JP2022148165A - Motor-driven blower - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、電動送風機に関する。 The present disclosure relates to electric blowers.
回転ファンを有する電動送風機は、電気掃除機等の種々の製品に用いられている。電気掃除機に搭載される電動送風機には、回転ファンとして、高い吸引圧力が得られる遠心ファンが採用されている。 Electric blowers with rotating fans are used in various products such as vacuum cleaners. A centrifugal fan capable of obtaining a high suction pressure is adopted as a rotating fan for an electric blower mounted on a vacuum cleaner.
遠心ファンを用いた電動送風機は、例えば、電動機と、電動機が有する回転軸に取り付けられた遠心ファンと、遠心ファンから送り出された空気が流入するエアガイドと、遠心ファンおよびエアガイドを覆うファンケースと、電動機を収納するモータケースとを備える。また、エアガイドとしては、遠心ファン側に設けられた複数のディフューザ翼と、遠心ファン側とは反対側に設けられた複数の案内翼(戻り翼)とを有するものが知られている。 An electric blower using a centrifugal fan includes, for example, an electric motor, a centrifugal fan attached to a rotating shaft of the electric motor, an air guide into which air sent out from the centrifugal fan flows, and a fan case that covers the centrifugal fan and the air guide. and a motor case that houses the electric motor. Further, as an air guide, one having a plurality of diffuser blades provided on the side of the centrifugal fan and a plurality of guide blades (return blades) provided on the side opposite to the side of the centrifugal fan is known.
このように構成された電動送風機では、遠心ファンが回転すると、遠心ファンにおける径方向外側部分が高圧になって吸引圧力が発生し、エアガイドに空気が流入する。エアガイドに流入した空気は、断面積が徐々に拡大するディフューザ翼間の通風路(ディフューザ通風路)を通過して減速することで圧力が低下し、エアガイドの側部とファンケースとの間の通風路によって折り返されてエアガイドの裏側に案内される。エアガイドの裏側に案内された空気は、案内翼間の通風路を通ってモータケースの内部空間に流入し、モータケースの排気口から外部に排出される。 In the electric blower configured in this way, when the centrifugal fan rotates, the radially outer portion of the centrifugal fan becomes high pressure to generate suction pressure, and air flows into the air guide. The air that has flowed into the air guide passes through the air passage between the diffuser blades (diffuser air passage) whose cross-sectional area gradually expands. is folded back by the air passage and guided to the back side of the air guide. The air guided to the rear side of the air guide flows into the internal space of the motor case through the air passage between the guide vanes and is discharged to the outside through the exhaust port of the motor case.
従来、この種の電動送風機において、エアガイドを、複数のディフューザ翼を有する第1部材と案内翼を有する第2部材との2つの部品に分離し、第1部材と第2部材とを結合した構成のものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
Conventionally, in this type of electric blower, the air guide is separated into two parts, a first member having a plurality of diffuser blades and a second member having guide blades, and the first member and the second member are joined together. Configurations are known (for example,
しかしながら、特許文献1、2のように、エアガイドを2つの部品に分離して、その2つの部品を結合した場合、寸法バラツキ等によって、その結合部分に隙間が生じることがある。
However, when the air guide is separated into two parts and the two parts are joined together as in
このように、エアガイドにおける2つ部品の結合部分に隙間が生じると、この結合部分における内径側部分と外径側部分との間で空気漏れが発生する。この結果、電動送風機の送風効率が低下する。 Thus, if a gap occurs in the connecting portion of the two parts in the air guide, air leakage occurs between the inner diameter side portion and the outer diameter side portion of the connecting portion. As a result, the blowing efficiency of the electric blower is lowered.
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、エアガイドが2つに分離された構成であっても送風効率が低下することを抑制できる電動送風機を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made to solve such problems, and an object of the present disclosure is to provide an electric blower that can suppress a decrease in blowing efficiency even with a configuration in which the air guide is separated into two. and
上記目的を達成するために、本開示に係る電動送風機の一態様は、回転子および前記回転子に取り付けられた回転軸を有する電動機と、前記回転軸に取り付けられた遠心ファンと、前記遠心ファンから排出される空気が流入するエアガイドと、を備え、前記エアガイドは、前記回転軸の軸心方向に分離された第1エアガイド部と第2エアガイド部とを有し、前記第1エアガイド部は、前記遠心ファンを囲むように前記第2エアガイド部側とは反対側の面に設けられた複数のディフューザ翼と、前記第2エアガイド部側の面に設けられた少なくとも一重の環状の第1環状凸部と、を有し、前記第2エアガイド部は、前記第1エアガイド部側とは反対側の面に設けられた複数の案内翼と、前記第1エアガイド部側の面に設けられた少なくとも二重の環状の第2環状凸部と、を有し、前記第1環状凸部は、前記第2環状凸部で形成される環状溝に挿入されている。 In order to achieve the above object, one aspect of the electric blower according to the present disclosure includes an electric motor having a rotor and a rotating shaft attached to the rotor, a centrifugal fan attached to the rotating shaft, and the centrifugal fan an air guide into which air discharged from the The air guide portion includes a plurality of diffuser blades provided on the surface opposite to the second air guide portion side so as to surround the centrifugal fan, and at least one diffuser blade provided on the surface on the second air guide portion side. , and the second air guide portion includes a plurality of guide vanes provided on a surface opposite to the first air guide portion side, and the first air guide and at least a double ring-shaped second annular projection provided on the surface on the part side, wherein the first annular projection is inserted into an annular groove formed by the second annular projection. .
本開示に係る電動送風機によれば、送風効率が低下することを抑制できる。 According to the electric blower according to the present disclosure, it is possible to suppress a decrease in blowing efficiency.
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。 Embodiments of the present disclosure will be described below with reference to the drawings. It should be noted that each of the embodiments described below is a specific example of the present disclosure. Therefore, numerical values, shapes, materials, components, arrangement positions of components, connection forms, and the like shown in the following embodiments are examples and are not intended to limit the present disclosure. Therefore, among the constituent elements in the following embodiments, constituent elements that are not described in independent claims representing the highest concept of the present disclosure will be described as optional constituent elements.
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。 Each figure is a schematic diagram and is not necessarily strictly illustrated. Moreover, in each figure, the same code|symbol is attached|subjected to the substantially same structure, and the overlapping description is abbreviate|omitted or simplified.
(実施の形態)
まず、実施の形態に係る電動送風機1の全体の構成について、図1~図4を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る電動送風機1の外観斜視図である。図2は、同電動送風機1の分解斜視図である。図3および図4は、同電動送風機1の断面図である。なお、図3は、回転軸13の軸心Cおよびブラシ15を通る平面で切断したときの断面を示しており、図4は、切断面を図3から回転軸13の回転方向に90度回転させたときの断面を示している。また、図3および図4では、断面に表れる線画のみを図示している。
(Embodiment)
First, the overall configuration of an
さらに、後述する説明において、便宜上、回転軸13の軸心Cが延伸する方向を上下方向としている。具体的には、図3中、軸心Cが延伸する方向において、回転子11から遠心ファン20が位置する出力軸側を上側とし、回転子11から第2軸受け17が位置する反出力軸側を下側としている。この上下方向は、以下の説明を分かり易くするために便宜上定めたものである。よって、この上下方向は、電動送風機1の使用状態などによって現実の上下方向とは異なる場合がある。
Furthermore, in the description to be made later, for convenience, the direction in which the axis C of the
図1~図4に示すように、本実施の形態における電動送風機1は、回転子11および固定子12を有する電動機10と、電動機10が有する回転軸13に取り付けられた遠心ファン20と、遠心ファン20から排出された空気が流れ込むエアガイド30と、遠心ファン20およびエアガイド30を覆うファンケース40と、電動機10を収納するモータケース50とを備える。
As shown in FIGS. 1 to 4,
電動機10は、遠心ファン20を回転させるモータである。本実施の形態における電動機10は、ブラシ付き整流子電動機であって、回転子11と、固定子12と、回転軸13と、整流子14と、ブラシ15と、第1軸受け16と、第2軸受け17とを備える。
回転子11(ロータ)は、回転軸13を有する。回転子11は、固定子12による磁力によって回転軸13を回転中心として回転する。本実施の形態において、回転子11は、インナーロータであり、図3および図4に示すように、固定子12の内側に配置されている。具体的には、回転子11は、固定子12との間に微小なエアギャップを介して固定子12に囲まれている。
The rotor 11 (rotor) has a rotating
本実施の形態において、回転子11は、電機子であり、コア11a(回転子鉄心)と、コア11aに巻回された巻線コイル11bとを有する。なお、図3および図4において、巻線コイル11bは、模式的に示している。コア11aは、磁性材料によって構成された磁性体である。一例として、コア11aは、複数の電磁鋼板が回転軸13の軸心Cが延伸する方向(軸心方向)に積層された積層体である。コア11aは、径方向に突出する複数のティース部を有しており、巻線コイル11bに電流が流れることで、各ティース部は、固定子12に作用させる磁力を発生させる。
In the present embodiment, the rotor 11 is an armature and has a
固定子12(ステータ)は、回転子11と向い合って位置しており、回転子11に作用する磁力を発生させる。本実施の形態において、固定子12は、回転子11を囲むように配置されている。固定子12は、エアギャップ面にN極とS極とが周方向に交互に表れるように構成されている。この場合、固定子12は、コアとコアに巻回された巻線コイルとによって構成された電機子であってもよいし、周方向に沿って配置された複数の永久磁石によって構成されていてもよい。なお、固定子12は、モータケース50に固定されている。
The stator 12 (stator) is positioned to face the rotor 11 and generates a magnetic force acting on the rotor 11 . In this embodiment,
回転軸13は、回転子11が回転する際の中心となるシャフトである。回転軸13は、軸心C方向である長手方向に延伸している。回転軸13は、例えば金属棒である。回転軸13は、回転子11に固定されている。具体的には、回転軸13は、例えば、回転子11の両側に延在するように回転子11のコア11aの中心を貫いた状態でコア11aに固定されている。一例として、回転軸13は、コア11aに設けられた中心孔に圧入したり焼き嵌めしたりすることでコア11aに固定されている。
The rotating
回転軸13が有する一方の端部(遠心ファン20側の端部)は、第1軸受け16に支持されている。一方、回転軸13が有する他方の端部は、第2軸受け17に支持されている。一例として、第1軸受け16および第2軸受け17は、回転軸13を支持する玉軸受である。このように、回転軸13は、第1軸受け16と第2軸受け17とによって、回転自在となるように両端部が保持されている。また、回転軸13の一方の端部は、第1軸受け16から突出している。回転軸13の先端部には、遠心ファン20が取り付けられている。
One end of the rotating shaft 13 (the end on the side of the centrifugal fan 20 ) is supported by a
整流子14は、回転軸13に取り付けられている。本実施の形態において、整流子14は、回転軸13における回転子11と第2軸受け17との間の部分に固定されている。整流子14は、回転子11が有する巻線コイル11bと電気的に接続されており、ブラシ15と摺接する。整流子14は、回転軸13の回転方向に互いに絶縁分離された複数の整流子片を有する。
The
ブラシ15は、整流子14に接触することで回転子11に電力を供給するための給電ブラシである。具体的には、ブラシ15は、整流子14の整流子片に接触することで整流子14に電機子電流を供給する。一例として、ブラシ15は、カーボンブラシである。また、ブラシ15は、長尺状の略直方体である。
The
ブラシ15は、整流子14に摺接可能に配置されている。本実施の形態において、ブラシ15は、一対設けられている。一対のブラシ15は、整流子14を挟持するように整流子14を挟んで対向して配置されている。具体的には、一対のブラシ15の各々の内側の先端部は、整流子14に当接している。
The
遠心ファン20は、ファンケース40とモータケース50とにより構成される外郭筐体(ハウジング)の内部に空気を吸引する。
The
遠心ファン20は、電動機10が有する回転軸13の所定の部位に取り付けられており、回転軸13が回転することで回転する。本実施の形態において、遠心ファン20は、回転軸13の先端部に取り付けられている。遠心ファン20は、例えば、締結ナット61および複数の取付板62とともに回転軸13に挿入され、締結ナット61を締め付けることで回転軸13に加圧保持されている。なお、遠心ファン20と回転軸13との固定方法は、これに限るものではない。
The
遠心ファン20は、空気を吸い込むための吸込口20a(吸気口)と、吸込口20aから吸い込んだ空気を吹き出す吹出口20b(排気口)とを有する。遠心ファン20は、吸込口20aが設けられた第1側板21と、第1側板21と所定の間隙を隔てて第1側板21に対面する第2側板22と、第1側板21および第2側板22に挟持された複数のファン翼23とを有する。遠心ファン20の吸込口20aは、円形の開口であり、遠心ファン20の中央部に設けられている。複数のファン翼23は、各々が円弧状に湾曲する板状部材であり、放射状に配置されている。本実施の形態において、複数のファン翼23は、等間隔で渦巻き状となるように配置されている。隣り合う2つのファン翼23と第1側板21と第2側板22とで囲まれる空間は、吸込口20aから遠心ファン20内に流入した空気が通る通風路であり、この通風路の径方向外側の開口が吹出口20bになっている。なお、第1側板21、第2側板22およびファン翼23は、例えばアルミニウム板の金属板によって構成されているが、これに限らない。
The
遠心ファン20が回転することにより風圧が発生し、ファンケース40の吸気口40aから空気が吸い込まれる。具体的には、遠心ファン20が回転すると、遠心ファン20の吹出口20b付近が高圧になって吸引圧力が発生し、ファンケース40の吸気口40aから外部の空気が吸い込まれる。ファンケース40内に吸い込まれた空気は、遠心ファン20の吸込口20aから吸い込まれて吹出口20bから吹き出され、エアガイド30に流れ込む。つまり、エアガイド30には、遠心ファン20から排出された空気が流入する。
As the
エアガイド30は、遠心ファン20から排出された空気の流れを整流してモータケース50へと流し込む。エアガイド30は、回転軸13の軸心C方向において、遠心ファン20と回転子11との間に配置されている。
The
本実施の形態において、エアガイド30は、複数に分離されている。具体的には、エアガイド30は、回転軸13の軸心C方向に2つに分離されている。2つに分離されたエアガイド30は、回転軸13の軸心C方向から挟み込まれるように押さえ付けられて結合されている。なお、エアガイド30の詳細な構成については、後述する。
In this embodiment, the
また、エアガイド30は、第1軸受け16を保持するブラケットとしても機能する。したがって、エアガイド30には、第1軸受け16を保持する軸受け保持部32dが設けられている。さらに、エアガイド30は、ブラシ15を保持するブラシホルダとしても機能する。したがって、エアガイド30には、ブラシ15を保持するブラシ収納部32eを有する。
The
ファンケース40は、遠心ファン20およびエアガイド30を覆うカバーである。具体的には、ファンケース40は、金属材料によって構成された金属カバーである。ファンケース40は、遠心ファン20およびエアガイド30の上方部分を覆う蓋部41(第1ファンケース部)と、遠心ファン20およびエアガイド30の側方部分を覆う側壁部42(第2ファンケース部)とを有する。
ファンケース40は、モータケース50に固定されている。具体的には、ファンケース40の側壁部42とモータケース50の筒部とが接続されることで、ファンケース40とモータケース50とが固定されている。具体的には、ファンケース40の側壁部42の下端部とモータケース50の筒部の上端部とが重なり合うように圧入されてファンケース40とモータケース50とが互いに固定されている。
ファンケース40は、外気を吸引するための吸気口40a(吸込口)を有している。本実施の形態において、吸気口40aは、蓋部41の中央部に設けられた円形の貫通孔である。ファンケース40の吸気口40aは、遠心ファン20の吸込口20aに対向している。遠心ファン20が回転することで、ファンケース40の吸気口40aからファンケース40内に空気が流れ込む。
The
また、ファンケース40には、ファンシール70が取り付けられている。ファンシール70は、ファンケース40の吸気口40aを囲うようにファンケース40の蓋部41に取り付けられている。また、ファンシール70は、遠心ファン20の吸込口20aの開口端とファンケース40の吸気口40aの開口端との間に形成される円環状の隙間を塞いでいる。これにより、ファンシール70を設けない場合と比べて、電動送風機1の送風効率を向上させることができる。つまり、遠心ファン20が回転すると遠心ファン20の吹出口20b付近が高圧になるので、ファンシール70を設けない場合は、遠心ファン20の第1側板21とファンケース40の蓋部41との間の空間路に風圧差が生じて遠心ファン20の吹出口20bからファンケース40の吸気口40aに向かう循環流が発生するが、ファンシール70を設けることで、このような循環流を低減して圧力が逃げないようにすることができるので、電動送風機1の送風効率を向上させることができる。
A
モータケース50は、電動機10を収納する筐体(フレーム)である。具体的には、モータケース50は、回転子11および固定子12を収納する。つまり、モータケース50は、内部に回転子11および固定子12を有している。モータケース50は、例えば、金属材料によって構成された金属ケースである。
The
モータケース50は、開口部を有する有底円筒形状であり、底部および円筒状の側壁を有する。モータケース50の底部および側壁には、遠心ファン20の回転によって吸い込んだ空気を吹き出すための複数の排気口50a(吹出口)が設けられている。つまり、排気口50aは、遠心ファン20によってモータケース50に吸引された空気を排気する貫通孔である。
The
また、モータケース50は、第2軸受け17を保持するブラケットとしても機能する。したがって、モータケース50には、第2軸受け17を保持する軸受け保持部50bを有する。軸受け保持部50bは、モータケース50の底部に設けられている。
The
次に、本実施の形態に係る電動送風機1に用いられるエアガイド30の詳細な構成について、図3および図4を参照しながら、図5~図7を用いて説明する。図5および図6は、実施の形態に係る電動送風機1に用いられるエアガイド30の分解斜視図である。図7は、図4の破線で囲まれる領域VIIにおける同電動送風機1の要部拡大断面図である。なお、図5は、同エアガイド30を斜め上方から見た状態を示しており、図6は、同エアガイド30を斜め下方から見たときの状態を示している。また、図7において、矢印は、空気の流れを示している。
Next, a detailed configuration of the
上記のように、エアガイド30は、回転軸13の軸心C方向に2つに分離されている。具体的には、図3および図4に示すように、エアガイド30は、回転軸13の軸心C方向に第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とに分離されている。つまり、エアガイド30は、第1部材である第1エアガイド部31と第2部材である第2エアガイド部32との2つの部品を有する。
As described above, the
分離された第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とは、連結されて保持されている。具体的には、第2エアガイド部32がネジによってモータケース50に固定されており、ファンケース40によって上から第1エアガイド部31を第2エアガイド部32に押し付けることで、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とが連結されて固定されている。
The separated first
第1エアガイド部31は、第2エアガイド部32側とは反対側(遠心ファン20側)の面である第1面30a(本実施の形態では第1エアガイド部31の上面)と、第2エアガイド部32側(回転子11側)の面である第2面30b(本実施の形態では第1エアガイド部31の下面)とを有する。
The first
また、第2エアガイド部32は、第1エアガイド部31側(遠心ファン20側)の面である第3面30c(本実施の形態では第2エアガイド部32の上面)と、第1エアガイド部31側とは反対側の面(回転子11側)である第4面30d(本実施の形態では第2エアガイド部32の下面)とを有する。
In addition, the second
第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とは、回転軸13の軸心C方向に合わせ面を有するように結合されている。具体的には、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とは、第1エアガイド部31の第2面30bと第2エアガイド部32の第3面30cとが対面するように結合されている。
The first
第1エアガイド部31および第2エアガイド部32は、いずれも樹脂材料によって構成されている。本実施の形態において、第1エアガイド部31は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)または6ナイロン等からなる熱可塑性樹脂によって構成されている。一方、第2エアガイド部32は、電動機10側の部材であって耐熱性が要求されることから、不飽和ポリエステル樹脂(BMC)等の硬化性樹脂によって構成されている。硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂を用いることができる。なお、第1エアガイド部31および第2エアガイド部32は、異なる樹脂材料ではなく、同じ樹脂材料によって構成されていてもよい。
Both the first
図5および図6に示すように、第1エアガイド部31は、全体として略円環状に形成されている。円環状の第1エアガイド部31は、遠心ファン20を囲むように配置される。本実施の形態において、第1エアガイド部31の中央開口部の内周端部は、遠心ファン20の外周端部に近接している。
As shown in FIGS. 5 and 6, the first
図5および図6に示すように、第1エアガイド部31は、第1仕切り板31aと、第1仕切り板31aに設けられた複数のディフューザ翼31bと、第1仕切り板31aに設けられた第1環状凸部31cと、第1仕切り板31aに設けられた延在翼31dとを有する。
As shown in FIGS. 5 and 6, the first
第1仕切り板31aは、略環状で板状のベース部である。第1仕切り板31aの上面は、第1エアガイド部31の第1面30aであり、第1仕切り板31aの下面は、第1エアガイド部31の第2面30bである。
The
複数のディフューザ翼31bは、第1仕切り板31aの上面に設けられている。つまり、複数のディフューザ翼31bは、第1エアガイド部31の第1面30aに設けられている。図3および図4に示すように、複数のディフューザ翼31bは、遠心ファン20を囲むように設けられている。具体的には、複数のディフューザ翼31bは、遠心ファン20の側方を囲むように設けられている。
A plurality of
図5および図6に示すように、複数のディフューザ翼31bは、各々が円弧状に湾曲する板形状であり、第1仕切り板31aの上面(第1面30a)に立設している。複数のディフューザ翼31bは、回転軸13の軸心Cを中心にして、渦巻き状に配置されている。本実施の形態において、ディフューザ翼31bは、18枚設けられているが、ディフューザ翼31bの枚数は、18枚に限るものではない。
As shown in FIGS. 5 and 6, each of the plurality of
図4および図5に示すように、第1エアガイド部31では、複数のディフューザ翼31bによって複数のディフューザ通風路33a(第1通風路)が形成されている。複数のディフューザ通風路33aの各々は、隣り合う2つのディフューザ翼31bと第1仕切り板31aとファンケース40の蓋部41とで囲まれる空気流路である。つまり、各ディフューザ通風路33aは、2つのディフューザ翼31bの内面を一対の側面とし、第1仕切り板31aの上面(第1面30a)を底面とし、ファンケース40の蓋部41の内面を上面とする空間領域である。
As shown in FIGS. 4 and 5, in the first
ディフューザ通風路33aは、遠心ファン20の回転により昇圧された空気の流れの速度を徐々に下げて圧力を回復させる機能を有する。このため、ディフューザ通風路33aは、第1エアガイド部31の内側から外側に向かって、ディフューザ通風路33aの断面積が徐々に拡大するように構成されている。具体的には、遠心ファン20から排出された空気が入り込むディフューザ通風路33aの入り口側から第1エアガイド部31の外方であるディフューザ通風路33aの出口側に向かって、隣り合う2つのディフューザ翼31bの間隔が徐々に広くなっている。
The
なお、第1エアガイド部31におけるディフューザ通風路33aの出口部分に、貫通孔31eが設けられている。これにより、ディフューザ通風路33aに流れる空気の流れを乱すことなく、貫通孔31eを通過する風を生成することができるので、電動送風機1の送風性能を低下させることなく電動送風機1の騒音を抑制することができる。本実施の形態において、貫通孔31eは、複数のディフューザ通風路33aの各々に複数ずつ設けられている。具体的には、各ディフューザ通風路33aには、φ1mm程度の2つの貫通孔31eが設けられている。
A through
図6に示すように、第1エアガイド部31の第1環状凸部31cは、第1仕切り板31aの下面に設けられている。つまり、第1環状凸部31cは、第1エアガイド部31の第2面30bに設けられている。第1環状凸部31cは、第1仕切り板31aの下面(第2面30b)から突出するように形成された突条の突起(環状壁)である。本実施の形態において、第1環状凸部31cは、回転軸13を基準として、遠心ファン20の外側端部近傍に設けられている。つまり、エアガイド30を回転軸13の軸心C方向に沿って上方から見たときに、第1環状凸部31cは、遠心ファン20の外側端部近傍に設けられている。具体的には、第1環状凸部31cは、第1エアガイド部31の径方向外側寄りに形成されている。
As shown in FIG. 6, the first annular
第1環状凸部31cは、少なくとも一重の環状である。本実施の形態において、第1環状凸部31cは、二重の環状である。二重の環状である第1環状凸部31cによって環状溝が形成される。具体的には、第1環状凸部31cは、二重の円形環状である。つまり、第1環状凸部31cは、同心円状に形成された一対の円環状の突起である。この場合、第1環状凸部31cを構成する一対の円環状の突起は、途切れることなく平行に円環状に形成される。したがって、第1環状凸部31cによって形成される環状溝は、溝幅が一定の円形の環状溝である。
The first
1つの第1環状凸部31cの断面形状は、例えば、矩形状である。一例として、1つの第1環状凸部31cの幅は、1mm~3mm程度である。また、二重の環状である第1環状凸部31cによって形成される環状溝の溝幅は、例えば、1mm~3mm程度である。
A cross-sectional shape of one first
図5および図6に示すように、第2エアガイド部32は、第2仕切り板32aと、第2仕切り板32aに設けられた複数の案内翼32b(案内羽根)と、第2仕切り板32aに設けられた第2環状凸部32cとを有する。第2エアガイド部32は、さらに、第1軸受け16を保持する軸受け保持部32dと、ブラシ15を保持するブラシ収納部32eとを有する。
As shown in FIGS. 5 and 6, the second
第2仕切り板32aは、円板状のベース部である。第2仕切り板32aの上面は、第2エアガイド部32の第3面30cであり、第2仕切り板32aの下面は、第2エアガイド部32の第4面30dである。第2仕切り板32aは、第1仕切り板31aに対向している。なお、第2仕切り板32aの中央部には、回転軸13が挿通される開口部が設けられている。
The
また、第2エアガイド部32の外形は、回転軸13の軸心方向から見たときに、内側に凹むことなく円弧で構成されている。具体的には、第2エアガイド部32の外形を構成する第2仕切り板32aの外形は、凹凸のない略円形である。つまり、平面視において、第2仕切り板32aの外周端部には切り欠き部が形成されていない。
In addition, the outer shape of the second
複数の案内翼32bは、第2仕切り板32aの下面に設けられている。つまり、複数の案内翼32bは、第2エアガイド部32の第4面30dに設けられている。このように、複数の案内翼32bは、エアガイド30の裏側(遠心ファン20側とは反対側)に設けられている。複数の案内翼32bは、第1エアガイド部31によって径方向外側に流されて第2仕切り板32aの側方を通って第2エアガイド部32に流入する空気を、径方向内側に向けて流れを戻す戻り翼である。
A plurality of
複数の案内翼32bは、各々が湾曲する板形状であり、第2仕切り板32aの下面(第4面30d)に立設している。複数の案内翼32bは、回転軸13の軸心Cを中心にして放射状に配置されている。具体的には、複数の案内翼32bは、回転軸13の軸心Cを中心にして、渦巻き状に配置されている。
Each of the plurality of
本実施の形態において、案内翼32bの数とディフューザ翼31bの数とは異なっている。具体的には、ディフューザ翼31bが18枚設けられているのに対して、案内翼32bは、16枚設けられている。なお、案内翼32bの枚数は、16枚に限るものではない。また、案内翼32bの数とディフューザ翼31bの数とは同じであってもよい。
In this embodiment, the number of
第2エアガイド部32では、複数の案内翼32bによって複数の戻り通風路33b(第2通風路)が形成されている。複数の戻り通風路33bの各々は、隣り合う2つの案内翼32bと第2仕切り板32aとで囲まれる空気流路である。つまり、各戻り通風路33bは、2つの案内翼32bの内面を一対の側面とし、第2仕切り板32aの下面(第4面30d)を上面とする空間領域である。
In the second
戻り通風路33bは、エアガイド30の上側におけるディフューザ翼31bで構成されるディフューザ通風路33aからエアガイド30の下側に折り返して流れ込んだ空気をエアガイド30の中央側に戻してエアガイド30の下側の全体からエアガイド30の下方に空気を流す等の機能を有する。
The
このため、図4に示すように、エアガイド30の側方部分には、複数のディフューザ通風路33aの各々から複数の戻り通風路33bの各々に空気の流路を折り返すための通風路として折り返し通風路33cが形成されている。折り返し通風路33cは、エアガイド30の側部とファンケース40の側壁部42とで囲まれる空気流路である。
For this reason, as shown in FIG. 4, at the side portion of the
折り返し通風路33cは、ディフューザ通風路33aから戻り通風路33bへと空気の流れの向きを変更する流れ変更部である。このため、複数のディフューザ通風路33aの各々と複数の戻り通風路33bの各々とは、折り返し通風路33cによって繋がっている。本実施の形態において、折り返し通風路33cには、延在翼31dが設けられている。したがって、ディフューザ通風路33aを通過した空気は、折り返し通風路33cにおいて、延在翼31dでガイドされながらファンケース40の側壁部42に衝突して、戻り通風路33bに流れ込む。
The
図5に示すように、第2エアガイド部32の第2環状凸部32cは、第2仕切り板32aの上面に設けられている。つまり、第2環状凸部32cは、第2エアガイド部32の第3面30cに設けられている。第2環状凸部32cは、第2仕切り板32aの上面(第3面30c)から突出するように形成された突条の突起(環状壁)である。本実施の形態において、第2環状凸部32cは、第1環状凸部31cと同様に、回転軸13を基準として、遠心ファン20の外側端部近傍に設けられている。つまり、エアガイド30を回転軸13の軸心C方向に沿って上方から見たときに、第2環状凸部32cは、遠心ファン20の外側端部近傍に設けられている。具体的には、第2環状凸部32cは、第2エアガイド部32の径方向外側寄りに形成されている。
As shown in FIG. 5, the second annular
第2環状凸部32cは、少なくとも二重の環状である。本実施の形態において、第2環状凸部32cは、二重の環状である。二重の環状である第2環状凸部32cによって環状溝が形成される。具体的には、第2環状凸部32cは、二重の円形環状である。つまり、第2環状凸部32cは、同心円状に形成された一対の円環状の突起である。この場合、第2環状凸部32cを構成する一対の円環状の突起は、途切れることなく平行に円環状に形成される。したがって、第2環状凸部32cによって形成される環状溝は、溝幅が一定の円形の環状溝である。
The second
1つの第2環状凸部32cの断面形状は、例えば、矩形状である。一例として、1つの第2環状凸部32cの幅は、1mm~3mm程度である。また、二重の環状である第2環状凸部32cによって形成される環状溝の溝幅(隙間)は、例えば、1mm~3mm程度である。本実施の形態において、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cの高さは、第2環状凸部32cで形成される環状溝の溝幅よりも大きくなっている。
A cross-sectional shape of one second
図4および図7に示すように、第1エアガイド部31の第1環状凸部31cは、第2エアガイド部32の第2環状凸部32cで形成される環状溝に挿入されている。これにより、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とが連結されている。つまり、エアガイド30は、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとが連結されることで、分離された第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とが連結された構造になっている。つまり、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの連結部分は、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との連結部分である。
As shown in FIGS. 4 and 7 , the first
このように、第2環状凸部32cで形成される環状溝に第1環状凸部31cが挿入されることで、第1環状凸部31cの一対の外側面(壁面)の各々は、第2環状凸部32cで形成される環状溝の一対の内側面の各々に対面することになる。
In this way, by inserting the first
本実施の形態において、第1環状凸部31cは、第2環状凸部32cの全周において、第2環状凸部32cで形成される環状溝に嵌合している。したがって、第1環状凸部31cの幅は、第1環状凸部31cの全周において、第2環状凸部32cで形成される環状溝の溝幅と同じであるとよい。これにより、第1環状凸部31cの一対の外側面(壁面)の各々と、第2環状凸部32cで形成される環状溝の一対の内側面の各々とを、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cの全周にわたって密着させることができる。
In the present embodiment, the first
また、第1エアガイド部31の外周端は、第2エアガイド部32の外周端よりも外側に位置している。つまり、第1エアガイド部31の第1仕切り板31aの外周端は、第2エアガイド部32の第2仕切り板32aの外周端よりも外側に位置している。
Further, the outer peripheral end of the first
そして、第1エアガイド部31の第1仕切り板31aには、上記のように、延在翼31dが設けられている。延在翼31dは、ディフューザ通風路33aを通過した空気を、折り返し通風路33cを介して戻り通風路33bに流入させるガイド翼である。延在翼31dは、第1エアガイド部31の外周端に設けられている。具体的には、図4および図5に示すように、延在翼31dは、隣り合う2つのディフューザ翼31bで構成されるディフューザ通風路33aの外周端部の底面から第2エアガイド部32側に向かって延在している。延在翼31dは、複数のディフューザ通風路33aの各々に設けられている。つまり、延在翼31dは、第1仕切り板31aの外周端に複数設けられている。
The
また、延在翼31dは、第2エアガイド部32の第2仕切り板32aを超える位置まで延在している。具体的には、延在翼31dは、第2エアガイド部32の案内翼32bの高さの半分を超える位置まで延在している。本実施の形態において、延在翼31dは、回転軸13の軸心C方向に延在している。この場合、延在翼31dは、第2エアガイド部32の外周端の側部に近接するように延在している。したがって、延在翼31dの内面は、第2エアガイド部32の外周端に近接している。具体的には、延在翼31dの内面は、第2エアガイド部32の第2仕切り板32aの外周端に近接または接触している。延在翼31dは、第2エアガイド部32の案内翼32bの外周端部に連結している。
Further, the
このように構成される電動送風機1では、電動機10が有する回転子11で発生する磁束と固定子12で発生する磁束との相互作用によって生じた磁気力が回転子11を回転させるトルクとなり、回転子11が回転する。
In the
電動機10が有する回転子11が回転すると、電動機10が有する回転軸13に固定された遠心ファン20が回転し、ファンケース40の吸気口40aからファンケース40の内部に空気が吸引される。これにより、遠心ファン20に空気が流れ込み、遠心ファン20の中央の吸込口20aから外周側に向かって流れる気流が生じて、遠心ファン20の吹出口20bから排出される。このとき、遠心ファン20に流れ込んだ空気は、遠心ファン20が有するファン翼23によって高圧に圧縮される。
When the rotor 11 of the
遠心ファン20から排出された空気は、遠心ファン20を囲むエアガイド30に流れ込む。遠心ファン20から排出されてエアガイド30に流入した空気は、第1エアガイド部31が有する複数のディフューザ通風路33aを通って径方向外側(ファンケース40の側壁部42側)に向かって流れて、折り返し通風路33cで折り返された後、第2エアガイド部32が有する戻り通風路33bに流入する。このとき、ディフューザ通風路33aから折り返し通風路33cに向かう空気は、ファンケース40の側壁部42の内面に当たり、折り返し通風路33cにおいて外方から内方に気流の向きが変化するように折り返されて旋回した旋回流となり、戻り通風路33bに流入する。
Air discharged from the
第2エアガイド部32の戻り通風路33bを通過した空気は、モータケース50に流入し、電動機10が有する回転子11および固定子12等の電動機10の部品を冷却しながら、モータケース50に設けられた排気口50aから電動送風機1の外部に吐き出される。
The air that has passed through the
ここで、本実施の形態に係る電動送風機1の効果について、上記の図7と図8とを用いて以下説明する。図8は、従来の電動送風機1Xの部分拡大図である。
Here, the effects of the
電動送風機では、遠心ファンのバランス調整をしたり、多品種対応によりディフューザ翼の部品および案内翼の部品の一方を共用化したりするために、図8の従来の電動送風機1Xに示すように、エアガイド30Xを、複数のディフューザ翼31bXを有する第1エアガイド部31Xと複数の案内翼32bXを有する第2エアガイド部32Xとに分離できるようにして、電動送風機1Xを組み立てる際に第1エアガイド部31Xと第2エアガイド部32Xとを結合させる構造のものが知られている。
In the electric blower, as shown in the conventional
この場合、第1エアガイド部31Xと第2エアガイド部32Xとの結合部分は、図8に示すように、第1エアガイド部31Xの第2エアガイド部32X側の第2面30bXと第2エアガイド部32Xの第1エアガイド部31X側の第3面30cXとが面接触している。例えば、第1エアガイド部31Xの第1仕切り板31aXの一部と第2エアガイド部32Xの第2仕切り板32aXの一部とを面接触させている。
In this case, as shown in FIG. 8, the connecting portion between the first
しかしながら、このような構成の電動送風機1Xでは、第1エアガイド部31Xおよび第2エアガイド部32Xの寸法バラツキや組み立て精度等によって、第1エアガイド部31Xと第2エアガイド部32Xとの結合部分に隙間が生じることがある。例えば、第1エアガイド部31Xの第1仕切り板31aXと第2エアガイド部32Xの第2仕切り板32aXとの連結部分において、第1仕切り板31aXと第2仕切り板32aXとの間に隙間が生じることがある。具体的には、第1エアガイド部31Xの第2面30bXと第2エアガイド部32Xの第3面30cXとの間に隙間が生じることがある。
However, in the
このように、第1エアガイド部31Xと第2エアガイド部32Xとの結合部分に隙間が生じると、この結合部分における内径側部分と外径側部分との間で空気漏れが発生する。例えば、遠心ファン20の吹出口20bから第1エアガイド部31Xに流入した空気は、第1エアガイド部31Xのディフューザ翼31bXによって構成されるディフューザ通風路33aから第2エアガイド部32Xの戻り通風路33bに流入する途中に、第1エアガイド部31Xと第2エアガイド部32Xとの結合部分において、外径側部分から内径側部分に向けて空気が漏れることがある。このような空気漏れが発生すると、電動送風機としての送風効率が低下する。
Thus, if a gap occurs at the connecting portion between the first
これに対して、図7に示すように、本実施の形態における電動送風機1では、エアガイド30が第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とに分離されていて、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とが結合された構造になっているが、ディフューザ翼31bを有する第1エアガイド部31は、第2エアガイド部32側の第2面30bに設けられた少なくとも一重の環状の第1環状凸部31cを有しており、また、案内翼32bを有する第2エアガイド部32は、第1エアガイド部31側の第3面30cに設けられた少なくとも二重の環状の第2環状凸部32cを有している。そして、第1環状凸部31cは、第2環状凸部32cで形成される環状溝に挿入されている。
On the other hand, as shown in FIG. 7, in the
この構成により、第1エアガイド部31および第2エアガイド部32の寸法バラツキによって第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cが寸法公差の最大上限または最小下限になったとしても、第1環状凸部31cの一対の外側面(壁面)の少なくとも一方が第2環状凸部32cで形成される環状溝の一対の内側面の少なくとも一方に当接するまたは当接しやすくなる。これにより、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との結合部分、つまり第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの結合部分に、隙間が生じることを抑制することができる。また、仮に、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの結合部分に隙間が生じたとしても、第1環状凸部31cと二重の環状の第2環状凸部32cとが噛み合った構造になっているので、その隙間によって形成される通風路は複数回屈折したラビリンス構造になるため、空気の漏れ風量を抑制することができる。
With this configuration, even if the first annular
このように、本実施の形態に係る電動送風機1によれば、エアガイド30が第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との2つに分離されて結合された構成であっても、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との結合部分に隙間が生じることを抑制したり、仮に隙間が生じても空気の漏れ風量を抑制したりすることができるので、送風効率が低下することを抑制できる。つまり、送風効率が高い電動送風機1を得ることができる。
As described above, according to the
また、本実施の形態に係る電動送風機1では、第1エアガイド部31は、熱可塑性樹脂によって構成されており、第2エアガイド部32は、熱硬化性樹脂によって構成されている。
Further, in the
例えば、第1エアガイド部31を熱硬化性樹脂、第2エアガイド部32を熱可塑性樹脂で構成した場合、次の懸念が生じる。すなわち、熱硬化性樹脂によって構成された第1エアガイド部31は寸法バラツキが比較的に小さいが、熱可塑性樹脂によって構成された第2エアガイド部32は寸法バラツキが大きい。このため、第1エアガイド部31を熱硬化性樹脂によって構成し、第2エアガイド部32を熱可塑性樹脂によって構成すると、寸法バラツキの影響を大きく受けて、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との結合部分に隙間が生じやすくなる。
For example, when the first
これに対して、本実施の形態における電動送風機1では、上記のように、第2環状凸部32cで形成される環状溝に第1環状凸部31cを挿入することで、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32とを連結している。つまり、第1エアガイド部31を熱可塑性樹脂で構成し、第2エアガイド部32を熱硬化性樹脂で構成する。本構成とすれば、二重の環状凸部を成す第2エアガイド部32が、高い寸法精度で形成できる。言い換えれば、第2エアガイド部32が成す環状溝が、高い寸法精度で形成できる。よって、第1エアガイド部31が成す環状凸部は、第2エアガイド部32が成す環状溝に安定して嵌め合される。その結果、電動送風機1の送風効率が低下することを効果的に低下することができる。
On the other hand, in the
また、本実施の形態に係る電動送風機1において、第1エアガイド部31に設けられた第1環状凸部31cは、二重の環状である。
Moreover, in the
この構成により、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cの両方が一対の円環状の突起となり、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32の連結部分は、これらの一対の円環状の突起が噛み合った構造になる。これにより、二重の環状の第1環状凸部31cによって形成される環状溝の内面と二重の環状の第2環状凸部32cによって形成される環状溝の内面との隙間で構成される通風路のラビリンス構造がより複雑になる。つまり、第1環状凸部31cが1本追加された分、その通風路の屈折回数が1回多くなって通風路の長さが長くなる。これにより、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの結合部分に隙間が生じたとしても、空気の漏れ風量を一層抑制することができる。したがって、送風効率が低下することをさらに抑制することができる。
With this configuration, both the first
また、本実施の形態に係る電動送風機1において、第1環状凸部31cの幅は、第2環状凸部32cによって形成される環状溝の溝幅と同じである。
Further, in the
この構成により、第1環状凸部31cの一対の外側面(壁面)の各々を、第2環状凸部32cで形成される環状溝の一対の内側面の各々に密着させることができる。これにより、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの結合部分に隙間がなくなるので、第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との結合部分に空気漏れが発生することを無くすことができる。したがって、送風効率が低下することを一層抑制することができる。
With this configuration, each of the pair of outer side surfaces (wall surfaces) of the first
また、本実施の形態に係る電動送風機1において、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cの高さは、第2環状凸部32cによって形成される環状溝の溝幅よりも大きくなっている。
Moreover, in the
この構成により、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの間の隙間で構成される通風路の長さを長くすることができるので、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの結合部分に隙間が生じたとしても、空気の漏れ風量を抑制することができる。したがって、送風効率が低下することを抑制することができる。
With this configuration, the length of the ventilation passage formed by the gap between the first
また、本実施の形態に係る電動送風機1において、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cは、回転軸13を基準として、遠心ファン20の外側端部近傍に設けられている。
In
第1エアガイド部31と第2エアガイド部32との間のスペースは、径方向外側ほど大きい。このため、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cを遠心ファン20の外側端部近傍に設けることで、つまりエアガイド30の径方向外側部分に設けることで、第1環状凸部31cおよび第2環状凸部32cの高さを高くすることができる。これにより、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの間の隙間で構成される通風路の長さを長くすることができるので、第1環状凸部31cと第2環状凸部32cとの結合部分に隙間が生じたとしても、空気の漏れ風量を効果的に抑制することができる。したがって、送風効率が低下することを効果的に抑制することができる。
The space between the first
(変形例)
以上、本開示に係る電動送風機について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
(Modification)
As described above, the electric blower according to the present disclosure has been described based on the embodiment, but the present disclosure is not limited to the above embodiment.
具体的には、上記実施の形態において、第1エアガイド部31に設けられた第1環状凸部31cは、二重の環状の突起であったが、これに限らない。例えば、図9に示される変形例1に係る電動送風機1Aのように、第1エアガイド部31Aに設けられた第1環状凸部31cAは、一重の環状の突起であってもよい。
Specifically, in the above-described embodiment, the first
また、上記実施の形態において、二重の環状の第1環状凸部31cにおける一対の突起のうちの内側の突起を、二重の環状の第2環状凸部32cによって形成された環状溝に挿入したが、これに限らない。例えば、図10に示される変形例2に係る電動送風機1Bのように、第1エアガイド部31に設けられた二重の環状の第1環状凸部31cにおける一対の突起のうちの外側の突起を、第2エアガイド部32Bに設けられた二重の環状の第2環状凸部32cBによって形成された環状溝に挿入してもよい。
Further, in the above-described embodiment, the inner protrusion of the pair of protrusions in the double annular first
また、上記実施の形態では、電動送風機1に用いられる電動機10として、ブラシ付き整流子モータを用いたが、これに限るものではない。電動機10は、ブラシレスモータ等であってもよい。
Further, in the above-described embodiment, a brushed commutator motor is used as the
また、上記実施の形態における電動送風機1は、電気掃除機に適用する場合について説明したが、これに限らない。電動送風機1は、エアタオル等に用いてもよい。
Moreover, although the
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。 In addition, it is realized by arbitrarily combining the constituent elements and functions of each embodiment without departing from the scope of the present disclosure. Forms are also included in this disclosure.
本開示の技術は、電動送風機が用いられる種々の電気機器に利用することができ、特に、遠心ファンを有する電気掃除機等に搭載される電動送風機として有用である。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The technology of the present disclosure can be applied to various electric devices using an electric blower, and is particularly useful as an electric blower mounted on a vacuum cleaner having a centrifugal fan.
1、1A、1B 電動送風機
10 電動機
11 回転子
11a コア
11b 巻線コイル
12 固定子
13 回転軸
14 整流子
15 ブラシ
16 第1軸受け
17 第2軸受け
20 遠心ファン
20a 吸込口
20b 吹出口
21 第1側板
22 第2側板
23 ファン翼
30 エアガイド
30a 第1面
30b 第2面
30c 第3面
30d 第4面
31、31A 第1エアガイド部
31a 第1仕切り板
31b ディフューザ翼
31c、31cA 第1環状凸部
31d 延在翼
31e 貫通孔
32、32B 第2エアガイド部
32a 第2仕切り板
32b 案内翼
32c、32cB 第2環状凸部
32d 軸受け保持部
32e ブラシ収納部
33a ディフューザ通風路
33b 戻り通風路
33c 折り返し通風路
40 ファンケース
40a 吸気口
41 蓋部
42 側壁部
50 モータケース
50a 排気口
50b 軸受け保持部
61 締結ナット
62 取付板
70 ファンシール
Claims (6)
前記回転軸に取り付けられた遠心ファンと、
前記遠心ファンから排出される空気が流入するエアガイドと、を備え、
前記エアガイドは、前記回転軸の軸心方向に分離された第1エアガイド部と第2エアガイド部とを有し、
前記第1エアガイド部は、前記遠心ファンを囲むように前記第2エアガイド部側とは反対側の面に設けられた複数のディフューザ翼と、前記第2エアガイド部側の面に設けられた少なくとも一重の環状の第1環状凸部と、を有し、
前記第2エアガイド部は、前記第1エアガイド部側とは反対側の面に設けられた複数の案内翼と、前記第1エアガイド部側の面に設けられた少なくとも二重の環状の第2環状凸部と、を有し、
前記第1環状凸部は、前記第2環状凸部で形成される環状溝に挿入されている、
電動送風機。 an electric motor having a rotor and a rotating shaft attached to the rotor;
a centrifugal fan attached to the rotating shaft;
an air guide into which air discharged from the centrifugal fan flows,
The air guide has a first air guide portion and a second air guide portion separated in the axial direction of the rotating shaft,
The first air guide portion includes a plurality of diffuser blades provided on a surface opposite to the second air guide portion side so as to surround the centrifugal fan, and a plurality of diffuser blades provided on a surface on the second air guide portion side. and at least a single annular first annular projection,
The second air guide portion includes a plurality of guide vanes provided on a surface opposite to the first air guide portion side, and at least a double annular shape provided on a surface on the first air guide portion side. and a second annular protrusion,
The first annular projection is inserted into an annular groove formed by the second annular projection,
electric blower.
前記第2エアガイド部は、硬化性樹脂によって構成されている、
請求項1に記載の電動送風機。 The first air guide portion is made of a thermoplastic resin,
The second air guide portion is made of a curable resin,
The electric blower according to claim 1.
請求項1または2に記載の電動送風機。 The first annular protrusion is at least double annular,
The electric blower according to claim 1 or 2.
請求項1~3のいずれか1項に記載の電動送風機。 The electric blower according to any one of claims 1 to 3, wherein the width of the first annular projection is the same as the groove width of the annular groove.
請求項1~4のいずれか1項に記載の電動送風機。 The heights of the first annular protrusion and the second annular protrusion are greater than the groove width of the annular groove,
The electric blower according to any one of claims 1 to 4.
請求項1~5のいずれか1項に記載の電動送風機。 The first annular projection and the second annular projection are provided near an outer end of the centrifugal fan with respect to the rotation axis,
The electric blower according to any one of claims 1 to 5.
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