JP6731453B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
レッチ等の施療を実行できるマッサージ機に関する。
その背もたれ部に設けられる施療子としての揉み玉で、背もたれ部にもたれた使用者に対
し揉みや叩き等の施療を行う仕組みを有しているが、この他、使用者の脚部分に対しても
所定の施療が行えるよう、施療機構を内蔵した脚支持部(オットマン)を設けたものがあ
る。
うものも実用に供されていた。
このような従来のマッサージ機の一例として、特開平8−322895号公報に開示さ
れるものがある。
脚に対し、脚用袋体を膨張させて脚の被施療部(ふくらはぎ部)を押圧し、この押圧状態
で脚支持台を前方へ移動させることで、脚の被施療部を伸長させ、ストレッチの効果を与
えられるものとなっている。
を、脚のそれより上の部分に対し動かすことができるものの、脚の保持対象部位より下の
部分及び足は、特にこれらの移動や拘束を目的とする手段も無く、単に保持対象部位に追
随して一緒に動く状態が許容される構造であったため、これらの部分について、別途新た
なマッサージ等の効果を得ることは難しかった。結果として、脚支持部の脚受部を動かす
ことで脚に対し生じさせられる施療効果は、脚裏のストレッチ効果や、保持対象部位をそ
れより上の部分に対し動かすことでのマッサージ効果程度に限定されるという課題を有し
ていた。
対し、これより下側の脚の他部分や足を相対移動可能とし、脚の保持対象部位が足等に対
し相対移動するのに基づく所定の施療効果を脚に付与できるマッサージ機を提供すること
を目的とする。
に脚を支持する脚支持部が配設されるマッサージ機において、前記脚支持部が、脚の膝よ
り下の保持対象部位を保持する脚受部を有し、前記保持対象部位を脚受部に保持した状態
で、脚受部及び脚の保持対象部位を少なくとも足及び/又は大腿部に対し相対移動させる
施療手段を備えるものである。
下の保持対象部位を保持可能である脚受部が含まれる構造とすると共に、この脚受部とこ
れに保持された脚の保持対象部位を、所定の施療手段で足や大腿部に対し相対移動させ、
保持対象部位に他部位に対する動きを生じさせることにより、脚の保持対象部位の周りの
部分に対し保持対象部位のみを局所的に動かす状態が確実に得られ、保持対象部位に位置
する筋肉そのものを動かしたり、脚の保持対象部位と足等の他部位との間に位置する筋肉
や腱を伸縮させるなどの顕著な変化を脚に与えることができ、こうした変化に伴うマッサ
ージやストレッチ等に相当する施療の効果が明確に得られ、保持対象部位の移動に足等の
他部位が追随して動いていた従来のような状況とは異なる新たな効果を体感でき、使用に
よる脚のリラックス感をより一層高められる。
端部に取り付けられて前記脚受部を移動可能に支持する基礎部と、当該基礎部に対し脚受
部を移動させる施療用アクチュエータとを有し、当該施療用アクチュエータによる脚受部
の移動に伴って脚に加わる力に対し、少なくとも足が前記力の作用する向きに動かないよ
う保持する所定の一又は複数の足保持手段を備え、前記施療手段が、前記基礎部、施療用
アクチュエータ、及び足保持手段を少なくとも含んでなり、脚の前記保持対象部位を保持
した脚受部を基礎部に対し移動させる一方、前記足保持手段で足を保持し、脚受部及び脚
の保持対象部位を足に対し相対移動させるものである。
部とこれに対し移動可能な脚受部との組合せ構造とされると共に、施療用アクチュエータ
による脚受部の移動に際して作用する力に抗って足を保持する足保持手段を設けて、脚受
部により保持された脚の保持対象部位に対し、足保持手段で足を保持対象部位とは別に保
持し、脚受部で脚の保持対象部位を移動させる場合に、足を保持対象部位同様には動かさ
ない状態とすることにより、脚の保持対象部位を脚のさらに下の部分や足に対し局所的に
動かしてこうした箇所の筋肉や腱に伸縮等の有効な変化を付与でき、マッサージやストレ
ッチ等に相当する施療に相当する効果を確実に生じさせられ、脚をリラックスした状態へ
適切に移行させられる。
し可動として取り付けられ、前記足保持手段で足を保持した上で、脚受部に脚の前記保持
対象部位を保持し、脚受部を基礎部に対し移動させる過程が実行される中、座部に対し基
礎部を動かして脚支持部全体を動かし、脚の膝より下の部分を動かすものである。
持対象部位を保持し、脚受部を保持対象部位ごと基礎部に対し移動させつつ、脚支持部全
体を座部に対し動かして、脚の膝より下の部分全体に所定の施療に相当する動きを与える
ようにすることにより、脚受部の移動に伴う脚の保持対象部位の相対移動で、局所的なマ
ッサージやストレッチ等に相当する効果を保持対象部位やその周囲に付与できると共に、
脚支持部の動きに基づいて脚の膝から下の一又は複数の部分にもマッサージ又はストレッ
チの効果を与えることができ、脚に対し複合的に施療を行う状態となり、脚へのより大き
な施療効果を獲得できる。
動させる間、脚受部を基礎部に対し移動させる方向とは逆の向きに、足が基礎部に対し相
対移動するように、脚支持部の動く向きを設定するものである。
持対象部位を保持し、脚受部を保持対象部位ごと基礎部に対し移動させつつ、基礎部を含
む脚支持部全体を脚受部の移動方向に対応した適切な向きに動かして、脚の膝より下の部
分全体に動きを与えると共に、足が基礎部に対し脚受部の移動方向とは逆向きに移動する
ような動きを生じさせることにより、脚受部の移動に際し足が逆向きに相対移動すること
となり、脚の保持対象部位の移動度合いを増大させて、局所的なマッサージやストレッチ
に相当する効果を保持対象部位やその周囲にさらに強く付与できる上、脚の膝から下の部
分には脚支持部の動きに基づくマッサージ又はストレッチの効果を別途与えられ、脚に対
する複合的な施療をより一層強化して施療効果をさらに大きくできる。
も足に接する部分を前記脚支持部の基礎部に対し移動可能として配設され、前記脚受部を
基礎部に対し移動させる間、足保持手段の少なくとも足に接する部分を動かして、脚受部
を基礎部に対し移動させる方向とは逆向きに、足を基礎部に対し移動させるものである。
移動可能とされ、脚受部で脚の保持対象部位を保持し、脚受部を保持対象部位ごと基礎部
に対し移動させつつ、足を保持した状態の足保持手段における足に接する部分を脚受部の
移動方向とは逆向きに移動させ、足を基礎部に対し脚受部の移動方向とは逆向きに移動さ
せることにより、脚受部の移動に際し足が逆向きに相対移動することとなり、脚の保持対
象部位の移動度合いを増大させて、局所的なマッサージやストレッチに相当する効果を保
持対象部位やその周囲にさらに強く付与でき、脚への施療効果を大きく向上させられる。
対象部位を、側方から挟持して保持するものである。
対象部位を側方から挟持して、保持対象部位をずれなく保持できることにより、脚受部の
移動に際して足の保持対象部位を適切に追随させて動かせることとなり、脚の保持対象部
位やその周辺に対し、より確実に局所的なマッサージやストレッチに相当する施療の効果
を与えられる。
象部位を挟持して保持する挟持手段として、空気の給排で膨縮可能なエアセルを用いるも
のである。
部位を側方から挟持して保持するものとされ、膨張したエアセルでの保持状態で脚受部を
相対移動させて、脚受部による脚の保持対象部位を移動する状態とすることにより、エア
セルで挟持の際の脚への当たりを柔らかなものとして、脚の保持にあたり脚の保持対象部
位に過剰な圧迫感を与えない状態にでき、脚の保持対象部位の移動時に違和感や不快感を
伴うことなく、保持対象部位の筋肉等にマッサージやストレッチに相当する効果を生じさ
せられ、これらのマッサージやストレッチ等の効果付与の結果として得られる脚のリラッ
クス感をより高いものとすることができる。
くとも前記脚支持部の基礎部に対し足先側となる所定位置に配設され、少なくとも一部を
足に接触させて足を保持する足受部を備えるものである。
脚受部を基礎部に対し移動させる状況で足受部に足を保持させ、脚受部に保持された脚の
保持対象部位を足に対し相対移動可能とし、脚の保持対象部位を動かすことに伴う筋肉や
腱等の動きを生じさせることにより、こうした動きに伴って脚の保持対象部位やその近傍
に適切にマッサージやストレッチに相当する効果を与えられ、脚に対する従来同様の他の
マッサージやストレッチでは付与しにくい施療効果を生じさせて、脚全体のリラックス感
の向上が図れる。
も一部を側方から所定の挟持手段で挟持して、足を拘束保持可能とされ、前記挟持手段と
して、空気の給排で膨縮可能なエアセルを用いるものである。
挟持して保持するものとされ、足受部の膨張したエアセルで足を保持した状態で脚受部を
相対移動させて、脚受部に保持された脚の保持対象部位を動かすことにより、エアセルで
足挟持の際の足への当たりを柔らかなものとして、足保持にあたり足に過剰な圧迫感を与
えない状態にでき、脚受部と脚の保持対象部位の相対移動時に、足における違和感や不快
感を伴うことなく、保持対象部位やその周辺部分にマッサージやストレッチに相当する効
果を生じさせられ、これらのマッサージやストレッチ等の効果付与の結果として得られる
、脚のリラックス感をより質の高いものにできる。
つ、前記脚受部が脚の前記保持対象部位を保持すると、前記脚受部の前記保持対象部位ご
との基礎部に対する相対移動が実行されるものである。
象部位を保持し、その後で脚受部を基礎部に対し相対移動させる状態として、脚の保持対
象部位を足に対し相対移動させることにより、足受部に足を保持し、且つ脚受部に脚の保
持対象部位を保持することを確実なものとしてから、脚の保持対象部位を相対移動させて
、保持対象部位における局所的な筋肉等の動きを適切に生じさせられ、脚の保持対象部位
やその周辺部分に対しマッサージやストレッチに相当する効果を無理なくスムーズに付与
できる。
とした後に、前記脚受部が、脚の前記保持対象部位を保持し、脚受部による前記保持対象
部位の保持と同時、又は保持した後に、前記脚受部の前記保持対象部位ごとの基礎部に対
する相対移動が実行されるものである。
部位を保持するようにし、足受部での足保持が完了していない状態では、脚受部での脚保
持もなされておらず、使用者が脚や足を動かして足位置を足受部に対し調整できることに
より、仮に足が足受部における本来位置すべき箇所からずれている場合でも、足受部にお
ける保持の進行中に使用者の足位置を正しくする行動を促して、足受部に足を適切に保持
した状態を確保しやすく、足がずれて足の保持が正しく行えない状態のまま足の保持過程
が進行、完了するのを防止でき、適切に保持された足に対し脚の保持対象部位の動きを無
理なく生じさせられ、保持対象部位やその周辺部分に対しマッサージやストレッチに相当
する効果を確実に与えることができる。
ュエータの脚受部移動に係る作動を制御する制御部を備え、前記足受部が、足を保持状態
とした後、前記制御部が、施療用アクチュエータで脚受部を基礎部に対し移動させ、あら
かじめ取得された使用者の脚の保持対象部位の位置に脚受部を対応させる位置調整を実行
し、当該位置調整の終了時点を挟む前後所定時間の範囲内におけるいずれかの時点に、前
記脚受部が、脚の前記保持対象部位の保持に係る作動を開始し、さらに所定時間経過して
脚受部による前記保持対象部位の保持が完了した後、脚受部の前記保持対象部位ごとの基
礎部に対する相対移動が実行されるものである。
移動させて位置調整を行い、さらに脚受部で脚を保持し、その後、脚受部を相対移動させ
て、脚の保持対象部位を足に対し相対移動させることにより、足受部に足を保持した状態
を確保してから、脚受部の位置調整を行い、脚受部の脚を保持しようとする位置を適切な
ものとした上で脚の保持対象部位を保持し、その状態で脚の保持対象部位を相対移動させ
て、保持対象部位における局所的な筋肉等の動きを生じさせることができ、好ましいマッ
サージやストレッチの効果を保持対象部位やその周辺部分に対し正確に付与できる。
以下、本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機を前記図1ないし図8に基づいて説
明する。
前記各図において本実施形態に係るマッサージ機1は、着座した使用者を支える椅子状
のものであり、詳細には、床面上に載置されて椅子全体を安定的に支持する基台部11と
、この基台部11の上方で使用者の臀部を支える座部12と、この座部12の後側で使用
者の背中を支える背もたれ部13と、座部12の左右両側で使用者の肘や前腕部を支える
肘掛部14と、座部12の前側で使用者の脚を支える脚支持部15と、この脚支持部15
の足先側に配設されて、使用者の足の側部及び足裏を取囲むように形成されて足を受けて
保持する足受部16と、マッサージ動作に係る各種操作入力を受付ける操作部30と、搭
載されている複数の施療機構によるマッサージ動作を操作入力や記録情報等の内容に基づ
いて制御する制御部40とを備える構成である。
脚支持部15を一体に取付けられてこれらを支持するものである。また、前記座部12は
、基台部11に対し座面の傾斜角度を調整可能として取付けられ、座面にて使用者の臀部
や太腿部を支えつつ内蔵の施療機構でマッサージを実行するものである。この座部12の
施療機構としては、空気の給排で動作する臀部用エアセル71、及び太腿用エアセル72
を備える構成である。これらエアセルを空気の給排で膨縮させるエアポンプ70が座部1
2下側のスペースに配設される。
部12に対し傾斜角度を調整可能として配設され、その内部に、マッサージを実行する施
療機構を備える構成である。
対の揉み玉51とこれを動作させる駆動機構部60が一体となったメカユニット50と、
このメカユニット50を背もたれ部13上下方向に移動可能に支持しつつ、背もたれ部の
各部を内部から支える枠状の背もたれ部フレーム13aと、前記エアポンプ70による空
気の給排で動作する背中用エアセル73及び腰用エアセル74とがそれぞれ配設される構
成である。このうちメカユニット50、背中用エアセル73、及び腰用エアセル74が、
それぞれマッサージを実行する施療機構をなす。
療機構を設けた一対の側壁部を突出配設して、使用者の上腕部等に対して側方からマッサ
ージを行えるようにすることもできる。
可能とし且つ他方向への動きは拘束して支持する左右一対のガイドフレーム13b間に、
複数の横フレームを横方向に掛渡して一体に連結して、略梯子状のフレーム構造とされる
ものである。
を変化させたり、座部12が傾動した場合でも、使用者の前腕を安定的に支持するよう形
成される構成である。この肘掛部14にも、前記エアポンプ70による空気の給排で動作
するエアセルを配設して、使用者の前腕部に対しマッサージを行える構成としてかまわな
い。
能に配設され、座部下側の傾動用アクチュエータ17により傾斜角度を調整されるもので
ある。
この基礎部15aの表面側部分に脚長手方向へ移動可能として配設され、脚に接する脚受
部15bと、この脚受部15bに内蔵され、前記エアポンプ70による空気の給排で膨縮
動作する施療機構としての脚用エアセル75、76、77、78とを備える構成である。
体として所定範囲内で伸縮して長さを変化させる機構を有する、公知のリニアアクチュエ
ータである。
一方、他端部が脚支持部15の裏面側に当接可能とされ、伸縮による他端部の位置変化に
伴って、脚支持部15を傾動させる構成である。この傾動用アクチュエータ17と一体に
、傾動用アクチュエータ17の可動部分の変位、すなわち伸縮の変位を、所定変位ごとの
信号出力に基づき検出する、リニアエンコーダ等の変位検出手段が配設される。
に当接する傾動用アクチュエータ17他端部の位置が変ることで、座部12前端の軸部を
中心として傾動し、座部12に対する傾斜角度を変化させる仕組みである。脚支持部15
の傾動に係る変位は、傾動用アクチュエータ17の伸縮による変位と一対一に対応してい
ることから、傾動用アクチュエータ17の伸縮変位を変位検出手段を用いて検出すること
で、制御部40で傾動用アクチュエータ17の伸縮状態変化と共に、脚支持部15の傾動
状態変化を把握することができる。なお、脚支持部15の傾動状態の把握にあたっては、
直接脚支持部の傾斜角度変化をロータリーエンコーダ等の変位検出手段で取得するように
してもよい。
溝部15cを生じさせた形状として形成され、座部12前端に取付けられた基礎部15a
に対し脚長手方向へ移動可能に配設される構成である。脚受部15bの各溝部15cを挟
んで対向する側面部には、脚用エアセル75、76、77、78が、膨張状態で左右の脚
のふくらはぎ部分をそれぞれ押圧してマッサージが行えるように、左右各々で対をなす配
置として内蔵される。
調整する機構として、所定の施療用アクチュエータ18を脚支持部15内に配設し、この
施療用アクチュエータ18の作動を制御部40で制御するようにしている。この施療用ア
クチュエータ18は、モータや流体圧シリンダなどの公知のアクチュエータである。また
、これと合わせて、脚受部15bの基礎部15aに対する位置変化を検出するための変位
検出手段も設けているが、この変位検出手段も公知のリニアエンコーダ等であり、詳細な
説明を省略する。
この脚支持部15には、脚用エアセル75、76、77、78の他、脚長手方向に移動
しつつ脚を押圧するローラ等の他の施療機構を配設するようにしてもかまわない。
させることとなる。この支持状態で、左右でそれぞれ脚を挟んで対向する脚用エアセル7
5、76、77、78をいずれも膨張させると、脚のふくらはぎ部分を両側から押圧して
挟持できる仕組みである。
直接的なマッサージ機能以外に、膨張状態の押圧力を利用して脚を挟持し、脚の想定外の
動きを抑え、脚の保持対象部位、例えば、ふくらはぎ部分(膝から下部分)を適度に拘束
して脚受部15b上に保持固定し、脚の保持対象部位を脚受部15bと共に移動可能とす
る保持手段としての機能も有する。なお、この保持する手段としては、エアセルの膨張収
縮を利用するもの以外に、押圧片を機械的に移動させて脚を挟持する機構等でもよく、エ
アセルに限られるものではない。
脚を挟んで対向する脚受部の左右の側壁のいずれか片側のみから脚を押圧し、脚受部の反
対側の側壁に脚を押付けるようにして、挟持状態を得る構成としてもかまわない。
囲める形状として形成され、全体を支える金属材製のフレーム部16aを内蔵して、脚支
持部15の端部に脚長手方向に位置調整可能として配設される構成である。
状態で設けられる。そして、足受溝16bの対向する溝側面には、前記エアポンプ70に
よる空気の給排で膨縮する施療機構としての足側部エアセル79a、79b、79c、7
9dが、左右の各足を挟んで対をなすようにそれぞれ配設される。使用者が着座して足を
足受部16の足受溝16bに入れた状態では、足側部エアセル79a、79b、79c、
79dが使用者の足の甲部位の外側と内側とで対をなしており、これら足側部エアセル7
9a、79b、79c、79dを、空気の給排により膨縮させると、左右の足をそれぞれ
側方から押圧できる仕組みである。この他、足受溝16bの溝底に、土踏まずなど足裏の
一又は複数箇所をマッサージするエアセルを設けるようにしてもよい。
沿って配設される縦枠部分と、この縦枠部分の下端に連続する下枠部分とを有して、側面
から見て略L字状の枠状体とされる構成である。このフレーム部16aの縦枠部分が、基
礎部15aに対し脚長手方向に所定範囲移動可能として、且つ他方向への動きを拘束され
て支持されることで、足受部16が脚支持部15の基礎部15aに対し脚受部15bと同
様に脚長手方向に所定範囲移動可能とされる仕組みである。
、一部を足受部16のフレーム部16aに取り付けられ、他部を基礎部15a所定箇所に
取り付けられて配設される。このアクチュエータ16cにより、フレーム部16aを含む
足受部16は、基礎部15aに対し移動させられる構成である。
ていることで、使用者の脚の長さの個人差により変わる足裏位置に対応して、足受部16
の位置を脚長手方向に調整できると共に、非使用状態では足受部16を脚支持部15の下
端部に密着する待機位置へ移動させることができる。
を足受部16の足受溝16bに入れると、脚や足へのマッサージが可能な状態となる。こ
のとき、足受部16に足裏が当接しつつ、足から過剰な荷重が加わらなくなる位置までア
クチュエータ16cで足受部16を移動させることにより、使用者の脚の膝から下部分の
長さに適合した位置に足受部16を配置できる。
側部エアセル79a、79b、79c、79dを、所定のタイミングで膨張させると、足
を押圧してマッサージが行える仕組みである。
縮による直接的なマッサージ機能以外に、膨張状態の押圧力を利用して足を両側方から押
圧して挟持し、足の想定外の動きを抑え、足を適度に拘束して足受部16上に保持固定し
、足を足受部16と共に基礎部15aに対し移動可能とする保持手段としての機能も有す
る。なお、この足を保持する手段としては、エアセルの膨張収縮を利用するもの以外に、
押圧片を機械的に移動させて足を挟持する機構等でもよく、エアセルに限られるものでは
ない。
、足を挟んで対向する足受部の左右の側壁のいずれか片側のみから足を押圧し、足受部の
反対側の側壁に足を押付けるようにして、挟持状態を得る構成としてもかまわない。
び基礎部15aに対し脚受部15bを移動させる施療用アクチュエータ18が、脚受部1
5b及びこれに保持された脚の保持対象部位を足に対し相対移動させる施療手段として用
いられる。
に対する移動に伴って脚に加わる力に対し、足が前記力の作用する向きに動かないよう保
持する足保持手段となっている。
位の足に対する相対移動が実現し、保持対象部位としてのふくらはぎの部分の筋肉や腱を
動かして、マッサージやストレッチに相当する効果を生じさせられる。
エアセルは、脚や足など、エアセルのある部位ごとにまとめられて電磁弁(図示を省略)
を介してエアポンプ70と接続される。
トと、外部に連通する第3のポートを有し、制御部40による制御に応じて、第1のポー
トと第2のポートを連通させ、且つ第3のポートを閉じて、エアポンプ70からエアセル
への給気を行える状態と、第2のポートと第3のポートを連通させ、且つ第1のポートを
閉じて、エアセルの空気を外部に排気させる状態と、第1のポート、第2のポート、及び
第3のポートをいずれも相互に連通させないようにして、エアセルの内部圧力を維持でき
る状態、の三つの状態を切替可能とする公知の三方弁であり、詳細な説明を省略する。
が、エアポンプ70を作動させると共に、電磁弁の連通状態を調整制御することで、所望
のエアセルについて給気、排気、又は圧力維持を図り、エアセルを膨張、収縮させ、又は
所定の膨張状態で維持できる仕組みである。エアセルの膨張時には身体のエアセル当接部
分に対する押圧力を発生させる一方、収縮時には押圧が解除されることで、各エアセル位
置で変化に富んだマッサージ効果を与えることができると共に、エアセルが挟持手段とし
て用いられる場合は、挟持状態と非挟持状態を確実に切替可能である。
示部を備え、マッサージ機1の側部におけるスタンド31に着脱自在に設置され、マッサ
ージに係る操作入力を制御部40に送信するものである。なお、操作部30のスイッチや
表示部の位置を使用者にとって最適位置とするために、スタンド31の位置は調整可能と
なっている。
に基づいて、施療機構やマッサージ機の他の各可動部分を使用者に対応した状態に調整す
ると共に、施療機構や他の各可動部分に対し、リモコン操作やあらかじめ記録設定された
施療内容、また前記検出結果の情報に基づいて、適切な施療の実行のための制御を行うも
のである。
ェース等を備えるコンピュータとなっており、メモリ等に格納されるプログラムにより、
コンピュータを制御部40として動作させる仕組みである。この制御部40をなすコンピ
ュータは、CPUやメモリ、ROM等を一体的に形成されたマイクロコンピュータとして
もかまわない。
部の所定のスペースに配設され、操作部30と通信可能な状態とされると共に、メカユニ
ット50の各種モータや、座部12や背もたれ部13、脚支持部15を傾動させる各アク
チュエータ、エアポンプ70、電磁弁とそれぞれ電気的に接続され、使用者の身体各部位
置検出の際にはあらかじめ設定された位置検出用プログラムに基づく制御信号出力により
、また、マッサージ実行の際には設定されたマッサージのデータに基づく制御信号出力に
より、これらの駆動機構の作動を制御する。
コーダ等の信号出力手段とも電気的に接続されており、メカユニット50の状態や、座部
12、背もたれ部13、及び脚支持部15の傾斜等の状態を把握しつつ、モータやアクチ
ュエータ等の駆動手段の作動制御を行うこととなる。
体各部位置検出として、メカユニット50を制御し、メカユニット50を背もたれ部13
における初期位置からガイドフレーム13bに沿って移動させ、揉み玉51を使用者に沿
って動かす過程で、背もたれ部13にもたれた使用者側からの揉み玉51に対する圧力の
変化や揉み玉51の傾き変化等を順次取得し、この情報に基づいて、使用者の肩位置、背
骨のライン、腰位置を検出することもできる。
させる施療のための各部作動過程について説明する。前提として、マッサージ機1に使用
者が着座して背中を背もたれ部13にもたれさせると共に脚支持部15に脚を支持させた
状態で、マッサージ機1の主電源が入とされ、マッサージ機1が起動して、使用者の体重
や体形検出などのマッサージ開始前の準備動作や、背もたれ部13のリクライニング角度
調整等が完了し、さらに、使用者によりマッサージコース等の実行指示が操作入力されて
、種々のマッサージを実行する中で、制御部40が脚受部の移動に基づく施療に係る作動
制御を実行しようとしているものとする。
受部15bで保持している脚の保持対象部位としてのふくらはぎ部分の筋肉等を動かす場
合の作動過程について説明する。
脚を支持している脚支持部15を傾動させ、脚支持部15を施療のための初期位置、すな
わち、脚の保持対象部位を足に対し相対移動させる施療に適した脚支持部15の所定傾斜
角度位置、に至らせているものとする。そして、足受部16は、使用者が脚を脚支持部1
5に支持させ、足を足受部16に載せた段階で、脚の長さに対応する位置調整を受け、足
受部16における足受溝16bの溝底面は、足裏に当接した状態となっているものとする
。
り、まず、足受部16の足側部エアセル79a、79b、79c、79dを膨張させ、左
右の各足のうち足の甲部分を左右から挟持して適度に拘束する。
された状態では、使用者は、足裏を足受部16における足受溝16bの溝底面に付けて、
足を足受部16に保持、拘束されることとなる。
の膨張と同時、又は少し遅れて、脚支持部15で脚の両側に位置する各脚用エアセル75
、76、77、78への給気を実行して各エアセルを膨張させる(図5、図4参照)。こ
の脚用エアセル75、76、77、78の膨張に伴い、脚のふくらはぎ部分がエアセルで
両側から挟持され、脚受部15bに保持、拘束されることとなる。
、足の保持を適切に行いにくい状態で、足側部エアセルの膨張による足の保持過程が進行
、完了するおそれがある。しかし、足側部エアセルを膨張させて足を軽く挟んだ状態に至
ると、使用者は、足を正しい被保持位置、例えば足甲から足側部にかけての部位、におい
てエアセルで挟持されるのが、他の位置での挟持より圧迫感が少なく楽であることから、
自然に足をそのように挟持される位置まで動かそうとする。すなわち、足側部エアセルの
押圧は使用者の足位置を正しくする行動を促すことができる。
にすれば(図4参照)、脚用エアセルが膨張する前の、足側部エアセルが十分に膨張して
いない段階で、使用者は脚や足を足受部16に対しずらすように動かすことができ、足が
足受部16に保持される前に、足受部16における足位置を自ら適切なものとすることが
できる。
られ、且つその位置からのずれが生じにくいなど、足受部16に対し足を適切な位置関係
に配置しやすい場合には、足側部エアセルと脚用エアセルの膨張を同時に開始し、足と脚
の保持を時間を空けずに実行するようにしてもよい(図5参照)。
制御部40は、脚用エアセル75、76、77、78を膨張させた後、この大腿部用エア
セル79への給気を行い、これを膨張させ、大腿部の挟持を実行する(図3参照)。
0は、脚支持部15の施療用アクチュエータ18を作動させ、脚支持部15の脚受部15
bを基礎部15aに対し座部12から離れる側となる脚先端側へ少しずつ移動させていく
(図7参照)。
了させることが可能で、ごく短時間で脚の保持対象部位を脚受部15bに確実に保持でき
る場合には、制御部40は脚用エアセルの膨張と、脚受部15bの基礎部15aに対する
移動、すなわち施療用アクチュエータ18の作動、とを同時に開始させることもできる(
図6参照)。この点は、上記の足側部エアセルと脚用エアセルの膨張を同時に開始する場
合にも適用でき、これら足側部エアセルと脚用エアセルの膨張押圧をいずれも速やかに進
行、完了させることが可能であれば、制御部40は前記各エアセルの膨張と脚受部15b
の移動を同時に開始させるようにしてもよい。
る側に移動させることで、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分も移動し、脚のそれ
より下の部分及び足にも、脚受部15bと同じく座部から離れる向きに移動させようとす
る力が加わる状態となる。
足受部16を越えて動かないよう拘束されることから、座部から離れる向きの力に対し足
は動かず保持され、足は足受部16と一体に、基礎部15aに対しては動かない状態を維
持することとなる。
動とによって、脚受部15bに保持された脚のふくらはぎ部分の筋肉が、脚受部15bと
は独立して足受部16に保持された足に対し、これに近付く向きに実際に動かされる状態
となる(図7参照)。こうして、脚受部15b及びふくらはぎ部分の筋肉が、足受部16
に保持される足に対し近付く向きに移動することで、ふくらはぎ部分の筋肉をそれより下
の脚他部分や足とは別に動かして、あたかも人が筋肉を動かすマッサージを行ったような
施療効果を付与できる。
なる。制御部40は、脚受部15bの移動が、移動限界に達しているか否かを判定する。
を作動停止状態とし、脚受部15bの移動が停止する。これにより、あらかじめ設定され
た脚受部移動の施療強度を超えて脚に過剰な負荷が加わることはない。一方、脚受部15
bの移動が限界位置に達していない場合には、施療用アクチュエータ18による脚受部1
5bの移動を続行する。
電磁弁を切り替えて、膨張状態にあった全てのエアセルを空気の排出により収縮させて脚
等を挟持状態から解放し、また、別のエアセル79で大腿部を挟持している場合は、これ
についても空気排出により挟持状態から解放すると、脚や足は拘束を解かれて自由に動か
せる状態に戻る。
の電磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態として、各エアセルの膨張状態をしばらく継続
させ、脚受部で保持したふくらはぎの筋肉に脚先側へ向かう力が加わる状態をさらに所定
時間維持するようにしてもよい。
コースの一過程として行った場合は、次のマッサージに移行し、自動コースではなく独立
した一施療として実行した場合には、前記一連の作動過程を終了する。ただし、必要であ
れば、制御部40は、足や脚を挟持状態から解放後、施療用アクチュエータ18を前と逆
に作動させて脚受部15bを座部12に近づく向きに移動させ、最終的に、脚受部15b
を施療以前の位置に戻した上で、アクチュエータをあらためて作動停止状態とする。
脚受部15bで保持している脚のふくらはぎ部分の筋肉を動かす場合の作動過程について
説明する。
持している脚支持部15を傾動させ、脚支持部15を施療のための初期位置、すなわち、
脚の保持対象部位を足に対し相対移動させる施療に適した脚支持部15の所定傾斜角度位
置、に至らせる。なお、足受部16は事前に脚の長さに対応する位置調整を受け、足受部
16における足受溝16bの溝底面は、足裏に当接した状態となっている。
部16の足側部エアセル79a、79b、79c、79dを膨張させ、左右の各足のうち
足の甲部分を左右から挟持して適度に拘束する。
の膨張と同時、又は少し遅れて、脚支持部15で脚の両側に位置する各脚用エアセル75
、76、77、78への給気を実行して各エアセルを膨張させる(図5、図4参照)。こ
の脚用エアセル75、76、77、78の膨張に伴い、脚のふくらはぎ部分がエアセルで
両側から挟持され、脚受部15bに保持、拘束されることとなる。
部40は、脚用エアセル75、76、77、78を膨張させた後、大腿部用エアセル79
への給気を行い、これを膨張させ、大腿部の挟持を実行する(図3参照)。
0は、脚支持部15の施療用アクチュエータ18を作動させ、脚支持部15の脚受部15
bを基礎部15aに対し足から離れて座部12に近付く側へ少しずつ移動させていく(図
8参照)。
5bに保持されたふくらはぎ部分も移動し、脚のそれより下の部分及び足にも、脚受部1
5bと同じく座部に近付く向きに移動させようとする力が加わる状態となる。
持され、足が足受部16に対し足受溝16bの溝底面から足裏が離れる向きに動かないよ
う拘束されることから、座部に近付く向きの力に対し足は動かず保持され、足は足受部1
6と一体に、基礎部15aに対しては動かない状態を維持することとなる。また、大腿部
用エアセル79を膨張させて大腿部を挟持している場合には、脚受部15bの移動に伴っ
て脚に力が加わっても、大腿部が保持拘束され動かないことで、脚全体が脚受部15bの
動きにつれて座部12に対し動いてしまうようなことはなく、脚受部15bに保持された
脚の保持対象部位のみの限定的な移動にとどめられ、この部位の脚の他部分に対する相対
移動による施療効果を確実に生じさせられる。
動とによって、脚受部15bに保持された脚のふくらはぎ部分の筋肉が、脚受部15bと
は独立して足受部16に保持された足に対し、これから離れる向きに実際に動かされる状
態となる(図8参照)。こうして、脚受部15b及びふくらはぎ部分の筋肉が、足受部1
6に保持される足に対し離れる向きに移動することで、ふくらはぎ部分の筋肉をそれより
下の脚他部分や足とは別に動かして、ふくらはぎ部分と足との間の部位を効率よく伸長さ
せて、あたかもストレッチを行ったような施療効果を付与できる。
に保持される脚の大腿部が静止状態となり、これに対する脚受部15bの相対移動を許容
することから、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の筋肉のみを、保持され静止し
た脚のより上側の部分に対し局所的に動かすことができる。こうしてふくらはぎ部分の筋
肉を動かして、あたかも人が筋肉を動かすマッサージを行ったような効果を付与できる。
る。制御部40は、脚受部15bの移動が、移動限界に達しているか否かを判定する。
この移動限界に達したと判定した場合には、制御部40は、施療用アクチュエータ18
を作動停止状態とし、脚受部15bの移動が停止する。これにより、あらかじめ選択、設
定された施療強度を超えて脚に過剰な負荷が加わることはない。一方、脚受部15bの移
動が限界位置に達していない場合には、施療用アクチュエータ18による脚受部15bの
移動を続行する。
電磁弁を切り替えて、膨張状態にあった全てのエアセルを空気の排出により収縮させて脚
等を挟持状態から解放し、また、別のエアセル79で大腿部を挟持している場合は、これ
についても空気排出により挟持状態から解放すると、脚や足は拘束を解かれて自由に動か
せる状態に戻る。
の電磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態として、各エアセルの膨張状態をしばらく継続
させ、脚受部で保持したふくらはぎの筋肉に座部側へ向かう力が加わる状態をさらに所定
時間維持するようにしてもよい。
サージコースの一過程として行った場合は、次のマッサージに移行し、自動コースではな
く独立した一施療として実行した場合には、前記一連の作動過程を終了する。ただし、必
要であれば、制御部40は、足や脚を挟持状態から解放後、施療用アクチュエータ18を
前と逆に作動させて脚受部15bを足に近づく向きに移動させて、最終的に、脚受部15
bを施療以前の位置に戻した上で、アクチュエータをあらためて作動停止状態とする。
部15を、座部12に取付けられる基礎部15aとこれに対し移動可能な脚受部15bと
の組合せ構造とすると共に、施療用アクチュエータ18による脚受部15bの移動に際し
て作用する力に抗って足を保持する足保持手段としての足受部16を設けて、脚受部15
bにより保持された脚の保持対象部位としてのふくらはぎ部分を、基礎部15a、施療用
アクチュエータ18、及び足受部16からなる施療手段で足に対し相対移動させるように
し、ふくらはぎ部分に他部位に対する動きを生じさせることにより、脚のふくらはぎの周
りの部分に対しふくらはぎ部分のみを局所的に動かす状態が確実に得られ、ふくらはぎ部
分に位置する筋肉そのものを動かすなどの顕著な変化を脚に与えることができ、こうした
変化に伴うマッサージ等に相当する施療の効果が明確に得られ、ふくらはぎ部分の移動に
足等の他部位が追随して動いていた従来のような状況とは異なる新たな効果を体感でき、
使用により得られる脚のリラックス感をより一層高められる。
78や足側部エアセルは脚や足の左右にエアセルを一つずつ配設し、一対のエアセルで脚
や足を挟持可能とする構成としているが、これに限らず、複数のエアセルを配設する、例
えばふくらはぎに対し前後や上下に複数のエアセルを並べて配設するようにし、これらを
まとめて膨縮させて、複数対のエアセルで脚や足を挟持可能とする構成とすることもでき
る。このようにエアセルを複数設ける場合は、対向するエアセルの組が異なるごとに膨縮
のタイミングを異ならせることもでき、例えば、脚用エアセルとして、ふくらはぎ横に位
置する前側エアセルとふくらはぎ裏に位置する後側エアセルの二組を設けた場合、脚受部
の溝部入口側に近い前側のエアセルを先に膨張させ、続いて後側のエアセルを膨張させる
ようにすれば、脚の保持を確実にすることができる。
cにより基礎部15aに対し位置調整可能としつつ、脚受部15bの移動の際には足受部
16を基礎部15aに対し移動させない構成としているが、この他、足受部の位置調整の
必要性に乏しい状況等に対応して、足受部を基礎部に対し一体に固定配設し、脚受部15
bの移動等の状態に関わりなく、足受部を基礎部に対し移動させずこれらの位置関係をそ
のまま維持する構成とすることもでき、足受部の移動に係る機構を省略して脚支持部の構
造を簡略且つ低コスト化できる。
前記第1の実施形態に係るマッサージ機においては、脚支持部15の脚受部15bを、
施療用アクチュエータ18を用いて、基礎部15aに対し脚長手方向に移動可能とし、脚
受部15bで保持した脚の保持対象部位(ふくらはぎ部分)を脚受部15bと共に脚の他
部分や足に対し移動させ、移動に伴う所定の施療効果を生じさせる構成としているが、こ
の他、図9に示すように、脚受部15dを基礎部15aに対し前後方向に移動可能とし、
脚を保持した状態の脚受部15dを基礎部15aに対し所定のアクチュエータ19aで脚
の前後方向に移動させる一方、足は足受部16に前後に動かないよう保持して、脚の保持
対象部位を足に対し揺り動かすように前後移動させ、保持対象部位の筋肉に対し移動に伴
うマッサージ相当の施療効果を生じさせる構成とすることもできる。
押して保持対象部位の筋肉に前方への動きを付与することが主目的であり、脚の保持対象
部位の後方へ戻る動きは脚受部で強制せず脚の自然な復元力に基づくようにするのであれ
ば、脚受部における脚用エアセルでの挟持による脚保持を行わない構成とすることもでき
る。さらに、この脚受部で脚用エアセルにより脚を押圧するマッサージを行わない場合に
は、脚用エアセルの配設そのものを省略する構成とすることもでき、脚受部の構造を簡略
化できる。
し、脚を保持した状態の脚受部15eを基礎部に対し脚の左右方向に移動させる一方、足
は足受部16に左右に動かないよう保持して、脚の保持対象部位を足に対し左右に揺り動
かすように移動させ、保持対象部位の筋肉に対し移動に伴うマッサージ相当の施療効果を
生じさせる構成とすることもできる。
軸とは異なる軸を中心に揺動可能に配設し、脚を保持した状態の脚受部15fを基礎部1
5aに対し揺動用のアクチュエータ19bで上下方向に揺動させる一方、足は足受部16
に保持して、脚の保持対象部位を足に対し揺動させるように動かし、保持対象部位の筋肉
に対し移動に伴うマッサージ相当の施療効果を生じさせる構成とすることもできる。なお
、脚受部を揺動させるための機構としては、単純な直動型のアクチュエータにリンク機構
を組み合わせて、脚受部の揺動運動を生じさせる機構とすることもできる。
右に揺動可能とし、脚を保持した状態の脚受部15gを基礎部に対し左右に揺動させる一
方、足は足受部16に動かないよう保持して、脚の保持対象部位を足に対し揺動させるよ
うに動かし、前記同様、保持対象部位の筋肉に対し移動に伴うマッサージ相当の施療効果
を生じさせる構成とすることもできる。
この他にも、脚受部を基礎部に対し無理なく動かせるものであれば、足に対し脚の保持
対象部位を相対移動させられるように、脚受部を動かす構造を適宜採用してかまわない。
は、二つの溝部15cを設けられて左右の脚をそれぞれ保持可能とされ、基礎部15aに
対し移動して左右の脚の保持対象部位を一まとめで移動させ、いずれの脚の保持対象部位
にも同じ移動に伴う施療効果が生じるようにする構成としているが、この他、図13に示
すように、脚受部15h、15iを左右の脚にそれぞれ対応した左右独立構造とすると共
に、基礎部15aに対し左右の脚受部15h、15iごとに独立して移動可能な構成とす
ることもでき、左右の脚で同様の保持対象部位を保持した場合でも、左右の脚受部15h
、15iの移動状態を異ならせて左右の保持対象部位ごとに異なる施療効果を生じさせら
れ、左右の脚で疲労状態等が異なる場合に脚ごとに対応して適切な施療を実行できる。ま
た、脚の保持対象部位を決めるための、基礎部15aに対する脚受部の位置調整を左右の
脚受部15h、15iごとに行って、左右の脚で保持対象部位を異ならせて脚の保持を行
うようにすることもでき、この場合も左右の脚受部15h、15iを移動させて左右の保
持対象部位ごとに異なる施療効果を生じさせられる。
、15kを、それぞれ脚長手方向に移動させる際に、さらに脚長手方向の軸線周りに所定
角度だけ回転させ、左右各脚の保持対象部位に捻る動きも与えるようにして、脚の保持対
象部位を捻って絞るマッサージを行える構成とすることもでき、異なる向きの動きの組合
せで脚に一層効率よくマッサージ効果を付与できる。
16で、足の座部12側へ向かう動きを足側部エアセル79a、79b、79c、79d
で拘束すると共に、足の座部12から離れる向きの動きを、足裏に接する足受溝16bの
溝底面で拘束して、足の脚長手方向の動きを生じさせず保持する構成としているが、この
他、足への足側部エアセルでのマッサージを採用しないものの、足を拘束して脚受部15
bの移動時に足が同様に移動するのを抑えたい場合に、図15に示すように、足受部16
における足の拘束に、足を後方から挿脱可能とする一方で、足の甲を取り囲んで足の座部
側へ向かう動きを抑える規制部16d、16eを設ける構成とすることもでき、エアセル
のように膨縮作動させる必要が無く極めて簡略な構成とすることができる。この場合、左
右の脚ごとにサンダルやスリッパの甲被のような形状の規制部を設けるようにしてもかま
わない。
所定のマッサージ効果を与える足裏エアセルや、足裏に温熱を付与するヒータを設けるこ
ともでき、脚受部の移動によるものとは別に、適切な刺激を付与してリラックス効果を高
められる。
本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機を図16に基づいて説明する。
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態同様、椅子状の形態をなす各部
とこれらを傾動させるアクチュエータ、各種の施療機構、及び、これらの作動を制御する
制御部40を備える構成とされる一方、異なる点として、制御部40が、脚支持部15の
脚受部15bにおける脚用エアセルを膨張させて脚を挟持し、脚を脚受部15b上への保
持状態とするのに先行して、脚受部15bを基礎部15aに対し移動させて位置調整し、
前もって脚の保持対象部位として認定された箇所を脚受部15bに正確に保持させる構成
を有するものである。
については、前記第1の実施形態の場合と同じであり、詳細な説明を省略する。
施療のための作動過程で、まず、足受部16の足側部エアセル79a、79b、79c、
79dを膨張させ、左右の各足のうち足の甲部分を左右から挟持して拘束保持する。
部40は、脚受部15bの各脚用エアセル75、76、77、78への給気を実行して各
エアセルを膨張させ、脚の保持対象部位の保持を図ることとなる。ただし、脚の保持対象
部位、例えば、ふくらはぎ部分は、使用者の体格(脚の長さ)によって脚受部上の位置が
異なり、脚受部15bの初期位置によっては、実際に脚用エアセルで保持する箇所は、脚
の保持対象部位からずれるおそれがある。
15bの位置を調整する。詳細には、制御部40は、マッサージ機への着座直後等の使用
者の体形検出により取得された検出情報に基づいて設定される、脚の保持対象部位の位置
、例えば、ふくらはぎ部分の位置に、脚受部の各脚用エアセル位置が対応するように、施
療用アクチュエータ18を作動させて脚受部15bを基礎部15aに対し移動させて位置
調整する。これにより、脚受部15bの各脚用エアセルで脚の保持対象部位を正しく挟持
して確実に保持することができる。
の保持対象部位を挟持して脚受部15bに保持し、続いて脚受部15bを移動させて脚の
保持対象部位を脚受部15bと一体に動かして所定の施療効果を生じさせる仕組みである
。ただし、脚の保持対象部位を脚受部15bに保持した後の各部の作動過程は、前記第1
の実施形態同様であり、詳細な説明を省略する。
タ18の作動による脚受部15bの位置調整としての移動の完了前から、脚受部15bの
移動完了、停止後、所定時間経過時までの所定タイミングで、脚受部15bの保持に係る
作動、具体的には、各脚用エアセルの膨張、を開始させる(図16参照)。
う状態では、脚受部15bを移動させると脚の保持対象部位も一体に移動して、脚受部の
脚に対する位置調整は行えないので、当然ながら、脚の保持対象部位が脚用エアセルによ
る確実な保持状態となる前に、脚受部15bの位置調整を終える必要がある。
保持した状態とするのが、施療開始までの待ち時間を少なくできる点で望ましい。
なわち、脚用エアセルを脚受部と共に脚に対し移動させられる非保持状態から、確実な保
持状態まで脚用エアセルを膨張させるのには所定の時間がかかるため、制御部40では、
その時間を考慮して脚用エアセルの膨張開始のタイミングを設定している。
時間がかかる場合は、制御部40は、脚受部15bの位置調整終了、すなわち移動完了で
停止するのを待たずに、脚用エアセルの膨張を開始させるようにして(図16参照;タイ
ミングa)、脚受部15bの位置調整終了、移動停止から時間を置かずに脚用エアセルが
脚の保持対象部位の保持を確実に行える膨張状態に達するようにする。
で速やかに膨張させられる場合は、制御部40は、脚受部15bの位置調整終了、すなわ
ち移動停止とそれに伴う施療用アクチュエータの作動停止、と同時(図16参照;タイミ
ングb)、又は、位置調整終了からわずかに時間が経過した後(図16参照;タイミング
c)に、脚用エアセルの膨張を開始させるようにしてかまわない。
を実行する前に、使用者の体形検出での検出情報に基づいて設定された脚の保持対象部位
の位置に、脚受部15bの各脚用エアセル位置が対応するように、脚受部15bを基礎部
15aに対し移動させて位置調整するようにしているが、この他、制御部40が、あらか
じめプログラムで設定された脚の保持対象部位の位置に、脚受部15bの各脚用エアセル
位置を対応させるように脚受部15bを移動させる位置調整を実行するようにしてもよく
、例えば、使用者ごとの体格差による保持位置のずれに伴う施療効果の差異が生じにくい
場合などには、プログラムで一様に定まる脚の保持対象部位に対応させて脚受部15bの
位置調整を行うようにすれば、より簡略な制御で、脚受部15bによる保持対象部位の保
持を短時間に問題なく実行でき、脚受部15bを足に対し相対移動させた場合の施療効果
も十分に生じさせることが可能となる。
本発明の第4の実施形態に係るマッサージ機を前記図17及び図18に基づいて説明す
る。
前記各図において本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態同様、椅子状
の形態をなす各部とこれらを傾動させるアクチュエータ、各種の施療機構、及び、これら
の作動を制御する制御部40を備える構成とされる一方、異なる点として、制御部40が
、脚支持部15の脚用エアセルを膨張させて脚を挟持し、脚受部15bを基礎部15aに
対し移動させる際に、足受部16も基礎部15aに対し脚受部移動方向とは逆向きに移動
させる構成を有するものである。
なお、この脚受部の移動方向とは逆向きの足受部の移動に係る制御以外の制御やマッサ
ージ機の構成については、前記第1の実施形態の場合と同じであり、詳細な説明を省略す
る。
受部16を基礎部15bに対して動かさない構成としているが、これに対し、本実施形態
では、基礎部15aに対し足受部16をアクチュエータ16cにより移動させることで、
足を脚受部15bの移動する向きとは逆向きに、実際に移動させる構成とするものである
。
5aに対し移動させられる構成であり、使用者の脚の長さに対応して、基礎部15aに対
し脚長手方向に位置調整可能とされる一方、異なる点として、制御部40が脚支持部15
の脚受部15bを基礎部15aに対し移動させる際に、アクチュエータ16cの作動によ
って脚受部15bの移動方向とは逆向きに移動する仕組みである。
脚受部15bを基礎部15aに対し移動させる制御を行う。この施療用アクチュエータ1
8の作動による脚受部15bの移動に合わせて、制御部40はアクチュエータ16cを作
動させ、脚受部15bの移動方向とは逆向きに足受部16を移動させる制御を実行するこ
ととなる。
れる脚の保持対象部位の移動する向きとは逆向きに移動させることで、脚受部15bに保
持する脚の保持対象部位の足に対する相対移動量を大きくし、この移動する保持対象部位
における筋肉等に生じるマッサージに相当する施療の強度を高められる。
させる施療のための各部作動過程について説明する。前提として、前記第1の実施形態同
様、マッサージ機1に着座した使用者により、既に起動してマッサージ開始前の準備、調
整等が完了したマッサージ機1に対し、マッサージコース等の実行指示が操作入力されて
、種々のマッサージを実行する中で、制御部40が脚受部の移動に基づく施療に係る作動
制御を実行しようとしているものとする。
脚受部15bで保持している脚の保持対象部位としてのふくらはぎ部分を動かす場合の作
動過程について説明する。
脚を支持している脚支持部15を傾動させ、脚支持部15を初期位置、すなわち、脚の保
持対象部位を足に対し相対移動させる施療に適した脚支持部15の所定傾斜角度位置、に
至らせているものとする。また、脚支持部15の脚受部15bは、最も座部12に近付い
た位置となるように移動調整されたものとする。そして、足受部16は、使用者が脚を脚
支持部15に支持させ、足を足受部16に載せた段階で、脚の長さに対応する位置調整を
受け、足受部16における足受溝16bの溝底面は、足裏に当接した状態となっているも
のとする。
16の足側部エアセル79a、79b、79c、79dを膨張させ、左右の各足のうち足
の甲部分を左右から挟持して適度に拘束する。
された状態では、使用者は、足裏を足受部16における足受溝16bの溝底面に付けて、
足を足受部16に保持、拘束されることとなる。
の膨張と同時、又は少し遅れて、脚支持部15で脚の両側に位置する各脚用エアセル75
、76、77、78への給気を実行して各エアセルを膨張させる。この脚用エアセル75
、76、77、78の膨張に伴い、脚の保持対象部位としてのふくらはぎ部分がエアセル
で両側から挟持され、脚受部15bに保持、拘束されることとなる。
部40は、脚用エアセル75、76、77、78を膨張させた後、大腿部用エアセル79
への給気を行い、これを膨張させ、大腿部の挟持を実行する(図3参照)。
0は、脚支持部15の施療用アクチュエータ18を作動させ、脚支持部15の脚受部15
bを基礎部15aに対し座部12から離れる側となる足先側へ少しずつ移動させていく(
図17参照)。
40は、アクチュエータ16cを作動させ、足受部16を基礎部15aに対し座部に近付
く側へ、すなわち脚受部15bの移動する向きとは逆方向へ移動させていく。
に移動させることで、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分も移動し、脚のそれより
下の部分及び足にも、脚受部15bと同じく座部から離れる向きに移動させようとする力
が加わる状態となる。
足受部16を越えて動かないよう拘束されることから、座部から離れる向きの力に対し足
はこの力の向きに動かされることはなく、且つ、足受部16を基礎部15aに対し座部1
2に近付く側へ移動させていることで、足は足受部16と一体に、座部12に近付くよう
に移動する(図17参照)。
、座部から離れ足に近付く向きに動かされる一方、この移動する脚受部15b及びふくら
はぎ部分の筋肉に対し、足受部16に保持される足が脚受部15bとは逆向きに移動する
ことから、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の、足に対し近付く向きの相対移動
量は増大し、脚受部15bのみを移動させる場合より、ふくらはぎ部分の筋肉の動きを促
すことができる。こうしてふくらはぎ部分の筋肉を効率よく動かして、あたかも人が筋肉
を動かすマッサージを行ったような施療の効果をふくらはぎ部分に局所的に集中させて付
与できる。
、足受部16も座部12に近付く側への移動の進行でその移動限界位置に近付くこととな
る。制御部40は、脚受部15bの移動、又は足受部16の移動、のいずれかが、移動の
限界に達しているか否かを判定する。
ータ18とアクチュエータ16cをいずれも作動停止状態とし、脚受部15bの移動及び
足受部16の移動をそれぞれ停止させる。
囲を超えて脚に過剰な負荷が加わることはない。一方、前記各部が移動の限界に達してい
ない場合には、施療用アクチュエータ18による脚受部15bの移動及びアクチュエータ
16cによる足受部16の移動を続行する。
時に、空気給排調整機構の電磁弁を切り替えて、膨張状態にあった全てのエアセルを空気
の排出により収縮させて脚等を挟持状態から解放し、また、別のエアセル79で大腿部を
挟持している場合は、これについても空気排出により挟持状態から解放すると、脚や足は
拘束を解かれて自由に動かせる状態に戻る。
部40が空気給排調整機構の電磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態として、各エアセル
の膨張状態をしばらく継続させ、脚受部で保持したふくらはぎの筋肉に脚先側へ向かう力
が加わる状態をさらに所定時間維持するようにしてもよい。
コースの一過程として行った場合は、次のマッサージに移行し、自動コースではなく独立
した一施療として実行した場合には、前記一連の作動過程を終了する。ただし、必要であ
れば、制御部40は、足や脚を挟持状態から解放後、施療用アクチュエータ18を前と逆
に作動させて脚受部15bを座部12に近づく向きに移動させ、また、アクチュエータ1
6cを前と逆に作動させて足受部16を座部から離れる向きに移動させて、最終的に、脚
受部15bや足受部16を施療以前の位置に戻した上で、各アクチュエータをあらためて
作動停止状態とする。
脚受部15bで保持している脚のふくらはぎ部分の筋肉を動かす場合の作動過程について
説明する。
持している脚支持部15を傾動させ、脚支持部15を初期位置、すなわち、脚の保持対象
部位を足に対し相対移動させる施療に適した脚支持部15の所定傾斜角度位置に至らせる
。なお、足受部16は事前に脚の長さに対応する位置調整を受け、足受部16における足
受溝16bの溝底面は、足裏に当接した状態となっている。
部16の足側部エアセル79a、79b、79c、79dを膨張させ、左右の各足のうち
足の甲部分を左右から挟持して適度に拘束する。
の膨張と同時、又は少し遅れて、脚支持部15で脚の両側に位置する各脚用エアセル75
、76、77、78への給気を実行して各エアセルを膨張させる。この脚用エアセル75
、76、77、78の膨張に伴い、脚のふくらはぎ部分がエアセルで両側から挟持され、
脚受部15bに保持、拘束されることとなる。
部40は、脚用エアセル75、76、77、78を膨張させた後、大腿部用エアセル79
への給気を行い、これを膨張させ、大腿部の挟持を実行する(図3参照)。
0は、脚支持部15の施療用アクチュエータ18を作動させ、脚支持部15の脚受部15
bを基礎部15aに対し足から離れて座部12に近付く側へ少しずつ移動させていく(図
18参照)。
40は、制御部40は、アクチュエータ16cを作動させ、足受部16を基礎部15aに
対し座部から離れる側へ、すなわち脚受部15bの移動する向きとは逆方向へ移動させて
いく。
移動させることで、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分も移動し、脚のそれより下
の部分及び足にも、脚受部15bと同じく座部に近付く向きに移動させようとする力が加
わる状態となる。
持され、足が足受部16に対し足受溝16bの溝底面から足裏が離れる向きに動かないよ
う拘束されることから、座部に近付く向きの力に対し足はこの力の向きに動かされること
はなく、且つ、足受部16を基礎部15aに対し座部12から離れる側へ移動させている
ことで、足は足受部16と一体に、座部12から離れるように移動する(図18参照)。
また、大腿部用エアセル79を膨張させて大腿部を挟持している場合には、脚受部15b
の移動に伴って脚に力が加わっても、大腿部が保持拘束され動かないことで、脚全体が脚
受部15bの動きにつれて座部12に対し動いてしまうようなことはなく、脚受部15b
に保持された脚の保持対象部位のみの限定的な移動にとどめられ、この部位の脚の他部分
に対する相対移動による施療効果を確実に生じさせられる。
、座部に近付く向きに動かされる一方、この移動する脚受部15b及びふくらはぎ部分の
筋肉に対し、足受部16に保持される足が脚受部15bとは逆向きに移動することから、
脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の、足に対し離れる向きの相対移動量は増大し
、脚受部15bのみを移動させる場合より、ふくらはぎ部分と足とが互いに離れる向きの
相対的な動きを促すことができる。こうしてふくらはぎ部分と足との間の部位を効率よく
伸長させて、あたかもストレッチを行ったような効果を付与できる。
に保持される脚の大腿部が静止状態となり、これに対する脚受部15bの相対移動を許容
することから、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の筋肉のみを、保持され静止し
た脚のより上側の部分に対し近付く向きに局所的に動かすことができる。こうしてふくら
はぎ部分の筋肉を動かして、あたかも人が筋肉を動かすマッサージを行ったような効果を
付与できる。
足受部16も座部12から離れる側への移動の進行でその移動限界位置に近付くこととな
る。制御部40は、脚受部15bの移動、又は足受部16の移動、のいずれかが、移動の
限界に達しているか否かを判定する。
ータ18とアクチュエータ16cをいずれも作動停止状態とし、脚受部15bの移動、及
び足受部16の移動をそれぞれ停止させる。
囲を超えて脚に過剰な負荷が加わることはない。一方、前記各部が移動の限界に達してい
ない場合には、施療用アクチュエータ18による脚受部15bの移動、及びアクチュエー
タ16cによる足受部16の移動を続行する。
時に、空気給排調整機構の電磁弁を切り替えて、膨張状態にあった全てのエアセルを空気
の排出により収縮させて脚等を挟持状態から解放し、また、別のエアセル79で大腿部を
挟持している場合は、これについても空気排出により挟持状態から解放すると、脚や足は
拘束を解かれて自由に動かせる状態に戻る。
部40が空気給排調整機構の電磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態として、各エアセル
の膨張状態をしばらく継続させ、脚受部で保持したふくらはぎの筋肉に座部側へ向かう力
が加わる状態をさらに所定時間維持するようにしてもよい。
コースの一過程として行った場合は、次のマッサージに移行し、自動コースではなく独立
した一施療として実行した場合には、前記一連の作動過程を終了する。ただし、必要であ
れば、制御部40は、足や脚を挟持状態から解放後、施療用アクチュエータ18を前と逆
に作動させて脚受部15bを座部から離れる向きに移動させ、また、アクチュエータ16
cを前と逆に作動させて足受部16を座部に近付く向きに移動させて、最終的に、脚受部
15bや足受部16を施療以前の位置に戻した上で、各アクチュエータをあらためて作動
停止状態とする。
礎部15aに対し脚長手方向に移動させ、脚受部15bで保持した脚の保持対象部位(ふ
くらはぎ部分)を脚受部15bと共に移動させる際に、足受部16を逆向きに移動させ、
これに保持された足を脚の保持対象部位の動く向きとは逆方向に動かす構成としているが
、この他、足受部全体でなく一部を動かすようにしてもよく、例えば、図19に示すよう
に、足受部16の足裏に接する箇所に膨縮するエアセル16fを設け、脚受部15bを座
部から離れる向きに移動させる場合に、制御部40が足裏に接するエアセル16fを膨張
させ、このエアセル16fで足裏を押圧して足を座部寄りに移動させる構成とすることも
でき、前記実施形態同様、脚の保持対象部位の相対移動量を大きくして、保持対象部位の
筋肉に対し移動に伴うマッサージ相当の施療効果をより大きく生じさせることができる。
礎部15aに対し脚長手方向に移動させ、脚受部15bで保持した脚の保持対象部位(ふ
くらはぎ部分)を脚受部15bと共に移動させる際に、足受部16を逆向きに移動させ、
これに保持された足を脚の保持対象部位の動く向きとは逆方向に動かす構成としているが
、この他、足受部以外を動かして足を移動させるようにしてもよく、例えば、図20に示
すように、座部12の脚裏(大腿部裏側)に接する箇所に膨縮するエアセル12aを設け
、脚受部15bを座部12から離れる向きに移動させる場合に、制御部が座部の脚裏に接
するエアセル12aを膨張させ、このエアセル12aで大腿部を押圧して大腿部を座部の
上方に移動させ、これに追随させて足を動かすことで、足を脚受部15bの移動方向とは
逆向きに動かす構成とすることもでき、前記実施形態同様、脚の保持対象部位の相対移動
量を大きくして、保持対象部位の筋肉に対し移動に伴うマッサージ相当の施療効果をより
大きく生じさせることができる。
上向きの圧力を生じさせ、脚受部15bの座部12から離れる向きの力に抗うようにして
、脚の膝より下の部分全体が下がるのを防ぎ、足の位置を保持するようにすることもでき
る。この場合、足の位置を保持する座部エアセル12aが足保持手段の少なくとも一部と
なり、別途足保持手段としての足受部、具体的には、足裏に接して足の下方への動きを抑
える部位のあるもの、を設けない構成とすることもできる。
脚を保持する際に、足は足裏全体が足受部16における足受溝16bの溝底面に付く自然
な姿勢にあり、その関係で脚の膝から下の部分も特に筋肉の緊張等無く自然な状態で脚受
部15bに保持される構成としているが、この他、脚の保持される部位の筋肉を所定の状
態に変化させた上で脚受部15bに脚を保持する構成とすることもできる。例えば、足受
部16における足裏の踵位置と爪先位置にそれぞれ接触する箇所に、これら足裏各位置を
押し上げる押上手段、例えばエアセル16g、16h、を設ける構成とすることができる
。
各部の筋肉の形状を脚長手方向に縮んで膨らんだ状態に変え、ふくらはぎ部分の筋肉を太
く変形させた上で脚受部で保持できる(図21(B)参照)。逆に、エアセル16hで爪
先位置を押し上げた場合(図22(A)参照)には、脚裏各部の筋肉の形状を脚長手方向
に伸びて萎んだ状態に変え、ふくらはぎ部分の筋肉を細く変形させた上で脚受部で保持で
きる(図22(B)参照)。こうして脚の筋肉を脚受部の脚用エアセル等で保持する状態
を変えることで、さらに多様なマッサージ効果を得ることができる。
本発明の第5の実施形態に係るマッサージ機を前記図23及び図24に基づいて説明す
る。
前記各図において本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態同様、椅子状
の形態をなす各部とこれらを傾動させるアクチュエータ、各種の施療機構、及び、これら
の作動を制御する制御部40を備える構成とされる一方、異なる点として、制御部40が
、脚支持部15における脚受部15bの脚用エアセルを膨張させて脚を挟持し保持するも
のの、脚受部15bを基礎部15aに対し移動させずに、足受部16を基礎部15aに対
し移動させて、脚受部15bに保持された脚の保持対象部位を、足受部16に保持される
足など他部位に対し相対移動させる構成を有するものである。
なお、この脚受部に代わる足受部の移動に係る制御以外の制御やマッサージ機の構成に
ついては、前記第1の実施形態の場合と同じであり、詳細な説明を省略する。
動させるように制御することで、足受部16で保持した足に対し、脚受部15b及び脚の
保持対象部位を脚受部15bの移動する向きへ実際に移動させる構成としているが、これ
に対し、本実施形態では、制御部40が、脚受部15bを基礎部15bに対し移動させる
代わりに、基礎部15aに対し足受部16をアクチュエータ16cにより移動させること
で、足に対し脚受部15b及び脚の保持対象部位を足の移動する向きとは逆向きに相対移
動させる構成である。
を設けられて脚の保持対象部位を保持可能な構成とされる一方、異なる点として、基礎部
15aに対し移動させることなく固定状態で支持される構成を有するものである。
5aに対し移動させられる構成であり、使用者の脚の長さに対応して、基礎部15aに対
し脚長手方向に位置調整可能とされる一方、異なる点として、制御部40が作動させたア
クチュエータ16cにより所定方向に移動させられ、脚受部15bを足受部16に対し相
対移動させる状態を得るようにされるものである。
動させる制御を行う。これにより、足受部16及びこれに保持される足、並びにこの足に
連なる脚の保持対象部位以外の部分を、基礎部15a上で動かない脚受部15b及びこれ
に保持される脚の保持対象部位に対し移動させることができ、これは、脚受部15bに保
持する脚の保持対象部位の、足や脚の他部分に対する相対移動につながり、保持対象部位
における筋肉等を動かすこととなって、この保持対象部位の筋肉等にマッサージやストレ
ッチに相当する施療の効果を生じさせることができる。
させる施療のための各部作動過程について説明する。前提として、前記第1の実施形態同
様、マッサージ機1に着座した使用者により、既に起動してマッサージ開始前の準備、調
整等が完了したマッサージ機1に対し、マッサージコース等の実行指示が操作入力されて
、種々のマッサージを実行する中で、制御部40が脚受部の相対移動に基づく施療に係る
作動制御を実行しようとしているものとする。
16を基礎部15aに対し座部12に近付く向きに移動させて、脚受部15bで保持して
いる脚のふくらはぎ部分の筋肉を足に対し相対的に動かす場合の作動過程について説明す
る。
脚を支持している脚支持部15を傾動させ、脚支持部15を初期位置、すなわち、脚の保
持対象部位を足に対し相対移動させる施療に適した脚支持部15の所定傾斜角度位置に至
らせているものとする。そして、足受部16は、事前に脚の長さに対応する位置調整を受
け、足受部16における足受溝16bの溝底面は、足裏に当接した状態となっている。
部16の足側部エアセル79a、79b、79c、79dを膨張させ、左右の各足のうち
足の甲部分を左右から挟持して適度に拘束する。
の膨張と同時、又は少し遅れて、脚支持部15で脚の両側に位置する各脚用エアセル75
、76、77、78への給気を実行して各エアセルを膨張させる。この脚用エアセル75
、76、77、78の膨張に伴い、脚のふくらはぎ部分がエアセルで両側から挟持され、
脚受部15bに保持、拘束されることとなる。
0は、アクチュエータ16cを作動させ、足受部16を基礎部15aに対し座部12に近
付く側へ移動させていく(図23参照)。この時、脚支持部15の基礎部15aに対し動
かない脚受部15bに脚用エアセルで拘束、保持されている脚の保持対象部位としてのふ
くらはぎ部分は、基礎部15aに対し脚長手方向に動かない状態にある。
足は足受部16における足受溝16bの溝底面に足裏を当接させて、足が足受部16を越
えて動かないよう拘束されることから、足は足受部16と一体に脚受部15bに近付く向
きに移動する状態となる(図23参照)。そして、足受部16の移動に伴って足から脚に
力が加わることで、脚受部15bに保持されて動かない脚の保持対象部位を除く脚の大部
分が、足受部16の動きにつれて座部12に対し動くこととなり、保持対象部位の他部分
に対する相対移動を確実に生じさせられる。
動かない状態に維持される一方、足受部16に保持される足が基礎部15aに対し脚受部
15b等に近付く向きに移動することから、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の
、足に対し近付く向きの相対移動が生じる。こうしてふくらはぎ部分の筋肉が足に対し相
対移動して足や脚の他部分とは別に動く状態を得て、あたかも人が筋肉を動かすマッサー
ジを行ったような効果をふくらはぎ部分に局所的に付与できる。
くこととなる。制御部40は、足受部16の移動が、移動限界に達しているか否かを判定
する。そして、この移動限界に達したと判定した場合には、制御部40はアクチュエータ
16cを作動停止状態とし、足受部16の移動を停止させる。
囲を超えて脚に過剰な負荷が加わることはない。一方、足受部16が移動の限界に達して
いない場合には、制御部40はアクチュエータ16cによる足受部16の移動を続行する
。
弁を切り替えて、膨張状態にあった全てのエアセルを空気の排出により収縮させて脚等を
挟持状態から解放すると、脚や足は拘束を解かれて自由に動かせる状態に戻る。
磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態として、各エアセルの膨張状態をしばらく継続させ
、脚受部で保持したふくらはぎの筋肉に座部側へ向かう力が加わる状態をさらに所定時間
維持するようにしてもよい。
コースの一過程として行った場合は、次のマッサージに移行し、自動コースではなく独立
した一施療として実行した場合には、前記一連の作動過程を終了する。ただし、必要であ
れば、制御部40は、足や脚を挟持状態から解放後、アクチュエータ16cを前と逆に作
動させて足受部16を座部から離れる向きに移動させ、最終的に、足受部16を施療以前
の位置に戻した上で、アクチュエータをあらためて作動停止状態とする。
部16を基礎部15aに対し座部12から離れる側へ移動させて、脚受部15bで保持し
ている脚のふくらはぎ部分の筋肉を足に対し相対的に動かす場合の作動過程について説明
する。
持している脚支持部15を傾動させ、脚支持部15を初期位置、すなわち、脚の保持対象
部位を足に対し相対移動させる施療に適した脚支持部15の所定傾斜角度位置、に至らせ
る。なお、足受部16は、事前に脚の長さに対応する位置調整を受け、足受部16におけ
る足受溝16bの溝底面が足裏に当接した状態となっている。
16の足側部エアセル79a、79b、79c、79dを膨張させ、左右の各足のうち足
の甲部分を左右から挟持して適度に拘束する。
された状態では、使用者は、足裏を足受部16における足受溝16bの溝底面に付けて、
足を足受部16に保持、拘束されることとなる。
の膨張と同時、又は少し遅れて、脚支持部15で脚の両側に位置する各脚用エアセル75
、76、77、78への給気を実行して各エアセルを膨張させる。この脚用エアセル75
、76、77、78の膨張に伴い、脚の保持対象部位としてのふくらはぎ部分がエアセル
で両側から挟持され、脚受部15bに保持、拘束されることとなる。
部40は、脚用エアセル75、76、77、78を膨張させた後、大腿部用エアセル79
への給気を行い、これを膨張させ、大腿部の挟持を実行する(図3参照)。
0は、アクチュエータ16cを作動させ、足受部16を基礎部15aに対し座部12から
離れる側へ移動させていく(図24参照)。この時、基礎部15aに対し動かない脚受部
15bに脚用エアセルで拘束、保持される脚の保持対象部位としてのふくらはぎ部分は、
基礎部15aに対し脚長手方向に動かない状態にある。
、足は足受部16における足側部エアセル79a、79b、79c、79dで挟持され、
足が足受部16に対し足受溝16bの溝底面から足裏が離れる向きに動かないよう拘束さ
れることから、足は足受部16と一体に座部12から離れるように移動する。すなわち、
足受部16とこれに保持された足は脚受部15bから離れる向きに移動する状態となる(
図24参照)。
動かない状態に維持される一方、足受部16に保持される足が基礎部15aに対し脚受部
15b等から離れる向きに移動することから、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分
の、足に対し離れる向きの相対移動が生じる。こうしてふくらはぎ部分の筋肉が足に対し
相対移動して足や脚の他部分とは別に動く状態を得て、脚のふくらはぎ部分と足との間の
部位を伸長させ、あたかもストレッチを行ったような効果を付与できる。
付くこととなる。制御部40は、足受部16の移動が、移動の限界に達しているか否かを
判定する。そして、この移動の限界に達したと判定した場合には、制御部40はアクチュ
エータ16cを作動停止状態とし、足受部16の移動を停止させる。
度範囲を超えて脚に過剰な負荷が加わることはない。一方、足受部16が移動の限界に達
していない場合には、制御部40はアクチュエータ16cによる足受部16の移動を続行
する。
弁を切り替えて、膨張状態にあった全てのエアセルを空気の排出により収縮させて脚等を
挟持状態から解放し、また、別のエアセル79で大腿部を挟持している場合は、これにつ
いても空気排出により挟持状態から解放すると、脚や足は拘束を解かれて自由に動かせる
状態に戻る。
磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態として、各エアセルの膨張状態をしばらく継続させ
、脚受部で保持したふくらはぎの筋肉に足受部側へ向かう力が加わる状態をさらに所定時
間維持するようにしてもよい。
コースの一過程として行った場合は、次のマッサージに移行し、自動コースではなく独立
した一施療として実行した場合には、前記一連の作動過程を終了する。ただし、必要であ
れば、制御部40は、足や脚を挟持状態から解放後、アクチュエータ16cを前と逆に作
動させて足受部16を座部に近付く向きに移動させ、最終的に、足受部16を施療以前の
位置に戻した上で、アクチュエータをあらためて作動停止状態とする。
前記第1、第4、及び第5の各実施形態において、脚受部15bに保持した脚の保持対
象部位を、脚受部15bの移動により足や脚の他部分に対し動かしたり、足受部16によ
る足の移動で保持対象部位を足に対し相対移動させる状態とする際に、脚支持部15の基
礎部15aは座部12に対し動かさない構成としているが、これに限らず、図25ないし
図28に示すように、脚受部15bに脚の保持対象部位を保持した状態で、傾動用アクチ
ュエータ17を作動させて、脚支持部15を全体的に傾動させ、基礎部15aを座部12
に対し動かし、脚受部15bに保持した脚の保持対象部位に対し、足や脚の他部分を脚支
持部全体の傾動に基づいて相対移動させる状態を得る構成、より好ましくは、足や脚の他
部分を脚受部の移動する向きとは逆方向に相対移動させる構成、とすることもできる。
5aに対し座部から離れる向きに移動させる際に、脚支持部15を上向きに傾動させるよ
うにする(図25、図26参照)。
12上面との距離が小さくなるのに対し、脚は全体としてその長さを維持しようとして脚
支持部15に対する余長を発生させ、脚の膝より下部分が脚支持部15に対し足先側にず
れようとする。しかし、足は足受部16における足受溝16bの溝底面に足裏を当接させ
ており、足が足受部16を越えて動かないよう拘束されている上、足受部16は基礎部1
5aと一体であり、座部12上面に近付くことから、足も足受部16と一体に座部12上
面に近付いていく。よって、この脚支持部15の上向き傾動に伴う足の位置変化に伴い、
長さを維持しようとする脚の膝より下部分は、前記余長の分、脚支持部15に対し座部1
2上面に近付く向きにずれる動きを生じることとなる。
離れて足に対し近付く向きに移動させることで、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部
分も同様に移動するが、脚の他部分や足が座部12上面に近付く向きに動くことにより、
脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の、足に対し近付く向きの相対移動量は増大し
、脚受部15bのみを移動させる場合より、ふくらはぎ部分の筋肉の動きを促すことがで
きる。こうしてふくらはぎ部分の筋肉をより効率よく動かして、あたかも人が筋肉を動か
すマッサージを行ったような施療の効果をふくらはぎ部分に局所的に集中させて付与でき
る。
向きに移動させる際に、脚支持部15を下向きに傾動させるようにしてもよい(図27、
図28参照)。この場合、脚支持部15の下向き傾動に伴って脚支持部15の基礎部前面
側部分と座部12上面との距離が大きくなるのに対し、脚は全体としてその長さを維持し
ようとして、脚の膝より下部分が脚支持部15に対し座部側にずれようとする。しかし、
足は足受部16における各足側部エアセルで挟持されて、足が足受部16に対し足受溝1
6bの溝底面から足裏が離れる向きに動かないよう拘束されている上、足受部16は基礎
部15aと一体であり、座部12上面から離れることから、足も足受部16と一体に座部
12上面から離れていく。よって、この脚支持部15の下向き傾動に伴う足の位置変化に
伴い、脚の膝より下部分は、全体として座部12上面から離れる向きに動いて足の位置変
化に追随する。
付いて足からは離れる向きに移動させることで、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部
分も同様に移動するが、脚の他部分や足が脚受部15bとは逆に座部12上面から離れる
向きに動くことにより、脚受部15bに保持されたふくらはぎ部分の、足から離れる向き
の相対移動量は増大し、脚受部15bのみを移動させる場合より、ふくらはぎ部分と足と
が互いに離れる向きの相対的な動きを促すことができる。こうしてふくらはぎ部分と足と
の間の部位をより効率よく伸長させて、あたかもストレッチを行ったような効果を付与で
きる。
前記第1ないし第6の各実施形態に係るマッサージ機において、脚受部に保持した脚の
保持対象部位を足や脚の他部分に対し相対移動させるために、脚受部や足受部16を移動
させたり、脚支持部15全体を傾動させる際には、各部を動かすアクチュエータを一方向
に一回のみ作動させ、脚受部や足受部16、脚支持部15のそれぞれの動きを、所定の向
きへの移動又は傾動といった一種類の単純な動きとし、且つそれを一回のみ実行する構成
としているが、これに限らず、例えばアクチュエータを一方向に作動させた後、続いて逆
方向に作動させるなどして、脚受部や足受部16、脚支持部15のそれぞれの動きを、複
数の向きへの移動又は傾動としたり、脚受部や足受部16の移動、あるいは脚支持部15
の傾動を、一回のみでなく複数回繰り返し実行する構成としてもかまわない。
保持対象部位を保持した状態で、施療用アクチュエータ18を往復作動させて、アクチュ
エータの正方向作動に対応させて脚受部15bを座部12から離れる向きに移動させた後
、続いてアクチュエータの逆方向作動に対応させて脚受部15bを座部12に近付く向き
に移動させ、さらにこれを複数回繰り返して、脚受部15bに保持した脚の保持対象部位
を足や脚の他部分に対し繰り返し往復移動させる構成とすることもできる。
象部位は脚受部15bに保持したままとし、アクチュエータは一方向に作動した後、間を
置かずに前と逆方向に作動するようにされる(図30参照)。ただし、脚受部への保持対
象部位の保持やアクチュエータの作動はこれに限られたものではなく、この他、図31に
示すように、繰り返しアクチュエータを各方向に作動させる中、アクチュエータの作動方
向を変える際に一旦アクチュエータを作動停止状態とし、合わせて脚用エアセルも一旦膨
張状態を解除して、脚受部の移動を停止させると共に脚の保持対象部位を解放する所定の
期間を設定する構成とするようにしてもよい。
作動停止させると共に、空気給排調整機構の電磁弁を切り替えて、膨張状態にあった脚用
エアセルを空気の排出により収縮させ、脚の保持対象部位を挟持状態から一旦解放する。
この際、施療用アクチュエータ18を一旦停止させてからも、制御部40が空気給排調整
機構の電磁弁を所定時間そのまま圧力維持状態とし、各脚用エアセルの膨張状態を継続さ
せて(図31参照)、保持対象部位の保持をしばらくの間続け、脚受部で保持した保持対
象部位の筋肉等にそれまでの脚受部移動方向と同じ向きの力が加わっている状態をさらに
所定時間維持するようにすることもできる。
張状態として保持対象部位を保持状態とし、続いて施療用アクチュエータ18を再び作動
させて、それまでとは逆方向に脚受部を移動させることとなる。
時は脚の保持対象部位を保持する一方、それとは逆向きへの脚受部移動時には保持対象部
位を脚受部に保持せず解放して、保持対象部位を一方向に動かす状態が間を置いて間欠的
に繰り返す構成とすることもできる。詳細には、図32ないし図34に示すように、脚受
部15bに脚の保持対象部位を保持した状態で、施療用アクチュエータ18を作動させて
、アクチュエータの正方向作動に対応させて脚受部15bを座部12から離れる向きに移
動させ(図32参照)、脚受部15bに保持した脚の保持対象部位を足や脚の他部分に対
し動かした後、施療用アクチュエータ18を一旦作動停止させると共に、脚用エアセルの
膨張状態を解除して脚の保持対象部位を保持状態から一旦解放する。この脚の保持対象部
位を解放した状態のまま、施療用アクチュエータ18を前と逆向きに作動させ、脚受部1
5bを先の移動前の当初位置に戻す(図33参照)。脚受部15bが元の位置に復帰した
ら、施療用アクチュエータ18の作動を停止させ、あらためて脚の保持対象部位を保持し
てから、施療用アクチュエータ18を作動させて、脚受部15bを座部12から離れる向
きに移動させ、脚の保持対象部位を足や脚の他部分に対し動かすようにし、以降は前記同
様の過程を繰り返して(図34参照)、保持対象部位が脚受部15bと共に座部12から
離れる向きのみに動かされた後、解放されて元に戻る一連の変化が複数回繰り返される施
療状態が得られることとなる。
が座部から離れる向きに移動する際に脚の保持対象部位を脚受部に保持して、保持対象部
位を動かすようにしているが、これとは逆に、図35に示すように、アクチュエータの逆
方向作動に対応して脚受部が座部に近付く向きに移動する際に脚の保持対象部位を保持し
、脚受部を座部から離れる向きに移動させる際は脚を解放する、といった過程を繰り返し
て、保持対象部位が脚受部と共に座部に近付く向きのみに動かされることが複数回繰り返
される施療状態が得られる構成としてもかまわない。
11 基台部
12 座部
12a エアセル
13 背もたれ部
13a 背もたれ部フレーム
13b ガイドフレーム
14 肘掛部
15 脚支持部
15a 基礎部
15b 脚受部
15c 溝部
15d、15e 脚受部
15f、15g 脚受部
15g、15i 脚受部
15j、15k 脚受部
16 足受部
16a フレーム部
16b 足受溝
16c アクチュエータ
16d、16e 規制部
16f エアセル
16g、16h エアセル
17 傾動用アクチュエータ
18 施療用アクチュエータ
19a、19b アクチュエータ
30 操作部
31 スタンド
40 制御部
50 メカユニット
51 揉み玉
60 駆動機構部
70 エアポンプ
71 臀部用エアセル
72 太腿用エアセル
73 背中用エアセル
74 腰用エアセル
75、76 脚用エアセル
77、78 脚用エアセル
79 大腿部エアセル
79a、79b 足側部エアセル
79c、79d 足側部エアセル
Claims (1)
- 座部と背もたれ部とを備えると共に、座部の前側に脚を支持する脚支持部が配設されるマッサージ機において、
前記脚支持部が、左右の脚の膝より下のふくらはぎ部分の筋肉をそれぞれ保持する独立構造の左右の脚受部を有し、前記脚支持部が、前記座部前端部に取り付けられて前記脚受部を移動可能に支持する基礎部と、当該基礎部に対し脚受部を、前記左右の脚受部ごとに独立して脚の長手方向に移動させる施療用アクチュエータとを有し、
当該施療用アクチュエータによる脚受部の移動に伴って脚に加わる力に対し、少なくとも足が前記力の作用する向きに動かないよう保持する所定の一又は複数の足保持手段と、
当該施療用アクチュエータによる脚受部の移動に伴って脚に加わる力に対し、少なくとも大腿部が前記力の作用する向きに動かないよう保持する所定の一又は複数の大腿部保持手段を備え、
前記施療用アクチュエータが、脚のふくらはぎ部分の筋肉を保持した前記左右の脚受部を基礎部に対しそれぞれ移動状態を異ならせて移動させる一方、前記足保持手段で足を保持するとともに前記大腿部保持手段で大腿部を保持し、前記左右の脚受部を足と大腿部に対し相対移動させ、前記ふくらはぎ部分の筋肉を動かすことを
特徴とするマッサージ機。
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