JP2022147210A - メタルマスクの製造方法及びメタルマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】ステンレス板を母材とし、半田の充填性の向上と適切な版離れとを実現できるメタルマスクを提供する。【解決手段】メタルマスク1は、オーステナイト系のステンレス板4を備える。メタルマスク1は、表面4a及び表面4bを有し、表面4aから表面4bに貫通する孔4cが形成される。ステンレス板4の表面4a、表面4b、及び孔4cの内壁面にフッ素化合物を含む層5が形成される。表面4b側の層5の表面粗さは、表面4a側の層5の表面粗さより小さい。【選択図】図2
Description
本開示は、メタルマスクの製造方法と、メタルマスクとに関する。
特許文献1に、メタルマスクが記載されている。特許文献1に記載されたメタルマスクでは、母材として、オーステナイト系のステンレス鋼が用いられる。当該母材は、酸性フッ化アンモニウム及び硝酸を主成分とする処理液で洗浄されることにより、その表面に、オーステナイト系ステンレス鋼とフッ素との化合物からなる改質層が設けられる。
半田は、メタルマスクの一方の表面側からスキージによってメタルマスクに形成された孔に充填され、基板に塗布される。メタルマスクの当該表面が粗過ぎると、メタルスキージとの摩擦熱により、また、半田の粒子が切れて半田の表面積が大きくなることによって酸化が進むことにより、半田の充填性等が悪化すると言われている。このため、当該表面の粗さは小さいことが要求される。
メタルマスクのもう一方の表面は、基板に対向する。当該表面の粗さが小さくなり過ぎると、メタルマスクが基板から離れ難くなる。このため、版離れを考慮すると、当該表面には、ある程度の粗さが要求される。
特許文献1に記載されたメタルマスクでは、処理液で洗浄されることによって全体の表面粗さが均一になるため、上述のような要求に応えることができなかった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、ステンレス板を母材としたメタルマスクであって、半田の充填性の向上と適切な版離れとを実現できるメタルマスクの製造方法を提供することである。本開示の他の目的は、ステンレス板を母材とし、半田の充填性の向上と適切な版離れとを実現できるメタルマスクを提供することである。
本開示に係るメタルマスクの製造方法は、第1表面及び第2表面を有するステンレス板にレーザ光を照射し、第1表面から第2表面に貫通する孔を形成する形成工程と、形成工程の後、ステンレス板を処理液に浸すことによって第1表面、第2表面、及び孔の内壁面を化学研磨し、第1表面、第2表面、及び内壁面にフッ素化合物を含む層を形成する第1研磨工程と、第1研磨工程の後、層が形成されたステンレス板を電解液に浸すことにより、第1表面側の層の表面粗さより第2表面側の層の表面粗さの方が小さくなるように電解研磨する第2研磨工程と、を備える。
本開示に係るメタルマスクの製造方法は、第1表面及び第2表面を有するステンレス板の第2表面に第1レジストを設ける第1レジスト工程と、第1レジスト工程の後、ステンレス板にレーザ光を照射し、第1表面から第2表面に貫通する孔を形成する形成工程と、形成工程の後、第2表面に第1レジストが設けられたステンレス板を処理液に浸すことによって第1表面及び孔の内壁面を化学研磨し、第1表面及び内壁面にフッ素化合物を含む層を形成する第1研磨工程と、第1研磨工程の後、第2表面から第1レジストを除去する第1除去工程と、を備える。
本開示に係るメタルマスクは、第1表面及び第2表面を有し、第1表面から第2表面に貫通する孔が形成されたオーステナイト系のステンレス板を備える。ステンレス板の第1表面、第2表面、及び孔の内壁面にフッ素化合物を含む層が形成される。第2表面側の層の表面粗さは、第1表面側の層の表面粗さより小さい。
本開示に係るメタルマスクは、第1表面及び第2表面を有し、第1表面から第2表面に貫通する孔が形成されたオーステナイト系のステンレス板を備える。ステンレス板の第1表面、及び孔の内壁面にフッ素化合物を含む層が形成される。ステンレス板の第2表面にフッ素化合物を含む層は形成されていない。第2表面の表面粗さは、第1表面側の層の表面粗さより小さい。
本開示に係るメタルマスクは、ステンレス板を母材とする。本開示に係るメタルマスクであれば、半田の充填性の向上と適切な版離れとを実現できる。
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるメタルマスク1の例を示す図である。図2は、メタルマスク1の断面を示す図である。
図1は、実施の形態1におけるメタルマスク1の例を示す図である。図2は、メタルマスク1の断面を示す図である。
図1は、メタルマスク1が紗2によって枠3に固定された例を示す。メタルマスク1は、基板が対向する表面1a(所謂、基板面)と、半田を塗布するためのスキージが接触する表面1b(所謂、スキージ面)とを有する。メタルマスク1には、多数の孔から構成される開口パターン1cが形成されている。
メタルマスク1は、オーステナイト系のステンレス板4を母材とするマスクである。ステンレス板4は板部材であるため、表面4a及び表面4bを有する。ステンレス板4には、表面4aから表面4bに貫通する多数の孔4cが形成されている。
図2に示す例では、ステンレス板4の表面全体にフッ素化合物を含む層5が形成されている。即ち、層5は、ステンレス板4の表面4a、表面4b、及び孔4cの内壁面に形成される。表面4aに形成された層5の表面が、メタルマスク1の表面1a(基板面)である。表面4bに形成された層5の表面が、メタルマスク1の表面1b(スキージ面)である。
以下においては、説明を容易にするため、表面4aに形成された層5のことを、表面4a側の層5とも表記する。表面4bに形成された層5のことを、表面4b側の層5とも表記する。表面4aに形成された層5の表面、即ち層5の表面のうちメタルマスク1の表面1aとなる部分を表面5aとも表記する。表面4bに形成された層5の表面、即ち層5の表面のうちメタルマスク1の表面1bとなる部分を表面5bとも表記する。
表面4b側の層5の表面粗さは、表面4a側の層5の表面粗さより小さい。表面4a側の層5の表面粗さ(表面5aの粗さ)は、Ra=0.14~0.25μmであることが好ましい。表面4b側の層5の表面粗さ(表面5bの粗さ)は、Ra=0.01~0.17μmであることが好ましい。
以下に、図3及び図4も参照し、メタルマスク1を製造する方法について詳しく説明する。図3は、実施の形態1におけるメタルマスク1の製造方法の例を示すフローチャートである。図4は、メタルマスク1の製造方法を説明するための図である。
先ず、S101において、図4(a)に示すように準備工程を行う。具体的に、準備工程では、母材となるオーステナイト系のステンレス板4を用意する。上述したように、ステンレス板4は、互いに反対の方向を向く表面4a及び表面4bを有する。
次に、S102において、図4(b)に示すように形成工程を行う。形成工程では、ステンレス板4に、表面4aから表面4bに貫通する孔4cを形成する。図4では、図を簡略化するために1つの孔4cしか示していないが、実際にはステンレス板4には多数の孔4cが形成される。一例として、形成工程では、レーザ加工機からのレーザ光がステンレス板4に表面4a側から照射される。レーザ光は、表面4b側からステンレス板4に照射されても良い。これにより、表面4aから表面4bに貫通する孔4cがステンレス板4に形成される。
ステンレス板4にレーザ加工を行うと、ドロスと呼ばれる溶融物が孔4cの付近に付着する。ドロスをステンレス板4から除去するため、S103において、図4(c)に示すように第1研磨工程を行う。第1研磨工程では、ステンレス板4の全体が処理液6に浸される。これにより、ステンレス板4の表面4a、表面4b、及び孔4cの内壁面が化学研磨され、孔4cの付近に付着したドロスも除去される。
化学研磨は、化学研磨用の処理液に浸漬することによって金属の表面を溶かして研磨する処理である。S103における化学研磨は、特許文献1の実施例1に記載された条件で行われても良い。例えば、処理液6には、アンモニウム或いはアミンの少なくとも1種の酸性フッ化水素酸塩が含まれる。当該条件で化学研磨が行われると、特許文献1にも記載されているように、ステンレス板4の表面に、オーステナイト系ステンレス鋼とフッ素との化合物を有する層が形成される。図4(c)に示すようにステンレス板4の全体が処理液6に浸される場合は、図4(d)に示すように、ステンレス板4の表面4a、表面4b、及び孔4cの内壁面にフッ素化合物を有する層5が形成される。
次に、S104において、図4(e)に示すように第2研磨工程を行う。第2研磨工程では、電源7の陽極に、層5が表面に形成されたステンレス板4が接続される。電源7の陰極に、電極8及び電極9が接続される。そして、図4(e)に示すようにステンレス板4、電極8、及び電極9を電解液10に浸して直流電流を流す。これにより、ステンレス板4の表面に形成された層5を電解研磨する。
S104における第2研磨工程では、表面4a側の層5の表面粗さより表面4b側の層5の表面粗さの方が小さくなるように電解研磨が行われる。一例として、図4(e)に示すように、電極8は、表面5aに対向するように配置される。電極9は、電極8よりステンレス板4に近い位置で表面5bに対向するように配置される。即ち、ステンレス板4と電極9との距離は、ステンレス板4と電極8との距離より短い。これにより、表面5a側の研磨量より表面5b側の研磨量を増やし、表面5bの粗さを表面5aの粗さより小さくする。
他の例として、第2研磨工程において、表面5aに対向する位置に電極8を配置しなくても良い。電極9は、表面5bに対向するように配置される。このような例でも、表面5bの粗さを表面5aの粗さより小さくすることができる。なお、表面5a側の研磨量より表面5b側の研磨量が多ければ、表面4b側の層5に含まれるフッ素化合物の量は、表面4a側の層5に含まれるフッ素化合物の量より少なくなる。
以上の手順により、図2に示すようなメタルマスク1を製造することができる。
本実施の形態に示す例では、ステンレス板を母材とするメタルマスク1において、表面4a側の層5の表面粗さより表面4b側の層5の表面粗さの方が小さい。表面4a側の層5の表面は、基板が対向する表面1a(基板面)である。表面4b側の層5の表面は、半田を塗布するためのスキージが接触する表面1b(スキージ面)である。本実施の形態に示す例であれば、半田の充填性の向上と適切な版離れとの双方を実現できる。
なお、図4は、第2研磨工程において電解研磨を行う例を示す。他の例として、第2研磨工程においてバフ研磨を行っても良い。かかる場合、S104における第2研磨工程では、表面4a側の層5の表面粗さより表面4b側の層5の表面粗さの方が小さくなるように、表面4b側の層5の表面5bに対してバフ研磨が行われる。この例においても、表面4b側の層5に含まれるフッ素化合物の量は、表面4a側の層5に含まれるフッ素化合物の量より少なくなる。
図5は、メタルマスク1の製造方法の他の例を示すフローチャートである。図6は、メタルマスク1の製造方法を説明するための図である。
図5に示す例では、先ず、S201において、図4(a)に示すように準備工程を行う。S201に示す準備工程は、図3のS101に示す準備工程と同様である。準備工程では、母材となるオーステナイト系のステンレス板4を用意する。
次に、S202において、図4(b)に示すように形成工程を行う。S202に示す形成工程は、図3のS102に示す形成工程と同様である。一例として、形成工程では、レーザ加工機からのレーザ光がステンレス板4に表面4a側から照射される。これにより、ステンレス板4に孔4cが形成される。
次に、S203において、図6(a)に示すようにレジスト工程を行う。レジスト工程では、ステンレス板4の表面4aに、孔4cの縁に沿ってレジスト11を設ける。例えば、表面4aの全体にレジストを貼った後に露光現像し、図6(a)に示すような環状のレジスト11を表面4a上に残す。
次に、ドロスをステンレス板4から除去するため、S204において、図6(b)に示すように第1研磨工程を行う。S204に示す第1研磨工程は、図3のS103に示す第1研磨工程と基本的に同様に行われる。但し、S204に示す第1研磨工程では、表面4aにレジスト11が設けられたステンレス板4が処理液6に浸される。S204に示す第1研磨工程においてもステンレス板4の全体が処理液6に浸されるが、図6(c)に示すように、レジスト11が設けられている部分に層5は形成されない。即ち、ステンレス板4の表面4aには、層5が形成されていない領域4dが孔4cの縁に沿って形成される。
次に、S205において、図4(e)に示すように第2研磨工程を行う。S205に示す第2研磨工程は、図3のS104に示す第2研磨工程と基本的に同様に行われる。但し、S205に示す第2研磨工程では、表面4aにレジスト11が設けられたステンレス板4が電解液10に浸され、直流電流が流される。
次に、S206において除去工程を行う。S206における除去工程では、レジスト11が表面4aから除去される。
図5に示す例では、ステンレス板4の表面4aのうち孔4cの縁に沿った領域4dに化学研磨は行われない。このため、当該領域4dに化学研磨による凹凸が形成されることを防止できる。図5に示す例であれば、印刷時ににじみが発生することを抑制できる。
なお、図5は、形成工程の後にレジスト工程を行う例を示す。他の例として、形成工程の前にレジスト工程を行っても良い。何れの例においても、レジスト工程は、第1研磨工程より前に行われる。
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1で開示した点と異なる点について詳しく説明する。実施の形態1で開示した点と同様の点については、その説明を適宜省略する。
本実施の形態では、実施の形態1で開示した点と異なる点について詳しく説明する。実施の形態1で開示した点と同様の点については、その説明を適宜省略する。
図7は、実施の形態2におけるメタルマスク1の断面の例を示す図である。本実施の形態に示すメタルマスク1も、図1に示すように、紗2によって枠3に固定される。図7に示す例では、ステンレス板4の表面4a、及び孔4cの内壁面にフッ素化合物を含む層5が形成されている。ステンレス板4の表面4bに層5は形成されていない。図7に示す例では、表面4aに形成された層5の表面が、メタルマスク1の表面1a(基板面)である。ステンレス板4の表面4bが、メタルマスク1の表面1b(スキージ面)である。
表面4bの表面粗さは、表面4a側の層5の表面粗さより小さい。表面4a側の層5の表面粗さ(表面5aの粗さ)は、Ra=0.14~0.25μmであることが好ましい。表面4bの表面粗さは、Ra=0.01~0.17μmであることが好ましい。
以下に、図8及び図9も参照し、メタルマスク1を製造する方法について詳しく説明する。図8は、実施の形態2におけるメタルマスク1の製造方法の例を示すフローチャートである。図9は、メタルマスク1の製造方法を説明するための図である。
先ず、S301において、図4(a)に示すように準備工程を行う。S301に示す準備工程は、図3のS101に示す準備工程と同様である。準備工程では、母材となるオーステナイト系のステンレス板4を用意する。
次に、S302において、図9(a)に示すように第1レジスト工程を行う。第1レジスト工程では、ステンレス板4の表面4bにレジスト12を設ける。レジスト12は、表面4bの全体を覆うようにステンレス板4にラミネート加工される。
次に、S303において、図9(b)に示すように形成工程を行う。S303に示す形成工程は、図3のS102に示す形成工程と基本的に同様に行われる。一例として、形成工程では、レーザ加工機からのレーザ光がステンレス板4に表面4a側から照射される。これにより、ステンレス板4に孔4cが形成される。但し、S303に示す形成工程では、表面4bにレジスト12が設けられたステンレス板4に対してレーザ光が照射される。図8に示す例では、レジスト12のうち孔4cの位置に配置された部分は、孔4cを形成する際にレーザ光によって焼き切られる。
次に、ドロスをステンレス板4から除去するため、S304において、図9(c)に示すように研磨工程を行う。S304に示す研磨工程は、図3のS103に示す第1研磨工程と基本的に同様に行われる。但し、S304に示す研磨工程では、表面4bにレジスト12が設けられたステンレス板4が処理液6に浸される。
S304に示す研磨工程においてもステンレス板4の全体が処理液6に浸されるが、図9(d)に示すように、レジスト12が設けられている表面4bに層5は形成されない。S304に示す研磨工程では、ステンレス板4の表面4a、及び孔4cの内壁面が化学研磨される。即ち、ステンレス板4の表面4a、及び孔4cの内壁面にフッ素化合物を有する層5が形成される。また、孔4cの付近に付着したドロスが除去される。
次に、S305において、第1除去工程を行う。第1除去工程では、レジスト12が表面4bから除去される。
以上の手順により、図7に示すようなメタルマスク1を製造することができる。
本実施の形態に示す例では、ステンレス板4の表面4bは処理液6と反応しない。このため、本実施の形態に示す例であれば、表面4bの表面粗さを表面4a側の層5の表面粗さより小さくすることができる。表面4a側の層5の表面は、基板が対向する表面1a(基板面)である。表面4bは、半田を塗布するためのスキージが接触する表面1b(スキージ面)である。本実施の形態に示す例であれば、半田の充填性の向上と適切な版離れとの双方を実現できる。
図8に示す例では、S303に示す形成工程において、表面4bに設けられたレジスト12がレーザ光によって焼き切られる。レーザ光によって損傷したレジスト12がメタルマスク1の精度に悪影響を及ぼすことを防止するため、図8に示す例において、S303に示す形成工程の前に第2除去工程を行っても良い。
第2除去工程では、S302で表面4bにラミネートされたレジスト12の一部を除去する。具体的には、S303の形成工程で照射されるレーザ光によってレジスト12が損傷することがないように、レジスト12の一部を剥離する。例えば、露光現像の精度とレーザ加工における位置合わせ精度とを考慮し、レジスト12のうち、孔4cが形成される部分より1~10μm程度大きな領域を表面4bから剥離することが好ましい。
本実施の形態においても、図5及び図6に示す例のように、ステンレス板4の表面4aに、層5が形成されていない領域4dを孔4cの縁に沿って形成しても良い。かかる場合、S304に示す研磨工程より前、例えばS303に示す形成工程の前に、S203に示す工程と同様の第2レジスト工程が行われる。これにより、ステンレス板4の表面4aに、孔4cの縁に沿ってレジスト11が設けられる。そして、S304に示す研磨工程では、表面4aにレジスト11が設けられ且つ表面4bにレジスト12が設けられたステンレス板4が処理液6に浸される。
また、研磨工程の後の第1除去工程において、レジスト11が表面4aから除去される。
本実施の形態では、ステンレス板4の表面4bに層5が形成されていない例について説明した。このようなメタルマスク1は、実施の形態1で開示した方法でも製造することは可能である。例えば、図3のS104に示す第2研磨工程において、表面4b側の層5がなくなるまで電解研磨を行っても良い。かかる場合は、表面4bの表面粗さが表面4a側の層5の表面粗さより小さくなるように電解研磨が行われる。
1 メタルマスク
1a~1b 表面
1c 開口パターン
2 紗
3 枠
4 ステンレス板
4a~4b 表面
4c 孔
4d 領域
5 層
5a~5b 表面
6 処理液
7 電源
8~9 電極
10 電解液
11~12 レジスト
1a~1b 表面
1c 開口パターン
2 紗
3 枠
4 ステンレス板
4a~4b 表面
4c 孔
4d 領域
5 層
5a~5b 表面
6 処理液
7 電源
8~9 電極
10 電解液
11~12 レジスト
Claims (6)
- 第1表面及び第2表面を有するステンレス板にレーザ光を照射し、前記第1表面から前記第2表面に貫通する孔を形成する形成工程と、
前記形成工程の後、前記ステンレス板を処理液に浸すことによって前記第1表面、前記第2表面、及び前記孔の内壁面を化学研磨し、前記第1表面、前記第2表面、及び前記内壁面にフッ素化合物を含む層を形成する第1研磨工程と、
前記第1研磨工程の後、前記層が形成された前記ステンレス板を電解液に浸すことにより、前記第1表面側の前記層の表面粗さより前記第2表面側の前記層の表面粗さの方が小さくなるように電解研磨する第2研磨工程と、
を備えたメタルマスクの製造方法。 - 第1表面及び第2表面を有するステンレス板の前記第2表面に第1レジストを設ける第1レジスト工程と、
前記第1レジスト工程の後、前記ステンレス板にレーザ光を照射し、前記第1表面から前記第2表面に貫通する孔を形成する形成工程と、
前記形成工程の後、前記第2表面に前記第1レジストが設けられた前記ステンレス板を処理液に浸すことによって前記第1表面及び前記孔の内壁面を化学研磨し、前記第1表面及び前記内壁面にフッ素化合物を含む層を形成する研磨工程と、
前記研磨工程の後、前記第2表面から前記第1レジストを除去する第1除去工程と、
を備えたメタルマスクの製造方法。 - 前記形成工程の前に行われる第2除去工程を更に備え、
前記形成工程において、前記ステンレス板にレーザ光が照射され、
前記第2除去工程において、前記形成工程で照射されるレーザ光によって前記第1レジストが損傷することがないように、前記第1レジストの一部が前記第2表面から除去される請求項2に記載のメタルマスクの製造方法。 - 第1表面及び第2表面を有し、前記第1表面から前記第2表面に貫通する孔が形成されたオーステナイト系のステンレス板を備え、
前記ステンレス板の前記第1表面、前記第2表面、及び前記孔の内壁面にフッ素化合物を含む層が形成され、
前記第2表面側の前記層の表面粗さは、前記第1表面側の前記層の表面粗さより小さいメタルマスク。 - 前記第2表面側の前記層に含まれるフッ素化合物の量は、前記第1表面側の前記層に含まれるフッ素化合物の量より少ない請求項4に記載のメタルマスク。
- 第1表面及び第2表面を有し、前記第1表面から前記第2表面に貫通する孔が形成されたオーステナイト系のステンレス板を備え、
前記ステンレス板の前記第1表面、及び前記孔の内壁面にフッ素化合物を含む層が形成され、
前記ステンレス板の前記第2表面にフッ素化合物を含む層は形成されておらず、
前記第2表面の表面粗さは、前記第1表面側の前記層の表面粗さより小さいメタルマスク。
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