JP2022147842A - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

【課題】表示装置を使用せずに、ユーザーが視認可能なように無線通信の電波強度を示す画像読取装置を得る。【解決手段】 この画像読取装置は、コンタクトガラスの所定範囲の画像を読み取る移動光学装置とともに、無線通信装置３１を備えている。電波強度検出部４２は、無線通信装置３１の通信相手側装置からの電波の電波強度を検出する。そして、制御部４１は、電波強度検出部４２により検出された電波強度に対応する位置に、移動光学装置４を移動させる。【選択図】 図２

Description

本発明は、画像読取装置に関するものである。

ある画像形成装置は、無線通信ユニットを備え、無線通信ユニットによる無線通信の電波強度を測定し、測定結果をグラフ形式で表示装置に表示している（例えば特許文献１参照）。

特開２００９－３８６０６号公報

しかしながら、ローコストの装置の場合、インジケーターなどの簡素な表示装置しか備えておらず、ユーザーが視認可能なように電波強度の測定結果を表示することが困難である。

本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、表示装置を使用せずに、ユーザーが視認可能なように無線通信の電波強度を示す画像読取装置を得ることを目的とする。

本発明に係る画像読取装置は、コンタクトガラスと、前記コンタクトガラスの所定範囲の画像を読み取る移動光学装置と、前記移動光学装置を所定方向に沿って移動させる制御部と、無線通信装置と、前記無線通信装置の通信相手側装置からの電波の電波強度を検出する電波強度検出部とを備える。そして、前記制御部は、前記電波強度検出部により検出された前記電波強度に対応する位置に、前記移動光学装置を移動させる。

本発明によれば、表示装置を使用せずに、ユーザーが視認可能なように無線通信の電波強度を示す画像読取装置が得られる。

本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。

図１は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置を示す斜視図である。 図２は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図３は、図１および図２に示す画像読取装置（原稿カバー５を開けた状態）を示す上面図である。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置を示す斜視図である。図１に示す画像読取装置は、スキャナー、複写機、デジタル複合機などといった装置である。

図１において、コンタクトガラス１は、当該画像読取装置本体の上面に設置され、画像読取時に原稿が載置される透明な載置台である。

原稿ガイド２は、主走査方向に沿って配置された細長な略長方形の平板部材である。原稿ガイド３は、副走査方向に沿って配置された細長な略長方形の平板部材である。Ａ３、Ａ４などの定型サイズの通常のシート原稿は、原稿ガイド２と原稿ガイド３との交点を基準点として、原稿ガイド２および原稿ガイド３に原稿を当接させた状態で原稿がコンタクトガラス１上に載置される。

また、移動光学装置４は、コンタクトガラス１上の所定範囲の画像を光学的に読み取る。具体的には、移動光学装置４は、コンタクトガラス１の下方空間において、後述の駆動装置によって図示せぬレールに沿って副走査方向に移動可能に設置されており、主走査方向における所定の幅の１次元画像を、副走査方向に移動しながら繰り返し連続して読み取ることで、コンタクトガラス１上の所定範囲の画像を読み取る。

移動光学装置４は、キャリッジと、キャリッジ内に配置された光源、ミラー、レンズなどの光学素子とを備える。なお、移動光学装置４内にイメージセンサーを配置し、原稿などからの反射光をそのイメージセンサーで受光し反射光に応じた電気信号（つまり、原稿画像の電気信号）を出力するようにしてもよいし、移動光学装置４外にイメージセンサーを配置し、移動光学装置４から出射されてくる、原稿などからの反射光をそのイメージセンサーで受光し反射光に応じた電気信号（つまり、原稿画像の電気信号）を出力するようにしてもよい。つまり、移動光学装置４は、ＣＩＳ（Contact Image Sensor）式のスキャンユニットでもよいし、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）式のスキャンユニットでもよい。

また、原稿カバー５は、コンタクトガラス１を覆うために回動自在に設置されている略平板状の部材である。原稿カバー５は、弾性部材５ａによって、原稿をコンタクトガラス１に密着させるとともに、画像読取時に環境光がコンタクトガラス１から装置内部へ入射することを防ぐ。したがって、ユーザーは、原稿カバー５を開いた状態では、コンタクトガラス１を介して装置内部を視認できる。

図２は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の電気的な構成を示すブロック図である。図２に示す画像読取装置は、さらに、無線通信装置３１、イメージセンサー３２、駆動装置３３、記憶装置３４、および演算処理装置３５を備える。

無線通信装置３１は、パーソナルコンピューター、無線ＬＡＮ（Local Area Network）ルーターなどの相手側通信装置との間で、所定の無線通信プロトコルに従ってデータ通信を行う。

イメージセンサー３２は、上述のように、移動光学装置４の内または外に配置され、原稿からの反射光を所定の光学系を介して受光し、原稿画像の電気信号を出力する。

駆動装置３３は、制御部４１からの指令に従って移動光学装置４を副走査方向に移動させる装置であり、ここでは、ステッピングモーターを備える。移動光学装置４は、そのステッピングモーターの駆動力で移動する。

記憶装置３４は、ハードディスク、不揮発性メモリーなどの不揮発性の記憶装置であって、各種データや制御プログラムを記憶する。

演算処理装置３５は、例えばＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）や、制御プログラムに従って動作するコンピューターなどを備え、ＡＳＩＣおよび／またはコンピューターによるハードウェア処理および／ソフトウェア処理を実行し、これにより、制御部４１、電波強度検出部４２、および無線通信設定部４３として動作する。

制御部４１は、無線通信装置３１、イメージセンサー３２、駆動装置３３などの内部装置の制御などを行い、移動光学装置４にスキャン動作を実行させ、上述の所定範囲の画像をイメージセンサー３２から取得する。その際、制御部４１は、駆動装置３３を使用して、移動光学装置４を副走査方向に沿って移動させつつ、イメージセンサー３２から画像信号を取得する。なお、スキャン動作以外でも、制御部４１は、駆動装置３３を使用して、移動光学装置４を所定方向に沿って移動させることができる。

制御部４１は、電波強度検出部４２により検出された電波強度に対応する位置に、移動光学装置４を移動させる。

この実施の形態では、電波強度と、その電波強度に対応する位置に移動光学装置４を移動させるためのステッピングモーターのパルス数との対応関係を示すデータが記憶装置３４に予め記憶されており、制御部４１は、そのデータを参照し、その対応関係に基づいて、検出された電波強度に対応するパルス数を特定し、そのステッピングモーターをパルス数だけ駆動させる。

電波強度検出部４２は、無線通信装置３１を使用して、無線通信装置３１の通信相手側装置からの電波の電波強度を検出する。

この実施の形態では、無線通信装置３１は、無線ＬＡＮインターフェイスであり、無線通信設定部４３は、所定ユーザー操作（特定のハードキーの押下）が検出されると無線通信装置３１で通信相手側装置との特定無線通信（ＷＰＳ，ＡＯＳＳなどのワンプッシュ方式の無線ＬＡＮ自動設定のための無線通信）を行うことで通信相手側装置へのアクセスに必要な無線ＬＡＮ設定を行う。

この実施の形態では、電波強度検出部４２は、特定無線通信時の電波強度を検出し、制御部４１は、その特定無線通信時に検出された電波強度に対応する位置に、移動光学装置４を移動させる。

図３は、図１および図２に示す画像読取装置（原稿カバー５を開けた状態）を示す上面図である。なお、コンタクトガラス１および原稿ガイド２，３より外側の部分については図示を省略している。

原稿ガイド３は、副走査方向（つまり、移動光学装置４の移動方向）に沿ってコンタクトガラス１に隣接して配置されており、例えば図３に示すように、上述の電波強度の複数の値に応じた複数の指示値３ａ（図３における「１」，「２」，「３」，「４」，「５」）を有する。この実施の形態では、複数の指示値３ａは、原稿ガイド３上に記載されている。

制御部４１は、駆動装置３３に移動光学装置４を移動させ、検出された電波強度に対応する指示値３ａに合わせて移動光学装置４を配置する。

次に、上記画像読取装置の動作について説明する。

この画像読取装置では、無線ＬＡＮ通信の設定を行う際、ＷＰＳ，ＡＯＳＳなどのワンプッシュ方式の無線ＬＡＮ自動設定が利用可能となっており、ユーザーが、この画像読取装置と相手側装置に対して所定のキー操作を行うことで、自動的に、両者が通信を行って、この画像読取装置が相手側装置にアクセス可能となるように無線ＬＡＮ通信の設定が行われる。

その際、電波強度検出部４２は、無線通信装置３１を使用して、相手側装置からの電波の電波強度を検出し、制御部４１は、検出した電波強度に対応する移動光学装置４の移動量を特定し、その移動量だけ駆動装置３３に移動光学装置４を移動させ、検出された電波強度に対応する指示値３ａに合わせて移動光学装置４を配置する。

ユーザーは、移動光学装置４の指す指示値３ａを読み取り、電波強度が低い場合には、当該画像読取装置や無線通信装置３１のアンテナの位置や向きを変えて、再度、同様の無線通信設定を画像読取装置に実行させる。

以上のように、上記実施の形態によれば、移動光学装置４は、コンタクトガラス１の所定範囲の画像を読み取る。電波強度検出部４２は、無線通信装置３１の通信相手側装置からの電波の電波強度を検出する。そして、制御部４１は、電波強度検出部４２により検出された電波強度に対応する位置に、移動光学装置４を移動させる。

これにより、無線通信装置３１の相手側装置からの電波の電波強度が移動光学装置４の位置によって示されるため、液晶ディスプレイなどの表示装置を使用せずに、ユーザーが視認可能なように無線通信の電波強度がユーザーに対して示される。

なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。

例えば、実施の形態において、上述の指示値３ａは、原稿ガイド３とは異なる位置で示されるようにしてもよい。

本発明は、例えば、画像読取装置に適用可能である。

１ コンタクトガラス
３ 原稿ガイド
３ａ 指示値
４ 移動光学装置
３１ 無線通信装置
４１ 制御部
４２ 電波強度検出部
４３ 無線通信設定部

Claims (4)

1. コンタクトガラスと、
   前記コンタクトガラスの所定範囲の画像を読み取る移動光学装置と、
   前記移動光学装置を所定方向に沿って移動させる制御部と、
   無線通信装置と、
   前記無線通信装置の通信相手側装置からの電波の電波強度を検出する電波強度検出部とを備え、
   前記制御部は、前記電波強度検出部により検出された前記電波強度に対応する位置に、前記移動光学装置を移動させること、
   を特徴とする画像読取装置。
2. 無線通信設定部をさらに備え、
   前記無線通信装置は、無線ＬＡＮインターフェイスであり、
   前記無線通信設定部は、所定ユーザー操作が検出されると前記無線通信装置で前記通信相手側装置との特定無線通信を行うことで前記通信相手側装置へのアクセスに必要な無線ＬＡＮ設定を行い、
   前記電波強度検出部は、前記特定無線通信時の前記電波強度を検出し、
   前記制御部は、前記特定無線通信時に検出された前記電波強度に対応する位置に、前記移動光学装置を移動させること、
   を特徴とする請求項１記載の画像読取装置。
3. 前記所定方向に沿って前記コンタクトガラスに隣接して配置された原稿ガイドをさらに備え、
   前記原稿ガイドは、前記電波強度の複数の値に応じた複数の指示値を有し、
   前記制御部は、前記電波強度に対応する前記指示値に合わせて前記移動光学装置を配置すること、
   を特徴とする請求項１または請求項２記載の画像読取装置。
4. 前記制御部からの指令に従って前記移動光学装置を移動させる駆動装置をさらに備え、
   前記駆動装置は、ステッピングモーターを備え、
   前記移動光学装置は、前記ステッピングモーターの駆動力で移動し、
   前記制御部は、前記電波強度と前記ステッピングモーターのパルス数との対応関係に基づいて、検出された前記電波強度に対応する前記パルス数を特定し、前記ステッピングモーターを前記パルス数だけ駆動させること、
   を特徴とする請求項１から請求項３のうちのいずれか１項記載の画像読取装置。

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