JP2021021357A - Fan and electric blower - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、ファン及びファンを備える電動送風機に関する。 The present disclosure relates to a fan and an electric blower with a fan.
電動送風機は、電気掃除機等の種々の電気機器に用いられる。電気掃除機に搭載される電動送風機には、ファンとして、高い吸引圧力が得られる遠心ファンが用いられている。遠心ファンは、モータの回転軸に取り付けられており、高速で回転することにより所望の風圧を発生させる。遠心ファンは、例えば、一方に吸込口が設けられた一対のファンプレートと、一対のファンプレートの間に設けられた複数のファン翼とを有する。 Electric blowers are used in various electric devices such as vacuum cleaners. The electric blower mounted on the vacuum cleaner uses a centrifugal fan that can obtain a high suction pressure as a fan. The centrifugal fan is attached to the rotating shaft of the motor and rotates at high speed to generate a desired wind pressure. The centrifugal fan has, for example, a pair of fan plates provided with a suction port on one side, and a plurality of fan blades provided between the pair of fan plates.
近年、電気掃除機に搭載される電動送風機に対して、小型、軽量及び高効率化が求められている。このため、電動送風機に用いられるファンの高速回転化が進んでいる。しかしながら、ファンが高速回転すると、遠心力に対するファンの強度不足が課題となる。特に、ファン翼の外周端部は、遠心力が強く作用するファンの吹出口に位置しているので、ファンが高速回転すると、ファン翼の外周端部が変形したり破損したりするおそれがある。 In recent years, electric blowers mounted on vacuum cleaners are required to be compact, lightweight, and highly efficient. For this reason, the speed of rotation of fans used in electric blowers is increasing. However, when the fan rotates at high speed, insufficient strength of the fan against centrifugal force becomes a problem. In particular, since the outer peripheral end of the fan blade is located at the outlet of the fan on which centrifugal force acts strongly, the outer peripheral end of the fan blade may be deformed or damaged when the fan rotates at high speed. ..
そこで、従来、ファンプレートの外周縁部を切り欠いて孔部を形成するとともにファン翼の外周縁部に凸部を形成し、ファンプレートの孔部とファン翼の凸部とを係合させることでファン翼の外周端部を固定する技術が提案されている(特許文献1)。 Therefore, conventionally, the outer peripheral edge of the fan plate is cut out to form a hole, and a convex portion is formed on the outer peripheral edge of the fan blade to engage the hole of the fan plate with the convex portion of the fan blade. A technique for fixing the outer peripheral end of a fan blade has been proposed (Patent Document 1).
しかしながら、特許文献1の技術では、ファンプレートの外周縁部を切り欠くことで孔部を形成しているため、ファンが高速回転すると、切り欠き状の孔部の内側の角を起点にしてファンプレートにクラックが発生し、ファンプレートが破損するおそれがある。ファンプレートが破損すると、孔部に係合されたファン翼の凸部がファンプレートから外れてしまう。この結果、遠心力によってファン翼の外周端部が変形したり破損したりする。このように、特許文献1の技術では、高速回転時の遠心力に対する強度を十分に確保することができなくなる虞があるという課題がある。
However, in the technique of
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、ファンプレートを破損させることなくファンの回転によりファン翼の外周端部が変形することを抑制できるファン及び電動送風機を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made to solve such a problem, and provides a fan and an electric blower capable of suppressing deformation of the outer peripheral end of a fan blade due to rotation of the fan without damaging the fan plate. The purpose is.
上記目的を達成するために、本開示に係るファンの一態様は、第1のファンプレートと、前記第1のファンプレートに対向する第2のファンプレートと、前記第1のファンプレート及び前記第2のファンプレートの間に配置されたファン翼とを備え、前記第1のファンプレート及び前記第2のファンプレートの一方に、吸込口が設けられており、前記第1のファンプレートは、外周端部に設けられた第1の凹部と、前記第1の凹部よりも内側に設けられた第1の貫通孔とを有し、前記ファン翼は、前記第1の凹部に係止される第1の凸部と、前記第1の貫通孔に挿入される第1の突起とを有する。
In order to achieve the above object, one aspect of the fan according to the present disclosure includes a first fan plate, a second fan plate facing the first fan plate, the first fan plate, and the first fan plate. It is provided with fan blades arranged between the two fan plates, and a suction port is provided on one of the first fan plate and the second fan plate, and the first fan plate has an outer circumference. The fan blade has a first recess provided at the end and a first through hole provided inside the first recess, and the fan blade is locked to the first recess. It has a
また、本開示に係る電動送風機の一態様は、回転軸を有する回転子と、前記回転軸に取り付けられた上記のファンとを備える。 Further, one aspect of the electric blower according to the present disclosure includes a rotor having a rotating shaft and the above-mentioned fan attached to the rotating shaft.
ファンプレートを破損させることなく、ファンの回転によりファン翼の外周端部が変形すること抑制することができる。 It is possible to prevent the outer peripheral end of the fan blade from being deformed by the rotation of the fan without damaging the fan plate.
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。 Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described with reference to the drawings. It should be noted that all of the embodiments described below show a specific example of the present disclosure. Therefore, the numerical values, shapes, materials, components, arrangement positions of the components, connection forms, and the like shown in the following embodiments are examples and are not intended to limit the present disclosure. Therefore, among the components in the following embodiments, the components not described in the independent claims will be described as arbitrary components.
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。X軸及びY軸は、互いに直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。 Further, in the present specification and drawings, the X-axis, the Y-axis, and the Z-axis represent the three axes of the three-dimensional Cartesian coordinate system. The X-axis and the Y-axis are orthogonal to each other and both are orthogonal to the Z-axis.
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。本実施の形態において、Z軸方向は、シャフト11aの軸心Cの方向である。
It should be noted that each figure is a schematic view and is not necessarily exactly illustrated. Further, in each figure, the same reference numerals are given to substantially the same configurations, and duplicate description will be omitted or simplified. In the present embodiment, the Z-axis direction is the direction of the axis C of the
(実施の形態)
まず、実施の形態に係る電動送風機1の全体の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る電動送風機1の外観斜視図である。図2は、同電動送風機1の断面図であり、シャフト11aの軸心Cを通る平面で切断したときの断面(XZ断面)を示している。図3は、ファンケース40及び回転ファン20を取り外した状態の同電動送風機1の分解斜視図である。なお、図2では、断面に現われる線画のみを図示している。また、図2に示される矢印は、電動送風機1内に吸引された空気の主な流れを示している。
(Embodiment)
First, the overall configuration of the
図1〜図3に示すように、本実施の形態における電動送風機1は、電動機10と、電動機10が有するシャフト11aに取り付けられた回転ファン20と、回転ファン20から排出された空気が流れ込むエアガイド30と、回転ファン20を収納するファンケース40と、電動機10を収納するモータケース50と、ブラケット60とを備える。電動送風機1は、例えば、電気掃除機に用いることができる。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
電動機10は、回転ファン20を回転させるファンモータである。一例として、電動機10は、直流電源を入力とする直流電動機である。本実施の形態において、電動機10は、ブラシ付きの整流子電動機である。
The
具体的には、電動機10は、回転子11(ロータ)と、固定子12(ステータ)と、第1軸受け部13と、第2軸受け部14と、整流子15と、ブラシ16と、を備える。
Specifically, the
回転子11は、シャフト11aを有する。回転子11は、シャフト11aの軸心Cを回転中心として回転する。回転子11は、例えば、50,000rpmで高速回転する。本実施の形態において、回転子11は、インナーロータであり、図2に示すように、固定子12の内側に配置されている。
The rotor 11 has a
シャフト11aは、回転子11が回転する際の中心となる回転軸であり、軸心Cの方向である長手方向に延伸している。シャフト11aは、例えば金属棒であり、回転子11の中心に固定されている。
The
一例として、回転子11は、電機子であり、回転子鉄心(ロータコア)11bと、インシュレータを介して回転子鉄心11bに巻回された巻線コイル11cとを有する電機子組立体である。図2において、巻線コイル11cは、模式的に示されている。回転子鉄心11bは、磁性材料によって構成された磁性体である。一例として、回転子鉄心11bは、複数の電磁鋼板がシャフト11aの軸心Cの方向(軸心方向)に積層された積層体である。回転子鉄心11bは、径方向に突出する複数のティース部を有しており、巻線コイル11cに電流が流れることで、各ティース部は、固定子12に作用させる磁力を発生させる。回転子鉄心11bは、固定子12との間に微小なエアギャップを介して固定子12に囲まれている。
As an example, the rotor 11 is an armature, which is an armature assembly having a rotor core (rotor core) 11b and a winding
回転子鉄心11bには、シャフト11aが固定されている。シャフト11aは、回転子鉄心11bの中心を貫いた状態で回転子鉄心11bに固定されている。例えば、シャフト11aは、回転子鉄心11bの中心孔に圧入したり焼き嵌めしたりすることで回転子鉄心11bに固定されている。
A
固定子12は、回転子11と向い合って位置しており、回転子11に作用する磁力を発生させる。具体的には、固定子12は、回転子11の回転子鉄心11bを囲むように配置されている。固定子12は、エアギャップ面にN極とS極とが周方向に交互に表れるように構成されている。この場合、固定子12は、周方向に複数の永久磁石が配置されるように構成されていてもよいし、主磁束を発生させる複数のティース部を有するステータコアとステータコアに巻回された巻線コイルとによって構成されていてもよい。本実施の形態において、固定子12は、複数の電磁鋼板が積層されたステータコアに巻線コイルが巻回された界磁組立体である。固定子12は、例えば、モータケース50に固定されている。
The stator 12 is located facing the rotor 11 and generates a magnetic force acting on the rotor 11. Specifically, the stator 12 is arranged so as to surround the rotor core 11b of the rotor 11. The stator 12 is configured such that north poles and south poles appear alternately on the air gap surface in the circumferential direction. In this case, the stator 12 may be configured so that a plurality of permanent magnets are arranged in the circumferential direction, or a stator core having a plurality of teeth portions for generating a main magnetic flux and windings wound around the stator core. It may be composed of a coil. In the present embodiment, the stator 12 is a field assembly in which a winding coil is wound around a stator core in which a plurality of electromagnetic steel sheets are laminated. The stator 12 is fixed to, for example, the
第1軸受け部13及び第2軸受け部14は、シャフト11aを支持している。第1軸受け部13は、シャフト11aの一方の端部(回転ファン20側の端部)を支持している。第2軸受け部14は、シャフト11aの他方の端部(回転ファン20側とは反対側の端部)を支持している。第1軸受け部13及び第2軸受け部14は、シャフト11aを支持するベアリングである。一例として、第1軸受け部13及び第2軸受け部14は、玉軸受であるが、これに限るものではなく、すべり軸受等の他の軸受であってもよい。このように、シャフト11aは、第1軸受け部13と第2軸受け部14とによって、回転自在となるように両端部が保持されている。なお、第1軸受け部13は、ブラケット60に固定されており、第2軸受け部14は、モータケース50の底部に固定されている。
The
本実施の形態において、シャフト11aの一方の端部は、第1軸受け部13から突出している。第1軸受け部13から突出したシャフト11aの先端部には、回転ファン20が取り付けられている。なお、シャフト11aにおいて、回転ファン20が取り付けられている部分(第1軸受け部13側の部分)を出力軸といい、回転ファン20側とは反対側の部分(第2軸受け部14側の部分)を反出力軸という。
In the present embodiment, one end of the
整流子15は、シャフト11aに取り付けられている。したがって、整流子15は、シャフト11aとともに回転する。本実施の形態において、整流子15は、回転子鉄心11bの第1軸受け部13側に位置している。具体的には、整流子15は、シャフト11aにおける回転子鉄心11bと第1軸受け部13との間の部位に取り付けられている。
The
整流子15は、シャフト11aを囲むように円環状に配列された複数の整流子片を有する。複数の整流子片は、シャフト11aの回転方向に互いに絶縁分離されている。複数の整流子片の各々は、巻線コイル11cと電気的に接続されている。
The
整流子15には、ブラシ16が接触している。ブラシ16は、回転子11の巻線コイル11cに電力を供給するための給電ブラシである。ブラシ16が整流子15に接触することで、ブラシ16に供給される電機子電流が整流子15を介して巻線コイル11cに流れる。ブラシ16は、導電材料によって構成されている。一例として、ブラシ16は、カーボンによって構成された導電性のカーボンブラシであり、長尺状の略直方体である。
The brush 16 is in contact with the
ブラシ16は、整流子15に摺接可能に配置されている。本実施の形態において、ブラシ16は、一対設けられている。一対のブラシ16は、整流子15を挟持するように対向して配置されている。ブラシ16は、トーションバネ等のブラスバネからの押圧力を受けて整流子15と摺接するとともにシャフト11aの外周から軸心Cに向かう径方向に移動可能に配置されている。ブラシ16は、例えばブラシ保持器に収納されている。
The brush 16 is arranged so as to be slidable with the
回転ファン20は、ファンの一例であり、回転することで空気を吸引する。具体的には、回転ファン20は、ファンケース40とモータケース50とにより構成される外郭筐体(ハウジング)内に空気を吸引する。本実施の形態において、回転ファン20は、高い吸引圧力が得られる遠心ファンである。
The
回転ファン20は、電動機10が有するシャフト11aの所定の部位に取り付けられており、シャフト11aが回転することで回転する。本実施の形態において、回転ファン20は、シャフト11aの一方側の先端部に取り付けられている。回転ファン20は、例えば、回転ファン20に設けられた貫通孔にシャフト11aを圧入することによってシャフト11aに固定されている。電動機10の駆動により回転ファン20が回転することで風圧が発生し、ファンケース40の吸込口40aから空気が吸い込まれて回転ファン20の内部を通ってから回転ファン20から空気が排出される。回転ファン20から排出された空気はエアガイド30に流れ込む。
The
回転ファン20は、空気を吸い込むための吸込口20a(吸気口)と、吸込口20aから吸い込んだ空気を吹き出す吹出口20b(排気口)とを有する。なお、回転ファン20の詳細な構成は、後述する。
The
エアガイド30は、気流の流路を形成する機能を有する。例えば、エアガイド30は、回転ファン20から吹き出された空気の流れを整流してモータケース50へと滑らかに流し込む機能を有する。具体的には、エアガイド30は、回転ファン20により圧縮された空気を徐々に大気圧に戻しながらモータケース50の内部に導く。
The
エアガイド30は、複数のディフューザ翼31を有する。複数のディフューザ翼31は、各々が円弧状に湾曲する板形状であり、放射状に立設されている。具体的には、複数のディフューザ翼31は、渦巻き状となるように配置されている。エアガイド30は、例えば樹脂材料によって構成されているが、これに限らず、金属材料によって構成されていてもよい。
The
エアガイド30は、ファンケース40の側壁部42との間に隙間をあけて配置されている。エアガイド30に流入した空気は、複数のディフューザ翼31で構成された通風路を通って、エアガイド30とファンケース40の側壁部42との間の隙間を通ってモータケース50に流入する。
The
ファンケース40は、回転ファン20を収納する筐体である。本実施の形態において、ファンケース40は、回転ファン20及びエアガイド30を覆うカバーである。一例として、ファンケース40は、金属材料によって構成された金属カバーであるが、樹脂材料によって構成された樹脂カバーであってもよい。
The
本実施の形態において、ファンケース40は、回転ファン20及びエアガイド30の上方部分を覆う蓋部41(第1ファンケース部)と、回転ファン20及びエアガイド30の側方部分を覆う側壁部42(第2ファンケース部)とを有する。また、ファンケース40は、外気を吸い込むための吸込口40a(吸気口)を有する。本実施の形態において、吸込口40aは、蓋部41の中央部に設けられた円形の貫通孔である。ファンケース40の吸込口40aは、回転ファン20の吸込口20aと向かい合っている。
In the present embodiment, the
ファンケース40は、モータケース50に固定されている。具体的には、ファンケース40の側壁部42とモータケース50の開口端とが接続されることで、ファンケース40とモータケース50とが固定されている。なお、ファンケース40の吸込口40aには、吸込口40aに対応する開口部を有するファンケーススペーサが取り付けられていてもよい。
The
モータケース50は、第1ブラケットであり、電動機10を収納する。具体的には、モータケース50は、回転子11及び固定子12等の電動機10を構成する部品を収納する。本実施の形態において、モータケース50は、電動送風機1及び電動機10の外郭部材(外殻)である。モータケース50は、例えば、金属材料によって構成された金属ケースである。
The
モータケース50は、開口部50aを有する有底円筒形状の筐体(フレーム)であり、底部及び円筒状の側壁部を有する。モータケース50の底部及び側壁部には、回転ファン20の回転によって吸い込んだ空気を排気するための複数の排気口50bが設けられている。つまり、排気口50bは、回転ファン20によってモータケース50に吸引された空気を吹き出すための吹出口である。なお、モータケース50の底部には、第2軸受け部14が固定されている。
The
また、モータケース50の開口部50aを部分的に覆うようにブラケット60(第2ブラケット)が配置されている。ブラケット60は、例えばモータケース50の開口部50aを跨るように配置されている。また、ブラケット60には、複数の開口が設けられている。エアガイド30で整流された空気は、ブラケット60の開口及びモータケース50のブラケット60で覆われていない部分を通過してモータケース50内に流入する。ブラケット60は、例えば、樹脂材料によって構成されているが、これに限らず、金属材料によって構成されていてもよい。なお、ブラケット60には、第1軸受け部13が固定されている。
Further, a bracket 60 (second bracket) is arranged so as to partially cover the
シャフト11aが第1軸受け部13及び第2軸受け部14に保持されることで第1軸受け部13及び第2軸受け部14に支持される電動機10は、一対のブラケットとして機能するモータケース50及びブラケット60に固定されている。
The
このように構成される電動送風機1では、電動機10の回転子11が回転すると、回転ファン20が回転し、ファンケース40の吸込口40aからファンケース40の内部に空気が吸引される。ファンケース40の吸込口40aから吸い込まれた空気は、回転ファン20の吸込口20aから回転ファン20の内部に流れ込み、回転ファン20の外周側部に位置する吹出口20bから径方向に排気される。このとき、回転ファン20に吸引された空気は、回転ファン20により高圧に圧縮される。回転ファン20から排気された空気は、回転ファン20を囲むエアガイド30に流れ込み、エアガイド30が有するディフューザ翼31によってファンケース40の側壁部42へと導かれて旋回流となり、モータケース50内に流入する。モータケース50内に流入した空気は、電動機10の回転子11及び固定子12を冷却しながら、モータケース50の排気口50bから電動送風機1の外部に排出される。
In the
次に、本実施の形態に係る電動送風機1に用いられる回転ファン20の詳細な構成について、図2及び図3を参照しつつ、図4〜図8を用いて詳細に説明する。図4は、実施の形態に係る電動送風機1における回転ファン20の分解斜視図である。図5は、同回転ファン20の外周端部の拡大斜視図であり、図6は、その分解斜視図であり、図7は、その断面斜視図である。図8は、図5のVIII−VIII線に沿った断面における同回転ファン20の断面図である。なお、図7では、ファン翼23の延在方向に沿ってファン翼23を切断したときの断面を示している。
Next, the detailed configuration of the
図2〜図8に示すように、回転ファン20は、ファン組立体であり、一対の第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22と、ファン翼23とを備える。
As shown in FIGS. 2 to 8, the
第1のファンプレート21、第2のファンプレート22及びファン翼23は、厚さが一定の板材によって構成されている。本実施の形態では、第1のファンプレート21、第2のファンプレート22及びファン翼23は、アルミニウム板の金属板によって構成されている。
The
上記のように、回転ファン20は、空気を吸い込む吸込口20aを有する。吸込口20aは、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の一方に設けられている。本実施の形態において、吸込口20aは、第1のファンプレート21の方に設けられている。したがって、第1のファンプレート21は、上流側(ファンケース40側)に位置する上板であり、第2のファンプレート22は、下流側(モータケース50側)に位置する下板である。第1のファンプレート21に設けられた吸込口20aは、ファンケース40の吸込口40aに対向している。吸込口20aは、例えば円形の貫通孔である。
As described above, the
なお、第1のファンプレート21は、第2のファンプレート22に対面する第1の面21x(内側の面)と、第1の面21xに背向する第2の面21y(外側の面)とを有する。また、第2のファンプレート22は、第1のファンプレート21に対面する第1の面22x(内側の面)と、第1の面22xに背向する第2の面22y(外側の面)とを有する。
The
上流側に位置する第1のファンプレート21は、扁平な略円錐台形状である。吸込口20aは、第1のファンプレート21の頂部に設けられている。このような形状の第1のファンプレート21は、吸込口20aに対応する貫通孔を有する円形の平板を扁平な略円錐台形に絞り加工することによって形成することができる。
The
第1のファンプレート21は、外周端部に設けられた第1の凹部21aと、第1の凹部21aよりも内側に設けられた第1の貫通孔21bとを有する。第1の凹部21a及び第1の貫通孔21bは、第1のファンプレート21に複数ずつ設けられている。また、第1の凹部21a及び第1の貫通孔21bは、ファン翼23に対応して設けられている。本実施の形態では、1つのファン翼23に対して、1つの第1の凹部21aと3つの第1の貫通孔21bとが設けられている。具体的には、各ファン翼23の形状に沿って第1のファンプレート21の外周端部から内側に向かって1つの第1の凹部21aと3つの第1の貫通孔21bとが順に設けられている。
The
第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の第1の面21xの一部を凹ませるように形成されており、第1のファンプレート21を貫通させることなく形成されている。つまり、第1のファンプレート21を切り欠くことなく肉続きで第1の凹部21aが形成されている。具体的には、第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の端縁(最外周端)からファン翼23の延在方向に沿って延在するように溝状に形成されている。つまり、第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の側面から形成されており、第1の凹部21aが形成された第1のファンプレート21の端縁は、段差状になっている。
The
また、図6に示すように、第1の凹部21aは、第1の凹部21aと第1の貫通孔21bとの並び方向における外周端部側とは反対側に位置する内側面21a2が傾斜している。具体的には、第1の凹部21aの内側面21a2は、第1の凹部21aの底面から第1の面21xに向かって開口が大きくなるように傾斜している。この内側面21a2は、例えば平面であるが、湾曲面であってもよい。
Further, as shown in FIG. 6, the inner side surface 21a2 of the
さらに、第1の凹部21aは、第1の凹部21aと第1の貫通孔21bとの並び方向と交差する方向における内側面21a1(壁面)が垂直面になっている。具体的には、溝状の第1の凹部21aの一対の内側面21a1の各々は、第1の凹部21aの底面に対して直交する平面になっている。
Further, in the
本実施の形態において、第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の第2の面21yが外方に向けて突出するように形成されている。このような形状の第1の凹部21aは、第1のファンプレート21にプレス加工を施すことによって形成することができる。
In the present embodiment, the
また、第1の凹部21aの深さは、第1のファンプレート21の厚み以下の寸法に設定されている。つまり、第1の凹部21aの底面は、第1のファンプレート21の第1の面21xと第2の面21yとの間に位置している。なお、第1の凹部21aの幅は、ファン翼23に設けられた第1の凸部23aの板厚と略同等以上の寸法に設定されている。
第1の凹部21aの深さは、第1のファンプレート21の厚み以下である。
Further, the depth of the
The depth of the
一方、第1の貫通孔21bは、第1のファンプレート21を貫通するように形成されている。本実施の形態において、第1の貫通孔21bは、ファン翼23の延在方向に沿って延在するようにスリット状に形成されている。一例として、第1の貫通孔21bは角孔であり、第1の貫通孔21bの平面視形状は、矩形状である。
On the other hand, the first through
第2のファンプレート22は、第1のファンプレート21に対向している。具体的には、第2のファンプレート22は、所定の間隙を隔てて第1のファンプレート21に対面している。第2のファンプレート22は、フラットな円形の平板である。また、第2のファンプレート22の中央部には貫通孔が設けられている。この貫通孔には、ファンボス及び当て板等を介してシャフト11aが挿入されて固定される。
The
第2のファンプレート22は、第1のファンプレート21と同様に、外周端部に設けられた第2の凹部22cと、第2の凹部22cよりも内側に設けられた第2の貫通孔22dとを有する。第2のファンプレート22においても、第2の凹部22c及び第2の貫通孔22dは、複数ずつ設けられている。具体的には、第2の凹部22c及び第2の貫通孔22dは、ファン翼23に対応して設けられており、各ファン翼23の形状に沿って第2のファンプレート22の外周端部から内側に向かって1つの第2の凹部22cと3つの第2の貫通孔22dとが順に設けられている。
Similar to the
本実施の形態において、第2のファンプレート22における第2の凹部22c及び第2の貫通孔22dと、第1のファンプレート21における第1の凹部21a及び第1の貫通孔21bとは、平面視において重なるように形成されている。つまり、第2の凹部22cは、第1の凹部21aに対向しており、第2の貫通孔22dは、第1の貫通孔21bに対向している。
In the present embodiment, the
第2の凹部22cは、第2のファンプレート22の第1の面22xの一部を凹ませるように形成されており、第1の凹部21aと同様に、第2のファンプレート22を貫通させることなく形成されている。つまり、第2のファンプレート22を切り欠くことなく肉続きで第2の凹部22cが形成されている。具体的には、第2の凹部22cは、第2のファンプレート22の端縁(最外周端)からファン翼23の延在方向に沿って延在するように溝状に形成されている。つまり、第2の凹部22cも、第2のファンプレート22の側面から形成されており、第2の凹部22cが形成された第2のファンプレート22の端縁は、段差状になっている。
The
また、図6に示すように、第2の凹部22cは、第2の凹部22cと第2の貫通孔22dとの並び方向における外周端部側とは反対側に位置する内側面22c2が傾斜している。具体的には、第2の凹部22cの内側面22c2は、第2の凹部22cの底面から第1の面22xに向かって開口が大きくなるように傾斜している。この内側面22c2は、例えば平面であるが、湾曲面であってもよい。
Further, as shown in FIG. 6, the inner side surface 22c2 of the
さらに、第2の凹部22cは、第2の凹部22cと第2の貫通孔22dとの並び方向と交差する方向における内側面22c1(壁面)が垂直面になっている。具体的には、溝状の第2の凹部22cの一対の内側面22c1の各々は、第2の凹部22cの底面に対して直交する平面になっている。
Further, in the
本実施の形態において、第2の凹部22cは、第1の凹部21aと同様に、第2のファンプレート22の第2の面22yが外方に向けて突出するように形成されている。第2の凹部22cは、第2のファンプレート22にプレス加工を施すことによって形成することができる。
In the present embodiment, the
また、第2の凹部22cの深さは、第2のファンプレート22の厚み以下の寸法に設定されている。つまり、第2の凹部22cの底面は、第2のファンプレート22の第1の面22xと第2の面22yとの間に位置している。なお、第2の凹部22cの幅は、ファン翼23に設けられた第2の凸部23cの板厚と略同等以上の寸法に設定されている。
Further, the depth of the
なお、本実施の形態において、第2の凹部22cの形状及び大きさは、第1の凹部21aの形状及び大きさと同じであるが、これに限らない。
In the present embodiment, the shape and size of the
一方、第2の貫通孔22dは、第2のファンプレート22を貫通するように形成されている。具体的には、第2の貫通孔22dは、第1の貫通孔21bと同様に、第2のファン翼23の延在方向に沿って延在するようにスリット状に形成されている。一例として、第2の貫通孔22dは角孔であり、第2の貫通孔22dの平面視形状は、矩形状である。
On the other hand, the second through
なお、本実施の形態において、第2の貫通孔22dの形状及び大きさは、第1の貫通孔21bの形状及び大きさと同じであるが、これに限らない。
In the present embodiment, the shape and size of the second through
ファン翼23は、第1のファンプレート21と第2のファンプレート22との間に配置されている。ファン翼23は、第1のファンプレート21と第2のファンプレート22とに挟持されている。本実施の形態では、複数のファン翼23が配置されている。具体的には、6枚のファン翼23が配置されている。なお、ファン翼23の枚数は、6枚に限るものではなく、11枚等であってもよい。
The
複数のファン翼23は、各々が円弧状に湾曲する板状であり、放射状に配置されている。本実施の形態において、複数のファン翼23は、渦を巻くように放射状に配置されており、かつ、周方向に等間隔で配置されている。
Each of the plurality of
隣り合う2つのファン翼23と第1のファンプレート21と第2のファンプレート22とで囲まれる空間は、吸込口20aから回転ファン20内に流入した空気が通る通風路である。この通風路の径方向外側の開口は、吹出口20bになっている。本実施の形態において、この通風路は、シャフト11aの軸心Cを垂直線とする平面に沿って渦巻状に複数形成されている。つまり、吹出口20bは、シャフト11aの軸心Cに沿った方向に開口しており、回転ファン20の周方向に亘って複数形成されている。
The space surrounded by the two
各ファン翼23は、第1の凸部23aと、第1の突起23bとを有する。第1の凸部23a及び第1の突起23bは、第1のファンプレート21側に突出するように設けられている。第1の凸部23aは、ファン翼23の外周端部に設けられており、第1の突起23bは、第1の凸部23aよりも内側に設けられている。第1の凸部23a及び第1の突起23bは、第1のファンプレート21の第1の凹部21a及び第1の貫通孔21bに対応する位置に設けられている。したがって、本実施の形態では、各ファン翼23には、1つの第1の凸部23aと3つの第1の突起23bとが設けられている。なお、第1の凸部23a及び第1の突起23bは、例えば、ファン翼23を構成する金属板を打ち抜くことで形成することができる。
Each
第1の凸部23aは、第1のファンプレート21の第1の凹部21aに係止される。具体的には、第1の凹部21aに第1の凸部23aが嵌め合わされる。これにより、ファン翼23の外周端部を第1のファンプレート21に保持させることができる。つまり、第1の凸部23aは、ファン翼23の外周端部を保持するための保持用凸部である。第1の凸部23aの長さ(突出量)は、第1のファンプレート21の板厚以下の長さに設定されている。
The first
第1の突起23bは、第1の貫通孔21bに挿入される爪部である。第1の突起23bの長さ(突出量)は、第1のファンプレート21の板厚より長い寸法に設定されている。これにより、第1の突起23bが第1の貫通孔21bに挿入されたときに、第1の突起23bの先端部は、第1の貫通孔21bから突き出る。そして、この第1の貫通孔21bから突き出た第1の突起23bの先端部を潰してかしめることで、ファン翼23を第1のファンプレート21に固定することができる。つまり、第1の突起23bは、かしめによってファン翼23を第1のファンプレート21に固定するためのかしめ固定用突起である。
The
なお、図2〜図8において、ファン翼23に設けられた第1の突起23bは、かしめられる前の状態を示している。
In FIGS. 2 to 8, the
各ファン翼23は、さらに、第2の凸部23cと、第2の突起23dとを有する。第2の凸部23c及び第2の突起23dは、第2のファンプレート22側に突出するように設けられている。第2の凸部23cは、ファン翼23の外周端部に設けられており、第2の突起23dは、第2の凸部23cよりも内側に設けられている。第2の凸部23c及び第2の突起23dは、第2のファンプレート22の第2の凹部22c及び第2の貫通孔22dに対応する位置に設けられている。したがって、本実施の形態では、各ファン翼23には、1つの第2の凸部23cと3つの第2の突起23dとが設けられている。なお、第2の凸部23c及び第2の突起23dは、例えば、ファン翼23を構成する金属板を打ち抜くことで形成することができる。
Each
本実施の形態において、第2のファンプレート22側に設けられた第2の凸部23c及び第2の突起23dと、第1のファンプレート21側に設けられた第1の凸部23a及び第1の突起23bとは、第2のファンプレート22を平面視した場合に、重なるように形成されている。つまり、第2の凸部23cは、第1の凸部23aに対向しており、第2の突起23dは、第1の突起23bに対向している。
In the present embodiment, the second
第2の凸部23cは、第2のファンプレート22の第2の凹部22cに係止される。具体的には、第2の凹部22cに第2の凸部23cが嵌め合わされる。これにより、ファン翼23の外周端部を第2のファンプレート22に保持させることができる。つまり、第2の凸部23cは、ファン翼23の外周端部を保持するための保持用凸部である。第2の凸部23cの長さ(突出量)は、第2のファンプレート22の板厚以下の長さに設定されている。
The second
第2の突起23dは、第2の貫通孔22dに挿入される爪部である。第2の突起23dの長さ(突出量)は、第2のファンプレート22の板厚より長い寸法に設定されている。これにより、第2の突起23dが第2の貫通孔22dに挿入されたときに、第2の突起23dの先端部は、第2の貫通孔22dから突き出る。そして、この第2の貫通孔22dから突き出た第2の突起23dの先端部を潰してかしめることで、ファン翼23を第2のファンプレート22に固定することができる。つまり、第2の突起23dは、かしめによってファン翼23を第2のファンプレート22に固定するためのかしめ固定用突起である。
The
なお、図2〜図8において、ファン翼23に設けられた第2の突起23dは、かしめられる前の状態を示している。
In FIGS. 2 to 8, the
また、本実施の形態において、第2の凸部23cの形状及び大きさは、第1の凸部23aの形状及び大きさと同じであるが、これに限らない。同様に、第2の突起23dの形状及び大きさは、第1の突起23bの形状及び大きさと同じであるが、これに限らない。
Further, in the present embodiment, the shape and size of the second
以上、本実施の形態に係る回転ファン20では、第1のファンプレート21は、外周端部に設けられた第1の凹部21aと、第1の凹部21aよりも内側に設けられた第1の貫通孔21bとを有しており、ファン翼23は、第1の凹部21aに係止される第1の凸部23aと、第1の貫通孔21bに挿入される第1の突起23bとを有する。
As described above, in the
この構成により、第1のファンプレート21とファン翼23とについては、第1の貫通孔21bに挿入された第1の突起23bがかしめられたカシメ部の位置よりも外周端部側の位置でファン翼23の外周端部が第1のファンプレート21に保持される。
With this configuration, with respect to the
同様に、第2のファンプレート22は、外周端部に設けられた第2の凹部22cと、第2の凹部22cよりも内側に設けられた第2の貫通孔22dとを有しており、ファン翼23は、第2の凹部22cに係止される第2の凸部23cと、第2の貫通孔22dに挿入される第2の突起23dとを有する。
Similarly, the
この構成により、第2のファンプレート22とファン翼23とについては、第2の貫通孔22dに挿入された第2の突起23dがかしめられたカシメ部の位置よりも外周端部側の位置でファン翼23の外周端部が第2のファンプレート22に保持される。
With this configuration, with respect to the
これにより、回転ファン20が高速回転して強い遠心力がファン翼23に働いたとしても、ファン翼23の外周端部に設けられた第1の凸部23aの外側面が第1のファンプレート21に設けられた第1の凹部21aの内側面21a1(壁面)に当たって規制されるとともに、ファン翼23の外周端部に設けられた第2の凸部23cの外側面が第2のファンプレート22に設けられた第2の凹部22cの内側面22c1(壁面)に当たって規制されるので、ファン翼23の外周端部が変形することを抑制することができる。
As a result, even if the
しかも、本実施の形態に係る回転ファン20では、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の外周端部を切り欠いて孔部を形成することなく、ファン翼23の外周端部を第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22に保持している。つまり、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の外周端部を切り欠くことなく肉続きで第1の凹部21a及び第2の凹部22cが形成されている。これにより、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の外周端部を切り欠いて孔部を形成した場合に孔部の内側の角を起点にクラックが発生して第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22が破損してしまうことを防止することできる。つまり、本実施の形態における回転ファン20は、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22を切り欠いて孔部を形成する場合と比べて、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の強度を向上させることができる。
Moreover, in the
このように、本実施の形態に係る回転ファン20によれば、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22を破損させることなく、回転ファン20の回転によってファン翼23の外周端部が変形すること抑制することができる。
As described above, according to the
また、本実施の形態に係る回転ファン20において、第1のファンプレート21に設けられた第1の凹部21aは、第1の凹部21aと第1の貫通孔21bとの並び方向と交差する方向における内側面21a1が垂直面である。同様に、第2のファンプレート22に設けられた第2の凹部22cは、第2の凹部22cと第2の貫通孔22dとの並び方向と交差する方向における内側面22c1が垂直面である。
Further, in the
この構成により、回転ファン20が高速回転してファン翼23に遠心力が働いたとしても、第1の凹部21aの内側面21a1によって第1の凸部23aを安定して支持することができるとともに、第2の凹部22cの内側面22c1によって第2の凸部23cを安定して支持することができる。つまり、第1の凹部21aによる第1の凸部23aの保持力及び第2の凹部22cによる第2の凸部23cの保持力を向上させることができる。これにより、回転ファン20の高速回転時の遠心力に対するファン翼23の強度を向上させることができるので、ファン翼23の外周端部が変形することを効果的に抑制することができる。
With this configuration, even if the
また、本実施の形態に係る回転ファン20において、第1のファンプレート21の第1の凹部21aは、第2の面21yが外方に向けて突出するように形成されている。同様に、第2のファンプレート22の第2の凹部22cは、第2の面22yが外方に向けて突出するように形成されている。
Further, in the
この構成により、第1の凹部21aの内側面21a1及び第2の凹部22cの内側面22c1の面積を大きくすることができるので、回転ファン20が回転したときの第1の凹部21aと第1の凸部23aとの接触面積及び第2の凹部22cと第2の凸部23cとの接触面積を大きくすることができる。これにより、回転ファン20の高速回転時の遠心力に対するファン翼23の強度を一層向上させることができるので、ファン翼23の外周端部が変形することを一層抑制することができる。
With this configuration, the area of the inner side surface 21a1 of the
また、第1のファンプレート21の第2の面21yから突出する突出部分を設けるとともに第2のファンプレート22の第2の面22yから突出する突出部分を設けることによって、この突出部分が補強リブとして機能する。これにより、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の強度も向上させることができる。したがって、回転ファン20が破損することを効果的に抑制することができる。
Further, by providing a protruding portion protruding from the
ただし、第1の凹部21aによる第1のファンプレート21の突出部分の高さ及び第2の凹部22cによる第2のファンプレート22の突出部分の高さが高すぎると、気流の散乱が生じて風損が生じて送風効率が低下するおそれがあるので、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の突出部分の高さ(突出量)は、第1の突起23b及び第2の突起23dをかしめた後の第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22からの突出高さよりも低くすればよい。
However, if the height of the protruding portion of the
この場合、第1の凹部21aの深さを第1のファンプレート21の厚み以下にすることで、第1の凹部21aによる第1のファンプレート21の突出部分の高さを低く抑えることができるので、送風効率の低下を抑制することができる。同様に、第2の凹部22cの深さを第2のファンプレート22の厚み以下にすることで、第2の凹部22cによる第2のファンプレート22の突出部分の高さを低く抑えることができるので、送風効率の低下を抑制することができる。
In this case, by setting the depth of the
また、本実施の形態に係る回転ファン20において、第1のファンプレート21に設けられた第1の凹部21aは、第1の凹部21aと第1の貫通孔21bとの並び方向における外周端部側とは反対側に位置する内側面21a2が傾斜している。同様に、第2のファンプレート22に設けられた第2の凹部22cは、第2の凹部22cと第2の貫通孔22dとの並び方向における外周端部側とは反対側に位置する内側面22c2が傾斜している。
Further, in the
この構成により、ファン翼23に沿って回転ファン20の内部を通る空気の流れを滑らかにすることができるので、送風効率を向上させることができる。
With this configuration, the flow of air passing through the inside of the
また、本実施の形態に係る回転ファン20では、第1のファンプレート21と第2のファンプレート22とにおいて、第1の凹部21aと第2の凹部22cとが対向し、かつ、第1の貫通孔21bと第2の貫通孔22dとが対向している。さらに、ファン翼23において、第1の凸部23aと第2の凸部23cとが対向しており、かつ、第1の突起23bと第2の突起23dとが対向している。
Further, in the
この構成により、シャフト11aの軸心Cの方向において、第1の凸部23aと第2の凸部23cとが揃って設けられているとともに、第1の突起23bと第2の突起23dとが揃って設けられている。これにより、回転ファン20の高速回転時の遠心力に対するファン翼23の強度を一層向上させることができるので、ファン翼23の外周端部が変形することを一層抑制することができる。
With this configuration, the first
(変形例)
以上、本開示に係る電動送風機について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
(Modification example)
The electric blower according to the present disclosure has been described above based on the embodiment, but the present disclosure is not limited to the above embodiment.
例えば、上記実施の形態では、第1のファンプレート21における第1の凹部21aの内側面21a1は、第1の凹部21aの底面に直交する平面であったが、これに限らない。例えば、図9及び図10に示すように、第1の凹部21aの内側面21a1は、曲面であってもよい。同様に、第2のファンプレート22における第2の凹部22cの内側面22c1も、平面に限るものではなく、図9及び図10に示すように、曲面であってもよい。この場合、第1の凹部21aの内側面21a1及び第2の凹部22cの内側面22c1は、上に凸の湾曲面であってもよいし、下に凸の湾曲面であってもよい。
For example, in the above embodiment, the inner surface 21a1 of the
このように、第1の凹部21aの内側面21a1を曲面にすることで、第1の凹部21aにファン翼23の第1の凸部23aを容易に嵌め込むことができる。また、第2の凹部22cの内側面22c1を曲面にすることで、第2の凹部22cにファン翼23の第2の凸部23cを容易に嵌め込むことができる。
By making the inner side surface 21a1 of the first
また、上記実施の形態では、第1のファンプレート21の第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の第2の面21yが外方に向けて突出するように形成されていたが、これに限らない。具体的には、図11及び図12に示すように、第1のファンプレート21の第1の凹部21aは、第2の面21yが外方に向けて突出することなく形成されていてもよい。つまり、第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の厚みの範囲内で形成されていてもよい。このような形状の第1の凹部21aは、第1のファンプレート21の第1の面21xの表面層を切削加工等で切り欠くことによって形成することができる。このように、第1の凹部21a及び第2の凹部22cを形成しても第1のファンプレート21の第2の面21y及び第2のファンプレート22の第2の面22yが外方に突出する突出部分を形成しないようにすることで、突出部分による気流の散乱によって送風効率が低下することを防止できる。つまり、送風効率を低下させることなく回転ファン20の高い強度を維持することが可能となる。
Further, in the above embodiment, the
同様に、第2のファンプレート22の第2の凹部22cは、第2のファンプレート22の第2の面22yが外方に向けて突出するように形成されていたが、これに限らない。具体的には、図11及び図12に示すように、第2のファンプレート22の第2の凹部22cは、第2の面22yが外方に向けて突出することなく形成されていてもよい。つまり、第2の凹部22cも、第2のファンプレート22の厚みの範囲内で形成されていてもよい。このような形状の第2の凹部22cは、第2のファンプレート22の第1の面22xの表面層を切削加工等で切り欠くことによって形成することができる。このように、第2のファンプレート22の第2の面22yを外方に突出させることなく第2の凹部22cを形成することで、第2の面22yが外方に突出することで生じる風損を抑制できる。
Similarly, the
なお、図11及び図12では、第1の凹部21aの内側面21a1及び第2の凹部22cの内側面22c1は、曲面であるが、これに限らない。具体的には、第1の凹部21aの内側面21a1及び第2の凹部22cの内側面22c1は、第1の凹部21a及び第2の凹部22cの底面に対して直交する平面であってもよい。
In FIGS. 11 and 12, the inner surface 21a1 of the
また、上記実施の形態において、第1の凹部21aの深さは、第1のファンプレート21の厚み以下であったが、これに限らない。具体的には、図13に示すように、第1の凹部21aの深さは、第1のファンプレート21の厚み以上であってもよい。同様に、第2の凹部22cの深さは、第2のファンプレート22の厚み以下であったが、第2のファンプレート22の厚み以上であってもよい。
Further, in the above embodiment, the depth of the
これにより、第1の凹部21aからファン翼23の第1の凸部23aが外れてしまうことを抑制できる。同様に、第2の凹部22cからファン翼23の第2の凸部23cが外れてしまうことを抑制できる。
As a result, it is possible to prevent the first
また、上記実施の形態では、第1のファンプレート21に第1の凹部21aを設けるとともに、第2のファンプレート22に第2の凹部22cを設けたが、これに限らない。例えば、第1のファンプレート21のみに第1の凹部21aを設けて第2のファンプレート22に第2の凹部22cを設けなくてもよいし、第2のファンプレート22のみに第2の凹部22cを設けて第1のファンプレート21に第1の凹部21aを設けなくてもよい。つまり、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の少なくとも一方の外周端部に、ファン翼23の外周端部に設けられた凸部が係止する凹部が設けられていればよい。ただし、回転ファン20の強度をより高くするには、上記実施の形態のように、第1のファンプレート21及び第2のファンプレート22の両方の外周端部に凹部を設けるとともにファン翼23の外周端部の両側に凸部を設けた方がよい。
Further, in the above embodiment, the
また、上記実施の形態では、電動送風機1に用いられる電動機10として、ブラシ付き整流子モータを用いたが、これに限るものではない。電動機10は、ブラシレスモータ等であってもよい。
Further, in the above embodiment, a brushed commutator motor is used as the
また、上記実施の形態において、電動送風機1は、電気掃除機に用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、電動送風機1は、エアタオル等に用いてもよい。
Further, in the above embodiment, the case where the
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。 In addition, a form obtained by applying various modifications to the above embodiment that can be conceived by a person skilled in the art, or a form realized by arbitrarily combining the components and functions in the embodiment without departing from the spirit of the present disclosure. Is also included in this disclosure.
本開示の技術は、電動送風機が用いられる種々の電気機器に利用することができ、特に、ファンを高速で回転する電気掃除機等に搭載される電動送風機として有用である。 The technique of the present disclosure can be used for various electric devices in which an electric blower is used, and is particularly useful as an electric blower mounted on an electric vacuum cleaner or the like that rotates a fan at a high speed.
1 電動送風機
10 電動機
11 回転子
11a シャフト
11b 回転子鉄心
11c 巻線コイル
12 固定子
13 第1軸受け部
14 第2軸受け部
15 整流子
16 ブラシ
20 回転ファン
20a 吸込口
20b 吹出口
21 第1のファンプレート
21a 第1の凹部
21a1、21a2、22c1、22c2 内側面
21b 第1の貫通孔
21x、22x 第1の面
21y、22y 第2の面
22 第2のファンプレート
22c 第2の凹部
22d 第2の貫通孔
23 ファン翼
23a 第1の凸部
23b 第1の突起
23c 第2の凸部
23d 第2の突起
30 エアガイド
31 ディフューザ翼
40 ファンケース
40a 吸込口
41 蓋部
42 側壁部
50 モータケース
50a 開口部
50b 排気口
60 ブラケット
1
Claims (10)
前記第1のファンプレートに対向する第2のファンプレートと、
前記第1のファンプレート及び前記第2のファンプレートの間に配置されたファン翼とを備え、
前記第1のファンプレート及び前記第2のファンプレートの一方に、吸込口が設けられており、
前記第1のファンプレートは、外周端部に設けられた第1の凹部と、前記第1の凹部よりも内側に設けられた第1の貫通孔とを有し、
前記ファン翼は、前記第1の凹部に係止される第1の凸部と、前記第1の貫通孔に挿入される第1の突起とを有する、
ファン。 The first fan plate and
A second fan plate facing the first fan plate and
It is provided with a fan blade arranged between the first fan plate and the second fan plate.
A suction port is provided on one of the first fan plate and the second fan plate.
The first fan plate has a first recess provided at the outer peripheral end portion and a first through hole provided inside the first recess.
The fan blade has a first convex portion that is locked to the first concave portion and a first protrusion that is inserted into the first through hole.
fan.
前記第1の凹部は、前記第2の面が外方に向けて突出するように形成されている、
請求項1に記載のファン。 The first fan plate has a first surface facing the second fan plate and a second surface facing the first surface.
The first recess is formed so that the second surface projects outward.
The fan according to claim 1.
請求項2に記載のファン。 The depth of the first recess is equal to or less than the thickness of the first fan plate.
The fan according to claim 2.
請求項2に記載のファン。 The depth of the first recess is equal to or greater than the thickness of the first fan plate.
The fan according to claim 2.
前記第1の凹部は、前記第2の面が外方に向けて突出することなく形成されている、
請求項1に記載のファン。 The first fan plate has a first surface facing the second fan plate and a second surface facing the first surface.
The first recess is formed so that the second surface does not protrude outward.
The fan according to claim 1.
請求項1〜5のいずれか1項に記載のファン。 The first recess has an inclined inner surface located on the side opposite to the outer peripheral end side in the alignment direction of the first recess and the first through hole.
The fan according to any one of claims 1 to 5.
請求項1〜6のいずれか1項に記載のファン。 The inner side surface of the first recess is a vertical surface in a direction intersecting the alignment direction of the first recess and the first through hole.
The fan according to any one of claims 1 to 6.
前記ファン翼は、前記第2の凹部に係止される第2の凸部と、前記第2の貫通孔に挿入される第2の突起とを有する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のファン。 The second fan plate has a second recess provided at the outer peripheral end portion and a second through hole provided inside the second recess.
The fan blade has a second convex portion locked in the second concave portion and a second protrusion inserted into the second through hole.
The fan according to any one of claims 1 to 7.
前記第2の貫通孔は、前記第1の貫通孔に対向しており、
前記第2の凸部は、前記第1の凸部に対向しており、
前記第2の突起は、前記第1の突起に対向している、
請求項8に記載のファン。 The second recess faces the first recess and is opposed to the first recess.
The second through hole faces the first through hole, and is opposed to the first through hole.
The second convex portion faces the first convex portion, and the second convex portion faces the first convex portion.
The second protrusion faces the first protrusion,
The fan according to claim 8.
前記回転軸に取り付けられた請求項1〜9のいずれか1項に記載のファンとを備える、
電動送風機。 A rotor with a rotating shaft and
The fan according to any one of claims 1 to 9 attached to the rotating shaft.
Electric blower.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019137261A JP2021021357A (en) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | Fan and electric blower |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019137261A JP2021021357A (en) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | Fan and electric blower |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021021357A true JP2021021357A (en) | 2021-02-18 |
Family
ID=74574192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019137261A Pending JP2021021357A (en) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | Fan and electric blower |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021021357A (en) |
-
2019
- 2019-07-25 JP JP2019137261A patent/JP2021021357A/en active Pending
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