実行することにより、車両1に接近する他車両があり、かつ車両1の運転者に対して、接近する他車両について警告を発する必要があるか否かを判定する。車両接近検知処理については、後述の図12で説明する。そして、ステップS2へ移行する。
<ステップS2>
車両接近検知処理の結果、警告を発する必要がある場合(ステップS2:あり)、ステップS3へ移行し、必要がない場合(ステップS2:なし)、ステップS1へ戻る。なお、ステップS1へ戻るときに、出力制御部204が警告を出力している状態であれば、当該警告の出力を停止して、ステップS1へ戻る。
<ステップS3>
車両制御装置20の出力制御部204は、車両1の運転者に対して、接近する他車両について警告を出力する。具体的には、出力制御部204は、例えば、ドアミラー7、ルームミラー9および表示装置15に警告を示す表示をさせ、スピーカ19から警告を示す音声を出力させる。そして、ステップS1へ戻り、処理を繰り返す。
以下、図12を参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置20による車両接近検知処理の流れを説明する。なお、図12に示す車両接近検知処理は、図11に示すステップS1に相当する処理である。
<ステップS11>
まず、車両制御装置20の車両検知部201は、自車両である車両1の周辺を撮像する撮像部6から取得した撮像画像に基づいて、撮像範囲における他車両の有無を検知する。また、車両検知部201は、撮像部6から取得した撮像画像に基づいて、自車両である車両1が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する。その結果、他車両が検知された場合(ステップS11:Yes)、ステップS12へ移行し、検知されなかった場合(ステップS11:No)、ステップS19へ移行する。以下、車両検知部201により検知された他車両を、検知車両と称する。
<ステップS12>
車両制御装置20の検知車両情報取得部202は、検知車両および車線境界線の位置、ならびに車速センサ17から取得した車両1の速度情報に基づいて、検知車両についての検知車両情報、および車線位置情報を取得する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
車両制御装置20の接近判定部203aは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の相対速度情報に基づいて、検知車両が自車両である車両1に対して接近してくるか否かを判定する。検知車両が車両1へ接近してくる場合(ステップS13:Yes)、ステップS14へ移行する。一方、検知車両が車両1へ接近してこない場合(ステップS13:Yes)、運転者に対して警告を発する必要はないと判断され、ステップS19へ移行する。
<ステップS14>
車両制御装置20の走行状態判定部203bは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の位置情報、および車線位置情報から、自車両である車両1が自車線を直進して走行しているのか、車線境界線を跨いで移動中であるのかを判定する。言い換えると、走行状態判定部203bは、車両1が直進して走行しているか、あるいは車線変更中であるかを判定する。車両1が直進している場合(ステップS14:直進)、ステップS15へ移行し、車線変更中である場合(ステップS14:車線変更中)、ステップS16へ移行する。
<ステップS15>
走行状態判定部203bは、さらに、検知車両が、車両1が走行する自車線内を走行しているか、あるいは自車線へ移動中かを判定する。検知車両が、車両1が走行する自車線内を走行しているか、または、自車線へ移動してくる場合(ステップS15:Yes)、ステップS17へ移行する。一方、検知車両が、車両1が走行する自車線内を走行している車両でもなく、かつ、自車線へ移動してくる車両でもない場合(ステップS15:No)、運転者に対して警告を発する必要はないと判断され、ステップS19へ移行する。
<ステップS16>
車両1が車線変更中である場合、走行状態判定部203bは、さらに、検知車両が車両1の車線変更先の車線を走行中か、あるいは、検知車両が車両1の車線変更先の車線へ移動中であるかを判定する。検知車両が車両1の車線変更先の車線を走行する車両であるか、または、検知車両が車両1の車線変更先の車線に移動してくる車両である場合(ステップS16:Yes)、ステップS17へ移行する。一方、検知車両が車両1の車線変更先の車線を走行する車両ではなく、かつ、検知車両が車両1の車線変更先の車線に移動してくる車両でもない場合(ステップS16:No)、運転者に対して警告を発する必要はないと判断され、ステップS19へ移行する。
すなわち、ステップS14~S16の処理による走行状態判定は、走行状態判定部203bが、検知車両情報取得部202により取得された位置情報および車線位置情報に基づいて、他車両が自車両である車両1が走行する車線を走行しているか、または、他車両および自車両が同じ車線を走行する状態になろうとしているかを判定していることになる。また、走行状態判定部203bは、検知車両情報取得部202により取得された位置情報および車線位置情報に基づいて、自車両である車両1が走行している車線、または車線変更先の車線に、他車両があるか、または当該他車両が車線変更しようとしているかを判定しているということもできる。
<ステップS17>
車両制御装置20の距離判定部203cは、検知車両情報取得部202により取得された検知車両の距離情報に基づいて、当該検知車両と車両1との距離が所定の警告範囲内であるか否かを判定する。以下、距離判定部203cが運転者に対して警告を発する必要があると判定する、検知車両と車両1との所定の距離範囲を、警告範囲と称することがある。検知車両と車両1との距離が警告範囲内である場合(ステップS17:Yes)、ステップS18へ移行する。一方、検知車両と車両1との距離が警告範囲外である場合(ステップS17:No)、運転者に対して警告を発する必要はないと判断され、ステップS19へ移行する。
<ステップS18>
接近警告判定部203は、接近判定部203a、走行状態判定部203bおよび距離判定部203cによる判定の結果、運転者に対して警告を発する必要があると判断する。これにより、車両接近検知処理を終了し、図11のステップS2へ移行する。
<ステップS19>
接近警告判定部203は、運転者に対して警告を発する必要はないと判断する。これにより、車両接近検知処理を終了し、図11のステップS2へ移行する。
以上のように、本実施形形態に係る車両制御装置20においては、車両検知部201は、自車両である車両1の周辺を撮像する撮像部6により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界線を示す車線境界線の位置を検知し、当該撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知し、出力制御部204は、車両検知部201により検知された車線境界線の位置と、他車両の位置との関係に基づいて、自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行うものとしている。これによって、接近する車両を検知した場合、危険が特に予測されない場合にも常に警告を発してしまう事態を抑制し、危険が予測される場合に警告を発することができる。
なお、上述した実施形態に係る車両制御装置20で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれた状態で提供される。また、車両制御装置20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述のプログラムは、インターネット等のネットワークを介して車両制御装置20に提供されてもよい。また、上述した実施形態に係る車両制御装置20で実行するためのプログラムは、上述の機能部それぞれを含むモジュール構成となっている。車両制御装置20の実際のハードウェアとしては、例えば、CPU101がROM103からプログラムを読み出して実行することにより、上述した複数の機能部のそれぞれが主記憶装置であるRAM102上にロードされ、上述した複数の機能部のそれぞれがRAM102上に生成されるようになっている。
本開示の実施形態および変形例を説明したが、これらは一例として提示したものであり、発明の技術的範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態および変形例は、発明の範囲および要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明の均等の範囲に含まれる。
1 車両
2 車体
3、3F、3R 車輪
4 座席
5 車両駆動部
6、6a、6b 撮像部
7、7L、7R ドアミラー
8 後部座席
9 ルームミラー
10 エンジンスイッチ
11 ハンドル
12 シフトレバー
13 パーキングブレーキ
14 ドアロック装置
15 表示装置
16 GPSセンサ
17 車速センサ
18 通信装置
19 スピーカ
20 車両制御装置
30 他車両
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 撮像I/F
105 表示I/F
106 GPS I/F
107 車速I/F
108 通信I/F
109 音声I/F
110 バス
201 車両検知部
202 検知車両情報取得部
203 接近警告判定部
203a 接近判定部
203b 走行状態判定部
203c 距離判定部
204 出力制御部
CAR 領域
L 車線境界線
LAR 領域
LN1~LN3 車線
RAR 領域

Claims (10)

  1. 自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する第1検知部と、
    前記撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する第2検知部と、
    前記第1検知部により検知された前記車線境界線の位置と、前記第2検知部により検知された前記他車両の位置との関係に基づいて、前記自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う出力制御部と、
    を備えた制御装置。
  2. 前記第1検知部により検知された前記車線境界線の位置を示す車線位置情報を取得する第1取得部と、
    前記第2検知部により検知された前記他車両の位置を示す位置情報を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部により取得された前記車線位置情報および第2取得部により取得された前記位置情報に基づいて、前記他車両および前記自車両が同じ車線を走行しているか、または、該他車両および該自車両が同じ車線を走行する状態になろうとしているかの走行状態判定を行う第1判定部と、
    をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記第1判定部により、少なくとも、前記他車両および前記自車両が同じ車線を走行していると判定された場合、または、該他車両および該自車両が同じ車線を走行する状態になろうとしていると判定された場合、前記自車両の運転者に対して警告を出力する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第2取得部は、前記第2検知部により検知された前記他車両の位置に基づいて、該他車両の相対速度情報を取得し、
    前記相対速度情報に基づいて、前記他車両が前記自車両に接近してくるか否かを判定する第2判定部を、さらに備え、
    前記第1判定部は、前記第2判定部により前記他車両が前記自車両に接近してくると判定された場合、前記走行状態判定を行う請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第2取得部は、前記第2検知部により検知された前記他車両の位置に基づいて、該他車両の距離情報を取得し、
    前記第1判定部により、前記他車両および前記自車両が同じ車線を走行していると判定された場合、または、該他車両および該自車両が同じ車線を走行する状態になろうとしていると判定された場合、前記距離情報に基づいて、前記他車両と前記自車両との距離が所定の距離範囲内であるか否かを判定する第3判定部を、さらに備え、
    前記出力制御部は、前記第3判定部により、前記他車両と前記自車両との距離が前記距離範囲内であると判定された場合、前記自車両の運転者に対して警告を出力する請求項2または3に記載の制御装置。
  5. 前記第2取得部は、車速検知部から前記自車両の絶対速度情報を取得し、
    前記第3判定部は、前記絶対速度情報に応じて前記距離範囲を変更して、前記他車両と前記自車両との距離が、変更した前記距離範囲内であるか否かを判定する請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記第1判定部は、前記走行状態判定として、前記第1取得部により取得された前記車線位置情報および第2取得部により取得された前記位置情報に基づいて、前記自車両が走行している車線、または車線変更先の車線に、前記他車両があるか、または該他車両が車線変更しようとしているかを判定する請求項2~5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記出力制御部は、前記自車両の運転者に対する警告の出力として、表示装置に前記警告を示す表示をさせる請求項1~6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記出力制御部は、前記自車両の運転者に対する警告の出力として、音声出力装置から前記警告を示す音声を出力させる請求項1~6のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する第1検知ステップと、
    前記撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する第2検知ステップと、
    検知した前記車線境界線の位置と、検知した前記他車両の位置との関係に基づいて、前記自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う出力制御ステップと、
    を有する警告制御方法。
  10. コンピュータに、
    自車両の周辺を撮像する撮像部により撮像された撮像画像に基づいて、自車両が走行する道路の幅方向の境界を示す車線境界線の位置を検知する第1検知ステップと、
    前記撮像画像に基づいて、他車両の位置を検知する第2検知ステップと、
    検知した前記車線境界線の位置と、検知した前記他車両の位置との関係に基づいて、前記自車両の運転者に対して警告を出力する制御を行う出力制御ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
JP2021054330A 2021-03-26 2021-03-26 制御装置、警告制御方法およびプログラム Pending JP2022151314A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021054330A JP2022151314A (ja) 2021-03-26 2021-03-26 制御装置、警告制御方法およびプログラム
PCT/JP2021/047714 WO2022201698A1 (ja) 2021-03-26 2021-12-22 制御装置、警告制御方法およびプログラム
DE112021007391.5T DE112021007391T5 (de) 2021-03-26 2021-12-22 Steuervorrichtung, warnungssteuerverfahren und programm
CN202180095300.0A CN116940973A (zh) 2021-03-26 2021-12-22 控制装置、警告控制方法以及程序
US18/242,986 US20240013660A1 (en) 2021-03-26 2023-09-06 Control device, warning control method, and non-transitory computer-readable storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021054330A JP2022151314A (ja) 2021-03-26 2021-03-26 制御装置、警告制御方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022151314A true JP2022151314A (ja) 2022-10-07

Family

ID=83396742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021054330A Pending JP2022151314A (ja) 2021-03-26 2021-03-26 制御装置、警告制御方法およびプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20240013660A1 (ja)
JP (1) JP2022151314A (ja)
CN (1) CN116940973A (ja)
DE (1) DE112021007391T5 (ja)
WO (1) WO2022201698A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI434239B (zh) * 2011-08-26 2014-04-11 Ind Tech Res Inst 後方來車變換車道預警方法及其系統
JP6139465B2 (ja) * 2014-05-28 2017-05-31 本田技研工業株式会社 物体検出装置、運転支援装置、物体検出方法、および物体検出プログラム
CN108352120B (zh) 2015-11-10 2021-10-29 古河电气工业株式会社 监测装置以及监测方法
WO2017162278A1 (en) * 2016-03-23 2017-09-28 Deutsche Telekom Ag System and method for a full lane change aid system with augmented reality technology
KR20190012370A (ko) * 2017-07-27 2019-02-11 삼성에스디에스 주식회사 차선 변경 지원 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022201698A1 (ja) 2022-09-29
DE112021007391T5 (de) 2024-01-18
US20240013660A1 (en) 2024-01-11
CN116940973A (zh) 2023-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10181266B2 (en) System and method to provide driving assistance
WO2017086000A1 (ja) 運転支援装置
US20180334089A1 (en) Driving intention indicating device and method
JP2006227811A (ja) 運転支援装置
CN108064207B (zh) 车辆控制装置
JP6970215B2 (ja) 車両制御装置、それを有する車両、および制御方法
JP2012234410A (ja) 車両用運転支援装置
JP2021157449A (ja) 車両及びその制御装置
CN112849133B (zh) 驾驶支援装置
JP7383532B2 (ja) 制御装置及び車両
WO2019123823A1 (ja) 車両走行制御装置
JP6637474B2 (ja) 走行制御装置、走行制御方法、および車両
WO2022201698A1 (ja) 制御装置、警告制御方法およびプログラム
JP2017073060A (ja) 車線変更支援装置
CN113511195B (zh) 车辆及其控制装置
JPWO2019038918A1 (ja) 走行制御装置、および車両
JP7036857B2 (ja) 車両及びその制御装置
WO2021060357A1 (ja) Fcw制御装置を備えたリーン車両
JP2022140032A (ja) 運転支援装置及び車両
JP2020166479A (ja) 運転支援装置
US20230132456A1 (en) Image processing device, mobile object, image processing method, and storage medium
JP4797603B2 (ja) 運転支援装置
JP2018165096A (ja) 接近回避支援装置
JP6596047B2 (ja) 車両制御装置、車両、及び方法
JP2017114196A (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230905

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20240226