JP2018165096A - 接近回避支援装置 - Google Patents

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Kenta Saegusa
謙太 三枝
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達朗 中川
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幸夫 真壁
啓 森澤
Hiroshi Morisawa
啓 森澤
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Abstract

【課題】自車両における無駄なエネルギ消費を抑制することができ、自車両における乗り心地が低下するのを抑制することができる接近回避支援装置を提供する。【解決手段】自車両10に発生する接近を回避する接近回避支援装置100であって、自車両10が走行する走行車線に隣接する隣接車線を自車両10に先行して走行する先行車両の走行方向に対する左右方向の挙動を示す値と予め定められた閾値との比較結果に基づいて、先行車両が自車両10の走行車線に移動するか否かを判断する判断部104と、先行車両が自車両10の走行車線に移動してくることが判断された場合に、その移動に対して先行車両が自車両10に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う接近回避制御部105と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に発生する接近を回避する接近回避支援装置に関する。
従来、車両には、ルームミラーやサイドミラー等のバックミラーに写らない死角領域が存在する。例えば、自車両の隣車線を走行する先行車両の運転手の死角領域に自車両が入ってしまった場合、先行車両の運転手は自車両の存在に気付かない場合がある。そのため、先行車両が自車両と同じ車線に車線変更するような場合、先行車両と自車両とが接近する可能性がある。
このような接近を回避するための方策として、先行車両の運転手の死角領域を想定し、その死角領域に自車両が入っていることが検出された場合、運転手に警報を出力する技術が知られている。一つには、自車両の運転手に警報を出力する車両用警報装置が開示されている(特許文献1参照)。もう一つには、先行車両の死角領域に自車両が入っている旨を通信手段により自車両から先行車両の運転手に通知する走行支援装置が開示されている(特許文献2参照)。
しかし、特許文献1、2に開示されている技術は、先行車両又は自車両の運転手に警報を出力するものに過ぎない。そのため、実際に接近を回避するには、運転手が積極的に何らかの接近回避動作を行う必要がある。そこで、特許文献1、2に開示されている技術をさらに改善した技術として、自車両の車速を制御によって積極的に接近を回避する車速制御装置が知られている(特許文献3参照)。この車速制御装置では、自車両の側方に継続的に物体が検出されると、その物体は自車両に並走する他車両と推定される。そして、他車両と自車両との相対速度の絶対値を大きくする方向に、自車両の車速が制御される。この制御により、自車両は他車両の運転手の死角領域から離脱される。
特公平7-100427号公報 特開2009-211309号公報 特開2003-237407号公報
しかし、特許文献3に開示された車速制御装置では、自車両の側方にある物体が自車両に接近する可能性がない場合や、その可能性が極めて低い場合でも、常に接近回避のための速度制御が行われる。このため、自車両において無駄なエネルギ消費が発生したり、自車両の乗員に対する乗り心地の悪さが発生したりしてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、自車両における無駄なエネルギ消費を抑制することができ、自車両における乗り心地が低下するのを抑制することができる接近回避支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る接近回避支援装置は、自車両に搭載された、前記自車両に発生する接近を回避する接近回避支援装置であって、前記自車両が走行する走行車線に隣接する隣接車線を前記自車両に先行して走行する先行車両の走行方向に対する左右方向の挙動を示す値と予め定められた閾値との比較結果に基づいて、前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動するか否かを判断する判断部と、前記判断部において前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動してくることが判断された場合に、前記移動に対して前記先行車両が前記自車両に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う接近回避制御部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る接近回避支援装置は、自車両に搭載された、前記自車両に発生する接近を回避する接近回避支援装置であって、前記自車両が走行する走行車線に隣接する隣接車線を前記自車両に先行して走行する先行車両と、前記隣接車線を前記先行車両に先行して走行する先々行車両との車間距離が縮まる方向の変化を検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動するか否かを判断する判断部と、前記判断部において前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動してくることが判断された場合に、前記移動に対して前記先行車両が前記自車両に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う接近回避制御部と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明に係る接近回避支援装置によれば、自車両における無駄なエネルギ消費を抑制することができ、自車両における乗り心地が低下するのを抑制することができる。
本発明の実施例1に係る接近回避支援装置が適用される道路状態について説明する図である(その1)。 本発明の実施例1に係る接近回避支援装置が適用される道路状態について説明する図である(その2)。 実施例1に係る接近回避支援装置を適用した接近回避支援システムの具体的な機器構成を示すハードウェアブロック図である。 実施例1に係る接近回避支援装置で行われる一連の処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 実施例1に係る接近回避支援装置で行われる一連の処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 実施例1に係る接近回避支援装置で行われる一連の処理の流れを示す説明図である(その1)。 実施例1に係る接近回避支援装置で行われる一連の処理の流れを示す説明図である(その2)。 実施例2に係る接近回避支援装置を適用した接近回避支援システムの具体的な機器構成を示すハードウェアブロック図である。 実施例2に係る接近回避支援装置で行われる一連の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る接近回避支援装置の変形例を示す説明図である。 実施例1に係る接近回避支援装置の変形例を示す説明図である。 実施例1に係る接近回避支援装置の変形例を示す説明図である。
以下、本発明に係る接近回避支援装置の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施例は、本発明を、自車両に先行して走行する先行車両が自車両に接近してくることを回避する接近回避支援装置に適用したものである。
(接近回避支援装置の適用場面の説明)
まず、図1及び図2を用いて、接近回避支援装置100(図3参照)の概要と、接近回避支援装置100が適用される道路状態について説明する。接近回避支援装置100は、片側3車線の車線数を有する道路を自車両10が走行中に動作する。
図1は、接近回避支援装置100が適用される道路の一例を示す図である。道路30は、左側領域LZの車線数が3車線であり、右側領域RZの車線数が3車線であり、全車線数が6車線からなる。左側領域LZは、一番右側の追越車線20(走行車線)と、追越車線20の左側に隣接する走行車線22(隣接車線)と、走行車線22の左側に隣接する走行車線24とからなる。
追越車線20の右端及び左端は、それぞれ、レーンマーカLM1、LM2で区画されている。走行車線22の右端及び左端は、それぞれ、レーンマーカLM2、LM3で区画されている。走行車線24の右端及び左端は、それぞれ、レーンマーカLM3、LM4で区画されている。なお、図1では、レーンマーカLM1、LM4を実線で示し、レーンマーカLM2、LM3を破線で示している。
自車両10は、追越車線20を図1の紙面上向き(矢印10dの方向)に走行している。先行車両12は、走行車線22を自車両10に先行して図1の紙面上向き(矢印12dの方向)に走行している。先々行車両14は、走行車線22を先行車両12に先行して図1の紙面上向き(矢印14dの方向)に走行している。
自車両10の前後には、自車両10の前方領域を撮像する前方カメラ50f及び後方カメラ50rが設置されている。前方カメラ50f及び後方カメラ50rは、例えば、ナンバープレート付近の車体に取り付けられる。前方カメラ50fは、自車両10の前端を含む前方領域を撮像する。後方カメラ50rは、自車両10の後端を含む後方直近領域を撮像する。
接近回避支援装置100は、前方カメラ50fにより撮像された画像の中から、前方領域の内部に存在する先行車両12を検出する。そして、自車両10に接近してくる先行車両12が検出されたとき、接近回避支援装置100は、後述する接近回避動作を行う。
図1は、自車両10に後続する後続車両が存在しない道路状態を図示したが、図2に示すような後続車両16が存在する道路状態に対しても接近回避支援装置100が適用される。
すなわち、図2に示すように、自車両10に後続する後続車両16が追越車線20を走行しているときには、接近回避支援装置100は、後方カメラ50rにより撮像された画像の中から、後方直近領域の内部に存在する後続車両16を検出する。そして、自車両10に接近してくる先行車両12が検出されたとき、接近回避支援装置100は、後述する接近回避動作を行う。
(接近回避支援装置を適用したシステム構成の説明)
図3は、接近回避支援装置100を適用した接近回避支援システム1を構成するハードウェア要素を示すハードウェアブロック図である。
接近回避支援システム1は、前輪が操舵輪である自車両10に設置されている。接近回避支援システム1は、前方カメラ50fと、後方カメラ50rと、レーザレーダ60と、ソナー70と、表示装置80と、車輪速センサ90と、接近回避支援装置100と、を有する。
接近回避支援システム1は、さらに、CVT(Continuously Variable Transmission)−ECU110と、操舵角センサ120と、ADAS(Advanced Driving Assistant System)−ECU130と、エンジンECU140と、ブレーキECU150と、EPS(Electric Power Steering)−ECU160と、を有する。
表示装置80、車輪速センサ90、CVT−ECU110、操舵角センサ120、ADAS−ECU130、エンジンECU140、ブレーキECU150及びEPS−ECU160は、CAN(Controller Area Network)バス170を介して接近回避支援装置100に接続される。
レーザレーダ60は、例えば、自車両10の前方のバンパー位置に取り付けられる。レーザレーダ60は、発振させたパルス状のレーザ光を自車両10の前方領域に投光する。レーザレーダ60は、例えば、前方領域の内部に存在する先行車両12(図1参照)又は先々行車両14(図1参照)から反射レーザ光を受光することにより、自車両10から先行車両12又は先々行車両14までの方向や距離を測定する。
ソナー70は、例えば、自車両10の前方のバンパー位置に取り付けられる。ソナー70は、自車両10の前方領域に球面送信波を発射する。ソナー70は、例えば、先行車両12(図1参照)又は先々行車両14(図1参照)から球面送信波の反射波を捕えることにより、自車両10から先行車両12又は先々行車両14までの方向や距離を測定する。
表示装置80は、自車両10の運転手が視認できる位置に配置されて、運転手に対して接近車両の存在を視覚情報として提示する。表示装置80は、接近回避支援装置100の処理結果を受け取り、ディスプレイ等を用いてその処理結果を運転手に提示する。表示装置80は、例えば、前方カメラ50fの画像を表示したり、後方カメラ50rの画像を表示したりする。勿論、表示装置80は、接近回避支援装置100の出力に従って表示内容を切り替えることもできる。
車輪速センサ90は、自車両10の左右の車輪の速度(車輪速)を検出する。車輪速センサ90で検出された情報は、接近回避支援装置100に出力され、接近回避支援装置100における演算処理で利用される。
CVT−ECU110は、無段変速機(不図示)や、ロックアップクラッチ(不図示)等を制御する。CVT−ECU110は、例えば、接近回避支援装置100から送られてくる変速比制御信号等を無段変速機に出力する。
操舵角センサ120は、自車両10のステアリングSTの操舵角を計測する。操舵角センサ120で検出された情報は、接近回避支援装置100に出力され、接近回避支援装置100における演算処理で利用される。
ADAS−ECU130は、自車両10の運転者が容易に操作できる位置に設けられたシステム作動SW(不図示)と、自車両10の運転者が容易に操作できる位置に設けられた制御停止ブザー(不図示)と、を有する。システム作動SWは、接近回避支援装置100に接近回避支援の開始を指示するために設けられる。制御停止ブザーは、予期しない障害が接近回避支援装置100に発生する等によって接近回避支援機能が停止した際に、自車両10の運転手にその旨を報知するために設けられる。
エンジンECU140は、自車両10のエンジン本体(不図示)が接続されており、エンジン回転数の制御を行う。
ブレーキECU150は、自車両10の各駆動輪に備えられたブレーキキャリパ(不図示)が接続されており、自車両10の制動力の制御を行う。
EPS−ECU160は、パワーステアリングモータMが接続されており、駐車動作を行う際に、パワーステアリングモータMの回転方向と回転量を制御して、自車両10のステアリングSTの操舵制御を行う。
(接近回避支援装置の構成の説明)
接近回避支援装置100は、周囲環境検出部101と、通信部102と、車両制御部103と、を有する。
周囲環境検出部101の内部には、例えば、周辺デバイスを含めたマイクロプロセッサ及びプログラム、必要な処理を実行するRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、画像処理や信号処理を行う専用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のモジュールが実装されている。周囲環境検出部101は、前方カメラ50f、後方カメラ50r、レーザレーダ60及びソナー70から出力される情報を基に、所定の検出処理を行う。例えば、周囲環境検出部101は、公知の技術を用いて、自車両10が先行車両12の運転手の死角領域に存在するか否かを検出する。
周囲環境検出部101には、車両の全長及び高さに対応付けて車種及び死角範囲がROMの中に予め記憶されている。周囲環境検出部101は、前方カメラ50fから送られてきた画像のエッジを検出し、そのエッジから輪郭を求め、先行車両12(図1参照)の全長及び高さを検出する。周囲環境検出部101は、レーザレーダ60から出力される情報を基に、自車両10から先行車両12までの方向や距離を取得する。周囲環境検出部101は、先行車両12の全長及び高さに対応する車種及び死角範囲をROMの中から読み出す。周囲環境検出部101は、読み出した死角範囲と、自車両10から先行車両12までの方向や距離とを基に、自車両10が先行車両12の運転手の死角領域に存在するか否かを検出する。
通信部102は、例えばCANドライバで構成される。通信部102は、CANバス170を介して、表示装置80、車輪速センサ90、CVT−ECU110、操舵角センサ120、ADAS−ECU130、エンジンECU140、ブレーキECU150及びEPS−ECU160との間で信号の送受信を行う。
車両制御部103は、REV信号や、ACC/IGN信号等の種々の信号が付与されて、種々の処理を行う中心的ユニットである。車両制御部103の内部には、例えば、周辺デバイスを含めたマイクロプロセッサ及びプログラム、必要な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM等のモジュールが実装されている。
車両制御部103は、判断部104と、接近回避制御部105と、先々行車両存在判断部106と、閾値設定部107と、を有する。
判断部104は、先行車両12(図1参照)が自車両10(図1参照)の追越車線20(図1参照)に移動するか否かを判断する。
接近回避制御部105は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う。
先々行車両存在判断部106は、先々行車両14(図1参照)が存在するか否かを判断する。
なお、判断部104、接近回避制御部105、先々行車両存在判断部106及び閾値設定部107の詳細は後述する。
(接近回避支援装置100で行われる一連の処理の流れ)
次に、接近回避支援装置100で行われる一連の処理の流れを、図4及び図5に示すフローチャートと、図6及び図7に示す説明図とを用いて説明する。
先行車両12(図1参照)が自車両10(図1参照)に接近してくることを回避することが必要な状況は、自車両10が走行中に発生する。そのため、一連の処理は、車両制御部103において、車輪速センサ90から出力された情報を基に、自車両10の車速が例えば20km/h以上であることが検出されたときに開始される。
(ステップS1)
先行車両12が存在する場合、先行車両12が自車両10に接近してきた場合は、回避が必要となる。まず、車両制御部103は、先行車両12及び先々行車両14が存在するか否かを判断する。先行車両12及び先々行車両14のうち少なくとも一方が存在すると判断された場合(ステップS1におけるYES)、ステップS2に進み、先行車両12及び先々行車両14のうち少なくとも一方が存在すると判断されない場合(ステップS1におけるNO)、ステップS1を繰り返す。
なお、ステップS1の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
(ステップS2)
ステップS1で先行車両12のみが存在すると判断した場合、車両制御部103は、先行車両12との接近度合いを「A」としてRAMに記憶する。一方、ステップS1で先行車両12及び先々行車両14の双方の存在が検出された場合、先行車両12との接近度合いを「B」としてRAMに記憶する。
ここで、先行車両12との接近度合いとは、先行車両12が自車両10の走行する追越車線20に移動することで、先行車両12が自車両10に接近してくる可能性の度合いのことをいう。一般に、先行車両12及び先々行車両14の双方が存在する「B」の方が、先行車両12のみが存在する「A」と比べて、先行車両12が追越車線20に移動してくる可能性が高い。このため、接近度合い「A」、「B」の大小関係は、B>Aとなる。接近度合い「A」、「B」は、閾値Thの設定に用いられる。なお、閾値Thの詳細は後述する。
(ステップS3)
次に、車両制御部103は、先行車両12と自車両10との車間距離D1(図2参照)が3m以下であるか否かを判断する。車間距離D1は、図2に示すように、前後方向(紙面の上下方向)の車間距離であって、具体的には、直線L1と直線L2との間の距離である。直線L1は、先行車両12の右後方に設定された測定点MP1を通過し且つ先行車両12の進行方向12dに垂直な直線を示す。直線L2は、自車両10の前方カメラ50fの位置Eを通過し且つ自車両10の進行方向10dに垂直な直線を示す。
車間距離D1が3m以下であると判断された場合(ステップS3におけるYES)、ステップS4に進み、車間距離D1が3mを超えると判断された場合(ステップS3におけるNO)、ステップS3を繰り返す。
なお、ステップS3の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
(ステップS4)
次に、車両制御部103は、自車両10が先行車両12の運転手の死角領域BS(図1参照)に存在するか否かを判断する。図1に示す死角領域BSは、先行車両12の右側のサイドミラーやルームミラーに写らない領域を示す。自車両10が死角領域BSに存在すると判断された場合(ステップS4におけるYES)、先行車両12の運転手が、自車両10の存在に気付かずに先々行車両14の追い越しを開始することが懸念される。そのため、処理は次のステップS5に進む。一方、自車両10が死角領域BSに存在しないと判断された場合(ステップS4におけるNO)、ステップS4を繰り返す。
なお、ステップS4の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
(ステップS5)
次に、判断部104は、先行車両12からレーンマーカLM2までの距離X1(図6参照)を取得する。この距離X1は、先行車両12の走行方向12dに対する左右方向の挙動を示す値となる。距離X1を示す情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が使用される。距離X1は、図6に示す測定点MP1からレーンマーカLM2の左端線までの距離であって、レーンマーカLM2に対して垂直方向の距離である。図6中の軌跡TRは、測定点MP1が描いた軌跡の一例を示している。
(ステップS6)
次に、ステップS2でRAMに記憶された接近度合いが「A」の場合、すなわち、先行車両12のみが存在する場合、閾値設定部107は、先行車両12が追越車線20に移動するか否かの判断に用いる閾値Thを0.2mに設定する。一方、ステップS2でRAMに記憶された接近度合いが「B」の場合、すなわち、先行車両12及び先々行車両14の双方が存在する場合、閾値設定部107は、上記閾値Thを0.3mに設定する。
(ステップS7)
次に、ステップS2でRAMに記憶された接近度合いが「A」の場合、すなわち、先行車両12のみが存在する場合、判断部104は、距離X1が閾値Thである0.2m以下であるか否かを判断する。距離X1が0.2m以下であると判断された場合(ステップS7におけるYES)、ステップS8に進み、距離X1が0.2mを超えると判断された場合(ステップS7におけるNO)、ステップS7を繰り返す。
一方、ステップS2でRAMに記憶された接近度合いが「B」の場合、すなわち、先行車両12及び先々行車両14の双方が存在する場合、判断部104は、距離X1が閾値Thである0.3m以下であるか否かを判断する。距離X1が0.3m以下であると判断された場合(ステップS7におけるYES)、ステップS8に進み、距離X1が0.3mを超えると判断された場合(ステップS7におけるNO)、ステップS7を繰り返す。
(ステップS8)
次に、車両制御部103は、自車両10に後続する後続車両16(図2参照)が自車両10から5m以内に存在するか否かを判断する。後続車両16が5m以内に存在しないと判断された場合(ステップS8におけるNO)、図5に示すステップS9に進み、後続車両16が5m以内に存在すると判断された場合(ステップS8におけるYES)、図5に示すステップS10に進む。
なお、ステップS8の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
(ステップS9)
ステップS8で後続車両16が5m以内に存在しないと判断された場合(ステップS8におけるNO)、接近回避制御部105は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように、急ブレーキによる接近回避制御を行う。具体的に、接近回避制御部105は、通信部102を介してブレーキECU150(図3参照)を制御して、ブレーキキャリパ(不図示)を動作させて、急ブレーキによる接近回避制御を行う。
(ステップS10)
ステップS8で後続車両16が5m以内に存在すると判断された場合(ステップS8におけるYES)、接近回避制御部105は、先行車両12の自車両10への接近を回避できる安全スペース40S(図7参照)が自車両10の右前方に存在するか否かを判断する。この安全スペース40Sは、図7に示すように、非常用の退避スペースとして追越車線20の右側の路側帯40に予め設定されている。安全スペース40Sが存在すると判断された場合(ステップS10におけるYES)、ステップS11に進み、安全スペース40Sが存在しないと判断された場合(ステップS10におけるNO)、ステップS16に進む。
なお、ステップS10の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
(ステップS11)
ステップS10で安全スペース40Sが存在すると判断された場合(ステップS10におけるYES)、接近回避制御部105は、後続車両16と自車両10との車間距離D2(図2参照)が2m以下であるか否かを判断する。車間距離D2は、図2に示すように、前後方向(紙面の上下方向)の車間距離であって、具体的には、直線L3と直線L4との間の距離である。直線L3は、自車両10の後方カメラ50rの位置Fを通過し且つ自車両10の進行方向10dに垂直な直線を示す。直線L4は、後続車両16の前方に設定された測定点MP2を通過し且つ自車両10の進行方向10dに垂直な直線を示す。
車間距離D2が2mを超えると判断された場合(ステップS11におけるNO)、ステップS12に進み、車間距離D2が2m以下であると判断された場合(ステップS11におけるYES)、ステップS13に進む。
(ステップS12)
ステップS11で車間距離D2が2mを超えると判断された場合(ステップS11におけるNO)、接近回避制御部105は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように、急ブレーキによる接近回避制御を行う。具体的に、接近回避制御部105は、通信部102を介してブレーキECU150(図3参照)を制御して、ブレーキキャリパ(不図示)を動作させて、急ブレーキによる接近回避制御を行う。
(ステップS13)
ステップS11で車間距離D2が2m以下であると判断された場合(ステップS11におけるYES)、接近回避制御部105は、先行車両12の自車両10に対する相対速度Rv1が負か否か判断する。相対速度Rv1が正と判断された場合(ステップS13におけるNO)、ステップS14に進み、相対速度Rv1が負と判断された場合(ステップS13におけるYES)、ステップS15に進む。
なお、ステップS13の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報や、車輪速センサ90で検出された情報が必要に応じて使用される。
(ステップS14)
ステップS13で相対速度Rv1が正と判断された場合(ステップS13におけるNO)、先行車両12の走行速度よりも自車両10の走行速度の方が小さいため、自車両10は先行車両12を追い抜き不可能である。そのため、接近回避制御部105は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように、自車両10を安全スペース40Sに待避させることによる接近回避制御を行う。
具体的に、接近回避制御部105は、通信部102を介してエンジンECU140(図3参照)を制御して、エンジン回転数を低下させることによって自車両10の走行速度を減速する。このとき、接近回避制御部105は、通信部102を介してEPS−ECU160(図3参照)を制御して、パワーステアリングモータMを動作させて、自車両10の前輪を左向きに操舵する。この操舵により、ステアリングの方向が安全スペース40Sに向かう方向に操作され、自車両10が安全スペース40Sに停車される。
(ステップS15)
ステップS13で相対速度Rv1が負と判断された場合(ステップS13におけるYES)、先行車両12の走行速度よりも自車両10の走行速度の方が大きいため、自車両10は先行車両12を追い抜き可能である。そのため、接近回避制御部105は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように、先行車両12が自車両10の追越車線20に入ってくる前に、先行車両12を追い抜くことによる接近回避制御を行う。具体的に、接近回避制御部105は、通信部102を介してエンジンECU140(図3参照)を制御して、エンジン回転数を上昇させることによって、急加速での追い抜きによる接近回避制御を行う。
(ステップS16)
ステップS10で安全スペース40Sが存在しないと判断された場合(ステップS10におけるNO)、接近回避制御部105は、後続車両16と自車両10との車間距離D2が2m以下であるか否かを判断する。車間距離D2が2mを超えると判断された場合、接近回避制御部105は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように、急ブレーキによる接近回避制御を行う。具体的に、接近回避制御部105は、通信部102を介してブレーキECU150(図3参照)を制御して、ブレーキキャリパ(不図示)を動作させて、急ブレーキによる接近回避制御を行う。
このように構成された実施例1の接近回避支援装置100によれば、判断部104は、先行車両12の走行方向に対する左右方向の挙動を示す値として、先行車両12からレーンマーカLM2までの距離X1を取得する(図4に示すステップS5)。判断部104は、距離X1が閾値Th以下であるか否かを判断する(図4に示すステップS7)。そして、接近回避制御部105は、距離X1が閾値Th以下であると判断された場合のみ、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避する接近回避制御を行う(図5に示すステップS9、S12、S14、S15、S16)。
したがって、実施例1の接近回避支援装置100では、特許文献3に開示された車速制御装置で懸念されるような速度制御が行われることは無い。すなわち、自車両10の側方に存在する先行車両12が自車両10に接近する可能性がない場合や、その可能性が極めて低い場合でも、常に接近回避のための速度制御が行われることは無い。
このため、実施例1の接近回避支援装置100によれば、自車両10における無駄なエネルギ消費を抑制することができ、自車両10における乗り心地が低下するのを抑制することができる。
実施例2は、先行車両12と先々行車両14との車間距離が縮まる方向の変化を検知する例である。
(接近回避支援装置を適用したシステム構成の説明)
まず、実施例2に係る接近回避支援装置を適用したシステム構成を説明する。なお、実施例1で説明した要素と同一の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、実施例2に係る接近回避支援装置200を適用した接近回避支援システム2を構成するハードウェア要素を示すハードウェアブロック図である。
接近回避支援システム2は、前方カメラ50fと、後方カメラ50rと、レーザレーダ60と、ソナー70と、表示装置80と、車輪速センサ90と、接近回避支援装置200と、を有する。
接近回避支援システム2は、さらに、CVT−ECU110と、操舵角センサ120と、ADAS−ECU130と、エンジンECU140と、ブレーキECU150と、EPS−ECU160と、を有する。
(接近回避支援装置の構成の説明)
接近回避支援装置200は、周囲環境検出部101と、通信部102と、車両制御部203と、を有する。
車両制御部203は、検知部204と、判断部205と、接近回避制御部206と、を有する。
検知部204は、先行車両12(図1参照)と先々行車両14(図1参照)との車間距離D3(図2参照)が縮まる方向の変化を検知する。車間距離D3は、図2に示すように、前後方向(紙面の上下方向)の車間距離であって、具体的には、直線L5と直線L6との間の距離である。直線L5は、先行車両12の前方に設定された測定点MP3を通過し且つ先々行車両12の進行方向12dに垂直な直線を示す。直線L6は、先々行車両14の後方に設定された測定点MP4を通過し且つ先々行車両14の進行方向14dに垂直な直線を示す。
判断部205は、検知部204の検知結果に基づいて、先行車両12が自車両10(図1参照)の走行する追越車線20(走行車線)に移動するか否かを判断する。
接近回避制御部206は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う。
なお、検知部204、判断部205及び接近回避制御部206の詳細は後述する。
(接近回避支援装置200で行われる一連の処理の流れ)
次に、接近回避支援装置200で行われる一連の処理の流れを、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
実施例1で述べたように、先行車両12及び先々行車両14の双方が走行車線22に存在する場合の方が、先行車両12のみが走行車線22に存在する場合と比べて、先行車両12が追越車線20に移動してくる可能性が高い。そのため、一連の処理は、周囲環境検出部101において、先行車両12及び先々行車両14の双方が走行車線22に存在することが検出されたときに開始される。
なお、実施例1に係る接近回避支援装置100による一連の処理で行われるステップS9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16(図5参照)と、実施例2に係る接近回避支援装置200による一連の処理で行われるステップT4、T5、T6、T7、T8、T9、T10、T11とは、順に同様のものであるので、ここでは、ステップT1、T2、T3についてのみ詳細な説明を行う。
(ステップT1)
まず、検知部204は、先々行車両14の先行車両12に対する相対速度Rv2に基づいて、車間距離D3(図2参照)が縮まる方向の変化を検出する。具体的に、検知部204は、相対速度Rv2が負か否かを検知する。
なお、ステップT1の検知処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
ステップT1で相対速度Rv2が正であることが検知された場合(ステップT1におけるNO)、先々行車両14の走行速度よりも先行車両12の走行速度の方が小さい。したがって、先行車両12は先々行車両14を追い越し不可能である。このため、判断部205は、先行車両12が追越車線20に移動しないと判断し、処理はステップT1に戻る。
(ステップT2)
一方、ステップT1で相対速度Rv2が負であることが検知された場合(ステップT1におけるYES)、先々行車両14の走行速度よりも先行車両12の走行速度の方が大きい。したがって、先行車両12は先々行車両14を追い越し可能である。このため、判断部205は、先行車両12が追越車線20に移動してくると判断し、処理はステップT3に移行する。
(ステップT3)
次に、車両制御部203は、自車両10に後続する後続車両16(図2参照)が自車両10から5m以内に存在するか否かを判断する。後続車両16が5m以内に存在しないと判断された場合(ステップT3におけるNO)、ステップT4に進み、後続車両16が5m以内に存在すると判断された場合(ステップT3におけるYES)、ステップT5に進む。
なお、ステップT3の判断処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
そして、接近回避制御部206は、ステップT4〜T11を行い、接近回避支援装置200で行われる一連の処理が終了する。
このように構成された実施例2の接近回避支援装置200によれば、検知部204は、先々行車両14の先行車両12に対する相対速度Rv2に基づいて、車間距離D3が縮まる方向の変化を検出する(図9に示すステップT1)。ステップT1で相対速度Rv2が負であることが検知された場合(ステップT1におけるYES)、判断部205は、先行車両12が追越車線20に移動してくると判断する(図9に示すステップT3)。この判断を受け、接近回避制御部206は、先行車両12が自車両10に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う(図9に示すステップT4、T7、T9、T10、T11)。
したがって、実施例2の接近回避支援装置200では、実施例1の接近回避支援装置100と同様に、特許文献3に開示された車速制御装置で懸念されるような速度制御が行われることは無い。すなわち、自車両10の側方に存在する先行車両12が自車両10に接近する可能性がない場合や、その可能性が極めて低い場合でも、常に接近回避のための速度制御が行われることは無い。
このため、実施例2の接近回避支援装置100によれば、実施例1の接近回避支援装置100と同様の効果を得ることができる。
なお、実施例1では、車両制御部103は、先行車両12と自車両10との前後方向(図2の紙面の上下方向)の車間距離D1が3m以下であるか否かを判断する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、車両制御部103は、先行車両12と自車両10との斜め方向(図2の紙面の上下方向に対して傾斜した方向)の車間距離D1が3m以下であるか否かを判断しても良い。
なお、実施例1では、閾値設定部107は、先行車両12が自車両10に接近してくる可能性の度合いに応じて、閾値Thを設定する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、閾値設定部107は、自車両10の走行速度、先行車両12の自車両10に対する相対速度、先行車両12と自車両10との距離、走行中の天候、気温、湿度、風向・風速に応じて、閾値Thを設定しても良い。
また例えば、閾値設定部107は、タイヤの状態、路面の状態(凍結、乾燥等)、路面の傾斜、周囲の交通状況に応じて、閾値Thを設定しても良い。また例えば、閾値設定部107は、自車両10・先行車両12・先々行車両14・後続車両16の車種(乗用車、ミニバン、大型トラック、スポーツカー等)、運動性能(直進安定性、加速性能、最高速度等)、形状、乗員数、貨物積載数、交通状況などの条件に応じて、閾値Thを設定しても良い。
なお、実施例1では、接近回避制御部105は、周囲環境検出部101で検出された情報に基づいて、エンジン回転数を低下又は上昇させることによって自車両10の走行速度を減速又は加速する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、接近回避制御部105は、旧来のクルーズコントロール(Cruise Control)装置を用いて、自車両10の走行速度を減速又は加速しても良い。
また例えば、接近回避制御部105は、カーナビゲーションのロケーション装置による位置情報、マップマッチング、地図データベースリンク情報による規制速度情報、リアルタイムで配信される交通情報による規制速度情報を用いて、自車両10の走行速度を減速又は加速しても良い。実施例2の接近回避制御部206についても同様である。
なお、実施例1では、車両制御部103は、車輪速センサ90から出力された情報を基に、自車両10の車速を検出する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、車両制御部103は、車速センサから出力された情報や、GPS(Global Positioning System)等のロケーション装置から送られてくる情報を基に、自車両10の車速を検出しても良い。実施例2の車両制御部203についても同様である。
なお、実施例1では、接近回避支援システム1は、前方カメラ50f、後方カメラ50r、レーザレーダ60及びソナー70を自車両10の周囲環境検出手段として備える例を示した。しかし、これに限られない。例えば、接近回避支援システム1は、赤外線カメラ、ステレオカメラ等を自車両10の周囲環境検出手段として備えていても良い。実施例2の接近回避支援システム2についても同様である。
なお、実施例1では、接近回避制御部105は、急ブレーキによる接近回避制御や、安全スペースに待避させることによる接近回避制御や、急加速での追い抜きによる接近回避制御を行う例を示した。しかし、これに限られない。例えば、接近回避制御部105は、クラクション又はハザードによって自車両10の周囲に警告しながら接近回避制御を行っても良い。実施例2の接近回避制御部206についても同様である。
なお、実施例1及び実施例2では、左側領域LZの車線数を3車線とする例を示した。しかし、これに限られない。左側領域LZの車線数は2車線又は4車線以上であっても良い。右側領域RZの車線数についても同様である。
なお、実施例1では、自車両10が追越車線20を走行し、先行車両12が走行車線22を走行する道路状態に、接近回避支援装置100を適用する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、図10に示すように、自車両10が走行車線22を走行し、先行車両12が走行車線24(隣接車線)を走行する道路状態に接近回避支援装置100を適用しても良い。
また例えば、図11に示すように、自車両10が走行車線24を走行し、先行車両12が走行車線22(隣接車線)を走行する道路状態に接近回避支援装置100を適用しても良い。実施例2の接近回避支援装置200についても同様である。
なお、実施例2では、検知部204は、先々行車両14の先行車両12に対する相対速度Rv2に基づいて、車間距離D3が縮まる方向の変化を検出する例を示した。しかし、これに限られない。
例えば、検知部204は、先行車両12及び先々行車両14のうち少なくとも一方の速度変化に基づいて、車間距離D3が縮まる方向の変化を検出しても良い。ここで、「先行車両12及び先々行車両14のうち少なくとも一方の速度変化」には、先行車両12及び先々行車両14の車間距離D3が縮まるような加速や減速は全て含まれる。
具体的には、先行車両1のみが加速又は減速する場合、先々行車両14のみが加速又は減速する場合、先行車両12及び先々行車両14の双方が加速又は減速する場合が含まれる。この他にも、先々行車両14が一定速度で走行中に、先行車両12が加速する場合や、先行車両12が一定速度で走行中に、先々行車両14が減速する場合も含まれる。
また例えば、検知部204は、先々行車両14の先行車両12に対する相対速度と、先行車両12及び先々行車両14のうち少なくとも一方の速度変化とに基づいて、車間距離D3が縮まる方向の変化を検出しても良い。
なお、実施例1では、閾値設定部107は、先行車両12との接近度合い「A」、「B」に応じて、接近回避制御を開始する際に距離X1との閾値判定に用いる閾値Thを0.2m及び0.3mの何れかに設定する例を示した。しかし、これに限られない。
例えば、車両制御部103に後続車両存在判断部をさらに設けても良い。この後続車両存在判断部は、図12に示すように、自車両10の走行車線22に隣接する追越車線20を先行車両12が走行中に、先行車両12に後続する後続車両16が存在するか否かを判断する。
閾値設定部107は、後続車両存在判断部の判断結果に応じて、距離X2との閾値判定に用いる閾値Thを設定しても良い。距離X2は、図12に示すように、先行車両12の走行方向12dに対する左右方向の挙動を示す値となる。距離X2は、図12に示す測定点MP5からレーンマーカLM2の右端線までの距離であって、レーンマーカLM2に対して垂直方向の距離である。
具体的に、閾値設定部107は、後続車両16が先行車両12に比べて加速性能に優れた車種の場合、先行車両12が走行車線22に移動してくる可能性が高いので、接近回避制御を開始する際に距離X2との閾値判定に用いる閾値Thを0.3mに設定する。
一方、閾値設定部107は、後続車両16が先行車両12に比べて加速性能に劣る車種の場合、先行車両12が走行車線22に移動してくる可能性が低いので、距離X2との閾値判定に用いる閾値Thを0.2mに設定する。
なお、後続車両存在判断部による判断処理に必要な情報や、閾値設定部107による設定処理に必要な情報は、周囲環境検出部101で検出された情報が必要に応じて使用される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
1、2・・・接近回避支援システム
10・・・自車両
10d・・・自車両の走行方向
12・・・先行車両
12d・・・先行車両の走行方向
14・・・先々行車両
14d・・・先々行車両の走行方向
16・・・後続車両
20・・・追越車線(自車両が走行する走行車線)
22・・・走行車線(隣接車線)
100、200・・・接近回避支援装置
104、205・・・判断部
105、206・・・接近回避制御部
106・・・先々行車両存在判断部
107・・・閾値設定部
204・・・検知部
D1・・・先行車両と自車両との車間距離
D2・・・後続車両と自車両との車間距離
D3・・・先行車両と先々行車両との車間距離
Rv1、Rv2・・・相対速度
Th・・・閾値
X1、X2・・・先行車両からレーンマーカまでの距離(先行車両の走行方向に対する左右方向の挙動を示す値)

Claims (7)

  1. 自車両に搭載された、前記自車両に発生する接近を回避する接近回避支援装置であって、
    前記自車両が走行する走行車線に隣接する隣接車線を前記自車両に先行して走行する先行車両の走行方向に対する左右方向の挙動を示す値と予め定められた閾値との比較結果に基づいて、前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部において前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動してくることが判断された場合に、前記移動に対して前記先行車両が前記自車両に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う接近回避制御部と、
    を有することを特徴とする接近回避支援装置。
  2. 請求項1に記載の接近回避支援装置において、
    前記隣接車線を前記先行車両に先行して走行する先々行車両が存在するか否かを判断する先々行車両存在判断部と、
    前記先々行車両存在判断部の判断結果に応じて前記閾値を設定する閾値設定部と、
    を有することを特徴とする接近回避支援装置。
  3. 請求項1に記載の接近回避支援装置において、
    前記隣接車線を前記先行車両に後続して走行する後続車両が存在するか否かを判断する後続車両存在判断部と、
    前記後続車両存在判断部の判断結果に応じて前記閾値を設定する閾値設定部と、
    を有することを特徴とする接近回避支援装置。
  4. 自車両に搭載された、前記自車両に発生する接近を回避する接近回避支援装置であって、
    前記自車両が走行する走行車線に隣接する隣接車線を前記自車両に先行して走行する先行車両と、前記隣接車線を前記先行車両に先行して走行する先々行車両との車間距離が縮まる方向の変化を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部において前記先行車両が前記自車両の前記走行車線に移動してくることが判断された場合に、前記移動に対して前記先行車両が前記自車両に接近してくることを回避するように接近回避制御を行う接近回避制御部と、
    を有することを特徴とする接近回避支援装置。
  5. 請求項4に記載の接近回避支援装置において、
    前記検知部は、前記先々行車両の前記先行車両に対する相対速度に基づいて、前記車間距離が縮まる方向の変化を検知することを特徴とする接近回避支援装置。
  6. 請求項4に記載の接近回避支援装置において、
    前記検知部は、前記先行車両及び前記先々行車両のうち少なくとも一方の速度変化に基づいて、前記車間距離が縮まる方向の変化を検知することを特徴とする接近回避支援装置。
  7. 請求項4に記載の接近回避支援装置において、
    前記検知部は、前記先々行車両の前記先行車両に対する相対速度と、前記先行車両及び前記先々行車両のうち少なくとも一方の速度変化とに基づいて、前記車間距離が縮まる方向の変化を検知することを特徴とする接近回避支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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