JP2022145558A - 電子部品及びその製造方法、並びに、実装基板の製造方法 - Google Patents

電子部品及びその製造方法、並びに、実装基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ランドパターンのレイアウトを変更することなく、ハンダに残存するボイドを低減可能な表面実装型の電子部品を提供する。【解決手段】電子部品1は、端子形成エリアAを有する実装面11と、端子形成エリアAにアレイ状に配列された複数の端子電極12とを備える。端子形成エリアAの中心点C2は、実装面11の中心点C1に対してオフセットしている。これにより、実装基板20への実装時において、ランドパターンにハンダペーストを供給した後、搭載領域1aの中心点C0と実装面11の中心点C1が一致するようマウントすれば、ランドパターン22と端子電極12の平面位置に所定のずれが生じる。このため、ランドパターン22のレイアウトを変更することなく、ハンダ内部のボイドを外部に放出することが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は電子部品及びその製造方法に関し、特に、実装面に複数の端子電極がアレイ状に配列された構造を有する表面実装型の電子部品及びその製造方法に関する。また、本発明は、このような電子部品が搭載された実装基板の製造方法に関する。
表面実装型の電子部品を実装基板に搭載する際には、実装基板のランドパターンにハンダペーストを供給し、ハンダペーストと電子部品の端子電極が接するよう、電子部品を実装基板にマウントした後、ハンダペーストを溶融させるリフローが行われる。しかしながら、リフロー後のハンダに多くのボイドが含まれると、接続強度の低下、放熱性の低下、電気抵抗値の増大などが生じる。このような問題は、流動性の少ない鉛フリーハンダを用いた場合において特に顕著である。つまり、鉛フリーハンダを用いると、ハンダペーストから発生する揮発性ガスやフラックス残渣がハンダ内から外部に放出されにくく、そのままハンダ内部に留まることによってボイドが生じてしまう。
このようなボイドを低減する方法として、特許文献1には、実装基板上のランドパターンを電子部品の端子電極に対して所定の角度ずれを持たせる、或いは、平面位置をずらすという方法が開示されている。これによれば、リフローによって溶融したハンダの表面エネルギーが低下することから、ハンダ内部のボイドが外部に放出されやすくなる。
特開2010-206166号公報
しかしながら、実装基板には多数の電子部品が搭載されることから、ランドパターンの設計変更は現実的に容易ではないという問題があった。
したがって、本発明は、ランドパターンのレイアウトを変更することなく、ハンダに残存するボイドを低減することが可能な表面実装型の電子部品及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、このような電子部品が搭載された実装基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面による電子部品は、端子形成エリアを有する実装面と、端子形成エリアにアレイ状に配列された複数の端子電極とを備え、端子形成エリアの中心点は、実装面の中心点に対してオフセットしていることを特徴とする。
本発明によれば、実装基板への実装時において、ランドパターンにハンダペーストを供給した後、搭載領域の中心点と実装面の中心点が一致するようマウントすれば、ランドパターンと端子電極の平面位置に所定のずれが生じる。これにより、ランドパターンのレイアウトを変更することなく、ハンダ内部のボイドを外部に放出することが可能となる。
本発明において、実装面は、端子形成エリアを構成し、複数の端子電極に接続された内部回路が形成されたチップ本体部からなるチップ面と、チップ本体部の周囲を覆うモールド部材からなるモールド面とを含み、実装面は互いに向かい合う第1及び第2のエッジを有し、実装面上におけるモールド面の幅は、第1のエッジにおける幅と第2のエッジにおける幅が異なっていても構わない。これによれば、チップ本体部を設計変更することなく、端子形成エリアの中心点を一方向にオフセットさせることが可能となる。
この場合、実装面は、互いに向かい合い、且つ、第1及び第2のエッジの一方の端部同士及び他方の端部同士をそれぞれ繋ぐ第3及び第4のエッジをさらに有し、実装面上におけるモールド面の幅は、第3のエッジにおける幅と第4のエッジにおける幅が異なっていても構わない。これによれば、チップ本体部を設計変更することなく、端子形成エリアの中心点を斜め方向にオフセットさせることが可能となる。
本発明の他の側面による電子部品は、端子形成エリアを有する実装面と、端子形成エリアにアレイ状に配列された複数の端子電極とを備え、端子形成エリアを区画する各エッジは、実装面の対応する各エッジに対して所定の傾きを有していても構わない。
本発明によれば、実装基板への実装時において、ランドパターンにハンダペーストを供給した後、搭載領域の中心点と実装面の中心点が一致するようマウントすれば、ランドパターンと端子電極の平面位置に所定のずれが生じる。これにより、ランドパターンのレイアウトを変更することなく、ハンダ内部のボイドを外部に放出することが可能となる。
本発明において、実装面は、端子形成エリアを構成し、複数の端子電極に接続された内部回路が形成されたチップ本体部からなるチップ面と、チップ本体部の周囲を覆うモールド部材からなるモールド面とを含み、実装面上におけるモールド面の幅は、実装面の各エッジに沿って変化するものであっても構わない。これによれば、チップ本体部を設計変更することなく、複数の端子電極の座標を回転させることが可能となる。
本発明の一側面による電子部品の製造方法は、実装面に複数の端子電極が形成されたチップ本体部を作製する第1の工程と、実装面に対して垂直なチップ本体部の第1及び第2の側面をモールド部材で覆う第2の工程とを備え、第2の工程においては、第1の側面を覆うモールド部材よりも第2の側面を覆うモールド部材を厚くすることを特徴とする。
本発明によれば、実装面に対して端子形成エリアがオフセットした電子部品を容易に作製することが可能となる。
本発明の他の側面による電子部品の製造方法は、実装面に複数の端子電極が形成されたチップ本体部を作製する第1の工程と、実装面に対して垂直なチップ本体部の側面をモールド部材で覆う第2の工程とを備え、第2の工程においては、側面を覆うモールド部材の厚さが実装面の対応するエッジに沿って変化するよう、モールド部材を形成することを特徴とする。
本発明によれば、実装面に対して端子形成エリアが回転ずれした電子部品を容易に作製することが可能となる。
本発明による実装基板の製造方法は、複数のランドパターンが設けられた搭載領域を有する実装基板を用意する第1の工程と、複数のランドパターンにハンダペーストを供給した後、上記の電子部品を搭載領域に搭載する第2の工程と、加熱によりハンダペーストを溶融させる第3の工程とを備え、第2の工程においては、複数のランドパターンに、対応する端子電極と重なる領域と重ならない領域が生じるよう、電子部品を搭載することを特徴とする。
本発明によれば、加熱によってハンダペーストが溶融すると電子部品がセルフアライメントされ、これに伴ってハンダペーストが流動することから、ハンダペーストの流動時にボイドが外部に放出されやすくなる。
このように、本発明によれば、ランドパターンのレイアウトを変更することなく、ハンダに残存するボイドを低減することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による電子部品1の略断面図である。 図2は、電子部品1を実装面側から見た略平面図である。 図3は、電子部品1が搭載される実装基板20の表面21の一部を示す略平面図である。 図4は、実装基板20の搭載領域1aに電子部品1を搭載した状態を説明するための模式的な透視平面図である。 図5(a)はハンダペースト23を介してランドパターン22と端子電極12を接続した直後の状態を示す略断面図であり、図5(b)はリフロー後の状態を示す略断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態による電子部品2の略断面図である。 図7は、電子部品2を実装面側から見た略平面図である。 図8は、第2の実施形態の変形例による電子部品2aの略断面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態による電子部品3を実装面側から見た略平面図である。 図10は、実装基板20の搭載領域1aに電子部品3を搭載した状態を説明するための模式的な透視平面図である。 図11は、本発明の第4の実施形態による電子部品4を実装面側から見た略平面図である。 図12は、第1の実施形態による電子部品1の製造方法を説明するための模式的な平面図である。 図13は、第3の実施形態による電子部品3の製造方法を説明するための模式的な平面図である。 図14は、第2の実施形態による電子部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図15は、第2の実施形態による電子部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図16は、第2の実施形態による電子部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図17は、第2の実施形態による電子部品2の製造方法を説明するための工程図である。 図18は、第4の実施形態による電子部品4の製造方法を説明するための工程図である。 図19(a)~(f)は、エッジAa~Adと側面14a~14dのエッジとの関係のバリエーションを示す模式的な平面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による電子部品1の略断面図である。また、図2は電子部品1を実装面側から見た略平面図である。
図1及び図2に示すように、第1の実施形態による電子部品1は、チップ本体部10と、チップ本体部10の実装面11にアレイ状に配列された複数の端子電極12とを備えている。チップ本体部10の内部は、端子電極12に接続された内部回路18が形成されている。内部回路18の種類については特に限定されない。
図2に示すように、実装面11には端子形成エリアAが定義される。端子形成エリアAは、複数の端子電極12が形成されたエリアであり、全ての端子電極12を囲む矩形状の領域である。図2に示す例では、端子電極12が16個設けられているが、端子電極12の数については限定されない。また、全ての端子電極12がx方向及びy方向に整列している必要はなく、端子形成エリアA内に端子電極12のない領域が存在しても構わない。さらに、端子電極12のサイズや形状についても全てが同じである必要もなく、例えば、一部の端子電極12のサイズが大きくても構わない。また、端子電極12の平面形状についても図2に示すような四角形に限定されず、円形など他の平面形状であっても構わない。
本実施形態においては、端子形成エリアAの平面位置が実装面11に対してオフセットしている。つまり、端子形成エリアAのエッジと実装面11のエッジと間の距離は一定ではなく、実装面11のエッジ11a~11dと端子形成エリアAのエッジAa~Adの距離をW1~W4とした場合、
W1<W2、又は、
W3<W4
に設計されている。さらに、
W1<W2、且つ、
W3<W4
であっても構わない。ここで、実装面11の互いに向かい合うエッジ11a,11b及び端子形成エリアAの互いに向かい合うエッジAa,Abはy方向に延在し、実装面11の互いに向かい合うエッジ11c,11d及び端子形成エリアAの互いに向かい合うエッジAc,Adはx方向に延在する。但し、エッジ11a,11bの一方又は両方は、y方向に対して所定の傾きを有していても構わない。同様に、エッジ11c,11dの一方又は両方は、x方向に対して所定の傾きを有していても構わない。したがって、エッジ11a,11bとエッジ11c,11dが厳密に垂直である必要はなく、エッジ11a,11bのy方向における一方の端部同士がエッジ11cによって繋がれ、エッジ11a,11bのy方向における他方の端部同士がエッジ11dによって繋がれていれば足りる。そして、距離W1,W2はそれぞれ実装面11のエッジ11a,11bと端子形成エリアAのエッジAa,Abのx方向における距離を指し、距離W3,W4はそれぞれ実装面11のエッジ11c,11dと端子形成エリアAのエッジAc,Adのy方向における距離を指す。
これにより、実装面11の中心点C1と端子形成エリアAの中心点C2は互いに一致せず、両者の平面位置はオフセットしている。図2に示す例では、実装面11の中心点C1に対して端子形成エリアAの中心点C2が左斜め下方向(-x,-y方向)にオフセットしている。
図3は、電子部品1が搭載される実装基板20の表面21の一部を示す略平面図である。
図3に示す実装基板20の表面21には、電子部品1を搭載するための搭載領域1aが定義されている。搭載領域1aの平面位置は、表面21側から視認可能なアライメントマーク24によって識別される。搭載領域1aには、電子部品1の端子電極12と接続するための複数のランドパターン22が設けられている。複数のランドパターン22は搭載領域1aに対してオフセットしておらず、したがって、搭載領域1a及び複数のランドパターン22の中心点はいずれもC0である。
図4は、実装基板20の搭載領域1aに電子部品1を搭載した状態を説明するための模式的な透視平面図である。
電子部品1を搭載領域1aに搭載する際には、ランドパターン22にハンダペーストを供給した後、マウンタによって電子部品1をピックアップし、中心点C0とC1が一致し、且つ、電子部品1の外形と搭載領域1aの外形が一致するよう、電子部品1を搭載領域1aに搭載する。その結果、図4に示すように、実装基板20の各ランドパターン22とこれに対応する電子部品1の端子電極12の平面位置の間には、中心点C1とC2のオフセットに相当する平面的な位置ずれが生じる。つまり、端子電極12には、対応するランドパターン22と重なる領域と重ならない領域が生じ、ランドパターン22には、対応する端子電極12と重なる領域と重ならない領域が生じる。この時、電子部品1の端子電極12と実装基板20のランドパターン22の重なる領域は、電子部品1の端子電極12の面積の40%~90%であることが望ましい。これを実現するためには、電子部品1の一辺の外形サイズが1~10mm、端子電極12の一辺のサイズが0.1~0.6mmである場合、電子部品1の実装面11の中心点C1と端子形成エリアAの中心点C2のオフセット量は、0.03~0.25mmであることが好ましい。
これにより、加熱によりハンダペースト23を溶融させると、図5(a)に示すように、ランドパターン22と端子電極12を接続するハンダペースト23は、オフセット方向に引き延ばされ、その表面積が増大する。そして、冷却後、図5(b)に示すように、各ランドパターン22の直上に端子電極12が位置するよう、電子部品1がセルフアラインされる。セルフアラインされた状態において、ランドパターン22とこれに対応する端子電極12が完全に重なっている必要はないが、少なくとも、ランドパターン22とこれに対応する端子電極12の重なりは、ハンダペースト23を溶融させる前よりも増加する。
このように、本実施形態による電子部品1は、実装面11の中心点C1に対して端子形成エリアAの中心点C2がオフセットしていることから、実装基板20に搭載して加熱した直後においては、図5(a)に示すようにハンダペースト23の表面積が増大する。これにより、ハンダペースト23の内部に生じるボイドが外部に放出されやすくなる。さらに、ハンダペースト23が溶融すると電子部品1がセルフアラインされ、これに伴ってハンダペースト23が流動することから、ハンダペースト23の流動時にボイドが外部に放出されやすくなる。
以上説明したように、本実施形態による電子部品1によれば、流動性の少ない鉛フリーハンダを用いた場合であっても、ハンダ内部のボイドが外部に放出されやすくなる。しかも、実装基板20に対して設計変更を行う必要がないことから、既存の実装基板20に実装した場合にも効果を発揮することが可能となる。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態による電子部品2の略断面図である。また、図7は電子部品2を実装面側から見た略平面図である。
図6及び図7に示すように、第2の実施形態による電子部品2は、チップ本体部10の上面13に複数のチップ部品41,42が搭載されており、チップ部品41,42を覆うようにチップ本体部10がモールド部材30によってモールドされている点において、第1の実施形態による電子部品1と相違している。上面13は、実装面11の反対側に位置する面であり、実装面11と平行である。その他の基本的な構成については、第1の実施形態による電子部品1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
チップ本体部10の上面13に搭載されたチップ部品41,42は、ハンダなどの導体材料を介してそれぞれ対応する端子電極15に接続されている。チップ部品の種類については特に限定されないが、一例として、チップ部品41はフィルタ回路または半導体ICであり、チップ部品42はキャパシタやインダクタなどの受動素子である。
モールド部材30は、チップ本体部10の上面13のみならず、実装面11及び上面13に対して垂直な側面14a~14dを覆っている。但し、側面14a~14dが実装面11及び上面13に対して厳密に垂直である必要はなく、実質的に垂直であれば足りる。側面14a,14bはy方向に延在する面であり、側面14c,14dはx方向に延在する面である。これにより、電子部品2の実装面11は、チップ本体部10からなるチップ面S1と、チップ本体部10の周囲を覆うモールド部材30からなるモールド面S2によって構成される。チップ面S1とモールド面S2は、同一平面を構成するものであっても構わない。
チップ本体部10の側面14a~14dを覆うモールド部材30の厚さは均一ではなく、図6に示すように、側面14aを覆うモールド部材30の厚さT1よりも、側面14bを覆うモールド部材30の厚さT2の方が厚い。このため、側面14a,14bに位置するモールド面S2の幅をそれぞれM1,M2とした場合、
M1<M2
である。側面14c,14dを覆うモールド部材30についても同様であり、側面14c,14dに位置するモールド面S2の幅をそれぞれM3,M4とした場合、
M3<M4
である。これにより、端子形成エリアAがチップ本体部10のチップ面S1に対してオフセットしていない場合であっても、モールド部材30を含む電子部品2の全体の実装面11の中心点C3に対して、端子形成エリアAの中心点C4をオフセットさせることが可能となる。
図6及び図7に示す電子部品2は、チップ本体部10にチップ部品41,42が搭載された構造を有しているが、チップ本体部10にチップ部品41,42が搭載されていなくても構わない。あるいは、図8に示す変形例による電子部品2aのように、複数のチップ部品43,44がモールド部材30によって一括モールドされ、チップ部品43,44の端子電極12が露出した構造であっても構わない。この場合であっても、第2の実施形態による電子部品2と同様の効果を得ることが可能となる。
<第3の実施形態>
図9は、本発明の第3の実施形態による電子部品3を実装面側から見た略平面図である。
図9に示すように、第3の実施形態による電子部品3は、端子形成エリアAを区画する各エッジAa~Adが側面14a~14dによって構成される実装面11の各エッジに対して所定の傾きを有している点において、第1の実施形態による電子部品1と相違している。その他の基本的な構成については、第1の実施形態による電子部品1と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
端子形成エリアAを区画する各エッジAa~Adの傾きθは、本発明の主旨を逸脱しない範囲とし、望ましくは0.5~7°程度である。このように、エッジAa~Adが傾きθを有していることから、エッジAa~Adと側面14a~14dの距離W5は、側面14a~14dに沿って変化する。本実施形態においては、実装面11の中心点と端子形成エリアAの中心点は、いずれもC5である。但し、実装面11の中心点と端子形成エリアAの中心点が必ずしも一致している必要はない。
図10は、実装基板20の搭載領域1aに電子部品3を搭載した状態を説明するための模式的な透視平面図である。実装基板20の構成は図3に示した通りであり、搭載領域1a及び複数のランドパターン22の中心点はいずれもC0である。但し、搭載領域1a及び複数のランドパターン22の中心点が必ずしも一致している必要はない。
図10に示すように、電子部品3を搭載領域1aに搭載する際には、ランドパターン22にハンダペーストを供給した後、マウンタによって電子部品3をピックアップし、中心点C0とC5が一致し、且つ、電子部品3の外形と搭載領域1aの外形が一致するよう、電子部品3を搭載領域1aに搭載する。その結果、実装基板20の各ランドパターン22とこれに対応する電子部品3の端子電極12の平面位置の間には、角度θに相当する回転ずれが生じる。これにより、図5(a),(b)を用いて説明したように、ハンダペースト23の表面積が増大するとともに、セルフアライン時におけるハンダペースト23の流動によって、ハンダペースト23内のボイドが外部に放出されやすくなる。
ここで、エッジAa~Adの傾きθは、各エッジにおいて必ずしも同一である必要はなく、エッジごとに異なっていても構わない。さらに、エッジAa~Adの全てが実装面11の各エッジに対して所定の傾きを有している必要はなく、エッジAa~Adの一部のみが実装面11の対応するエッジに対して所定の傾きを有していても構わない。例えば、図19(a)に示すように、エッジAbと側面14bのエッジが所定の傾きを有する一方、他のエッジAa,Ac,Adについては対応する側面14a,14c,14dのエッジと平行であっても構わない。このように1辺のみが傾きを有していても構わない。また、図19(b),(c)に示すように、エッジAa,Abと側面14a,14bのエッジが所定の傾きを有する一方、他のエッジAc,Adについては対応する側面14c,14dのエッジと平行であっても構わない。また、このように2辺のみが傾きを有していても構わない。さらに、図19(d)~(f)に示すように、エッジAa,Ab,Adと側面14a,14b,14dのエッジが所定の傾きを有する一方、残りのエッジAcについては対応する側面14cのエッジと平行であっても構わない。また、このように3辺のみが傾きを有していても構わない。
<第4の実施形態>
図11は、本発明の第4の実施形態による電子部品4を実装面側から見た略平面図である。
図11に示すように、第4の実施形態による電子部品4は、第2の実施形態による電子部品2と同様、チップ本体部10の側面14a~14dがモールド部材30で覆われている点において、第3の実施形態による電子部品3と相違している。その他の基本的な構成については、第3の実施形態による電子部品3と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
電子部品4の実装面11は、チップ本体部10からなるチップ面S1と、チップ本体部10の周囲を覆うモールド部材30からなるモールド面S2によって構成される。そして、モールド面S2の幅M5は、側面14a~14dに沿って変化する。本実施形態においても、実装面11の中心点と端子形成エリアAの中心点は、いずれもC5である。
これにより、端子形成エリアAがチップ本体部10の実装面11に対して回転ずれを有していない場合であっても、モールド部材30を含む電子部品4の全体の実装面11に対して、端子形成エリアAを任意の角度で回転させることが可能となる。
<電子部品の製造方法>
図12は、第1の実施形態による電子部品1の製造方法を説明するための模式的な平面図である。
図12に示す集合基板5aは、電子部品1を多数個取りするための基板であり、内部回路が形成された領域10aを避けてダイシング領域6x,6yが定義されている。ダイシング領域6xはx方向に延在し、ダイシング領域6yはy方向に延在する。そして、集合基板5aをダイシングする際、ダイシング領域6x,6yの中心を切断するのではなく、中心からオフセットしたダイシングライン7x,7yに沿って切断することにより、端子形成エリアAがオフセットした電子部品1を多数個取りすることが可能となる。
図13は、第3の実施形態による電子部品3の製造方法を説明するための模式的な平面図である。
図13に示す集合基板5bは、内部回路が形成された領域10aがダイシングライン7x,7yに対してあらかじめ傾きを有している。これにより、x方向に延在するダイシングライン7x及びy方向に延在するダイシングライン7yに沿って集合基板5bを切断すれば、端子形成エリアAが回転ずれした電子部品3を多数個取りすることが可能となる。
図14~図16は、第2の実施形態による電子部品2の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図14に示すように、チップ部品41,42が搭載されたチップ本体部10を複数個用意し、チップ本体部10の実装面11を支持体50に貼り付ける。図14に示す例では、支持体50が耐熱板材51と耐熱両面テープ52によって構成されており、チップ本体部10の実装面11が耐熱両面テープ52に貼り付けられる。
次に、図15に示すように、複数のチップ本体部10を覆うようモールド部材30を供給する。モールド部材30の供給方法としては、ディスペンス法、印刷法、トランスファモールド法、コンプレッションモールド法などを用いることができる。これにより、チップ本体部10の上面13に搭載されたチップ部品41,42がモールド部材30に埋め込まれるとともに、隣接するチップ本体部10間にモールド部材30が充填される。
そして、図16に示すように、支持体50を除去した後、モールド部材30を切断することによって個片化する。この時、ダイシングライン7をチップ本体部10に対してオフセットさせることにより、端子形成エリアAがオフセットした電子部品3を多数個取りすることが可能となる。或いは、図17に示すように、支持体50に複数のチップ本体部10を貼り付ける際に、ダイシングライン7に対してあらかじめオフセットさせておいても構わないし、モールド部材30の流動を利用して、支持体50上におけるチップ本体部10の平面位置をずらしても構わない。
さらに、図18に示すように、ダイシングライン7に対して所定の傾きを有するようチップ本体部10を支持体50に貼り付けることにより、第4の実施形態による電子部品4を作製することも可能である。
このように、第2及び第4の実施形態による電子部品2,4は、チップ本体部10自体にオフセットや回転ずれを持たせる必要がないことから、製造コストの増大を抑えることができるとともに、オフセット量や回転ずれ量を任意に調整することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1~4,2a 電子部品
1a 搭載領域
5a,5b 集合基板
6x,6y ダイシング領域
7x,7y ダイシングライン
10 チップ本体部
10a 内部回路が形成された領域
11 実装面
11a~11d エッジ
12 端子電極
13 上面
14a~14d 側面
15 端子電極
18 内部回路
20 実装基板
21 実装基板の表面
22 ランドパターン
23 ハンダペースト
24 アライメントマーク
30 モールド部材
41~44 チップ部品
50 支持体
51 耐熱板材
52 耐熱両面テープ
A 端子形成エリア
Aa~Ad エッジ
C0~C4 中心点
S1 チップ面
S2 モールド面

Claims (8)

  1. 端子形成エリアを有する実装面と、
    前記端子形成エリアにアレイ状に配列された複数の端子電極と、を備え、
    前記端子形成エリアの中心点は、前記実装面の中心点に対してオフセットしていることを特徴とする電子部品。
  2. 前記実装面は、前記端子形成エリアを構成し、前記複数の端子電極に接続された内部回路が形成されたチップ本体部からなるチップ面と、前記チップ本体部の周囲を覆うモールド部材からなるモールド面とを含み、
    前記実装面は、互いに向かい合う第1及び第2のエッジを有し、
    前記実装面上における前記モールド面の幅は、前記第1のエッジにおける幅と前記第2のエッジにおける幅が異なっていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記実装面は、互いに向かい合い、且つ、前記第1及び第2のエッジの一方の端部同士及び他方の端部同士をそれぞれ繋ぐ第3及び第4のエッジをさらに有し、
    前記実装面上における前記モールド面の幅は、前記第3のエッジにおける幅と前記第4のエッジにおける幅が異なっていることを特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 端子形成エリアを有する実装面と、
    前記端子形成エリアにアレイ状に配列された複数の端子電極と、を備え、
    前記端子形成エリアを区画する各エッジは、前記実装面の対応する各エッジに対して所定の傾きを有していることを特徴とする電子部品。
  5. 前記実装面は、前記端子形成エリアを構成し、前記複数の端子電極に接続された内部回路が形成されたチップ本体部からなるチップ面と、前記チップ本体部の周囲を覆うモールド部材からなるモールド面とを含み、
    前記実装面上における前記モールド面の幅は、前記実装面の各エッジに沿って変化することを特徴とする請求項4に記載の電子部品。
  6. 実装面に複数の端子電極が形成されたチップ本体部を作製する第1の工程と、
    前記実装面に対して垂直な前記チップ本体部の第1及び第2の側面をモールド部材で覆う第2の工程と、を備え、
    前記第2の工程においては、前記第1の側面を覆う前記モールド部材よりも前記第2の側面を覆う前記モールド部材を厚くすることを特徴とする電子部品の製造方法。
  7. 実装面に複数の端子電極が形成されたチップ本体部を作製する第1の工程と、
    前記実装面に対して垂直な前記チップ本体部の側面をモールド部材で覆う第2の工程と、を備え、
    前記第2の工程においては、前記側面を覆う前記モールド部材の厚さが前記実装面の対応するエッジに沿って変化するよう、前記モールド部材を形成することを特徴とする電子部品の製造方法。
  8. 複数のランドパターンが設けられた搭載領域を有する実装基板を用意する第1の工程と、
    前記複数のランドパターンにハンダペーストを供給した後、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子部品を前記搭載領域に搭載する第2の工程と、
    加熱により前記ハンダペーストを溶融させる第3の工程と、を備え、
    前記第2の工程においては、前記複数のランドパターンに、対応する前記端子電極と重なる領域と重ならない領域が生じるよう、前記電子部品を搭載することを特徴とする実装基板の製造方法。
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