JP2022150848A - 椅子型マッサージ機 - Google Patents

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文敬 石黒
Fumitaka Ishiguro
新策 清水
Shinsaku Shimizu
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Abstract

【課題】使用者が椅子などに着座した状態で、フットレスト部の位置を切り替えて、例えば足部、ふくらはぎ、腿などのいずれかの下肢の施療部に対してマッサージ動作を付与することができ且つ足部の載置台にもなるとともに、そのフットレスト部を使用しないときに収納することができる下肢用マッサージ機を備えた椅子型マッサージ機を提供する。【解決手段】本発明は、使用者が着座する座部2と、座部2の後部に設けられた背もたれ部3と、座部2の前部に設けられ且つ使用者の下肢Lが挿入可能なフットレスト部4と、を備えている椅子型マッサージ機1において、フットレスト部4を、座部2の下方内部に収納する収納機構8を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の下肢、特に、ふくらはぎから腿にかけて部位、及び足部に対して押圧マッサージ動作を付与する下肢用マッサージ機を、座部の前部に備えた椅子型マッサージ機に関する。
従来より、椅子型マッサージ機においては、座部の前に下肢をマッサージする下肢用マッサージ機を備えたものがある。
例えば、特許文献1には、座部に対し傾動自在に備えられた背もたれ部と、座部に対し傾動自在又は出入自在に備えられた足置き部と、を有し、自動的にマッサージ動作を実行する椅子型マッサージ機であって、背もたれ部若しくは足置き部に備えられた検出子により被施療者の体形情報を検出する検出装置と、検出装置の検出結果に従って、背もたれ部若しくは足置き部を自動的に傾動させ又は足置き部を自動的に出入させる制御装置と、を有するマッサージ機に関する技術が開示されている。
特開2006-87737号公報
しかしながら、近年では、使用者からマッサージに関する要望は多種多様となり、例えば、着座した状態で足先のみでなく、ふくらはぎから腿(太腿)までに対してマッサージ動作を付与することができる下肢用マッサージ機を備えた椅子型マッサージ機や、着座してマッサージをしているときに、足先~ふくらはぎを伸ばして載せることができる台を備えた椅子型マッサージ機を提供して欲しいとの要望が使用者から挙がってきている。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、使用者が椅子などに着座した状態で、フットレスト部の位置を切り替えて、例えば足部、ふくらはぎ、腿などのいずれかの下肢の施療部に対してマッサージ動作を付与することができ且つ足部の載置台にもなるとともに、そのフットレスト部を使用しないときに収納することができる下肢用マッサージ機を備えた椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる椅子型マッサージ機は、使用者が着座する座部と、前記座部の後部に設けられた背もたれ部と、前記座部の前部に設けられ且つ前記使用者の下肢が挿入可能なフットレスト部と、を備えている椅子型マッサージ機において、前記フットレスト部を、前記座部の下方内部に収納する収納機構を有していることを特徴とする。
好ましくは、前記収納機構は、前記フットレスト部の出退時において、床面に対して一定の間隔を保ちながら、当該床面に対して接触を回避する出退動作を行う構成とされているとよい。
好ましくは、前記収納機構は、前記フットレスト部を前方に設置する際、前記座部の下方内部から前方に所定量押し出してから、上方に移動させる構成とされているとよい。
好ましくは、前記収納機構は、駆動力を発生させる駆動部と、前記駆動力により前後方向に揺動するリンクアーム部材と、前記リンクアーム部材により揺動し、前記フットレスト部を上下方向に回動させるアーム部材と、前記フットレスト部を前後方向に移動させるスライド部材と、前記スライド部材を前後方向にスライドさせる駆動力を発生するスライド駆動部と、を有していて、前記スライド部材は、前記フットレスト部を前方に設置する際、前記リンクアーム部材の揺動前に、前記フットレスト部を前方向に所定量移動させ、前記フットレスト部を前記座部の下方内部に収納する際、前記リンクアーム部材の揺動後に、前記フットレスト部を後方向に所定量移動させるとよい。
好ましくは、前記フットレスト部を、前記使用者の下肢を載置することができるオット
マンとして使用可能な状態に切り替え可能な構成とされているとよい。
好ましくは、前記フットレスト部は、伸び縮みするように上下方向に移動するとよい。
好ましくは、前記フットレスト部は、前記使用者の下肢をマッサージする下肢用マッサージ機とされているとよい。
好ましくは、前記下肢用マッサージ機に備えられた上部マッサージ機構が、上下方向に跳ね上げ自在な構成とされているとよい。
好ましくは、前記上部マッサージ機構は、跳ね上げ時に前記座部との接触を回避する機構を有しているとよい。
本発明の椅子型マッサージ機、特に座部の前部に備えられた下肢用マッサージ機によれば、使用者が椅子などに着座した状態で、フットレスト部の位置を切り替えて、例えば足部、ふくらはぎ、腿などのいずれかの下肢の施療部に対してマッサージ動作を付与することができ且つ足部の載置台にもなるとともに、そのフットレスト部を使用しないときに収納することができる。
本発明にかかる椅子型マッサージ機を示す前方斜視図であり、下肢用マッサージ機を収納状態と使用状態とに切り替え可能であることを示す図である。 下肢用マッサージ機の構造を示す下方斜視図である。 本発明にかかる椅子型マッサージ機の構造を示す側面図であり、下肢用マッサージ機の収納状態の一例を示す図である。 下肢用マッサージ機に配備されたスライド部材が一方端(下端)に移動した状態を示す後方斜視図である。 下肢用マッサージ機が前方へ水平にスライドした状態の一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機に配備されたスライド部材が長手方向中途部に位置している状態を示す後方斜視図である。 下肢用マッサージ機が上方へ回動して座部の前側に移動している状態の一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機(フットレスト)がオットマン状態に切り替わったときの一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機が左右方向の軸回りに回動し、椅子型マッサージ機への使用者の着座及び離脱を可能にする状態の一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機が上方に回動したときの一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機が上方に回動して、上部マッサージ機構が跳ね上げられている状態の一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機に配備されたスライド部材が長手方向中途部に位置し且つ、上部マッサージ機構が跳ね上げられている状態を示す後方斜視図である。 下肢用マッサージ機が足揉み位置に切り替わったときの一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機が足揉み位置に切り替わったときの一例を示す側面図である。 下肢用マッサージ機に配備されたスライド部材が他方端(上端)に移動し且つ、上部マッサージ機構が跳ね上げられている状態を示す後方斜視図である。 本発明にかかる椅子型マッサージ機の収納機構を示す図であり、下肢用マッサージ機が収納状態から使用状態へと切り替わる過程を示す側面図である。 下肢用マッサージ機の内部構造を示す前方斜視図である。 下肢用マッサージ機の外観の一例を示す前方斜視図である。 上部マッサージ機構のマッサージ位置を切り替えた状態の一例を示す側面図である(第1の位置~第2の位置~第3の位置)。
本発明にかかる椅子型マッサージ機1の実施形態を、図1~図16などを参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、図1~図16などに関して、見やすくするため、一部を省略して描いているものもある。
本実施形態においては、腿T(太腿)~ふくらはぎC~足部Fにかけての部位を下肢Lと呼ぶこととする。また、本明細書においては、人間(使用者)の下肢Lのうち、膝より上の部分を「腿T」と言うものとし、膝下であって且つくるぶし(足首)より上の部分を「ふくらはぎC」と言うものとし、くるぶしより下であって且つかかとから足先までの部分を「足部F」と言うものとする。
また、説明における方向は、図面に適宜示しており、座部2に着座して椅子型マッサージ機1を使用する使用者から見た前後方向、左右方向、上下方向と一致する。
本実施形態の椅子型マッサージ機1は、前方に配備された下肢用マッサージ機5のマッサージ位置を変えることにより、使用者の下肢Lにおける様々な部位(施療部)に対して、マッサージを行うことができるとともに、非使用時に座部2下方内部に下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)を収納することができるものである。
また、椅子型マッサージ機1は、下肢用マッサージ機5の姿勢を変えて、足部F~ふくらはぎCを伸ばして載せることができる台(オットマン)に切り替えることができるものでもある。
まず、本発明にかかる椅子型マッサージ機1の概要について、図面を基に説明する。
本実施形態の椅子型マッサージ機1は、使用者が着座できるように椅子形状の外観を備えている。
この椅子型マッサージ機1は、使用者が着座する座部2と、その座部2に着座した使用者がもたれかかる背もたれ部3と、を有している。また、椅子型マッサージ機1は、使用者の下肢Lをマッサージするフットレスト部4を、座部2の前部に備えている。このフットレスト部4が後述する下肢用マッサージ機5である。
座部2は、水平方向(前後方向及び左右方向)に沿って平らに広がる部材である。座部2の上部にはクッション材が設けられており、使用者が着座しやすいようになっている。
また、座部2の内部には、図示はしないが、臀部などの施療部をマッサージ(施療)する臀部マッサージ機構と、前後方向に沿って配設されると共に臀部マッサージ機構を上下方向に案内する移動レールと、が内蔵されている。
座部2の下側には、床面Rなどに載置され且つ座部2を支持する支持フレーム6が設けられている。この支持フレーム6は、上下方向、左右方向、前後方向を向く角材(棒材)を格子状(櫓状)に組み合わせたものであり、床面Rから上方に離れた位置に座部2を保持できるようになっている。
背もたれ部3は、座部2の後側に配備された部材である。この背もたれ部3は、使用者に面する側が座部2と同様にクッション材で形成されており、使用者がもたれかかりやすいようになっている。
また、背もたれ部3の内部には、図示はしないが、着座した人の肩部、背中、腰部などの施療部をマッサージ(施療)する背部マッサージ機構と、上下方向に沿って配設されると共に背部マッサージ機構を上下方向に案内する移動レールと、が内蔵されている。
座部2と背もたれ部3は、駆動部7により、一体となったまま左右方向を向く軸回りに前後にスライドするようにしてリクライニング可能となっている。フットレスト部4は、使用者の下肢に対してマッサージを行うことができる構成となっている。このフットレスト部4は、座部2に対して近接離反な構造で支持されている。
図1~図16などに示すように、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)は、収納機構8(回動機構)により電動で、座部2の内部から前方に出退自在な構成となっている。
収納機構8は、座部2(支持フレーム6)の前側に取り付けられた揺動可能なアーム部材9と、そのアーム部材9と回動自在に連結されたリンクアーム部材11と、そのリンクアーム部材11を前後方向に移動させる駆動部12と、を有する。
また、収納機構8は、下肢用マッサージ機5を前後方向にスライドさせる駆動力を発生するスライド駆動部26(昇降駆動部26)と、下肢用マッサージ機5を前後方向に移動させるスライド部材27と、を有している。
つまり、収納機構8は、駆動力を発生させる駆動部12と、駆動力により前後方向に揺動するリンクアーム部材11と、リンクアーム部材11により揺動し、フットレスト部4(下肢用マッサージ機5)を上下方向に回動させるアーム部材9と、リンクアーム部材11の揺動前に、フットレスト部4を前後方向に移動させるスライド部材27と、スライド部材27を前後方向にスライドさせる駆動力を発生するスライド駆動部26(昇降駆動部)と、を有している。
なお、スライド駆動部26(昇降駆動部26)とスライド部材27は、上下移動機構25を構成するものでもある。
アーム部材9は、一端側が支持フレーム6の前側上部に設けられた突出状の支持部材13に回動自在に取り付けられている。アーム部材9は、L字形状の板部材であって、一端側には貫通孔が設けられている。アーム部材9の貫通孔と、支持部材13に設けられた貫通孔とが合わせられ、その貫通孔に支持軸10が嵌入される。
これにより、アーム部材9は、支持フレーム6の前側上部に設けられた支持軸10回りに上下方向に回動自在に取り付けられている。アーム部材9は、他端側が下肢用マッサージ機5を支持する側方支持部材14に連結されている。
側方支持部材14は、板部材であって、下肢用マッサージ機5を挟むように左右一対配備されている。側方支持部材14には、回動軸15が取り付けられている。側方支持部材14は、下肢用マッサージ機5を側方から回動軸15回りに回動自在に支持する。なお、アーム部材9と側方支持部材14は、本実施形態では別々の部材であるが、一体とされていてもよい。
右側の回動軸15の近傍には、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)の回転を停止するロック機構16が取り付けられている。ロック機構16は、後述するオットマン状態となる位置と足揉み位置とのいずれかになったとき、下肢用マッサージ機5が回転しないように停止させるものである。
右側の回動軸15は、外周の一部(1/3周ほど)が切りかかれている。その外周の切り欠き部17には、ロック機構16の突出片18が摺動可能に配置される。
左側の回動軸15の近傍には、下肢用マッサージ機5の回転を検出するセンサ19(リミットスイッチ19a,19b)が取り付けられている。下肢用マッサージ機5の回転により、左側の回動軸15に設けられた突出部20がいずれかのセンサ19a,19bに接触すると、後述するオットマン状態となる位置、または、足揉み位置を検出する。
リミットスイッチ19aは、切り欠き部17の一方側の縁17aと対応する位置に配備されている。つまり、リミットスイッチ19aは、「オットマン状態」となる位置を検出する。また、リミットスイッチ19bは、切り欠き部17の他方側の縁17bと対応する位置に配備されている。つまり、リミットスイッチ19bは、「足揉み位置」となる位置を検出する。
例えば、右側の突出片18が切り欠き部17の一方側の縁17aに到達し、下肢用マッサージ機5がロックされると、左側の突出部20がリミットスイッチ19aに接触し、そのリミットスイッチ19aからの信号により、オットマンとして使用できる状態を検出し、下肢用マッサージ機5の足揉み駆動は全て停止される。
一方、右側の突出片18が切り欠き部17の他方側の縁17bに到達し、下肢用マッサージ機5がロックされると、左側の突出部20がリミットスイッチ19bに接触し、そのリミットスイッチ19bからの信号により、足揉み位置として使用できる状態を検出し、下肢用マッサージ機5の足揉み駆動が可能となる。
リンクアーム部材11は、駆動部12の駆動によって、支持フレーム6から前後方向に出退する。リンクアーム部材11は、平面視でH字形状に棒材を組み合わせた部材11a,11bを2つに折り曲げ可能に連結したリンク部材である。
第1リンクアーム部11aは、先端側が左右一対の側方支持部材14のそれぞれに、回
動自在に連結されている。また、第1リンクアーム部11aの基端側と、第2リンクアーム部11bの先端側は、回動自在に連結されている。
第2リンクアーム部11bの基端側は、支持フレーム6に対して回動自在に取り付けられている。また、第2リンクアーム部11bの梁部位(架け渡し部位)には、駆動部12(アクチュエータ)を構成するスライダー23が取り付けられている。
駆動部12について、本実施形態では、アクチュエータ(直動運動機構)を採用しており、座部2の前後方向に沿って直動運動を行う。ただし、駆動部12の構成については、アクチュエータに限らない。
アクチュエータ12は、座部2の下方内部(支持フレーム6内部)に配備されている。アクチュエータ12は、駆動力を発生するモータ21と、その駆動力により回転するロッド22と、そのロッド22の長手方向に沿って摺動するスライダー23と、を有している。
ロッド22は、軸心方向が前後方向を向いて配備されている。スライダー23は、ロッド22上を前後方向に摺動する。スライダー23には、位置を検出する検出部(本実施形態では、リミットスイッチ)が取り付けられている。
例えば、モータ21が駆動力を出力するとロッド22が回転し、スライダー23がロッド22上を移動する。スライダー23が前方向に移動すると、第2リンクアーム部11bが前方に揺動し、第1リンクアーム部11aが前方に押し出される。第1リンクアーム部11aに連結されたアーム部材9が、支持軸10回りに前方へ回動(揺動)する。アーム部材9の回動により側方支持部材14が上方向に回動(揺動)すると、下肢用マッサージ機5は座部2(支持フレーム6)の前側において、支持軸10を中心として上方向に回動することとなる。
一方で、モータ21の出力によりロッド22を逆回転させると、スライダー23がロッド22上を後方向に移動する。第2リンクアーム部11bが後方に揺動し、第1リンクアーム部11aが後方に引き込まれる。アーム部材9は、支持軸10回りに後方へ回動(揺動)し、側方支持部材14が下方向に回動すると、下肢用マッサージ機5は支持軸10を中心として下方向に回動することとなる。これにより、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)の高さを変えることと、座部2の下方内部に収納することができるようになる。
ところで、上下移動機構25は、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)が出退時に床面Rと接触することを回避するため、アクチュエータ12(駆動部)と連動して、駆動するものとなっている。
例えば、下肢用マッサージ機5を使用位置に出す指令が制御部より収納機構8に伝達されると、まず、昇降駆動部26(本実施形態では、アクチュエータ26)のモータ28が駆動力を出力し、ロッド29を回転させる。すると、スライダー30がロッド29上を前方向に移動する。そのスライダー30とともにスライド部材27が案内部材31上を前方向に移動する。
スライダー30に取り付けられた検出部により位置が検出され、所定の位置に到達すると、スライダー30が停止することにより、スライド部材27が止まる。この動作により、下肢用マッサージ機5が前方向に所定量移動することとなり、床面Rとの接触を回避することができる。
アクチュエータ12の駆動により、リンクアーム部材11が前方に押し出され、アーム部材9が支持軸10回りに前方へ回動する。このとき、下肢用マッサージ機5は、床面Rに接触することなく上方向に回動することとなる。
つまり、スライド部材27は、フットレスト部4を前方に設置する際、リンクアーム部材11を前方向に揺動させる前に、フットレスト部4を前方向に所定量移動させるものである。
また、スライド部材27は、フットレスト部4を座部2の下方内部に収納する際、リンクアーム部材11を後方向に揺動させた後に、フットレスト部4を後方向に所定量移動させるものである。
本実施形態では、下肢用マッサージ機5は、収納機構8(回動機構)により電動で、座部2の前側に配置されて上下方向に回動する(高さを変えられる)とともに、上下移動機構25により電動で上下方向にスライドするもの(伸び縮み可能)となっている。また、上部マッサージ機構32は、揺動駆動機構48により電動で、第1マッサージ部材40が上下方向に揺動する(マッサージ位置を変えられる)。
下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)は、アーム部材9の支持軸10を基点として、収納機構8により電動で上下回動することで、高さを変えられる構成となっている。つまり、下肢用マッサージ機5は、左右一対の側方支持部材14に支持され、その側方支持部材14の外側からアーム部材9が支持し、座部2に対して上下方向に回動する。
椅子型マッサージ機1には、下肢用マッサージ機5本体を上昇させたり下降させるときの回動角度(揺動角度)を安全に調整する機構が備えられている。
すなわち、検出部により、アクチュエータ12に備えられたスライダー23の前後位置を検出し、その検出部の検出結果(ロッド22上のスライダー23の位置)に基づいて、下肢用マッサージ機5の上昇及び下降の位置が検出され、制御部の指令により停止部が下肢用マッサージ機5の上下回動を停止し、所定の位置に安全に調整する。
例えば、下肢用マッサージ機5が使用者によって設定された任意の位置に到達した場合や、下肢用マッサージ機5の上下回動の限界位置に到達した場合などにおいて、検出部はロッド22上のスライダー23の位置を検出して制御部へ送信し、停止部は制御部からの停止信号に基づいて、アクチュエータ12の駆動を停止し、下肢用マッサージ機5の上昇及び下降の位置(回動角度)を安全に調整する。
なお、検出部としては、例えば、アクチュエータ12にストローク位置を検出するセンサを備えてもよいし、可動範囲の両端部にリミットスイッチなどを設けるようにしてもよい。また、検出部については、支持軸10回りに回転するアーム部材9の回転角度を検出するような構成としてもよい。つまり、検出部は、下肢用マッサージ機5の上下回動の位置(任意の位置)が検出できれば、例示した箇所に限定されない。
さて、図7などに示すように、本実施形態では、フットレスト部4(下肢用マッサージ機5)をオットマン状態にすることができる。つまり、フットレスト部4は、回動軸15の軸心回りに回転することにより、底面24が上面に移動する(フットレスト部4が逆さになる)ことで、下肢Lを載置することができるオットマンに切り替わる。また、フットレスト部4がオットマンの状態のなったときには、その状態を維持し且つ、上部マッサージ機構32を上下回動しないように制御するとよい。
例えば、フットレスト部4がオットマン状態に切り替わったときには、側方支持部材14(本実施形態では右側)に取り付けられたロック機構16によりフットレスト部4の上下回動が停止され、側方支持部材14(本実施形態では左側)に取り付けられたリミットスイッチ19a(センサ19)により位置が検出され、それに基づく信号が送信され、制御部から足揉み駆動の停止の指令により、上部マッサージ機構32は駆動を停止する。
具体的に、リンクアーム部材11が前方に押し出されて、アーム部材9が支持軸10回りに前方へ回動すると、フットレスト部4は底面24(収納状態では前壁面となる)が上方へ持ち上げられることとなる。その底面24が座部2の上面とほぼ同じ高さになると、右側の突出片18が切り欠き部17の一方側の縁17aに到達し、下肢用マッサージ機5がロックされて、アーム部材9の回動が止まる。
左側の突出部20がリミットスイッチ19aに接触すると、そのリミットスイッチ19aから検出信号が制御部に伝達される。制御部は、「フットレスト部4(下肢用マッサージ機5)がオットマンとして使用できる状態である」と検出し、下肢用マッサージ機5の足揉み駆動を全て停止する。
一方、下肢用マッサージ機5が「オットマン状態」から「足揉み位置」に切り替わったときには、側方支持部材14に取り付けられたセンサ19(リミットスイッチ19b)により位置が認識され、それに基づく信号が送信され、上部マッサージ機構32や下部マッサージ機構33などは制御部の指令により駆動可能となる。
また、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)は、上下移動機構25により、上下
方向に伸び縮みする(着座した使用者の身長(下肢L)方向に沿って移動する)構成となっている。
上下移動機構25は、下肢用マッサージ機5を上下方向に移動させる駆動力を発生する昇降駆動部26(スライド駆動部26)と、下肢用マッサージ機5を上下方向に移動させるスライド部材27と、を有している。
昇降駆動部26は、下肢用マッサージ機5の背面側に配備されている。本実施形態では、昇降駆動部26は、直動運動機構(アクチュエータ)を採用しており、下肢用マッサージ機5の後壁面に沿って、上下方向に直動運動を行う。ただし、昇降駆動部26の構成については、アクチュエータに限らない。
アクチュエータ26は、下肢用マッサージ機5内部に配備されている。アクチュエータ26は、駆動力を発生するモータ28と、その駆動力により回転するロッド29と、そのロッド29の長手方向に沿って摺動するスライダー30と、を有している。
ロッド22は、軸心方向が上下方向を向いて配備されている。スライダー30は、ロッド22上を上下方向に摺動する。スライダー30には、位置を検出する検出部(本実施形態では、リミットスイッチ)が取り付けられている。
スライド部材27は、格子状に形成され、下肢用マッサージ機5の背壁面に配備されている。スライド部材27は、下肢用マッサージ機5の背壁面に設けられた案内部材31上を上下方向に移動する。スライド部材27には、アクチュエータ26のスライダー30が取り付けられている。スライド部材27は、アクチュエータ26の直動運動によって上下方向に移動する。
例えば、モータ28が駆動力を出力するとロッド29が回転し、スライダー30がロッド29上を移動する。スライダー30が上方向に移動するとともに、スライド部材27も案内部材31上を上方向に移動する。ここで、椅子型マッサージ機1を側方から見ると、下肢用マッサージ機5は下肢Lの長手方向において、下方に伸びるように移動することとなる。
一方で、モータ28の出力によりロッド29を逆回転させると、スライダー30がロッド29上を逆方向に移動する。スライダー30が下方向に移動するとともに、スライド部材27も案内部材31上を下方向に移動する。ここで、椅子型マッサージ機1を側方から見ると、下肢用マッサージ機5は下肢Lの長手方向において、上方に縮むように移動することとなる。
また、下肢用マッサージ機5の伸び量(スライド量)を安全に調整する機構を備えている。
すなわち、上下検出部により、アクチュエータ26に備えられたスライダー30の上下位置を検出し、その上下検出部の検出結果(ロッド29上のスライダー30の位置)に基づいて、下肢用マッサージ機5の上下位置が把握され、制御部の指令により上下停止部が下肢用マッサージ機5の上下移動(上下移動機構25の駆動)を停止し、所定の位置に安全に調整する。
例えば、下肢用マッサージ機5が使用者によって設定された任意の位置に到達した場合や、第2施療凹部38に装入された足裏に下肢用マッサージ機5の底部が接触したときなど所定より超える負荷となった場合や、下肢用マッサージ機5の上下移動の限界位置に到達した場合などにおいて、上下検出部はロッド29上のスライダー30の位置を検出して制御部へ送信し、上下停止部は制御部からの停止信号に基づいて、アクチュエータ26の駆動を停止し、下肢用マッサージ機5の伸び量(スライド量)を安全に調整する。
なお、上下検出部としては、例えば、アクチュエータ26にストローク位置を検出するセンサを備えてもよいし、可動範囲の両端部にリミットスイッチなどを設けるようにしてもよい。つまり、上下検出部は、下肢用マッサージ機5が上下方向に伸長する位置(任意の位置)が検出できれば、例示した箇所に限定されない。
なお、上下検出部は、下肢用マッサージ機5の上下移動が妨げられる状況(例えば、不意に異物を挟む状況や、上下移動の限界位置に到達するなど)を検出する構成にしてもよい。また、上下検出部は、下肢用マッサージ機5の後縁と座部2の前縁との距離を検出す
る構成を有していてもよい。
図3~図16などを参照しながら、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)の収納状態~オットマン状態~使用状態の過程について説明する。
図16の(a)~(i)は、下肢用マッサージ機5の収納状態~オットマン状態~使用状態に切り替える過程(図3~図15)をまとめた図である。
図3及び図16の(a)に示すように、下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)は、座部2の下部(支持フレーム6の内部)に収容されている。つまり、下肢用マッサージ機5は、収納状態となっている。このとき、上下移動機構25のスライド部材27は、図4では下方に位置している(図3では前方に位置している)。収納機構8については、座部2の下部(支持フレーム6の内部)においてコンパクトに収容されている。
図5及び図16の(b)に示すように、例えば、下肢用マッサージ機5を使用位置に出す指令が制御部より収納機構8に伝達されると、まず、アクチュエータ26のモータ28が駆動しロッド29を回転させる。すると、スライダー30がロッド29上を前方向に移動する。そのスライダー30とともにスライド部材27が案内部材31上を前方向に移動する(図6では中央に位置している)。これにより、下肢用マッサージ機5は、前方へ移動する。
なお、前方への移動量としては、下肢用マッサージ機5の高さのおよそ1/3程度である。また、前方への移動量については、下肢用マッサージ機5の高さによって変わってくる。
ただし、椅子型マッサージ機1を側面から見たときスライド部材27は、支持フレーム6の前柱の位置から動いてはいない(図3、図5などを参照)。
図7及び図16の(c)に示すように、スライダー30に取り付けられた検出部により位置が検出され、所定の位置(案内部材31の長手方向中途部)に到達すると、スライダー30が停止し、スライド部材27が止まる。この動作により、下肢用マッサージ機5が前方向に所定量移動すると、支持軸10からの回転半径が短くなり、下肢用マッサージ機5は床面Rとの接触を回避する位置に移動することとなる。
アクチュエータ12の駆動により、リンクアーム部材11の第1リンクアーム部11aが、第2リンクアーム部11bにより前方に押し出され、アーム部材9が支持軸10回りに前方へ回動する。これにより、回転しながら出てくる下肢用マッサージ機5と床面Rとに隙間ができるようになり、下肢用マッサージ機5は床面Rに接触することなく上方向に回動することとなる。
図8及び図16の(d)に示すように、リンクアーム部材11の押し出しにより、アーム部材9が前方に回動すると、フットレスト部4(下肢用マッサージ機5)が上方へ移動し、底面24側が上方へ持ち上げられることとなる。
その底面24が座部2の上面とほぼ同じ高さになると、右側の側方支持部材14に取り付けられた突出片18が切り欠き部17の一方側の縁17aに到達し、下肢用マッサージ機5がロック機構16によりロックされて、アーム部材9の上下回動が停止される。
左側の側方支持部材14に取り付けられた突出部20がリミットスイッチ19aに接触すると、そのリミットスイッチ19aから検出信号が制御部に伝達される。制御部は、「フットレスト部4(下肢用マッサージ機5)がオットマンとして使用できる状態である」と検出する。
リミットスイッチ19aにより位置が検出され、それに基づく信号が送信され、制御部から下肢用マッサージ機5の足揉み駆動停止の指令が送信され、上部マッサージ機構32は駆動を全て停止する。これにより、フットレスト部4が切り替わって、オットマンとして使用できる状態になる。
図9及び図16の(e)に示すように、フットレスト部4(下肢用マッサージ機5)を回動軸15回りに前方へ回動させると、底面24が床面R側を向き且つ第2施療凹部38側が前方を向くようになる。
右側の側方支持部材14に取り付けられた突出片18が切り欠き部17の他方側の縁17bに到達し、下肢用マッサージ機5がロック機構16によりロックされて、アーム部材
9の上下回動が停止される。
左側の側方支持部材14に取り付けられた突出部20がリミットスイッチ19bに接触すると、そのリミットスイッチ19bから検出信号が制御部に伝達される。制御部は、「下肢用マッサージ機5が足揉みマッサージとして使用できる状態である」と検出する。
リミットスイッチ19bにより位置が検出され、それに基づく信号が送信され、制御部から下肢用マッサージ機5の足揉み駆動可能の指令が送信され、上部マッサージ機構32は駆動可能状態となる。
ここで、アーム部材9を下方に回動させると、下肢用マッサージ機5全体が下方に移動する。この状態になると、使用者は下肢Lを第2施療凹部38から離脱させて、座部2から降りることができる。つまり、使用者は、椅子型マッサージ機1に座ったり降りたりすることが容易にできるようになる。
図10及び図16の(f)に示すように、リンクアーム部材11の押し出しにより、アーム部材9を前方に回動させると、下肢用マッサージ機5は上方へ移動する。このとき、下肢用マッサージ機5は、後方に傾斜した状態となる。また、スライド部材27は、案内部材31の長手方向中途部に位置している。
図11、図12、図16の(g)などに示すように、上部マッサージ機構32(第1マッサージ部材40)を、揺動駆動機構48(詳細は後述)により電動で、第1回転軸39回りに上下方向に回動させる。
図13及び図16の(h)に示すように、例えば、下肢用マッサージ機5が後方に傾斜し且つ、スライド部材27が案内部材31の長手方向中途部に位置する、すなわち座部2の前側と、跳ね上げた第1マッサージ部材40の間隔が狭い場合、制御部からの指令により、第1マッサージ部材40が座部2の前側と接触しないように、第1マッサージ部材40を跳ね上げる。
なお、第1マッサージ部材40の可動範囲は、図13に示すように広いものとなっているが、膝に接触する(対応する)範囲においては、膝に対する痛みなどを回避するため、第1マッサージ部材40の揉み動作は停止されるようになっている。
図14及び図16の(i)に示すように、例えば、下肢用マッサージ機5が後方に傾斜し且つ、スライド部材27が上端側(下肢用マッサージ機5の最下位置)、すなわちすなわち座部2の前側と、跳ね上げた第1マッサージ部材40の間隔が広い場合、制御部からの指令により、第1マッサージ部材40を座部2の前側と接触しないように、第1マッサージ部材40をより後方まで跳ね上げる。
使用者は、上で述べた手順で、椅子型マッサージ機1及び下肢用マッサージ機5の状態を操作すれば、安全に適した姿勢に調整することができ、リラックスした状態でマッサージを受けることができる。
なお、上で述べた手順を逆に行えば、再び、下肢用マッサージ機5の使用状態~オットマン状態~収納状態に切り替える(戻す)ことができる。また、本実施形態の下肢用マッサージ機5の切り替える過程については一例であり、例示したものに限定されない。
以下に、フットレスト部4として使用される下肢用マッサージ機5の詳細について、図17~図19などを参照して述べる。以降の説明において、「ふくらはぎC」を「第1の施療部」と呼び、「腿T」を「第2の施療部」と呼ぶこともある。
また、マッサージ位置に関し、例えば、図19(a)に示すマッサージ位置を「第1の位置」とする。「第1の位置」は、ふくらはぎCに対応するように第1マッサージ部材40を略水平方向に向かせて切り替えた位置である。
図19(b)に示すマッサージ位置を「第2の位置」とする。「第2の位置」は、ふくらはぎCの上部や膝などに対応するように第1マッサージ部材40を斜め前上方向に向かせて切り替えた位置である。
図19(c)に示すマッサージ位置を「第3の位置」とする。「第3の位置」は、腿Tに対応するように第1マッサージ部材40を鉛直よりやや後方に向かせて切り替えた位置である。
図17~図19などに示すように、本実施形態の下肢用マッサージ機5は、床面Rなど
に載置され、座部2に着座した使用者の左右両方の下肢Lをマッサージの対象(施療部)として、下肢Lを構成する足部Fに対して挟み込むように揉むマッサージと、ふくらはぎC又は腿Tなどのいずれかに対して挟み込むように揉むマッサージと、を同時に行えるように構成されている。また、この下肢用マッサージ機5は、足裏Sに対して指圧するような振動及び押圧マッサージも行える構成となっている。
本実施形態の下肢用マッサージ機5は、マッサージ部により、使用者の左右両方のふくらはぎC又は腿Tなどのいずれかに対してマッサージ動作を付与する上部マッサージ機構32と、使用者の左右両方の足部Fに対してマッサージ動作を付与する下部マッサージ機構33と、これら上部マッサージ機構32及び下部マッサージ機構33を駆動する駆動機構34と、を有している。
上部マッサージ機構32は、前方に向かって突出した上ケース体35に内蔵されている。また、下部マッサージ機構33は、下ケース体36に内蔵されている。上ケース体35は、揺動駆動機構48(詳細は後述)の支持によって、左右方向を向く軸心回りに揺動可能とされている。
上ケース体35には、使用者の左右両方のふくらはぎC又は腿Tなどを挿入することが可能な第1施療凹部37が、左右一対互いに離れて並設されている。この第1施療凹部37内には、図示はしないが、弾力性及び柔軟性があり且つ適度な通気性を備えた内張材が設けられている。上ケース体35の上面で且つ使用者が視認できる位置には、下肢用マッサージ機5を駆動させたり、停止させたりするスイッチ60が設けられている。
下ケース体36は、ドーム状(凸状)に形成され、その内部には下部マッサージ機構33と駆動機構34(共に後述)などが内蔵されている。また、下ケース体36には、使用者の左右両方の足部Fが挿入可能な第2施療凹部38が、左右一対互いに離れて並設されている。この第2施療凹部38内には、図示はしないが、弾力性及び柔軟性があり且つ適度な通気性を備えた内張材が設けられている。
図17~図19などに示すように、本実施形態の上部マッサージ機構32は、左右方向を向くように設けられ且つ、駆動機構34(詳細は後述)を構成する上部伝達軸45aからの回転駆動力により回転する第1回転軸39と、第1回転軸39の中途部に配備され且つ、第1回転軸39の回転駆動力により近接離反してふくらはぎC又は腿Tなど上側の施療部を挟み込む左右一対の第1マッサージ部材40と、第1回転軸39の回転駆動力を、左右一対の第1マッサージ部材40の近接離反動作に変換する第1変換部41と、を有している。
この上部マッサージ機構32は、下ケース体36の上方に浮遊状態で位置する基盤体42上に配備されていて、その基盤体42を介して上ケース体35に取り付けられている。基盤体42は、揺動駆動機構48(詳細は後述)により揺動自在に支持されている。基盤体42は、軸支持部43により、第1回転軸39の両端部を回転自在に支持している。
第1回転軸39は、軸心が水平方向を向くように配備され且つ、第1マッサージ部材40の基端側(第1変換部41)を左右方向に亘って貫通して配備されている。
第1マッサージ部材40は、長尺とされた板状の部材であって、左右に離間して一対配備されている。第1マッサージ部材40は、ふくらはぎC又は腿Tなどの施療部に対して挟み込み(押圧)マッサージ動作を付与する。
第1マッサージ部材40は、図19(a)に示す「第1の位置」のとき、先端が前方に突出した状態であり、ふくらはぎC(第1の施療部)に対してマッサージ動作を付与する。また、第1マッサージ部材40は、図19(b)に示す「第2の位置」のとき、先端が前方で且つ斜め上方に向いた状態であり、ふくらはぎCの上部などに対してマッサージ動作を付与する。さらに、第1マッサージ部材40は、図19(c)に示す「第3の位置」のとき、先端が上方に突出した状態であり、腿T(第2の施療部)に対してマッサージ動作を付与するものとなっている。
このように、第1マッサージ部材40が上ケース体35の左右の第1施療凹部37に対応するように合計二組、備えられている。左右一対の第1マッサージ部材40が近接離反する揺動動作をすることにより、ふくらはぎC又は腿Tに対して、効果的な挟み込みマッ
サージが付与される。
駆動機構34は、下ケース体36内に格納されていて、上部マッサージ機構32の第1回転軸39と、下部マッサージ機構33(詳細は後述)の第2回転軸55とを共に回転駆動させて、それぞれの挟み込みマッサージ機構を動作させる。
図17などに示すように、駆動機構34は、回転駆動力を出力する駆動モータ44と、当該駆動モータ44から出力された回転駆動力を上部マッサージ機構32に入力する上部伝達軸45aと、駆動モータ44から出力された回転駆動力を下部マッサージ機構33に入力する下部伝達軸45bと、伝達された回転駆動力を第1回転軸39に伝達する第1ギアボックス46と、伝達された回転駆動力を第2回転軸55に伝達する第2ギアボックス47と、を有している。
上部伝達軸45aは、軸心が上方向を向いて配備されている。また、下部伝達軸45bは、軸心が下方向を向いて配備されている。これら上部伝達軸45aと下部伝達軸45bを一体の軸体と見ると、上下方向に亘って掛け渡すように備えられているといえる。
本実施形態の下肢用マッサージ機5は、駆動機構34の駆動モータ44から出力された回転駆動力を、上部伝達軸45aと下部伝達軸45bに振り分けて、上部伝達軸45aにより回転駆動力を上側の第1ギアボックス46に入力して第1回転軸39に伝達すると共に、下部伝達軸45bにより回転駆動力を下側の第2ギアボックス47に入力して第2回転軸55に伝達することにより、駆動モータ44一つで、上部マッサージ機構32と下部マッサージ機構33を同時に駆動させる。
なお、駆動モータ44を複数用意し、一の駆動モータで上部マッサージ機構32を駆動し、他の駆動モータで下部マッサージ機構33を駆動するようにしてもよい。
さて、図17~図19などに示すように、本実施形態の上部マッサージ機構32は、揺動駆動機構48により、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持されている。
揺動駆動機構48は、駆動機構34の上方に配備され、基盤体42に取り付けられている。揺動駆動機構48は、左右方向を向く揺動軸49を介して、上部マッサージ機構32の先端側が立ち上がり可能なように、電動で揺動自在に支持している。つまり、上部マッサージ機構32は、揺動駆動機構48の支持により、下ケース体36の上方において浮いたような状態となっている。
なお、本実施形態においては、揺動軸49は、第1回転軸39と同一軸体からなるものとしている。つまり、第1回転軸39の長手方向中央が揺動軸49となっている。ただし、揺動軸49は、第1回転軸39とは別の第2の軸体として設けていても構わない。
揺動駆動機構48は、回転駆動力を出力する駆動モータ50と、その回転駆動力により回転する回転軸51と、その回転軸51に取り付けられ且つ伴に回転するギア52と、ギア52とかみ合い且つ基盤体42に取り付けられているギア53と、を有している。
駆動モータ50は、出力軸が上方を向くように配備されている。回転軸51は、軸心が左右方向を向き且つ出力軸と直交するように配備されている。ギア52は、出力軸と隣り合うように配備されている。ギア53は、ギア52の上方に配備されるとともに、揺動軸49(第1回転軸39)に取り付けられ且つ同伴回転する。
駆動モータ50から回転駆動力が出力されると、回転軸51が回転駆動力により回転し、ギア52が回転軸51の回転とともに回転する。ギア52の回転によりギア53が回転し、基盤体42が揺動軸49回りに回転する。これにより、第1マッサージ部材40は、揺動軸49回りに前後方向に揺動することとなる。
本実施形態においては、ふくらはぎC(第1の施療部)や腿T(第2の施療部)などいずれかの部位に対応できるように、第1マッサージ部材40を、揺動駆動機構48により電動で、図19に示すように「第1の位置」~「第2の位置」~「第3の位置」までの間で複数の段階に切り替え可能となっている。
なお、上部マッサージ機構32には、駆動機構34によって、ふくらはぎCから腿Tに至るまでに対して揉みマッサージをする第1マッサージ部材40(もみ板)が配備されている。なお、その上部マッサージ機構32に関しては、膨張と収縮を繰り返すエアバッグを採用しても構わない。
また、揺動駆動機構48の構成について、上部マッサージ機構32を、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持することができる構成であれば、本実施形態で例示した以外の構成を採用してもよい。
さらに、本実施形態では、第1マッサージ部材40の跳ね上がり角度を、所定の角度に安全に調整する機構を備えている。すなわち、軸角度検出部により揺動軸49(第1回転軸39)の回転角度を検出し、その軸角度検出部の検出結果を基に、停止部が第1マッサージ部材40の揺動(駆動機構34の駆動)を停止させる。つまり、第1マッサージ部材40の跳ね上がり角度が検出され、制御部の指令により所定の位置に安全に調整される。
なお、第1マッサージ部材40の揺動の限界位置を検出する位置検出部を備えていてもよい。また、軸角度検出部は、揺動軸49(第1回転軸39)に取り付けられているとよい。その軸角度検出部としては、例えば、ロータリーエンコーダなどを採用するとよい。
また、位置検出部は、下肢用マッサージ機5の位置によって、第1マッサージ部材40が立ち上がる際の到達可能な上端の位置を検出するとよい。なお、位置検出部は、持ち上げられた第1マッサージ部材40の縁と座部2の前縁との距離を検出する構成を有していてもよい。このような検出に関しては、下肢用マッサージ機5の上部と座部2の前縁の距離によって、第1マッサージ部材40が立ち上がる際の到達可能位置は変わってくる。
第1マッサージ部材40を前後方向に揺動させている時において、第1回転軸39が所定の回転角度になると、軸角度検出部により揺動軸49(第1回転軸39)の回転角度が検出され、その検出結果に基づいた制御部からの指令により停止部が揺動軸49(第1回転軸39)の回転を停止し、決められた位置で第1マッサージ部材40の揺動を停止する。
すなわち、図13に示すように、例えば、下肢用マッサージ機5が後方に傾斜し且つ、スライド部材27が上下方向中途部、すなわち下肢用マッサージ機5の中間位置に位置する場合、制御部からの指令により、第1マッサージ部材40を座部2の前側と接触しないように、第1マッサージ部材40を下肢用マッサージ機5の上方で且つやや前側に跳ね上げる。
一方で、図14に示すように、例えば、下肢用マッサージ機5が後方に傾斜し且つ、スライド部材27が上端側(上側限界点)、すなわち下肢用マッサージ機5の最下位置に位置する場合、制御部からの指令により、第1マッサージ部材40を座部2の前側と接触しないように、第1マッサージ部材40を下肢用マッサージ機5の上方で且つ後方まで跳ね上げる。
つまり、下肢用マッサージ機5の上部と座部2の前縁の距離が、図13に示すように近い場合、第1マッサージ部材40は下肢用マッサージ機5の上部においてやや前側に跳ね上げられ、図14に示すように遠い場合、第1マッサージ部材40は下肢用マッサージ機5の上部においてやや後側に跳ね上げられることとなる。
図13、図14などを参照してもわかるように、第1マッサージ部材40の跳ね上がり角度が適切な角度に安全に調整され、第1マッサージ部材40の後方傾斜による座部2との接触を回避することができる。
なお、この検出に基づく下肢用マッサージ機5の位置、第1マッサージ部材40の跳ね上がり角度などについては、データとして制御部などに記憶させていてもよい。
また、検出部が異物(例えば、使用者以外の手など)の存在により移動が妨げられたと判断し、停止部が直ちに上下移動機構25の駆動を安全に停止させて、下肢用マッサージ機5の移動を停止させる構成を備えていてもよい。また、下肢用マッサージ機5の前後揺動が妨げられる状況が発生した場合、直ちに揺動を停止するようになっているとよい。
ところで、本実施形態の上部マッサージ機構32には、ふくらはぎCや腿Tが大きかったりといった下肢Lの形状(大きさ)には個人差があるので、一対の第1マッサージ部材40の幅を任意で且つ自動で調整することができる幅調整機構54が備えられている。
なお、足部Fの形状(大きさ)にも個人差があるので、後述する下部マッサージ機構33に幅調整機構54を備えていてもよい。
また好ましくは、内部に距離センサや荷重センサなどの検出部を備えておき、その検出
部が使用者のふくらはぎCや腿Tや足部Fなどの下肢Lの形状(大きさ)を検出し、その計測結果に基づいて幅調整機構54が連動して一対のマッサージ部材の幅を調整する構成を備えておくとよい。この幅調整機構54に関しては、他の機構を採用することも可能であるが、特開2017-153734号公報に開示された機構が最も好ましい。
本実施形態の下部マッサージ機構33は、左右方向を向くように設けられ且つ、駆動機構34を構成する下部伝達軸45bからの回転駆動力により回転する第2回転軸55と、第2回転軸55の中途部に配備され且つ、第2回転軸55の回転駆動力により近接離反して少なくとも足先からかかとまでの足部Fを含む施療部を挟み込む左右一対の第2マッサージ部材56と、第2回転軸55の回転駆動力を、左右一対の第2マッサージ部材56の揺動動作に変換する第2変換部57と、を有している。
さらに、下部マッサージ機構33は、足裏Sの長手方向中央(土踏まずA)に対して、押圧マッサージ動作を付与する足裏マッサージローラ58を有している。加えて、下部マッサージ機構33には、振動マッサージ部材59が備えられている。
左右一対の第2マッサージ部材56が近接離反する揺動動作をすることにより、足先からかかとまでの足部Fに対して、効果的な挟み込みマッサージが付与される。また、足裏マッサージローラ58が回転動作をすることにより、足裏Sの土踏まずAに対して効果的な押圧マッサージを付与する。また、振動する足裏マッサージ部材59が、足裏Sの前側及び後側に対して振動マッサージを付与する。
ここで、「第1の位置」~「第3の位置」における第1マッサージ部材40の状態について、図19などに基づいて説明する。
例えば、図19(a)に示す「第1の位置」のとき、第1マッサージ部材40は、略水平方向で且つ前方向へ突出するように配備される。なお、第1施療凹部37は、上方・前方・下方が開放された状態となる。
また、上ケース体35の左右両側を持つことで、上部マッサージ機構32を前後方向に揺動させて、所定の位置に停止させてマッサージ位置を切り替えることができる。つまり、左右の第1施療凹部37に対して、例えば、図19(a)などに示す「第1の位置」のとき、左右のふくらはぎCを嵌め入れることができる。図19(b)に示す「第2の位置」のとき、左右のふくらはぎC、膝などを嵌め入れることができる。図19(c)などに示す「第3の位置」のとき、左右の腿Tを嵌め入れることができる。
使用者は、下肢用マッサージ機5の第1施療凹部37にふくらはぎCを挿入すると共に、第2施療凹部38に足部Fを挿入する。
第1マッサージ部材40は、「第1の位置」において、第1施療凹部37内に挿入されたふくらはぎC(第1の施療部)に対して、外側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。なお、上部マッサージ機構32は、ふくらはぎCを挟み込むことにより固定されている。
詳しくは、図19(a)に示すように、第1マッサージ部材40は、長手方向中央の部分がふくらはぎCの前部を側方から覆い、基端側がふくらはぎCの後部を側方から覆うものとされ、そのふくらはぎC全体に対して外側及び内側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。なお、使用者のふくらはぎCの大きさによって、第1マッサージ部材40が押圧する長手方向における位置は異なる。
また、第2マッサージ部材56は、「第1の位置」において、第2施療凹部38内に挿入された足部F(第2の施療部)に対して、外側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。
詳しくは、図19(a)に示すように、第2マッサージ部材56は、前端側が足先を側方から覆い、後端側がかかとを側方から覆うものとされ、その足先からかかとまでの足部Fに対して、外側及び内側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。
ここで、使用者が上ケース体35の先端側の側方を把持し、上部マッサージ機構32に対して、第1回転軸39(揺動軸49)の軸心回りに一定の力で上方に持ち上げると、「第2の位置」へと移行することができる。
図19(b)に示す「第2の位置」のとき、第1マッサージ部材40は、やや上方に持
ち上げられた状態となり、斜め前方向へ突出するように配備される。
第1マッサージ部材40は、「第2の位置」においては、例えば、第1施療凹部37内に挿入されたふくらはぎCの上部から膝下の側方に対して、外側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。なお、上部マッサージ機構32は、ふくらはぎCの上部から膝下の間を挟み込むことにより固定されている。
詳しくは、図19(b)に示すように、第1マッサージ部材40は、長手方向中央の部分がふくらはぎCの上部から膝下のあたりを側方から覆い、そのふくらはぎCの上部などに対して外側及び内側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。なお、図19(b)に示す第2の位置は、第1の位置から第3の位置へ遷移する過程を示したものともいえる。
ここで、使用者が上ケース体35の先端側の側方を把持し、上部マッサージ機構32に対して、第1回転軸39(揺動軸49)の軸心回りに一定の力でさらに上方に持ち上げると、「第3の位置」へと移行することができる。
図19(c)に示す「第3の位置」のとき、第1マッサージ部材40は、後方に押し込まれた状態となり、後斜め上方向へ立ち上がるように配備される。なお、第1施療凹部37は、上方・前方・後方が開放された状態となる。
第1マッサージ部材40は、「第3の位置」において、第1施療凹部37内に挿入された腿T(第1の施療部)に対して、外側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。なお、上部マッサージ機構32は、腿Tを挟み込むことにより固定されている。
詳しくは、図19(c)に示すように、第1マッサージ部材40は、上端側が腿Tの上部を側方から覆い、長手方向中央の部分が腿Tを側方から覆うものとされ、その腿T全体に対して、外側及び内側から押すように挟み込む、押圧マッサージ動作を付与する。
上で述べた手順を逆に行えば、再び「第1の位置」、「第2の位置」などに、マッサージ位置を切り替える(戻す)ことができる。なお、本実施形態の「第1の位置」~「第3の位置」のマッサージ位置については一例であり、例示した上部マッサージ機構32の角度に限定されない。
以上、本実施形態の下肢用マッサージ機5については、特願2019-223451を参照するとよい。
以上、本発明の説明で述べたように、上部マッサージ機構32を揺動駆動機構48により電動で、左右方向を向く軸心回りに揺動可能に支持し、前後方向の所定のマッサージ位置(「第1の位置」~「第2の位置」~「第3の位置」)のうち、いずれかの位置に切り替えて使用する構成、すなわち第1マッサージ部の位置を可変とする構成とすることで、例えば使用者が座部2に着座した状態で、上部マッサージ機構32によりふくらはぎC又は腿Tなどいずれかの下肢Lの施療部に対して押圧マッサージを付与することができる。それと同時に、下部マッサージ機構33により足部Fに対して押圧マッサージを付与することもできる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
例えば、本発明の下肢用マッサージ機5に、送風ポンプと、送風ポンプからの空気を暖める加熱装置と、を備えておいてもよい。すなわち、加熱装置により暖められた温風を下肢用マッサージ機5の内部に送風することで、第1マッサージ部材40や第2マッサージ部材56を近傍を暖めて、足部F、ふくらはぎC、腿Tなどの施療部に対して温熱マッサージを行う構成を設けてもよい。
また、本発明の下肢用マッサージ機5に、使用者の施療部に対して押圧マッサージを付与するエアバッグ部材を備えていてもよい。一対の第1マッサージ部材40の位置に、エアバッグ部材を一対備え、一対の第2マッサージ部材56の位置に、エアバッグ部材を一
対備えていてもよい。
また、本発明の下肢用マッサージ機5に、上部マッサージ機構32の揺動を停止することができる位置決め機構を設けてもよい。すなわち、位置決め機構は、上部マッサージ機構32を位置決め機構により所定の位置で係合させることで、上部マッサージ機構32を前後方向における所定位置(マッサージ位置)にて揺動を停止する構成とされているとよい。
位置決め機構は、例えば、揺動駆動機構48の近傍、すなわち上部マッサージ機構32の中央に一つ配備するようにしてもよい。また、位置決め機構については、例えば、段階的に調整することが可能なラチェット機構を採用するとよい。
左右一対の第1マッサージ部材40の間の第1回転軸39に、円筒部材(幅調整機構54)がそれぞれ取り付けられているが、この円筒部材の外周面に施療部(ふくらはぎCや腿Tの後側など)を押し込む突起を設けて、回転マッサージ部材58のようにしてもよい。
また、上述した上ケース体35及び下ケース体36を形成する素材については限定されない。布材のような軟質体で上ケース体35及び下ケース体36を形成してもよく、プラスチックのような硬質体で上ケース体35及び下ケース体36を形成するようにしてもよい。
また、例えば、下肢Lへ付与するマッサージ動作の強弱やリズムを変更することができるようにしてもよい。加えて、上部マッサージ機構32と下部マッサージ機構33との一方または両方に、使用者の下肢Lの大きさを検出し、その結果に基づいて幅調整機構54を連動させ一対のマッサージ部材(第1マッサージ部材40、第2マッサージ部材56)の幅を調整する構成を備えておくとよい。幅調整機構54に関しては、特開2017-153734号公報に開示された機構が最も好ましい。一対のマッサージ部材(第1マッサージ部材40、第2マッサージ部材56)の揺動の角度を調整する機構を備えていてもよい。
以上述べた、図1などに開示される下肢用マッサージ機5をフットレスト部4として使用した際には、フットレスト部4の伸び量(スライド量)、フットレスト部4の上昇・下降の角度、第1マッサージ部材40の跳ね上がり角度を検出できるようにしておくとよい。そうすれば、得られたスライド量、各角度に基づいて、フットレスト部4の伸び量や第1マッサージ部材40の跳ね上がり角度の適切な値を決定することが可能となる。
すなわち、本発明の椅子型マッサージ機1及び下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)については、以下に示すような構成を有していると好ましい。なお、これから述べる本発明の構成(採用する部材の種類や形状、検出手段など)に関しては一例であり、以下に示すものに限定されない。
ただし、フットレスト部4の上下移動方向(伸縮)に際して、傾斜する場合もあるので揺動運動によって厳密な上下方向とはならないが、フットレスト部4を床面Rに載置したときの上部側を上方向と呼び、下部(底部)を下方向と呼ぶこととする。
図1~図19などに示すように、着座した使用者の臀部などに対してマッサージを行う機構を収容する座部2と、使用者の背部などに対してマッサージを行う機構を収容する背もたれ部3と、を有する椅子型マッサージ機1の前側に、足部Fなどに対してマッサージを行う下肢用マッサージ機5(フットレスト部4)が配備されている。
下肢用マッサージ機5には、ふくらはぎCなどに対して揉みマッサージを付与する上部マッサージ機構32が備えられている。その上部マッサージ機構32は、揺動駆動機構48により電動で、軸心が左右方向を向く第1回転軸39回りに上下方向に回動する。また、下肢用マッサージ機5は、収納機構8(回動機構)により電動で前後方向に回動(揺動)自在に支持されているとよい。
下肢用マッサージ機5は、上部マッサージ機構32と下部マッサージ機構33からなる。その下部マッサージ機構33の上部には、安全スイッチが備えられている。
安全スイッチは、図示はしないが、第2マッサージ部材56の上縁に取り付けられている。その安全スイッチは、上下方向に回動する上部マッサージ機構32(第1マッサージ
部材40)との間に、異物(例えば、使用者以外(子供等)の手など)の存在により回動が妨げられた(接触した)と判断した場合、その信号を制御部に送信する構成となっている。その信号を基づき、制御部は停止部に指令を出す。停止部は、直ちに上部マッサージ機構32の上下方向の回動を停止する。
下肢用マッサージ機5には、上部マッサージ機構32の回転位置を把握するためのセンサ(図示せず)が備えられている。つまり、センサは、第1マッサージ部材40が揺動駆動機構48により電動で、第1回転軸39回りに上下方向に揺動するときの位置を認識するものである。任意の位置を検出するセンサとしては、例えば、リミットスイッチと回転センサ(例えば、ロータリーエンコーダ)などが挙げられる。
また例えば、下肢用マッサージ機5の回転を検出する回転センサを備えておき、予め与えた回転の司令に対し回転センサの検出値が一致しなければ、上部マッサージ機構32との間に異物が挟まっている判断することができる。
また、下肢用マッサージ機5には、当該下肢用マッサージ機5本体の回動位置を把握するセンサ(図示せず)が配備されている。つまり、センサは、下肢用マッサージ機5本体が収納機構8により電動で、アーム部材9の軸心10回りに、上下方向に揺動するときの位置を認識するものである。
任意の位置を検出するセンサとしては、例えば、リミットスイッチ(アクチュエータ12(駆動部)の一方端部と他方端部を移動するスライダー23の位置を検出する手段)と、回転センサ(例えば、アクチュエータ12のねじ部材(スライダー23が移動するロッド22)の回転を検出する手段(ロータリーエンコーダ等))などが挙げられる。
下肢用マッサージ機5は、座部2の前側において、電動で伸縮する構成となっている。つまり、下肢用マッサージ機5は、上下移動機構25(詳細は後述)により上下方向に移動する構成となっている。また、上部マッサージ機構32と下部マッサージ機構33との間が広がる、すなわち下肢用マッサージ機5本体が上下方向に伸び縮みする構成となっていてもよい。
また、下肢用マッサージ機5には、当該下肢用マッサージ機5本体の伸縮位置を把握するためのセンサ(図示せず)が配備されている。つまり、センサは、下肢用マッサージ機5が上下移動機構25により電動で、上下方向に移動したときの位置を認識するものである。
任意の位置を検出するセンサとしては、例えば、リミットスイッチ(アクチュエータ26(昇降駆動部)の一方端部と他方端部を移動するスライダー30の位置を検出する手段)と、回転センサ(例えば、アクチュエータ26のねじ部材(スライダー30が移動するロッド29)の回転を検出する手段(ロータリーエンコーダ等))などが挙げられる。
上部マッサージ機構32の最大回転角については、下肢用マッサージ機5本体の上下回動による高さ位置、または、下肢用マッサージ機5本体の伸長方向(上下方向)に沿って伸び縮みするときの伸縮位置の少なくとも一方によって規制される。
つまり、第1マッサージ部材40が揺動駆動機構48により電動で持ち上がるように回転するときに規制される、第1マッサージ部材40の回転角の最大値(揺動の許容範囲)は、下肢用マッサージ機5本体がどのような位置(高さ・伸び方等)に存在するかによって決定される構成であるとよい。
上部マッサージ機構32(第1マッサージ部材40)は、左右方向を向く軸心回りに回動するものである。その軸心は、第1回転軸39(もみ軸)と同じ軸心とされている。
なお、上部マッサージ機構32と下部マッサージ機構33は、同じ駆動モータ44で駆動するものとなっている。
また、上部マッサージ機構32のもみ幅、つまり一対の第1マッサージ部材40の幅は、幅調整機構54により、変更可能となっている。例えば、ふくらはぎCから腿Tに向かって、上部マッサージ機構32を上下方向に回動(揺動)させるとき、幅調整機構54により、もみ幅(一対の第1マッサージ部材40の間隔)を広げてから回動させるとよい。つまり、使用者の下肢Lの太さによって、もみ幅(一対の第1マッサージ部材40の間隔)を変えることができる構成であるとよい。
下肢用マッサージ機5は、本体が左右方向を向く軸(第1回転軸39)を中心にして回動するものとするとよい。その下肢用マッサージ機5の回転を水平方向に対して90度~180度とすることで、オットマンとして使用可能となる。つまり、下肢用マッサージ機5を裏返す(底面24を上面とするように回転させる)ことで、上側に位置した底面24が、足部Fを載置することができるオットマンとなる。
なお、下肢用マッサージ機5本体の回転角度(オットマンに切り替えるための回転角度)としては、水平方向に対して90度が好ましい。
また、下肢用マッサージ機5には、本体がオットマン状態に切り替わっている位置を認識するセンサ19が備えられている。その下肢用マッサージ機5がオットマン状態となっているときには、位置検出により信号が制御部に送信されることで、上部マッサージ機構32は回動動作しないように制御されているとよい。
本実施形態においては、側方支持部材14(本実施形態では左側)に、オットマン状態を認識するリミットスイッチ19aと、足揉み位置を認識するリミットスイッチ19bが2つ設けられている。
また、下肢用マッサージ機5は、以下に示すような使用者の下肢に対するストレッチ動作を行える構成であると好ましい。
すなわち、下部マッサージ機構33に備えられた一対の第2マッサージ部材56を閉じて使用者の足部Fを拘束した状態にしておき、上部マッサージ機構32に備えられた一対の第1マッサージ部材40を閉じて使用者の下肢Lを挟んだ状態で上方へ回動させるとよい。
また、上部マッサージ機構32に備えられた一対の第1マッサージ部材40を閉じた状態(腿TやふくらはぎCなどを挟んだ状態)にしておき、第1マッサージ部材40を下方向に回動(垂れ下げるように移動)させながら、下肢用マッサージ機5本体を下げてゆく、または、下肢用マッサージ機5を上下移動機構25により電動で伸ばすように移動させるとよい。
また、上部マッサージ機構32に備えられた一対の第1マッサージ部材40を閉じた状態(腿TやふくらはぎCなどを挟んだ状態)と、下部マッサージ機構33に備えられた一対の第2マッサージ部材56を閉じて足部Fを拘束した状態のいずれか一方の状態にしておき、第1マッサージ部材40を下方向に回動(垂れ下げるように移動)させながら、下肢用マッサージ機5本体を下げてゆく、または、下肢用マッサージ機5を上下移動機構25により電動で伸ばすように移動させるとよい。
さらには、上部マッサージ機構32に備えられた一対の第1マッサージ部材40を腿Tの位置で閉じた状態にしておき、図示はしないが、例えば座部2内に備えたエアバッグを膨張と収縮を繰り返す動作、または、座部2内に備えた座部マッサージ機構を少なくとも前後方向に移動、もみ、たたき、上下方向の進退動作のいずれか一つを駆動させて揉み動作を駆動させるとよい。
図13などに示すように、下肢用マッサージ機5の伸縮方向(上方向)には、膝が位置することとなる。そのことから、膝に該当する位置においては、一対の第1マッサージ部材40は揉み動作を行わないように制御する。すなわち、膝が位置する範囲において、揉み停止領域が設けられている。
また、上部マッサージ機構32に下肢を温めるヒーターを搭載しているとよい。上部マッサージ機構32が膝に該当する位置(揉み停止領域)に到達すると、搭載されたヒーターをONして温める。なお、揉み停止領域以外の位置(ふくらはぎCや腿Tなど)でも、ヒーターをONにして、下肢全体(施療部)を温めるようにする制御としてもよい。さらに、下部マッサージ機構33にもヒーターを搭載し、足部Fを温める構成としてもよい。
さらに、上部マッサージ機構32の第1マッサージ部材40を持ち上げた状態で且つ、一対の第1マッサージ部材40を閉じて腿Tを挟むような状態にしておいて、上部マッサージ機構32を一方向に回動または往復させることで、腿T全体に対してマッサージするモードを備えていてもよい。
また、上部マッサージ機構32の第1マッサージ部材40をたれ下げた状態で且つ、一
対の第1マッサージ部材40を閉じてふくらはぎCを挟むような状態にしておいて、上部マッサージ機構32を一方向に回動または往復させることで、ふくらはぎC全体に対してマッサージするモードを備えていてもよい。
以上の本発明によれば、使用者の下肢Lの長さ(身長の高さ)が違うといった様々な状況でも、施療部に対して適切で且つ安全にマッサージ動作を付与することができる。また、本発明の構成であれば、上部マッサージ機構32が座部2など他の部材に接触することを回避することができる。
本発明の椅子型マッサージ機1に備えられている下肢用マッサージ機5は、単独(単体)で用いても可能である。
なお、本発明においては、上部マッサージ機構32及び下部マッサージ機構33の基本的な装置構成については、特に限定はしない。つまり、上部マッサージ機構32及び下部マッサージ機構33としては、様々なものが採用可能である。
1 椅子型マッサージ機
2 座部
3 背もたれ部
4 フットレスト部
5 下肢用マッサージ機
6 支持フレーム
7 駆動部
8 収納機構(回動機構)
9 アーム部材
10 支持軸
11 リンクアーム部材
11a 第1リンクアーム部
11b 第2リンクアーム部
12 駆動部(アクチュエータ)
13 支持部材
14 側方支持部材
15 回動軸
16 ロック機構
17 切り欠き部
17a 一方側の縁
17b 他方側の縁
18 突出片
19 センサ
19a リミットスイッチ
19b リミットスイッチ
20 突出部
21 モータ
22 ロッド
23 スライダー
24 底面
25 上下移動機構
26 昇降駆動部(アクチュエータ)
27 スライド部材
28 モータ
29 ロッド
30 スライダー
31 案内部材
32 上部マッサージ機構
33 下部マッサージ機構
34 駆動機構
35 上ケース体
36 下ケース体
37 第1施療凹部
38 第2施療凹部
39 第1回転軸
40 第1マッサージ部材
41 第1変換部
42 基盤体
43 軸支持部
44 駆動モータ
45a 上部伝達軸
45b 下部伝達軸
46 第1ギアボックス
47 第2ギアボックス
48 揺動駆動機構
49 揺動軸
50 駆動モータ
51 回転軸
52 ギア
53 ギア
54 幅調整機構
55 第2回転軸
56 第2マッサージ部材
57 第2変換部
58 足裏マッサージローラ
59 振動マッサージ部材
60 スイッチ
L 下肢
F 足部
C ふくらはぎ
T 腿
S 足裏
A 土踏まず
R 床面

Claims (9)

  1. 使用者が着座する座部と、前記座部の後部に設けられた背もたれ部と、前記座部の前部に設けられ且つ前記使用者の下肢が挿入可能なフットレスト部と、を備えている椅子型マッサージ機において、
    前記フットレスト部を、前記座部の下方内部に収納する収納機構を有している
    ことを特徴とする椅子型マッサージ機。
  2. 前記収納機構は、前記フットレスト部の出退時において、床面に対して一定の間隔を保ちながら、当該床面に対して接触を回避する出退動作を行う構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
  3. 前記収納機構は、前記フットレスト部を前方に設置する際、前記座部の下方内部から前方に所定量押し出してから、上方に移動させる構成とされている
    ことを特徴とする請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
  4. 前記収納機構は、
    駆動力を発生させる駆動部と、
    前記駆動力により前後方向に揺動するリンクアーム部材と、
    前記リンクアーム部材により揺動し、前記フットレスト部を上下方向に回動させるアーム部材と、
    前記フットレスト部を前後方向に移動させるスライド部材と、
    前記スライド部材を前後方向にスライドさせる駆動力を発生するスライド駆動部と、
    を有していて、
    前記スライド部材は、前記フットレスト部を前方に設置する際、前記リンクアーム部材の揺動前に、前記フットレスト部を前方向に所定量移動させ、
    前記フットレスト部を前記座部の下方内部に収納する際、前記リンクアーム部材の揺動後に、前記フットレスト部を後方向に所定量移動させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
  5. 前記フットレスト部を、前記使用者の下肢を載置することができるオットマンとして使用可能な状態に切り替え可能な構成とされている
    ことを特徴とする請求項4に記載の椅子型マッサージ機。
  6. 前記フットレスト部は、伸び縮みするように上下方向に移動することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
  7. 前記フットレスト部は、前記使用者の下肢をマッサージする下肢用マッサージ機とされている
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
  8. 前記下肢用マッサージ機に備えられた上部マッサージ機構が、上下方向に跳ね上げ自在な構成とされている
    ことを特徴とする請求項7に記載の椅子型マッサージ機。
  9. 前記上部マッサージ機構は、跳ね上げ時に前記座部との接触を回避する機構を有している
    ことを特徴とする請求項8に記載の椅子型マッサージ機。
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